JP3603814B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗濯乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】
洗濯乾燥機は、洗い運転においては、水道水(洗い水)を給水後に、攪拌翼を正逆回転させ、洗濯衣類に機械力を作用させる洗い運転を実行し、その後、水道水(濯ぎ水)を給水すると共に洗濯衣類に同様に機械力を作用させる濯ぎ運転を実行し、その後、洗濯兼脱水槽を回転させることにより洗濯衣類に含まれる濯ぎ水を遠心脱水する脱水運転を実行し、更にその後に、洗濯兼脱水槽に温風を供給して洗濯物を乾燥させる乾燥運転を実行する構成である。
【0003】
このような一連の運転を実行する洗濯乾燥機として、特開平11−347281号公報や、特開平11−347282号公報や、特開平11−347296号公報等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、洗濯運転及び乾燥運転で信頼性の高い運転をすることが出来、また、空間を有効利用して大型化を抑制した洗濯乾燥機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、枠体と、前記枠体に吊下支持される外槽と、前記外槽内に設置された洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽の底部に設置された攪拌翼と、前記洗濯兼脱水槽及び前記攪拌翼を回転駆動する駆動装置と、前記外槽に設けた吸出し口部から吸い出された空気を水冷除湿する水冷除湿手段と、前記水冷除湿された空気を加熱する加熱手段と、前記加熱された空気を前記洗濯兼脱水槽に吹き込む吹込口と、前記吸出し口部から前記吹込口まで循環ファンにより前記空気を循環させる循環風路とを有し、前記循環ファンは、前記外槽の下部に取付けられ、前記循環風路の一部を前記外槽と一体に成形したダクトで構成し、前記ダクトは、前記水冷除湿手段を有し、前記吸出し口部から上向きに伸びるように形成して内部を前記空気が上昇する第1ダクトと、前記第1ダクトと前記外槽の下部に設けられた循環ファンとを連通させ、内部を前記空気が下降する第2ダクトと、前記循環ファンと前記吹込口とを連通させ、内部を前記空気が上昇する第3ダクトを有することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図面を参照して説明する。本発明は、洗濯機および洗濯乾燥機に関するものであるが、洗濯機は、洗濯乾燥機から乾燥機構を取り除いた構成で実施することができるので、以下に述べる実施の形態は、洗濯乾燥機について説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施の形態である洗濯乾燥機を縦断面して示す模式図である。
【0020】
1は、外郭を構成する四角筒状の枠体である。2は、洗濯兼脱水槽であり、その周壁に通水および通風のための***2aを有し、その上縁部に流体バランサー3を備え、底部の内側には回転自在に撹拌翼4を設置する。撹拌翼4は、通水および通風のための***4aを有する。5は、前記洗濯兼脱水槽2を内包する外槽であり合成樹脂製である。又、外槽5の底部の外側には駆動装置6を鋼板製の取付ベース7によって取り付け、枠体1の上端部の四隅部に係止した4本の防振支持装置8によって外槽5を四方から均等に吊り下げることにより該枠体1の中心部に懸垂するように支持する。
【0021】
駆動装置6は、駆動電動機と電動操作クラッチ機構と遊星歯車減速機構を内蔵し、洗濯兼脱水槽2を静止させた状態で撹拌翼4を回転させ(撹拌モード)、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4をそれぞれ反対方向に回転させ(洗濯モード)、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を一体的に同一方向に回転(脱水・乾燥モード)させるような選択的な駆動機能を有する。
【0022】
外側衣類投入口9aを形成したトップカバー9は、枠体1の上部開口を覆うように該開口端縁に嵌め込み、フロントパネル10およびバックパネル11と共に取り付けネジによって枠体1に取付ける。
【0023】
トップカバー9とフロントパネル10の間に形成される前部収納部であるフロントパネルボックス12には、電源スイッチ13と入力スイッチ群および表示素子群を備えた操作パネル14と、外槽5内の水位に応じた水位信号を発生する水位センサ15と、コントロールユニット16を内蔵する。これらは、制御装置を構成する。
【0024】
トップカバー9とバックパネル11の間に形成される後部収納部であるバックパネルボックス17には、後述する洗濯水給水手段と高濃度洗剤液生成・供給手段を横並びにして内蔵する。
【0025】
洗濯水給水手段は、入水側を水栓接続口18に接続し、出水側を注水口19に接続した主給水電磁弁20によって構成する。
【0026】
高濃度洗剤液生成・供給手段は、補助給水電磁弁22から洗剤溶解容器21に洗剤溶解水を供給し、この洗剤溶解容器21内に投入されている粉末合成洗剤を撹拌しながら前記洗剤溶解水で溶解して高濃度洗剤液を生成し、更なる給水により希釈しながら洗剤溶解容器21から溢水させて前記注水口19に供給し、洗剤溶解容器21に付設した仕上剤投入室(詳細は後述する)に給水することによって溢水させて前記注入口19に供給するように構成する。
【0027】
注水口19は、トップカバー9の底と外槽5の外槽上カバー28の後部を貫通して洗濯兼脱水槽2の上部開口内に向けて開口する。この注水口19は、トップカバー9の底と外槽上カバー28の間には可撓管19a(図3参照)を介在させる。
