JP3605524B2

JP3605524B2 - Rewritable card

Info

Publication number: JP3605524B2
Application number: JP1657799A
Authority: JP
Inventors: 祐子岡田; 石川　　雅之
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1999-01-26
Filing date: 1999-01-26
Publication date: 2004-12-22
Anticipated expiration: 2019-01-26
Also published as: JP2000211277A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面にリライタブルな（書換え可能な）発色性層を持つリライタブルカードの技術分野に属するものである。
【０００２】
【従来の技術】
既に発行されているカードとして、銀行カード、クレジットカード、身分証明書、運転免許証等のＩＤカード、交通機関の区間を特定しない利用の際の一括前払い金に対し発行されるカード、公衆電話料金の前払い用のカード等がある。
これらのカードは商業的な見地で、関係者間の世界的な取決めがなされ、概ね名刺程度のサイズに統一され、また、種々の規格が決められている。
【０００３】
ところでカードの中には、その都度、変化するデータを追加記録できるカードがある。上記の交通機関の区間を特定しない利用の際の一括前払い金に対し発行されるカードでは、乗車区間と料金、残高をその都度、場所をずらして印字することが現在、行なわれている。
また、小売り業が、売上げ金額に対し一定の割合で顧客に点数（ポイント）を与え、点数に応じ優遇をするために、点数を表面に設けたリライタブル層に記録することも行なわれている。
【０００４】
カードにリライタブルな性能を与えるためには、サーマルヘッドによる（１）熱可逆性方式、（２）磁気カプセル方式、および（３）磁粉方式等がある。
中でも、（１）の熱可逆性方式は、代表的には、発色剤（電子供与体）と顕色剤（電子受容体）とが、加熱時に融解して接触することにより反応するもので、明瞭で高濃度の発色を与えるもので、リライタブルカード以外にも、交通機関の乗車券等によく使用されている。
【０００５】
リライタブルカードにおいては、リライタブルな区域を例えば、正方形や長方形等の幾何学的形状になるよう形成するが、白色に近い明色の区域となって目立ち、また、これとは別に、経時的にリライタブルな区域が発色してカブリを生じると、今度は褐色に変色して目立つものであり、区域が幾何学形状になっているため、特に目立つものであった。
【発明が解決しようとする課題】
本発明では、カード上でのリライタブルな区域が、上記のように目立ったり、また、経時的に褐色に変色して目立つことの解消を図ることを課題とするものである。
【０００６】
【課題を解決する手段】
上記の課題を解決するため、本発明においては、リライタブルな区域上に、装飾層を重ね、従来のように、リライタブルな区域が明瞭な幾何学的等の外形を有して、目立っていたのを解消するものである。
【０００７】
請求項１の発明は、カード基材（１）の表面上の少なくとも一部に熱可逆性方式のリライタブル層（２）が積層されたリライタブルカードにおいて、反射濃度が０．２〜０．８である装飾層（３）が積層されており、かつ、前記装飾層（３）の反射濃度が下層にリライタブル層（２）のある部分から無い部分に向かって、グラデーション部分を有していることを特徴とするリライタブルカードに関するものである。
【０００９】
請求項２の発明は、請求項１において、カード基材の表面上の一方の側にリライタブル層が積層されている事を特徴とするリライタブルカードに関するものである。
【００１０】
請求項３の発明は、請求項１において、カード基材の表面上に、帯状のリライタブル層が積層されている事を特徴とするリライタブルカードに関するものである。
【００１１】
請求項４の発明は、請求項１において、カード基材の表面上に周囲に余白を残してリライタブル層が積層されている事を特徴とするリライタブルカードに関するものである。
【００１３】
請求項５の発明は、請求項２〜４いずれかにおいて、装飾層の反射濃度が、下層にリライタブル層のある部分から無い部分に向かうほど高くなるグラデーション部分を有していることを特徴とするリライタブルカードに関するものである。
【００１４】
請求項６の発明は、請求項２〜４いずれかにおいて、装飾層の反射濃度が、下層にリライタブル層のある部分から無い部分に向かうほど低くなるグラデーション部分を有していることを特徴とするリライタブルカードに関するものである。
【００１５】
請求項７の発明は、請求項１〜６いずれかにおいて、装飾層がパターンの無い着色層であることを特徴とするリライタブルカードに関するものである。
【００１６】
請求項８の発明は、請求項１〜６いずれかにおいて、装飾層が模様層であることを特徴とするリライタブルカードに関するものである。
【００１７】
請求項９の発明は、請求項１〜８いずれかにおいて、リライタブル層および装飾層を含むカード基材上の最上層に、さらに保護層が積層されているリライタブルカードに関するものである。
【００１８】
【発明の実施の形態】
図１〜図５は、いずれも本発明のリライタブルカードの構造を示す図であり、各図の（ａ）は平面図を、各図の（ｂ）は、装飾層３の描き方を除き、相当する平面図のＡ−Ａ線矢視断面図である。
本発明のリライタブルカードは、基本的にはカード基材１上の少なくとも一部にリライタブル層２が積層されており、少なくともリライタブル層２の一部を覆って装飾層３が積層されたものである。図１はその具体的な一例を示し、カード基材１上の右方の一部にリライタブル層２が積層され、リライタブル層２の上の左方の一部に装飾層３が積層されていて、その装飾層３は、より左方のリライタブル層２のない、カード基材１が剥き出しになった部分まで、つながった一つの層として積層されている。
【００１９】
図１においては、装飾層３は、リライタブル層２の一部とカード基材１上のリライタブル層２の無い部分の一部とに跨がって積層されているが、リライタブル層２よりも面積の小さい装飾層３をリライタブル層２上のみに積層してもよく、あるいは、装飾層３をリライタブル層２上の全面を覆って積層してもよい。
