JP3609414B2 - 木材材料の残片,古い家具,製品残片,くずおよび他の木材材料を含む材料から木屑および繊維を再生する方法 - Google Patents
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Description
本発明は、尿素ホルムアルデヒド結合剤あるいは他の加水分解可能または化学的に溶解可能な結合剤で固着された木材材料および木材材料を含む材料から、主請求項の上位概念に従って木屑および繊維を再生する方法に関する。
この種の方法は、ドイツ国特許公開公報第4224629号によって知られている。この方法によれば、木材材料のくずは、120〜180℃の高温の蒸気およびこの温度に応じて生じる2〜11バールの高圧の影響に哂される。木材材料は、予備処理ステップで小さい破片に破砕され、場合によって存在する金属部分は分離される。この方法で作られた木屑の固着には、変性された尿素結合剤が用いられる。処理されるべき材料を小さな破片に破砕することによって、木屑は、温度負荷に加えて著しく機械的な損傷、つまり縮み変形を受ける。塗層および他の非木屑成分も、予備破砕によって蒸気処理の後に甚だしく分離する。
木材材料から木屑材料を再生するためのさらなる方法は、ドイツ国特許公告公報第1201045号によって知られている。この方法によれば、木材材料の屑は、加圧蒸気の影響に哂される。この方法は、好ましくは1〜5気圧(ゲージ圧)の下で蒸気室内において行なわれる。処理時間は、0.5〜4時間である。この方法では、溶解が不完全である。溶解物は、その後小さく破砕されなければならない。木屑は、温度と圧力によって著しく損傷を受けて褐色になる。許容できる特性をもつ木屑板を製造するには、新鮮な木屑を混和しなければならない。再生された木屑は、損傷と褐色への変色のために主に木屑板の中間層に入れなければならない。
他の方法は、尿素ホルムアルデヒド樹脂で結合された木屑板および中密度の木材繊維板(MDF)を、例えば過剰の水で煮て溶解することである。この方法は、多くのエネルギと多くの費用を要する。エネルギの消費は、特に過剰な水を煮沸することによって著しく増加する。木屑は、煮出されてその特性が悪くなるように変わる。特に、膨れ能力が、木材成分の溶け出しによって減少し、かつ木屑の工学的な特性が悪化する。結合剤は、木屑から剥ぎ取られて、新たな接着に,もはやプラスの効果を奏し得なくなる。また、随伴する排水問題および木屑と繊維の乾燥費用は、相当のものになる。
また、ドイツ国特許公開公報第4201201号によって、木材材料およびくずを再利用するための方法が知られている。この方法によれば、木材材料の残片を機械的に対応して加工することによって、同じ完成された新しい半製品または完成品が製造される。
本発明の課題は、木材材料の断片から木屑および繊維を再生するための環境に優しく経済的に実行可能な方法を提供することである。この方法によって、価値の高い木屑材料および繊維材料(2次的木屑および2次的繊維)が再生されるのである。
この課題は、請求項1に述べられた方法によって解決される。下位の請求項は、有利なさらなる構成を具現している。
上記方法に従い、第1ステップにおいて、木材材料片は、含浸溶液や浸漬溶液で含浸されて、含浸溶液を自重の少なくとも50%吸収するまで予備膨張させられる。第2ステップにおいて、含浸された木材材料片は、木屑および繊維の結合が含浸溶液および温度の影響によって分解、つまり化学的な加水分解と機械的な膨張で接着が破壊されるまで、80〜120℃に加熱される。木材材料片によって吸収される含浸溶液の量および含浸プロセスは、一方で上述の温度範囲で木材材料の完全な溶解が生じ、他方で溶解の後に捕らえ得る自由な溶液が無くなって処理すべき溶液が無くなるように計量かつ調整されている。本発明による方法では、化学的,熱的および機械的なプロセス段階が重要である。このことは、比較的に穏やかな溶解パラメータで木材材料片を溶解し、これによって木屑および繊維を損傷を受けない,さらには改善された形態で再生することを可能にする。このやり方は、溶解の後にアルカリ液や排水が全く残らないように、含浸溶液を木材材料に含浸または浸漬させることを可能にする。上記含浸溶液によって、既に80℃の温度から、好ましくは80〜120℃の温度範囲で完全な加水分解が可能である。温度が低い範囲にあることによって、木材材料内に存する幾何学的な木屑および繊維の品質が保持される。木屑の化学−物理的な特性も、同等に保持、あるいは溶解により改善される。2次的木屑および2次的繊維は、経済的および技術的に少ない出費で製造することができ、新鮮な木屑や新鮮な繊維を付加し,または付加せずに従来の製造装置によって木屑板や繊維板のような新たな木材材料に加工することができる。こうして製造された木材材料は、新鮮な材料から製造された木材材料と比肩しうるあるいはそれ以上の特性を有する。このことは、工学的な特性についても、ホルムアルデヒドの放出についても妥当する。2次的木屑や2次的繊維は、従来の結合剤によって加工することができる。結合剤の使用は、多くならない。結合剤は、この方法によってむしろ減少させることができる。
詳細には、本発明の方法は、含浸溶液を完全に吸収した後に木材材料片が自重の少なくとも50%だけ含浸溶液を吸収するような量の含浸溶液が木材材料片に加えられる。この方法においては、存在する溶液が総ての木材材料片によって吸収されるように、木材材料片を混合または撹拌することが重要である。これは、回転する容器によっても達成することができる。上記方法の他の実施形態は、含浸溶液を過剰に添加して、この溶液に木材材料を完全に浸すことである。木材材料片が自重の少なくとも50%の溶液を吸収したなら、残った溶液は排出される。この溶液は、さらなる木材材料片を溶解するために再び含浸溶液として装入される。いまや、処理された木材材料片,つまり含浸溶液をしみ込ませられた木材材料片は、含浸容器から取り出されて、溶解容器に入れられる。この溶解容器内で、木材材料片は、80〜120℃の温度範囲に加熱される。温度の影響と含浸溶液の作用の下で、結合剤の加水分解が起こる。上記方法の1つの変形例では、含浸プロセスが、溶解容器内で既に生じ、温度衝撃を加えることが、木材材料片による完全な溶液の吸収および過剰な含浸溶液の排出の後に行なわれる。上記温度衝撃は、(気密に封止された溶解容器内での)加圧下または加圧無しで行なわれる。圧力の大きさは、設定された温度に依存する。
