JP3612285B2 - マニホールド弁構造体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、マニホールド弁構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】
水や薬品等の複数の流体を所定流量で混合して主流体(混合流体)として供給したり、一の流体に複数種の他の流体を適宜切り替えて混入して供給するため、或いは一の流体を複数の場所へ分配して供給するため、図9及び図10に示すようなマニホールド弁構造体100が用いられることがある。
【0003】
前記マニホールド弁構造体100は、主ブロック体101と、複数の弁ブロック体111よりなる。前記主ブロック体101には、その長手方向に沿う水平方向の貫通主流路102が形成されていると共に、主ブロック体101の上面から前記貫通主流路102に連通する複数の主ブロック側分岐流路103が主ブロック体101の長手方向に所定間隔で形成されている。また、前記貫通主流路102の一端部には、外部流路と接続するための主接続部104が流体流出入部として設けられている。さらに、当該主ブロック体101においては、その上面から正面又は背面又は側面に貫通する主ブロック側副流路105が前記主ブロック体101の長手方向に所定間隔で複数形成されている。なお、前記各主ブロック側副流路105の一端部(上面以外の面側の端部)には、外部流路と接続するための副接続部106が流体流出入部として設けられている。
【0004】
一方、弁ブロック体111は、前記主ブロック体101の上面に複数個(図示の例では3個)並設されている。それぞれの弁ブロック体111の下部には、前記主ブロック体101の各主ブロック側分岐流路103及び各主ブロック側副流路105と通じる弁ブロック側分岐流路112及び弁ブロック側副流路113が上下方向や斜め方向等に形成されると共に、前記弁ブロック側分岐流路112及び弁ブロック側副流路113と通じる弁室114が形成され、該弁室114には前記弁ブロック側分岐流路112を開閉する弁体120が進退可能に収容されている。前記弁体120は適宜の弁駆動機構125により進退するようになっている。図示の例では、前記弁体120には公知のダイヤフラム弁体が用いられ、また、該弁体120を進退させる弁駆動機構125は電磁誘導作用を利用するものからなっている。なお、図示の符号121は弁体120の開閉用シール部、122は弁体120の外周取付部、126は弁駆動機構125の電磁誘導によって進退する可動鉄芯からなって弁体120に取り付けられる作動部材、127はコイル、128は作動部材126を前方へ付勢するバネ、129は通電部、130は固定ブロック、131はケースである。
【0005】
前記構造のマニホールド弁構造体100においては、前記複数の主ブロック側副流路105の副接続部106に、適宜の流体を供給する供給装置が外部流路を介して接続される。そして、必要に応じて前記弁ブロック体111の弁駆動機構125により弁体120を作動させて前記弁ブロック側分岐流路112が開放されることによって、流体が貫通主流路102内に所定量供給される。なお、複数種の流体を切り替えて貫通主流路102内に供給する場合には、必要とされる流体に対応する弁ブロック体111の弁ブロック側分岐流路112を弁体120の作動によって開き、必要とされない流体に対応する弁ブロック体111の弁ブロック側分岐流路112を弁体120によって閉じるようにすれば良い。
【0006】
