JP3616811B2 - シートベルトリトラクタ - Google Patents

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    • B60R22/415Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency with additional means allowing a permanent locking of the retractor during the wearing of the belt

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗物の乗員の安全装置に関し、特にシートベルトリトラクタ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
シートベルトリトラクタは、現代の自動車において一般に使用されている形態の安全拘束装置である。従来のシートベルトリトラクタでは、乗員はある程度自由に動くことができるが、緊急事態を示す所定の大きさを超える加速を検出するセンサが設けられている。緊急事態を示す所定の大きさを超える加速が検出されると、リトラクタはロックされ、乗員が移動するのを引き止める。これは、乗員がダッシュボード上の操作部に手を届かせようとして過度に素早く身を乗り出した時にも起こる場合がある。動きを可能にするシートベルトが、そのようなシートベルトは、緊急事態の際に乗員を拘束するが、普通に運転している状態の間は、適度に自由に動くことを可能にするため快適であるので、成人の乗員用に望ましい。しかし、チャイルドシートに座らせた小児を運ぶ場合、チャイルドシートは固定する必要があるが、リトラクタが、期待される快適さを成人に与える通常の慣性リトラクタとして働くことも望まれるため、安全上の特有の問題が生じる。
【0003】
これはよく知られた問題であり、特に、チャイルドシートと共に使用できるように、チャイルドシート用の固定モードと成人用の自動モードの間で切り換えを行う、自動車用の安全ベルト機構について記載した米国特許第6109556号のような、いくつかの解決策が提案されている。このようなリトラクタはチャイルドホールドアウトメカニズム(CHOM)として知られている。
【0004】
米国特許第6109556号において、切り換え手段は、減速ギア機構を介してスプールに連結されたカムとカム従動子を有している。この減速ギア機構は、内側のギアリングと、所定の半径の位置に配置された駆動ペグを有するギア機構とを有している。この駆動ペグは、ギアが回転するときにサイクロイド状に運動してカムを回転させるようになっている。このサイクロイド状の運動のために、このギア機構は多くの場合「ウォッブル」ギアと呼ばれる。
【0005】
カム従動子はピボット運動可能に取り付けられており、カム面に継続的に接触するようになっている。カムが所定の回転方向に回転すると、カム従動子は、スプールをロックしてウェッビングが延びるのをロックするように、センサレバーをスプールに固定された歯付きラチェットホイールに係合させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
CHOMリトラクタに特有の問題は、多数の部品が必要であり、このため半径方向のパケットサイズが大きくなることである。競争の激しいシートベルトリトラクタ産業では、通常、低いユニットコストで大量生産が行われており、したがって、部品数を減らしたり、必要な材料の量を減らしたりすることによって生産単価をわずかに節約することによってでも、利益を著しく増やすことができる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、長手軸の周りに回転可能に取り付けられ、ウェッビングを巻き取る方向に付勢された、シートベルトのウェッビングを保持するスプールと、スプールと共に回転するようにスプールに固定して取り付けられた、歯付きのラチェットホイールと、乗物の緊急事態を検出するセンサと、緊急事態の時にセンサに応答してピボット運動し、ラチェットホイールに係合するセンサレバーと、センサレバーがラチェットホイールに係合するのに応答して、ウェッビングが繰り出されないようにスプールをロックする手段とを有しており、シートベルトリトラクタは、通常、スプールがロックされず、ウェッビングを繰り出し、巻き取るように回転させることができ、緊急事態の際にセンサレバーがラチェットホイールに係合することによってスプールが、ウェッビング(21)が繰り出されないようにロックされるエマージェンシロックモードである第1のモードで動作するようになっているリトラクタが提供される。