【0028】
温風循環乾燥手段は、外槽5の下部の側壁に形成した吸出口5aから該外槽5の後側の側壁である外壁面に沿って垂直状態で上向きに伸びるように形成して前記吸出口5aから浸入した洗濯水を堰き止める除湿風路部であるダクト(水冷除湿ダクト23)と、この水冷除湿ダクト23内の上部に位置して該ダクト内に冷却水を供給する水冷除湿手段である冷却散水部24と、洗濯運転における外槽5の水位よりも高い位置で折り返して該外槽5の外壁面に沿って該外槽5の下側に向かって垂直に伸びる下降風路部である下降風路ダクト25と、外槽5の下側の空間に配置されて前記下降風路ダクト25から吸い込み口に空気を吸い込んで循環空気を生成するファンである循環ファン26と、この循環ファン26の吹き出し口から外槽5の外壁面に沿って上方向に垂直状態に伸びる上昇風路部である上昇風路ダクト27と、外槽5の上端部に取り付けた外槽上カバー28上に設置されて前記上昇風路ダクト27から送り込まれる循環空気を加熱する加熱手段であるヒータ(PTCヒータ)29を内蔵し、加熱した循環空気を洗濯兼脱水槽2内に向けて吹き込む吹込口30を備える。
【0029】
そしてこのように、吸出口5aから吸い出された空気をファン26により外槽5内へ循環させる水冷除湿ダクト23や上昇風路ダクト27や下降風路ダクト
25などからなる循環風路を有しており、この循環風路全てを外槽に取付けてある。
【0030】
循環風路を構成する第1ダクトである前記水冷除湿ダクト23と、第1ダクトと平行に外槽5の側壁に沿って垂直方向に伸びる第2ダクト及び第3ダクトである下降風路ダクト25および上昇風路ダクト27は、外槽5の後側の外壁面に該外槽5の周方向に並べてその一部を該外槽5と一体に成形して実装し、これらの外側を覆う後側蓋1aは、外側に膨出する形状に構成してねじ止めする。
【0031】
第2及び第3ダクトの上端部及び下端部はそれぞれ開口しており、第1ダクトの左右に連続的に第2ダクト及び第3ダクトを形成している。
【0032】
水冷除湿ダクト23の側壁は図11に示すように上部bに比べて下部aを厚く形成することによって型抜きがし易くなっている。
【0033】
前記水冷除湿ダクト23は吸出口5aの周縁部から上向きに伸びるように形成し、上端部は開口し下端部は貫通穴23aを有する底部23cを有する。
【0034】
また、下降風路ダクト25内下部には湿度センサ40と第1温度センサ41を設置し、吹込口30のヒータ29の下流側の間の風路内には第2温度センサ42を設置する。水冷除湿ダクト23内で水冷除湿された循環空気の湿度と温度を精度良く検出するためには、水冷除湿された循環空気が良く混合されて均一になった後に前記湿度センサ40と第1温度センサ41に触れさせるのが良く、従って、湿度センサ40と第1温度センサ41は、水冷除湿ダクト23から遠く離れた下降風路ダクト25の下部または循環ファン26の吸込口ケーシング26cに設置する。更に、湿度センサ40と第1温度センサ41は、保守作業に便利なように、後側蓋1aを外したときに露出するような設置位置とする。
【0035】
また、ここでは図示説明を省略するが、水冷除湿ダクト23から下降風路ダクト25への折り返し部分には、後述する糸屑捕集手段を備える。
【0036】
トップカバー9に形成した外側衣類投入口9aは、2つ折り(山折り)に開くようにヒンジ31aによってトップカバー9に取り付けた外蓋31によって開閉自在に覆い、外槽5の上端に取り付けた外槽上カバー28に形成した内側衣類投入口28aは、ヒンジ32aによって外槽上カバー28に取り付けた内蓋32によって開閉自在に覆うように構成する。
【0037】
外槽5の底に形成した排水口5bは、排水電磁弁33を介して排水ホース34に接続する。エアートラップ5cは、エアーチューブ35を介して前記水位センサ15に接続する。枠体1の下端縁には、四隅に脚36を取り付けた合成樹脂で成形されたベース37を装着する。
【0038】
なお、参照符号38は、洗濯兼脱水槽2内に投入された洗濯物である。
【0039】
図2は、この洗濯乾燥機の電気系を示すブロック図である。
【0040】
電源スイッチ13を介して受電するコントロールユニット16は、マイクロコンピュータ16aを中心にして構成し、電源回路16bと、駆動装置6と主給水電磁弁20と補助給水電磁弁22,22aと洗剤撹拌電動機39と排水電磁弁33と循環ファン26とヒータ29と冷却散水電磁弁24aへの給電を制御するための半導体交流スイッチング素子(FLS)群を有する駆動回路16cとを備える。
【0041】
前記駆動装置6の駆動電動機61は、固定子巻線61aと回転センサ61bを有し、電動操作クラッチ機構62は、電動操作機62aと動作位置を検出する位置センサ62cを有する。
【0042】
そして、前記駆動回路16cは、駆動装置6における前記駆動電動機61の固定子巻線61aへの給電制御に関しては、正逆回転制御用に2つの半導体交流スイッチング素子(FLS)16c1,16c2を備える。FLS16c1は、正回転給電制御用の半導体スイッチング素子、FLS16c2は逆回転給電制御用の半導体交流スイッチング素子である。この実施の形態において、駆動電動機61の回転速度制御は、固定子巻線61aへの給電をFLS16c1,16c2によって位相制御することによって行うように構成しているが、インバータ駆動のブラシレス電動機を使用する構成においては、PWM制御やPAM制御によって行うように構成する。また、駆動装置6における電動操作クラッチ機構62の電動操作機62aへの給電を制御するためのFLS16c3を備える。
【0043】