溶解の時間は、含浸と、含浸溶液の組成と、溶解容器の温度および加熱時間とに依存して、略1〜60分になる。例えば、より高い温度、より高い含浸溶液の割合、含浸溶液の高い酸含有量によって、溶解は加速される一方、低い温度、より低い含浸溶液の割合、含浸溶液の塩基性への調整によって、溶解は減速される。
加熱中に設定される圧力の大きさは、常圧から始まり、可能な限り優しい溶解を考慮して合目的的にゲージ圧で2バールを超えるべきでない。また、温度は、可能な限り優しいが速い溶解を考慮して120℃を超えるべきではない。
含浸プロセスを加速すべき場合は、含浸プロセスを負圧(含浸容器を排気した後)または常圧以上のゲージ圧の下で行なうのが有利である。木材材料の真空処理(含浸容器を例えば150ミリバール(絶対圧)の負圧に設定する)によって、木材材料内に含まれている空気が木材材料から逃げ出す。この空気は、常圧下で含浸溶液の侵入を妨げ、特に平らで塗装された木材材料の溶解を負圧にしない限り不可能にする。空気で満たされた空隙は、木材材料の体積の30〜70%になる。過剰な圧力も、含浸溶液の木材材料片への迅速な侵入を容易にする。また、含浸プロセスが負圧と過剰圧の組み合わせで行なわれた場合は、この含浸プロセスは、常圧下でのプロセスよりも加速される。含浸中または含浸前の含浸溶液または木材材料の加熱は、上述と同様の作用を有する。含浸溶液の加熱は、溶解容器の排気の際に溶解物を溶解容器から取り出し,または選別するときに生じる熱によって、エネルギを節約して行なうことができる。同じく、溶解物は、溶解容器からの排気または取り出しの際に生じる熱によって加熱されることができる。
他の処理プロセスは、木材材料の残片が、回転する,または混合装置または撹拌装置をもつ溶解容器内に含浸溶液と一緒に充填され(このとき、加えられる含浸溶液の量は、含浸および溶解の後に処理すべき何らかの排出される含浸溶液や廃液が存在しないように計量される)、溶解容器は、80〜120℃の温度に加熱される。この処理プロセスでは、膨張による接着剤結合の機械的な破壊過程と、加水分解による化学的な分解とが同時に起こるのである。即ち、木材材料片は、含浸溶液と温度(と圧力)の影響下に同時に哂される。
含浸溶液の装入によって、低温での溶解は、加圧状態でも加圧無しの状態でも行なうことができる。これによって、木屑および繊維はいたわられ、例えば尿素などの古い材料に存する結合剤の成分は、ごく僅かまたは全く傷付けられず、従って新たな装着にプラスに作用することができ、さらには再活性化されることができる(結合剤の必要の減少およびホルムアルデヒド放出の減少)。同時に、より高い温度と圧力で生じる邪魔になる放出が回避される。
木材材料の結合は、溶解の後には完全に分解されている。木屑および繊維と、塗層,塊状の木材部分,縁材料,金属およびその他の非木屑・繊維成分とは、互いに分けられ、ふるい分け,風による選別および両者の組み合わせまたは新たな分別方法によって選別されることができる。特に、木屑・繊維断片は、木屑および繊維が、予備破砕された木材材料の大きさをまだもっている例えば塗層などよりも本質的に小さいので、容易に分離されることができる。
上記木屑および繊維は、溶解の後に新鮮な森と木と同等またはそれ以下の水分含有量を有する。溶解後の木屑の高い温度は、木屑の乾燥に有利に作用する。再生された木屑材料は、通常、新鮮な木屑や繊維と別々または一緒に乾燥されうる。再生された木屑および繊維から、新鮮な木屑や繊維を添加せずに変性されていない市販の結合剤を用いて木屑・繊維板を製造することができ、この木屑・繊維板は、原料と同等またはそれ以上の特性を有する。このことは、工学的な特性についても、ホルムアルデヒド放出についても妥当する。
木材材料の自重の80%まで含浸溶液を吸収することは、特に迅速で完全な溶解にとりわけ好都合である。含浸溶液の吸収は、常温(周囲温度)および常圧で行なうことができる。上記吸収は、例えば含浸に先行する減圧処理および/または圧力変動処理および/または含浸溶液の昇温および/または溶解物の加熱などによって加速することができる。
溶解されるべき木材材料の大きさは、好ましくは少なくとも10〜20cmの平均縁長さの範囲にあり、この縁長さは、ゆっくり回転する市販の予備破砕機によって達成される。この大きさは、木屑および繊維が僅しか傷付けられないということに寄与する。また、上記縁長さにおいては、木材材料は破砕機のゆっくり回転する特別のローラによって主として接着継目の箇所で破砕されるので、ごく僅かの木屑および繊維が傷付くにすぎない。これによって、塗層およびその他の非木屑・繊維成分は、その大きさが殆んど変化せず、また上記塗層等が木屑および繊維よりも本質的に大きいので、これら塗層およびその他の非木屑・繊維成分は、溶解の後に容易に分離されることができる。木材材料は、含浸処理によって全体的に含浸溶液で浸透されて、熱の影響によって全体的に結合剤の加水分解による破壊が生じうるまで前処理されるので、上記大きさの木材材料片の装入が可能である。
含浸溶液の装入は、溶解および特に溶解結果を制御する多数の可能性を開く。従って、含浸溶液の組成によって、木屑および繊維は、改善されさえする。即ち、木屑および繊維は、含浸および/または溶解の条件付きで新鮮な木屑よりも良い化学的および物理的特性をもつことができる。古い家具からの木屑板および中密度の木材繊維板は、特に比較的に高いホルムアルデヒド放出とホルムアルデヒド含有量を有するので、尿素,アンモニア,または尿素およびアンモニアを分離させる化学薬品あるいはホルムアルデヒドに結合する,ホルムアルデヒドを阻止するまたはホルムアルデヒドを破壊する化学薬品を、含浸溶液に添加することが有意義である。これによって、溶解の後に排気および乾燥空気中に放出されるホルムアルデヒドの濃度は、減じられるか、全く回避される。アルカリ液の添加によって、例えば酸の生成を妨害することができる。木材中に含まれる酸は中和される。木屑は、例えば弱アルカリ性に調整されることができる。これによって、添加された結合剤の硬化を遅らせることができ、これは、接着と圧縮との間の時間が長い場合、特に関心事となる。2次的木屑および2次的繊維から製造された木材材料のための塗層の多様性は、塩基性の下地を必要とするような材料へも拡張することができる。酸の添加によって、再生された木屑および繊維の酸含有量を高めることができる。これによって、木材材料の製造において結合剤への硬化剤の添加を、全くあるいは部分的に放棄したり、結合剤の硬化を極めて容易に加速したりできる。こうして再生された木屑や繊維から、酸硬化性の接着剤系を有する塗層が上塗りされる材料を製造する場合、酸の添加もまた有利に作用する。