オートマチックロックモードである第2のモードでは、スプールは、常時、ウェッビングが繰り出されないようにロックされ、シートベルトリトラクタは、第1のモードと第2のモードとを切り換える手段をさらに有しており、この切り換え手段は、スプールに連結された減速ギア機構と、減速ギア機構を介してスプールに連結され、ウエッビングの繰り出し量に依存して回転させられ、カム面を外周に有するカムと、ボット運動可能に取り付けられ、カムと協働するカム従動子として働く作動レバーと、作動レバーがカム(12)と協働するカム従動子として働くように、作動レバーをカム面に向かって回転付勢するばねとを有しており、この作動レバーは、カム従動子としてカム面と協働し、作動レバーがセンサレバーを動かさず、シートベルトリトラクタが第1のモードになる第1の位置、作動レバーがセンサレバーを動かしシートベルトリトラクタが第2のモードになる第2の位置の間でピボット運動することによって、シートベルトリトラクを第1のモードと第2のモードの間で切り換え、センサレバーの一部分がセンサと協働するようになっており、他の部分がラチェットホイールに係合するようになっており、センサレバーのピボット点が、前記の両部分の間に位置している。
【0008】
これによって、全体のパケットサイズが比較的小さいリトラクタを作製することができる。
【0009】
センサレバーはラチェットホイールに係合するように構成された唯一のレバーであることが好ましい。これによって、パケットサイズを、ラチェットに係合する追加のレバーを使用する、この種の公知のリトラクタよりもかなり小さくすることができる。
【0010】
カム面は、作動レバーに係合する、カム面に対して実質的に半径方向に延びる傾斜部および段状部を含むくぼみを有するのが有利である。この作動レバーは、くぼみにぴったり嵌る部分を有し、カム面のくぼみに係合していない時に、カム面のくぼみに係合している時と比べて、カムのカム面との接触面積が小さくなる。
【0011】
一実施態様において、減速ギアは、この分野において一般にウォッブルギアとして知られているサイクロイドギア機構である。しかし、他の減速ギアを使用することができる。
【0012】
乗物加速センサは、所定の大きさを超える、乗物の加速/減速を検出し、この加速/減速を検出した時に、センサレバーをラチェットホイール上の少なくとも1つの歯に向かって付勢するように構成されたスタンディングマンセンサであってよい。
【0013】
一実施態様において、乗物加速センサレバーは、シートベルトリトラクタが第1のモードで動作している時に取付け部材上のピボット点の周りに自由に動くことができる。
【0015】
リトラクタを第1のモードから第2のモードに切り換えるためにスプールから引き出す必要があるウェッビングの量が、ウェッビングのほぼ全量であり、リトラクタを第2のモードから第1のモードに切り換えるためにスプール上に引っ込める必要があるウェッビングの量が、ウェッビングのほぼ全量であることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0017】
図1には、シートベルトのウェッビング21が、フレーム2に取り付けられたスプール1からほぼ完全に延ばされた状態の、乗物用のシートベルトリトラクタが示されている。したがって、この機構の個々の部品を比較的明確に見ることができる。各図に亘って同じ参照符号を使用しており、部品には、ロックバー3と、ピボット運動可能な取付け部材4と、偏心カム駆動部材5と、乗物加速センサ6と、ピボット点7bの周りにピボット運動可能な乗物加速センサレバー7と、内側のギアリング8と、ウォッブルギア9と、ピン10と、偏心カム11と、作動用のカム12と、作動用のカム12のカム面の傾斜部13aおよび段状部13bを含むくぼみ13と、窓14と、作動レバー15と、作動レバーピボット16と、作動レバーばね17と、取付け部材ばね18と、ラチェットホイール19と、ロックギア20と、固定取付け部材22と、取付け突出部23が含まれている。
【0018】
