JP3600776B2

JP3600776B2 - Room layout structure of layered apartment house

Info

Publication number: JP3600776B2
Application number: JP2000121261A
Authority: JP
Inventors: 博浅沼; 廣幸若林
Original assignee: 株式会社ラルブ; 株式会社若林広幸建築研究所
Priority date: 2000-04-21
Filing date: 2000-04-21
Publication date: 2004-12-15
Anticipated expiration: 2020-04-21
Also published as: JP2001303783A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井高さを高くした空間を有した居室を、居室数の減少を極力抑制しつつ配置することができ、しかも高強度化が図れると共にコストアップを抑制することができる層状集合住宅の居室配置構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
例えばマンションなどの層状集合住宅の居室は、通常、直方体形状で各々が区画され、各階において水平方向に配置されている。このように居室を平面的に配置することは、１つの階に多くの居室を配置できると共に、同じ構造の階を上方に積み上げるといった簡単な構造となるので建設も容易である。当然ながら各居室の床面積を小さくすれば、各階に、より多数の居室を配置できる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、日本における居住空間は、それまでの日本人の平均した体型を反映した定型的な寸法で建てられることが多く、よって体型が大型化した近年では、こうした定型化した寸法、特に天井の高さが、低く感じられ、圧迫した感覚を与える。
【０００４】
層状集合住宅の場合、各階の各居室の天井の高さを高くすることは、層状であるがゆえに強度面から見て限界があり、高さ寸法を大きくすることで例えば柱や梁及び筋交部材を大きくする必要が生じ、よって規格外の部材を特別に発注したり、多くの部材を要することからコストアップとなり、このコストアップが当然に住む者の購入又は賃貸価格に響いてくることとなる。
【０００５】
また、層状集合住宅において単に各居室の天井高さを大きくすることは、必然的に、決められた高さ内に層状集合住宅を建てる場合、居室数が少なくなることとなり、居室の収容効率が悪くなる。
【０００６】
また、１つの居室を垂直方向に大きくする構造としては、いわゆるメゾネット方式の居室が知られているが、このメゾネット方式の居室は、垂直方向に大きい空間を２層にして、１つの居室を上階と下階に分けて利用するので、上階と下階において別段天井が高くなったりはしない。従って、メゾネット方式の居室もまた上記同様に、層状集合住宅の高さに対する居室数が少なくなる。
【０００７】
また、メゾネット方式の居室は、基本的に多層構造であるため、近年の高齢化社会に対応したバリアフリー構造にすることができないといった問題もある。
【０００８】
本発明は、上記の不具合を解決するものであり、天井高さを高くした空間を有した居室を、居室数の減少を極力抑制しつつ効率よく配置することができ、しかも高強度化が図れると共にコストアップを抑制できる層状集合住宅の居室配置構造を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の層状集合住宅の居室配置構造は、居室の一部の天井高さを高くした断面Ｌ字状とし、該居室のＬ字状垂直部分の天井高さを上方の次階に位置する居室のＬ字状水平部分の天井高さと同高さとなるように積層すると共に、各居室のＬ字状垂直部分を吹き抜け構造にし、さらに、各階の居室の床面を構成するスラブの途中箇所の下部に、下方の次々階のＬ字状垂直部分及びこのＬ字状垂直部分と隣接する下方の次階の居室におけるＬ字状水平部分を区画する壁面を位置させ、かつこの壁面の上部と当該居室の床面を構成するスラブとによって一体的に梁部材を構成すると共に、該壁面の下部と下方の次階のスラブとを一体とした耐力壁を構成したのである。