JP3600505B2 - 無線通信システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、1台のマスタ無線装置と1台もしくは複数台のスレーブ無線装置から構成され、マスタ無線装置とスレーブ無線装置間での通信を可能とし、また、無線によるデータ中継を可能とする無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、1台のマスタ無線装置と1台もしくは複数台のスレーブ無線装置から構成される無線通信システム(たとえば、Bluetooth通信システム)が存在する。この無線通信システムにおいて、複数の任意無線装置と接続を試みる無線装置は、接続相手を発見するための問い合わせ(Inquiry)手順を常時繰り返すことで、期待の接続相手を検出し、無線リンクを確立する。また、固定の通信相手とのみ通信する無線装置は、固定の通信相手との間ですでに無線リンクが張られている場合には、当然ながら、それ以上の接続相手を発見するための問い合わせ手順は行わない。
【0003】
また、Bluetooth通信システムは、マスタ無線装置とスレーブ無線装置間のピア・ツー・ピアのデータ通信は可能であるが、スレーブ無線装置間でデータを転送することができない。このようなBluetooth通信システムでは、1台の無線装置が複数の無線通信ネットワーク(Bluetoothではピコネットと呼ばれる)に所属することが可能であり、この特徴を利用することにより複数の無線通信ネットワークをタンデムに接続することで通信範囲を拡張する可能性が示されている(Bluetoothではこれをスキャッタネットと呼ぶ)。
【0004】
図19に、従来例の動作シーケンス例を示す。Bluetooth端末1(BT1)は複数の任意のBluetooth端末との接続を試みるBluetooth端末と仮定し、一方Bluetooth端末(BT2)は固定の通信相手BT1とのみ接続するBluetooth端末であると仮定する。BT1とBT2は最初はお互いにまだ識別情報も持たず、無線リンクが張られていない状態にある。ここでBT1はマスタデバイスとなるべく常時問い合わせ(Inquiry)メッセージを送信し続けることにより、他のBluetooth端末の検出を試みる(ステップS151)。一方、BT2はBT1のスレーブデバイスとなるべく、BT1からの問い合わせメッセージをスキャン(ステップU151)した後、問い合わせ応答メッセージを返信する(ステップU152)。BT1はBT2からの問い合わせ応答メッセージを受信すると(ステップS152)、BT2に対しページメッセージを送信することで無線リンク(LNK)の確立手順(ページング手順)に入る(ステップS153)。
【0005】
一方、BT2もBT1とのLNK確立のために、BT1からのページメッセージをスキャンする(ステップU153)、BT2がページスキャンに成功すると、BT1に対しページ応答メッセージを返信し(ステップU154)、LNKを確立する(ステップU155)。同様に、BT1でもBT2からのページ応答メッセージを受信し(ステップS154)、BT2との間のLNKが確立する(ステップS155)。
【0006】
これら一連の動作により、BT1とBT2間のLNKが確立するが、複数のBluetooth端末と接続しようとするBT1は、この後も引き続き問い合わせメッセージを送信し続ける(ステップS156)、一方、BT2は所望の接続相手BT1とのLNKが確立されると、その後問い合わせスキャンは行わない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
1台のマスタ無線装置と1台もしくは複数台のスレーブ無線装置から構成される従来の無線通信システム(たとえば、Bluetooth通信システム)では、無線装置が複数の無線装置との接続を試みる場合には、常に接続相手検出のための問い合わせ(Inquiry)手順を継続する必要があった。
たとえば、あるマスタ無線装置が複数のスレーブ無線装置との接続を試みる場合には、常時問い合わせメッセージを送信し続ける必要がある。また、あるスレーブ無線装置が現在マスタ/スレーブ関係にあるマスタ無線装置以外の無線装置との接続を試みる際に、新規通信相手との関係で自分がマスタデバイスとなる場合には、常時問い合わせメッセージを送信し続ける必要がある。また、自分がスレーブデバイスとなる場合には常時問い合わせ相手からの問い合わせメッセージに応じられるようにそれをスキャンし続ける必要がある。
固定的な通信相手とのみ通信を行う場合には固定の通信相手以外の無線装置に対し問い合わせ手順を行う必要はないが、問い合わせ手順を実行していない状態においてさらに任意の無線装置を通信相手として選択することはできない。
【0008】
今後無線通信システムを利用した電子名刺交換等、任意の相手とアドホック的な無線通信ネットワークを構成し通信するようなアプリケーションの登場が予想される。しかし、任意の相手とアドホック的な無線通信を行う場合、従来の無線通信システムにおいては、上述のように、接続相手検出のための問い合わせ(Inquiry)手順を継続する必要がある。一般に無線通信では、データ送信及び受信時には、待機時と比較し、数倍から数千倍の電力が消費される。従って、前記のように複数の無線装置との間に無線リンクを確立するために常時問い合わせ手順を実行することは、消費電力の面で問題がある。
【0009】