図１に示すように構成することにより、リライタブル層２の一部が装飾層３により隠れる。
図１、図３〜図６のいずれも（ｂ）において、リライタブル層２がカード基材１に埋め込まれたように描かれているのは、後の説明の都合上である。実際は、リライタブル層２はごく薄いが、カード基材１面よりは僅かに、突出したものである。
【００２０】
リライタブル層２は、カード基材１上の全面に積層されていてもよく、図２はそのような例を示す。リライタブル層２が全面にある構造のものは、予め、大面積のシートにリライタブル層２を形成しておき、印刷等を施した後、カード大に打ち抜く等の方法により生産がしやすい。
【００２１】
リライタブル層２がカード基材１上の全面に積層されている場合には、装飾層３はリライタブル層２上の一部に積層するか、あるいはリライタブル層２上の全面に積層してもよい。
図２は、リライタブル層２上の全面に装飾層３を積層した場合の例であり、この図の装飾層３が、上面が高い部分と低い部分との繰り返しの鋸歯状に描かれているのは、高い部分が光学濃度の高い部分を、低い部分が光学濃度の低い部分を表している。以降の図においても、装飾層３は同様の様式で描いてある。
ただ、このように等しいピッチで濃度変化を繰り返す必要は常には無く、不規則に変化してよいし、また、一定の濃度の装飾層３がリライタブル層２を覆ってもよい。光学濃度の範囲については後述する。
【００２２】
リライタブル層２がカード基材１の一部に積層されているものには、図１に示した以外にも幾つかの種類があるので、代表的な例を次に示す。
図３に示すリライタブルカードは、カードの右側のみにリライタブル層２が積層されており、リライタブル層２が積層されていない左側からリライタブル層２の一部までを連続的に覆う装飾層３が積層されたものである。
この例では、カード基材１のリライタブル層２が積層されていない向かって左側の装飾層３の光学濃度が高く、向かって右側ほど、光学濃度が低いが、逆に、向かって左側ほど、装飾層３の光学濃度が低く、向かって右側ほど、光学濃度が高くなるようにするとよい。リライタブル層上で、ある光学濃度に達した以降、光学濃度を一定にするようにしてもよい。なお、図３の装飾層３におけるような光学濃度が連続的に変化する部分は、グラデーション部分と呼ばれる。
いずれにせよ、光学濃度が連続的に変化するため、装飾層３の右側の境界は、肉眼的には、図３の実線のような明瞭な線としては認識されない。
【００２３】
図４に示すリライタブルカードは、カード基材１のほぼ中央に、下方の辺から上方の辺までの間を上下に横切る帯状のリライタブル層２が積層されており、カード基材１の左辺からは、右側の一部がリライタブル層２を覆う装飾層３が、左側が光学濃度が高く、右側ほど光学濃度が低くなるよう構成されて積層されており、カード基材１の右辺からも、同様な装飾層３が積層されている。
なお、光学濃度の変化は、これとは逆にカード基材１の左右両端に近くなるほど低くなり、中央部が高くなるよう構成してもよい。
いずれにせよ、リライタブル層２の左右の境界は、やはり肉眼的には明瞭な線として認識されない。
【００２４】
図５に示すリライタブルカードは、カード基材１の中央に、周囲がいずれもカード基材１の各辺から離れたリライタブル層２が積層されたものであり、この例では、装飾層３は、リライタブル層２の全てを覆って積層され、装飾層３の周囲の部分は光学濃度の勾配を有している。この例では、中央ほど光学濃度が高くなるよう描いてあるが、逆に、中央ほど光学濃度が低くなるよう構成してもよい。
この図５に示すものも、リライタブル層２の輪郭は肉眼的には明瞭な線とはならない。
【００２５】
以上において、装飾層３の光学濃度があまり高いと、リライタブル層２に記録された内容が見えなくなるので、リライタブル層２の記録の濃度にもよるが、反射で測定する光学濃度が、リライタブル層２の記録の濃度に匹敵する、０．８以下である事が好ましい。
装飾層３の光学濃度の下限は、一概には決めにくいが、あまり低いと、装飾層３を積層する意味がない。また、リライタブル層２は熱で記録されるものであるので、室温程度の環境でも、全体が経時的に僅かながら発色する、いわゆるカブリ現象が避けられない。このため、リライタブル層２の一部を覆う装飾層３には、このカブリを目立たなくする機能を持たせるのがよく、カブリの程度は、光学濃度で０．２程度であることから、装飾層３の光学濃度も０．２以上である事が好ましい。
なお、この明細書における装飾層３の光学濃度は、４５°の入射角度で入射した光を真上から測定した、反射を拡散光で測定した光学濃度であり、装飾層３単独をカード基材１やリライタブル層２と印刷適性が近似した白色シートに印刷したものを測定するか、下地の光学濃度を測定しておき、下地と重なって測定される光学濃度から計算で求めてもよい。
【００２６】
以上における装飾層３は、パターンを有しない均一な着色層であってもよく、その場合、一様均一なものでなく、グラデーション部分を有していてもよい。
なおまた、装飾層３は、模様層であってもよい。ただし、模様が無い部分があると、そこでは、光学濃度が不足する場合もあるので、光学濃度の下限を維持するために、模様層とパターンを有しない均一な着色層とが積層した複合層によって、装飾層３を形成してもよい。
着色層というと、リライタブル層２の表示が見えるだけの、光が透過するかどうか、問題が有りそうだが、印刷で形成する場合、印刷で得られる皮膜が薄く、自身が光透過性を有している上、殆どの場合、網点かセルで表現されているために、隣接する網点の間からも光が透過し、下層の視認が可能である。
【００２７】
本発明のリライタブルカードを構成するカード基材１、リライタブル層２、および装飾層３について説明する。
カード基材１は、紙、プラスチックシート、もしくは金属箔又は金属板等を単独か、又は組合せて使用する。用途によって必要な剛性、フレキシブルさ、加工の際の接着性、印刷適性、必要であればエンボス適性等を考慮して選択し、使用する。加工や使用時の適性から塩化ビニル樹脂製のシートやポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂製のシートが使われる事が通例であるが、他の樹脂のシートも使用できる。
【００２８】
リライタブル層２は、（１）ロイコ色素系、（２）高分子／有機低分子分散系、（３）液晶系のおよそ３通りのタイプの素材のいずれかにより構成される。
