JP3609626B2 - ハンマードリル - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハウジングの先端に装着したビットとモータとの間に、前記ビットを回転させる回転伝達機構と、前記ビットに打撃を伝達する打撃伝達機構とを夫々設けたハンマードリルに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記回転伝達機構と打撃伝達機構とには、両機構の伝達及び遮断状態を切り換える切換部材が夫々設けられ、この切換部材の位置によりハンマードリルの動作モードが変更可能となっている。例えば、本件出願人の先願に係る特開平9−57650号公報には、スライド位置によりビットへの回転伝達をON/OFFさせる第一切換部材としてのスリーブと、同じくスライド位置により打撃伝達に係るピストンの運動をON/OFFさせる第二切換部材としてのリンク部材とを夫々設け、このスリーブとリンク部材とのスライド位置を、ハウジングの外部で回転操作される操作部材としての切換ツマミにより同時に制御することで、ビットに打撃及び回転を伝達する「打撃+回転モード」、打撃のみ伝達する「打撃モード」との2モードに加え、ビットを空転状態にして角度修正を可能とする「ニュートラル」を選択可能とした大型(クランク方式を採用するタイプ)のハンマードリルが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような大型のハンマードリルにおいても、使い勝手を考慮すれば、動作モードは、「打撃+回転モード」「打撃モード」の2モードに、回転のみ伝達する「回転モード」を加えた3モードとするのが望ましい。しかし、上記切換ツマミの構造では「回転モード」の選択が不可能で、打撃伝達機構や回転伝達機構の基本構造を維持したまま3モードを実現しようとすると、設計変更が多くなってコストアップにも繋がる。そこで、回転伝達側のスリーブと打撃伝達側のリンク部材とを夫々単独で操作し、これを組み合わせれば、操作部材が2つになるものの、3モードは実現することができる。ところが操作部材を2つとすると、夫々回転又は打撃伝達の遮断状態(OFF状態)が存在するため、各操作部材の位置によってはOFF−OFF状態が発生し、使い勝手が悪くなってしまう。
【0004】
そこで、請求項1に記載の発明は、このようなOFF−OFF状態の発生なしに2つのレバーで3つのモード切換を可能とし、使い勝手に優れたハンマードリルを提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、前記ハウジングの外部に、前記第一切換部材を操作可能な第一操作部材と、前記第二切換部材を操作可能な第二操作部材とを夫々設けて、前記第一操作部材の操作により前記ビットへの回転伝達とその遮断とを、前記第二操作部材の操作により前記ビットへの打撃伝達とその遮断とを夫々可能とする一方、前記第一操作部材と第二操作部材との間に、何れか一方の操作部材が回転又は打撃の遮断位置にある場合にのみ他方の操作部材と連係し、前記他方の操作部材の回転又は打撃の遮断位置への移動を阻止するロック手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、ロック手段を簡単に構成するために、第一操作部材と第二操作部材との何れか一方を円盤状の回転レバー、他方を前記回転レバーとの接線方向でスライドするスライドレバーとし、ロック手段を、前記スライドレバーの端縁に凹設され、前記スライドレバーの回転又は打撃の伝達位置で前記回転レバーの周縁が合致して前記スライドレバーのスライドを阻止する切欠部と、前記回転レバーの周縁の一部に形成され、前記回転レバーの回転又は打撃の伝達位置で前記スライドレバー側にあって前記スライドレバーのスライドを許容し、前記スライドレバーの回転又は打撃の遮断位置で前記スライドレバーの端縁と対応して前記回転レバーの回転を阻止する面取部としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はハンマードリルの全体図、図2は内部機構を示す一部縦断面図で、倒L字形のハンマードリル1において、2は本体ハウジングで、その前方(図1の左側)には、チャック機構3によって後述するツールホルダに着脱可能に装着されるビット4が突出している。又、本体ハウジング2の下方(図1,2の下側)には、モータ5が縦に内蔵されるモータハウジング6が連結されている。7はグリップを形成するハンドルハウジング、8,9は本体ハウジング2の側方に設けられ、モード切換を行う第一、第二操作部材としての回転レバーとスライドレバーで、回転レバー8に対してスライドレバー9はその接線方向で上下にスライド可能となっている。