また、駆動回路16cは、主給水電磁弁20,補助給水電磁弁22,22a,洗剤撹拌電動機39,排水電磁弁33,循環ファン26,ヒータ29,冷却散水電磁弁24aへの給電を制御するFLS16c4〜16c11を備える。そして、この駆動回路16cは、マイクロコンピュータ16aからの指示に従ってFLS16c1〜FLS16c11の導通状態を制御して従属する負荷への給電制御を行う。
【0044】
マイクロコンピュータ16aは、更に、前記駆動電動機61の回転センサ61b,電動操作クラッチ機構62の位置センサ62c,外槽5内の洗濯水位を検出する水位センサ15,湿度センサ40,第1,第2温度センサ41,42,アンバランス検出センサ43,操作パネル14に接続し、予め組み込まれた制御処理プログラムを実行することにより、操作パネル14の入力スイッチ群14aと水位センサ15と回転センサ61bと位置センサ62cと湿度センサ40と第1,第2温度センサ41,42とアンバランス検出センサ43からの信号を取り込み、駆動回路16cを制御することによって、検出,高濃度洗剤液生成,洗濯物湿潤,高濃度洗剤液生成・供給(浸沈),洗い,濯ぎ,脱水および温風乾燥の各運転を実行し、操作パネル14の表示素子群14bを制御することによってその進行状況を表示する。ここで、アンバランス検出センサ43は、洗濯兼脱水槽2を回転させたときに該洗濯兼脱水槽2内の洗濯物38の分布のアンバランスによって該洗濯兼脱水槽2(外槽5)が所定値以上に大きく振れるのを検出するセンサである。
【0045】
この洗濯乾燥機は、電源スイッチ13を投入し、外蓋31と内蓋32を開いて洗濯兼脱水槽2内に洗濯物38を投入し、外蓋31と内蓋32を閉じて操作パネル14の洗濯開始スイッチを投入すると、コントロールユニット16は、駆動装置6を運転して洗濯兼脱水槽2を静止させた状態で撹拌翼4を回転させることによって布量を検出し、洗濯水量および相応する洗剤量を決定し、これを表示するように操作パネル14の表示素子群14bを制御する。
【0046】
そして、外蓋31を開けて相当する量の粉末合成洗剤および仕上剤が洗剤溶解容器21に投入され、外蓋31が閉じられると、補助給水電磁弁22を開いて前記粉末合成洗剤を溶解するのに好適な量の水道水(洗剤溶解水)を洗剤溶解容器21に供給し、更に、洗剤撹拌電動機39を運転して粉末合成洗剤を撹拌しながら溶解して高濃度洗剤液を生成する。
【0047】
この間、駆動装置6を制御して洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を緩速回転させて洗濯物38を回転させながら主給水電磁弁20を開いて給水することによって、水道水を洗濯物38に満遍なく降りかけて該洗濯物38を湿潤させる。このときの給水量は、洗濯物38を均一に湿潤させることができる程度に止めるように制御する。
【0048】
次に、補助給水電磁弁22を開いて洗剤溶解容器21に追加の給水を行うことにより該洗剤溶解容器21内の高濃度洗剤液を溢水させて注水口19に供給すると共に主給水電磁弁20を開いて注水口19に供給することにより、高濃度洗剤液を所望の洗剤濃度(5〜30倍の範囲)に希釈して洗濯物38に降りかけるように制御する。このとき、高濃度洗剤液が洗濯物38に満遍なく降りかかって該洗濯物38内に均一に浸沈するように、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を一体的に緩速回転させ、または洗濯兼脱水槽2を静止させた状態で撹拌翼4を回転させることによって、洗濯物38を回転または撹拌するように駆動装置6を制御する。
【0049】
このように粉末合成洗剤を水で溶解して生成し更に希釈した5〜30倍の濃度の高濃度洗剤液を洗濯物38に浸沈させると、洗剤成分の化学的な洗浄力が洗濯物38の汚れに効率良く作用して洗浄力を高める。
【0050】
高濃度洗剤液を洗濯物38に浸沈させた後、所定の水位まで洗い水を給水するように主給水電磁弁20と補助給水電磁弁22を開弁制御し、その後、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を反対方向に正,逆回転させて洗濯物38に機械力を作用させる洗い運転を実行するように駆動装置6を制御する。
【0051】
洗い運転を終了した後に、洗い水を機外に排水するように排水電磁弁33を開弁制御し、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を一体的に高速回転させて洗い水を遠心脱水する中間脱水を行うように駆動装置6を制御する。この中間脱水を終了した後に、排水電磁弁33を閉弁制御し、所定の濯ぎ水位まで給水するように主給水電磁弁20を開弁制御し、更に、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を反対方向に正,逆回転させて洗濯物38に機械力を作用させる濯ぎ運転を実行するように駆動装置6を制御する。この濯ぎ運転は、必要に応じて、複数回実行し、最後の濯ぎにおける給水時に補助給水電磁弁22aを開いて仕上剤を供給する。
【0052】
濯ぎ運転を終了した後に、濯ぎ水を機外に排水するように排水電磁弁33を開弁制御し、排水後に、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を一体的に高速回転させて濯ぎ水を遠心脱水する最終脱水を行うように駆動装置6を制御する。
【0053】
