JP3606349B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、転写後の転写材を装置本体の上面とその上方に設けた排紙トレイとに排出する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンター、ファクシミリ等の画像形成装置には、給紙トレイに収納された転写材を画像の転写、定着を行う転写部及び定着部に搬送し、定着を終え転写材を、定着部よりも上方で同一面に設けた第1排紙口と第2排紙口から装置本体の上面や第2排紙口の下方に設けた排紙トレイへ略水平方向に排出するものがある。排紙トレイは、第2排紙口の下方の垂直面にねじ等の締結手段により固定されると共に、装置本体の上面に排出される転写材が取り易いように、その平面積を装置本体に対して小さく設けられている。画像形成装置には、装置本体の上方に装置本体の上面に設けた支持部材を介して光学的に画像を読み込む原稿読取装置が設けられるものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような画像形成装置では、第1排紙口と第2排紙口が同一平面上に設けられているので、排紙トレイの大きさが制約を受けてしまい、第2排紙口からの排紙スペースが大きく取れずサイズの大きい転写材が排紙トレイに排出されると落下するおそれや、排紙トレイから転写材がはみ出す等の問題点がある。この転写材の落下やはみ出しは、装置の周囲に配置されたものとの干渉を招き、スタック不良、ジャムなどの発生のおそれとなる。装置本体の上方に原稿読取装置が設けられる場合、支持部材と排紙トレイとの位置関係により排紙量が制限を受けたり、排紙状況が見辛らく排出された転写材の取り出し時の作業性も良くないという問題点がある。
【0004】
このような問題点の1つの解決手段としては、排紙トレイや装置の平面積を大きくすることが考えられるが、装置本体や排紙トレイの平面積の増大は、装置や装置本体上面に対する排紙トレイの占有面積が大きくなって画像形成装置の大型化を招いてしまうという新たな問題点を生んでしまう。
【0005】
上述した画像形成装置では、排紙トレイが装置本体の垂直面に固定されているので、上方からの加重に対する強度を保持するのが難しい。また、定着後の排紙スペースが狭く転写材が垂直に搬送された後に水平方向に排出されるため、転写材が鋭角に搬送されて転写材のカール癖や用紙詰まりの原因となり易い。
【0006】
本発明は、装置の大型化を抑えながら十分な第2排紙口からの排紙スペースを確保できる画像形成装置を提供することを第1の目的とし、これに加え、排紙量を十分に確保しながら排紙された転写材の取扱いがし易い画像形成装置を提供することを第2の目的とする。
本発明は、装置の大型化を抑えながら十分な第2排紙口からの排紙スペースや排紙量を十分に確保しながら排紙された転写材の取扱いをし易いと共に、排紙トレイの取付け剛性が高く、排出される転写材のカールや紙詰まりも低減できる画像形成装置を提供することを第3の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、原稿の画像を読み取る原稿読取装置と、前記原稿読取装置の下方に設けられ、この原稿読取装置で読み取られた原稿の画像を転写材に形成する画像形成部と、前記原稿読取装置と前記画像形成部との間に前記画像形成部で画像が形成された転写材が排出される画像形成装置において、前記画像形成部が設けられた画像形成形成本体の一側端側に設けられ、前記原稿読取装置を支持する支持部と、前記支持部と対向する画像形成装置本体の他側端側に設され、前記原稿読取装置を支持する支持部材と、前記原稿読取装置と前記画像形成部との間に位置し、前記画像形成部で画像が形成された転写材を積載する第1の排紙トレイと、第1の排紙トレイの上方に位置し、前記画像形成部で画像が形成された転写材を積載する第2の排紙トレイとを有し、前記支持部は、前記第1の排紙トレイに転写材を排紙する第1排紙口と、前記第2の排紙トレイに転写材を排紙する第2排紙口と、前記第2の排紙トレイの基端を回動自在に支持する部位とを有し、前記第2の排紙トレイの回動支点から前記画像形成装置本体の他側端側に位置する第2の排紙トレイの先端までの長さを、前記回動支点から前記支持部材までの長さより短くすると共に、前記回動支点を前記第1排紙口よりも前記画像形成装置本体の一側端側寄りに設けるので、装置本体の上面の上方の平面的スペースが大きくなり、排紙トレイを大きくできる。