又、モータ5のモータ軸10は、ギヤハウジング11及びクランクハウジング12によりモータ軸10と平行に軸支される中間シャフト13とクランクシャフト14とのギヤ15,16に夫々噛合している。まず中間シャフト13は、本体ハウジング2と同軸で回動可能に軸支される筒状のシリンダ17に遊嵌するベベルギヤ18と噛合しており、ベベルギヤ18の前方には、第一切換部材としてのロックスリーブ19が、シリンダ17にスプライン結合されて回転は一体で、軸方向にはスライド自在に配置されている。このロックスリーブ19は、前方でシリンダ17に遊嵌されるストッパリング23との間のコイルバネ24によって後方へ付勢され、後端にベベルギヤ18の内周に形成された連結歯18a,18a・・に噛合可能な係止歯20,20・・を形成する一方、前端に、フランジ21を周設してその前方外周にも係止歯22,22・・を形成している。
【0007】
一方、シリンダ17の前端には、中間スリーブ25と、前端でビット4を装着するツールホルダ26とが夫々順に遊嵌されると共に、ボール27,27・・によってシリンダ17と中間スリーブ25、ツールホルダ26とが互いに一体回転可能に連結されている。このうち中間スリーブ25は、ロックスリーブ23の最前方位置を規制し、ツールホルダ26は、クランクハウジング12に外周をスプライン結合されてスライドのみ可能なロックリング28をコイルバネ30を介して後方へ付勢している。又、ロックリング28の後端には、ロックスリーブ19前端の係止歯22,22・・に噛合可能なロック歯29,29・・が形成されている。
【0008】
そして、回転レバー8は、図3の如く、クランクハウジング12の側方に突設させた筒部12aに回動自在に装着されると共に、筒部12aを貫通してシリンダ17側へ伸びるチェンジピン31を偏心状態で突設しており、チェンジピン31は、ロックスリーブ19のフランジ21の後方に係止して、後方へ付勢されるロックスリーブ19の移動を規制している。ここでは、チェンジピン31が最前方へ位置する場合には、ロックスリーブ19も最前方にあって、係止歯22,22・・をロックリング28のロック歯29,29・・と噛合させ(図3の位置)、ここから回転レバー8を90°回転させた場合には、チェンジピン31は偏心量だけ後退してロックスリーブ19の後退を許容し、係止歯22,22・・とロック歯29,29・・との噛合を解除させる。このとき後端の係止歯20,20・・もベベルギヤ18の連結歯18a,18a・・とは噛合しない。そして、ここから更に回転レバー8を90°回転させてチェンジピン31が最後方へ位置する場合には、ロックスリーブ19も最後方にあって、後端の係止歯20,20・・がベベルギヤ18の連結歯18a,18a・・に噛合するものとなる。
【0009】
一方、クランクシャフト14は、その上端平面に偏心ピン32を上方へ突設しており、偏心ピン32は、コネクティングロッド33を介してシリンダ17に内挿するピストン34(図3に図示)に連結されて、クランクシャフト14の回転をピストン34の往復動に変換するクランク機構を構成している。又、シリンダ17におけるピストン34の前方には、空気室35を介して打撃子36と中間子37とがスライド自在に内挿され、ピストン34の往復動に従い、打撃子36が空気バネの作用でピストン34に連動して往復動し、ビット4の後端に当接する中間子37を打撃子36が打撃することで、ビット4への打撃伝達を可能としている。
又、クランクシャフト14のギヤ16は、クランクシャフト14に遊挿されて常態では回転は別体で、上方に一対のピン38,38を突設している。更に、図4に示すように、クランクシャフト14には、軸方向に一対のキー溝39,39が形成され、これらのキー溝39,39に、キー40,40を介して第二切換部材としての連結スリーブ41が、回転は一体で軸方向にスライド可能に外装されると共に、コイルバネ44によってギヤ16側へ付勢され、連結スリーブ41のギヤ16側の面には、ギヤ16のピン38,38が挿入可能な連結孔42,42が凹設されている。
【0010】
そして、連結スリーブ41のスライド位置は、連結スリーブ41の上端に周設されたフランジ43に係止するピン46の位置で決定される。このピン46は、クランクハウジング12に軸支される回転盤45の偏心位置に突設されるもので、回転盤45の反対側には、同じく偏心位置に円形の突起47が突設されており、突起47は、本体ハウジング2と回転盤45との間に収容されるL字状の切換レバー48の一端側に形成した長孔49に挿入している。又、切換レバー48の他端は、本体ハウジング2に上下に形成された長孔2aを貫通してネジ50によりスライドレバー9に連結されている。よって、スライドレバー9を下限位置へ押し下げると、スライドレバー9の他端が突起47を介して回転盤45を図2において左回転させ、反対側のピン46を同様に左回転させることで下方側への移動量が得られるため、コイルバネ44で付勢される連結スリーブ41は押し下げられ、連結孔42,42にピン38,38が挿入してギヤ16と連結される(図4)。よって、モータ軸10と噛合するギヤ16の回転は連結スリーブ41を介してクランクシャフト14に伝わり、ピストン34を往復動させる。逆に、スライドレバー9を上限位置へ押し上げると、スライドレバー9の他端が回転盤45を図2において右回転させ、ピン46を右回転させることで上方側への移動量が得られるため、連結スリーブ41は押し上げられ、連結孔42,42とピン38,38との一体が解かれてギヤ16が空転し、クランクシャフト14へモータ軸10の回転は伝わらない(図5)。