【００２９】
（１）ロイコ色素系の場合、発色／消色は、ロイコ色素と酸性化合物の組合せによるもので、これら化合物を高分子バインダーと共に混合した組成物によりリライタブル層を形成する。両性化合物を用いる競争反応系と、長鎖アルキル酸性化合物を用いる相分離系がある。
【００３０】
競争反応系は、両性化合物としてフェノールアミン塩を用い、発色反応がフェノール基によって、消色反応がアミノ基によって進むことを利用するものである。ここでロイコ染料としては、トリアリールメタン系化合物（この範囲であるクリスタルバイオレットラクトンはよく知られている。）、ジフェニルメタン系化合物、キサンテン系化合物、スピロ系化合物、又はフルオラン系化合物等を用いる。このとき、発色反応の速度の方が消色反応の速度よりも速いため、加熱して急冷すると発色状態のまま固定化され、加熱して徐冷すると消色状態で固定化されるものである。
【００３１】
相分離系では、ロイコ色素と長鎖アルキル酸性化合物との相溶状態と非相溶状態とを冷却速度の差によって制御するもので、加熱して相溶状態のまま急冷すると相溶したまま固定化されて発色状態となり、加熱して相溶状態のまま徐冷すると相分離を起こして非相溶状態となり、消色するものである。ここで、長鎖アルキル酸性化合物としては、長鎖アルキル基を持つフェノール化合物、又は長鎖アルキル基を持つホスホン酸化合物が使用できる。長鎖アルキル基とは、前者の場合で炭素数１１以上が、後者の場合で炭素数１４以上が好ましい。
【００３２】
なお、実際の使用においては、特別の冷却を行なうよりも、通常は、サーマルヘッドで１／１０００秒のオーダーの時間で瞬間的に昇温して加熱した後、常温で冷却することで「急冷」が実現でき、上記のような系を発色させることができる。また、「除冷」については、ヒートローラー、ホットスタンプ、ヒーターバー等の熱容量の大きい加熱手段を用いて加熱した後に冷却すれば、与えられた熱量が多いため、「除冷」が実現し、消色ができる。場合によっては、加熱温度、条件を選定することにより、サーマルヘッドでの消去も可能である。
このようなロイコ系のリライタブル材料の場合、ロイコ色素の種類を適宜選択することによって、黒、青、赤など種々の色調にカラー化することもできる。
【００３３】
（２）高分子／有機低分子分散系では、透明で成膜性を有する合成樹脂のバインダー中に、脂肪酸などの有機低分子の物質を均一に分散させた組成物により、リライタブル層を形成する。この層に対し、サーマルヘッド等により所定の熱を与えて急冷すると透明化し、また、熱を与えた後に徐冷すると白濁状態になるものである。
【００３４】
合成樹脂のバインダーとしては、透明性があり、成膜性があり、かつ有機低分子の物質を均一に分散して保持できる樹脂が好ましく、例えば、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などの塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、アクリル系樹脂、その他のポリエステル系樹脂などが挙げられる。
有機低分子の物質としては、各種脂肪酸、およびその誘導体が使用でき、中でも、飽和直鎖脂肪酸であって、炭素数が１０〜３０、融点が３０〜１６０℃の範囲のものが好ましく、１種又は２種以上を使用することができる。融点の異なる有機低分子の物質、例えば、モノカルボン酸とジカルボン酸を用いると、透明化する温度範囲を広く取れる利点がある。
【００３５】
（３）液晶系では、高分子マトリックス中にスメクチック液晶を分散させたものを用いて、液晶／高分子複合膜を形成して使用する。この液晶系では、熱と電界を用いることにより、液晶分子をランダム配向状態、又は配向状態とし、これらの状態において、それぞれ、光散乱、光透過の性質を利用する。
また、コントラストの向上や、着色の目的で、二色性色素を添加することもでき、視認性に優れたリライタブル層とすることができる。
【００３６】
上記の（１）〜（３）は用途に合わせていずれも利用できるが、これらの中でも、（１）のロイコ色素系、（３）の液晶系はカラー表示ができるため、視認性の点でより優れている。
なお、上記（１）〜（３）のいずれの系を利用するにせよ、リライタブル層の印字適性を確保したり、耐久性を向上させる意味で透明又は半透明な保護層をリライタブル層上に形成してもよく、素材としては、熱硬化型の樹脂や電離放射線硬化性樹脂を用いるとよい。
また、リライタブル層を形成するのに先立ち、プライマー層や合成樹脂の中間層を予め形成してもよい。
【００３７】
リライタブル層２の形成は、カード基材１に直接行なうほか、リライタブル層を剥離可能に仮の基材上に形成した後、転写によっても行なってもよく、また、別の薄い基材シート上に形成して、カード基材上に貼着するやり方で行ってもよい。別の薄い基材シート上に形成する場合は、基材シート側をカード基材に向けて接着しても、基材シート側が外になるような向きでカード基材に貼ってもよいが、後者では基材シートが保護層として働くのに対し、前者では最表面に露出するため、さらに表面を保護層で覆っておくとよい。
【００３８】
装飾層３は、先に述べたように、主として印刷により形成されるが、このほかにもコーティングや、コーティングの一種とも言えるスプレーやディップコーティング等によっても形成される。
従って、装飾層３そのものを構成するのは、インキまたは塗料が乾燥して、固化したものであり、着色剤で顔料または／および染料と、着色剤と被印刷体ないし被塗布体を接着するためのバインダー樹脂、さらには、インキまたは塗料に添加されることがある架橋剤、体質顔料、または可塑剤等の添加剤が必要量混入されている。
リライタブルカードは、使用の際に印字用のプリンター内を搬送する際等に表面が擦られるため、装飾層３は必要な程度の耐摩耗性を有していることが望ましく、バインダーとして熱硬化型のものを使用したり、紫外線や電子線等の電離放射線硬化性の化合物を使用すると、装飾層３の一層の強化が図れて好ましい。
【００３９】
カード基材１には、この種のカードを作成するに当たって行なう、様々な加工を施してあってもよい。まず、文字、絵柄の形成であるが、（１）カードの発行元を示すための商号、カードの名称、又は会員に配付されるものであれば会の名称等、（２）カードの有効期限、カードのリーダーライターへの挿入方向を示すためのマーク、利用に関する注意書き、（３）カード保有者の氏名、カードの発行番号が印刷やエンボスによってカード表面に形成される。