このように洗濯および遠心脱水した洗濯物38を洗濯兼脱水槽2内で乾燥させるように、洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4を一体的または反対方向に回転させるように駆動装置6を制御し、外槽5および洗濯兼脱水槽2内の湿潤空気を吸出口5aから吸い出して吹込口30から洗濯兼脱水槽2内に吹き込む循環空気を生成するように循環ファン26を運転制御し、この循環空気を水冷除湿ダクト23内で水冷するように冷却散水部24の散水電磁弁24aを制御し、洗濯兼脱水槽2に吹き込む空気を加熱するようにヒータ29を制御する温風乾燥運転を実行する。この温風乾燥運転の制御は、湿度センサ40,第1温度センサ41,第2温度センサ42の検出信号を監視しながら実行し、所望の乾燥度が得られた時点で終了する。
【0054】
図3〜図8は、前述した洗濯乾燥機の具体的な構成を示すもので、図3は洗濯乾燥機の縦断側面図、図4は枠体の後側を切り欠いて循環風路部を示す洗濯乾燥機の背面図、図5は洗濯乾燥機の一部を切り欠いて示す下面図、図6は、上カバーを外して外槽と循環風路部を示す洗濯乾燥機の上面図、図7は糸屑捕集部の縦断側面図、図8は、枠体と外槽の関係を示す上面図、図9は、外槽上カバーの分解図である。図1の説明と重複する説明の一部は省略する。
【0055】
回転駆動装置6は、可逆型の駆動電動機61と電動操作クラッチ機構62と太陽歯車減速機構63と撹拌翼4が結合される中心出力軸64と洗濯兼脱水槽2が結合される外側出力軸65を備える。太陽歯車減速機構63は、駆動電動機61に直結した太陽歯車と外側出力軸65に直結した内歯車と遊星歯車を支持して中心出力軸64に直結するキャリアを備える。そして、電動操作クラッチ機構62を撹拌モードに制御することによって、太陽歯車減速機構63の内歯車(外側出力軸65と洗濯兼脱水槽2に連結)を静止させた状態で駆動電動機61の回転力を太陽歯車と遊星歯車とキャリアを介して減速して中心出力軸64に伝達して撹拌翼4を正逆回転させ、電動操作クラッチ機構62を洗濯モードに制御することによって、太陽歯車減速機構63の内歯車(外側出力軸65と洗濯兼脱水槽2に連結)を回転自由状態にして駆動電動機61の回転力を太陽歯車と遊星歯車とキャリアを介して減速して中心出力軸64に伝達することにより撹拌翼4を正逆回転させると共に内歯車に作用する反力を外側出力軸65に伝達して洗濯兼脱水槽2を撹拌翼4と反対の方向に回転させ、電動操作クラッチ機構62を脱水・乾燥モードに制御することによって、太陽歯車減速機構63の太陽歯車と内歯車を駆動電動機61に直結して該駆動電動機61の回転力を中心出力軸64と外側出力軸65を介して洗濯兼脱水槽2と撹拌翼4に伝達してこれらを一体的に回転させる構成である。
【0056】
循環風路における水冷除湿ダクト23の垂直部分は、円筒状の外槽5の最後部位、すなわち、枠体1の後側蓋1aに近い部位に位置するように外槽5に沿わせて該外槽5の側壁の吸出口5aの周縁から連続させて該側壁と一体的に成形により形成する。この水冷除湿ダクト23は、外槽5と後側蓋1aの間の狭隘な空間に配置するために好適なように、奥行きを狭くし、横幅を広げた長方形の風路断面形状に形成する。このように幅広の略長方形の風路断面形状の水冷除湿ダクト23は、壁面が広くなるので循環空気冷却壁面が増加することから循環空気の冷却除湿に好適である。
【0057】
下降風路ダクト25の垂直部分は、前記水冷除湿ダクト23の横隣に該水冷除湿ダクト23と共通の側壁となるように外槽5の側壁に一体成形により形成する。この位置は、外槽5の湾曲によって後側蓋1aから離れるので、風路断面形状は、奥行きを広げて幅を狭くした略正方形状に形成することにより、循環風路の横幅の広がりを抑制するように構成する。
【0058】
上昇風路ダクト27の垂直部分は、前記水冷除湿ダクト23の反対側の横隣に該水冷除湿ダクト23と共通の側壁となるように外槽5の側壁に一体成形により形成する。この位置は、外槽5の湾曲によって後側蓋1aから離れるので、風路断面形状は、奥行きを広げて幅を狭くした略正方形状に形成することにより、循環風路の横幅の広がりを抑制するように構成する。
【0059】
このように外槽5の後側の側壁に沿って該側壁に一体成形した各ダクト23,25,27の外側面は、枠体1の後側の側壁を構成する後側蓋1aの膨出部分の内側に所定の間隔で対向するように略直線形状に形成する。そして、この外槽5は、枠体1の上端部の四隅部に結合した補強部材1bに係止した4本の防振支持装置8によって外槽5を四方から均等に吊り下げることにより該枠体1の中心部に懸垂するように支持する。
【0060】
第1ダクトである水冷除湿ダクト23の垂直部分と第2ダクトである下降風路ダクト25の上端部を連結し連通させる上部折返部材44は、外槽5の上端に取り付けた外槽上カバー28の上面の後部に張り出させ、糸屑捕集手段を構成する糸屑捕集フィルタ45を内蓋32の上側から斜めに挿脱可能に収納する。
【0061】
また、上昇風路ダクト27の垂直部分の上端部に連結し連通させた吹込口部材30は、前記外槽上カバー28の上面の後部に張り出させ、ヒータ29を内蔵し、加熱した循環空気を洗濯兼脱水槽2の回転方向に対して逆方向に向けて該洗濯兼脱水槽2内に吹き込むように外槽上カバー28を貫通させて該洗濯兼脱水槽2の開口に臨んで開口させる。ヒータ29は、PTCヒータを採用し、通風路が上下方向に傾くように斜めに設置して吹込口30の背丈を低くすることによって機体の背丈の増加を抑制する。
【0062】
外槽上カバー28は、下側の樹脂成形部材28bと上側の金属板(ステンレス板)28cを重合した2層構造であり、必要に応じて、前記吹込口30と上部折返部材44の一部を樹脂成形部材28bと一体成形する。金属板28cは、補強および耐熱部材として機能させる。
【0063】
