JP3614347B2 - リッドのばね掛け構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はMD(ミニディスク)プレーヤ等の記録媒体再生装置の記録媒体挿入路を開閉するリッドに係わり、特に、組み立てが簡単に行え、引張りコイルばねが外れることのないリッドのばね掛け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、MDプレーヤ等の記録媒体挿入路を開閉するリッドとして、記録媒体の挿入時と排出時で逆方向に回動し、通常は記録媒体挿入路を閉じるように真下に垂下するものが知られている。
【0003】
そのような従来のMDプレーヤのリッドを保持機構の例を図9〜図11により説明する。リッド8の回動中心軸8aはリッド8を保持するホルダー2の軸受部2aにより回転自在に支持されている。
【0004】
この状態でリッド8に設けられたばね掛け10とホルダ2に設けられたばね掛け2bとの間に引張りコイルばね4が掛けられる。引張りコイルばね4の弾力によりリッド8は垂下する方向に付勢されMD挿入路を閉じている。
【0005】
リッド8は図11の実線に示すよう通常は垂下しているが、MDが挿入されるときまたは排出されるとき、矢印で示すように点線で示す位置に回動する。このように回動した場合はばね掛け10の曲り部10bは水平方向を向くので引張りコイルばね4のフック4aがばね掛け10の軸平行部10aであばれるとフック4aがばね掛け10から外れる恐れがある。引張りコイルばね4がばね掛け10から外れないようにするためにばね掛け10の軸平行部10aの長さLを長くしなければならなかった。
【0006】
引張りコイルばねがリッドのばね掛けから外れないようにするための他の従来例を図12に示す。図に示すリッド9の回動中心軸9aはリッド9を保持するホルダー2の軸受部2aにより回転自在に支持されている。
【0007】
この状態でリッド9に設けられたばね掛け11とホルダ2に設けられたばね掛けとの間に引張りコイルばね4が掛けられる。引張りコイルばね4の弾力によりリッド9は垂下する方向に付勢されMD挿入路を閉じている。
【0008】
この例ではばね掛け11の軸平行部11aに突起11cが設けられている。そのためリッド9が回動してばね掛け11の曲り部11bが水平となってもフック4aが突起11cを乗り越えないため、引張りコイルばね4がばね掛け11から外れない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記した図9、図10に示す従来のものはばね掛け10の軸平行部10aの長さLを長くするためスペースがとられつまみが置けなくなる等設計の自由度が制限されていた。
【0010】
図12に示す従来のものは突起11cが高すぎると、引張りコイルばね4のフック4aとの間のクリアランスがなくなり組み立てにくいという問題があった。
【0011】
また、引張りコイルばねのばね定数または引張り弾力が小さいと、図示の矢印Mで示すように左右にあばれて突起11cを乗り越えて所定の位置に戻らなくなりついには引張りコイルばねが外れてしまうことがあった。
【0012】
また、引張りコイルばねのばね定数または引張り弾力を強くすると、MDを排出するときの抵抗が大きくなり、MDを排出できなくなるという問題があった。
【0013】
この発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、組み立てが簡単に行え、また、設計の自由度を高め、しかも引張りコイルばねが外れる恐れのないリッドのばね掛け構造を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明のリッドのばね掛け構造は、中立位置から両方向に回動自在に支持されたリッドを中立位置に付勢するためにホルダーとリッドの間に掛ける引張りコイルばねのリッド側のばね掛け構造において、前記リッドの回動中心軸と平行に延びる部分の先端からホルダー側のばね掛けと反対方向に延びる曲り部の途中または先端に前記引張りコイルばねのフックの滑りを止める突起を設けたものである。
【0015】