カード基材１には、本発明のリライタブル層以外にも任意に公知の記録層を設けてもよい。（４）磁気記録層、（５）ホログラムや回折格子、（６）署名用に筆記しやすい材料で構成された筆記層、（７）レーザー光での記録可能な光記録層、（８）演算部やメモリー部を持つＩＣ、ＬＳＩ、（９）昇華転写や写真の貼付による画像の形成可能な区域、等である。
【００４０】
本発明においては、上記した（１）の文字、絵柄の形成から始まって、（９）の昇華転写等可能な区域を設ける、までの各項についてであるが、カード基材の最表面に直接、設けてもよいが、カード基材を熱プレスにより一体化させる場合には、各シートの間に挿入する場合もある。記録等のために、最表面に露出していなければならない場合を除くと、最表面よりも内側に形成した方が摩耗による損傷を防止できる場合もある。
【００４１】
本発明のリライタブルカードは、各層を保護する保護層を最表面に積層して強化し、使用による摩耗や汚損を防止してもよい。
保護層は、カード基材１と同種の薄いシートを積層するか、性状の優れたポリエチレンテレフタレート樹脂等のフィルムを貼ることによっても形成できるが、熱硬化性樹脂を使用する熱硬化性樹脂組成物、あるいは紫外線又は電子線照射により硬化する電離放射線硬化性樹脂組成物を用い、塗布後に加熱したり、電離放射線を照射して架橋硬化させることによりさらに物理的、化学的な諸性能が向上した保護層を形成することができる。
【００４２】
【発明の効果】
請求項１の発明によれば、カード基材の少なくとも一部に積層されたリライタブル層の少なくとも一部に装飾層が積層されているので、そのようなリライタブル層が、装飾層を伴わず剥き出しである場合にくらべ、リライタブル層の輪郭、即ち存在が、より目立たなくなり、リライタブル層が目立つ事、およびカブリを生じてリライタブル層が着色して目立つ事が、いずれも緩和される。
【００４４】
請求項２の発明によれば、請求項１の発明の効果に加え、カード基材の片側に積層されたリライタブル層とカード基材の剥き出しの部分との境界が、より目立たなくなる。
【００４５】
請求項３の発明によれば、請求項１の発明の効果に加え、カード基材上に帯状に積層されたリライタブル層の帯の両側のカード基材の剥き出しの部分との境界が、より目立たなくなる。
【００４６】
請求項４の発明によれば、請求項１の発明の効果に加え、カード基材上にアイランド状に積層されたリライタブル層と周囲のカード基材の剥き出しの部分との境界が、より目立たなくなる。
【００４８】
請求項５の発明によれば、請求項２〜４いずれかの発明の効果に加え、光学濃度の高い装飾層の周囲の形状がグラデーションにより明瞭ではなくなり、リライタブル層のない部分に装飾層を形成した事がより一層、目立たなくなる。
【００４９】
請求項６の発明によれば、請求項２〜４いずれかの発明の効果に加え、リライタブル層上に形成した装飾層の周囲の形状がグラデーションにより明瞭ではなくなり、リライタブル層上に装飾層を形成したことが目立たなくなる。
【００５０】
請求項７の発明によれば、請求項１〜６いずれかの発明の効果に加え、装飾層がパターンの無い着色層であるので、簡潔な外観が得られ、必要な文字、デザイン等の形成を行なう際に便利である。
【００５１】
請求項８の発明によれば、請求項１〜６いずれかの発明の効果に加え、装飾層が模様層であるため、装飾効果が高い。
【００５２】
請求項９の発明によれば、請求項１〜８いずれかの発明の効果に加え、最表面に保護層を積層したので、表面が摩耗、汚損に対して強化される。
以上
【図面の簡単な説明】
【図１】リライタブルカードの（ａ）は平面図、（ｂ）は積層構造を示す図である。
【図２】リライタブルカードの（ａ）は平面図、（ｂ）は積層構造を示す図である。
【図３】リライタブルカードの（ａ）は平面図、（ｂ）は積層構造を示す図である。
【図４】リライタブルカードの（ａ）は平面図、（ｂ）は積層構造を示す図である。
【図５】リライタブルカードの（ａ）は平面図、（ｂ）は積層構造を示す図である。
【符号の説明】
１カード基材
２リライタブル層
３装飾層[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention belongs to the technical field of a rewritable card having a rewritable (rewritable) coloring layer on the surface.
[0002]
[Prior art]
Already issued cards include bank cards, credit cards, identification cards, ID cards such as driver's licenses, cards issued for a lump-sum prepayment for non-specified transportation sections, and public telephone charges Prepayment cards.
These cards are set from a commercial point of view, and worldwide agreements are made between the parties concerned. The size of these cards is almost the same as that of business cards, and various standards are set.
[0003]
By the way, some cards can additionally record changing data each time. In the card issued for a lump-sum prepayment when the above-mentioned transportation section is not specified, the boarding section, the fare, and the balance are printed at a different position each time.
