JP3601997B2 - 脱穀部のフィードチェン伝動構造 - Google Patents

脱穀部のフィードチェン伝動構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバイン等に載置される脱穀部のフィードチェン伝動構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンバインに載置される脱穀部は、扱室に沿って張架したフィードチェンを巻き掛けて駆動する駆動スプロケットを、該駆動スプロケットを有するフィードチェン駆動軸と入力プーリを有する入力軸を軸支した駆動ケースを介し、該入力プーリと機体側(脱穀部側)に設けた駆動プーリとに伝動ベルトを張設してフィードチェンを回転駆動すると共に、該伝動ベルトにはベルト張りを行うテンションプーリからなるベルト調節機構を設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然し、上記従来のような構成によるフィードチェン伝動構造は、フィードチェンを巻き掛けた駆動スプロケットを支持する駆動ケースを機体側に固定しているので、伝動ベルトのベルト張り調節を行うためのベルト調節機構を伝動ベルトの経路に設置しなければならず、フィードチェン伝動構造が複雑でコスト高になると共に、フィードチェンを入力軸と機体側の駆動軸間にベルト式無段変速装置を構成して伝動しようとするとき、上記テンションプーリ方式のベルト調節機構では、ベルト式無段変速装置用の伝動ベルトを調節することができない等の問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記従来の問題点を解消するために本発明による脱穀部のフィードチェン伝動構造は、第1に、脱穀部3のフィードチェンを巻き掛けた駆動スプロケット21を、機体側の駆動軸24から入力軸31及び駆動ケース22を介して回転駆動するフィードチェン伝動構造において、前記駆動ケース22を駆動スプロケット21を軸支するフィードチェン駆動軸17を中心に回動可能に支持すると共に、駆動ケース22の他方を回動方向に位置決め調節可能に取付固定する取付構造7によって機体側に支持し、上記伝動ベルト28のベルト張り調節を行うように構成したことを特徴としている。
【0005】
第2に、駆動軸24と入力軸31間に、伝動ベルト28を巻き掛けたベルト式無段変速装置25を構成することを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図面において、コンバイン1は、茎稈を刈り取る前処理部2、刈取茎稈から穀粒を脱穀して選別する脱穀部3、選別済みの穀粒が貯溜される穀粒タンク4、脱穀済みの排稈を排出切断等の処理するカッター等からなる後処理部5、各種の操作具が配設される操作部1a、左右一対のクローラ走行体を備える走行部1b等で構成され、これらの基本構成は何れも従来通りである。
【0008】
前記前処理2は、未刈茎稈を分草するデバイダ8、分草された茎稈を引き起こす引越し装置9、茎稈の株元位置を切断する刈刃10、刈取茎稈を後述する第2前処理搬送装置(扱深さ搬送体)11まで挟持搬送する第一前処理搬送装置12等で構成されるが、上記引越し装置9、刈刃10、第一前処理搬送装置12および第二前処理搬送装置11には、走行主変速機構13(静油圧式無段変速ユニットHST)を経由したエンジン動力が供給されるため、車速に連動した速度で茎稈の刈取りおよび搬送が行われるようになっている。
【0009】
図2に示すように、前記第二前処理搬送装置11には、茎稈の株元と穂先側を各別に共同して搬送する株元搬送チェン14と穂先搬送体15とが併設されているが、第二前処理搬送装置11全体は、扱深さモータ(図示せず)の駆動に基づき、搬送終端側を支点として上下方向に強制回動せしめられることにより、第一前処理搬送装置12とフィードチェン16との継送搬送時に、茎稈の挟持位置を変化させて脱穀部3における扱深さ調節を自由に行うことができるようにしている。
【0010】
一方、前記脱穀部3は図3,図4に示すように、扱胴17aを内装する扱室18と、各種の選別装置を内装する選別室19とで構成されている。そして、扱室18は、フィードチェン16が扱室18に沿って搬送する茎稈の穂先側を受け入れると共に、受け入れた茎稈の穂先側を扱胴17aの回転力で脱穀処理するが、扱胴17aおよび各種の選別装置には、走行主変速機構13を経由しないエンジン動力が供給されるため、エンジン回転数に応じた速度(通常、エンジン回転数は定格回転に固定されるため、脱穀処理速度は略一定)で脱穀および選別が行われるようになっている。