循環ファン26は、遠心羽根車26aと該遠心羽根車26aを回転させる駆動電動機26bと遠心羽根車26aを包囲する吸込口ケーシング26cと吹出口ケーシング26dを備え、外槽5の底部の下側に取り付けることによって、枠体1内において外槽5の下側に形成される空間に前記駆動装置6と並べてその後側に位置するように配置する。
【0064】
吸込口ケーシング26cと吹出口ケーシング26dを合わせたものをファンケーシングと呼ぶ。下降風路ダクト25の下端部と上昇風路ダクト27の下端部はこのファンケーシングと連結する。
【0065】
詳しくはファンケーシングの吸込口ケーシング26cは、ドレン排出口26eを有し、下降風路ダクト25の下端部に連結する。吹出口ケーシング26dは、上昇風路ダクト27の下端部に連結する。
【0066】
このように構成したファン26(循環ファン)は、吸出口5aの下方で駆動装置6の後方の外槽下部に取付けてある。
【0067】
詳しくは、循環ファン26は遠心羽根車26aと駆動電動機26bの上方に外槽5が位置し、前方に駆動装置6が位置し、後方にケーシング26c,26dおよび風路ダクト25,27が位置しているので、遠心羽根車26aと駆動電動機26bで発生する音の放散がこれらによって遮られ(抑制され)ることから、乾燥運転における騒音が小さくなる。
【0068】
図10および図11は、前述した外槽5と各ダクト23,25,27の一体的な成形方法を説明するための図であって、図10は、一体成形した外槽5と各ダクト23,25,27を形成金型と共に示す斜視図、図11は、一体成形した外槽5と各ダクト23,25,27を成形金型と共に一部を切り欠いて示す背面図である。
【0069】
外槽5と各ダクト23,25,27の垂直部分は、合成樹脂によって一体的に成形する。外槽5を成形する成形金型は、外槽5の内周面および底の内面を成形する成形面と吸出口5aを成形する進退可能な中子45aを有する円柱状の槽内型46bと、外槽5の外側面とダクト23,25,27の外側面を成形する周方向に4分割された槽外周型47a〜47dと外槽5の底の外面と各ダクト23,25,27の下端部を成形する槽底型47eと、各ダクト23,25,27の内周面を成形する3本のダクト内型48a,48b,48cを使用する。
【0070】
射出成形機は、槽底型47eを基準にして槽内型46b,槽外周型47a〜47d,ダクト内型48a〜48cを組み合わせて成形金型を組み立て、分解(型割り)する。槽内型46bは、上方から垂直方向に進退させ、槽外周型47a〜46dは、四方から水平方向に進退させ、ダクト内型48a〜48cは、上方から垂直方向に進退させる。ダクト25,27は、上下端を開口させるので、ダクト内型48b,48cの下端を槽底型47の凹部47b,47cに嵌合させて位置決めする。ダクト23は、下端部を外槽5の吸出口5aの周縁部から連続させて一体的に成形する構成であるので、ダクト23の底壁部に小さな貫通穴23a(貫通穴として利用)を成形するようにダクト内型48aに設けた突起48a1を槽底型47の凹部47aに嵌着させて位置決めさせる。この突起48a1により成形された貫通穴23aは、その後、栓などを詰めて水密状態に封止する。
【0071】
このような構成の金型による射出成形は、比較的小規模の射出成形機によって外槽5とダクト23,25,27の一体成形を可能にする。
【0072】
次に、高濃度洗剤液生成・供給手段を説明する、
図12は、洗剤溶解容器21と洗剤撹拌電動機39の関係を示す縦断側面図である。この高濃度洗剤液生成・供給手段は、洗剤溶解容器21と洗剤撹拌電動機39を金属ベース板49上に水平方向に横並びさせた状態に設置する。
【0073】
洗剤溶解容器21は、洗剤が投入される貯留部21uと、貯留部の底部に配設した洗剤攪拌翼50を有しており、洗剤撹拌翼50と結合した撹拌翼駆動軸51は、洗剤溶解容器21の底壁部21aおよび金属ベース板49を垂直状態に貫通させて該金属ベース板49の下側に導出し、導出部分にタイミングベルト従動プーリ52を嵌着する。洗剤攪拌翼50の駆動手段である洗剤撹拌電動機39は、回転出力軸39aが金属ベース板49を垂直状態に貫通して該金属ベース板49の下側に導出されるように該金属ベース板49に取り付け、導出部分にタイミングベルト駆動プーリ53を嵌着する。そして、従動プーリ52と駆動プーリ53は、タイミングベルト54によって連動させる。
【0074】
金属ベース板49は、前記撹拌翼駆動軸51を支持する軸受55を嵌着する軸受筒部49aを外向きに突設し、その内側には同心状態に環状の洗剤溶解容器嵌合凸部49bを突設する。洗剤溶解容器21の底壁21aには、前記洗剤溶解容器嵌合凸部49bの外周に嵌着させる筒状部21bを内側に向けて起立させて洗剤撹拌翼50の下側の凹部に潜り込ませるように設け、筒状部21bを洗剤溶解容器嵌合凸部49bの外周に嵌合させて位置決めした状態で止めねじ56によって金属ベース板49に固定する。前記軸受55で支持した撹拌翼駆動軸51は、前記筒状部21bを貫通して洗剤溶解容器21の内側に導出し、導出部分に洗剤撹拌翼50を嵌着する。筒状部21bの内側と撹拌翼駆動軸51の間には、軸シール部材57を収納する。洗剤撹拌翼50は、径方向の途中を前記筒状部21bの外周に沿って対向させて下向きに伸ばすことによって洗剤撹拌翼50の下側に前記筒状部21bを包囲する筒状の内壁面51aを構成する凹部51bを形成する。前記筒状部21bと筒状の内壁面51aの間には、筒状部21bの外周に嵌着した洗剤シール部材58を介在させる。
【0075】
