JP3608266B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリなどの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置においては、感光体ドラムなどの像担持体の表面にトナーによって可視像を形成し、この可視像を複写用紙などのシートに転写し、熱または圧力によって可視像をシートに定着させている。画像形成装置に使用される画像転写装置としては、像担持体に接触しながら移動する転写ドラムのフィルムや、フィルムを無端ベルト状にした転写ベルトの表面に静電吸着などによってシートを保持させて、シートを像担持体まで搬送させ、フィルムからみて像担持体とは反対側に設けられた転写コロトロンで発生する電界の作用により、フィルム上にあるシートにトナーを転写させるものがある。以下、転写ベルトを例に採り説明する。
【0003】
ところで、転写効率を向上させると同時に画像の質を向上させるには、シートと像担持体とを密着させ、その密着長さをある程度大きくとることが望ましい。このために、転写させるべき最適な位置よりも転写ベルトの上流側に弾性体からなる押圧部材を圧接し、この押圧部材によって、転写ベルトひいてはシートを像担持体に押圧させるのが一般的である。
【0004】
また、この押圧部材は、可視像を転写すべき位置よりも転写ベルトの移動方向の上流側に押圧部材を配設し、転写コロトロンで形成された電界を転写すべき位置よりも上流側では遮蔽する手段として兼用される。これによって、シートが像担持体に接触する前に、トナーが像担持体からシートへ向けて転写され、シート上の所望の位置からずれた位置に少量ながらトナーが付着する現象(ギャップトランスファー)を防止しようとしている。
たとえば、特開平3−87876号公報には、転写ドラムの表面フィルムを感光体ドラムに向けて押し付けるために、前記のような押圧部材を用いる技術が開示されており、ここでは、押圧部材によって、転写ドラムの幅方向の全体にわたって均等な押圧力を与え、転写ドラムと感光体ドラムとの間でシートが全体的に均一に押圧されるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この場合には、次のような問題があった。すなわち、近年では、1枚のシートの両面に画像を形成する機能を持った画像形成装置が、普及しており、これらの画像形成装置においては、シートの一面に画像を転写した後、シートを定着器に通過させてこの画像を定着し、その後、シートの他の面に画像を転写・定着させている。このような定着器としては、現在主流となっているトナーの成分の性質上、シートを加熱および加圧するものが一般的であり、通常はシートを加熱ロールと加圧ロールとの間に通過させることにより、シートの搬送、加熱および加圧を行っている。ところが、シートを一旦加熱ロールと加圧ロールとの間に通過させると、特に紙にあっては、しわ(あるいはうねり)が発生することがある。このようなしわは、シートの幅方向(搬送方向への直交方向)の両端に大きく現れる。
【0006】
シートの両端のしわは、他面に画像を形成するため、再度シートを転写ベルトに吸着した場合にも残ってしまう。そして、前記のようにシートの幅方向の全体にわたって均等な押圧力で、押圧部材により転写ベルトおよびシートを感光体ドラム側に押し付けようとしても、シートの両端は、感光体ドラムへ良好に密着しない。このため、感光体ドラムからシートに画像を転写したとき、微妙な画像の位置ずれや、転写ぬけといった画像欠陥が発生しやすくなる。
【0007】
特に、フィルムを無端ベルト状に形成した転写ベルトにあっては、転写ドラムと異なり、ロールに支持されていない位置では、側端部が自重により撓むため、押圧部材でシートの幅方向全体にわたって均一な押圧力を与えても、転写ベルト側端部上のシートのしわを均すのが困難である。
なお、単に全体的に大きな押圧力を与えるだけでは、トナーの転写が却って阻害され、いわゆるホローキャラクターとよばれる画像欠陥が生じてしまう。
【0008】
本発明は前記の課題を考慮してなされたものであり、両面画像形成の際に起こるような両端にしわが発生したシートに対しても良好な画像の転写を行うことのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置にあっては、複数のローラにより張架搬送される無端ベルトと、前記無端ベルトに隣接して配置され、前記無端ベルトとの間にシートを通過させる際に、前記シートに画像が転写されるようにした回転体と、前記無端ベルトからみて前記回転体の反対側に、前記無端ベルトの幅方向に沿って配置されており、前記無端ベルトと前記回転体との近接位置の近傍で、前記無端ベルトを前記回転体に向けて押圧する押圧手段と、前記無端ベルトの幅方向におけるシート吸着領域の両端部における押圧手段の押圧力を、前記無端ベルトの幅方向の中央部における押圧手段の押圧力よりも大きくする端部補強手段とを備え、前記無端ベルトにおける前記シートと対面する領域が、前記無端ベルトの幅方向中心から偏奇しており、前記端部補強手段により、前記領域の側端と前記無端ベルトの側端との間隔が長い方の押圧手段の押圧力を、前記領域の側端と前記無端ベルトの側端との間隔が短い方の押圧手段の押圧力よりも大きくしたことを特徴としている。ここで、1枚のシートを前記無端ベルトと前記回転体との間に2回通過させることにより、シートの両面に画像を転写するようになされており、前記端部補強手段が、前記押圧手段への補強力を加減可能にされており、シートの一面に画像を形成後、他の面に画像を形成する前に、前記端部補強手段による前記押圧手段への補強力を強めさせる制御手段を備えると好ましい。