また、Bluetoothによる無線通信システムでは1台のマスタ無線装置が複数のスレーブ無線装置との間で無線リンクを張ることは可能であるが、スレーブ無線装置間の通信は行えない。そのため、任意のスレーブ無線装置間でデータ通信を行うには、データ通信を行おうとする2台のスレーブ無線装置のうちいずれか一方のスレーブ無線装置が、マスタ無線装置となる必要がある。そのため今まで所属していた無線通信ネットワークとは別の無線通信ネットワークを新たに構築し、該新規無線通信ネットワークにおいて、新しいマスタ/スレーブ無線装置間の関係を確立してデータ通信を行う必要があった。このように、新しい無線通信ネットワークを構築するという手順を踏んでデータ通信を行ったとしても、データ通信可能な範囲は拡張される訳ではない。
【0010】
現行のBluetooth仕様V1.0Bでは、1台の無線装置がある無線通信ネットワークにおいてはマスタ無線装置の役割を担い、ある無線通信ネットワークにおいてはスレーブ無線装置の役割を担うことになる。こうして、複数の無線通信ネットワークを論理的に接続し、これら複数の無線通信ネットワークを経由することで1つの無線通信ネットワークではカバーしきれない範囲にある無線装置間でのデータ通信の可能性が示されている。しかしながら、アドホック的に無線通信ネットワークに加入/脱退を随時行えるような無線装置を考えた場合、この無線通信ネットワークを多段に接続するBluetoothのスキャッタネットでは、実際にデータ通信を行おうとするエンド端末を中継無線通信ネットワークまたは無線中継装置が識別する方法が示されていないため、実現が難しい。
【0011】
本発明の目的は、上記課題を鑑みて、問い合わせ手順の開始/終了の制御を行うことにより、消費電力を低減するとともに、制御手順を簡略化し、またエンド端末を識別してデータ中継を行い通信範囲を拡大できる無線通信システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、1台のマスタ無線装置と1台もしくは複数台の任意のスレーブ無線装置から構成され、マスタ無線装置とスレーブ無線装置間で通信を可能とし、かつ通常は固定の通信相手と1対1のマスタ無線装置/スレーブ無線装置の組み合わせでのみ通信を行う無線通信システムである。
前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置が、組み合わせ相手以外の任意の無線装置を通信相手とするため、相手無線装置を探索する問い合わせ(Inquiry)メッセージに応じて、問い合わせスキャン実行の開始/終了を制御する指示を出力する問い合わせスキャン実行指示手段と、該指示に基づいて問い合わせスキャンを実行する無線通信制御部とを有し、スキャン実行指示のあったときに問い合わせスキャンを実行することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置が、組み合わせ相手以外の任意の無線装置を通信相手とするため、相手無線装置を探索する問い合わせ(Inquiry)メッセージ送信の開始/終了を制御する指示を出力する問い合わせメッセージ送信指示手段と、該指示に基づいて問い合わせメッセージを送信する無線通信制御部とを有し、問い合わせメッセージを送信する指示を受けたときに問い合わせメッセージを送信することを特徴とする。
【0014】
前記無線装置は、問い合わせ(Inquiry)メッセージに対する前記スキャン実行指示手段による指示に応じて、同時に通常時固定的な組み合わせとなっている他方の無線装置に対しても、該無線通信を利用して問い合わせスキャン実行の開始/終了を通知する指示中継通知手段を有することを特徴とする。
【0015】
また、前記無線装置は、問い合わせ(Inquiry)メッセージに対する前記スキャン実行指示手段による指示に応じて、同時に通常時固定的な組み合わせとなっている他方の無線装置に対しても、該無線通信を利用して問い合わせメッセージ送信の開始/終了を通知する指示中継通知手段を有することを特徴とする。
【0016】
また、前記無線装置は、前記問い合わせメッセージ送信指示手段による指示に応じて、同時に通常時固定的な組み合わせとなっている他方の無線装置に対しても、該無線通信を利用して問い合わせスキャン実行の開始/終了を通知する指示中継通知手段を有することを特徴とする。
【0017】
また、前記無線装置は、前記問い合わせメッセージ送信指示手段による指示に応じて、同時に通常時固定的な組み合わせとなっている他方の無線装置に対しても、該無線通信を利用して問い合わせメッセージ送信の開始/終了を通知する指示中継通知手段を有することを特徴とする。
【0018】
また、前記無線装置は、前記スキャン実行指示手段が規定時刻になると前記指示を無線通信制御部に対し通知するタイマであり、かつ該タイマの開始/終了日時を入力するためのタイマ値入力手段を有し、ユーザが必要に応じて指定した時刻になると自動的に問い合わせスキャン実行を開始/終了することが可能なことを特徴とする。
【0019】
また、前記無線装置は、問い合わせメッセージ送信指示手段が規定時刻になると前記指示を無線通信制御部に対し通知するタイマであり、かつ該タイマの開始/終了日時を入力するためのタイマ値入力手段を有し、ユーザが必要に応じて指定した時刻になると自動的に問い合わせメッセージの送信を開始/終了することが可能なことを特徴とする。
【0020】
ここで、既存のマスタ/スレーブデバイス装置間の無線リンクを切断した後に2台の無線装置が他の任意の無線装置と無線通信ネットワークを構成する場合、前記無線装置は、タイマ満了時には任意の無線装置との間で確立された無線リンクを切断し、通常時に固定的に接続されている前記マスタ/スレーブ無線装置間の無線リンクの再接続を行うことを特徴とする。
【0021】