金属ベース板49は、更に、洗剤撹拌電動機39の軸受筒39bの外周を嵌合させる嵌合穴49cを備え、洗剤撹拌電動機39の軸受筒39bに防振部材59を嵌着した状態で該軸受筒39bを嵌合穴49cに嵌合して位置決めし、洗剤撹拌電動機39の反対側の軸受筒39cに防振部材70を嵌着し、その周囲を包囲するように電動機カバー71を被せて金属ベース板49に止めねじ72で固定することにより、洗剤撹拌電動機39を防振部材59,70で挟持するように取り付ける。
【0076】
このように洗剤溶解容器21と洗剤撹拌電動機39を横並びに設置する構成は、バックパネルボックス17の背丈を低くして機体の背丈の増加を抑制することができる。また、撹拌翼駆動軸51と洗剤撹拌電動機39の回転出力軸39aは、金属ベース板49に形成した軸受筒部49aと嵌合穴49cによって正確に位置決めされるので、タイミングベルト54による回転駆動力の伝達が円滑になって静粛な運転を可能にする。更に、洗剤溶解容器21の筒状部21bを包囲するように洗剤撹拌翼50の下側に筒状の内壁面50aを構成する凹部50bは、洗剤シール部材58によって仕切られる空気溜りを形成するので、粉末合成洗剤を溶解して生成した高濃度洗剤液が浸入して軸シール部材57や軸受55を損傷するのを防止するように機能する。
【0077】
洗剤溶解容器21の更なる具体的な構成を洗剤投入容器を含めて図13〜図24を参照して説明する。図13は洗剤溶解容器の斜視図、図14は同正面図、図15は同上面図、図16は同左側面図、図17は同右側面図、図18は洗剤溶解容器と主給水電磁弁および補助給水電磁弁を実装したトップカバーをバックパネルを開いて示す斜視図、図19〜図22は洗剤投入容器を載置した洗剤溶解容器の縦断側面図、図23は外蓋を開いて洗剤投入容器を引き出した状態を示すトップカバーの斜視図、図24は同洗剤投入容器を押し込んだ状態を示すトップカバーの斜視図である。
【0078】
洗剤溶解容器21は、上方を開放して洗剤投入容器73を進退自在に載置可能な略四角形状の容器であり、前記洗剤撹拌翼50を設置する洗剤溶解室21cと、ソフナー等の仕上剤投入室21dと、洗濯水給水流路21eと、前記洗濯水給水流路21eに連なる溢水流路21fを備える。
【0079】
洗剤溶解室21cは、貯留部21uに給水する給水手段(第1の給水手段)である補助給水電磁弁22から給水を受ける受水口21gと、受水口21gから入ってきた水と洗剤とを洗剤撹拌翼50によって撹拌して洗剤液を生成し、この高濃度洗剤液を第1の給水手段の補助給水電磁弁22からの更なる給水によって希釈することによって増量したときに溢水流路21fに溢水させて洗濯物へ供給する溢水部である溢水縁21hを貯留部21u上部に設け、撹拌時に洗剤溶解水(高濃度洗剤液)の回動を抑制するリブ21iと、洗剤溶解容器内の貯留部底部に、希釈した高濃度洗剤液を洗剤溶解室21cの底から洗濯水給水流路21eに流し出すサイフォン手段であるサイフォン通水機構21jと、後述する洗剤投入容器73の進退を案内するガイドレール21kおよび洗剤投入容器73の底蓋を転回させる固定歯車21mとを備える。
【0080】
洗剤溶解室21cの容積は、バックパネルボックス17内に設置することを考慮し、粉末合成洗剤を溶解するために必要な少ない量、例えば200〜300ccの水道水によって、例えば洗い水の洗剤濃度の200〜300倍の濃度に生成するのに適した大きさに設定する。ここで洗剤濃度とは、例えば通常60Lの洗い水を使用する洗濯では、6Lの水で粉末洗剤を溶解することによって得られる洗剤液は洗剤濃度が10倍である。
【0081】
仕上剤供給手段である仕上剤投入室21dは、溢水流路21fに連なる溢水縁21nと、洗濯水給水流路21eに連なるサイフォン通水機構21pと、補助給水電磁弁22aからの受水口21qを備え、室内の仕上剤(液体)を受水口21qからの受水によって希釈することによって増量させて溢水縁21nから溢水流路21fに溢水させ、サイフォン通水機構21pから洗濯水給水流路21eに流し出す。
【0082】
洗濯水給水流路21eは、洗濯物へ給水する給水手段(第2の給水手段)である主給水電磁弁20から受水する受水口21rと、貯留部21u内で洗剤と水とを洗剤攪拌翼50で攪拌して生成された洗剤液を溢水部から溢水させて洗濯物へ供給する第1の供給流路である溢水流路21fと、サイフォン通水機構21jから洗濯物へ供給する第2の供給流路を備え、第1の供給流路からの洗剤液と第2の供給流路からの洗剤液とを混合室21vで混合する。また、第2の給水手段からの水も混合室21vで混合する。そしてこの混合室21vは洗剤溶解容器21内に設けられている。また、溢水流路21nとサイフォン通水機構21pから流れ出る仕上剤を混合室21vで合流させて混合して流出口21sから注水口19に流し出す流路を形成する。
【0083】
洗剤投入容器73は、前記洗剤溶解容器21上をガイドレール21kに沿って進退する偏平な四角形状で上方を開放した箱状体であり、図23に記載されているように洗剤投入部73aと仕上剤投入部73bと取手部73cを備える。
【0084】
洗剤投入部73aは、洗剤溶解容器21の洗剤溶解室21cの上方を進退するように位置し、奥側半分領域の底を開閉するように転回する底板73dを備える。この底板73dは、図19に示すように軸端に歯車73eを設けた支軸によって転回可能に支持し、奥に押し込んだ状態では歯車73eが歯車21mに係合して前側半分領域の下面に沿って裏返し状態で水平状態になるまで転回して洗剤投入部73aの奥側半分領域の底を全開し、手前側に引き出す過程で図20又は図21に記載されているように下側に垂れ下がるように転回し、続いて、図22に記載しているようにトップカバー9の開口縁または洗剤溶解容器21の縁に押されて底を閉じるように転回する。しかし、この底板73dは、底を閉じるように転回した状態でも洗剤投入部73aの奥端部分を洗剤溶解室21cの上方位置に開放する短尺板である。