このようにすることで、居室において、天井高さの高い空間を得ることができ、従って、圧迫感を与えることがなくなり、また、高強度化が図れると共にコストアップを抑制できる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明は、居室を上方に積層してなる層状集合住宅の居室配置構造において、居室の一部の天井高さを高くした断面Ｌ字状とし、該居室のＬ字状垂直部分の天井高さを上方の次階に位置する居室のＬ字状水平部分の天井高さと同高さとなるように積層すると共に、各居室のＬ字状垂直部分を吹き抜け構造にし、さらに、各階の居室の床面を構成するスラブの途中箇所の下部に、下方の次々階のＬ字状垂直部分及びこのＬ字状垂直部分と隣接する下方の次階の居室におけるＬ字状水平部分を区画する壁面を位置させ、かつこの壁面の上部と当該居室の床面を構成するスラブとによって一体的に梁部材を構成すると共に、該壁面の下部と下方の次階のスラブとを一体とした耐力壁を構成したものである。
【００１１】
上記構成によれば、本発明の層状集合住宅の居室配置構造は、居室の全ての天井高さを高くするのではなく、居室の一部の天井高さを高くして断面Ｌ字状としており、そして、居室のＬ字状水平部分には、当該居室の下方の次階の居室のＬ字状垂直部分が隣接して位置し、当該居室のＬ字状垂直部分には、当該居室の上方の次階の居室のＬ字状水平部分が隣接して位置する。
【００１２】
従って、本発明は、メゾネット方式の居室や、単純に居室の天井高さを高くする手法とは異なり、層状集合住宅の高さの限界に対して収容する居室数を減らすことなく、断面直方体の居室を平面的に配置する従来構造と同様に効率よく居室を配置することができ、そのうえ、居室の一部の天井高さを高くして、吹き抜け構造を実現することができる。
【００１３】
さらに、本発明は、居室のＬ字状垂直部分が吹き抜け構造とされているので、圧迫感が生じない広々とした開放的な雰囲気を得ることができ、豊かな生活を演出することができる。例えば、主寝室や浴室などは必ずしも高さを必要とする空間ではなく、居間（リビング）のように生活の拠点となる重要な空間を吹き抜け構造とすることで、より一層効果的に吹き抜け構造による開放的な雰囲気を得ることができるのである。
【００１４】
また、本発明は、上記した構成において、居室のＬ字状水平部分に、居室の出入口を設ければ、２つの階を１つの階として居室への出入口を設ける変則的な階層とする必要がなくなり、通常のように１つの階に各階の居室の出入口が位置し、尋ねる者にとって分かりやすい。
【００１５】
また、本発明における各居室の詳細な構造は、各階の居室の床面を構成するスラブの途中箇所の下部に、下方の次々階のＬ字状垂直部分及びこのＬ字状垂直部分と隣接する下方の次階の居室におけるＬ字状水平部分を区画する壁面を位置させ、かつこの壁面の上部と当該居室の床面を構成するスラブとによって一体的に梁部材を構成すると共に、該壁面の下部と下方の次階のスラブとを一体とした耐力壁を構成している。
【００１６】
従来では、各階で平面的に配置された直方体の居室において天井（上方の次階居室の床面）の耐荷重性と耐震性を高めるため、各居室の天井部には、梁を複数箇所に等間隔で設けていたが、本発明のようにすれば、居室のＬ字状水平部分端部、すなわちＬ字状垂直部分が位置する方と反対の壁面は、当該居室におけるＬ字状水平部分と隣接する下方の次階の居室のＬ字状垂直部分を区画し、かつ当該居室のＬ字状水平部分の上方の次階の居室の床面を支えることができる。
【００１７】
つまり、上記した壁面が耐力壁としての機能を果たすので、下方の次階の居室においては、この壁面周辺に改めて梁を設ける必要がなくなり、従って、邪魔な突出物がなくなり、Ｌ字状垂直部分の吹き抜けは、より開放的となり、そして、従来構造より梁を要する箇所を減らしてコストアップを抑え、部材を簡略化してコストダウンを図るにも拘わらず高強度化を達成することができる。
【００１８】
【実施例】
以下に本発明の層状集合住宅の居室配置構造の実施例について図１〜図４を参照して説明する。
図１は、本発明の層状集合住宅の居室配置構造を示す図である。図２は、本発明の層状集合住宅の居室配置構造の他の例を示す図である。図３は、本発明の層状集合住宅の居室配置構造の高強度化を説明するための図である。図４は、本発明の層状集合住宅の居室配置構造の居室状況を示す図である。
【００１９】
図において、本発明の層状集合住宅の居室配置構造は、居室Ｐを上方に積層してなり、居室Ｐの例えばリビング部分の天井高さを部分的に高くした断面Ｌ字状とし、該居室ＰのＬ字状垂直部分Ｐ１が上方の次階へ突出するように積層している。