しかしながら、上記従来のマニホールド弁構造体100にあっては、ユーザーのニーズに合わせて、供給(混入)する流体の数等に対応できるように、言い換えれば、組み合わせる弁ブロック体111の数に合致するように、その都度主ブロック体101を設計しなければならず、汎用性に乏しいのみならず、コスト的にも不利であった。また、当該マニホールド弁構造体にあっては、その設置後、供給する流体の数を増減させる必要が生じたときには、組み合わせる弁ブロック体111の数に合わせて主ブロック体101を新たに設計変更して取り替える必要が生じるので、手間がかかると共に経済的ではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記の点に鑑みて提案されたものであって、汎用性に優れると共に、設置後において供給する流体の数等を変更する場合にも簡単かつ迅速に対応でき、しかもコスト的にも有利なマニホールド弁構造体を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、この発明は、ベース部材(11)と、バルブボディ本体(22)の下部から一体的に突出形成され前記ベース部材に固定される取付用固定部(21)を備え、前記バブルボディ本体の一側には連結凸部(23)、他側には該連結凸部に対応する連結凹部(25)を有し、複数個連結して使用できるように構成されたブロック体よりなり、前記連結凸部内に形成された凸部側連結開口(24)と、前記連結凹部内に形成された凹部側連結開口(26)と、前記凸部側連結開口と凹部側連結開口を連通する貫通主流路(27)と、該貫通主流路に連通し弁体(30)を介して開閉自在に形成された分岐流路(28)と、該分岐流路と通じ前記弁体を収容する弁室(29)と、前記弁体を作動させる弁駆動機構(40)と、先端に副流路接続口(52)が形成され前記弁室と連通する副流路(51)を有する副流路接続部(50)を備えた複数の弁ブロック体(20A,20B,20C)と、前記複数の弁ブロック体の一側端部における連結凹部又は連結凸部に、該連結凹部又は連結凸部に対応する連結用凸状部又は連結用凹状部が形成されたフランジ状の取付端部(61)が係合して連結されて前記貫通主流路と連通される接続流路(63)を有する主流路接続部材(60)と、前記複数の弁ブロック体の他側の端部における連結凸部又は連結凹部に、該連結凹部又は連結凸部に対応する連結用凸状部又は連結用凹状部が形成されたフランジ状の取付端部(72)が係合して連結されて前記貫通主流路の内径に対応した外径を有する封止部(71)を前記貫通主流路の一端側開口から挿入することによって該貫通主流路を封止する主流路封止部材(70)と、前記ベース部材への取付部(81,91)を有し、前記主流路接続部材及び主流路封止部材をそれぞれ固定するための端部側固定部材(80,90)とを含むことを特徴とするマニホールド弁構造体(10)に係る。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説明する。
図1はこの発明の一実施例に係るマニホールド弁構造体の一部切り欠き断面を有する正面図、図2は図1の2矢視図、図3は図1の3−3断面図、図4は図1の4−4断面図、図5は同マニホールド弁構造体における各弁ブロック体の連結前の状態を簡略に示す部分斜視図、図6は主流路接続部材及び端部側接続部材用固定部材等を示す部分斜視図、図7は主流路封止部材及び端部側封止部材用固定部材等を示す部分斜視図、図8は同マニホールド弁構造体の主流路封止部材を用いない使用状態を示す正面図である。
【0010】
図1ないし図4に示すマニホールド弁構造体10は、この発明の一実施例に係るものであり、ベース部材11と、複数(図では3個)の弁ブロック体20A,20B,20Cと、主流路接続部材60と、主流路封止部材70と、端部側接続部材用固定部材80と、端部側封止部材用固定部材90とを含んでいる。このマニホールド弁構造体10は、複数の流体を所定流量で混合して主流体として供給したり、一の流体に複数種の他の流体を適宜切り替えて混入したり、或いは所定流体を複数の場所へ分配して供給したりするのに使用される。
【0011】
ベース部材11は、各部材の取付部となるもので、適宜の大きさの板状体等からなる。なお、当該ベース部材11の大きさ(平面サイズ、特には弁ブロック体連結方向Xの長さ)は、連結する弁ブロック体の数や各弁ブロック体の大きさ等を考慮して定められる。
【0012】