【0011】
前記フィードチェン16は、脱穀部3の外側面部に前後方向を向いて配設され、前述した第二前処理搬送装置11の終端部まで搬送された茎稈を左右方向を向く姿勢で受け継ぐと共に、受け継いだ茎稈の株元側を挟持レール20との間で挟持しつつ扱室18に沿って後方に搬送し、その終端から後処理部5に到る長い株側受けレール5aを介して該後処理部5に円滑に継送することができるようにしている。
【0012】
また、図5〜図7に示すように、フィードチェン16を巻き掛ける駆動スプロケット21を備えたフィードチェン駆動軸17を軸支する駆動ケース22は、脱穀部3(選別室19)の前端部に左右方向を向いて内装される風圧ファン(唐箕ファン)23の駆動軸24から、ベルト式無段変速装置25を介して脱穀部動力を入力すると共に、該動力を減速して駆動スプロケット21に伝動するようになっている。そして、上記駆動ケース22は後述する本発明に係わる位置決め調節装置6を備えた取付構造7によって、ベルト式無段変速装置25のベルト調節並びにベルト交換等を簡単に行うことができるようにしている。
【0013】
前記ベルト式無段変速装置25は同図及び図9に示すように、固定割プーリ26a,27aに対するスライド割プーリ26b,27bの軸方向移動に基づいてピッチ径(ベルト懸回径)が変化する一対の可変ピッチプーリ26,27を備え、該一対の可変ピッチプーリ26,27間に伝動ベルト28を懸回して構成されている。そして、一方の可変ピッチプーリ27を、後述する変速作動装置29の駆動力でピッチ径増加方向に強制的に変速作動させると、ピッチ径増加方向に弾機30で付勢される他方の可変ピッチプーリ26が弾機30の付勢力に勝るベルト張力を受けてピッチ径減少方向に従動的に変速作動し、また、一方の可変ピッチプーリ27を、ピッチ径減少方向に強制的に変速作動させると、他方の可変ピッチプーリ26がベルト張力に勝る弾機30の付勢力を受けてピッチ径増加方向に従動的に変速動作することになる。つまり、一対の可変ピッチプーリ26,27は、変速作動装置29の駆動に伴ってピッチ径が背反的に変化し、このピッチ径変化に基づいてフィードチェン16の搬送作動速度を無段階に変速するようになっている。
【0014】
さて、前記駆動ケース22の入力軸31および圧風ファン23の駆動軸24に可変ピッチプーリ26,27をそれぞれ連結するにあたり、変速作動装置29の駆動力で強制的に変速作動する可変ピッチプーリ27を駆動ケース22の入力軸31に連結する一方、弾機30の付勢力でピッチ径増加方向に変速作動する可変ピッチプーリ26を圧風ファン23の駆動軸24に連結している。つまり、フィードチェン16側の可変ピッチプーリ27を増速側に強制的に変速作動させた場合に、エンジン側の可変ピッチプーリ26は、弾機30の付勢力を受けながら増速側に変速作動するため、弾機30の付勢力に抗しながら減速側に変速作動する場合に比して迅速に変速作動することになり、その結果、ベルト式無段変速装置25の増速側への応答性が向上するようになっている。
【0015】
32は前記可変ピッチプーリ27の内側方に設けられる変速スリーブであって、該変速スリーブ32は、スライド割プーリ27b(変速作動部)に対し、軸回り方向に回動自在で、かつ軸方向に一体移動すべく軸受33を介して連結されている。一方、34は前記駆動ケース22から外側方に突出する入力軸31の支持筒であって、該支持筒34の外周部には、所定ピッチの螺旋溝34aが形成されているが、該螺旋溝34aには、変速スリーブ32の内周部に保持されるボール35が嵌合しているため、変速スリーブ32が軸回り方向に正逆回転すると、螺旋溝34aの案内で変速スリーブ32およびスライド割プーリ27bが軸方向に一体的に進退移動し、このプーリ変位に基づいて可変ピッチプーリ27が強制的に変速作動せしめられるようになっている。
【0016】