また、無線によるデータ中継を行う際に、マスタ及びスレーブ無線装置のいずれかが、任意の無線中継装置による無線装置検出のために送信する問い合わせメッセージに対しスキャンを実行する場合、
前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置は、問い合わせメッセージのスキャンを実行し、新規無線通信ネットワークのマスタデバイスとなる任意の無線中継装置にスレーブデバイスとして登録された後、前記無線中継装置に対し通常時固定的な組み合わせの通信相手である前記スレーブ(もしくはマスタ)無線装置を識別するための識別情報を通知するための識別情報通知手段を有する。
前記スレーブ(もしくはマスタ)無線装置の識別情報を通知された任意の無線中継装置は、これら通常時の組み合わせである前記マスタ/スレーブ無線装置を関連づけた情報を記憶する関連づけ情報記憶手段と、その情報を利用して前記スレーブ(もしくはマスタ)無線装置を自分がマスタデバイスとなる前記無線通信ネットワークのスレーブデバイスとして登録し、この登録が完了したことを前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置に通知し、また前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置とスレーブ(もしくはマスタ)無線装置の関連づけ情報が既登録であることを前記スレーブ(もしくはマスタ)無線装置に通知する通信相手登録通知手段と、関連づけ情報記憶手段に記憶される一方の無線装置からのデータ及び音声を他方の無線装置に対して中継するデータ中継手段とを有し、
該マスタ/スレーブ無線装置間で伝送されるデータを中継することでデータ伝送距離を拡張する。
【0022】
また、無線によるデータ中継を行う際に、マスタ及びスレーブ無線装置のいずれかが、任意の無線中継装置に対し無線装置検出のための問い合わせメッセージを送信する場合、
前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置は、問い合わせメッセージを送信し、任意の無線中継装置をスレーブデバイスとして登録した後、スレーブデバイスである任意の無線中継装置に対し通常時固定的な組み合わせの通信相手である前記スレーブ(もしくはマスタ)無線装置を識別するための識別情報を通知するための識別情報通知手段を有する。
前記スレーブ(もしくはマスタ)無線装置の識別情報を通知された任意の無線中継装置は、これら通常時の組み合わせである前記マスタ/スレーブ無線装置を関連づけた情報を記憶する関連づけ情報記憶手段と、その情報を利用して前記スレーブ(もしくはマスタ)無線装置を自分がマスタデバイスとなる新規無線通信ネットワークのスレーブデバイスとして登録し、この登録が完了したことを前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置に通知し、また前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置とスレーブ(もしくはマスタ)無線装置の関連づけ情報が既登録であることを前記スレーブ(もしくはマスタ)無線装置に通知する通信相手登録通知手段と、関連づけ情報記憶手段に記憶される一方の無線装置からのデータ及び音声を他方の無線装置に対して中継するデータ中継手段とを有し、該マスタ/スレーブ無線装置間で伝送されるデータを中継することでデータ伝送距離を拡張する。
【0023】
また、無線中継を行う際に、マスタ及びスレーブ無線装置の両者ともに任意の無線中継装置に対し無線装置検出のための問い合わせメッセージを送信する場合、
前記マスタ及びスレーブ無線装置の両者は、問い合わせメッセージを送信し、それぞれがマスタデバイスとなる無線通信ネットワークにおいて任意の無線中継装置をスレーブデバイスとして登録した後、該無線中継装置に対し通常時固定的な組み合わせの通信相手であるお互いの無線装置を識別するための識別情報を通知するための識別情報通知手段を有する。
それぞれの通信相手である無線装置の識別情報を通知された任意の無線中継装置は、前記マスタ無線装置とスレーブ無線装置が互いに通信相手であることを認識すると同時にこれら互いの無線装置を関連づけた情報を記憶する関連づけ情報記憶手段と、関連づけ情報を登録完了したことを前記マスタ及びスレーブ無線装置に通知する通信相手登録通知手段と、関連づけ情報記憶手段に記憶される一方の無線装置からのデータ及び音声を他方の無線装置に対して中継するデータ中継手段とを有し、該マスタ/スレーブ無線装置間で伝送されるデータを中継することでデータ伝送距離を拡張する。
【0024】
本発明によれば、たとえば初対面の人とお互いの無線装置を使用して電子名刺情報の交換を行う場合や、ユーザが新幹線で移動中に無線公衆網に接続可能な無線装置付きの携帯電話に着信があり、当該無線装置と音声通信が可能な別のヘッドセット機能を有する無線装置を車内デッキに持ち出して着信を受け通信を行う際に、これら無線装置間を将来新幹線の中に設置されるであろう無線中継装置を介したデータパスで接続しようとする場合など、ユーザはアドホック的な無線通信ネットワークの構築が必要な場合にのみ、無線リンクを構築するための問い合わせ(Inquiry)メッセージの送信や問い合わせメッセージのスキャンを実行することができる。このように、ユーザは必要時に限り、無線装置に問い合わせ手順を実行させることで、消費電力を抑えることができる。
【0025】