【００２０】
居室ＰのＬ字状垂直部分Ｐ１の天井高さは、上方の次階に位置するＬ字状水平部分Ｐ２の天井高さと同高さとされ、また、居室Ｐにおいては、Ｌ字状垂直部分Ｐ１は、吹き抜け構造とされている。そして、各居室Ｐの床面積を同一としたうえで、各居室ＰのＬ字状垂直部分Ｐ１は、層状集合住宅の外側面側に配置し、１階毎に他方の外側面側にＬ字状垂直部分Ｐ１が配置され、全体的に無駄のない効率的な配置とされている。
【００２１】
また、Ｌ字状水平部分Ｐ２を１つの階とすることで、従来の直方体の箱形居室の配置のように各階毎に整然と居室Ｐが配置されることとなり、同じ床面積の居室を従来のように配置したときに較べ、層状集合住宅全体の幅（図１に示す左右方向）が、Ｌ字状垂直部分Ｐ１部分の床面積だけ大きくなるものの、同じ高さにおいて居室数が減少することはない。
【００２２】
そして、本発明は、上記したように居室数が減少しないことに加え、各居室Ｐにおいては、Ｌ字状垂直部分Ｐ１に吹き抜け構造を採用しているので、居室Ｐ内における天井の低さから生じる圧迫感を解消することができ、かつ、Ｌ字状垂直部分Ｐ１の外側から、居室Ｐ内に十分な採光を得ることができ、従って、豊かな住空間を提供することができる。
【００２３】
また、こうした居室Ｐの構造とすることで、現行の建築基準法上の容積に換算されないために、空間の利用効率は高く、また、賃貸面積比であるレンダブル比等に影響を与えることはない。
【００２４】
さらに、本実施例では、図１に示す状態で、例えば居室Ｐは、紙面手前−奥方向に複数配置されているとしており、そのときには、各居室の出入口Ｅは、各居室ＰにおけるＬ字状垂直部分Ｐ１の下部に設けている。
【００２５】
このようにすることで、上方又は下方の次階の居室Ｐへ出入する階段（不図示）やエレベータ（不図示）は、共に１つの階の高さをスキップした状態で２箇所に設ける必要が生じるが、層状集合住宅全体としての居室数は、従来と較べ減少することなく配置することが可能となる。
【００２６】
ところで、上記では、図１に示す状態で、例えば紙面手前−奥方向に各階の居室Ｐを複数配置することとし、各居室Ｐの出入口Ｅは、各居室ＰにおけるＬ字状垂直部分Ｐ１の下部に設けていたが、例えば、図２に示す状態で、居室ＰにおけるＬ字状水平部分Ｐ２に、居室Ｐの出入口Ｅを設けることで、各階には最大４つしか居室Ｐを配置できなくなるものの、階段やエレベータを共に１つの階の高さをスキップした状態で設ける必要はなくなる。
【００２７】
また、図２に示す実施例では、最下層の居室（空間）のＬ字状水平部分Ｐ２を部分的に駐輪場Ｂとし、この駐輪場Ｂと連続した最下層の居室（空間）のＬ字状垂直部分Ｐ１を２階分の天井高さを有する吹き抜けのエントランスＧとしている。このように、層状集合住宅に不可欠な共用部分との組み合わせにおいても、効率的で高級感のある空間を形成することができる。
【００２８】
なお、図２に示した居室Ｐの状況の一例を、図４（ａ）に斜視図、図４（ｂ）に図４（ａ）の平面図、で示す。図４に示すように、Ｌ字状垂直部分Ｐ１は、上方の次階のＬ字状水平部分Ｐ２の天井高さと同高さ、つまり２階分の高さの吹き抜け構造とされているので、空間にゆとりがあり、圧迫感がない。
【００２９】
ところで、従来の層状集合住宅において、各階において各居室を効率的に配置するためには、次階へ垂直方向に突出した部分のない水平部分のみでなる直方体の居室を平面的に配置すればよいが、このようにした場合、各居室で天井高さを高くしようとすると、強度面が問題となる。
【００３０】
強度を高くするには、柱や梁及び筋交部材を太くしたりすればよいが、このようにした場合、規格外の部材を特別に発注したり、多くの部材を要することからコストアップとなり、このコストアップが当然に購入費や賃貸料の引き上げの要因となる。それにも増して、全体的に各居室の天井高さを高くすると、層状集合住宅を建てるうえで限られた高さ寸法において居室数が減少することとなり効率が悪くなってしまう。
【００３１】
以上のことから、層状集合住宅を建てる側は、居室数を減らすことを望んではおらず、一方で居室に住む側は、天井高さが高く圧迫感のない快適な空間で生活することを望んでいることとなる。よって、本発明の層状集合住宅の居室配置構造は上記した点を考慮しつつ、かつ強度面の問題も解消して高強度化が図られるように構成している。
【００３２】