【0008】
請求項2記載の発明では、第2排紙口が開口された、第1排紙口よりも上方に位置する前記支持部の一側面が、前記第2排紙口と同一平面上、または前記第2排紙口より前記画像形成装置本体の一側端側寄りに設けている。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる画像形成装置は、転写材に画像転写を行う転写部と、この画像転写が行われた転写材を定着させる定着部とを装置本体内に配置し、定着後の転写材を定着部よりも上方に位置する装置本体に設けた第1排紙口やその上方に設けた第2排紙口から装置本体の上面や第2排紙口の下方に配置した排紙トレイ上へ排出するもので、装置の大型化を抑えながら十分な排紙トレイの排紙スペースを確保するために、第2排紙口を第1搬紙口よりも装置本体の一側端寄りに設けている。
【0013】
十分な排紙スペースや排紙量を確保しながら排紙された転写材の取扱いをし易いようにするためには、第2排紙口と装置本体の前面との間の部位を、第2排紙口と同一平面上あるいは同第2排紙口よりも装置本体の一側端寄りに設けたり、第1排紙口よりも上方に位置する装置本体の一側面を第2排紙口と同一平面上あるいは同第2排紙口よりも装置本体の一側端寄りに設けて、装置本体に対する第2排紙口近傍の開口面積を大きくすると良い。
【0014】
第2排紙口から排出される転写材を受ける排紙トレイの取付け剛性を上げるためには、第1排紙口と第2排紙口との間に位置する装置本体の一側面に段部を設けて排紙トレイを載置するようにしたり、この段部と共に排紙トレイに装置本体の一側面側に係合する係合部を設けると良い。係合部は、排紙トレイを一側面側に対して回動自在に支持したり、あるいは着脱自在とするような形状や構成であると良い。
【0015】
第1排紙口及び第2排紙口から排出される転写材のカール癖や紙詰まりを少なくするためには、定着部と第2排紙口との間に配置される搬送路を、転写材を両側から挟む定着部のニップ部よりも装置本体の一側端に向かって突設する向きに湾曲して形成すると良い。
【0016】
第2排紙口は、第1排紙口よりも上方に設けられていれば良く、その個数は複数であっても良い。転写材としては、普通紙や光沢紙、OHP用の樹脂シート等の一般に画像の転写や複写に用いられるシート状部材であれば良く、紙に限定するものでない。転写部及び定着部の装置本体内での配置は、横方向または縦方向に並列することが考えられるが、転写材の搬送路の長さや搬送状態、あるいは、装置の平面スペースの低減を考慮すると、転写部及び定着部を縦方向に並列して装置本体の一側端寄りに設け、第1排紙口と第2排紙口の下方に配置するのが好ましい。この場合、転写材は転写部の下方から略垂直に転写部に向かって搬送すると搬送経路が短くて済む。転写材に転写する画像は、モノクローム、あるいはモノクロームを含むカラー画像のどちらでも良い。転写部は、ベルトやドラム状の感光体あるいはベルト、ドラムまたはローラ状の中間転写体等を含む像担持体と、ベルト、ドラムまたはローラ状の転写材担持体あるいは中間転写体等の転写手段とを用いて構成すると良い。
【0017】
【実施例】
図1乃至図3に示す画像形成装置は、装置本体3の下方に配置した収納カセット2内に転写材となる転写紙1を複数枚積層して収納しており、収納カセット2内に臨む給紙ローラ4と搬送ローラ対5で装置本体3に略垂直に転写紙1を給紙搬送する。装置本体3の内部には、搬送された転写紙1に画像転写を行う転写部6と、転写材1に転写された画像を定着させる定着部7とが、転写部6を下方にして縦方向に並列されて装置本体3の一側端3a側に配置されている。装置本体3の上面3bにおける一側端3a側には、上方に向かって突出したタワー部8が設けられている。転写部7よりも上方に位置するタワー部8には、第1排紙口9と第2排紙口10とがそれぞれ設けられている。
【0018】