また、本発明によれば、問い合わせ手順の開始/終了や固定的な関係にある無線装置間の無線リンク確立を指示する手段としてユーザが自由に設置可能なタイマを用いることが可能なため、たとえば新幹線の乗車時間をユーザがあらかじめタイマ値として設定しておくことにより、新幹線に乗車すると同時に車内の無線中継装置の検出を開始し、ユーザが保有する無線公衆網に接続可能な無線通信付きの携帯電話やヘッドセット機能を有した無線装置との間でアドホック的に無線通信ネットワークを構成し、新幹線を下車すると同時に自動的に無線中継装置への問い合わせ手順実行を停止したり、前記携帯電話に組み込まれた無線装置とヘッドセット機能を有する無線装置間の無線リンクを再接続することにより通常時の状態に戻すことができる。このように、ユーザはあらかじめスケジュールされた特殊な状況下においては、自動的に無線中継装置を使用できるように環境設定を行ったり、自動的にその環境設定を解除することが可能となる。
【0026】
さらに、本発明により、無線中継装置を用いてデータや音声データを中継させる無線装置同士の関連づけ情報を通知することにより、無線中継装置は中継すべきデータとそのデータの送信先を把握することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明を適用した無線通信システムとして、Bluetooth無線技術を例に挙げて説明する。
図1は、本発明に係る無線システムを示す構成図である。この無線システムは、W−CDMA網11と、ペンやキーによる情報入力手段と各種情報を表示するための液晶ディスプレイを搭載したPDA型携帯電話13と、Bluetooth無線技術による複数の無線通信ネットワークに対しマスタデバイスもしくはスレーブデバイスとして機能することにより無線通信ネットワーク間でやりとりされる無線データを中継する機能を有するBluetooth中継器15と、音声データや住所録情報等の少量データを送受可能なペン型ヘッドセット端末16で構成される。
W−CDMA網11とPDA型携帯電話13はW−CDMA12で接続され、Bluetooth中継器15とPDA型携帯電話13及びペン型ヘッドセット端末16はBluetooth無線技術14により接続される。
【0028】
Bluetooth通信システムは、マスタ/スレーブによる主従関係を持ったデバイス同士の間でデータ交換を可能とする典型的な無線通信システムである。ここで、PDA型携帯電話13とペン型ヘッドセット端末16はBluetoothの1つの無線通信ネットワーク(ピコネット)を構成している。そして、PDA型携帯電話13をマスタデバイス、ペン型ヘッドセット端末16をスレーブデバイスとしてBluetooth通信システムが構成されるものと仮定する。Bluetoothにおいては、物理アドレスが未知の通信相手との間に無線リンクを確立する際に問い合わせ(Inquiry)手順が実行される。このとき、まずマスタデバイスとなる無線装置が問い合わせメッセージを送信し、スレーブデバイスとなる無線装置がこれをスキャンし、問い合わせメッセージを確認すると、問い合わせ応答メッセージをマスタデバイスに対し送信する。
【0029】
また、Bluetoothのパワークラス3ではおおよそ10mの範囲で通信が可能である。このほかに、2つのパワークラスが存在し、最も大きなパワーを利用した場合には、約100mの範囲で通信が可能となる。ここでは、3つのパワークラスのうち、最も低コストで実現可能なパワークラス3、すなわち通信距離10mの通信装置を想定して説明を行うものとする。
【0030】
以降の説明を簡単にするために、さらにいくつかの仮定を行う。PDA型携帯電話13は、それ単体で無線公衆網であるW−CDMA網11に接続する端末であり、PDAとしての機能もあわせ持つ端末としての位置づけから音声通信を可能とするものの、サイズは音声通信に使用するには若干大きめで、新幹線や飛行機での移動中ユーザはこれを鞄の中にしまっておくことが多いと仮定する。
【0031】
一方、ペン型ヘッドセット端末16はPDA型携帯電話13のサイズ面でのデメリットをカバーするための音声アプリケーション中心の端末であり、通常ユーザはYシャツなどの胸ポケットに入れて気軽に持ち歩けるものと仮定する。ユーザが、長距離出張などで新幹線を利用して移動する場合、車内でPDA型携帯電話13に着信があり、この電話を受けるためにユーザはPDA型携帯電話13を鞄の中に置いたまま、ペン型ヘッドセット端末16のみを持ってデッキに移動し、そこで電話を受けることになる。ユーザの座席からデッキまでの距離はBluetoothパワークラス3の範囲(10m)を越えており、PDA型携帯電話13とペン型ヘッドセット端末16間のデータ通信は、新幹線の各車両に取り付けられたBluetooth中継器15により中継されるものとする。
【0032】
ここで図2をもとにPDA型携帯電話について、もう少し詳細に説明する。
PDA型携帯電話13は、無線通信インタフェースとしてBluetoothインタフェース21とBluetoothプロトコルを処理するBluetooth制御部22とを有している。またPDA型携帯電話13は、PDCやPHSに代表される無線公衆網へのインタフェースとして携帯電話インタフェース23を有している。この他に、PDAとしての使用に必要な、様々な情報を表示するための液晶ディスプレイ24、特にここで必要となる列車の発車時刻/到着時刻を入力するための移動スケジュール入力手段25、該移動スケジュール入力手段25により入力された移動スケジュールに連動して動作するタイマ26、ユーザが新幹線の列車内にいる場合の処理をPDAに行わせるための新幹線モードボタン27などが具備されている。
移動スケジュール入力手段25により入力されたスケジュールデータと、タイマ26により設定されたタイマ情報は、液晶ディスプレイ24に表示される。
【0033】