In addition, retailers give points (points) to customers at a fixed rate with respect to the sales amount, and record the points in a rewritable layer provided on the surface in order to give preferential treatment according to the points.
[0004]
In order to give the card rewritable performance, there are (1) a thermoreversible method, (2) a magnetic capsule method, and (3) a magnetic powder method using a thermal head.
Above all, the thermoreversible method of (1) is typically a method in which a color former (electron donor) and a color developer (electron acceptor) react by melting and contacting at the time of heating. It gives a clear and high-density color, and is often used for transportation tickets as well as rewritable cards.
[0005]
In a rewritable card, a rewritable area is formed, for example, in a geometrical shape such as a square or a rectangle, but is conspicuous as a light-colored area close to white. When a color developed in an area and fogged, the color changed to brown and was conspicuous, and was particularly conspicuous due to the geometric shape of the area.
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to solve the problem that the rewritable area on the card is conspicuous as described above, or is discolored to brown over time.
[0006]
[Means to solve the problem]
In order to solve the above-mentioned problem, in the present invention, a decorative layer is superimposed on a rewritable area, and as in the related art, the rewritable area has a clear geometrical shape or the like and is conspicuous. Is to be eliminated.
[0007]
The invention according to claim 1 is a rewritable card in which a thermoreversible rewritable layer (2) is laminated on at least a part of the surface of a card substrate (1), wherein the reflection density is 0.2 to 0.8. A decoration layer (3) is laminated, and the reflection density of the decoration layer (3) has a gradation part from a part with a rewritable layer (2) to a part without it in a lower layer. It relates to a rewritable card which is a feature.
[0009]
The invention of claim 2 relates to the rewritable card according to claim 1, wherein a rewritable layer is laminated on one side of the surface of the card base material.
[0010]
A third aspect of the present invention relates to the rewritable card according to the first aspect, wherein a band-shaped rewritable layer is laminated on the surface of the card base material.
[0011]
A fourth aspect of the present invention relates to the rewritable card according to the first aspect, wherein a rewritable layer is laminated on the surface of the card base material, leaving a margin around the surface.
[0013]
According to a fifth aspect of the present invention, in any one of the second to fourth aspects, the decorative layer has a gradation portion in which the reflection density of the decorative layer increases from the portion with the rewritable layer to the portion without the rewritable layer. It relates to a rewritable card.
[0014]
According to a sixth aspect of the present invention, in any one of the second to fourth aspects, the decorative layer has a gradation portion in which the reflection density of the decoration layer becomes lower from the portion having the rewritable layer to the portion without the rewritable layer. It relates to a rewritable card.
[0015]
The invention of claim 7 relates to the rewritable card according to any one of claims 1 to 6, wherein the decorative layer is a colored layer having no pattern.
[0016]
The invention of claim 8 relates to the rewritable card according to any one of claims 1 to 6, wherein the decorative layer is a pattern layer.
[0017]
The invention of claim 9 relates to the rewritable card according to any one of claims 1 to 8, wherein a protective layer is further laminated on the uppermost layer on the card base including the rewritable layer and the decorative layer.
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
1 to 5 are diagrams showing the structure of the rewritable card of the present invention. FIG. 1A shows a plan view, and FIG. 1B shows a plan view except for how the decorative layer 3 is drawn. FIG. 4 is a cross-sectional view taken along line AA of a corresponding plan view.
The rewritable card of the present invention basically has a rewritable layer 2 laminated on at least a part of a card substrate 1 and a decorative layer 3 laminated so as to cover at least a part of the rewritable layer 2. . FIG. 1 shows a specific example, in which a rewritable layer 2 is laminated on a right part of a card base material 1 and a decoration layer 3 is laminated on a left part of the rewritable layer 2. The decorative layer 3 is laminated as one continuous layer up to the portion where the card substrate 1 is exposed, without the rewritable layer 2 on the left side.
[0019]
In FIG. 1, the decorative layer 3 is laminated so as to straddle a part of the rewritable layer 2 and a part of the part of the card substrate 1 where the rewritable layer 2 is not provided. May be laminated only on the rewritable layer 2 or the decorative layer 3 may be laminated so as to cover the entire surface of the rewritable layer 2.
With the configuration shown in FIG. 1, a part of the rewritable layer 2 is hidden by the decoration layer 3.
In FIGS. 1 and 3 to 6 (b), the rewritable layer 2 is depicted as being embedded in the card substrate 1 for the sake of convenience in the following description. Actually, the rewritable layer 2 is very thin, but slightly protrudes from the surface of the card substrate 1.
[0020]
The rewritable layer 2 may be laminated on the entire surface of the card substrate 1, and FIG. 2 shows such an example. The structure having the rewritable layer 2 on the entire surface is easy to produce by a method of forming the rewritable layer 2 on a large-area sheet in advance, performing printing or the like, and then punching out a large card.
[0021]
When the rewritable layer 2 is laminated on the entire surface of the card substrate 1, the decorative layer 3 may be laminated on a part of the rewritable layer 2 or may be laminated on the entire surface of the rewritable layer 2.
FIG. 2 shows an example in which the decorative layer 3 is laminated on the entire surface of the rewritable layer 2, and the decorative layer 3 in this figure is drawn in a sawtooth shape in which a high portion and a low portion are repeated. In the graph, a high portion indicates a portion having a high optical density, and a low portion indicates a portion having a low optical density. In the following figures, the decorative layer 3 is drawn in a similar manner.
However, it is not always necessary to repeat the density change at such an equal pitch, and the density may be changed irregularly, and the decorative layer 3 having a constant density may cover the rewritable layer 2. The range of the optical density will be described later.
[0022]
There are several types in which the rewritable layer 2 is laminated on a part of the card base material 1 in addition to the type shown in FIG. 1, and a representative example is shown below.