36は前記変速スリーブ32の外周部にモータブラケット37を介して設けられる減速機構付きの電動モータ(アクチュエータ)であって、該電動モータ36の出力軸36aに設けられる小径ギヤ38は、変速スリーブ32の外周部に固設される大径ギヤ39に噛合しているため、モータ駆動に伴って変速スリーブ32を回動させ、延ては前述した様にスライド割プーリ27bを強制的に変速作動させることになるが、変速スリーブ32に軸回り方向回動自在に支持されるモータブラケット37には、ピン40が突設される一方、駆動ケース22に固設されるセンサブラケット41には、ピン40の軸回り方向の回動を規制し、かつ軸方向(スリーブ移動方向)の移動を許容する長孔形状のガイド孔41aが形成されており、その結果、駆動中の電動モータ36が軸回り方向に回動することなく、変速スリーブ32およびスライド割プーリ27bと一体的に軸方向に移動するようになっている。即ち、電動モータ36、変速スリーブ32等からなる変速作動装置29を可変ピッチプーリ27と一体的なアッセンブリに構成することができるため、変速作動装置29およびベルト式無段変速装置25の配設スペースを可及的に小さくすることができる許りでなく、組み付け作業も簡略化することができるようになっている。
【0017】
図8において、42は前記センサブラケット41に組付けられるフィードチェン変速センサ(ポテンショメータ)であって、該フィードチェン変速センサ42のセンサ軸42aには、前記ピン40に弾圧的に接当するセンサアーム42bが一体的に設けられている。つまり、ピン40の位置検出に基づいてスライド割プーリ27b(変速スリーブ32)の変速位置を検出するが、センサブラケット41およびピン40は、前述の様に電動モータ36の回動規制部材にも兼用されるため、電動モータ36を安定よく支持すると共に、その部品点数の削減および構造の簡略化を図ることができるようになっている。
【0018】
ところで、前記ベルト式無段変速装置25は、フィードチェン16の下方で、かつフィードチェン16よりも機体内側に配設されるが、さらに、前記駆動ケース22および変速作動装置29は、ベルト式無段変速装置25よりも機体内側に配設されているため、駆動ケース22もしくは変速作動装置29が機体外側方に突出して、脱穀部3の幅寸法を増大させる不都合を回避することができるようになっている。
【0019】
また、前記駆動ケース22および変速作動装置29は、脱穀部3の前端部に設けられる圧風ファン23の前側スペース(前処理部2と脱穀部3との間のスペース)を利用して配設されている。そのため、脱穀部3の内部にスペースを確保する場合に比して脱穀部3の大型化を回避することができる許りでなく、脱穀部3の構造を大幅に変更することなく実施することができるようになっている。
【0020】
またさらに、前記駆動ケース22および変速作動装置29は、側面視でフィードチェン16の茎稈搬送経路よりも下側に配置されており、そのため、フィードチェン16の搬送茎稈が駆動ケース22や変速作動装置29に干渉して搬送乱れを生じる不都合を回避することができるようになっている。
【0021】
次に図6,図7を参照して、前出の駆動ケース22の位置決め調節装置6を備えた取付構造7について説明する。
前記駆動ケース22の取付構造7は、駆動ケース22をその上方でフィードチェン駆動軸17の両側を内装軸支している支持筒22aの外周を、脱穀部3の機体側から前側に向けて突設している取付ブラケット70で回動可能に嵌挿支持していると共に、駆動ケース22の下方に延設した固定板71を、取付ネジ72及び位置決め調節装置6を介して、コンバイン1の機体フレーム(機体側)1cに設けた取付板73と取付け位置調節可能に連結するようにしている。
尚、上記取付ブラケット70には長孔70aを穿設し、該長孔70aに取付ネジ70bを挿入して、駆動ケース22を位置調節可能に安定よく締着するようにしている。
【0022】
これにより、ベルト式無段変速装置25のベルト調節並びにベルト交換等のメンテナンス作業を行う際に、可変ピッチプーリ27を有する入力軸31を備えた駆動ケース22は、フィードチェン駆動軸17を中心に固定板71による長い回動腕(スパン)を形成するので、駆動ケース22の回動調節に大きな力を要することなく容易に行うことができると共に、駆動スプロケット21はフィードチェン16を巻き掛けたままその位置を変動することがないので、上記の様なメンテナンス作業が完了したのちは速やかにコンバイン作業を能率よく行うことができる等の利点を有するものである。
【0023】