搬送ローラ対5の近傍から転写部6及び定着部7を通って上方に延びる搬送路11は、加熱ローラ7aと押圧ローラ7bとから構成される定着部7の上方で、第1搬送路12と第2搬送路13とに分岐しており、それぞれ第1排出口9と第2排紙口10とに連通している。第1搬送路12と第2搬送路13の分岐部には、搬送路11から搬送されてくる転写紙1を第1搬送路12または第2搬送路13に案内する切替フラップ14が左右方向に揺動可能に設けられている。この切替フラップ14は、図示しない電磁ソレノイド等の周知のアクチュエータをその駆動源としている。
【0019】
定着部7と第2排紙口13との間に設けられた第2搬送路13は、ニップ部となる加熱ローラ7aと押圧ローラ7bとの当接部Sよりも一側端3aに向かって突設する向きに湾曲形成されていて、第2排出口10へ搬送される転写紙1を緩やかに湾曲して搬送するようになっている。加熱ローラ7aと押圧ローラ7bとは、装置本体3に回転自在に支持され、中でも加熱ローラ7aは図示しない駆動モータ等の駆動源で回転駆動される。
【0020】
転写部6は、搬送路11を挟んで互いに対向配置されたドラム状の感光体15と転写ローラ16との間に設けられる。感光体15は図示しない駆動モータで矢印方向に回転駆動される。感光体15の周部には、帯電器17、トナーを収納した現像装置18、転写ローラ16、分離爪19、クリーニングローラ20及び除電器21が記載した順序で配置されており、これらで画像形成ユニットを構成している。この画像形成ユニットでは、帯電器17と現像装置18との間の感光体15の周面に照射部30から照射される露光光22で静電潜像を形成し、この潜像に現像装置18でトナーを付着させて現像して転写部6において現像されたトナー画像を転写紙1に転写し、クリーニングローラ20で転写後の感光体15の周面の残留トナーを取り除いて除電器21で除電する周知の画像形成プロセスを行う。
【0021】
各搬送路11,12,13には、図示しない複数の搬送ローラ対が配置されていて、転写紙1を上方に向かって搬送するようになっている。第1搬送路12及び第2搬送路13の各先端側には、図4に示すように一方のローラを駆動ローラとした排紙ローラ対23,24がそれぞれタワー部8に回転自在に支持されて配置されている。
【0022】
第1排出口9は、装置本体3の一側面となるタワー部8の内側面8aに開口されており、その内側に排紙ローラ対23を配置している。第1排出口9よりも上方に位置する内側面8aには、一側端3aに向かって低くなった凹部25が横向きに設けられている。凹部25の上下面25a,25bの先端内縁部25c,25dは、内側面8aと略平行となるように屈曲されている。この先端内縁部25c,25dには、底板26が複数のビス27で固定されている。凹部25は、内側面8aから底板26の表面までの間隔Dをその深さとしている。
【0023】
第2排紙口10は、底板26に開口されていて、第1排紙口9よりも一側端3a寄りに配置されている。排紙ローラ対24は、第2排出口10よりも底板26の内側に配置されている。
【0024】
第1排紙口9と第2排紙口10の間には、排紙トレイ28が配置されている。排紙トレイ28は、その基端28aが水平とされ先端28cに向かうに従い左上がりの傾斜面となるように形成されている。排紙トレイ28は、基端28aに設けた係合部となる一対の軸29で凹部25の両側壁25e,25fに回動自在に支持され、かつ凹部25の下面25bにその底面28bを載置可能とされている。排紙トレイ28は、先端28cが装置本体3の他側端3cから外にはみ出さない全長に設定されている。
【0025】
装置本体3の上面3bは、装置本体3の他側端3c側から内側面8aまでとされ、その内側面8a側を右下がりに形成されており、上面3bの全長を平面状態に比べて長くなるように設けられている。
【0026】
本実施例によると、切替フラップ14が図4に実線で示すように、第2搬送路13を閉鎖して第1搬送路12と搬送路11とを連通状態とすると、転写部6で転写を終えた転写紙1が第1搬送路に12導入されて第1排紙口9に案内され、排紙ローラ対23で上面3bに向かって略水平に排紙される。切替フラップ14が図4に2点鎖線で示すように、第1搬送路12を閉鎖して第2搬送路13と搬送路11とを連通状態とすると、転写部6で転写を終えた転写紙1が第2搬送路13に導入されて第2排紙口10に案内され、排紙ローラ対24で排紙トレイ28に向かって略水平に排紙される。