In the rewritable card shown in FIG. 3, the rewritable layer 2 is laminated only on the right side of the card, and the decorative layer 3 that continuously covers from the left side where the rewritable layer 2 is not laminated to a part of the rewritable layer 2 is laminated. It is a thing.
In this example, the optical density of the decoration layer 3 on the left side where the rewritable layer 2 of the card base material 1 is not laminated is higher, and the optical density is lower on the right side. It is preferable that the optical density of the layer 3 is low, and that the optical density increases toward the right side. After a certain optical density is reached on the rewritable layer, the optical density may be kept constant. A portion where the optical density changes continuously as in the decorative layer 3 in FIG. 3 is called a gradation portion.
In any case, since the optical density changes continuously, the right boundary of the decorative layer 3 is not visually recognized as a clear line like the solid line in FIG.
[0023]
In the rewritable card shown in FIG. 4, a band-shaped rewritable layer 2 vertically traversing from the lower side to the upper side is laminated almost at the center of the card base 1, and from the left side of the card base 1. The right side of the card substrate 1 has a decorative layer 3 that partially covers the rewritable layer 2 and has a higher optical density on the left side and a lower optical density on the right side. The decorative layer 3 is laminated.
Conversely, the change in the optical density may be configured such that it decreases as it approaches the left and right ends of the card base material 1 and increases at the center.
In any case, the left and right boundaries of the rewritable layer 2 are not visually recognized as clear lines.
[0024]
The rewritable card shown in FIG. 5 has a structure in which a rewritable layer 2 whose periphery is separated from each side of the card base 1 is laminated at the center of the card base 1, and in this example, the decorative layer 3 is It is laminated so as to cover all of the rewritable layer 2, and a portion around the decorative layer 3 has a gradient of optical density. In this example, the optical density is shown to be higher toward the center, but the optical density may be lower toward the center.
In FIG. 5 as well, the outline of the rewritable layer 2 is not visually a clear line.
[0025]
In the above description, if the optical density of the decoration layer 3 is too high, the content recorded on the rewritable layer 2 becomes invisible. Therefore, although the optical density measured by reflection depends on the recording density of the rewritable layer 2, 0.8 or less, which is equivalent to the density of the recording of
The lower limit of the optical density of the decoration layer 3 is generally difficult to determine, but if it is too low, there is no point in stacking the decoration layer 3. Further, since the rewritable layer 2 is recorded by heat, a so-called fogging phenomenon, in which the entire color develops slightly with time even in an environment of about room temperature, cannot be avoided. Therefore, it is preferable that the decoration layer 3 covering a part of the rewritable layer 2 has a function of making the fog inconspicuous, and the degree of fog is about 0.2 in optical density. The optical density of No. 3 is also preferably 0.2 or more.
Note that the optical density of the decorative layer 3 in this specification is an optical density obtained by measuring light incident at an incident angle of 45 ° from directly above and measuring reflection by diffused light. Alternatively, it is also possible to measure what is printed on a white sheet whose printability is similar to that of 1 or the rewritable layer 2, or to measure the optical density of the base, and calculate from the optical density measured overlapping the base.
[0026]
The decorative layer 3 described above may be a uniform colored layer having no pattern. In this case, the decorative layer 3 may not be uniform and have a gradation portion.
In addition, the decoration layer 3 may be a pattern layer. However, if there is a portion without a pattern, the optical density may be insufficient there.Therefore, in order to maintain the lower limit of the optical density, a composite layer in which a pattern layer and a uniform colored layer having no pattern are laminated. May form the decorative layer 3.
It seems that there is a problem with the colored layer, whether the light is transmitted or not, so that the display of the rewritable layer 2 can be seen. However, when formed by printing, the film obtained by printing is thin and has a light transmitting property. In addition, most of the time, since it is represented by a halftone dot or a cell, light is transmitted from between adjacent halftone dots, and the lower layer can be visually recognized.
[0027]
The card base 1, the rewritable layer 2, and the decorative layer 3 that constitute the rewritable card of the present invention will be described.
The card base material 1 uses paper, a plastic sheet, a metal foil or a metal plate alone or in combination. It is selected and used in consideration of the required rigidity, flexibility, processing adhesiveness, printing suitability, and if necessary, embossing suitability, depending on the application. In general, a sheet made of a vinyl chloride resin or a sheet made of a polyester resin such as polyethylene terephthalate is used because of its suitability for processing and use, but sheets of other resins can also be used.
[0028]
The rewritable layer 2 is made of any one of three types of materials: (1) a leuco dye system, (2) a polymer / organic low molecular dispersion system, and (3) a liquid crystal system.
[0029]
(1) In the case of a leuco dye system, coloring / decoloring is based on a combination of a leuco dye and an acidic compound, and a rewritable layer is formed by a composition in which these compounds are mixed with a polymer binder. There are competitive reaction systems using amphoteric compounds and phase separation systems using long-chain alkyl acidic compounds.
[0030]
The competitive reaction system uses a phenolamine salt as an amphoteric compound, and utilizes the fact that the coloring reaction proceeds with a phenol group and the decoloring reaction proceeds with an amino group. Here, as the leuco dye, a triarylmethane compound (a crystal violet lactone in this range is well known), a diphenylmethane compound, a xanthene compound, a spiro compound, a fluoran compound, or the like is used. At this time, since the speed of the coloring reaction is faster than the speed of the decoloring reaction, the color is fixed in a colored state when heated and rapidly cooled, and is fixed in a decolored state when heated and gradually cooled. .
[0031]
In the phase separation system, the compatibility state of the leuco dye and the long-chain alkyl acidic compound is controlled by the difference in cooling rate between the compatibility state and the incompatibility state. When the mixture is heated and gradually cooled in a compatible state, phase separation occurs, the mixture becomes incompatible, and the color is erased. Here, as the long-chain alkyl acidic compound, a phenol compound having a long-chain alkyl group or a phosphonic acid compound having a long-chain alkyl group can be used. The long-chain alkyl group preferably has 11 or more carbon atoms in the former case and 14 or more carbon atoms in the latter case.