各図のリトラクタは2つの異なるモード、すなわち、エマージェンシロックリトラクタ(ELR)モードである第1のモードと、オートマチックロックリトラクタ(ALR)モードである第2のモードで動作する。ELRモードでは、ウェッビング21をスプール1上に巻き取り、スプール1から引き出すことができる。これによって、乗物の乗員は自由に動いて、例えば、乗物のダッシュボード上のラジオや操作部を調整することができる。しかし、例えば、乗物が急激に減速することによって起こる、所定の大きさよりも大きな加速度での急激な動きによって、リトラクタはロックされる。これによって、ウェッビング21がさらに繰り出されるのが阻止され、乗物の乗員は拘束される。乗物の大抵の乗員はリトラクタをELRモードで使用する。
【0019】
ALRモードでは、ウェッビング21をスプール1上に引っ込めることはできるが、スプール1から引き出すことはできない。このモードは、乗物内にチャイルドシートを拘束する場合に用いられる。
【0020】
ALRモードに切り換えるためには、所定量のウェッビング21をスプール1から引き出す。これによって、ウェッビング21がそれ以上繰り出されないようにスプール1をロックする機構が作動する。
【0021】
通常、この切り換えは、ウェッビング21のほぼ全部を引っ込ませ、例えば、スプール1上に巻き取らせたときに行われる。スプール1は、ウェッビング21を引っ込める方向に付勢されている。
【0022】
図1には、リトラクタの部分分解図がウェッビング21の無い状態で示されている。この図には、内側のギアリング8と、偏心カム駆動部材5と、ウォッブルギア9と、ウォッブルギア9上に位置するピン10と、偏心カム11と、作動用のカム12に切り抜かれた窓14を備える作動用のカム12と、作動レバー15が明瞭に示されている。
【0023】
窓14は、作動用のカム12の前面に切り抜かれた、カムの中心からそれぞれ所定の半径のところにあり、各々が所定の弧の長さを有している内側の壁および外側の壁を有している同心の弧状のスロットから構成されている。図示されている特定の実施形態では、弧状のこのスロットは、180よりもわずかに小さい角度に亘って延びている。
【0024】
ピン10はウォッブルギア9上の所定の半径のところに位置している。
【0025】
ピン10の、窓14内での位置は、スプール1から引き出されたウェッビング21の量によって決められる。
【0026】
作動レバー15は、ピボット運動可能な取付け部材4のピボット点、すなわち作動レバーピボット16にピボット運動可能に取り付けられている。作動レバー15の一部が、作動レバーばね17によって作動用のカム12のカム面に向かって付勢されている。図示した実施形態では、作動レバーばね17は圧縮されたコイルばねであり、作動レバー15を作動用のカム12の回転方向にかかわりなく作動用のカム12のカム面に接触させたままにしている。
【0027】
固定取付け部材22が、フレーム2に固定して取り付けられている。固定取付け部材22はプラスチック材料から作製することができ、フレーム2は金属から作製することができる。
【0028】
乗物加速センサレバー7は、ピボット運動可能な取付け部材4のピボット点7bにピボット運動可能に取り付けられている。当該技術分野でよく知られたスタンディングマンセンサである乗物加速センサ6は、同様に、ピボット運動可能な取付け部材4上に取り付けられている。乗物加速センサ6は他の形態であってもよい。内側のギアリング8は、ピボット運動可能な取付け部材4に固定して取り付けられている。偏心カム駆動部材5と、偏心カム11と、ウォッブルギア9と、作動用のカム12は全て、ピボット運動可能な取付け部材4に対して相対的に移動することができる。
【0029】
偏心カム駆動部材5には、ラチェットホイール19およびロックギア20が固定して取り付けられている(図8参照)。乗物加速センサ6は、所定の値を超える加速/減速を検出する。ピボット点7bの周りにピボット運動可能な乗物加速センサレバー7は、加速/減速が所定の大きさよりも小さい時には、ラチェットホイール19に係合しない。このため、スプール1、したがって偏心カム駆動部材5、ラチェットホイール19、およびロックギア20は、ウェッビング21を引き出す方向と引っ込める方向の両方に回転させることができる。