【0011】
また、本発明に係る他の画像形成装置にあっては、複数のローラにより張架搬送される無端ベルトと、前記無端ベルトに隣接して配置され、前記無端ベルトとの間にシートを通過させる際に、前記シートに画像が転写されるようにした回転体と、前記無端ベルトからみて前記回転体の反対側に、前記無端ベルトの幅方向に沿って配置されており、前記無端ベルトと前記回転体との近接位置の近傍で、前記無端ベルトを前記回転体に向けて押圧する押圧手段と、前記無端ベルトの幅方向の両端部における押圧手段の押圧力を、前記無端ベルトの幅方向の中央部における押圧手段の押圧力よりも大きくする端部補強手段とを備え、1枚のシートを前記無端ベルトと前記回転体との間に2回通過させることにより、シートの両面に画像を転写するようになされており、前記端部補強手段が、前記押圧手段への補強力を加減可能にされており、シートの一面に画像を形成後、他の面に画像を形成する前に、前記端部補強手段による前記押圧手段への補強力を強めさせる制御手段を備えることを特徴としている。
ここで、シートの両端にしわが発生するのは、一旦シートの一面に画像を転写した後、シートを定着器に通過させてこの画像を定着したときがほとんどである。したがって、シートの1面に画像を形成する際には、端部補強手段による押圧手段への補強力は、必ずしも必要ではなく、シートの一面に画像を形成後、他の面に画像を形成する前に、制御手段により、たとえばソレノイド、カムまたはリンクを用いて、端部補強手段による押圧手段への補強力を強めればよい。
【0012】
さらに、前記シートを加熱および加圧することにより前記シートに転写された画像を定着させる定着手段と、前記定着手段の温度を検出する温度検出手段とを備え、前記温度検出手段の検出結果に基づいて、前記制御手段が端部補強手段による前記押圧手段への補強力を強めるか否か判断するようにするとよい。
シートの幅方向両端のしわの発生は、定着手段の温度と密接な関係を有する。したがって、定着手段の温度により、しわが発生するか否かが予測されるから、しわが発生すると予測される検出結果のときに、制御手段が端部補強手段による前記押圧手段への補強力を強めるようにすると好適である。
【0013】
あるいは、前記シートに転写する画像の密度を計測する画像密度計測手段を備え、 前記画像密度計測手段の計測結果に基づいて、前記制御手段が端部補強手段による前記押圧手段への補強力を強めるか否か判断するようにしてもよい。
シートの幅方向両端のしわの発生は、シート上の画像密度とも密接な関係を有する。したがって、画像密度により、しわが発生するか否かが予測されるから、しわが発生すると予測される計測結果のときに、制御手段が端部補強手段による前記押圧手段への補強力を強めるようにすると好適である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
(1) 第1実施形態
A.実施形態の構成
A−1.実施形態の全体構成
図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示す概略図である。この画像形成装置は、いわゆるタンデム型のフルカラー画像形成装置である。図において、符号1は転写ベルト(無端ベルト)を示しており、この転写ベルト1は、駆動ロール9、テンション印加ロール11およびアイドラロール10,12に巻回されて、横長のほぼ長方形の軌道に沿って、矢印Aに示すように、図中反時計方向に回転可能になされている。そして、転写ベルト1は、駆動ロール9に駆動されテンション印加ロール11に張力を与えられながら、これらのロール9〜12の周囲を走行する。
【0015】
転写ベルト1の上方には、回転可能に配置された感光体ドラム(回転体)2(2Y,2M,2C,2K)が配置されている。これらの感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kの周囲には、それぞれ帯電用コロトロン3Y,3M,3C,3K、図示しない潜像書込み装置、現像装置5Y,5M,5C,5Kが配置されている。帯電用コロトロン3Y,3M,3C,3Kは、感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kの表面を例えば−500ないしー800Vに均一に帯電し、潜像書込み装置は、色分解された書込み指令信号に基づいてレーザ光を帯電された感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kに照射して、静電潜像を形成する。現像装置5Y,5M,5C,5Kは、この静電潜像にトナーを付着させ、可視像化する。なお、現像装置5Y,5M,5C,5Kは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kに供給する。トナーは、感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kの帯電極性と同極性のマイナスに帯電され、いわゆる反転現像作用によって、感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kの表面に付着する。
【0016】