まず、従来の居室及び居室配置構造では、各階を区画するスラブが存在し、このスラブに複数の梁部材を等間隔で設けたり、スラブと床面との間に居室における壁面及び柱を多数設けることで強度を保つようにしなければならない。
【００３３】
それに対して、本発明の層状集合住宅の居室配置構造では、図３に示すように、高強度部分Ｃとされた領域は層状集合住宅の中心部であり、この高強度部分Ｃは、各階の居室Ｐの床面を構成するスラブの途中箇所の下部に、下方の次々階のＬ字状垂直部分Ｐ１及びこのＬ字状垂直部分Ｐ１と隣接する下方の次階の居室ＰにおけるＬ字状水平部分Ｐ２を区画する壁面Ａ２が位置し、かつこの壁面Ａ２の上部と当該居室Ｐの床面を構成するスラブとに一体的に梁部材Ａ１を構成し、さらに、壁面Ａ２の下部が下方の次階のスラブと一体的に構成されている。
【００３４】
このように、高強度部分Ｃでは、スラブと壁面Ａ２の上部とによって梁部材Ａ１を構成することで、上部のスラブを支えると共に耐震性に優れ、剛性も高くなり、よって、居室Ｐの内部に突出する梁部材を少なくしているにも拘わらず、高強度化が図れると共にコストダウンを図ることができる。
【００３５】
なお、本発明は、上記実施例に限定されず、各種の変形が可能であり、例えば図４に示した居室Ｐの状況は、変更してもよいし、Ｌ字状垂直部分Ｐ１が居室Ｐのどの部屋に相当するのかを各自の設計にて決定してもよい。
【００３６】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、居室をその一部の天井高さを高くした断面Ｌ字状とし、該居室のＬ字状垂直部分の天井高さを、上方の次階に位置する居室のＬ字状水平部分の天井高さと同高さとなるように積層すると共に、各居室のＬ字状垂直部分を吹き抜け構造にしたので、層状集合住宅の高さの限界に対して収容する居室数を減らすことなく、断面直方体の居室を平面的に配置するのと同様に効率よく居室を配置することができ、かつ例えば居間（リビング）のように生活の拠点となる重要な空間において、圧迫感が生じない広々とした開放的な雰囲気を得ることができ、豊かな生活を演出することができる。
【００３７】
また、本発明は、居室のＬ字状水平部分に、居室の出入口を設ければ、２つの階を１つの階として居室への出入口を設ける変則的な階層とする必要がなくなり、通常のように１つの階に各階の居室の出入口が位置し、尋ねる者にとって分かりやすくすることができる。
【００３８】
また、本発明は、各階の居室の床面を構成するスラブの途中箇所の下部に、下方の次々階のＬ字状垂直部分及びこのＬ字状垂直部分と隣接する下方の次階の居室におけるＬ字状水平部分を区画する壁面を位置させ、かつこの壁面の上部と当該居室の床面を構成するスラブとによって一体的に梁部材を構成すると共に、該壁面の下部と下方の次階のスラブとを一体とした耐力壁を構成したので、従来構造より梁を要する箇所が減少することによるコストダウンが図れ、それにも拘わらず高強度化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の層状集合住宅の居室配置構造の概略構成を示す断面図である。
【図２】本発明の層状集合住宅の居室配置構造の他の例における概略構成を示す断面図である。
【図３】本発明の層状集合住宅の居室配置構造の高強度化を説明するための図である。
【図４】本発明の層状集合住宅の居室配置構造の居室状況を示し、（ａ）は斜視図、（ｂ）は平面図である。
【符号の説明】
Ｐ居室
Ｐ１Ｌ字状垂直部分
Ｐ２Ｌ字状水平部分
Ｅ出入口
Ａ１梁部材
Ａ２壁面
Ｃ高強度部分
Ｂ駐輪場
Ｇエントランス[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention can provide a living room having a space with an increased ceiling height while minimizing the number of living rooms while minimizing the number of living rooms. In addition, it is possible to increase the strength and suppress the cost increase. This is related to the room arrangement structure.