【0027】
第2排紙口10は、第1排紙口9よりも凹部25の深さDだけ装置本体3の一側端3a側にずれて設けられているので、図2に示すように、従来の排紙トレイの全長wよりも本実施例の排紙トレイ28の全長Wを深さDだけ長く設定することができる。
【0028】
従って、装置本体3の平面的な大きさを増大することなく、排紙トレイ28の表面積を大きくできるので、排紙された転写紙1がトレイ上から落ちにくくなると共に、その先端が排紙トレイ28の先端28cから突出しなくなる。このため、スタック不良、ジャムなどの発生が極めて少なくなる。排紙トレイ28の表面積の増大は、第2搬送口10から排出する転写紙1のサイズを大きくすることも可能とする。
【0029】
本実施例では、第1排紙口9と第2排紙口10との間に、凹部25の底面25bによって段部が形成されることになるので、排紙トレイ28の下面28bが下面25bに載置されて下方から支持されることになり、従来の排紙トレイに比べてその支持強度を高くできる。また、排紙トレイ28がタワー部8に回動自在に支持されているので、本体装置3の上面3bに積載される転写紙1を取る場合に、排紙トレイ28を上方に向かって回転させることで、上面3bの上方空間を広くでき、転写紙1の取出し動作を容易に行える。
【0030】
第2搬送路13が当接部Sよりも一側端3a側を経由して第2排紙口10と連通しているので、転写を終えた転写紙1が第2搬送路13内を大きな曲率に湾曲されて第2排紙口10まで搬送されるため、転写紙1のカール癖を抑えられると共に、鋭角に転写紙を湾曲させて搬送する従来の場合よりも用紙詰まりを少なくできる。
【0031】
図5乃至図7を用いて、原稿読取装置40について説明する。
【0032】
原稿読取装置40は、図示しない原稿を露光走査して原稿に描かれた文字や画像を光学的に読み取る周知のもので、読み取った原稿情報を照射部30に電気的に送っている。原稿読取装置40は、タワー部8の上面8cと装置の他側端3c側に位置する上面3bに設けた支持部材41とによって支えられる。支持部材41はL字形状をなし、その長辺部41cが上面3b上を横切るように、その短辺部41aの端面41bを上面3bに固定して上面3b上に配置されており、長辺部41cに原稿読取装置40を固定している。
【0033】
この画像形成装置では、第1排紙口9と第2排紙口10との間に排紙トレイ42を設けている。排紙トレイ42は、その基端42aが水平で先端42cに向かうに従い左上がりの傾斜面となるように形成されいる。排紙トレイ42は、基端42aに設けた係合部となる一対の軸29で凹部25の両側壁25e,25fに回動自在に支持され、かつ凹部25の下面25bにその底面42bを載置可能に設けられている。また、凹部25の深さDは、支持部材41の幅d1よりも長く設定されている。
【0034】
本実施例によると、第2排紙口10が第1排紙口9よりも深さDだけ装置本体3の一側端3a側にずれて設けられているので、図7に示すように、従来の排紙トレイの全長w1と本実施例の排紙トレイ42の全長W1が同じある場合、その先端42cの位置が深さDだけ装置本体3の中央寄りに配置されることになる。深さDは、全長d1よりも大きく設定されているので、排紙トレイ42の先端42cは、支持部材41の長辺部41cと干渉しなくなる。
【0035】
従って、装置本体3の上方に原稿読取装置41が配置された構成であっても、支持部材41によって排紙トレイ42に排紙される転写紙1の排紙量が制限を受けなくなる。排紙トレイ42がタワー部8に対して回動自在に回動自在に支持されているので、第1排紙口9から排紙され、本体装置3の上面3bに積載された転写紙1を取る場合に、排紙トレイ42を上方に向かって回動させることで上面3bの上方空間を広くでき、転写紙1の取出し動作を容易に行える。
【0036】