乗物加速センサ6が所定の大きさを超える加速/減速を検出した時には、乗物加速センサレバー7は、ピボット点7bの周りにピボット運動し、ラチェットホイール19上の少なくとも1つの歯に係合する。スプール1、したがって偏心カム駆動部材5、ラチェットホイール19、およびロックギア20の、ウェッビング21を繰り出す方向へのそれ以上の回転は、乗物加速センサレバー7によって、取付け部材ばね18を含むピボット運動可能な取付け部材4に伝達され、それによって、取付け部材4は、スプール1と同じ方向に回転させられ、フレーム2上にピボット運動可能に取り付けられたロックバー3はロックギア20に係合させられ、スプール1の回転は完全に阻止される。これは、乗物の衝突の間と、乗員がシートベルトのウェッビング21を過度に急激に引いた時に行われる。
【0030】
図3から図11には、ELRモード(図3から図6)からALRモード(図7から図10)に切り換わり、ELRモード(図11)に戻る時のリトラクタの動作が示されている。
【0031】
図3には、ウェッビング21がスプール1から上向きに矢印Aの方向に引かれているのが示されている。スプール1、偏心カム駆動部材5、および偏心カム11は、矢印Bの方向(時計回り)に回転しているのが示されている。ウォッブルギア9は、矢印Cで示すように反時計回りに、スプール1と反対の方向に回転している。作動用のカム12は、ウォッブルギア9上の突出部であるピン10が窓14を通って移動しており、窓14のいずれの端部にも接触していないので静止している。作動用のカム12は、ピン10が窓14の一端に隣接し、ウォッブルギア9が回転している時にのみ回転する。ここでは、作動レバー15と乗物加速センサレバー7は接触しておらず、乗物加速センサ7とラチェットホイール19も接触していない。乗物加速センサ7は、ピボット点7bの周りに自由に動くことができ、ラチェットホイール19は、矢印Bで示されている、スプール1と同じ方向に時計回りに回転する。作動レバー15は、作動用のカム12のカム面に接触しているが、くぼみ13には係合していない。
【0032】
図4では、ウェッビング21が延ばされ、ピン10は窓14の端部にちょうど接触したところである。作動用のカム12はまだ回転し始めていない。
【0033】
図5には、作動用のカム12も今や反時計回り方向に回転しており、ピン10によって駆動されている、わずかに後のリトラクタが示されている。作動レバー15の一部は作動用のカム12のカム面に接触している。作動レバー15はくぼみ13にまだ係合しておらず、作動レバー15と乗物用センサレバー7も、乗物加速センサレバー7とラチェットホイール19も接触していない。
【0034】
図6には、作動レバー15の一部が傾斜部13aにある程度降りた状態のリトラクタが示されている。作動レバー15と乗物加速センサレバー7の間の距離は短くなっているが、これらは接触していない。乗物加速センサレバー7はピボット点7bの周りに自由に動くことができる。
【0035】
図7には、作動レバー15の上方の端部が、作動用のカム12のカム面上のくぼみ13に完全に係合し、段状部13bに隣接しているのが示されている。作動レバー15の下方の端部は、乗物加速センサレバー7に接触し、それをラチェットホイール19上の少なくとも1つの歯に係合させている。これによって、ピボット運動可能な取付け部材4はスプール1に連結されている。ウェッビング21は、ピボット運動可能な取付け部材4が、ウェッビング21を繰り出す方向に数度だけ回転させられてロックバー3をロックギア20に係合させ、それによってスプール1は回転するのを完全にはばまれているので、スプール1からさらに繰り出されるのを阻止されている。リトラクタはELRモードからALRモードに切り換えられており、ウェッビング21はスプール1上にほとんど残っていない。この時点では、ウェッビング21は、スプール1が反時計回りにしか回転できないので、スプール1上に戻すことしかできない。
【0036】
図8は、オートマチックロックリトラクタ(ALR)モードで動作している時の、乗物加速センサレバー7と作動レバー15の相対的な位置、および乗物加速センサレバー7の、ラチェットホイール19に対する相対的な位置をより明瞭に示す、リトラクタのセンサ機構の拡大図である。作動レバー15は乗物加速センサレバー7に接触しており、したがって、乗物加速センサレバー7はラチェットホイール19の方へ付勢され、ラチェットホイール19上の歯に完全に係合している。
【0037】