【0085】
仕上剤投入部73bは、洗剤溶解容器21の仕上剤投入室21dの上方を進退するように位置し、引き出した状態において仕上剤投入室21dの上に位置する奥底を開放する。
【0086】
取手部73cは、洗剤投入容器73の手前側の部分に位置し、トップカバー9に形成した外側衣類投入口9aの奥側の壁面に露出して進退操作するための把持部分として機能する。
【0087】
このように構成した高濃度洗剤液生成・供給手段は、取手部73cを掴んで洗剤投入容器73を外側衣類投入口9a内に引き出す。引き出した状態の洗剤投入容器73は、洗剤投入部73aは、手前側部分を外側衣類投入口9a内に上向きに開口させ、底板73dを閉じ、奥端部分を洗剤溶解容器21の洗剤溶解室21cの上方に開口させている。そこで、所定量の粉末合成洗剤を洗剤投入部73aに投入すると、その一部は奥端部分の開口から洗剤溶解室21cに落下し、一部は底板73d上に残る。また、仕上剤投入部73bに仕上剤を投入すると該仕上剤は仕上剤投入室21dに流下する。
【0088】
その後、洗剤投入容器73を押し込むと、洗剤投入部73aの底板73dは、洗剤溶解容器21の縁から離れて垂れ下がって残りの粉末合成洗剤を洗剤溶解室21c内に落下させ、更に奥に押し込むと歯車73eが歯車21mに係合して前側半分領域の下面に沿って裏返しになって水平状態となるまで転回する。
【0089】
この状態で補助給水電磁弁22を開いて溢水縁21hから溢れ出さず且つサイフォン通水機構21jも通水(導通)しない程度の量(200〜300cc)の洗剤溶解水を洗剤溶解室21cに供給し、洗剤撹拌電動機39によって洗剤撹拌翼50を回転させて粉末合成洗剤を溶解して高濃度(洗い水の洗剤濃度の200〜300倍)の洗剤液を生成する。
【0090】
その後、補助給水電磁弁22を開いて追加の給水を行って希釈して増量することによって溢水縁21hから溢水させると共にサイフォン通水機構21jを通水(導通)を開始させて洗濯水給水流路21eに流し出す。これと共に主給水電磁弁20を開いて給水することによって洗濯水給水流路21eに給水することによって高濃度洗剤液を更に希釈して洗濯物に浸沈させるのに好適な洗剤濃度(洗い水の洗剤濃度の5〜30倍)にして流出口21sから注水口19に流し出す。
【0091】
更に、その後の洗い水の給水は、主給水電磁弁20,補助給水電磁弁22を開いて所定の水位になるまで行うことによって洗剤溶解容器21を洗浄しながら行う。
【0092】
このように構成した洗濯乾燥機は、水冷除湿ダクト23や風路ダクト25,27を外槽5と一体成形により形成するように構成しているので、循環風路を合理的に形成することができる。
【0093】
また、水冷除湿ダクト23は、外槽5の下部の吸出口5aの周縁部から一体的に連続させて上端を上向きに開口するように成形しているので、容易に水密構造とすることができる。
【0094】
また、循環ファン26を外槽5の下側の空間に配置したことによって洗濯乾燥機の背丈の増加を軽減することができる。
【0095】
また、給水電磁弁20,22,22aや洗剤溶解容器21を枠体1の上端部に取り付けられたトップカバー9のバックパネルボックス17内に設置し、循環風路の吹込口30と糸屑捕集フィルタ45を外槽5の上端部に取り付けられた外槽上カバー28上に設置したことによって、外蓋31を開くことによって前記糸屑捕集フィルタ45や洗剤投入容器73を外側衣類投入口9a内から操作することができるので、操作し易い洗濯乾燥機とすることができる。
【0096】
また、水冷除湿ダクト23や風路ダクト25,27を外槽5の後側に該外槽5と一体成形により形成し、枠体1の外側向きに膨出した後側蓋1aによって覆うように構成しているので、枠体1の大型化を抑制することができる。
【0097】
しかも、外槽5は、枠体1の上端部の四隅から防振支持装置8によって吊り下げて支持する構成としているので、バランス良く支持することができる。
【0098】
また、洗剤溶解容器21は、洗濯物38に降りかけて浸沈させる高濃度洗剤液よりも更に高濃度に溶解するように小型(小容積)に形成し、生成した高濃度洗剤液を浸沈に適度の洗剤濃度に希釈しながら洗濯物38に降りかけるように構成しているので、洗剤を良く溶解することができ、しかも、トップカバー9に形成したバックパネルボックス17内に設置することが容易になる。また、サイフォン通水機構21jは、洗剤溶解容器21内の洗剤液の殆どを流し出すことができる。
【0099】
また、洗剤を撹拌する洗剤撹拌翼50を回転駆動する洗剤撹拌電動機39は、洗剤溶解容器21に対して横並び状態に設置しているので、背丈を低くすることができる。しかも、洗剤溶解容器21と洗剤撹拌電動機39は、金属ベース板49上によって位置決めしているので、正確なベルト連結によって静粛に駆動することができる。
【0100】
また、洗剤撹拌翼50を駆動する撹拌翼駆動軸51の軸受55や軸シール部材57は、洗剤溶解容器21の底壁21aに起立させた筒状部21bと洗剤撹拌翼50の下側に形成した凹部50bによって空気溜りを形成して高濃度洗剤液の浸入を阻止して粉末合成洗剤に含まれている添加剤(特にゼオライト)による損傷を軽減することができる。
【0101】
また、洗剤投入は、洗剤溶解容器21上に進退可能に載置して衣類投入口9aに引き出した洗剤投入容器73を介して行うように構成したので、洗剤投入が容易である。
【0102】
【発明の効果】
本発明によれば、洗濯運転及び乾燥運転で信頼性の高い運転をすることが出来、また、空間を有効利用して大型化を抑制した洗濯乾燥機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる洗濯乾燥機の一実施の形態を示す模式図である。