また、従来の排紙トレイの全長w1よりも排紙トレイ42の全長W1を深さDだけ長く設定しても支持部材41と先端42cとは干渉しないので、排紙量の制限を受けたり、装置本体3の大きさを増大することなく、排紙トレイ42の表面積を大きくできる。このため、第2排紙口10から排紙された転写紙1がトレイ上から落ちにくくなると共に、トレイの先端42cから転写紙1が突出しなくなり、スタック不良、ジャムなどの発生を極めて少なくできる。
【0037】
本実施例では、第2排紙口10と装置本体3の前面8dとの間の部位となる側壁25dの端面33を内側面8aと同一面に形成し、凹部25を装置本体3の前面3d側から見て閉じられた状態としているが、図8に示すように、側壁25fを取り除いて、端面33を第2排紙口10が設けられた底板26と同一平面上に形成しても良い。このように構成すると、前面3d側に凹部25の開口部Xが形成されるので、装置本体3の前面3dにおいて転写紙1を取り出すための開口面が大きくなり、かつ、第2排紙口10が前面3d側から見えるので、転写紙1の取出し作業を容易に行うことができるようになる。また、開口面が大きくなると、装置本体3の軽量化を図ることができる。
【0038】
本実施例では、凹部25の底板26を内側面8aと傾向に設けたが、この状態に限定するものではなく、下面25bから上面25aに向かって右上がりとなる傾斜面としても良い。
【0039】
図9乃至図11に示す画像形成装置では、第1排紙口9よりも上方に位置する装置本体3の一側面8bを、第1排紙口9が開口された装置本体3の一側面8aよりも一側端3a寄りに設け、かつ第2排紙口10と同一平面上に設けることで、第1排紙口9と第2排紙口10の間に段部45を形成している。
【0040】
一側面8a及びそれにつながる一側面8bは、互いに傾向な平面に設けられていて、第1排紙口9及び第2排紙口10近傍を凹凸のない状態としており、装置本体3の前面3d及び後面3eと連通した状態となっている。すなわち、第1及び第2実施例における凹部25の側壁25e、25f及び上壁25gを取り去った状態とされている(図3参照)。一側面8bは、一側面8aよりも寸法Yだけ装置本体3の一側端3a側に設けられており、上面3bの上方空間を大きくしている。
【0041】
段部45には、排紙トレイ46の基端46aが複数のビス47で固定されている。排紙トレイ46は、その基端46aが水平とされ先端46cに向かうに従い左上がりの傾斜面に形成されている。排紙トレイ46の先端46cは、装置本体3の他側端3cよりも内側になるように、その全長Lを設定されている。
【0042】
第3実施例によれば、第2排紙口10は、第1排紙口9よりも寸法Yだけ装置本体3の一側端3a側にずれて設けられているので、図10に示すように、従来の排紙トレイの全長wよりも本実施例の排紙トレイ46の全長Lを寸法Yだけ大きく設定することができる。
【0043】
従って、装置本体3の大きさを増大することなく、排紙トレイ46の表面積を大きくできるので、排紙された転写紙1がトレイ上から落ちにくくなると共に、トレイの先端46cから転写紙1が突出しなくなり、スタック不良、ジャムなどの発生が極めて少なくなる。排紙トレイ46の表面積の増大は、第2搬送口10から排出される転写紙1のサイズを大きくすることをも可能とする。
【0044】
本実施例では、第1排紙口9と第2排紙口10との間に形成した段部45に排紙トレイ46を固定するので、その下面46bが段部45に載置されることになり、従来の排紙トレイに比べてその支持強度を高くできる。
【0045】
第2排紙口10が開口された第1排紙口9よりも上方に位置する一側面8bが、第2排紙口10と同一平面上に形成したので、装置本体3における転写紙1を取り出すための開口面が上記変形例より大きくなり、かつ、第2排紙口10も前面3d側から見えるようになるので、転写紙1の取出し作業を容易に行うことができると共に、より一層の軽量化を図れ、コストの低減にもつながる。
【0046】
図10に破線で示す第2排紙口10と前面3dの間の部位Bを、図12,図13に示すように、第2排紙口9よりも一側端3a側となるように一側端3a側まで連通するように形成して段部45の形状を平面視においてL字形状としても良い。このようにすると、一側端3a側への開口面積が大きくなって、一側端3a側からも排紙トレイ46に排出される転写紙1を取り易くでき、かつ、装置本体3の一層の軽量化を図れる。