この場合、接着剤系を単純化することができ、塗装を加速することができる。また、溶解プロセスは、含浸溶液への酸の添加によって加速される。酸化剤または還元剤の添加も有利である。これによって、一方で発生するホルムアルデヒドを破壊することができ、他方で例えば過酸化物の添加によって尿素を所定範囲内で再活性化することができる。含浸溶液の組成を考慮したさらなる有利な形態は、例えば尿素ホルムアルデヒド樹脂のような結合剤または例えばパラフィンのような結合剤への混和剤を含浸溶液に添加することである。このことは、ホルムアルデヒドの減少および2次的木屑・繊維の後の膨張および水分吸収にプラスの作用を及ぼし、再生された木屑および繊維の溶解後のさらなる接着を、全くまたは部分的に放棄することを可能にする。これによって、木屑および繊維は、板へのさらなる加工のためにそれほど強く乾燥させる必要がなくなる。再生された木屑を繊維板製造のための繊維に加工すべきときは、例えばメタノール,亜硫酸塩またはアンモニアのようなリグニンを軟化させる化学薬品の添加が、後の繊維製造の際にエネルギを節約するために有効である。
標準の含浸溶液は、略0.5〜3%の尿素と、略0.1〜1%のアンモニアまたは略0.5%のナトリウム液(水溶液)を含有する。含浸溶液中に含まれる化学薬品によって、セルロースの製造の際のような木材の溶解(脱リグニン)は生じない。
溶解中の溶解容器への化学薬品の添加によって、溶解は同様にプラスに影響されることができる。例えばオゾンの吹き込みによって、放出されるホルムアルデヒドを破壊することができる。
高温は木屑を傷付けるので、溶解を制御された温度プロフィルで行なうことが有利である。この温度プロフィルは、溶解の初めに温度をより高い温度レベルにもっていき、溶解の終わりに向かって温度が漸減するようなものにすることができる。一定でない他の温度プロフィルも可能である。
本発明の方法は、次の例1〜11に基づいて詳細に述べられる。
例1:
木屑板および/または中密度の木材繊維板(MDF)または他の木材材料を含む古い家具,製品残片および廃材は、市販の予備破砕機(例えばパルマン社またはマイヤー社の予備破砕機)によって10〜20cmの縁長さをもつ破片に破砕される。この大きさに破砕することによって、一方で最適のくず重さ(体積当たりの質量)が得られ、他方で塗層や縁材料のような木屑や繊維が僅かしか傷付けられないのである。金属,合成樹脂および塊状木材の各部分は、分離する必要がない。予備破砕された木材材料部分は、静止または回転する溶解/圧力容器に充填される。上述の大きさでは、350〜400kg/m3のくず重さが達せられる。圧力容器は、閉鎖されて排気され、150〜200ミリバール(絶対圧)の負圧にされる。上記負圧が生じるまでの時間は、用いられる技術に依存する。この負圧によって、木材材料片から空気が逃げ出す。これによって、付加された含浸溶液は、木材材料内に短時間に浸透する。この浸透時間は、木屑板では略5〜15分であり、木材材料の種類と、負圧と、含浸溶液の組成とその温度とに依存する。含浸溶液は、水と尿素とナトリウム塩とからなる。木材材料片は、自重の少なくとも50%だけ1:1.5の稠度(含浸プロセスの終了後の含浸溶液に対する木材材料の比率)に応じて含浸溶液を吸収するまでこの含浸溶液に浸けられる。そして、含浸容器内が再び常圧にされ、吸収されなかった含浸溶液が含浸容器から排出される。この排出液は、次の含浸にさらに用いることができる。次に、含浸容器は、再び閉鎖されて110℃で略20分間加熱される。加熱は、板片の間の自由空間のために比較的に短い時間で行なわれる。この処理が終わると、木屑および繊維は、再び元の幾何学的形状になる。塗層と縁材料および他の望ましくない成分は、分離され、続くふるい分け,風による選別または両者の組み合わせによって木屑・繊維断片から分離される。同様のことが、溶解され得なかった塊状木材,木屑,繊維の各板片について妥当する。残物は、例えば全木材,合成樹脂,金属の各部分に選別されることができる。これらの物は、さらに加工され、電力またはエネルギの発生に用いられ、または他に処理されることができる。金属は、例えば磁石または金属探知機によって分離することができる。合成樹脂および木材部分は、NIR分光学的または他の方法によって選別されて分離される。
再生された木屑および繊維から、新鮮な木屑や繊維を添加せずに従来の技術と市販の例えば尿素,メラニン,フェノールホルムアルデヒドの各樹脂およびイソシアネート(ジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアネート/ポリジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアネート)または混合樹脂などの変性されていない結合剤とを用いて、原料と同等またはそれ以上の特性をもつ(表1,2参照)木屑板および繊維板を製造することができる。このことは、工学的特性についても、ホルムアルデヒドについても妥当する。
例2:
回転する,あるいは撹拌装置や混合装置を備えた溶解容器内に、溶解材料と含浸溶液が上述の設定稠度で充填される以外は、上述の例1と同様である。このことは、溶解容器内に溶解材料が吸収できると同じだけの量の含浸溶液があることを意味する。ここで、含浸溶液の混ぜ合わせと均一な吸収は、溶解容器または撹拌装置や混合装置の回転によって行なわれる。この場合、溶解容器は、最初から,つまり閉鎖の直後から加熱されることができる。
例3:
例1と同様であるが、含浸が溶解容器と別の容器内で行なわれ、含浸が終了した木材材料片が、温度衝撃が直ちに起こるように溶解容器内に充填される点が異なる。
例4:
負圧がない点だけが例1と異なる。
例5:
溶解が加圧無しで行なわれる点を除いて、例1,2,3,4と同じである。
例6:
含浸溶液が周囲温度よりも高い温度、好ましくは60〜80℃の温度を有する点を除いて、例1,4と同じである。
例7:
含浸と溶解が連続的または「バッチ」処理で行なわれる点を除いて、例1,2,4と同じである。
例8:
含浸溶液に、例えば尿素アンモニアまたは尿素やアンモニアを分離する材料のようなホルムアルデヒドと結合する,ホルムアルデヒドを阻止する,またはホルムアルデヒドを破壊する化学薬品が添加されている点を除いて、例1,2,3,4と同じである。
例9:
含浸溶液が、例えばナトリウム液などのアルカリ液,硫酸などの酸,酸化剤または還元剤,尿素ホルムアルデヒド樹脂などの結合剤,結合剤を保存または結合剤を再活性化する物質等の化学薬品を合計濃度で30%まで添加されている点を除いて、例1,2,3,4と同じである。
例10:
再生された木屑や繊維が、溶解の後に、まだ湿った,少し乾いた,または乾いた状態で例8,9の化学薬品によって処理される点を除いて、例1,2,3,4と同じである。
例11:
溶解中に例8,9の化学薬品または他の化学薬品が溶解容器内に添加される点を除いて、例1〜10と同じである。従って、オゾンのガス注入によって例えば発生したホルムアルデヒドが破壊され得る。
例12:
2つまたはそれ以上の互いに接続された溶解容器が並行して稼動される点を除いて、例1〜11と同じである。
表1,2は、再生された木屑材料から製造された板の特性に関する概観を示している。即ち、
表1は、再生された木屑板から製造された実験室的板、木屑が再生される元の家具木屑板(1993年の製品)、家具木屑板の製造者の工業木屑から製造された実験室的板の各板の特性を示す。
表2は、再生された木屑材料(2次的木屑)から製造された実験室的木屑板、木屑が再生される元の1964年の古家具の木屑板(塗層を剥した後の)、古家具木屑板から再生された木屑を挽くことによって作られた繊維から製造された実験室的中密度木材繊維板(MDF)の各板の特性を示す。
本発明の方法は、例に基づいて詳細に説明される。
図1には、本発明による木くず板および木材材料の残片の溶解のための装置が示されている。図2には、本発明のプロセスフローが示されている。
木材材料の残片は、車輪1またはグラブショベルまたは他の適した装置によって、予備破砕機2に供給される。予備破砕機2によって、木材材料は、平均10〜20cmの縁長さをもつ平らな断片に予め破砕される。予備破砕された材料は、次いで適切な搬送装置17によって溶解容器3内に運ばれる。溶解容器3は、ここでは含浸容器の役割をも有する。溶解容器3が材料で充填されると、溶解容器は気密に閉鎖される。真空ポンプ9によって、溶解容器3および木材材料内に含まれている空気は、略150〜200ミリバール(絶対圧)の負圧になるまで吸引される。真空を維持した状態で、含浸溶液が、含浸溶液用の沈澱容器4から導管15を経て溶解容器3内に導かれて、木材材料はこの含浸溶液に完全に浸される。溶解容器3内は、再び常圧に調整される。含浸溶液の浸透を加速するために、過剰圧を加えることができる。常圧での含浸も可能である。含浸溶液用の沈澱容器4は、撹拌機5と化学薬品用の導管6と水用の導管7を有する。含浸プロセスが完了,つまり木材材料片がその自重の少なくとも50%だけの含浸溶液を吸収したならば、過剰の含浸溶液が溶解容器3から導管10を経て沈澱容器4内に排出される。含浸溶液は、沈澱容器を満たして次の含浸プロセスに用いられる。溶解容器3は、過剰の含浸溶液が排出されてから再び気密に閉鎖され、熱源8によって外面を介し、あるいは熱風,蒸気または他のガス状の熱媒体による直接の熱供給で加熱される。溶解容器3内は、例えば110℃の温度に20分間保たれる。そして、熱供給が終了し、溶解容器3は、取り出し装置16によって空にされる。溶解容器は、取り出し装置に代えて、下部に全幅に亘って延びる開口によって空にされることもできる。溶解された材料は、サイロ11または他の適した貯蔵容器内に導かれる。ここから、溶解された材料は、連続的にふるい機12に供給される。ここで、木屑および繊維は、塗層,塊状木材部分,縁材料および他の非木屑成分から分離される。分離された木屑および繊維は、今やさらなる加工14に供給される。分離された残り成分は、さらに選別され、あるいは体積低減のためにプレス13によって圧縮される。
この種の方法は、ドイツ国特許公開公報第4224629号によって知られている。この方法によれば、木材材料のくずは、120〜180℃の高温の蒸気およびこの温度に応じて生じる2〜11バールの高圧の影響に哂される。木材材料は、予備処理ステップで小さい破片に破砕され、場合によって存在する金属部分は分離される。この方法で作られた木屑の固着には、変性された尿素結合剤が用いられる。処理されるべき材料を小さな破片に破砕することによって、木屑は、温度負荷に加えて著しく機械的な損傷、つまり縮み変形を受ける。塗層および他の非木屑成分も、予備破砕によって蒸気処理の後に甚だしく分離する。
木材材料から木屑材料を再生するためのさらなる方法は、ドイツ国特許公告公報第1201045号によって知られている。この方法によれば、木材材料の屑は、加圧蒸気の影響に哂される。この方法は、好ましくは1〜5気圧(ゲージ圧)の下で蒸気室内において行なわれる。処理時間は、0.5〜4時間である。この方法では、溶解が不完全である。溶解物は、その後小さく破砕されなければならない。木屑は、温度と圧力によって著しく損傷を受けて褐色になる。許容できる特性をもつ木屑板を製造するには、新鮮な木屑を混和しなければならない。再生された木屑は、損傷と褐色への変色のために主に木屑板の中間層に入れなければならない。
他の方法は、尿素ホルムアルデヒド樹脂で結合された木屑板および中密度の木材繊維板(MDF)を、例えば過剰の水で煮て溶解することである。この方法は、多くのエネルギと多くの費用を要する。エネルギの消費は、特に過剰な水を煮沸することによって著しく増加する。木屑は、煮出されてその特性が悪くなるように変わる。特に、膨れ能力が、木材成分の溶け出しによって減少し、かつ木屑の工学的な特性が悪化する。結合剤は、木屑から剥ぎ取られて、新たな接着に,もはやプラスの効果を奏し得なくなる。また、随伴する排水問題および木屑と繊維の乾燥費用は、相当のものになる。
また、ドイツ国特許公開公報第4201201号によって、木材材料およびくずを再利用するための方法が知られている。この方法によれば、木材材料の残片を機械的に対応して加工することによって、同じ完成された新しい半製品または完成品が製造される。
本発明の課題は、木材材料の断片から木屑および繊維を再生するための環境に優しく経済的に実行可能な方法を提供することである。この方法によって、価値の高い木屑材料および繊維材料(2次的木屑および2次的繊維)が再生されるのである。
この課題は、請求項1に述べられた方法によって解決される。下位の請求項は、有利なさらなる構成を具現している。