転写ベルト1は、駆動ロール9に駆動されて、感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kに接触したまま走行するようになされており、転写ベルト1の表面にはシート6が吸着され、転写ベルト1の走行に伴い、シート6が各感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kに接触するようになっている。シート6は、給紙トレー20a,20b,20cのいずれかから選択され、搬送ロールによって搬送されて、供給経路R1を通過して、転写ベルト1まで供給される。転写ベルト1への導入にあたって、シート6は、レジストレーション・ゲート22で位置決めされると共に、所定のタイミングまで待機させられる。そして、レジストレーション・ゲート22から解放されると、シート6は押圧ロール23によって転写ベルト1に向けて押圧されると共に、吸着用コロトロン24の電界によって静電的に転写ベルト1に吸着される。
【0017】
転写ベルト1からみて感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kの反対側には、転写コロトロン(転写手段)8(8Y,8M,8C,8K)が配置されている。転写コロトロン8Y,8M,8C,8Kには、プラスの電圧が印加されており、ここで発生するコロナ放電による電界作用によって感光体ドラム2Y,2M,2C,2K上のマイナスに帯電されたトナーが転写ベルト1上のシート6に転写させられる。このようにしてシート6が、感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kと転写用ベルト1との間のニップを通過するごとに、シート6の上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーが転写されることになる。
【0018】
このようにして多色のトナーが転写されたシート6は、転写ベルト1の走行に伴って、シート除電用コロトロン29に到達し、ここで転写ベルト1との吸着力が弱められた上で、剥離爪21によって転写ベルト1から剥離される。そして、定着装置(定着手段)30の加熱ロール31および加圧ロール32の間をシート6が通過させられる間に、トナーがシート6に定着される。また、両者の間でトナーが熱と圧力を受けてシート6に融着すると共に、多彩な色に発色する。このようにして、シート6上に画像が定着される。なお、加熱ロール31は、図示しないランプを内蔵しており、このランプにより加熱ロール31が加熱されるようになっている。
【0019】
定着装置30を通過したシート6は、排出経路R2を経て排出される。また、もし画像を形成した面の裏面にも画像を形成する場合には、シート6は両面転写用反転経路R3に導入され、さらに両面転写用搬送経路R4に導入されて、再度供給経路R1に供給される。
【0020】
一方、転写ベルト1は、ベルト除電用コロトロン25,26によって除電され、クリーニングロール38およびクリーニングブレード39によって清掃され、次にレジストレーション・ゲート22を通じて供給されるシート6を搬送することになる。
【0021】
A−2.転写ベルト
図2は、転写ベルト1およびこれを支持するロール9〜12を示す。転写ベルト1は、ポリエチレンテフレタート(PET)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン等の高い絶縁性を有する樹脂材料からなるフィルムを帯状に形成し、その両端を例えば超音波溶着して無端ベルトとしたものである。図において、符号1aは、融着したシーム部を示し、このシーム部1aの前後の画像形成禁止領域1bは、表面が粗くまた厚さも均一でないため、シート6を画像形成禁止領域1bには吸着しないようになっている。
【0022】
このため、転写ベルト1には、シーム部1aを間接的に検出するため、矩形のベルトホール50が形成されており、転写ベルト1から離間した位置に、このベルトホール50を検知するベルトホール検知センサ51が固定配置されている。たとえば、ベルトホール検知センサ51としては、発光素子と受光素子とを備えたフォトセンサが使用され、転写ベルト1の内周面からの反射光の強弱により、ベルトホール50を検知する。
【0023】
このベルトホール50は、転写ベルト1の片方(装置の手前側)の側端部に設けられており、このため、図中仮想線で示すように、転写ベルト1上のシート吸着領域は転写ベルト1の幅方向中心から偏奇するように設定されており、装置の手前側のシートを吸着しない領域が、装置の奥側のシートを吸着しない領域よりも幅広になされている。図中、転写ベルト1の幅をL 、転写ベルト1上のシート吸着領域の幅をL で示す。
【0024】
図3は転写ベルト1の平面図であり、図4は正面図である。これらの図にも、転写ベルト1の幅L 、転写ベルト1上のシート吸着領域の幅L が示されている。なお、図3中、符号44,45は、ロール9,10,11,12を支持するフレームを示す。ここでは、駆動ロール9の駆動機構の図示は省略する。
【0025】
A−3.押圧部材
次に、各転写コロトロン8の近傍、すなわち転写ベルト1からみて感光体ドラム2の反対側には、図5に示すように、二枚の押圧部材(押圧手段)40,41が配設されている。押圧部材40,41は共に、弾性体により薄板状に形成されており、金属製の支持台14の支持部14a上に支持されている。すなわち、押圧部材40が支持部14a上に接着され、押圧部材40上に中間層42が積層され、中間層42上に押圧部材41が積層されている。なお、これらの接着は、両面テープ(日東電工製#500)により行われているが、両面テープの図示は省略する。
【0026】
この実施形態において、押圧部材40,41および中間層42は、共にポリエチレンテフレタート(PET)によって形成されている。押圧部材40,41は、共に幅305mm、厚さ188μmに形成されており、支持台14の先端から突き出した自由長さが10mm程度になされている。さらに、中間層42もPETから、幅305mm、厚さ125μmに形成されており、その先端縁は、押圧部材40,41の先端縁よりも支持台14側にされている。なお、支持台14上の部材は、このように薄い部材であり、図はそれらの厚さを誇張して示している。