ここで、移動スケジュール入力手段25とは、タイマ値入力手段の一例であり、タイマ26及び新幹線モードボタン27はともに問い合わせスキャン実行指示手段である。新幹線モードボタン27は、押下するたびに新幹線乗車中すなわち無線中継が必要なモードと、新幹線下車すなわち無線中継が不要なモードをトグルするものとする。また、該PDA型携帯電話は問い合わせスキャン実行の制御を、自分にとってはスレーブデバイスにあたるペン型ヘッドセット端末16にも中継して伝えるための指示中継通知手段28を有している。
【0034】
さらに、PDA型携帯電話13はペン型ヘッドセット端末16の識別情報を記憶し、データ中継のためのエンド端末を関連づける情報の一部として、この識別情報をBluetooth中継器15に通知するための識別情報通知手段29を有している。図2にあるように、PDA型携帯電話13は移動スケジュール入力手段25により入力されたスケジュールデータとタイマ26を連動させるためにタイマ情報を移動スケジュールからタイマ26に通知するためのパスを有している。
【0035】
また、タイマ26や新幹線モードボタン27は、無線リンクを確立するための問い合わせスキャン実行指示手段である。この問い合わせスキャン実行指示手段はPDA型携帯電話13による問い合わせメッセージのスキャンの開始/終了を指示するのみでなく、PDA携帯電話13にとってはスレーブデバイスにあたるペン型ヘッドセット端末16も問い合わせスキャン実行の開始/終了の指示を通知するために、この情報を指示中継通知手段28に伝えるパスを有している。
【0036】
さらに、PDA型携帯電話13はBluetooth中継器15との無線リンク確立に成功すると、データ中継に必要となるペン型ヘッドセット端末16の識別情報をBluetooth中継器15に通知する。ペン型ヘッドセット端末16への問い合わせスキャン実行の制御情報やBluetooth中継器15に対して通知するペン型ヘッドセット端末16の識別情報は、すべてBluetooth制御部22を通しBluetoothインタフェース21を介して通知される。そのほか、PDA型携帯電話13は音声入出力手段30を有しており、これらは携帯電話インタフェース23を介してW−CDMAに接続している。また、PDA型携帯電話13は住所録記憶手段31を有しており、この情報はBluetooth制御部22及びBluetoothインタフェース21を介してペン型ヘッドセット端末16との間でやり取りされる。
【0037】
次に図3をもとに、Bluetooth中継器15について説明する。
Bluetooth中継器15は、その名の通りBluetooth上のデータを中継するためのデータ中継機能を有しており、またBluetooth制御部42ではBluetoothインタフェース41を介して複数のピコネットと呼ばれる無線通信ネットワークに所属することが可能である。該Bluetooth中継器15は、データ中継を行う2つのエンドBluetooth端末(ここでは、PDA型携帯電話13及びペン型ヘッドセット端末16)の識別情報を関連づけて記憶する関連づけ情報記憶手段43と、通知相手登録通知手段44と、該関連づけ情報をもとに2つのエンドBluetooth端末間のデータを中継するデータ中継手段45とを有している。
【0038】
図4をもとに、ペン型ヘッドセット端末16について説明する。
ペン型ヘッドセット端末16は、無線インタフェースとしてBluetoothインタフェース51及びBluetooth制御部52を有している。このほかに、ペン型ヘッドセット端末16は音声入出力手段53、住所録情報記憶手段54、住所録等を表示するための液晶ディスプレイ55等を有している。音声入出力手段53、住所録情報記憶手段54は、Bluetoothインタフェース51及びBluetooth制御部を介してBluetoothに接続し、音声端末としての機能を果たす。
【0039】
この無線通信システムにおける各部の通信動作の実施形態について説明する。
【0040】
<第1実施形態>
図5及び図6は、この無線通信システムによるデータ中継の第1実施形態を示す動作シーケンスである。この無線通信システムは、上記のように仮定した利用シールによるPDA型携帯電話13、ペン型ヘッドセット端末16及びBluetooth中継器15から構成される。
【0041】
まず通常の状態では、PDA携帯電話(WT1)13とペン型ヘッドセット端末(WT2)16は無線リンク(LNK1)で接続されており、このときのマスタ/スレーブの関係はPDA型携帯電話13がマスタデバイス(ステップS1)、ペン型ヘッドセット端末16がスレーブデバイス(ステップU1)である。以降、PDA型携帯電話13をWT1、ペン型ヘッドセット端末16をWT2、PDA型携帯電話13とペン型ヘッドセット端末16間の無線リンクをLNK1として記述する。ユーザは、新幹線の切符を手配すると事前に出発時刻と到着時刻に関する情報をWT1内蔵のタイマ値入力手段である「移動スケジュール入力手段25」にてデータを入力する(ステップS2)。このデータはWT1内蔵のタイマ26と連動して動作する仕掛けとなっている。
【0042】
次にユーザは予定の新幹線に乗車し、出発を持つ。新幹線内の各車両に設置されたBluetooth中継器15は、常に周辺のBluetooth端末を探すために問い合わせ(Inquiry)メッセージを定期的に送信している(ステップT1)。以降、Bluetooth中継器15をWR1として記述する。新幹線の出発時刻(ステップS3)になると、WT1内蔵のタイマ26が問い合わせスキャン実行開始をWT1に指示し(ステップS4)、同時に通常の通信相手であるWT2に対しても問い合わせスキャンを実行するよう指示を出す(ステップS4)。