即ち、固定板71は2本の取付ネジ72をその取付穴に着脱可能に挿入すると共に、取付板73には前記フィードチェン駆動軸17を中心に所定のベルト調節代を有する長さで円弧状の調節孔75を穿設形成しており、該調節孔75内に前記取付ネジ72を挿入した状態でナット76を締着することにより、固定板71を取付板73側に固定して、駆動ケース22の上部と下部を安定よく取付固定することができるようにしている。
【0024】
また、位置決め調節装置6は、固定板71に突設した支軸77に回動可能に枢支した位置決め用の調節ネジ60を、取付板73に一体的に形成した取付ブラケット73aに挿脱可能に設けると共に、挿通状態の調節ネジ60にナット61を螺挿することにより、前記ナット76を緩めた状態で上記ナット61を締め付けると、調節ネジ60を介して駆動ケース22をフィードチェン駆動軸17を支点に左方側に円滑に回動させて、伝動ベルト28の張力に抗しベルト張りを容易に行うことができると共に、ナット61を緩めると伝動ベルト28の張力で付勢されて右方側に回動させて、伝動ベルト28を緩め側に調節することができるようにしている。
【0025】
また、取付板73の後方(右方)には駆動ケース22の右方側への回動限界位置を規制するストッパ79を突設しており、伝動ベルト28の脱着をする際に、前記ナット61,76を外し取付ネジ72と調節ネジ60が取付板73との係合を解除した状態において、駆動ケース22を最右方に回動させて入力軸31と駆動軸24との芯間を最小にしたとき、固定板71はストッパ79に接当することにより、駆動ケース22が脱穀部3等の機体に接触することによるトラブルを的確に防止することができる。
【0026】
以上の如く構成されたコンバイン1は、フィードチェン16の動力供給経路に、フィードチェン16の搬送速度を無段階に変速するベルト式無段変速装置25を介設すると共に、該ベルト式無段変速装置25を変速作動装置29の駆動に基づいて変速作動させるにあたり、前記変速作動装置29をベルト式無段変速装置25の機体内側に配置しているため、変速作動装置29が機体外側に突出して脱穀部3の幅寸法を増大させる等の不都合がない。
【0027】
また、機体の大型化を回避することができると共に、変速作動装置29はフィードチェン16の内側下方に配置しているので、この部にベルト式無段変速装置25の設置をコンパクトに纏めて設置することができると共に、フィードチェン16による搬送茎稈が、変速作動装置29やベルト式無段変速装置25等に干渉して搬送乱れを生じる等の不都合も回避することができるので、コンバイン作業を能率よく良好に行うことができる等の利点がある。
【0028】
そして、長期間にわたるコンバイン作業に伴って伝動ベルト28に伸びが生じた場合に行われる伝動ベルト28のベルト調節は、前記取付構造7のナット76及び取付ネジ70b等をやや緩めた状態で、位置決め調節装置6のナット61を締め付け側に回動すると、調節ネジ60が固定板71を介して駆動ケース22を左方側に引っ張り、取付ブラケット70のフィードチェン駆動軸17を中心に回動させて、入力軸31と駆動軸24の芯間を広げるので、フィードチェン16の巻き掛け位置を変えることなくベルト張り調節を簡単に行うことができる。
またこの際に、位置決め調節装置6は、駆動ケース22の下方に延設した固定板71を介して長い回動腕となる駆動ケース22を、伝動ベルト28の張力に抗して容易に回動させることができる等の特徴がある。
【0029】
次いで、伝動ベルト28の損耗等に伴うベルト交換並びにベルト式無段変速装置25等の分解修理等メンテナンス作業時に行われる、伝動ベルト28のベルト取り外しは、既述したように、取付構造7のナット76を緩め取付ネジ72を外すと共に、位置決め調節装置6のナット61を外すと、固定板71は取付板73に対する取付けを解除されて自由になるので、そのまま駆動ケース22を伝動ベルト28の張力方向(右方)にストッパ79で接当規制される位置まで、簡単に回動移動させることができ、最小芯間にされた可変ピッチプーリ26,27から伝動ベルト28を簡単に外すことができて、メンテナンス作業を能率よく行うことができるものである。
【0030】
そして、上記のようなメンテナンス作業が完了したのち行われる、可変ピッチプーリ26,27に対する伝動ベルト28の巻き掛けは、該可変ピッチプーリ26,27が最小芯間にあるので、伝動ベルト28を簡単に巻き掛けることができると共に、この状態で駆動ケース22は軽く戻し回動をさせることができるので、先ず調節ネジ60を取付ブラケット73aに挿入しナット61を螺挿し締め付けることにより、駆動ケース22を引っ張り回動させながら取付ネジ72及びナット76を固定板71と取付板73に装着して仮締めする。
