JP3607745B2 - 建築用パネル - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、パネル住宅工法に用いる建築用パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
木造建築の工法として、壁体をパネルユニット化し、図1の如くパネル10の一側を柱P1 に嵌挿固定し、パネル10の下部を土台P2 に取付け、パネル10の他側に柱P1 を順次嵌挿固定し、パネル10の上部に桁材P3 、又は梁材を嵌挿固定するパネル住宅工法が知られている。(例えば実開平3−8211号公報)
このパネル住宅工法に用いるパネルは、図13と図14(A)の如く平板状芯材12の表面と裏面に、芯材12より一回り大きい板体15,16を夫々着接し、芯材12より外周に突出して相対向する板体先端部5b,6bの間に、嵌挿口17を形成するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
パネル住宅工法に用いる柱や土台、或いは桁材等の構造材は、木材より製材するものであるから、製材によって数mmの誤差を生じるし、パネルにも製造上の誤差を生じるため、構造材とパネルの取付けに多くの問題点があった。
即ち、図14(B)の如くパネル10の嵌挿口17に、嵌挿口17より小さい柱幅Sの構造材Pを嵌挿した場合、嵌挿口17と構造材Pの間に空間を生じるし、嵌挿口17を形成している板体先端部5b,6bの一方を構造材Pに圧接するまで釘付けすると、釘付けにより板体先端部が折れる問題点があると共に、構造材Pに板体先端部5b,6bが密着しないため、釘の剪断力(釘付け効果)が著しく低下する問題点もあった。
【0004】
反対にパネルの嵌挿口より構造材の柱幅が大きいと、図14(C)の如く嵌挿口17を形成している板体15,16の先端部5b,6bを押し広げて構造材Pに嵌挿しなければならないので、芯材12に着接していた板体15,16が押し広げにより剥がれたり、時間の経過に伴い徐々に剥がれる問題点もあった。
そこでこの発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、構造材に多少の寸法誤差があっても、無理なく確実に取付け得る建築用パネルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の建築用パネルは、平板状を成す芯材の表面と裏面の少なくとも一方の外周部に、芯材端に向けて薄肉となる傾斜面を設け、該芯材表面と裏面に、芯材より一回り大きい板体を夫々着接し、芯材傾斜面と板体の間に緩衝空間を形成すると共に、芯材より外周に突出して相対する表板体と裏板体の間に、構造材を嵌挿する嵌挿口を形成し、嵌挿口が構造材の幅より大きい場合は、嵌挿口を形成する板体先部を緩衝空間の範囲で内向きに変形して構造材に釘付けし、一方、嵌挿口が構造材の幅より小さい場合は、板体先部を緩衝空間の範囲で押し広げて構造材に釘付けするものである。
【0006】
【作用】
平板状を成す芯材の少なくとも表面の外周部に、芯材端に向けて薄肉となる傾斜面を形成し、その傾斜面と、芯材の表裏面に着接する板体との間に緩衝空間を形成すると共に、芯材より外周に突出して相対する板体先部間に嵌挿口を形成するものであるから、嵌挿口を形成する板体先部を緩衝空間の範囲で内向変形し得るし、板体先部を外側に押し広げても、芯材から剥がれることもない。
【0007】
【実施例】