[0002]
[Prior art]
For example, living rooms of a layered apartment house such as a condominium are usually each partitioned in a rectangular parallelepiped shape, and are arranged horizontally on each floor. In this way, arranging the living rooms in a planar manner has a simple structure in which many living rooms can be arranged on one floor and the floors having the same structure are stacked upward, so that construction is easy. Naturally, if the floor area of each room is reduced, more rooms can be arranged on each floor.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, living spaces in Japan are often built with fixed dimensions that reflect the average body size of the Japanese people up to that point. It feels low and gives a tight feeling.
[0004]
In the case of a multi-story apartment building, increasing the height of the ceiling of each room on each floor is limited in terms of strength because of the stratification, and by increasing the height dimension, for example, columns, beams, and braces There is a need to increase the size of the parts, so special ordering of non-standard parts and the need for many parts increase the cost, which naturally affects the purchase or rental price of the resident. Become.
[0005]
In addition, simply increasing the ceiling height of each room in a multi-story apartment building inevitably results in a reduced number of rooms when building a multi-story apartment building within the specified height, and the accommodation efficiency of the living room is reduced. become worse.
[0006]
A so-called maisonette-type living room is known as a structure in which one living room is enlarged in the vertical direction. However, this maisonette-type living room has a vertically large space having two layers and a single living room is placed above. Because the floor is used separately for the lower floor and the lower floor, the ceiling on the upper floor and the lower floor does not increase. Therefore, in the case of the maisonette-type living room, the number of living rooms with respect to the height of the multi-story apartment building is also reduced as described above.
[0007]
In addition, since the living room of the maisonette system basically has a multilayer structure, there is a problem that a barrier-free structure corresponding to the aging society in recent years cannot be provided.
[0008]
The present invention is intended to solve the above-described problem, and it is possible to efficiently arrange a living room having a space with a high ceiling height while minimizing a decrease in the number of living rooms, and to achieve high strength. It is another object of the present invention to provide a room arrangement structure of a layered apartment house that can suppress an increase in cost.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the living room arrangement structure of the layered apartment house of the present invention has an L-shaped cross section obtained by increasing the ceiling height of a part of the living room, and the ceiling height of the L-shaped vertical portion of the living room. Are stacked so as to have the same height as the ceiling height of the L-shaped horizontal portion of the room located on the next floor above, and the L-shaped vertical portion of each room has a blow-through structure, and furthermore, the floor surface of the room on each floor the bottom of the middle portion of the slab which constitutes the, positions the wall defining the L-shaped horizontal portion in the next floor room beneath and adjacent one after another floor of the L-shaped vertical section and the L-shaped vertical portion of the lower and with constituting integrally beam members by a slab constituting the upper and the floor of the room in this wall, since it is configured integrally with the bearing wall and the next floor slab of the lower and lower wall surfaces is there. By doing so, a space with a high ceiling height can be obtained in the living room, so that a feeling of oppression is not given, and the strength can be increased and the cost can be suppressed.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The present invention relates to a living room arrangement structure of a multi-story apartment building in which living rooms are stacked on top of each other, the ceiling height of a part of the living room is increased, and the ceiling height of an L-shaped vertical portion of the living room is increased. Are stacked so as to have the same height as the ceiling height of the L-shaped horizontal portion of the room located on the next floor above, and the L-shaped vertical portion of each room has a blow-through structure, and furthermore, the floor surface of the room on each floor the bottom of the middle portion of the slab which constitutes the, positions the wall defining the L-shaped horizontal portion in the next floor room beneath and adjacent one after another floor of the L-shaped vertical section and the L-shaped vertical portion of the lower and with constituting integrally beam members by a slab constituting the upper and the floor of the room in the wall that constitutes the the bearing walls and integrating the following floor slab of the lower and lower wall surfaces It is.
[0011]
According to the above configuration, the living room arrangement structure of the layered apartment house of the present invention does not increase the ceiling height of all the living rooms, but increases the ceiling height of a part of the living room to have an L-shaped cross section. And, the L-shaped vertical portion of the room on the next floor below the living room is located adjacent to the L-shaped horizontal portion of the living room, and the L-shaped vertical portion of the living room is located above the living room. The L-shaped horizontal part of the room on the next floor is located adjacently.