【0031】
次いで、この状態では可変ピッチプーリ26側が弾機30によってスライド割プーリ26bを最大に押圧移動させた最大径にあり、ここからナット61を締め付けることにより駆動ケース22を左方に回動すると、伝動ベルト28は可変ピッチプーリ26,27間で緊張し弾機30に抗してスライド割プーリ26bを径減方向に移動させ始めようとするが、この位置はメンテナンス作業開始以前に、可変ピッチプーリ27が前記変速作動装置29で予め設定された最小径に位置しているので、伝動ベルト28が緊張状態に設定されると、フィードチェン16は最高速回転されるように位置決めされるから、走行主変速機構13で設定されている最高走行作業速度(刈取り最高速度)に的確に対応させることができるものである。
【0032】
従って、上記伝動ベルト28の適正緊張位置までは位置決め調節装置6の引っ張り調節で駆動ケース22を回動移動させ、次いでナット76を固く締着して駆動ケース22を取付構造7を介し機体側に安定よく取付固定することにより、伝動ベルト28の適正なベルト掛け作業を簡単且つ能率よく完了することができ、コンバイン作業を再び良好に開始続行することができるものである。
【0033】
尚、上記したように伝動ベルト28は、ベルト掛けの初期設定(適正緊張位置)を機体の刈取り最高走行速度に対応した、フィードチェン16の最高回転速度にしていることにより、刈取り最高走行速度で刈取り搬送されてくる多量の刈取り茎桿を、前処理部2から的確に継送して扱ぎ残しや詰まり等を生じさせない脱穀を良好に行うことができるものである。
また図示例では可変ピッチプーリ27を脱穀部3側から伝動ベルト28を介して伝動するようにしたが、これに限ることなく前処理部2側から伝動してもよいものである。
【0034】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したことにより、次のような効果を奏する。
フィードチェンを巻き掛けた駆動スプロケットを有する駆動ケースは、機体側にフィードチェン駆動軸側とその他方を安定よく支持されると共に、入力軸と駆動軸に張架した伝動ベルトのベルト張り調節を行う際に、駆動ケースはフィードチェン駆動軸側を中心に回動して、フィードチェンの巻き掛け位置を変えることなく入力軸を移動させることができるので、ベルト張り調節を能率よく簡単に行うことができる。
【0035】
また、駆動軸と入力軸間に構成したベルト式無段変速装置の伝動ベルトの調節を、駆動ケースを回動させることにより入力軸を移動させて簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの斜視図。
【図2】前処理部の概略側面図。
【図3】脱穀部の側面図。
【図4】脱穀部の正面図。
【図5】脱穀部の動力伝動図。
【図6】駆動ケース及び取付構造の構成を示す正断面図。
【図7】駆動ケース及び取付構造並びにベルト式無段変速装置の構成を示す側面図。
【図8】電動モータ部分の構成を示す平面図。
【図9】駆動軸側の固定割プーリ部分の構成を示す平断面図。
【符号の説明】
1 コンバイン
2 前処理部
3 脱穀部
6 位置決め調節装置
7 取付構造
16 フィードチェン
17 フィードチェン駆動軸
22 駆動ケース
24 駆動軸
25 ベルト式無段変速装置
28 伝動ベルト
31 入力軸
60 調節ネジ
71 固定板
73 取付板

Claims (2)

  1. 脱穀部のフィードチェンを巻き掛けた駆動スプロケットを、機体側の駆動軸から入力軸及び駆動ケースを介して回転駆動するフィードチェン伝動構造において、前記駆動ケースを駆動スプロケットを軸支するフィードチェン駆動軸を中心に回動可能に支持すると共に、駆動ケースの他方を回動方向に位置決め調節可能に取付固定する取付構造によって機体側に支持し、上記伝動ベルトのベルト張り調節を行うように構成したことを特徴とする脱穀部のフィードチェン伝動構造。
  2. 駆動軸と入力軸間に、伝動ベルトを巻き掛けたベルト式無段変速装置を構成する請求項1の脱穀機の脱穀フィードチェン伝動構造。
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