[0032]
In actual use, rather than performing special cooling, usually, a thermal head is used to raise the temperature instantaneously for a time on the order of 1/1000 second and then heat it, and then cool it at room temperature to obtain "quick cooling." Can be realized, and the system as described above can be colored. In addition, as for "cooling down", if cooling after heating using a heating means having a large heat capacity such as a heat roller, a hot stamp, a heater bar, etc., since a given amount of heat is large, "cooling down" is realized, Decoloring is possible. In some cases, erasing with a thermal head is also possible by selecting the heating temperature and conditions.
In the case of such a leuco rewritable material, by appropriately selecting the type of the leuco dye, it is possible to colorize in various colors such as black, blue, and red.
[0033]
(2) In the polymer / organic low-molecular-weight dispersion system, a rewritable layer is formed from a composition in which a low-molecular organic material such as a fatty acid is uniformly dispersed in a transparent synthetic resin binder having a film-forming property. . This layer becomes transparent when given heat is applied thereto by a thermal head or the like and rapidly cooled, and becomes turbid when it is gradually cooled after applying the heat.
[0034]
As the binder of the synthetic resin, a resin that is transparent, has a film-forming property, and can uniformly disperse and hold a low-molecular organic substance is preferable, for example, polyvinyl chloride, vinyl chloride-vinyl acetate copolymer. And vinyl chloride resins, vinylidene chloride resins, acrylic resins, and other polyester resins.
As the organic low-molecular substance, various fatty acids and derivatives thereof can be used. Among them, saturated linear fatty acids having a carbon number of 10 to 30 and a melting point of 30 to 160 ° C. are preferable. Alternatively, two or more kinds can be used. The use of low-molecular organic substances having different melting points, for example, monocarboxylic acid and dicarboxylic acid, has the advantage that the temperature range for clearing can be widened.
[0035]
(3) In the liquid crystal system, a liquid crystal / polymer composite film is formed using a material in which a smectic liquid crystal is dispersed in a polymer matrix. In this liquid crystal system, liquid crystal molecules are brought into a random alignment state or an alignment state by using heat and an electric field, and in these states, the properties of light scattering and light transmission are used, respectively.
Further, a dichroic dye can be added for the purpose of improving the contrast and coloring, and a rewritable layer having excellent visibility can be obtained.
[0036]
Any of the above (1) to (3) can be used according to the application. Among them, the leuco dye system of (1) and the liquid crystal system of (3) can perform color display, and therefore, in view of visibility. Better.
Regardless of the use of any of the above (1) to (3), a transparent or translucent protective layer is formed on the rewritable layer in order to secure the printability of the rewritable layer and to improve the durability. As a material, a thermosetting resin or an ionizing radiation-curable resin may be used.
Prior to forming the rewritable layer, a primer layer or an intermediate layer of a synthetic resin may be formed in advance.
[0037]
The rewritable layer 2 may be formed directly on the card base material 1 or may be formed by transferring the rewritable layer on a temporary base material so that the rewritable layer can be peeled off. It may be carried out in a manner of forming and sticking on a card base material. When formed on another thin base sheet, the base sheet side may be adhered to the card base, or may be attached to the card base in such a direction that the base sheet side is outside, In the latter, the base sheet functions as a protective layer, whereas in the former, the surface is exposed to the outermost surface, so that the surface may be further covered with a protective layer.
[0038]
As described above, the decorative layer 3 is mainly formed by printing. In addition, the decorative layer 3 is also formed by coating, spraying, dip coating, which is a kind of coating, and the like.
Therefore, the decorative layer 3 itself is formed by drying and solidifying the ink or paint, and is used for bonding the pigment or / and the dye with the colorant, and the colorant and the printing material or the coating material. And a necessary amount of additives such as a cross-linking agent, extender, or plasticizer which may be added to the ink or paint.
Since the surface of the rewritable card is rubbed when the rewritable card is conveyed in a printer for printing during use, the decorative layer 3 desirably has a necessary degree of abrasion resistance. It is preferable to use a compound which is curable with an ionizing radiation such as an ultraviolet ray or an electron beam because the decorative layer 3 can be further strengthened.
[0039]
The card base material 1 may be subjected to various processes performed in producing this kind of card. The first is the formation of characters and pictures. (1) The trade name to indicate the issuer of the card, the name of the card, or the name of the association if it is distributed to members, etc. (2) The expiration date of the card , A mark for indicating the direction of insertion of the card into the reader / writer, a precautionary statement for use, (3) the name of the card holder and the card issue number are formed on the card surface by printing or embossing.
The card substrate 1 may optionally be provided with a known recording layer other than the rewritable layer of the present invention. (4) a magnetic recording layer, (5) a hologram or diffraction grating, (6) a writing layer composed of a material easy to write for signature, (7) an optical recording layer recordable with laser light, (8) an operation IC, LSI having a unit or a memory unit, and (9) an area where an image can be formed by sublimation transfer or pasting of a photograph.
[0040]
In the present invention, each item from the above-described formation of the characters and patterns of (1) to the provision of the area capable of sublimation transfer or the like of (9) is directly applied to the outermost surface of the card base material. However, when the card base material is integrated by hot pressing, it may be inserted between the sheets. Except for the case where it must be exposed to the outermost surface for recording or the like, it may be possible to prevent damage due to abrasion by forming it inside the outermost surface.
[0041]
In the rewritable card of the present invention, a protective layer for protecting each layer may be laminated on the outermost surface and reinforced to prevent wear and stain due to use.
The protective layer can be formed by laminating a thin sheet of the same kind as the card base material 1 or pasting a film of excellent properties such as polyethylene terephthalate resin, but a thermosetting resin composition using a thermosetting resin Or, using a radiation-curable resin composition that cures by irradiation with ultraviolet light or electron beam, protection after improved physical and chemical properties by heating after application or crosslinking and curing by irradiation with ionizing radiation Layers can be formed.