複数の弁ブロック体20A,20B,20C(20)の各々は、互いに同一構造となっており(勿論、場合によっては多少の相違をもたせても良い。)、前記ベース部材11への取付用固定部21とバルブボディ本体22とを備え、複数個連結して使用できるように構成されたブロック体よりなる。実施例では、前記取付用固定部21は、バルブボディ本体22の正面22a及び背面22bの下部から一体的に突出形成されたもので構成されている。図示の符号B1は前記取付用固定部21をベース部材11に固定するためのねじ部材等の固定部材、B2は座金である。
【0013】
前記バルブボディ本体22は、図5からより容易に理解されるように、略直方体に形成され、そのバルブボディ本体22の一側(ここでは左側面)には連結凸部23、他側(ここでは右側面)には該連結凸部23に対応する連結凹部25が設けられている。そして、各弁ブロック体20A,20B,20Cの取付用固定部21のベース部材11への取付時には、隣り合う弁ブロック体20A,20B,20Cの前記連結凸部23と連結凹部25の係合によって各弁ブロック体20A,20B,20Cが連結される。なお、実施例では、係合する連結凸部23と連結凹部25間には、パッキン等のシール部材S1が介在されている。図示の符号21aは前記取付用固定部21に形成された取付孔である。
【0014】
また、前記連結凸部23内には凸部側連結開口24が、前記連結凹部25内には凹部側連結開口26がそれぞれ形成されていると共に、当該バルブボディ本体22内部には、前記凸部側連結開口24と凹部側連結開口26を連通する貫通主流路27と、該貫通主流路27にその上方から連通し弁体30を介して開閉自在に形成された分岐流路28と、該分岐流路28と通じ前記弁体30を進退可能に収容する弁室29が形成されている。また、前記弁室29内壁の分岐流路28の弁室側開口28o周縁には、突状の弁座29aが突設されている。なお、図では、前記貫通主流路27は水平方向に沿って形成され、前記分岐流路28は前記貫通主流路27に直交するように鉛直方向に沿って形成されている。
【0015】
さらに、当該バルブボディ本体22の前記連結凸部23及び連結凹部25が形成される面(ここでは側面)に直交する面側(ここでは正面側或いは背面側)には、内部に前記弁室29と連通する副流路51を有する副流路接続部50が設けられている。前記副流路51の先端(弁室29の反対側の端)には、各種の流体(副流体)をバルブボディ本体22内に流出入させるための副流路接続口52が形成され、該副流路接続口52を介して流体供給或いは排出用の外部流路と接続される。なお、この実施例では、前記副流路51は、前記貫通主流路27と分岐流路28の両方に直交する方向に沿って形成されている。
【0016】
前記弁体30として、この実施例では適宜の弁駆動機構40により進退(ここでは上下動)するダイヤフラム弁体が用いられている。このダイヤフラム弁体30は、前記弁座29a内側の分岐流路28の弁室側開口28oを開閉する円形状の開閉用シール部31と、該開閉用シール部31外側に形成された薄肉部32と、該薄肉部32外側に形成された外周取付部33と、前記開閉用シール部31に取り付けられると共に弁駆動機構40(後述の作動部材41)に螺着される螺着部34を有している。そして、当該弁体30は、前記外周取付部33によって前記バルブボディ本体22の弁室29内に装備されている。なお、前記開閉用シール部31,薄肉部32,外周取付部33はゴム又は各種プラスチックからなり、それらは一体的に形成されている。また、螺着部34は金属やプラスチックからなり、その先端に設けられた板状部35が前記開閉用シール部31に埋設されている。なお、好ましくは、前記板状部35の表面積(直径)は前記分岐流路28の弁室側開口28oの開口面積(開口径)より大きくすることによって、弁体30の開閉用シール部31が前記分岐流路28の弁室側開口28oを閉じる際に、前記板状部35が分岐流路28の弁室側開口28o全体を覆うようにするのが良い。そうすれば、弁体30で分岐流路28の弁室側開口を確実にシールすることができると共に、弁体30の負担も軽減されて、耐久性も向上する。なお、図1,4中の符号29bは弁室29内壁に形成された弁体30の外周取付部33が収容される取付凹部である。
【0017】