次に本発明による建築用パネルの構造を図1乃至図3に基づき説明すれば、建築用パネル1は平板状を成す芯材2の少なくとも表面3の外周部に、芯材端2aに向けて薄肉となる傾斜面3aを設け、該芯材2の表面3と裏面4に、芯材2より一回り大きい板体5,6を夫々着接し、芯材傾斜面3aと表板体5の間に緩衝空間aを形成すると共に、芯材2より外周に突出して相対する板体5,6の間に嵌挿口7を形成するもので、パネル厚さtを例えば90mm、105mm 、120mm に形成し、パネル高さHを3000mm以内に、パネル幅Lを1500mm以内に形成するものである。
【0008】
芯材2は図3と図4(A)の如く、芯材表面3の左右外周部と上下外周部に、芯材端2aに向けて薄肉となる傾斜面3aを夫々形成するもので、該傾斜面3aの傾斜角度θは5度以内に形成し、気泡を有する例えば発泡ウレタン等の断熱合成樹脂より形成するものである。
芯材2に着接する板体5,6には、芯材2より一回り大きい、例えばベニヤ板から成る厚さ9mm程度の構造合板を用いる。
【0009】
芯材表面3に着接する表板体5と、裏面4に着接する裏板体6は、主に接着剤を用いて着接するもので、表面3の外周部に設けた傾斜面3aと、表面3に着接する表板体5の間に、内部に向けて先細となる楔状の緩衝空間aを形成し、且つ芯材端2aより外周に突出して相対する表板体先部5aと裏板体先部6aの間に、嵌挿口7を深さ50mmm 程度に形成するものである。
【0010】
図5と図6の建築用パネル1は、芯材表面3の外周部に、芯材端2aに向けて薄肉となる傾斜面3aを形成すると共に、芯材裏面4の外周部にも、芯材端2aに向けて薄肉となる傾斜面4aを形成し、その表面3と裏面4に、芯材2より一回り大きい板体5,6を着接するものである。
芯材表面3の傾斜面3aと表板体5の間、及び裏面4の傾斜面4aと裏板体6の間に、内部に向けて先細となる楔状の緩衝空間aを夫々形成し、芯材2より外周に突出して相対する表板体先部5aと裏板体先部6aの間に、嵌挿口7を形成する。
【0012】
図10の芯材2は、芯材2の表面3側に、芯材2の長手方向に平行する凹溝8を適宜間隔で形成するもので、該芯材2にあっては、図9の如く傾斜面3aと凹溝8を除く表面3に表板体5を、傾斜面4aを除く裏面4に裏板体6を着接する。
凹溝8には図11と図12の如く、電気配線Lを挿入したり、電気配線Lに接続するコンセントCを嵌込むことも可能で、コンセントCを嵌込む場合、表板体5に切欠口を設け、切欠口にコンセントCが露出するようにしておく。
【0013】
本発明による建築用パネルは上記構造であるから、予め芯材表面3の外周部に傾斜面3aを形成しておき、該芯材2の表面3と裏面4に、芯材2より一回り大きい板体5,6を着接するか、芯材表面3と裏面4の外周部に傾斜面3a,4aを形成しておき、該芯材2の表面3と裏面4に、芯材2より一回り大きい板体5,6を着接し、本発明の建築用パネル1を製造するものである。
【0014】
本発明による建築用パネル1の嵌挿口7が図8の如く柱幅Sより大きい場合、パネル1の嵌挿口7を構造材Pに嵌挿した後、先ず裏板体先部6aを構造材Pに釘付けし、次に表板体先部5aを構造材Pに釘付けすれば、芯材表面3の外周部に傾斜面3aが形成されているため、表板体5の先部5aは芯材2の傾斜面3aに沿って湾曲しながら釘付けされる。
芯材裏面4の外周部にも傾斜面4aを形成した建築用パネル1にあっては、板体先部5a,6aの何ずれからでも構造材Pに釘付けし得る。
【0015】
反対に、建築用パネル1の嵌挿口7が図9の如く柱幅Sより小さい場合、嵌挿口7を形成している板体先部5a,6aを押し広げ、嵌挿口7に構造材Pを嵌挿した後、板体先部5a,6aを構造材Pに釘付けする。
嵌挿口7を形成している板体先部5a,6aを押し広げても、芯材表面3の外周部に傾斜面3aが形成されるか、更に芯材裏面4の外周部にも傾斜面4aが形成されているため、板体5,6は芯材2より剥がれることはない。
【0016】