上記方法に従い、第1ステップにおいて、木材材料片は、含浸溶液や浸漬溶液で含浸されて、含浸溶液を自重の少なくとも50%吸収するまで予備膨張させられる。第2ステップにおいて、含浸された木材材料片は、木屑および繊維の結合が含浸溶液および温度の影響によって分解、つまり化学的な加水分解と機械的な膨張で接着が破壊されるまで、80〜120℃に加熱される。木材材料片によって吸収される含浸溶液の量および含浸プロセスは、一方で上述の温度範囲で木材材料の完全な溶解が生じ、他方で溶解の後に捕らえ得る自由な溶液が無くなって処理すべき溶液が無くなるように計量かつ調整されている。本発明による方法では、化学的,熱的および機械的なプロセス段階が重要である。このことは、比較的に穏やかな溶解パラメータで木材材料片を溶解し、これによって木屑および繊維を損傷を受けない,さらには改善された形態で再生することを可能にする。このやり方は、溶解の後にアルカリ液や排水が全く残らないように、含浸溶液を木材材料に含浸または浸漬させることを可能にする。上記含浸溶液によって、既に80℃の温度から、好ましくは80〜120℃の温度範囲で完全な加水分解が可能である。温度が低い範囲にあることによって、木材材料内に存する幾何学的な木屑および繊維の品質が保持される。木屑の化学−物理的な特性も、同等に保持、あるいは溶解により改善される。2次的木屑および2次的繊維は、経済的および技術的に少ない出費で製造することができ、新鮮な木屑や新鮮な繊維を付加し,または付加せずに従来の製造装置によって木屑板や繊維板のような新たな木材材料に加工することができる。こうして製造された木材材料は、新鮮な材料から製造された木材材料と比肩しうるあるいはそれ以上の特性を有する。このことは、工学的な特性についても、ホルムアルデヒドの放出についても妥当する。2次的木屑や2次的繊維は、従来の結合剤によって加工することができる。結合剤の使用は、多くならない。結合剤は、この方法によってむしろ減少させることができる。
詳細には、本発明の方法は、含浸溶液を完全に吸収した後に木材材料片が自重の少なくとも50%だけ含浸溶液を吸収するような量の含浸溶液が木材材料片に加えられる。この方法においては、存在する溶液が総ての木材材料片によって吸収されるように、木材材料片を混合または撹拌することが重要である。これは、回転する容器によっても達成することができる。上記方法の他の実施形態は、含浸溶液を過剰に添加して、この溶液に木材材料を完全に浸すことである。木材材料片が自重の少なくとも50%の溶液を吸収したなら、残った溶液は排出される。この溶液は、さらなる木材材料片を溶解するために再び含浸溶液として装入される。いまや、処理された木材材料片,つまり含浸溶液をしみ込ませられた木材材料片は、含浸容器から取り出されて、溶解容器に入れられる。この溶解容器内で、木材材料片は、80〜120℃の温度範囲に加熱される。温度の影響と含浸溶液の作用の下で、結合剤の加水分解が起こる。上記方法の1つの変形例では、含浸プロセスが、溶解容器内で既に生じ、温度衝撃を加えることが、木材材料片による完全な溶液の吸収および過剰な含浸溶液の排出の後に行なわれる。上記温度衝撃は、(気密に封止された溶解容器内での)加圧下または加圧無しで行なわれる。圧力の大きさは、設定された温度に依存する。
溶解の時間は、含浸と、含浸溶液の組成と、溶解容器の温度および加熱時間とに依存して、略1〜60分になる。例えば、より高い温度、より高い含浸溶液の割合、含浸溶液の高い酸含有量によって、溶解は加速される一方、低い温度、より低い含浸溶液の割合、含浸溶液の塩基性への調整によって、溶解は減速される。
加熱中に設定される圧力の大きさは、常圧から始まり、可能な限り優しい溶解を考慮して合目的的にゲージ圧で2バールを超えるべきでない。また、温度は、可能な限り優しいが速い溶解を考慮して120℃を超えるべきではない。
含浸プロセスを加速すべき場合は、含浸プロセスを負圧(含浸容器を排気した後)または常圧以上のゲージ圧の下で行なうのが有利である。木材材料の真空処理(含浸容器を例えば150ミリバール(絶対圧)の負圧に設定する)によって、木材材料内に含まれている空気が木材材料から逃げ出す。この空気は、常圧下で含浸溶液の侵入を妨げ、特に平らで塗装された木材材料の溶解を負圧にしない限り不可能にする。空気で満たされた空隙は、木材材料の体積の30〜70%になる。過剰な圧力も、含浸溶液の木材材料片への迅速な侵入を容易にする。また、含浸プロセスが負圧と過剰圧の組み合わせで行なわれた場合は、この含浸プロセスは、常圧下でのプロセスよりも加速される。含浸中または含浸前の含浸溶液または木材材料の加熱は、上述と同様の作用を有する。含浸溶液の加熱は、溶解容器の排気の際に溶解物を溶解容器から取り出し,または選別するときに生じる熱によって、エネルギを節約して行なうことができる。同じく、溶解物は、溶解容器からの排気または取り出しの際に生じる熱によって加熱されることができる。
他の処理プロセスは、木材材料の残片が、回転する,または混合装置または撹拌装置をもつ溶解容器内に含浸溶液と一緒に充填され(このとき、加えられる含浸溶液の量は、含浸および溶解の後に処理すべき何らかの排出される含浸溶液や廃液が存在しないように計量される)、溶解容器は、80〜120℃の温度に加熱される。この処理プロセスでは、膨張による接着剤結合の機械的な破壊過程と、加水分解による化学的な分解とが同時に起こるのである。即ち、木材材料片は、含浸溶液と温度(と圧力)の影響下に同時に哂される。
含浸溶液の装入によって、低温での溶解は、加圧状態でも加圧無しの状態でも行なうことができる。これによって、木屑および繊維はいたわられ、例えば尿素などの古い材料に存する結合剤の成分は、ごく僅かまたは全く傷付けられず、従って新たな装着にプラスに作用することができ、さらには再活性化されることができる(結合剤の必要の減少およびホルムアルデヒド放出の減少)。同時に、より高い温度と圧力で生じる邪魔になる放出が回避される。
木材材料の結合は、溶解の後には完全に分解されている。木屑および繊維と、塗層,塊状の木材部分,縁材料,金属およびその他の非木屑・繊維成分とは、互いに分けられ、ふるい分け,風による選別および両者の組み合わせまたは新たな分別方法によって選別されることができる。特に、木屑・繊維断片は、木屑および繊維が、予備破砕された木材材料の大きさをまだもっている例えば塗層などよりも本質的に小さいので、容易に分離されることができる。
上記木屑および繊維は、溶解の後に新鮮な森と木と同等またはそれ以下の水分含有量を有する。溶解後の木屑の高い温度は、木屑の乾燥に有利に作用する。再生された木屑材料は、通常、新鮮な木屑や繊維と別々または一緒に乾燥されうる。再生された木屑および繊維から、新鮮な木屑や繊維を添加せずに変性されていない市販の結合剤を用いて木屑・繊維板を製造することができ、この木屑・繊維板は、原料と同等またはそれ以上の特性を有する。このことは、工学的な特性についても、ホルムアルデヒド放出についても妥当する。