[0012]
Therefore, the present invention is different from a maisonette-type room or a method of simply increasing the ceiling height of a room, without reducing the number of rooms to be accommodated with respect to the limit of the height of a layered apartment house, without increasing the number of rooms to be accommodated. The living room can be efficiently arranged in the same manner as the conventional structure in which the living room is arranged in a plane, and the ceiling height of a part of the living room can be increased to realize a blow-through structure.
[0013]
Further, according to the present invention, since the L-shaped vertical portion of the living room has a stairwell structure, a spacious and open atmosphere without feeling of oppression can be obtained, and a rich life can be produced. For example, such a main bedroom or bathroom is not necessarily the space which requires height, the key space of the base of life as between residence (living) With open-air structure, more effectively open-air structure And an open atmosphere can be obtained.
[0014]
The present invention, in the configuration described above, the L-shaped horizontal part of the room, if Kere set the entrance of the room, it needs to be anomalous hierarchy providing a gateway to the room two floors as one floor As usual, the entrance to the room on each floor is located on one floor, which is easy to understand for those who ask.
[0015]
Further, the detailed structure of each room in the present invention, the lower portion of the middle portion of the slab which constitutes the floor of each floor room, adjacent to the successive floors of the L-shaped vertical section and the L-shaped vertical portion of the lower positions the wall defining the L-shaped horizontal portion in the next floor room below and with constituting integrally beam members by a slab constituting the upper and the floor of the room in this wall, the wall surface The bearing wall is constructed by integrating the lower part and the slab of the next floor below.
[0016]
Conventionally, in order to improve the load-bearing and seismic resistance of the ceiling (floor surface of the next upper floor living room) in a rectangular cuboid living room arranged on each floor, beams are installed at multiple places on the ceiling of each living room. Although provided at equal intervals, according to the present invention, the end of the L-shaped horizontal portion of the living room, that is, the wall surface opposite to the side where the L-shaped vertical portion is located is the L-shaped horizontal portion of the living room. And an L-shaped vertical portion of a room on the next floor below and adjacent to the room, and a floor surface of a room on the next floor above the L-shaped horizontal portion of the room can be supported.
[0017]
That is, since the above-mentioned wall functions as a load-bearing wall, it is not necessary to newly provide a beam around the wall in the living room on the next lower floor, so that there are no obstructive protrusions and the L-shaped vertical portion Can be more open, and it is possible to achieve higher strength in spite of reducing the cost by reducing the number of portions requiring beams as compared with the conventional structure and simplifying the members to reduce the cost.
[0018]
【Example】
Hereinafter, an embodiment of a room arrangement structure of a layered apartment house according to the present invention will be described with reference to FIGS.
FIG. 1 is a diagram showing a room arrangement structure of a layered apartment house of the present invention. FIG. 2 is a diagram showing another example of the room arrangement structure of the layered apartment house of the present invention. FIG. 3 is a diagram for explaining the strength enhancement of the living room arrangement structure of the layered apartment house of the present invention. FIG. 4 is a diagram showing a living room condition of the living room layout structure of the layered apartment house of the present invention.
[0019]
In the drawing, the living room arrangement structure of the layered apartment house according to the present invention is such that the living room P is laminated on the upper side, and the living room P has, for example, a partially L-shaped cross section in which the ceiling height of the living part is increased. Are stacked such that the L-shaped vertical portion P1 of the L. projects upward to the next floor.
[0020]
The ceiling height of the L-shaped vertical portion P1 of the living room P is the same as the ceiling height of the L-shaped horizontal portion P2 located on the next upper floor, and in the living room P, the L-shaped vertical portion P1 Has an atrium structure. Then, after making the floor area of each living room P the same, the L-shaped vertical portion P1 of each living room P is arranged on the outer surface side of the layered apartment house, and the L-shaped vertical portion P1 is placed on the other outer surface side for each floor. The vertical portion P1 is arranged, and the entire arrangement is efficient without waste.
[0021]
Further, by making the L-shaped horizontal portion P2 one floor, the living rooms P are arranged neatly for each floor as in the conventional rectangular box-shaped living room arrangement. Although the width of the entire multi-story apartment building (in the left-right direction shown in FIG. 1) is increased by the floor area of the L-shaped vertical portion P1 as compared with the case of arranging in such a manner, the number of rooms is not reduced at the same height. Absent.