[0042]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, since the decoration layer is laminated on at least a part of the rewritable layer laminated on at least a part of the card base material, such a rewritable layer is exposed without the decoration layer. Compared with a certain case, the profile of the rewritable layer, that is, the presence of the rewritable layer, becomes less noticeable, and both the fact that the rewritable layer is noticeable and that the rewritable layer is colored due to fogging are alleviated.
[0044]
According to the invention of claim 2 , in addition to the effect of the invention of claim 1, the boundary between the rewritable layer laminated on one side of the card substrate and the exposed portion of the card substrate becomes less noticeable.
[0045]
According to the invention of claim 3 , in addition to the effect of the invention of claim 1, the boundaries between the strips of the card base material on both sides of the band of the rewritable layer laminated on the card base material in a band shape are more conspicuous. Disappears.
[0046]
According to the invention of claim 4 , in addition to the effect of the invention of claim 1, the boundary between the rewritable layer laminated on the card substrate in the shape of an island and the exposed portion of the surrounding card substrate becomes less noticeable. .
[0048]
According to the fifth aspect of the present invention, in addition to the effects of any one of the second to fourth aspects, the peripheral shape of the decoration layer having a high optical density is not clear due to gradation, and the decoration layer is formed in a portion without the rewritable layer. What you do is even less noticeable.
[0049]
According to the invention of claim 6 , in addition to the effect of any one of claims 2 to 4 , the peripheral shape of the decorative layer formed on the rewritable layer is not clear due to gradation, and the decorative layer is formed on the rewritable layer. What you do is not noticeable.
[0050]
According to the invention of claim 7 , in addition to the effects of any one of claims 1 to 6 , the decorative layer is a colored layer without a pattern, so that a simple appearance can be obtained and necessary characters, designs and the like can be formed. It is convenient when doing.
[0051]
According to the invention of claim 8 , in addition to the effects of any one of claims 1 to 6 , the decorative effect is high because the decorative layer is a pattern layer.
[0052]
According to the ninth aspect of the present invention, in addition to the effects of any one of the first to eighth aspects, the protective layer is laminated on the outermost surface, so that the surface is reinforced against wear and fouling.
[Brief description of drawings]
FIG. 1A is a plan view of a rewritable card, and FIG. 1B is a view showing a laminated structure.
FIG. 2A is a plan view of the rewritable card, and FIG. 2B is a diagram showing a laminated structure.
FIG. 3A is a plan view of the rewritable card, and FIG. 3B is a diagram showing a laminated structure.
FIG. 4A is a plan view of the rewritable card, and FIG. 4B is a diagram showing a laminated structure.
5A is a plan view of the rewritable card, and FIG. 5B is a view showing a laminated structure.
[Explanation of symbols]
1 Card base material 2 Rewritable layer 3 Decorative layer

Claims

カード基材の表面上の少なくとも一部に熱可逆性方式のリライタブル層が積層されたリライタブルカードにおいて、反射濃度が０．２〜０．８である装飾層が積層されており、かつ、前記装飾層の反射濃度が下層にリライタブル層のある部分から無い部分に向かって、グラデーション部分を有していることを特徴とするリライタブルカード。In a rewritable card in which a thermoreversible rewritable layer is laminated on at least a part of the surface of the card substrate, a decoration layer having a reflection density of 0.2 to 0.8 is laminated, and the decoration A rewritable card having a gradation portion in which the reflection density of the layer has a gradation portion from a portion having a rewritable layer to a portion having no rewritable layer below.

カード基材の表面上の一方の側にリライタブル層が積層されている事を特徴とする請求項１記載のリライタブルカード。The rewritable card according to claim 1, wherein a rewritable layer is laminated on one side of the surface of the card base material.

カード基材の表面上に、帯状のリライタブル層が積層されている事を特徴とする請求項１記載のリライタブルカード。The rewritable card according to claim 1, wherein a band-shaped rewritable layer is laminated on the surface of the card base material.

カード基材の表面上に周囲に余白を残してリライタブル層が積層されている事を特徴とする請求項１記載のリライタブルカード。The rewritable card according to claim 1, wherein a rewritable layer is laminated on the surface of the card base material, leaving a margin around the card base material.

装飾層の反射濃度が、下層にリライタブル層のある部分から無い部分に向かうほど高くなるグラデーション部分を有していることを特徴とする請求項２〜４いずれか記載のリライタブルカード。The rewritable card according to any one of claims 2 to 4 , wherein the decoration layer has a gradation portion in which the reflection density of the decoration layer increases from a portion having a rewritable layer to a portion without the rewritable layer.

装飾層の反射濃度が、下層にリライタブル層のある部分から無い部分に向かうほど低くなるグラデーション部分を有していることを特徴とする請求項２〜４いずれか記載のリライタブルカード。The rewritable card according to any one of claims 2 to 4 , wherein the decorative layer has a gradation portion in which the reflection density of the decoration layer is lower as it goes from a portion having a rewritable layer to a portion without the rewritable layer.

装飾層がパターンの無い着色層であることを特徴とする請求項１〜６いずれか記載のリライタブルカード。The rewritable card according to any one of claims 1 to 6, wherein the decorative layer is a colored layer having no pattern.

装飾層が模様層であることを特徴とする請求項１〜６いずれか記載のリライタブルカード。The rewritable card according to any one of claims 1 to 6 , wherein the decorative layer is a pattern layer.

リライタブル層および装飾層を含むカード基材上の最上層に、さらに保護層が積層されている請求項１〜８いずれかのリライタブルカード。The rewritable card according to any one of claims 1 to 8 , wherein a protective layer is further laminated on the uppermost layer on the card base including the rewritable layer and the decorative layer.