木材材料の自重の80%まで含浸溶液を吸収することは、特に迅速で完全な溶解にとりわけ好都合である。含浸溶液の吸収は、常温(周囲温度)および常圧で行なうことができる。上記吸収は、例えば含浸に先行する減圧処理および/または圧力変動処理および/または含浸溶液の昇温および/または溶解物の加熱などによって加速することができる。
溶解されるべき木材材料の大きさは、好ましくは少なくとも10〜20cmの平均縁長さの範囲にあり、この縁長さは、ゆっくり回転する市販の予備破砕機によって達成される。この大きさは、木屑および繊維が僅しか傷付けられないということに寄与する。また、上記縁長さにおいては、木材材料は破砕機のゆっくり回転する特別のローラによって主として接着継目の箇所で破砕されるので、ごく僅かの木屑および繊維が傷付くにすぎない。これによって、塗層およびその他の非木屑・繊維成分は、その大きさが殆んど変化せず、また上記塗層等が木屑および繊維よりも本質的に大きいので、これら塗層およびその他の非木屑・繊維成分は、溶解の後に容易に分離されることができる。木材材料は、含浸処理によって全体的に含浸溶液で浸透されて、熱の影響によって全体的に結合剤の加水分解による破壊が生じうるまで前処理されるので、上記大きさの木材材料片の装入が可能である。
含浸溶液の装入は、溶解および特に溶解結果を制御する多数の可能性を開く。従って、含浸溶液の組成によって、木屑および繊維は、改善されさえする。即ち、木屑および繊維は、含浸および/または溶解の条件付きで新鮮な木屑よりも良い化学的および物理的特性をもつことができる。古い家具からの木屑板および中密度の木材繊維板は、特に比較的に高いホルムアルデヒド放出とホルムアルデヒド含有量を有するので、尿素,アンモニア,または尿素およびアンモニアを分離させる化学薬品あるいはホルムアルデヒドに結合する,ホルムアルデヒドを阻止するまたはホルムアルデヒドを破壊する化学薬品を、含浸溶液に添加することが有意義である。これによって、溶解の後に排気および乾燥空気中に放出されるホルムアルデヒドの濃度は、減じられるか、全く回避される。アルカリ液の添加によって、例えば酸の生成を妨害することができる。木材中に含まれる酸は中和される。木屑は、例えば弱アルカリ性に調整されることができる。これによって、添加された結合剤の硬化を遅らせることができ、これは、接着と圧縮との間の時間が長い場合、特に関心事となる。2次的木屑および2次的繊維から製造された木材材料のための塗層の多様性は、塩基性の下地を必要とするような材料へも拡張することができる。酸の添加によって、再生された木屑および繊維の酸含有量を高めることができる。これによって、木材材料の製造において結合剤への硬化剤の添加を、全くあるいは部分的に放棄したり、結合剤の硬化を極めて容易に加速したりできる。こうして再生された木屑や繊維から、酸硬化性の接着剤系を有する塗層が上塗りされる材料を製造する場合、酸の添加もまた有利に作用する。この場合、接着剤系を単純化することができ、塗装を加速することができる。また、溶解プロセスは、含浸溶液への酸の添加によって加速される。酸化剤または還元剤の添加も有利である。これによって、一方で発生するホルムアルデヒドを破壊することができ、他方で例えば過酸化物の添加によって尿素を所定範囲内で再活性化することができる。含浸溶液の組成を考慮したさらなる有利な形態は、例えば尿素ホルムアルデヒド樹脂のような結合剤または例えばパラフィンのような結合剤への混和剤を含浸溶液に添加することである。このことは、ホルムアルデヒドの減少および2次的木屑・繊維の後の膨張および水分吸収にプラスの作用を及ぼし、再生された木屑および繊維の溶解後のさらなる接着を、全くまたは部分的に放棄することを可能にする。これによって、木屑および繊維は、板へのさらなる加工のためにそれほど強く乾燥させる必要がなくなる。再生された木屑を繊維板製造のための繊維に加工すべきときは、例えばメタノール,亜硫酸塩またはアンモニアのようなリグニンを軟化させる化学薬品の添加が、後の繊維製造の際にエネルギを節約するために有効である。
標準の含浸溶液は、略0.5〜3%の尿素と、略0.1〜1%のアンモニアまたは略0.5%のナトリウム液(水溶液)を含有する。含浸溶液中に含まれる化学薬品によって、セルロースの製造の際のような木材の溶解(脱リグニン)は生じない。
溶解中の溶解容器への化学薬品の添加によって、溶解は同様にプラスに影響されることができる。例えばオゾンの吹き込みによって、放出されるホルムアルデヒドを破壊することができる。
高温は木屑を傷付けるので、溶解を制御された温度プロフィルで行なうことが有利である。この温度プロフィルは、溶解の初めに温度をより高い温度レベルにもっていき、溶解の終わりに向かって温度が漸減するようなものにすることができる。一定でない他の温度プロフィルも可能である。
本発明の方法は、次の例1〜11に基づいて詳細に述べられる。
例1:
木屑板および/または中密度の木材繊維板(MDF)または他の木材材料を含む古い家具,製品残片および廃材は、市販の予備破砕機(例えばパルマン社またはマイヤー社の予備破砕機)によって10〜20cmの縁長さをもつ破片に破砕される。この大きさに破砕することによって、一方で最適のくず重さ(体積当たりの質量)が得られ、他方で塗層や縁材料のような木屑や繊維が僅かしか傷付けられないのである。金属,合成樹脂および塊状木材の各部分は、分離する必要がない。予備破砕された木材材料部分は、静止または回転する溶解/圧力容器に充填される。上述の大きさでは、350〜400kg/m3のくず重さが達せられる。圧力容器は、閉鎖されて排気され、150〜200ミリバール(絶対圧)の負圧にされる。上記負圧が生じるまでの時間は、用いられる技術に依存する。この負圧によって、木材材料片から空気が逃げ出す。これによって、付加された含浸溶液は、木材材料内に短時間に浸透する。この浸透時間は、木屑板では略5〜15分であり、木材材料の種類と、負圧と、含浸溶液の組成とその温度とに依存する。含浸溶液は、水と尿素とナトリウム塩とからなる。木材材料片は、自重の少なくとも50%だけ1:1.5の稠度(含浸プロセスの終了後の含浸溶液に対する木材材料の比率)に応じて含浸溶液を吸収するまでこの含浸溶液に浸けられる。そして、含浸容器内が再び常圧にされ、吸収されなかった含浸溶液が含浸容器から排出される。この排出液は、次の含浸にさらに用いることができる。次に、含浸容器は、再び閉鎖されて110℃で略20分間加熱される。加熱は、板片の間の自由空間のために比較的に短い時間で行なわれる。この処理が終わると、木屑および繊維は、再び元の幾何学的形状になる。塗層と縁材料および他の望ましくない成分は、分離され、続くふるい分け,風による選別または両者の組み合わせによって木屑・繊維断片から分離される。同様のことが、溶解され得なかった塊状木材,木屑,繊維の各板片について妥当する。残物は、例えば全木材,合成樹脂,金属の各部分に選別されることができる。これらの物は、さらに加工され、電力またはエネルギの発生に用いられ、または他に処理されることができる。金属は、例えば磁石または金属探知機によって分離することができる。合成樹脂および木材部分は、NIR分光学的または他の方法によって選別されて分離される。