【0027】
さて、支持台14は、平板状の支持部14aと、支持部14aの下面に突出する突出部14bと、突出部14bの側方に突出する操作部14cとを有する。また、支持台14を支持する基台16は、底部16aと、底部16aから上方に延びており軸15が貫通させられた二つの側部16bとを有する。底部16aは、さらに転写コロトロン8を支持している。
支持台14の突出部14bは、基台16の側部16bに取り付けられた軸15を中心に、回動可能になされている。なお、支持台14は、転写コロトロン8よりも上流側に設けられている。
【0028】
支持台14には、コイルバネ17の一端部が掛止されており、このコイルバネ17の他端部は基台16に形成された突片16cに掛止されている。これによって、支持台14は図中時計方向に付勢されており、両方の押圧部材40,41の先端縁が転写ベルト1の裏面に圧接させられて、僅かに撓むようになされている。
【0029】
この画像形成装置において、最も効率よく転写が行われるいわゆる転写ポイントとよばれる位置は、転写コロトロン8の中心のワイヤ8bと感光体ドラム2とが最も接近する位置、つまり感光体ドラム2にとってワイヤ8bに向かう半径の方向にある。そして、両方の押圧部材40,41は、この転写ポイントよりも転写ベルト1の移動方向の上流側に配置されており、押圧部材40,41の先端縁は、転写ポイントよりも上流側において、転写ベルト1に接触している。このうち、下流側の押圧部材40の先端縁は、転写ポイントのすぐ上流側で転写ベルト1に接触している。
前記のように押圧部材40,41は体積抵抗率の高いPETによって形成されており、このような配置によって、押圧部材40は、転写コロトロン8によって形成された電界が、転写ポイントよりも上流側には影響しないようにする遮蔽手段を兼ねており、押圧部材41はその遮蔽機能を補助する手段を兼ねている。
【0030】
図4に、押圧部材40,41が設けられている位置を示す。図中、Lが押圧部材40,41の幅である。前記のように、押圧部材40,41の幅Lは305mmであり、この幅Lはシート吸着領域のLよりも大きくされている。これは、シート6全体を感光体ドラム2に向けて押圧するためである。ただし、押圧部材40,41の幅Lは、転写ベルト1の幅Lよりは小さくされている。
【0031】
上述のように、ベルトホール50およびベルトホール検知センサ51を設けたことにより(図2参照)、転写ベルト1上のシート吸着領域(幅L)は転写ベルト1(L)の幅方向中心から偏奇するように設定されており、装置の手前側のシートを吸着しない領域が、装置の奥側のシートを吸着しない領域よりも幅広になされている。したがって、装置の手前側での転写ベルト1の側端から押圧部材40,41の側端までの距離Lは、装置の奥側での転写ベルト1の側端から押圧部材40,41の側端までの距離Lよりも大きくされている。
【0032】
A−4.端部補強部材
次に、図5および図6を参照して、本発明に係る押圧部材40,41の端部補強部材(端部補強手段)43について説明する。これらの図に示すように、押圧部材41の幅方向端部上には、二枚の端部補強部材43が接着されている。端部補強部材43は、押圧部材40,41および中間層42と同様、PETで厚さ250μmに形成されており、矩形になされている。そして、各端部補強部材43の下面全部が、押圧部材41の上面に接着されている。この接着も、両面テープ(日東電工製#500)により行われているが、両面テープの図示は省略する。
【0033】
図5に示すように、端部補強部材43は、押圧部材40,41の先端縁、すなわち転写ベルト1と接触する部分を避け、押圧部材41の基端縁側に接着されており、支持台14から数mm程度突出した位置まで延在させられている。このように、端部補強部材43を押圧部材41に接着したことにより、その位置での厚さが増大させられ、押圧部材40,41は、両端が他の部分よりわずかに曲げられにくくなっている。このことは、同一のコイルバネ17により、押圧部材40,41に対して、転写ベルト1への押圧力を与えていても、押圧部材40,41の両端部から与える押圧力が、押圧部材40,41の中央部から与える押圧力よりもわずかに大きくなるということである。
なお、図6に示すように、装置の手前側の端部補強部材43の方が、奥側の端部補強部材43よりもわずかに大きくなされており、これにより、装置の手前側において、押圧部材40,41がより曲げにくくなされて、わずかに押圧力が高められている。
【0034】
B.実施形態の効果
図7は、端部補強部材43の補強効果を示すグラフである。図において、縦軸は、転写ベルト1と感光体ドラム2とが接触するニップ内の圧力を示す。同図に示すように、本実施形態のように、端部補強部材43を設けた場合には、転写用ベルト1の幅L方向の両端部における圧力が、転写用ベルト1の幅方向の中央部における押圧部材40,41の圧力よりも大きくなっている。これは、押圧部材40,41の両端部から与える押圧力が、押圧部材40,41の中央部から与える押圧力よりもわずかに大きくされているためである。
【0035】
図中、転写抜けが発生しない圧力下限が示されている。この値は、シート6にしわが発生していても、転写抜けが発生しない圧力である。そして、転写用ベルト1の幅L方向の両端部における押圧部材40,41の押圧力は、この圧力下限よりも大きくされている。したがって、たとえば両面画像形成の第1面の画像形成の際、定着装置30を一旦通過させることにより、しわが発生したシート6の両端でも、押圧部材40,41により、感光体ドラム2に適度に密着させることができ、これにより形成される画像の品質を向上させることが可能である。