【0043】
この指示は、WT1の指示中継通知手段28によりWT2に伝えられる。WT2はこれを受けて、問い合わせスキャンを実行する(ステップU2)。さらに、WT1とWT2間の無線リンクLNK1を切断する(ステップS5及びU3)。ここで、LNK1については、必ずしも切断する必要はない。たとえば、LNK1については、Bluetoothの動作モードのひとつであるParkモードなどの低消費電力モードにするだけで、リンクを接続状態のまま維持しても構わない。
【0044】
また、WT1からWT2に対して問い合わせスキャンもしくは問い合わせメッセージの送信の開始を指示するメッセージが通知されない場合には、WT2側にもこれら動作を指示するための手段が必要となる。
なお、WT1及びWT2はいずれがマスタでもスレーブでもよいので、実行する問い合わせ手順は、どちらがスレーブデバイス動作でも、マスタデバイス動作でもよい。
【0045】
また、タイマ値入力手段25とタイマ26による問い合わせスキャン実行起動の説明を行っているが、タイマ値入力手段25及びタイマ26による問い合わせ手順実行指示手段を持たない場合では、前記「新幹線モードボタン」27など別の手段により問い合わせ手順を実行しなければならない。なお、WT1及びWT2はいずれがマスタでもスレーブでもよいので、実行する問い合わせ手順は、どちらがスレーブデバイス動作でも、マスタデバイス動作でもよい。
【0046】
この実施形態では、タイマ26より指示できる動作を問い合わせ手順のみでなく、通常状態(WT1とWT2間のLNK1接続)までの復旧を指示するようにしている。この復旧までの動作を自動的に行うようにすることもできるし、ユーザの明示的な指示によるものとすることもできる。
【0047】
さて、WT1及びWT2の問い合わせスキャンが実行され、WR1からの問い合わせメッセージを正しくスキャンすると、WT1とWR1間の無線リンク(LNK2)が確立し(ステップS6及びT2)、またWT2とWR1間の無線リンク(LNK3)が確立する(ステップU4及びT2)。以降、WT1とWR1間の無線リンクをLNK2、WT2とWR1間の無線リンクをLNK3として記述する。LNK2が確立すると、WT1はWT2との関連づけをWR1に認識させるために、識別情報通知手段29を用いてWT2の物理アドレス(BD−ADDR)等による識別情報をWR1に通知する(ステップS7)。
【0048】
WT1からの識別情報を受信したWR1は、関連づけ情報記憶手段43により得られた識別情報とWT1とを関連づけして記憶する(ステップT3)。WR1はこの時点でWT1ともWT2とも無線リンクを確立しており、かつWT1とWT2の関連づけが終っているため、WR1は通信相手登録通知機能44により、WT1に対してはWT2の登録を、WT2に対してはWT1の登録をそれぞれ通知する(ステップT4)。WT1はこの通知を受けてWT2へのデータ中継が可能となったことを知る(ステップS8)。また、同様にWT2はこの通知を受けてWT1へのデータ中継が可能となったことを知る(ステップU5)。一般的には、これ以降自由にWT1とWT2間でWT1を介してデータ伝送を行うことができる。
【0049】
ここでは、最もこの機能を使用するにふさわしい、PDA型携帯電話13の着信を事例として取り上げる。WT1の携帯電話が着信すると(ステップS9)、ユーザはWR1経由の着信情報をWT2を介して認識し(ステップS10、T5及びU6)、WT2のみを持って車内デッキへと移動する(ステップU7)。以降、通話が終るまでのWT1とWT2間の音声データは全てWR1経由で中継される(ステップS10、T5及びU6)、新幹線の到着時刻になると(ステップS11)、WT1内蔵のタイマ26が問い合わせスキャン実行終了をWT1に提示し(ステップS12)、同時にWT2に対しても問い合わせスキャンを終了するよう指示を出す(ステップS12)。
【0050】
この指示は、WT1の指示中継通知手段28によりWT2に伝えられる。WT2はこれを受けて、問い合わせスキャンを終了する(ステップU8)。なお、問い合わせスキャンを乗車中ずっと継続して行っている必要はなく、WR1が発見できた時点でスキャンを終了しても構わない。Bluetooth中継器が復数台存在する場合でも、問い合わせスキャンで検出する問い合わせメッセージ数を指定することにより、問い合わせスキャン実行の時間を減らすことができる。その場合は、ステップS12の処理は不要であるが、実際はWR1による中継が不要となったことを何らかの形でWT1/WT2に通知することが望ましい。ここでは、途中で車両を移動するなどの理由でWT2がWR1を見失うような状況も想定して、問い合わせスキャン終了指示処理を明示的に入れている。
【0051】
この後、WT1とWR1間のLNK2と、WT2とWR1間のLNK3を切断する(ステップS13、T6及びU9)。なお、この処理に関しても、新幹線を降りた時点でWT1及びWT2はWR1の通信範囲外となり、明示的に切断処理を行わずとも無線リンクは切断される。
ここでは、WT1とWT2間の無線リンクLNK1の復旧までをスコープとしているため、この後の処理が続くが、新幹線下車後の動作シーケンスが存在しない場合もある。
【0052】
ユーザが新幹線を下車すると、WT1は通信相手のWT2と中継器WR1を介さずに直接通信するために、LNK1の接続手順に入る。WT1はWT2の物理アドレスを忘れずに記憶していると仮定すると、Bluetoothのページメッセージ送信を開始する(ステップS14)、一方WT2はページメッセージのスキャンを開始する(ステップU10)、このページング処理に成功すると、WT1とWT2間に再び無線リンクLNK1が接続される(ステップS15及びU11)。