また、前記リッドのばね掛け構造において、前記曲り部と前記突起の間にくびれを設け、前記引張りコイルばねのフックが前記ばね掛け上をすべる場合に前記くびれに入り込むように構成したものである。
【0016】
さらに、前記各リッドのばね掛け構造において、前記曲り部のコーナ外側を滑らかな形状としたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
この発明の実施例であるMDプレーヤのリッドのばね掛け構造を図面に基づいて説明する。図1はこの発明の第1の実施例であるMDプレーヤのリッドのばね掛け構造を示す正面図、図2は図1におけるA方向断面図である。
【0018】
リッド1の回動中心軸1aはリッド1を保持するホルダー2の軸受部2aにより回転自在に支持されている。この状態でリッド1に設けられたばね掛け3とホルダ2に設けられたばね掛け2bとの間に引張りコイルばね4が掛けられる。引張りコイルばね4の弾力によりリッド1は垂下する方向に付勢されMD挿入路を閉じている。
【0019】
ばね掛け3はリッド1と一体に形成されており、軸平行部3aの先端に曲り部3bが形成されている。曲り部3bには突起3cが形成されており、突起3cの付けねのところは図2に示すようにくびれ3dが形成されている。また、軸平行部3aと曲り部3bとのコーナ外側はR形状となり滑らかな面となっている。
【0020】
リッド1は図3の実線に示すよう通常は垂下しているが、MDが挿入されるときまたは排出されるとき、矢印で示すように点線で示す位置に回動する。このように回動した場合はばね掛け3の曲り部3bは水平方向を向き、引張りコイルばね4のフック4aがばね掛け3から外れるように動く場合は、図4の点線の位置から実線で示す位置に移動する。
【0021】
この状態でコイルばね4のフック4aは図2の点線で示すようにくびれ3dに入り込みこれ以上ばね掛け3から外れる方向に移動しない。リッド1が図4に示す位置から図5に示す垂下位置に戻るときはコイルばね4のフック4aは点線で示す位置から実線で示す位置に戻される。この動きは軸平行部3aと曲り部3bとのコーナ外側がR形状となっているのでスムーズとなる。
【0022】
このようにばね掛け3の軸平行部3aの長さを長くしなくても引張りコイルばねが外れないのでリッド部分の省スペース化が達成され、つまみ配置等の設計の自由度が高くなる。
【0023】
また、ばねのフックが図4に示すように突起3cに係止される位置にきても、リッドが垂下状態となるときに図5に示すように定位置に自然に戻される。また、突起3cと引張りコイルばね4のフック4aとのクリアランスを小さくしなくてもよいので組み立てが容易である。
【0024】
図6はこの発明の第2実施例であるMDプレーヤのリッドのばね掛け構造を示す正面図である。この例では図に示すようにリッド1の回動中心軸1aはリッド1を保持するホルダー2の軸受部2aにより回転自在に支持されている。
【0025】
この状態でリッド1に設けられたばね掛け5とホルダ2に設けられたばね掛けとの間に引張りコイルばねが掛けられる。引張りコイルばねの弾力によりリッド1は垂下する方向に付勢されMD挿入路を閉じている。
【0026】
ばね掛け5はリッド1と一体に形成されており、軸平行部5aの先端に曲り部5bが形成されている。曲り部5bには突起5cが形成されており、突起5cの付けねのところは第1の実施例と同様にくびれが形成されている。
【0027】
但し、この例では軸平行部5aと曲り部5bとのコーナ外側はR形状となっていない。このためコイルばねのフックがくびれに係止されている位置から正常位置に戻される動きがスムーズとならないがばね掛け5から引張りコイルばねが外れないというこの発明の効果は得られる。
【0028】
図7はこの発明の第3実施例であるMDプレーヤのリッドのばね掛け構造を示す正面図である。この例では図に示すようにリッド1の回動中心軸1aはリッド1を保持するホルダー2の軸受部2aにより回転自在に支持されている。この状態でリッド1に設けられたばね掛け6とホルダ2に設けられたばね掛けとの間に引張りコイルばねが掛けられる。引張りコイルばねの弾力によりリッド1は垂下する方向に付勢されMD挿入路を閉じている。