【0011】
尚、ここでは、回転盤45の表裏に突設されるピン46と突起47との位置は、突起47に対してピン46の方が図2の右回転側へ変位した位置設定となっており、連結スリーブ41を上限位置にスライドさせると、ピン46が図2での左半分(最上方位置)を超えて若干右半分側へ移動するものとなる(図9に示す)。これは、この位置までピン46を移動させると、ピン46が係止する連結スリーブ41によって当該位置で下方へ付勢されることで、ピン46の戻りを阻止する右回転方向への付勢力が効果的に得られるストッパとなり、偶発的な回転盤45の左回転、即ちスライドレバー9の下限位置へのスライドが防止されて当該モード維持の安定が得られるからである。
又、回転レバー8は、図2及び図6等に示す如く、チェンジピン31が設けられる偏心側に、回転位置の目印となる矢印51が付記されると共に、当該側に面取部52が形成される。一方、スライドレバー9は、前方上側に回転レバー8の円形に合致する切欠部53と、その下側で回転レバー8側へ張り出す平面部54とを夫々形成して、これら面取部52等によりロック手段を構成しており、図6(A)のように、スライドレバー9の下限位置で回転レバー8の円形が切欠部53に嵌合した状態では、スライドレバー9は回転レバー8によって上限位置へのスライド操作がロックされ、同図(B)のように回転レバー8の面取部52が後端へ位置する場合にのみ、スライドレバー9の上限位置へのスライド操作が可能となる。同様に、同図(C)のようにスライドレバー9の上限位置では、スライドレバー9の平面部54が面取部52に対向するため、回転レバー8の回転操作がロックされ、スライドレバー9が下限位置にあって切欠部53が面取部52と対向する同図(B)の位置に戻した場合にのみ回転レバー8の回転操作が可能となる。
【0012】
以上の如く構成されたハンマードリル1においては、スライドレバー9の下限位置で回転レバー8を、チェンジピン31が最前方へ位置する図2,3及び図6(A)の位置へ回転させると、先述の如く、ベベルギヤ18と離反したロックスリーブ19はロックリング28と係止してその回転をロックし、シリンダ17とツールホルダ26との回転をロックする状態となる。一方、スライドレバー9の下限位置に伴い、連結スリーブ41も下限にあって図4のようにクランクシャフト14をギヤ16と連結し、クランクシャフト14を回転させる。よって、ビット4にはベベルギヤ18の回転が伝達されず、ピストン34の往復動による打撃子36からの打撃のみ伝わる「打撃モード」となる。尚、スライドレバー9は、切欠部53への回転レバー8の周縁の嵌合により上限位置(OFF位置)への移動を規制される。
次に、ここから回転レバー8を図6(B)及び図7,8の位置へ180°回転させると、先述の如く、チェンジピン31の後方側への移動に伴い、ロックスリーブ19はロックリング28から離反して後退し、ベベルギヤ18と噛合するため、中間シャフト13の回転がベベルギヤ18を介してロックスリーブ19に伝わり、ロックスリーブ19と一体のシリンダ17及びツールホルダ26を回転させる。よって、ビット4には回転が伝達され、ピストン34の往復動による打撃に回転を加えた「打撃+回転モード」となる。
【0013】
そして、この「打撃+回転モード」からスライドレバー9を図6(C)及び図9の上限位置へスライドさせると、先述の如く、切換レバー48の上昇に伴う回転盤45の右回転でピン46が連結スリーブ41を上方へ移動させ、ギヤ16とクランクシャフト14との連結を解除するため、クランクシャフト14は回転せず、ピストン34も往復動しない。よって、ビット4に打撃は伝わらず、中間シャフト13、ベベルギヤ18、ロックスリーブ19を介したシリンダ17及びツールホルダ26の回転のみ伝わる「回転モード」となる。このとき、回転レバー8は、面取部52がスライドレバー9の平面部54に近接しているため、スライドレバー9を下限位置へスライドさせない限り、平面部54の干渉により他の位置への操作(OFF位置への操作)は行えない。
【0014】
尚、図2や図7の状態から回転レバー8を下側へ90°回転させて、チェンジピン31を図10,11の中間位置へ移動させると、ロックスリーブ19はロックリング28とベベルギヤ18との双方に噛合しないニュートラル位置となり、シリンダ17とツールホルダ26とは空転状態となるため、モータ5を停止した状態でビット4をツールホルダ26ごと適宜回転させて角度を設定し、再びチェンジピン31を前方側へ90°回転させれば、図2と同様にロックリング28とロックスリーブ19との噛合により修正した角度でツールホルダ26とビット4とは固定される。よって、タガネ等角度を固定して使用するビットにおいて使い易い「打撃モード」が得られる。