再生された木屑および繊維から、新鮮な木屑や繊維を添加せずに従来の技術と市販の例えば尿素,メラニン,フェノールホルムアルデヒドの各樹脂およびイソシアネート(ジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアネート/ポリジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアネート)または混合樹脂などの変性されていない結合剤とを用いて、原料と同等またはそれ以上の特性をもつ(表1,2参照)木屑板および繊維板を製造することができる。このことは、工学的特性についても、ホルムアルデヒドについても妥当する。
例2:
回転する,あるいは撹拌装置や混合装置を備えた溶解容器内に、溶解材料と含浸溶液が上述の設定稠度で充填される以外は、上述の例1と同様である。このことは、溶解容器内に溶解材料が吸収できると同じだけの量の含浸溶液があることを意味する。ここで、含浸溶液の混ぜ合わせと均一な吸収は、溶解容器または撹拌装置や混合装置の回転によって行なわれる。この場合、溶解容器は、最初から,つまり閉鎖の直後から加熱されることができる。
例3:
例1と同様であるが、含浸が溶解容器と別の容器内で行なわれ、含浸が終了した木材材料片が、温度衝撃が直ちに起こるように溶解容器内に充填される点が異なる。
例4:
負圧がない点だけが例1と異なる。
例5:
溶解が加圧無しで行なわれる点を除いて、例1,2,3,4と同じである。
例6:
含浸溶液が周囲温度よりも高い温度、好ましくは60〜80℃の温度を有する点を除いて、例1,4と同じである。
例7:
含浸と溶解が連続的または「バッチ」処理で行なわれる点を除いて、例1,2,4と同じである。
例8:
含浸溶液に、例えば尿素アンモニアまたは尿素やアンモニアを分離する材料のようなホルムアルデヒドと結合する,ホルムアルデヒドを阻止する,またはホルムアルデヒドを破壊する化学薬品が添加されている点を除いて、例1,2,3,4と同じである。
例9:
含浸溶液が、例えばナトリウム液などのアルカリ液,硫酸などの酸,酸化剤または還元剤,尿素ホルムアルデヒド樹脂などの結合剤,結合剤を保存または結合剤を再活性化する物質等の化学薬品を合計濃度で30%まで添加されている点を除いて、例1,2,3,4と同じである。
例10:
再生された木屑や繊維が、溶解の後に、まだ湿った,少し乾いた,または乾いた状態で例8,9の化学薬品によって処理される点を除いて、例1,2,3,4と同じである。
例11:
溶解中に例8,9の化学薬品または他の化学薬品が溶解容器内に添加される点を除いて、例1〜10と同じである。従って、オゾンのガス注入によって例えば発生したホルムアルデヒドが破壊され得る。
例12:
2つまたはそれ以上の互いに接続された溶解容器が並行して稼動される点を除いて、例1〜11と同じである。
表1,2は、再生された木屑材料から製造された板の特性に関する概観を示している。即ち、
表1は、再生された木屑板から製造された実験室的板、木屑が再生される元の家具木屑板(1993年の製品)、家具木屑板の製造者の工業木屑から製造された実験室的板の各板の特性を示す。
表2は、再生された木屑材料(2次的木屑)から製造された実験室的木屑板、木屑が再生される元の1964年の古家具の木屑板(塗層を剥した後の)、古家具木屑板から再生された木屑を挽くことによって作られた繊維から製造された実験室的中密度木材繊維板(MDF)の各板の特性を示す。
本発明の方法は、例に基づいて詳細に説明される。
図1には、本発明による木くず板および木材材料の残片の溶解のための装置が示されている。図2には、本発明のプロセスフローが示されている。
木材材料の残片は、車輪1またはグラブショベルまたは他の適した装置によって、予備破砕機2に供給される。予備破砕機2によって、木材材料は、平均10〜20cmの縁長さをもつ平らな断片に予め破砕される。予備破砕された材料は、次いで適切な搬送装置17によって溶解容器3内に運ばれる。溶解容器3は、ここでは含浸容器の役割をも有する。溶解容器3が材料で充填されると、溶解容器は気密に閉鎖される。真空ポンプ9によって、溶解容器3および木材材料内に含まれている空気は、略150〜200ミリバール(絶対圧)の負圧になるまで吸引される。真空を維持した状態で、含浸溶液が、含浸溶液用の沈澱容器4から導管15を経て溶解容器3内に導かれて、木材材料はこの含浸溶液に完全に浸される。溶解容器3内は、再び常圧に調整される。含浸溶液の浸透を加速するために、過剰圧を加えることができる。常圧での含浸も可能である。含浸溶液用の沈澱容器4は、撹拌機5と化学薬品用の導管6と水用の導管7を有する。含浸プロセスが完了,つまり木材材料片がその自重の少なくとも50%だけの含浸溶液を吸収したならば、過剰の含浸溶液が溶解容器3から導管10を経て沈澱容器4内に排出される。含浸溶液は、沈澱容器を満たして次の含浸プロセスに用いられる。溶解容器3は、過剰の含浸溶液が排出されてから再び気密に閉鎖され、熱源8によって外面を介し、あるいは熱風,蒸気または他のガス状の熱媒体による直接の熱供給で加熱される。溶解容器3内は、例えば110℃の温度に20分間保たれる。そして、熱供給が終了し、溶解容器3は、取り出し装置16によって空にされる。溶解容器は、取り出し装置に代えて、下部に全幅に亘って延びる開口によって空にされることもできる。溶解された材料は、サイロ11または他の適した貯蔵容器内に導かれる。ここから、溶解された材料は、連続的にふるい機12に供給される。ここで、木屑および繊維は、塗層,塊状木材部分,縁材料および他の非木屑成分から分離される。分離された木屑および繊維は、今やさらなる加工14に供給される。分離された残り成分は、さらに選別され、あるいは体積低減のためにプレス13によって圧縮される。