【図2】図1に示した洗濯乾燥機の電気系を示すブロック図である。
【図3】本発明になる洗濯乾燥機の具体的な構成を示す縦断側面図である。
【図4】図3に示した洗濯乾燥機の枠体の後側を切り欠いて循環風路部を示す背面図である。
【図5】図3に示した洗濯乾燥機の一部を切り欠いて示す下面図である。
【図6】図3に示した洗濯乾燥機のトップカバーを外して外槽と循環風路部を示す上面図である。
【図7】図6における糸屑捕集部の縦断側面図である。
【図8】図3に示した洗濯乾燥機の枠体と外槽の関係を示す上面図である。
【図9】図3に示した洗濯乾燥機の外槽上カバーの分解図である。
【図10】図3に示した洗濯乾燥機の一体成形した外槽と各ダクトを形成金型と共に示す斜視図である。
【図11】図3に示した洗濯乾燥機の一体成形した外槽と各ダクトを成形金型と共に一部を切り欠いて示す背面図である。
【図12】図3に示した洗濯乾燥機の洗剤溶解容器と洗剤撹拌電動機の関係を示す縦断側面図である。
【図13】図12に示した洗剤溶解容器を更に具体的に示す斜視図である。
【図14】図13に示した洗剤溶解容器の正面図である。
【図15】図13に示した洗剤溶解容器の上面図である。
【図16】図13に示した洗剤溶解容器の左側面図である。
【図17】図13に示した洗剤溶解容器の右側面図である。
【図18】図3に示した洗濯乾燥機の洗剤溶解容器と主給水電磁弁および補助給水電磁弁を実装したトップカバーをバックパネルを開いて示す斜視図である。
【図19】図3に示した洗濯乾燥機の洗剤溶解容器に搭載した洗剤投入容器を押し込んだ状態の縦断側面図である。
【図20】図3に示した洗濯乾燥機の洗剤溶解容器に搭載した洗剤投入容器を僅かに引き出した状態の縦断側面図である。
【図21】図3に示した洗濯乾燥機の洗剤溶解容器に搭載した洗剤投入容器を更に引き出した状態の縦断側面図である。
【図22】図3に示した洗濯乾燥機の洗剤溶解容器に搭載した洗剤投入容器を更に引き出した状態の縦断側面図である。
【図23】図3に示した洗濯乾燥機の外蓋を開いて洗剤投入容器を引き出した状態を示すトップカバーの斜視図である。
【図24】図3に示した洗濯乾燥機の外蓋を開いて洗剤投入容器を押し込んだ状態を示すトップカバーの斜視図である。
【符号の説明】
1…枠体、1a…後側蓋、1b…補強部材、2…洗濯兼脱水槽、4…撹拌翼、5…外槽、5a…吸出口、6…駆動装置、8…防振支持装置、9…トップカバー、9a…外側衣類投入口、17…バックパネルボックス、19…注水口、20…主給水電磁弁、21…洗剤溶解容器、21b…筒状部、21c…洗剤溶解室、21h…溢水縁、21j…サイフォン通水機構、22,22a…補助給水電磁弁、23…水冷除湿ダクト、24…冷却散水部、25…下降風路ダクト、26…循環ファン、27…上昇風路ダクト、28…外槽上カバー、28a…内側衣類投入口、29…ヒータ、30…吹込口、31…外蓋、32…内蓋、39…洗剤撹拌電動機、40…湿度センサ、41…第1温度センサ、42…第2温度センサ、44…上部折返部材、45…糸屑捕集フィルタ、49…金属ベース板、50…洗剤撹拌翼、50b…凹部、57…軸シール部材、58…洗剤シール部材、73…洗剤投入容器、73a…洗剤投入部、73d…底板。

Claims (5)

  1. 枠体と、
    前記枠体に吊下支持される外槽と、
    前記外槽内に設置された洗濯兼脱水槽と、
    前記洗濯兼脱水槽の底部に設置された攪拌翼と、
    前記洗濯兼脱水槽及び前記攪拌翼を回転駆動する駆動装置と、
    前記外槽に設けた吸出し口部から吸い出された空気を水冷除湿する水冷除湿手段と、
    前記水冷除湿された空気を加熱する加熱手段と、
    前記加熱された空気を前記洗濯兼脱水槽に吹き込む吹込口と、
    前記吸出し口部から前記吹込口まで循環ファンにより前記空気を循環させる循環風路とを有し、
    前記循環ファンは、前記外槽の下部に取付けられ、
    前記循環風路の一部を前記外槽と一体に成形したダクトで構成し、
    前記ダクトは、
    前記水冷除湿手段を有し、前記吸出し口部から上向きに伸びるように形成して内部を前記空気が上昇する第1ダクトと、
    前記第1ダクトと前記外槽の下部に設けられた循環ファンとを連通させ、内部を前記空気が下降する第2ダクトと、
    前記循環ファンと前記吹込口とを連通させ、内部を前記空気が上昇する第3ダクトを有することを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 請求項1において、
    前記第1ダクトと前記第2ダクトは、洗濯運転における前記外槽の水位よりも高い位置で折り返して連通していることを特徴とする洗濯乾燥機。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記第1ダクト、第2ダクト及び第3ダクトは前記外槽の後方に備えられ、
    前記循環ファンは、前記外槽の下部で前記駆動装置の後方に備えられたことを特徴とする洗濯乾燥機。
  4. 請求項3において、
    前記第2ダクトと第3ダクトの間に前記第1ダクトを備えたことを特徴とする洗濯乾燥機。
  5. 請求項4において、
    前記洗濯兼脱水槽は略円筒状であり、
    前記第1ダクトと前記第2ダクトは共通の側壁を有し、
    前記第1ダクトと前記第2ダクトは共通の側壁を有し、
    前記第1ダクト、第2ダクト、及び第3ダクトの外側壁は略直線形状に形成することを特徴とする洗濯乾燥機。
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