又、ニュートラル位置でも、回転レバー8の周縁がスライドレバー9の切欠部53に嵌合してスライドレバー9を下限位置で規制するため、クランクシャフト14とギヤ16との連結によるピストン34の往復動は維持され、回転と打撃とが共にOFF−OFF状態となるのが回避される。
【0015】
このように上記形態によれば、回転レバー8とスライドレバー9との夫々の操作により、「打撃モード」「打撃+回転モード」「回転モード」の3つのモードを選択可能となるのに加え、ロック手段による回転レバー8とスライドレバー9との連係で、一方のレバーのOFF位置では他方が確実にOFF位置への移動を阻止されるため、2つのレバーを用いた場合でも打撃と回転とが共に伝達されないOFF−OFF状態の発生を回避できて各モードが簡単且つ正確に選択でき、使い勝手の良いハンマードリル1が得られる。
又、ロック手段を、面取部52を備えた回転レバー8と、その接線方向でスライドし、切欠部53を備えたスライドレバー9とで構成したことで、両レバーの必要なロックが簡単且つ合理的に実現できる。
尚、上記形態では、回転を回転レバー8で、打撃をスライドレバー9で夫々切り換えるものとしているが、このレバーの回転とスライドとの構造は互いに逆にしても良く、又、両レバーとも回転レバーとしたり、スライドレバーとしたりしても差し支えない。更に、各レバーの操作による具体的な回転及び打撃伝達機構も、上記形態に限定するものでなく適宜変更可能である。
【0016】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、第一操作部材と第二操作部材との2つの操作部材により3つのモードを切換可能となるのは勿論、2つの操作部材であっても、ロック手段による両操作部材の連係で、一方の操作部材のOFF位置では他方の操作部材が確実にOFF位置への移動を阻止され、OFF−OFF状態の発生が回避されるため、各モードが簡単且つ正確に選択でき、使い勝手の良いハンマードリルが得られる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、両操作部材の形状の選択と夫々に形成される切欠部と面取部とによって、ロック手段が簡単且つ合理的に構成可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハンマードリルの全体図である。
【図2】打撃モードの内部機構を示す断面説明図である。
【図3】打撃モードのレバー部分の構造を示す断面説明図である。
【図4】打撃伝達状態のクランク機構を示す説明図である。
【図5】打撃非伝達状態のクランク機構を示す説明図である。
【図6】(A)打撃モードの両レバーの位置説明図である。
(B)打撃+回転モードの両レバーの位置説明図である。
(C)回転モードの両レバーの位置説明図である。
【図7】打撃+回転モードの内部機構を示す断面説明図である。
【図8】打撃+回転モードのレバー部分の構造を示す断面説明図である。
【図9】回転モードの内部機構を示す断面説明図である。
【図10】ニュートラル状態の内部機構を示す断面説明図である。
【図11】ニュートラル状態のレバー部分の構造を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1・・ハンマードリル、2・・本体ハウジング、4・・ビット、5・・モータ、8・・回転レバー、9・・スライドレバー、13・・中間シャフト、14・・クランクシャフト、15,16・・ギヤ、17・・シリンダ、18・・ベベルギヤ、19・・ロックスリーブ、23・・ストッパリング、26・・ツールホルダ、28・・ロックリング、31・・チェンジピン、34・・ピストン、41・・連結スリーブ、45・・回転盤、46・・ピン、48・・切換レバー。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハウジングの先端に装着したビットとモータとの間に、前記ビットを回転させる回転伝達機構と、前記ビットに打撃を伝達する打撃伝達機構とを夫々設けたハンマードリルに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記回転伝達機構と打撃伝達機構とには、両機構の伝達及び遮断状態を切り換える切換部材が夫々設けられ、この切換部材の位置によりハンマードリルの動作モードが変更可能となっている。