【0029】
ばね掛け6はリッド1と一体に形成されており、軸平行部6aの先端に曲り部6bが形成されている。曲り部6bの内側には突起6cが形成されている。このような構成によってもばね掛け6から引張りコイルばねが外れないというこの発明の効果は得られる。
【0030】
図8はこの発明の第4実施例であるMDプレーヤのリッドのばね掛け構造を示す正面図である。この例では図に示すようにリッド1の回動中心軸1aはリッド1を保持するホルダー2の軸受部2aにより回転自在に支持されている。
【0031】
この状態でリッド1に設けられたばね掛け7とホルダ2に設けられたばね掛けとの間に引張りコイルばねが掛けられる。引張りコイルばねの弾力によりリッド1は垂下する方向に付勢されMD挿入路を閉じている。
【0032】
ばね掛け7はリッド1と一体に形成されており、軸平行部7aの先端に曲り部7bが形成されている。曲り部7bの先端には突起7cが形成されている。このような構成によってもばね掛け7から引張りコイルばねが外れないというこの発明の効果は得られる。
【0033】
【発明の効果】
この発明のリッドのばね掛け構造によれば、ばね掛けの軸平行部の長さを長くしなくても引張りコイルばねが外れないのでリッド部分の省スペース化が達成され、つまみ配置等の設計の自由度が高くなる。
【0034】
また、ばねのフックが突起に係止される位置にきても、リッドが垂下状態となるときに定位置に自然に戻される。また、突起と引張りコイルばねのフックとのクリアランスを小さくしなくてもよいので組み立てが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例であるMDプレーヤのリッドのばね掛け構造を示す正面図である。
【図2】図1におけるA方向断面図である。
【図3】同リッドの動きを説明する該略図側面図である。
【図4】同リッドのばね掛け構造の作用を説明するための平面図である。
【図5】同リッドのばね掛け構造の作用を説明するための正面図である。
【図6】この発明の第2実施例であるMDプレーヤのリッドのばね掛け構造を示す正面図である。
【図7】この発明の第3実施例であるMDプレーヤのリッドのばね掛け構造を示す正面図である。
【図8】この発明の第4実施例であるMDプレーヤのリッドのばね掛け構造を示す正面図である。
【図9】従来のMDプレーヤのリッドのばね掛け構造の例を示す正面図である。
【図10】図9における部分拡大部である。
【図11】同リッドの動きを説明する該略図側面図である。
【図12】従来のMDプレーヤのリッドのばね掛け構造の他の例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 リッド、1a 回動中心軸
2 ホルダ、2a 軸受部、2b ばね掛け
3 ばね掛け、3a 軸平行部、3b 曲り部、3c 突起、3d くびれ
4 引張りコイルばね、4a フック
5 ばね掛け、5a 軸平行部、5b 曲り部、5c 突起
6 ばね掛け、6a 軸平行部、6b 曲り部、6c 突起
7 ばね掛け、7a 軸平行部、7b 曲り部、7c 突起
8 リッド、8a 回動中心軸
9 リッド、9a 回動中心軸
10 ばね掛け、10a 軸平行部、10b 曲り部
11 ばね掛け、11a 軸平行部、11b 曲り部、11c 突起
Claims (3)
- 中立位置から両方向に回動自在に支持されたリッドを中立位置に付勢するためにホルダーとリッドの間に掛ける引張りコイルばねのリッド側のばね掛け構造において、前記リッドの回動中心軸と平行に延びる部分の先端からホルダー側のばね掛けと反対方向に延びる曲り部の途中または先端に前記引張りコイルばねのフックの滑りを止める突起を設けたことを特徴とするリッドのばね掛け構造。
- 前記曲り部と前記突起の間にくびれを設け、前記引張りコイルばねのフックが前記ばね掛け上をすべる場合に前記くびれに入り込むように構成した請求項1のリッドのばね掛け構造。
- 前記曲り部のコーナ外側を滑らかな形状とした請求項1または2のリッドのばね掛け構造。
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