前記弁体30を進退させる弁駆動機構40は、バルブボディ本体22上部に設けられる。この実施例における弁駆動機構40は、電磁誘導作用を利用するもので構成されている。なお、図示の符号41は弁駆動機構45の電磁誘導によって進退する可動鉄芯からなって前記弁体30の螺着部34に螺着される作動部材、42はコイル、43は作動部材41を前方(図では下方)へ付勢するバネ、44は通電部、45は固定ブロック、46はケースである。
【0018】
ここで、図1,4に示された状態は、前記分岐流路28の弁室側開口28oを閉鎖している場合で、作動部材41がバネ43の付勢力によって前進して、その先端に取り付けられた弁体30の開閉用シール部31が弁室29内の弁座29aに圧接して前記分岐流路28の弁室側開口28oを閉鎖して、副流路51からの流体の分岐流路28への導入、或いは貫通主流路27からの流体の弁室29及び副流路51への導入を遮断している。これに対して、前記分岐流路28の弁室側開口28oの開放状態では、コイル42の電磁誘導により作動部材41がバネ43の付勢力に抗して後退して、該作動部材41の先端に取り付けられた弁体30の開閉用シール部31が弁室29内の弁座29aから離隔して前記分岐流路28の弁室側開口28oを開いて、副流路51からの流体を分岐流路28へ導入し、或いは貫通主流路27からの流体を弁室29及び副流路51へ導入する。
【0019】
なお、各弁ブロック体20A,20B,20Cにそれぞれ設けられた各弁駆動機構40(各弁体30)は、各弁ブロック体20A,20B,20C毎に流体の供給及び供給停止の切り替えや供給量の増減の調整を行えるよう互いに独立して作動できるようにしたり、或いは各弁ブロック体20A,20B,20Cへの各流体の同時供給や交互供給の場合等に対応できるよう各弁駆動機構40同士を、コンピュータ制御装置等を介して関連させて作動できるようにしても良い。
【0020】
主流路接続部材60は、当該マニホールド弁構造体10における主流体の流出入部として外部接続部を構成するもので、具体的には各副流路51から供給された複数の流体(副流体)が混合された混合流体(主流体)の外部への排出、或いは外部からの所定流体のマニホールド弁構造体10内への供給のためのものである。この主流路接続部材60は、前記複数の弁ブロック体20A,20B,20Cの一側端部(最外側に位置する端面)における連結凹部25又は連結凸部23に連結される。なお、図示の例では、当該主流路接続部材60は、右側に配設された弁ブロック体20Aの右側面に設けられた連結凹部25に連結されているが、これに限らず、複数の弁ブロック体20A,20B,20Cの最外側に位置する端面に設けられた連結凸部23(図では左側に配設された弁ブロック体20Cの左側面に設けられた連結凸部23に相当する。)に連結されるようにしても良い。
【0021】
図6等からより容易に理解されるように、前記主流路接続部材60の取付側端部61には、前記弁ブロック体の連結凹部25又は連結凸部23に対応する連結用凸状部又は連結用凹状部(図では連結用凸状部62)が形成され、この部分が前記弁ブロック体の連結凹部25又は連結凸部23と係合して連結されるようになっている。また、図示の例では、係合する弁ブロック体20Aの連結凹部25と主流路接続部材60の連結用凸状部62間には、パッキン等のシール部材S2が介在されている。さらに、前記主流路接続部材60内部には、前記各弁ブロック体の貫通主流路27と連通する接続流路63が形成されている。またさらに、前記接続流路63の先端側開口(弁ブロック体の反対側開口)は主流路接続口64となり、該主流路接続口64を介して流体排出或いは供給用の外部流路と接続される。なお、図示の主流路接続部材60においては、前記取付側端部61(但し、連結用凸状部62を除く。)は、他部より大径のフランジ状に形成されている。
【0022】