例えば、本件出願人の先願に係る特開平9−57650号公報には、スライド位置によりビットへの回転伝達をON/OFFさせる第一切換部材としてのスリーブと、同じくスライド位置により打撃伝達に係るピストンの運動をON/OFFさせる第二切換部材としてのリンク部材とを夫々設け、このスリーブとリンク部材とのスライド位置を、ハウジングの外部で回転操作される操作部材としての切換ツマミにより同時に制御することで、ビットに打撃及び回転を伝達する「打撃+回転モード」、打撃のみ伝達する「打撃モード」との2モードに加え、ビットを空転状態にして角度修正を可能とする「ニュートラル」を選択可能とした大型(クランク方式を採用するタイプ)のハンマードリルが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような大型のハンマードリルにおいても、使い勝手を考慮すれば、動作モードは、「打撃+回転モード」「打撃モード」の2モードに、回転のみ伝達する「回転モード」を加えた3モードとするのが望ましい。しかし、上記切換ツマミの構造では「回転モード」の選択が不可能で、打撃伝達機構や回転伝達機構の基本構造を維持したまま3モードを実現しようとすると、設計変更が多くなってコストアップにも繋がる。そこで、回転伝達側のスリーブと打撃伝達側のリンク部材とを夫々単独で操作し、これを組み合わせれば、操作部材が2つになるものの、3モードは実現することができる。ところが操作部材を2つとすると、夫々回転又は打撃伝達の遮断状態(OFF状態)が存在するため、各操作部材の位置によってはOFF−OFF状態が発生し、使い勝手が悪くなってしまう。
【0004】
そこで、請求項1に記載の発明は、このようなOFF−OFF状態の発生なしに2つのレバーで3つのモード切換を可能とし、使い勝手に優れたハンマードリルを提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、前記ハウジングの外部に、前記第一切換部材を操作可能な第一操作部材と、前記第二切換部材を操作可能な第二操作部材とを夫々設けて、前記第一操作部材の操作により前記ビットへの回転伝達とその遮断とを、前記第二操作部材の操作により前記ビットへの打撃伝達とその遮断とを夫々可能とする一方、前記第一操作部材と第二操作部材との間に、何れか一方の操作部材が回転又は打撃の遮断位置にある場合にのみ他方の操作部材と連係し、前記他方の操作部材の回転又は打撃の遮断位置への移動を阻止するロック手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、ロック手段を簡単に構成するために、第一操作部材と第二操作部材との何れか一方を円盤状の回転レバー、他方を前記回転レバーとの接線方向でスライドするスライドレバーとし、ロック手段を、前記スライドレバーの端縁に凹設され、前記スライドレバーの回転又は打撃の伝達位置で前記回転レバーの周縁が合致して前記スライドレバーのスライドを阻止する切欠部と、前記回転レバーの周縁の一部に形成され、前記回転レバーの回転又は打撃の伝達位置で前記スライドレバー側にあって前記スライドレバーのスライドを許容し、前記スライドレバーの回転又は打撃の遮断位置で前記スライドレバーの端縁と対応して前記回転レバーの回転を阻止する面取部としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はハンマードリルの全体図、図2は内部機構を示す一部縦断面図で、倒L字形のハンマードリル1において、2は本体ハウジングで、その前方(図1の左側)には、チャック機構3によって後述するツールホルダに着脱可能に装着されるビット4が突出している。又、本体ハウジング2の下方(図1,2の下側)には、モータ5が縦に内蔵されるモータハウジング6が連結されている。7はグリップを形成するハンドルハウジング、8,9は本体ハウジング2の側方に設けられ、モード切換を行う第一、第二操作部材としての回転レバーとスライドレバーで、回転レバー8に対してスライドレバー9はその接線方向で上下にスライド可能となっている。
又、モータ5のモータ軸10は、ギヤハウジング11及びクランクハウジング12によりモータ軸10と平行に軸支される中間シャフト13とクランクシャフト14とのギヤ15,16に夫々噛合している。まず中間シャフト13は、本体ハウジング2と同軸で回動可能に軸支される筒状のシリンダ17に遊嵌するベベルギヤ18と噛合しており、ベベルギヤ18の前方には、第一切換部材としてのロックスリーブ19が、シリンダ17にスプライン結合されて回転は一体で、軸方向にはスライド自在に配置されている。このロックスリーブ19は、前方でシリンダ17に遊嵌されるストッパリング23との間のコイルバネ24によって後方へ付勢され、後端にベベルギヤ18の内周に形成された連結歯18a,18a・・に噛合可能な係止歯20,20・・を形成する一方、前端に、フランジ21を周設してその前方外周にも係止歯22,22・・を形成している。
【0007】