図9には、ウェッビング21が矢印Dの方向にスプール1上に引き戻されているALRモードが示されている(スプール1は、ウェッビング21をスプール1上に巻き取るこの方向に付勢されている)。
【0038】
図10には、リトラクタがALRモードからELRモードに戻る時の状態が示されている。ウェッビング21はスプール1上に巻き取られている(ウェッビング21は、乗物加速センサレバー7がまだ係合しているのでスプール1から引き出すことはできない)。したがって、スプール1および偏心カム5は反時計回りにのみ回転し、ウォッブルギアおよび作動用のカム12は反対方向に回転する。作動用のカム12は、窓14の一端に隣接するピン10によって駆動されている。作動用のカム12が回転すると、作動レバー15は、作動用のカム12のカム面上のくぼみ13から部分的に外れ、作動レバー15は段状部13bから離れて傾斜部13aを上る。作動レバー15は、傾斜部13aを滑り上がるにつれてピボット点16の周りにピボット運動し、それによって、作動レバー15は乗物加速センサレバー7に接触しなくなる。したがって、乗物加速センサレバー7は付勢されて、ラチェットホイール19に接触しなくなる。
【0039】
図11には、エマージェンシロックリトラクタ(ELR)モードに戻されたリトラクタが示されている。作動レバー15は、くぼみ13から完全に外れており、乗物加速センサレバー7に接触していない。乗物加速センサレバー7は、今やラチェットホイール19から完全に外されており、ピボット点7bの周りに自由に動くことができ、その結果、ウェッビング21は、関連する部品が両方向に移動できるので、スプール1上に巻き取り、またはスプール1から引き出すことができる。
【0040】
このリトラクタの特有の利点は、乗物加速センサレバー7が2つの働きをすることである。すなわち、乗物加速センサレバー7は、乗物加速センサ6によって所定の大きさよりも大きな加速/減速が検出された時にリトラクタをロックし、また、オートマチックロックリトラクタ(ALR)モードで動作している時にスプール1がウェッビング21を繰り出す方向に回転するのも阻止する。したがって、これらの働きのうちの一方を実行する別個の構成要素が必要にはならず、必要な部品の数が減らされる。さらに、作動レバー15の、乗物加速センサレバー7に対する大きさ、位置、および向きのために、リトラクタの半径方向のパッケージサイズが小さくなり、したがって、より小形のリトラクタが提供される。この機構によって、生産単価を著しく節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるリトラクタの部分分解斜視図である。
【図2】一部を他の要素を明確に示すために取り除いた、図1のリトラクタの部分的に切り取った側面図である。
【図3】第1のモードにおける、ウェッビングの、ある引出し段階での、図1および図2のリトラクタの側面図である。
【図4】第1のモードにおける、ウェッビングの他の引出し段階での、図1および図2のリトラクタの側面図である。
【図5】第1のモードにおける、ウェッビングの他の引出し段階での、図1および図2のリトラクタの側面図である。
【図6】第1のモードにおける、ウェッビングの他の引出し段階での、図1および図2のリトラクタの側面図である。
【図7】第2のモードにおける、ウェッビングの、ある引出し段階での、図1および図2のリトラクタの側面図である。
【図8】図7のリトラクタの一部の拡大図である。
【図9】第2のモードにおける、ウェッビングの他の引出し段階での、図1および図2のリトラクタの側面図である。
【図10】第2のモードにおける、ウェッビングの他の引出し段階での、図1および図2のリトラクタの側面図である。
【図11】第1のモードに戻された、図1および図2のリトラクタの側面図である。
【符号の説明】
1 スプール
2 フレーム
3 ロックバー
4 取付け部材
5 偏心カム駆動部材
6 センサ
7 センサレバー
7b ピボット点
8 ギアリング
9 ウォッブルギア
10 ピン
11 偏心カム
12 作動用のカム
13 くぼみ
13a 傾斜部
13b 段状部
14 窓
15 作動レバー
16 作動レバーピボット
17 作動レバーばね
18 取付け部材ばね
19 ラチェットホイール
20 ロックギア
21 ウェッビング
22 固定取付け部材
23 取付け突出部

Claims (7)