【0036】
なお、本実施形態では、前記のように、ベルトホール50およびベルトホール検知センサ51を設けたことにより、装置の手前側での転写ベルト1の側端から押圧部材40,41の側端までの距離Lが、装置の奥側での転写ベルト1の側端から押圧部材40,41の側端までの距離Lよりも大きくされている(図6参照)。したがって、転写ベルト1は、自重により装置の手前側に撓みやすくなっており、転写ベルト1は、装置の手前側で感光体ドラム2に密着しにくくなっている。本実施形態では、これに対して、装置の手前側の端部補強部材43の方が、奥側の端部補強部材43よりもわずかに大きくし、装置の手前側において、押圧部材40,41の押圧力を装置の奥側よりもわずかに高めている。したがって、転写ベルト1の両方の側端での圧力は、ほぼ等しくされ、前記の効果を容易に達成することができる。すなわち、転写用ベルト1におけるシート6の吸着領域が、転写用ベルト1の幅方向中心から偏奇している場合でも、シート6に与える押圧力を適切な分布にすることができ、画像の品質の向上が図られている。
【0037】
これに対して、端部補強部材43を設けない場合には、転写用ベルト1の幅L方向の両端部における圧力が、転写用ベルト1の幅方向の中央部における圧力よりも小さくなっている。これは、転写ベルト1と感光体ドラム2との間のニップが、転写ベルト1のロール9〜12に支持されていない位置にあり、この位置では転写ベルト1の側端部が自重により撓むため、押圧部材40,41でシート6の幅方向全体にわたって均一な押圧力を与えても、転写ベルト1の自重のために両端部の圧力は低下するからである。したがって、コイルバネ17による押圧部材40,41の押圧力だけ設定して、転写抜けが発生しない圧力下限よりも、転写ベルト1の中央部の圧力が高められていても、転写ベルト1の側端部上のシートのしわを均すのが困難であり、この部分に画像の転写抜けが発生しやすくなる。
【0038】
C.変更例
なお、図6の仮想線で示すように、装置の手前側の端部補強部材43と奥側の端部補強部材43との大きさを等しくし、これにより、装置の手前側と奥側において、端部補強部材43による押圧部材40,41の補強効果を均等にすることも可能である。もしも、転写ベルト1上のシート吸着領域の幅を転写ベルト1の幅方向の中央に設ける場合には、このようにすることが好適であると考えられる。
【0039】
また、図8は、前記実施形態の主要部の変更例を示す正面図である。図に示すように、押圧部材41上には、補強部材46が接着されている。この補強部材46の幅方向の両端部には、端部補強部(端部補強手段)46aおよび46bが転写ベルト1に向けて張り出すように形成されている。補強部材46の下面全体は、押圧部材41の上面全体に接着されており、これにより押圧部材40,41は、全体的に曲げにくくされ、補強部材46を設けない場合よりも押圧力が高められている。そして、押圧部材41の両端部に端部補強部46a,46bが接着されたことにより、押圧部材40,41の両端部での押圧力が中央部での押圧力よりも高められている。
【0040】
これによっても上述と同様の効果を奏することができる。なお、この例でも、ベルトホール50やベルトホール検知センサ51を設ける都合上、転写ベルト1におけるシート吸着領域を転写ベルト1の幅方向中心から偏奇させ、前記と同様に、転写ベルト1が自重で撓みやすい方の転写ベルト1の側端側の端部補強部46aまたは46b(図示例では46b)のサイズを仮想線のように大きくし、押圧力を高めている。しかし、転写ベルト1上のシート吸着領域の幅を転写ベルト1の幅方向の中央に設ける場合には、端部補強部46a,46bの大きさを等しくし、これにより、装置の手前側と奥側において、端部補強部46a,46bによる押圧部材40,41の補強効果を均等にすることも可能であるることもできる。
【0041】
図9は、さらに他の変更例を示す正面図である。ここでは、補強部材を設けずに、支持台14の支持部14aの形状により、上記と同様の効果を達成する。すなわち、支持部14aの先端縁は、両端が張り出して、中央が凹んだ形状になされている。これにより、支持部14aの先端縁の両端には、端部補強部(端部補強手段)14dが設けられている。なお、前記と同様に、装置の条件により、各端部補強部14dは、異なる大きさにされてもよいし(破線)、同じ大きさにされていてもよい(仮想線)。
【0042】
(2) 第2実施形態
A.実施形態の構成
図10は、本発明に係る第2実施形態を示す側面図である。本実施形態においては、押圧部材40の下方、すなわち転写ベルト1とは反対側に端部補強部材(端部補強手段)47が配置されている。端部補強部材47は、ソレノイド48に駆動されて、押圧部材40の下面に当接および下面から退避可能にされている。そして、押圧部材40の下面に当接したときに、押圧部材40,41の幅方向の端部を補強し、退避したときに、補強を止めるようになっている。
ソレノイド48は、制御手段52により動作が制御されるようになっている。
【0043】
B.実施形態の動作
さて、制御手段52は、シート6の一面にのみ画像を形成する場合には、ソレノイド48を作動させず、端部補強部材47を押圧部材41の下面から離間させたままにしておく。そして、両面画像形成モードにおいて、シート6の一面に画像を形成後、他の面に画像を形成する前に、ソレノイド48を作動させ、端部補強部材47を押圧部材40の幅方向両端部の下面に当接させる。これにより、押圧部材40,41の幅方向両端部が補強され、転写ベルト1の両端部でのニップ内圧力が高められる。
【0044】