【0047】
図12,図13に示すように、装置本体3の後面3e側に位置する上面3bに背板48を設けても良い。このように背板48を設けると、第1排紙口9及び第2排紙口10から排紙される転写紙1の排紙時のガイドとして機能して転写紙1が確実に排紙トレイ46や上面3bに確実に案内されると共に、排紙トレイ46や上面3bから後面3e側への転写紙1の落下をより確実に防止できる。
【0048】
本実施例では、排紙トレイ46をビス47で段部45に固定したが、図14、図15に示すように、排紙トレイ46を第2排紙口10が開口された装置本体3の一側面8bに着脱可能に設けても良い。
【0049】
この場合には、一側端3a側に低くなった横向きの凹部50を形成し、その底面51に一対の開口部52,53を設ける。そして、排紙トレイ46の基端46a側に、凹部50の深さZと略寸法の厚さZ1を有する壁部56を一体成型し、この壁部56の底面51と対面する裏面56aに、開口部52,53に係合する係合部となるL字状のフック54,55をそれぞれ形成する。フック54,55は、裏面56aとの間に間隙57,58をもって形成され、かつ開口部52,53との係合時に、排紙トレイ46の底面46bが段部45に載置されるように壁部56のやや上方寄りに設ける。フック部54,55は、その間隙57,58に開口部52,53の上縁部52a,53aを挿入させることで、第2排紙口10の下方に支持される。
【0050】
従って、排紙トレイ46が装置本体3のタワー部8に対して着脱自在に設けられると共に、段部45によってその底面46bが下方から支えられるため、上方からの加重に対する排紙トレイ46の支持剛性を高められることができる。
【0051】
上述した各画像形成装置では、第1排紙部9と第2排紙部10とがそれぞれ1つずつ装置本体3に設けられているが、図16に示すように、タワー部8を上方に延長し、第2排紙口10の上方に第2排紙口100,101を設けて、第2排紙口を複数個としても良い。この場合、第2排紙口10とつながる第2搬送路13と第2排紙口100,101との間に、第3搬送路130,第4搬送路131をそれぞれ設けると共に、第2排紙口100,101の近傍に、排紙ローラ24と同一構成の排紙ローラ対240,241をそれぞれ設け、さらに第2搬送路13と第3搬送路130の分岐部及び第3搬送路130と第4搬送路131との分岐部に、切替フラップ14と同一構成の切替フラップ140,141をそれぞれ設ける。第3搬送路130と第4搬送路131は当接部Sよりも一側端3aに向かって突設する向きに湾曲形成され、第2排出口100,101へ搬送される転写紙1を緩やかに湾曲して搬送するように設ける。
【0052】
第2搬送路101と第2搬送路100並びに第2搬送路100と第2搬送路10との間には、それぞれ排紙トレイ46を図14図15に示すようにタワー部8に対して着脱可能に設け、第1排紙口9と第2排紙口10との間には、段部45を設けて、この段差45に排紙トレイ42を軸29で回動自動に設ける。なお、装置本体3の内部構成に関しては、上述した各実施例と同一構成とし、各実施例で用いた符号と同一符号を符すに留める。
【0053】
このような構成の画像形成装置によると、第2搬送口10,100,101及び排紙トレイ42,46が複数の設けられるので、第3実施例の作用効果に加えて、転写紙1の排出量を多くすることができる。
【0054】
実施例中の画像形成装置は、給紙カセット2が装置本体3の下方に1つ装着された例としているが、装置本体3の下方に複数積載しても良い。その場合、搬送路11を最下位の給紙カセットまで延長し、各カセットに異なるサイズの転写紙1を収納したり、あるいは異なる材質の転写紙を収納することで、様々なサイズや種類の転写紙を大量に排紙することができるようになる。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、装置の大型化を抑えながら十分な第2排紙口からの排紙スペースを確保することができる。
【0056】
本発明によれば、装置の大型化を抑えながら十分な第2排紙口からの排紙スペースや排紙量を十分に確保でき、かつ、排紙された転写材の取扱いがし易くなる。さらに、装置の軽量化やコスト削減となる。