主流路封止部材70は、前記複数の弁ブロック体20A,20B,20Cの他側の端部、つまり前記主流路接続部材60の反対側端部(最外側に位置する端面)における貫通主流路27の一端側開口部分を封止する(塞ぐ)ものである。この主流路封止部材70は、前記複数の弁ブロック体20A,20B,20Cの主流路接続部材60の反対側端部における連結凸部23又は連結凹部25に連結される。なお、図示の例では、当該主流路封止部材70は、左側に配設された弁ブロック体20Cの左側面に設けられた連結凸部23に連結されているが、これに限定されない。例えば、前記主流路接続部材60が左側に配設された弁ブロック体20Cの左側面に設けられた連結凸部23に連結される場合等には、前記主流路封止部材70は右側に配設された弁ブロック体20Cの右側面に設けられた連結凹部25に連結されるようにしても良い。
【0023】
前記主流路封止部材70は、図7からよりよく理解されるように、前記貫通主流路27の内径に対応した外径を有する柱状又は筒状の封止部71を有し、該封止部71が前記貫通主流路27の一端側開口から挿入されることによって該貫通主流路27が封止されるようになっている。また、主流路封止部材70の取付側端部72は、前記封止部71より大径のフランジ状に形成され、その取付側端部72には、前記弁ブロック体の連結凸部23又は連結凹部25に対応する連結用凹状部又は連結用凸状部(図では連結用凹状部73)が形成され、この部分が前記弁ブロック体の連結凸部23又は連結凹部25と係合して連結されるようになっている。なお、図示の例では、係合する弁ブロック体20Cの連結凸部23と主流路封止部材70の連結用凹状部73間には、パッキン等のシール部材S3が介在されている。
【0024】
前記主流路接続部材60及び主流路封止部材70は、端部側固定部材80又は90によって、ベース部材11に固定されている。前記主流路接続部材60を固定する端部側接続部材用固定部材80は、図6から理解されるように、ベース部材11への板状の取付部81と、該取付部81に立設され主流路接続部材60のフランジ状の取付側端部61を外側から押さえる押さえ部85を有している。そして、この端部側接続部材用固定部材80は、前記主流路接続部材60の弁ブロック体への取付後、前記押さえ部85が前記主流路接続部材60の取付側端部61の外側面61aに当接するように、前記取付部81を介してベース部材11に固定される。図示の符号82は前記取付部81に形成された取付孔、83は前記取付部81をベース部材11に固定するためのねじ部材等の固定部材、84は座金、86は主流路接続部材60の取付側端部61より先端側の一般部(小径部)65を挿通可能とする前記押さえ部85に形成された切り欠き部である。なお、端部側接続部材用固定部材80の押さえ部85は、前記切り欠き部86を有するものに限らず、例えば、前記主流路接続部材60の一般部65の外径寸法よりも大なる間隔(距離)で平行に立設した2本の板状部により押さえ部を構成しても良い。
【0025】
一方、前記主流路封止部材70を固定する端部側封止部材用固定部材90は、図7から理解されるように、ベース部材11への取付部91と、該取付部91に立設され主流路封止部材70のフランジ状の取付側端部72を外側から押さえる押さえ部95を有している。図示の前記取付部91は、平面視略コ状に形成されている。そして、この端部側封止部材用固定部材90は、前記主流路封止部材70の弁ブロック体への取付後、前記押さえ部95が前記主流路封止部材70の取付側端部72の外側面72aに当接するように、前記取付部91を介してベース部材11に固定される。図示の符号92は前記取付部91の対向する2つの片部91a,91bに形成された取付孔、93は前記取付部91をベース部材11に固定するためのねじ部材等の固定部材、94は座金である。なお、図示の例では、前記端部側封止部材用固定部材90の取付部91における対向する2つの片部91a,91b間の距離は、少なくとも弁ブロック体下部の奥行き寸法(正面から平面までの距離)以上とされ、前記片部91a,91bが弁ブロック体の両外側(正面側及び背面側)に位置するようになっている。これにより主流路封止部材70の固定に要するスペースの縮小化、ひいてはベース部材11の縮小化を図ることができる。
【0026】