このようにしたことによる効果は次の通りである。すなわち、シート6の幅方向の両端にしわが発生するのは、一旦シート6の一面に画像を転写した後、シート6を定着装置30に通過させてこの画像を定着したときがほとんどである。したがって、シート6の1面に画像を形成する際には、端部補強部材43による押圧部材40,41への補強力は、必ずしも必要ではない。場合によっては、端部補強部材47でニップ内の両端部の圧力を高くすると、両端部の圧力が好適範囲よりも高くなり、ホローキャラクターを誘発することも考えられる。
これに対して、本実施形態では、多くの場合しわが発生していない第一面の画像形成では端部補強部材47による補強を行わず、しわが発生していることの多い第二面の画像形成では端部補強部材47を働かすことができ、それぞれの場合において適切な圧力分布をシート6に与えることができ、その結果、両面とも画像の品質を向上させることが可能である。
【0045】
(3) 第3実施形態
A.実施形態の構成
次に、図10を参照し、本発明の第3実施形態について説明する。図10中、符号53は、温度センサ(温度検出手段)を示しており、この温度センサ53は、定着装置30の加熱ロール31の表面に接触させられ(図1参照)、加熱ロール31の表面温度を検出し、これに応じた温度信号を出力するようにされている。
【0046】
そして、本実施形態では、制御手段52が、温度信号を所定値と比較して、所定値以上であれば、ソレノイド48を作動して端部補強部材47による補強力を押圧部材40,41に与え、所定値未満では、ソレノイド48を作動させず、端部補強部材47で押圧部材40を押圧しないように判断するようになっている。
【0047】
B.実施形態の効果
図11は、加熱ロール31の表面温度と、シート(ここでは複写用紙)6の幅方向端部の変形すなわちしわあるいはうねりの発生の関係を示すグラフである。同図に示すように、加熱ロール31の表面温度が上昇すればするほど、シート6の幅方向端部の変形が大きくなる。これは、たとえば加熱ロール31および加圧ロール32の両端部と、中央部の温度差により、両者の熱膨張量が異なってしまって、加熱ロール31と加圧ロール32との間のニップが所望の形状にならないことが一つの原因と考えられる。あるいは、温度差がないとしても、たとえば、平常加熱時のシート6の端部のしわ発生の防止のため、ロール31,32の両端部の直径を中央部の直径よりもわずかに大きくすることがあるが、平常加熱時よりもさらに温度を上げると、ロール31,32が適切な熱膨張量にならず、やはりニップが所望の形状にならないことがあり、これに起因する場合もあると考えられる。
【0048】
図12は、画像形成装置の電源をオンした後の加熱ロール31の表面温度の時間的変化を示すグラフである。図に示すように、定着待機時には、加熱ロール31の温度は約170℃であるが、一旦定着を開始すると、加熱ロール31からシート6に、あるいは従動回転する加圧ロール32に熱を急激に奪われ、加熱ロール31の表面温度は急低下する。この場合の熱を補うため、加熱ロール31内蔵のランプは、定着時に発熱量を増すように制御され、加熱ロール31の表面温度が150℃未満にならないようにされている。そして、定着処理の終了後、前記ランプの発熱は弱められるが、加熱ロール31内での熱伝達の遅れにより、定着処理の終了後、再度待機時になっても、加熱ロール31の表面温度が短期間ながら上昇し続け180℃を越えてしまう。通常、定着温度が180℃を越えると、複写用紙のようなシート6には、しわがかなり発生する。また、ある温度以下では、同種のシート6でもその端部にしわが発生しなくなる。
【0049】
このように、シート6の幅方向両端のしわの発生は、加熱ロール31の温度と密接な関係を有する。そこで、本実施形態により、加熱ロール31の温度検出結果により、シート6にしわが発生すると予測されるときに、端部補強部材47で押圧部材40,41の両端を補強し、しわが発生しないと予測されるときに、端部補強部材47による補強効果を与えないようにすると好ましい。これにより、しわ発生に応じた適切な圧力分布をシート6に与えることができ、シート6の第二面の画像の品質を適切に制御することが可能である。
【0050】
(4) 第4実施形態
A.実施形態の構成
次に、図10を参照し、本発明の第4実施形態について説明する。図10中、符号54は、画像密度計算部(画像密度計測手段)54を示しており、この画像密度計算部54は、感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kそれぞれに潜像を形成する際に、原稿画像(画像形成装置が複写機またはファクシミリのとき)、あるいは印刷画像(プリンタのとき)の入力信号を潜像形成信号に変換する過程で、シート6上に形成すべき画像密度を計算する装置である。制御手段52は、この画像密度計算部54から画像密度信号を取入れるようになっている。
【0051】
そして、本実施形態では、制御手段52が、画像密度を所定値と比較して、所定値未満であれば、ソレノイド48を作動して端部補強部材47による補強力を押圧部材40,41に与え、所定値以上では、ソレノイド48を作動させず、端部補強部材47で押圧部材40を押圧しないように判断するようになっている。
【0052】
B.実施形態の効果
図13は、シート(ここでは複写用紙)6に転写される画像密度と、シート6の幅方向端部の変形の発生の関係を示すグラフである。同図に示すように、画像密度が大きくなればなるほど、シート6の幅方向端部の変形が小さくなる。これは、画像密度が大きくなると、画像を構成するトナーにより、加熱ロール31および加圧ロール32の間をシート6が通過しやすくなるためであると考えられる。これは、溶融トナーが潤滑材の役割を果たすからである。