【0053】
なお、新幹線搭乗後の動作における上記動作シーケンスのデータ中継では、WR1がマスタデバイスでWT1及びWT2がスレーブデバイスとなる1つの無線通信ネットワーク(ピコネット)を構成して動作する。このため、WT1及びWT2はいずれもWR1が送信する問い合わせメッセージをスキャンする動作をとる。
【0054】
他のデータ中継の場合は、WT1とがマスタデバイスでWR1がスレーブデバイスとなる無線通信ネットワーク(ピコネット)と、WR1がマスタデバイスでWT2がスレーブデバイスとなる無線通信ネットワーク(ピコネット)の2つの無線通信ネットワークによりデータ中継を実現する。それぞれの無線通信ネットワークを構成するために、WT1はWR1を検出するために問い合わせメッセージの送信を行い、一方WR1もWT2を検出するために問い合わせメッセージの送信を行う。
【0055】
また、他のデータ中継の場合には、WT1がマスタデバイスでWR1をスレーブデバイスとする無線通信ネットワーク(ピコネット)と、WT2がマスタデバイスでWR1がスレーブデバイスとする無線通信ネットワーク(ピコネット)の2つの無線通信ネットワークによりデータ中継を実現する。それぞれの無線通信ネットワークを構成するために、WT1及びWT2はいずれもWR1を検出するために問い合わせメッセージの送信を行う。
【0056】
ここまで、PDA型携帯電話13、ペン型ヘッドセット端末16及びBluetooth中継器15により構成される無線通信システムの動作シーケンスについて説明した。また、説明の中で簡単ではあるが、他のデータ中継の場合との相違点についても説明した。以降は、ここまで詳細を説明しなかった実施形態について補足説明する。
【0057】
<第2実施形態>
次に、本発明を適用した無線通信システムの動作シーケンスについて、先の第1実施形態を適用した無線通信システムの動作シーケンス(図5及び図6)との違いをもとに、図7及び図8を用いて簡単に説明する。
まず、新幹線乗車後にT1及びWT2に対し問い合わせスキャン実行を指示する必要があるが、WT1の動作では「新幹線出発時刻」を検知したタイマ26による問い合わせスキャン実行開始ではなく、ユーザ自身が「新幹線モードボタン27を押下」(ステップS23)することにより、ステップS24「問い合わせスキャン実行」となる。同様に、ステップS31もタイマ26による「新幹線到着時刻」ではなく、ここは「新幹線モードボタン27を押下」となる。
【0058】
また、ステップS24及びS32では、図5及び図6のように、WT1からWT2に対し問い合わせスキャン実行開始/終了指示を中継しないことから、ステップS24では「問い合わせスキャン実行指示」の指示動作が、ステップS32では「問い合わせスキャン終了指示」の指示動作がそれぞれなくなり、ステップS24では「問い合わせスキャン実行」、ステップS32では「問い合わせスキャン終了」のみの動作となる。
【0059】
一方、WT2の動作ではWT1からの問い合わせスキャン制御情報の通知が行われないことから、ステップU23及びU30の問い合わせスキャン実行/終了の前に、これら動作を指示するための動作、ステップU22及びU29において「新幹線モードボタン56を押下」の動作が追加される。また、WT1についてはステップS33以降の動作が、WT2についてはステップU31以降の動作が行われない。これ以外は、図5及び図6の動作と同じである。
【0060】
<第3実施形態>
本発明を適用した無線通信システムの第3実施形態における動作シーケンスについて、第1実施形態を適用した無線通信システムの動作シーケンス(図5及び図6)との違いをもとに、図9及び図10を用いて簡単に説明する。
新幹線乗車後にWT1及びWT2に対し問い合わせスキャン実行を指示する必要があるが、WT1の動作ではステップS43が、「新幹線出発時刻」を検知したタイマ26による問い合わせスキャン実行開始ではなく、ユーザ自身が「新幹線モードボタン27を押下」することにより、ステップS44の「問い合わせスキャン実行」となる。
【0061】
同様に、ステップS51も「新幹線到着時刻」ではなく、ここは「新幹線モードボタン27を押下」となる。ステップS44の動作については「問い合わせスキャン実行指示」が「問い合わせメッセージ送信指示」に、また、ステップS52については「問い合わせスキャン実行終了指示」が「問い合わせメッセージ送信終了指示」にそれぞれ変わる。WT2はWR1に対し問い合わせメッセージ送信を行う側、すなわちマスタデバイスとして動作していることから、WR1はWT2に対しスレーブデバイスとして動作する必要がある。そこで、WR1の動作としては、ステップT41の動作が「問い合わせメッセージ送信(常時)」から「問い合わせメッセージ送信&問い合わせスキャン実行(常時)」となる。
また、WT1についてはステップS53以降の動作が、WT2についてはステップU49以降の動作が行われない。
【0062】
<第4実施形態>
本発明を適用した無線通信システムの第4実施形態における動作シーケンスについて、第1実施形態を適用した無線通信システムの動作シーケンス(図5及び図6)との違いをもとに、図11及び図12を用いて簡単に説明する。ここで定義の無線通信システムは、WT1についてはステップS73以降の動作が、WT2についてはステップU69以降の動作が行われない。これ以外は、図5及び図6の動作と同じである。
【0063】
<第5実施形態>
次に、本発明を適用した無線通信システムの第5実施形態における動作シーケンスについて、第1実施形態を適用した無線通信システムの動作シーケンス(図5及び図6)との違いをもとに、図13及び図14を用いて簡単に説明する。