一方、シリンダ17の前端には、中間スリーブ25と、前端でビット4を装着するツールホルダ26とが夫々順に遊嵌されると共に、ボール27,27・・によってシリンダ17と中間スリーブ25、ツールホルダ26とが互いに一体回転可能に連結されている。このうち中間スリーブ25は、ロックスリーブ23の最前方位置を規制し、ツールホルダ26は、クランクハウジング12に外周をスプライン結合されてスライドのみ可能なロックリング28をコイルバネ30を介して後方へ付勢している。又、ロックリング28の後端には、ロックスリーブ19前端の係止歯22,22・・に噛合可能なロック歯29,29・・が形成されている。
【0008】
そして、回転レバー8は、図3の如く、クランクハウジング12の側方に突設させた筒部12aに回動自在に装着されると共に、筒部12aを貫通してシリンダ17側へ伸びるチェンジピン31を偏心状態で突設しており、チェンジピン31は、ロックスリーブ19のフランジ21の後方に係止して、後方へ付勢されるロックスリーブ19の移動を規制している。ここでは、チェンジピン31が最前方へ位置する場合には、ロックスリーブ19も最前方にあって、係止歯22,22・・をロックリング28のロック歯29,29・・と噛合させ(図3の位置)、ここから回転レバー8を90°回転させた場合には、チェンジピン31は偏心量だけ後退してロックスリーブ19の後退を許容し、係止歯22,22・・とロック歯29,29・・との噛合を解除させる。このとき後端の係止歯20,20・・もベベルギヤ18の連結歯18a,18a・・とは噛合しない。そして、ここから更に回転レバー8を90°回転させてチェンジピン31が最後方へ位置する場合には、ロックスリーブ19も最後方にあって、後端の係止歯20,20・・がベベルギヤ18の連結歯18a,18a・・に噛合するものとなる。
【0009】
一方、クランクシャフト14は、その上端平面に偏心ピン32を上方へ突設しており、偏心ピン32は、コネクティングロッド33を介してシリンダ17に内挿するピストン34(図3に図示)に連結されて、クランクシャフト14の回転をピストン34の往復動に変換するクランク機構を構成している。又、シリンダ17におけるピストン34の前方には、空気室35を介して打撃子36と中間子37とがスライド自在に内挿され、ピストン34の往復動に従い、打撃子36が空気バネの作用でピストン34に連動して往復動し、ビット4の後端に当接する中間子37を打撃子36が打撃することで、ビット4への打撃伝達を可能としている。
又、クランクシャフト14のギヤ16は、クランクシャフト14に遊挿されて常態では回転は別体で、上方に一対のピン38,38を突設している。更に、図4に示すように、クランクシャフト14には、軸方向に一対のキー溝39,39が形成され、これらのキー溝39,39に、キー40,40を介して第二切換部材としての連結スリーブ41が、回転は一体で軸方向にスライド可能に外装されると共に、コイルバネ44によってギヤ16側へ付勢され、連結スリーブ41のギヤ16側の面には、ギヤ16のピン38,38が挿入可能な連結孔42,42が凹設されている。
【0010】
そして、連結スリーブ41のスライド位置は、連結スリーブ41の上端に周設されたフランジ43に係止するピン46の位置で決定される。このピン46は、クランクハウジング12に軸支される回転盤45の偏心位置に突設されるもので、回転盤45の反対側には、同じく偏心位置に円形の突起47が突設されており、突起47は、本体ハウジング2と回転盤45との間に収容されるL字状の切換レバー48の一端側に形成した長孔49に挿入している。又、切換レバー48の他端は、本体ハウジング2に上下に形成された長孔2aを貫通してネジ50によりスライドレバー9に連結されている。よって、スライドレバー9を下限位置へ押し下げると、スライドレバー9の他端が突起47を介して回転盤45を図2において左回転させ、反対側のピン46を同様に左回転させることで下方側への移動量が得られるため、コイルバネ44で付勢される連結スリーブ41は押し下げられ、連結孔42,42にピン38,38が挿入してギヤ16と連結される(図4)。よって、モータ軸10と噛合するギヤ16の回転は連結スリーブ41を介してクランクシャフト14に伝わり、ピストン34を往復動させる。逆に、スライドレバー9を上限位置へ押し上げると、スライドレバー9の他端が回転盤45を図2において右回転させ、ピン46を右回転させることで上方側への移動量が得られるため、連結スリーブ41は押し上げられ、連結孔42,42とピン38,38との一体が解かれてギヤ16が空転し、クランクシャフト14へモータ軸10の回転は伝わらない(図5)。
【0011】
尚、ここでは、回転盤45の表裏に突設されるピン46と突起47との位置は、突起47に対してピン46の方が図2の右回転側へ変位した位置設定となっており、連結スリーブ41を上限位置にスライドさせると、ピン46が図2での左半分(最上方位置)を超えて若干右半分側へ移動するものとなる(図9に示す)。これは、この位置までピン46を移動させると、ピン46が係止する連結スリーブ41によって当該位置で下方へ付勢されることで、ピン46の戻りを阻止する右回転方向への付勢力が効果的に得られるストッパとなり、偶発的な回転盤45の左回転、即ちスライドレバー9の下限位置へのスライドが防止されて当該モード維持の安定が得られるからである。