【0053】
このように、シート6の幅方向両端のしわの発生は、シート6上の画像密度とも密接な関係を有する。そこで、本実施形態により、形成される画像密度の計算結果により、シート6にしわが発生すると予測されるときに、端部補強部材47で押圧部材40,41の両端を補強し、しわが発生しないと予測されるときに、端部補強部材47による補強効果を与えないようにすると好ましい。これにより、しわ発生に応じた適切な圧力分布をシート6に与えることができ、シート6の第二面の画像の品質を適切に制御することが可能である。
なお、第3実施形態と第4実施形態とを組み合わせて、しわの発生をさらに精度よく予測し、このように予測されるときにのみ、端部補強部材47による補強効果を与えるようにすることも可能である。
【0054】
(5) その他の変更例
本発明は、前記の実施形態に限定されるのではなく、以下のような様々な変更が可能である。
▲1▼ たとえば、前記実施形態では、押圧部材40,41は二枚設けられているが、いずれか一枚にしてもよい。
▲2▼ また、前記のようなカラー画像形成装置ではなく、感光体ドラムを一つだけ備えた一色の画像形成装置に、本発明を応用することもできる。
【0055】
▲3▼ 第2ないし第4実施形態では、押圧部材40,41の両端部の補強が不要なときは、端部補強部材47を押圧部材40から完全に離間させているが、押圧部材40,41の大きさや材質等の条件によっては、端部補強部材47を押圧部材40から完全に離間させるのではなく、端部補強部材47による補強力を弱めるようにしてもよい。
▲4▼ 第2ないし第4実施形態において、端部補強部材47を駆動する手段は、ソレノイド48でなくても、たとえばリンク機構やカム機構によるものでもよい。また、たとえば支持台14を軸15を中心に回動させ、押圧部材40,41を転写ベルト1に接触および転写ベルト1から離間するように構成することも可能であり、この場合には、支持台14を回動させる手段により、端部補強部材47を駆動することもできる。
▲5▼ 第2ないし第4において、第1実施形態と同様のベルトホール50およびベルトホール検知センサ51を設けて、転写ベルト1の中心線からシート6の吸着領域を偏奇させたなら、二つの端部補強部材47の大きさを異ならせ、これにより装置の手前側と奥側において、補強力を異ならせることが可能である。また、ソレノイド48等の駆動手段による力を調整することにより、二つの端部補強部材47の補強力を異ならせてもよい。
【0056】
▲6▼ また、前記実施形態は、転写ベルト1上にシート6を吸着させ、転写ベルト1で搬送途中のシート6に、感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kからトナー像を転写する形式であるが、図14に示す変更例に本発明を応用することも可能である。
図14において、符号61は中間転写ベルト(無端ベルト)を示し、この中間転写ベルト61は、ロール62,63,64に巻回されて、それらの周囲を矢印方向に走行させられる。中間転写ベルト61の表面上には、感光体ドラム2が配置され、この感光体ドラム2には現像装置5Y,5M,5C,5Kによって、複数色のトナー像が形成される。バイアス電圧が印加された一次転写ロール58により、感光体ドラム2上のトナー像は中間転写ベルト61上に転写され、この繰り返しによりカラーのトナー像が形成される。
中間転写ベルト61を挟んで、ロール64の反対側には、バイアス電圧が印加された二次転写コロトロン68が配置されており、中間転写ベルト61上に形成されたカラーのトナー像は、この二次転写コロトロン68の発生する電界により、シート6上に二次転写される。二次転写コロトロン68の近傍かつ、シート6の搬送方向上流側には、押圧部材(押圧手段)60が配置され、この押圧部材60がシート6を中間転写ベルト61に向けて押圧するようになっている。その他の構成要素には、前記実施形態の場合と同一の符号を付けてその説明を省略する。
この場合にも、押圧部材60の両端部に対して押圧するように、前記のような端部補強手段を設ければよい。この場合も、たとえば定着装置30を一旦通過して、第2面の画像転写を行う際のシート6の両端のしわを均す効果がある。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る画像形成装置によれば、しわが発生したシートの両端でも、押圧手段により、回転体に適度に密着させることができ、これにより形成される画像の品質を向上させることが可能である。また、部品の配置の都合その他の理由により、無端ベルトにおけるシートと対面する領域が、無端ベルトの幅方向中心から偏奇している場合でも、シートに与える押圧力を適切な分布にすることができる。
【0058】
請求項2および請求項3に係る画像形成装置によれば、多くの場合しわが発生していない第一面の画像形成では端部補強手段を実質上働かせず、しわが発生していることの多い第二面の画像形成では端部補強手段を働かすことができ、それぞれの場合において適切な押圧力分布をシートに与えることができ、その結果、両面とも画像の品質を向上させることが可能である。
請求項4および請求項5に係る画像形成装置によれば、第一面の画像形成時にしわが発生するか否かを予測することができ、しわの発生が予測される場合に、第二面画像形成時に端部補強手段を実質上働かすことができる。したがって、しわ発生に応じた適切な押圧力分布をシートに与えることができ、第二面の画像の品質を適切に制御することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示す概略図である。
【図2】同実施形態の転写ベルトを示す斜視図である。