次に、上記構造のマニホールド弁構造体10の作動について説明する。まず、当該マニホールド弁構造体10を、純水や薬品等の副流体を所定流量で混合して主流体として供給するために用いる場合における作動について述べる。最初に、前記各弁ブロック体20A,20B,20Cの副流路接続口52からマニホールド弁構造体10内に入った各流体(副流体)は、前記副流路51を経て弁室29を満たす。次いで、各弁ブロック体20A,20B,20Cの各弁体30が後退(ここでは上昇)し、前記分岐流路28が開くと、該分岐流路28を介して所定流量の各流体が前記貫通主流路27内に供給され、各流体が混合される。そして、その混合流体が主流体として、前記主流路接続部材60の接続流路63の主流路接続口64から流出する。これに対して、前記弁駆動機構40の電磁誘導により各弁ブロック体20A,20B,20Cの各弁体30の何れかが前進(ここでは下降)すると、該弁体30に対応する分岐流路28が閉じられ、それに対応する流体の貫通主流路27への供給が停止する。
【0027】
続いて、所定流体を複数の場所へ分配して供給するために、当該マニホールド弁構造体10を用いる場合における作動について述べる。最初に、前記主流路接続部材60の接続流路63の主流路接続口64からマニホールド弁構造体10内に入った流体は、前記貫通主流路27を満たすと共に、その流体は各弁ブロック体20A,20B,20Cの各分岐流路28内に流入する。次いで、前記各弁ブロック体20A,20B,20Cの各弁体30が後退(ここでは上昇)し、前記分岐流路28の弁室側開口28oが開くと所定流量の流体が前記各弁室29内及び各副流路51内に流入し、その後前記各副流路51の各副流路接続口52から弁構造体10外へ流出される。一方、前記弁駆動機構40の電磁誘導により各弁ブロック体20A,20B,20Cの各弁体30の何れかが前進(ここでは下降)すると、該弁体30に対応する分岐流路28の弁室側開口28oが閉じられ、流体の弁室29への流入(供給)が停止する。
【0028】
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の一部を適宜に変更して実施することができる。例えば、上記実施例では、3個の弁ブロック体を連結しているが、2個の弁ブロック体を連結するようにしても良いし、4個以上の弁ブロック体を連結するようにしても良い。すなわち、弁ブロック体の数を適宜選択するだけで、様々なユーザーのニーズ、つまり多種多様な副流体の数(或いは流体を分配供給する作業場所の数)に簡単に対応でき、汎用性に優れる。また、マニホールド弁構造体の設置後、前記副流体の数(或いは流体を分配供給する作業場所の数)を変更する必要が生じても、それに簡単かつ迅速にしかも低コストで対応することができる。
【0029】
また、上記実施例では、貫通主流路27の一端側を主流路封止部材70により封止して使用されているが、これに限定されず、図8に示すように、複数の弁ブロック体20A,20B,20Cの両側端部(最外側に位置する端面)における連結凸部23及び連結凹部25の両方に主流路接続部材60,60を連結し、貫通主流路27の両端側を開放して、一方の主流路接続部材60の主流路接続口64を混合流体等の主流体の流出口とし、他方の主流路接続部材60の主流路接続口64を前記主流体の流入口となるように使用しても良い。すなわち、本発明のマニホールド弁構造体10は、主流路接続部材60及び主流路封止部材70を適宜利用することにより、ユーザーの望む用途に応じた使用態様の選択が可能となる。
【0030】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、本発明に係るマニホールド弁構造体においては、貫通主流路,分岐流路,弁室,弁体,弁駆動機構,副流路等をそれぞれ有する各弁ブロック体は互いに独立して構成されているので、該弁ブロック体を適宜数組み合わせることにより、ユーザーの多種多様なニーズ、つまり弁構造体内部に供給する流体(副流体)の数(或いは流体を分配供給する場所の数)に合致するマニホールド弁構造体を容易に提供でき、極めて汎用性に優れる。また、当該マニホールド弁構造体は、その設置後に内部に供給する流体の数(或いは流体を分配供給する場所の数)を変更する必要が生じても、それに簡単かつ迅速にしかも低コストで対応することができる。
【0031】