[0022]
In addition, according to the present invention, since the number of rooms does not decrease as described above, and in each of the rooms P, a blow-through structure is adopted in the L-shaped vertical portion P1, the height of the ceiling in the room P can be reduced. It is possible to eliminate the feeling of oppression generated, and to obtain sufficient lighting in the living room P from the outside of the L-shaped vertical portion P1, thereby providing a rich living space.
[0023]
In addition, by adopting such a structure of the living room P, the space is not converted into the volume according to the current Building Standard Law, so that the space utilization efficiency is high, and the leasing ratio, which is the ratio of the leased area, is not affected. .
[0024]
Further, in the present embodiment, for example, in the state shown in FIG. 1, it is assumed that a plurality of living rooms P are arranged in the front-rear direction of the drawing, and at that time, the entrance E of each living room is L-shaped in each living room P. It is provided below the vertical portion P1.
[0025]
In this way, stairs (not shown) and elevators (not shown) that enter and leave the room P on the next floor above or below need to be provided at two locations while skipping the height of one floor. As a result, the number of rooms as the whole multi-story apartment building can be arranged without decreasing compared to the conventional case.
[0026]
In the above description, in the state shown in FIG. 1, for example, a plurality of living rooms P on each floor are arranged in the front-back direction on the paper surface, and the entrance E of each living room P is located below the L-shaped vertical portion P1 in each living room P. For example, in the state shown in FIG. 2, by providing the entrance E of the living room P in the L-shaped horizontal portion P2 of the living room P, it is possible to arrange only a maximum of four living rooms P on each floor. It is no longer necessary to provide stairs and elevators in a state where the height of one floor is skipped.
[0027]
In the embodiment shown in FIG. 2, the L-shaped horizontal portion P2 of the lowermost living room (space) is partially set as a bicycle parking space B, and the L-shaped vertical of the lowermost living room (space) continuous with the bicycle parking space B is provided. The part P1 is an entrance G of a stairwell having a ceiling height of two floors. In this way, an efficient and luxurious space can be formed even in combination with a common part indispensable for a layered apartment house.
[0028]
An example of the situation of the living room P shown in FIG. 2 is shown in a perspective view in FIG. 4A and a plan view in FIG. 4A in FIG. 4B. As shown in FIG. 4, the L-shaped vertical portion P1 has the same height as the ceiling height of the L-shaped horizontal portion P2 of the next upper floor, that is, an atrium structure having a height of two floors. There is plenty of space and there is no feeling of oppression.
[0029]
By the way, in the conventional multi-story apartment house, in order to arrange each living room efficiently on each floor, a rectangular parallelepiped living room consisting of only a horizontal portion without a portion protruding vertically to the next floor may be arranged in a plane. However, in such a case, if the ceiling height is increased in each living room, the strength becomes a problem.
[0030]
To increase the strength, the columns, beams, and bracing members may be made thicker.However, in such a case, non-standard members are ordered specially or many members are required, which increases costs. However, this cost increase naturally causes a rise in purchase costs and rents. In addition, if the ceiling height of each living room is increased as a whole, the number of living rooms is reduced at a limited height when building a multi-story apartment building, resulting in poor efficiency.
[0031]
From the above, the side that builds a multi-story apartment building does not want to reduce the number of rooms, while the side that lives in a room wants to live in a comfortable space with a high ceiling and no feeling of oppression. You will be in. Therefore, the living room arrangement structure of the layered apartment house of the present invention is configured in consideration of the above-mentioned points, and also in order to solve the problem of strength and to achieve high strength.
[0032]
First, in the conventional living room and living room arrangement structure, there is a slab that partitions each floor, and a plurality of beam members are provided at equal intervals in this slab, and a large number of wall surfaces and columns in the living room are provided between the slab and the floor surface. You have to keep the strength.
[0033]
On the other hand, in the living room arrangement structure of the stratified apartment according to the present invention, as shown in FIG. 3, the area defined as the high-strength portion C is the center of the stratified apartment, and the high-strength portion C is located at each floor. An L-shaped vertical portion P1 of the lower next floor and an L-shaped horizontal portion of the lower next floor P adjacent to the L-shaped vertical portion P1 are provided below the middle part of the slab constituting the floor of the living room P. A wall member A1 that defines a portion P2 is located, and an upper part of the wall member A2 and a slab that constitutes a floor surface of the living room P are integrally formed with a beam member A1. It is integrated with the floor slab.