Claims (25)
- 尿素ホルムアルデヒド結合剤あるいは他の加水分解可能または化学的に溶解可能な結合剤で接着された木材材料の残片、古い家具、製品残片、くず、および他の木材材料を含む材料から、これらの木材材料片を高温で溶解することによって木屑および繊維を再生する方法において、
第1のステップにおいて、上記木材材料片は、浸漬溶液または含浸溶液で含浸されて、含浸溶液を自重の少なくとも50%だけ吸収するまで予備膨張させられ、第2のステップにおいて、含浸された上記木材材料片は、80℃〜120℃に加熱され、こうして溶解された木材材料は、続いてふるい分けおよび/または風によって選別されることを特徴とする木屑および繊維の再生方法。 - 上記含浸は、含浸容器内で行なわれ、含浸された木材材料片は、他の容器即ち溶解容器内で温度の作用に晒されることを特徴とする請求項1に記載の木屑および繊維の再生方法。
- 上記含浸および温度作用は、溶解容器(3)内で行なわれることを特徴とする請求項1に記載の木屑および繊維の再生方法。
- 上記含浸は、上記溶解容器(3)の加熱の前に行なわれることを特徴とする請求項3に記載の木屑および繊維の再生方法。
- 上記含浸および温度作用は、同時に行なわれることを特徴とする請求項3に記載の木屑および繊維の再生方法。
- 上記木材材料片は、平らであって、少なくとも10〜20cmの縁長さを呈することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の木屑および繊維の再生方法。
- 上記含浸は、少なくとも1分間だけ継続することを特徴とする請求項1乃至4および6のいずれか1つに記載の木屑および繊維の再生方法。
- 上記温度作用は、少なくとも1分間だけ継続することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の木屑および繊維の再生方法。
- 上記木材材料片に加えられる含浸溶液の量は、総ての含浸溶液が上記木材材料片に吸収されるように計量されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の木屑および繊維の再生方法。
- 上記含浸容器または溶解容器(3)は、回転する容器であるか、あるいは上記木材材料片と含浸溶液とを混ぜ合わせるための混合装置または撹拌装置(16)を備えることを特徴とする請求項2乃至9のいずれか1つに記載の木屑および繊維の再生方法。
- 上記木材材料片に、この木材材料片が総て浸されるだけの量の含浸溶液が加えられるとともに、含浸溶液が吸収された後に残った含浸溶液は、排出されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の木屑および繊維の再生方法。
- 上記方法は、静止した容器内で行なわれることを特徴とする請求項11に記載の木屑および繊維の再生方法。
- 上記溶解容器(3)内に、2バールまでの過剰圧力が加えられることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1つに記載の木屑および繊維の再生方法。
- 上記木材材料片は、自重の80%の重量割合の含浸溶液を吸収し、110℃の温度に20分間だけ哂されることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1つに記載の木屑および繊維の再生方法。
- 上記温度作用は、常圧で行なわれることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1つに記載の木屑および繊維の再生方法。
- 含浸溶液による上記含浸は、常圧以下の負圧で、上記木材材料片の負圧(排気)処理の後に行なわれることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1つに記載の木屑および繊維の再生方法。
- 含浸溶液による上記含浸は、常圧以上の過剰圧で行なわれることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1つにに記載の木屑および繊維の再生方法。
- 含浸溶液による上記含浸は、負圧および過剰圧の組み合わせの下で行なわれることを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1つに記載の木屑および繊維の再生方法。
- 上記木材材料片は、上記含浸の前に加熱されることを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1つに記載の木屑および繊維の再生方法。
- 上記含浸は、上記含浸プロセスの際および/または前に加熱されることを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1つに記載の木屑および繊維の再生方法。
- 上記含浸溶液は、ホルムアルデヒドに結合する,ホルムアルデヒドを阻止する,またはホルムアルデヒドを破壊する化学薬品、あるいは尿素,アンモニア,または尿素およびアンモニアを分離させる化学薬品が添加されていることを特徴とする請求項1乃至20のいずれか1つに記載の木屑および繊維の再生方法。
- 上記含浸溶液に、例えばナトリウム液のようなアルカリ液、例えば硫酸のような酸、酸化剤または還元剤、例えば尿素ホルムアルデヒドのような結合剤、結合剤を保存または結合剤を活性化する物質等の化学薬品が合計で30%まで添加されていることを特徴とする請求項1乃至20のいずれか1つに記載の木屑および繊維の再生方法。
- 上記溶解の間に化学薬品が上記溶解容器(3)に加えられることを特徴とする請求項1乃至22のいずれか1つに記載の木屑および繊維の再生方法。
- 上記溶解は、例えば初めにより高い温度,次いで低下する温度などの温度プロフィルでもって行なわれることを特徴とする請求項1乃至23のいずれか1つに記載の木屑および繊維の再生方法。
- 上記再生された木屑および繊維は、溶解の後に、まだ湿った,少し乾いた,または乾いた状態で、請求項21および/または22による化学薬品を用いて処理されることを特徴とする請求項1乃至24のいずれか1つに記載の木屑および繊維の再生方法。
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