また、外部との接続部となる主流路接続部材及び主流路の一端側を封止する主流路封止部材は、各弁ブロック体同士を連結するために各弁ブロック体に設けられた連結凸部又は連結凹部と連結可能となっており、複数個連結された弁ブロック体の端部における連結に利用されない連結凹部又は連結凸部に前記主流路接続部材又は主流路封止部材が連結されるように構成されている。そのため、連結する各弁ブロック体を互いに同一の構造とすることができ、すなわち一種類の弁ブロック体で済み、コスト及び設計上極めて有利である。さらに、当該マニホールド弁構造体にあっては、前記主流路接続部材及び主流路封止部材は端部側固定部材を介してベース部材にそれぞれ固定されているため、該主流路接続部材及び主流路封止部材が弁ブロック体から抜けたり外れたりするのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るマニホールド弁構造体の一部切り欠き断面を有する正面図である。
【図2】図1の2矢視図である。
【図3】図1の3−3断面図である。
【図4】図1の4−4断面図である。
【図5】同マニホールド弁構造体における各弁ブロック体の連結前の状態を簡略に示す部分斜視図である。
【図6】同マニホールド弁構造体の主流路接続部材及び端部側接続部材用固定部材等を示す部分斜視図である。
【図7】同マニホールド弁構造体の主流路封止部材及び端部側封止部材用固定部材等を示す部分斜視図である。
【図8】同マニホールド弁構造体の主流路封止部材を用いない使用状態を示す正面図である。
【図9】従来のマニホールド弁構造体の一部切り欠き断面を有する正面図である。
【図10】図9のZ−Z断面図である。
【符号の説明】
10:マニホールド弁構造体
11:ベース部材
20A,20B,20C(20):弁ブロック体
21:取付用固定部
22:バルブボディ本体
23:連結凸部
24:凸部側連結開口
25:連結凹部
26:凹部側連結開口
27:貫通主流路
28:分岐流路
29:弁室
30:弁体
40:弁駆動機構
50:副流路
51:副流路接続口
60:主流路接続部材
61:接続流路
70:主流路封止部材
80,90:端部側固定部材
81,91:取付部
Claims (1)
- ベース部材(11)と、
バルブボディ本体(22)の下部から一体的に突出形成され前記ベース部材に固定される取付用固定部(21)を備え、前記バブルボディ本体の一側には連結凸部(23)、他側には該連結凸部に対応する連結凹部(25)を有し、複数個連結して使用できるように構成されたブロック体よりなり、前記連結凸部内に形成された凸部側連結開口(24)と、前記連結凹部内に形成された凹部側連結開口(26)と、前記凸部側連結開口と凹部側連結開口を連通する貫通主流路(27)と、該貫通主流路に連通し弁体(30)を介して開閉自在に形成された分岐流路(28)と、該分岐流路と通じ前記弁体を収容する弁室(29)と、前記弁体を作動させる弁駆動機構(40)と、先端に副流路接続口(52)が形成され前記弁室と連通する副流路(51)を有する副流路接続部(50)を備えた複数の弁ブロック体(20A,20B,20C)と、
前記複数の弁ブロック体の一側端部における連結凹部又は連結凸部に、該連結凹部又は連結凸部に対応する連結用凸状部又は連結用凹状部が形成されたフランジ状の取付端部(61)が係合して連結されて前記貫通主流路と連通される接続流路(63)を有する主流路接続部材(60)と、
前記複数の弁ブロック体の他側の端部における連結凸部又は連結凹部に、該連結凹部又は連結凸部に対応する連結用凸状部又は連結用凹状部が形成されたフランジ状の取付端部(72)が係合して連結されて前記貫通主流路の内径に対応した外径を有する封止部(71)を前記貫通主流路の一端側開口から挿入することによって該貫通主流路を封止する主流路封止部材(70)と、
前記ベース部材への取付部(81,91)を有し、前記主流路接続部材及び主流路封止部材をそれぞれ固定するための端部側固定部材(80,90)
とを含むことを特徴とするマニホールド弁構造体(10)。
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