又、回転レバー8は、図2及び図6等に示す如く、チェンジピン31が設けられる偏心側に、回転位置の目印となる矢印51が付記されると共に、当該側に面取部52が形成される。一方、スライドレバー9は、前方上側に回転レバー8の円形に合致する切欠部53と、その下側で回転レバー8側へ張り出す平面部54とを夫々形成して、これら面取部52等によりロック手段を構成しており、図6(A)のように、スライドレバー9の下限位置で回転レバー8の円形が切欠部53に嵌合した状態では、スライドレバー9は回転レバー8によって上限位置へのスライド操作がロックされ、同図(B)のように回転レバー8の面取部52が後端へ位置する場合にのみ、スライドレバー9の上限位置へのスライド操作が可能となる。同様に、同図(C)のようにスライドレバー9の上限位置では、スライドレバー9の平面部54が面取部52に対向するため、回転レバー8の回転操作がロックされ、スライドレバー9が下限位置にあって切欠部53が面取部52と対向する同図(B)の位置に戻した場合にのみ回転レバー8の回転操作が可能となる。
【0012】
以上の如く構成されたハンマードリル1においては、スライドレバー9の下限位置で回転レバー8を、チェンジピン31が最前方へ位置する図2,3及び図6(A)の位置へ回転させると、先述の如く、ベベルギヤ18と離反したロックスリーブ19はロックリング28と係止してその回転をロックし、シリンダ17とツールホルダ26との回転をロックする状態となる。一方、スライドレバー9の下限位置に伴い、連結スリーブ41も下限にあって図4のようにクランクシャフト14をギヤ16と連結し、クランクシャフト14を回転させる。よって、ビット4にはベベルギヤ18の回転が伝達されず、ピストン34の往復動による打撃子36からの打撃のみ伝わる「打撃モード」となる。尚、スライドレバー9は、切欠部53への回転レバー8の周縁の嵌合により上限位置(OFF位置)への移動を規制される。
次に、ここから回転レバー8を図6(B)及び図7,8の位置へ180°回転させると、先述の如く、チェンジピン31の後方側への移動に伴い、ロックスリーブ19はロックリング28から離反して後退し、ベベルギヤ18と噛合するため、中間シャフト13の回転がベベルギヤ18を介してロックスリーブ19に伝わり、ロックスリーブ19と一体のシリンダ17及びツールホルダ26を回転させる。よって、ビット4には回転が伝達され、ピストン34の往復動による打撃に回転を加えた「打撃+回転モード」となる。
【0013】
そして、この「打撃+回転モード」からスライドレバー9を図6(C)及び図9の上限位置へスライドさせると、先述の如く、切換レバー48の上昇に伴う回転盤45の右回転でピン46が連結スリーブ41を上方へ移動させ、ギヤ16とクランクシャフト14との連結を解除するため、クランクシャフト14は回転せず、ピストン34も往復動しない。よって、ビット4に打撃は伝わらず、中間シャフト13、ベベルギヤ18、ロックスリーブ19を介したシリンダ17及びツールホルダ26の回転のみ伝わる「回転モード」となる。このとき、回転レバー8は、面取部52がスライドレバー9の平面部54に近接しているため、スライドレバー9を下限位置へスライドさせない限り、平面部54の干渉により他の位置への操作(OFF位置への操作)は行えない。
【0014】
尚、図2や図7の状態から回転レバー8を下側へ90°回転させて、チェンジピン31を図10,11の中間位置へ移動させると、ロックスリーブ19はロックリング28とベベルギヤ18との双方に噛合しないニュートラル位置となり、シリンダ17とツールホルダ26とは空転状態となるため、モータ5を停止した状態でビット4をツールホルダ26ごと適宜回転させて角度を設定し、再びチェンジピン31を前方側へ90°回転させれば、図2と同様にロックリング28とロックスリーブ19との噛合により修正した角度でツールホルダ26とビット4とは固定される。よって、タガネ等角度を固定して使用するビットにおいて使い易い「打撃モード」が得られる。
又、ニュートラル位置でも、回転レバー8の周縁がスライドレバー9の切欠部53に嵌合してスライドレバー9を下限位置で規制するため、クランクシャフト14とギヤ16との連結によるピストン34の往復動は維持され、回転と打撃とが共にOFF−OFF状態となるのが回避される。
【0015】
このように上記形態によれば、回転レバー8とスライドレバー9との夫々の操作により、「打撃モード」「打撃+回転モード」「回転モード」の3つのモードを選択可能となるのに加え、ロック手段による回転レバー8とスライドレバー9との連係で、一方のレバーのOFF位置では他方が確実にOFF位置への移動を阻止されるため、2つのレバーを用いた場合でも打撃と回転とが共に伝達されないOFF−OFF状態の発生を回避できて各モードが簡単且つ正確に選択でき、使い勝手の良いハンマードリル1が得られる。