[0034]
Internal Thus, the high-strength portion C, and the beam member A1 by the top of the slab and the wall surface A2 By configuring excellent earthquake resistance with supporting the upper slab, rigidity is also increased, thus, room P Although the number of projecting beam members is reduced, the strength can be increased and the cost can be reduced.
[0035]
The present invention is not limited to the above embodiment, and various modifications are possible. For example, the situation of the living room P shown in FIG. 4 may be changed, or the L-shaped vertical portion P1 may be changed to the living room P. Which room corresponds to which of the above may be determined by their own design.
[0036]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the living room is formed to have an L-shaped cross section in which the ceiling height of a part of the room is increased, and the ceiling height of the L-shaped vertical portion of the living room is set at the upper level of the next room. Since the L-shaped vertical portion of each living room was made into a stairwell structure while being stacked so as to have the same height as the ceiling height of the L-shaped horizontal portion, the number of rooms to be accommodated with respect to the limit of the height of the layered apartment house was reduced. Without reducing, it is possible to arrange rooms as efficiently as arranging rooms with a rectangular parallelepiped in a plane, and in an important space that becomes a base of life such as a living room (living room) A spacious and open atmosphere that does not occur can be obtained, and a rich life can be produced.
[0037]
Further, the present invention is the L-shaped horizontal part of the residence chamber, lever provided doorway of the room, it is not necessary to be anomalous hierarchy providing a gateway to the room two floors as one floor, normal As described above, the entrance of the room on each floor is located on one floor, so that it is easy for the person who asks to understand.
[0038]
Further, the present invention is in the lower part of the middle portion of the slab which constitutes the floor of each floor room, in the next floor room beneath and adjacent one after another floor of the L-shaped vertical section and the L-shaped vertical portion of the lower the L-shaped horizontal section is positioned a wall for partitioning, and with composing the integrally beam members by a slab constituting the upper and the floor of the room in this wall, the wall surface to bottom of the lower Tsugikai Since the load-bearing wall is formed integrally with the slab, the cost can be reduced by reducing the number of locations requiring beams compared to the conventional structure, and high strength can be achieved despite that.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view showing a schematic configuration of a living room arrangement structure of a layered apartment house according to the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view illustrating a schematic configuration of another example of the living room layout structure of the layered apartment house of the present invention.
FIG. 3 is a diagram for explaining the strengthening of the living room arrangement structure of the layered apartment house according to the present invention.
FIGS. 4A and 4B show a state of a living room arrangement structure of a layered apartment house according to the present invention, wherein FIG. 4A is a perspective view and FIG.
[Explanation of symbols]
P Living room P1 L-shaped vertical part P2 L-shaped horizontal part E Doorway A1 Beam member A2 Wall C High strength part B Bicycle parking lot G Entrance

Claims

居室を上方に積層してなる層状集合住宅の居室配置構造において、居室の一部の天井高さを高くした断面Ｌ字状とし、該居室のＬ字状垂直部分の天井高さを上方の次階に位置する居室のＬ字状水平部分の天井高さと同高さとなるように積層すると共に、各居室のＬ字状垂直部分を吹き抜け構造にし、さらに、各階の居室の床面を構成するスラブの途中箇所の下部に、下方の次々階のＬ字状垂直部分及びこのＬ字状垂直部分と隣接する下方の次階の居室におけるＬ字状水平部分を区画する壁面を位置させ、かつこの壁面の上部と当該居室の床面を構成するスラブとによって一体的に梁部材を構成すると共に、該壁面の下部と下方の次階のスラブとを一体とした耐力壁を構成したことを特徴とする層状集合住宅の居室配置構造。In a living room layout structure of a multi-story apartment building in which living rooms are stacked upward, a part of the living room has an L-shaped cross section in which the ceiling height is increased, and the ceiling height of the L-shaped vertical portion of the living room is set at the next upper level. The slabs are stacked so as to have the same height as the ceiling height of the L-shaped horizontal portion of the living room located on the floor, the L-shaped vertical portion of each living room has a blow-through structure, and the floor surface of the living room on each floor. the bottom of the middle portion, to position the wall defining the L-shaped horizontal portion in the next floor room beneath and adjacent one after another floor of the L-shaped vertical section and the L-shaped vertical portion of the lower, and the wall surface together constitute a integrally beam member and slab constituting the top and the floor of the room by, characterized in that constitute the load-bearing wall and integrating the following floor slab of the lower and lower wall surfaces Room layout structure of layered apartment house.