【図3】同実施形態の転写ベルトを示す平面図である。
【図4】同実施形態の転写ベルトを示す正面図である。
【図5】同実施形態の主要部を示す側面図である。
【図6】同実施形態の主要部を示す正面図である。
【図7】同実施形態と比較例とでの主要部のニップ圧力分布を示すグラフである。
【図8】同実施形態の主要部の変更例を示す正面図である。
【図9】同実施形態の主要部の変更例を示す正面図である。
【図10】本発明に係る第2実施形態を示す側面図である。
【図11】画像形成装置の定着器温度と、複写用紙の幅方向端部の変形の発生の関係を示すグラフである。
【図12】画像形成装置の電源をオンした後の定着器温度の時間的変化を示すグラフである。
【図13】複写用紙に転写される画像密度と、複写用紙の幅方向端部の変形の発生の関係を示すグラフである。
【図14】本発明に係る実施形態の変更例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 転写ベルト(無端ベルト)、2(2Y,2M,2C,2K) 感光体ドラム(回転体)、4 トナー、6 シート、8(8Y,8M,8C,8K) 転写コロトロン、9 駆動ロール、10,12 アイドラロール、11 テンション印加ロール、14 支持台、14d 端部補強部(端部補強手段)、17 コイルバネ、29 シート除電用コロトロン、30 定着装置(定着手段)、31 加熱ロール、32 加圧ロール、40,41 押圧部材(押圧手段)、43 端部補強部材(端部補強手段)、46 補強部材、46a,46b 端部補強部(端部補強手段)、47端部補強部材(端部補強手段)、48 ソレノイド、50 ベルトホール、51 ベルトホール検知センサ、52 制御手段、53 温度センサ(温度検出手段)、54 画像密度計算部(画像密度計測手段)、60 押圧部材(押圧手段)、61 中間転写ベルト(無端ベルト)、62,63,64 ロール、58 二次転写コロトロン、R3,R4 両面転写用反転経路

Claims (5)

  1. 複数のローラにより張架搬送される無端ベルトと、
    前記無端ベルトに隣接して配置され、前記無端ベルトとの間にシートを通過させる際に、前記シートに画像が転写されるようにした回転体と、
    前記無端ベルトからみて前記回転体の反対側に、前記無端ベルトの幅方向に沿って配置されており、前記無端ベルトと前記回転体との近接位置の近傍で、前記無端ベルトを前記回転体に向けて押圧する押圧手段と、
    前記無端ベルトの幅方向におけるシート吸着領域の両端部における押圧手段の押圧力を、前記無端ベルトの幅方向の中央部における押圧手段の押圧力よりも大きくする端部補強手段とを備え、
    前記無端ベルトにおける前記シートと対面する領域が、前記無端ベルトの幅方向中心から偏奇しており、前記端部補強手段により、前記領域の側端と前記無端ベルトの側端との間隔が長い方の押圧手段の押圧力を、前記領域の側端と前記無端ベルトの側端との間隔が短い方の押圧手段の押圧力よりも大きくしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 1枚のシートを前記無端ベルトと前記回転体との間に2回通過させることにより、シートの両面に画像を転写するようになされており、
    前記端部補強手段が、前記押圧手段への補強力を加減可能にされており、
    シートの一面に画像を形成後、他の面に画像を形成する前に、前記端部補強手段による前記押圧手段への補強力を強めさせる制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 複数のローラにより張架搬送される無端ベルトと、
    前記無端ベルトに隣接して配置され、前記無端ベルトとの間にシートを通過させる際に、前記シートに画像が転写されるようにした回転体と、
    前記無端ベルトからみて前記回転体の反対側に、前記無端ベルトの幅方向に沿って配置されており、前記無端ベルトと前記回転体との近接位置の近傍で、前記無端ベルトを前記回転体に向けて押圧する押圧手段と、
    前記無端ベルトの幅方向におけるシート吸着領域の両端部における押圧手段の押圧力を、前記無端ベルトの幅方向の中央部における押圧手段の押圧力よりも大きくする端部補強手段とを備え、
    1枚のシートを前記無端ベルトと前記回転体との間に2回通過させることにより、シートの両面に画像を転写するようになされており、
    前記端部補強手段が、前記押圧手段への補強力を加減可能にされており、
    シートの一面に画像を形成後、他の面に画像を形成する前に、前記端部補強手段による前記押圧手段への補強力を強めさせる制御手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記シートを加熱及び加圧することにより前記シートに転写された画像を定着させる定着手段と、
    前記定着手段の温度を検出する温度検出手段とを備え、
    前記温度検出手段の検出結果に基づいて、前記端部補強手段による前記押圧手段への補強力を強めるか否かを判断するようにしたことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記シートに転写する画像の密度を計測する画像密度計測手段を備え、
    前記画像密度計測手段の計測結果に基づいて、前記端部補強手段による前記押圧手段への補強力を強めるか否かを判断するようにしたことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
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