又、ロック手段を、面取部52を備えた回転レバー8と、その接線方向でスライドし、切欠部53を備えたスライドレバー9とで構成したことで、両レバーの必要なロックが簡単且つ合理的に実現できる。
尚、上記形態では、回転を回転レバー8で、打撃をスライドレバー9で夫々切り換えるものとしているが、このレバーの回転とスライドとの構造は互いに逆にしても良く、又、両レバーとも回転レバーとしたり、スライドレバーとしたりしても差し支えない。更に、各レバーの操作による具体的な回転及び打撃伝達機構も、上記形態に限定するものでなく適宜変更可能である。
【0016】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、第一操作部材と第二操作部材との2つの操作部材により3つのモードを切換可能となるのは勿論、2つの操作部材であっても、ロック手段による両操作部材の連係で、一方の操作部材のOFF位置では他方の操作部材が確実にOFF位置への移動を阻止され、OFF−OFF状態の発生が回避されるため、各モードが簡単且つ正確に選択でき、使い勝手の良いハンマードリルが得られる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、両操作部材の形状の選択と夫々に形成される切欠部と面取部とによって、ロック手段が簡単且つ合理的に構成可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハンマードリルの全体図である。
【図2】打撃モードの内部機構を示す断面説明図である。
【図3】打撃モードのレバー部分の構造を示す断面説明図である。
【図4】打撃伝達状態のクランク機構を示す説明図である。
【図5】打撃非伝達状態のクランク機構を示す説明図である。
【図6】(A)打撃モードの両レバーの位置説明図である。
(B)打撃+回転モードの両レバーの位置説明図である。
(C)回転モードの両レバーの位置説明図である。
【図7】打撃+回転モードの内部機構を示す断面説明図である。
【図8】打撃+回転モードのレバー部分の構造を示す断面説明図である。
【図9】回転モードの内部機構を示す断面説明図である。
【図10】ニュートラル状態の内部機構を示す断面説明図である。
【図11】ニュートラル状態のレバー部分の構造を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1・・ハンマードリル、2・・本体ハウジング、4・・ビット、5・・モータ、8・・回転レバー、9・・スライドレバー、13・・中間シャフト、14・・クランクシャフト、15,16・・ギヤ、17・・シリンダ、18・・ベベルギヤ、19・・ロックスリーブ、23・・ストッパリング、26・・ツールホルダ、28・・ロックリング、31・・チェンジピン、34・・ピストン、41・・連結スリーブ、45・・回転盤、46・・ピン、48・・切換レバー。
Claims (2)
- ハウジングの先端に装着したビットとモータとの間に、前記ビットを回転させる回転伝達機構と、前記ビットに打撃を伝達する打撃伝達機構とを夫々設け、前記回転伝達機構に、前記ビットへの回転を伝達及び遮断可能な第一切換部材を、前記打撃伝達機構に、前記ビットへの打撃を伝達及び遮断可能な第二切換部材を夫々設けたハンマードリルであって、
前記ハウジングの外部に、前記第一切換部材を操作可能な第一操作部材と、前記第二切換部材を操作可能な第二操作部材とを夫々設けて、前記第一操作部材の操作により前記ビットへの回転伝達とその遮断とを、前記第二操作部材の操作により前記ビットへの打撃伝達とその遮断とを夫々可能とする一方、前記第一操作部材と第二操作部材との間に、何れか一方の操作部材が回転又は打撃の遮断位置にある場合にのみ他方の操作部材と連係し、前記他方の操作部材の回転又は打撃の遮断位置への移動を阻止するロック手段を設けたことを特徴とするハンマードリル。 - 第一操作部材と第二操作部材との何れか一方が円盤状の回転レバーで、他方が前記回転レバーとの接線方向でスライドするスライドレバーであり、ロック手段が、前記スライドレバーの端縁に凹設され、前記スライドレバーの回転又は打撃の伝達位置で前記回転レバーの周縁が合致して前記スライドレバーのスライドを阻止する切欠部と、前記回転レバーの周縁の一部に形成され、前記回転レバーの回転又は打撃の伝達位置で前記スライドレバー側にあって前記スライドレバーのスライドを許容し、前記スライドレバーの回転又は打撃の遮断位置で前記スライドレバーの端縁と対応して前記回転レバーの回転を阻止する面取部とからなる請求項1に記載のハンマードリル。
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