【0057】
本発明によれば、装置の大型化を抑えながら、更に第2排紙口からの排紙スペースを広くでき、排紙量を十分に確保しながらも排紙された転写材の取扱いがより一層扱い易くなると共に、装置の軽量化やコスト削減となる。
【0058】
本発明によれば、装置の大型化を抑えながら第2排紙口からの排紙スペースを広くでき、排紙量を十分に確保しながらも排紙された転写材の取扱いをし易くなって装置の軽量化にもつながると共に、排紙トレイの上方からの荷重に対する取付け強度を容易に確保できる。
【0059】
本発明によれば、上述した各効果と共に、排出される転写材のカール癖や、紙詰まりを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す画像形成装置の概略構成図である。
【図2】本発明の実施例を示す画像形成装置の平面図である。
【図3】本発明の実施例を示す画像形成装置の斜視図である。
【図4】本発明の要部となる第1排紙口及び第2排紙口の位置関係とその近傍の構成を示す拡大断面図である。
【図5】本発明の実施例を示す画像形成装置の概略構成図である。
【図6】本発明の実施例を示す画像形成装置の斜視図である。
【図7】本発明の実施例を示す画像形成装置の平面図である。
【図8】本発明の変形例を示す画像形成装置の斜視図である。
【図9】本発明の実施例を示す画像形成装置の概略構成図である。
【図10】本発明の実施例を示す画像形成装置の斜視図である。
【図11】本発明の実施例を示す画像形成装置の平面図である。
【図12】本発明の別な変形例を示す画像形成装置の斜視図である。
【図13】図13に示す画像形成装置の平面図である。
【図14】排紙トレイに設けた係合部の構成を示す一部破断拡大斜視図である。
【図15】排紙トレイに設けた係合部の構成と係合過程を示す拡大断面図である。
【図16】本発明の更に別な変形例を示す複数の第2排紙口を有する画像形成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 転写材
3 装置本体
3a 装置本体の一側端
3d 装置本体の前面
6 転写部
7 定着部
8a,8b 装置本体の一側面
9 第1搬紙口
10,100,101 第2排紙口
13,130,131 搬送路
28,42,46 排紙トレイ
25b,45 段部
29,54,55 係合部
33 前面との間の部位
S ニップ部
Claims (2)
- 原稿の画像を読み取る原稿読取装置と、前記原稿読取装置の下方に設けられ、この原稿読取装置で読み取られた原稿の画像を転写材に形成する画像形成部と、前記原稿読取装置と前記画像形成部との間に前記画像形成部で画像が形成された転写材が排出される画像形成装置において、
前記画像形成ユニットが設けられた画像形成形成本体の一側端側に設けられ、前記原稿読取装置を支持する支持部と、
前記支持部と対向する画像形成装置本体の他側端側に設され、前記原稿読取装置を支持する支持部材と、
前記原稿読取装置と前記画像形成部との間に位置し、前記画像形成部で画像が形成された転写材を積載する第1の排紙トレイと、第1の排紙トレイの上方に位置し、前記画像形成部で画像が形成された転写材を積載する第2の排紙トレイとを備え、
前記支持部は、前記第1の排紙トレイに転写材を排紙する第1排紙口と、前記第2の排紙トレイに転写材を排紙する第2排紙口と、前記第2の排紙トレイの基端を回動自在に支持する部位とを有し、
前記第2の排紙トレイの回動支点から前記画像形成装置本体の他側端側に位置する第2の排紙トレイの先端までの長さを、前記回動支点から前記支持部材までの長さより短くすると共に、前記回動支点を前記第1排紙口よりも前記画像形成装置本体の一側端側寄りに設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
前記第2排紙口が開口された、前記第1排紙口よりも上方に位置する前記支持の一側面が、前記第2排紙口と同一平面上、または前記第2排紙口より前記画像形成装置本体の一側端側寄りに設けられたことを特徴とする画像形成装置。
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