  1. シートベルトリトラクタであって、
    シートベルトのウェッビング(21)を保持し、長手軸の周りに回転可能に取り付けられ、前記ウェッビング(21)を巻き取る方向に付勢されているスプール(1)と、
    前記スプール(1)と共に回転するように前記スプール(1)に固定して取り付けられた、歯付きのラチェットホイール(19)と、
    乗物の緊急事態を検出するセンサ(6)と、
    緊急事態の際に前記センサ(6)に応答してピボット運動し、前記ラチェットホイール(19)に係合するセンサレバー(7)と、
    前記センサレバー(7)が前記ラチェットホイール(19)に係合するのに応答して、前記スプール(1)を前記ウェッビング(21)が繰り出されないようにロックする手段とを有しており、
    前記シートベルトリトラクタは、
    通常、前記スプール(1)がロックされず、前記ウェッビング(21)を繰り出し、巻き取るように回転することができ、緊急事態の際に前記センサレバー(7)が前記ラチェットホイール(19)に係合することによって前記スプールが、前記ウェッビング(21)が繰り出されないようにロックされるエマージェンシロックモードである第1のモードと、前記スプール(1)が、常時、前記ウェッビング(21)が繰り出されないようにロックされるオートマチックロックモードである第2のモードとで動作するようになっており、
    前記第1のモードと前記第2のモードとを切り換える手段をさらに有しており、
    切り換え手段は、
    前記スプール(1)に連結された減速ギア機構(8,9)と、
    減速ギア機構(8,9)を介して前記スプール(1)に連結され、前記ウェッビングの繰り出し量に依存して回転させられ、カム面を外周に有するカム(12)と、
    ボット運動可能に取り付けられ、前記カム(12)と協働するカム従動子として働く作動レバー(15)と、
    前記作動レバー(15)が前記カム(12)と協働するカム従動子として働くように、前記作動レバー(15)を前記カム面に向かって回転付勢するばね(17)と、
    を有しており、
    前記作動レバー(15)前記カム従動子として前記カム面と協働し、前記作動レバーが前記センサレバー(7)を動かさず、前記シートベルトリトラクタが前記第1のモードになる第1の位置、前記作動レバーが前記センサレバー(7)を動かし、前記シートベルトリトラクタが前記第2のモードになる第2の位置の間でピボット運動することによって、前記シートベルトリトラクを前記第1のモードと前記第2のモードの間で切り換え、
    前記センサレバー(7)の一部分が前記センサ(6)と協働するようになっており、他の部分が前記ラチェットホイール(19)に係合するようになっており、前記センサレバー(7)のピボット点(7b)が、前記の両部分の間に位置している、
    シートベルトリトラクタ。
  2. 前記センサレバー(7)は前記ラチェットホイール(19)に係合するように構成された唯一のレバーである、請求項1に記載のシートベルトリトラクタ。
  3. 前記カム面は、前記第1のモードと前記第2のモードとの切換え時に前記作動レバー(15)に係合する、前記カム面に対して実質的に半径方向に延びているくぼみ(13)および段状部(13b)を含んでいる、請求項1または2に記載のシートベルトリトラクタ。
  4. 前記作動レバー(15)は、前記くぼみ(13)にぴったり嵌る部分を有している、請求項3に記載のシートベルトリトラクタ。
  5. 前記センサレバー(7)は、前記シートベルトリトラクタが前記第1のモードで動作している時に取付け部材(4)上で前記ピボット点(7b)の周りにピボット運動するようになっている、請求項1から4のいずれか1項に記載のシートベルトリトラクタ。
  6. 前記センサレバー(7)は、実質的にその中心の周りにピボット運動させられる、請求項に記載のシートベルトリトラクタ。
  7. 前記減速ギア機構(8,9)は、偏心カム(11)を有するサイクロイド機構である、請求項1からのいずれか項に記載のシートベルトリトラクタ。
JP2002209814A 2001-07-18 2002-07-18 シートベルトリトラクタ Expired - Fee Related JP3616811B2 (ja)

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