尚、本発明による建築用パネルは上記実施例に限定されるものではなく、例えばパネル幅Lの大きい建築用パネル1にあっては、図3(B)の如く芯材2の内部に補強材9を埋設しておくことが望ましい。また芯材2の材質として、気泡コンクリートを用いることも可能であるし、板体5,6の材質として、ベニヤ板と合成樹脂板から成る合板を用いることも可能出ある。
更に芯材2と板体5,6の着接手段、及びパネル1の大きさやパネル厚さtは、前記実施例に限定されるものではない。
【0017】
【発明の効果】
本発明による建築用パネルは上記構造のとおりであるから、次に記載する効果を奏する。
平板状を成す芯材の少なくとも表面の外周部に、芯材端に向けて薄肉となる傾斜面を形成し、その傾斜面と、芯材の表裏面に着接する板体との間に緩衝空間を形成すると共に、芯材より外周に突出して相対する板体先部間に嵌挿口を形成するものであるから、嵌挿口を形成する板体先部を緩衝空間の範囲で内向変形し得るし、板体先部を外側に押し広げても、芯材から剥がれることもない。
【0018】
例え構造材や本発明の建築用パネルに寸法誤差があっても、その寸法誤差を柔軟に吸収し得る構造であるため、パネル嵌挿口に対する構造材の挿入能率が飛躍的に向上するし、パネル嵌挿口に挿入した構造材に、板体の先端部を密着するため、板体先端部より構造材に打込む釘の剪断力が著しく向上する。
本発明のパネルは、外壁材は勿論、内壁材としても用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)(B)本発明による建築用パネルの使用例を示す要部横断面図と縦断面図である。
【図2】(A)(B)(C)本発明パネルの構造例を示す平面図と側面図、及び一部切欠正面図である。
【図3】パネルの構造例を示す分解側面図である。
【図4】(A)(B)パネルの構造例を示す分解平面図と、芯材の構造例を示す断面図である。
【図5】(A)(B)パネルの構造例を示す平面図と、その分解平面図である。
【図6】(A)(B)パネルの構造例を示す側面図と、その分解側面図である。
【図7】(A)(B)細幅構造材に対するパネルの取付例を示す平面図である。
【図8】(A)(B)太幅構造材に対するパネルの取付例を示す平面図である。
【図9】(A)(B)凹溝を有する本発明パネルの平面図である。
【図10】(A)(B)凹溝の形成例を示す芯材の平面図である。
【図11】本発明パネルの平面図である。
【図12】その一部切欠正面図である。
【図13】従来パネルの平面図である。
【図14】(A)(B)(C)従来パネルの側面図と、その取付例を示す側面図である。
【符号の説明】
1,10 建築用パネル
2,12 芯材、2a 芯材端
3 芯材表面、傾斜面3a
4 芯材裏面、傾斜面4a
5,6 板体、5a,6a 板体先部
7,17 嵌挿口
8 凹溝
15,16 板体
a 芯材傾斜面と板体の間に生じる緩衝空間
C コンセント、L 電気配線
L パネル幅、H パネル高さ、t パネル厚さ
P 構造材、S 柱幅

Claims (1)

  1. 平板状を成す芯材(2)の表面(3)と裏面(4)の少なくとも一方の外周部に、芯材端(2a)に向けて薄肉となる傾斜面を設け、該芯材表面(3)と裏面(4)に、芯材(2)より一回り大きい板体(5,6)を夫々着接し、芯材傾斜面と板体の間に緩衝空間(a)を形成すると共に、芯材(2)より外周に突出して相対する表板体(5)と裏板体(6)の間に、構造材(P)を嵌挿する嵌挿口(7)を形成し、嵌挿口(7)が構造材(P)の幅より大きい場合は、嵌挿口(7)を形成する板体先部を緩衝空間(a)の範囲で内向きに変形して構造材に釘付けし、一方、嵌挿口(7)が構造材(P)の幅より小さい場合は、板体先部を緩衝空間(a)の範囲で押し広げて構造材に釘付けすることを特徴とする建築用パネル。
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