まずWT1の動作に関してはタイマ26に対応していないことから、ステップS83の「新幹線出発時刻」及びステップS93の「新幹線到着時刻」ともに「新幹線モードボタン27を押下」となる。また、WT1及びWT2はWR1に対しマスタデバイスとして動作し、かつWT2への問い合わせメッセージ送信の制御情報転送は行わないため、ステップS84の「問い合わせスキャン実行&問い合わせスキャン実行指示」は「問い合わせメッセージ送信」に、またステップS92は「問い合わせスキャン終了&問い合わせスキャン実行指示」が「問い合わせメッセージ送信終了」にそれぞれ変わる。
【0064】
また、WT2も同様でステップU83及びU90の前にそれぞれステップU82及びU89の「新幹線モードボタン56を押下」が挿入される。さらにWT2はWR1に対しマスタデバイスとなるため、ステップU83の「問い合わせスキャン実行」は「問い合わせメッセージ送信」に、ステップU90の「問い合わせスキャン終了」は「問い合わせメッセージ送信終了」に変わる。WR1に関してはステップT81の「問い合わせメッセージ送信(常時)」が「問い合わせスキャン実行(常時)」に置き換わる。
ここで定義の無線通信システムは、WT1についてはステップS93以降の動作が、WT2についてはステップU91以降の動作が行われない。これ以外は、図5及び図6の動作と同じである。
【0065】
<第6実施形態>
次に、本発明を適用した無線通信システムの第6実施形態における動作シーケンスについて、第5実施形態を適用した無線通信システムの動作シーケンス(図13及び図14)との違いをもとに、図15及び図16を用いて簡単に説明する。
前述の動作シーケンスと異なる点は、まずタイマ26と問い合わせ手順制御が連動することにより、WT1ではステップS103及びS111の「新幹線モードボタン27を押下」が、それぞれ「新幹線出発時刻」と「新幹線到着時刻」になる。
【0066】
WT2に関しては、同様にステップU82及びU89「新幹線モードボタン56を押下」の動作が削除される。さらに、WT1からWT2に対して問い合わせメッセージ送信制御情報を通知することから、WT1のステップS104が「問い合わせメッセージ送信」から「問い合わせメッセージ送信&問い合わせメッセージ送信指示」に、ステップS112が「問い合わせメッセージ送信終了」から「問い合わせメッセージ送信終了&問い合わせメッセージ送信終了指示」に変わる。これ以外は、図13及び図14の動作と同じである。
【0067】
<第7実施形態>
次に、本発明を適用した無線通信システムの第7実施形態における動作シーケンスについて、第6実施形態を適用した無線通信システムの動作シーケンス(図15及び図16)との違いをもとに、図17及び図18を用いて簡単に説明する。
まず、WT1の動作としてはステップS114の「問い合わせメッセージ送信&問い合わせメッセージ送信指示」が「問い合わせメッセージ送信&問い合わせスキャン実行指示」に、ステップS122の「問い合わせメッセージ送信終了&問い合わせメッセージ送信終了指示」が「問い合わせメッセージ送信終了&問い合わせスキャン終了指示」に変わる。
【0068】
また、WT2の動作ではステップU112の「問い合わせメッセージ送信」が「問い合わせスキャン実行」に、ステップU118の「問い合わせメッセージ送信終了」が「問い合わせスキャン終了」に変わる。さらに、WR1のステップT111が「問い合わせスキャン実行(常時)」から「問い合わせスキャン実行&問い合わせメッセージ送信(常時)」に変わる。これ以外は、図15及び図16の動作と同じである。
【0069】
以上の説明で、組み合わせの違いはあるものの、全請求項の使用例を説明している。
【0070】
【発明の効果】
本発明は、以上の説明から明らかなように、以下のような効果がある。
(1)複数の無線装置間でアドホック的なネットワークを構成する無線通信システムにおいて、ユーザが新規の無線装置を検出するための問い合わせ手順の開始/終了の制御を行うことにより、常に問い合わせ手順を実行しなくてもよいことから、無線通信端末の低消費電力化が可能となる。
(2)無線中継装置との接続において、無線通信における問い合わせ手順の開始/終了の制御情報を無線を介して通信相手にも通知することにより、マスタとスレーブの関係にある無線通信装置の両方の問い合わせ手順を別々に制御することなく、片方の無線装置のみを制御することで両方の無線装置の問い合わせ手順を制御することで、制御手順を簡略化している。
(3)タイマを無線通信における問い合わせ手順の開始/終了のトリガとして使用することにより、問い合わせ手順の開始/終了をユーザが事前に設定することを可能としている。
(4)無線中継装置に自分が通信する相手の識別情報を通知し、それにより無線中継装置ではデータ中継を行うペアの関連づけが行われることによりはじめてデータの中継が可能となることで、通常の通信範囲を拡張して通信距離を拡大することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るBluetoothにより構成される無線通信システムの構成図である。
【図2】PDA型携帯電話のブロック図である。
【図3】Bluetooth中継器のブロック図である。
【図4】ペン型ヘッドセット端末のブロック図である。
【図5】無線通信システムの第1実施形態の通信動作を示すシーケンス図である。
【図6】図5に続く無線通信システムの第1実施形態の通信動作を示すシーケンス図である。
【図7】無線通信システムの第2実施形態の通信動作を示すシーケンス図である。
【図8】図7に続く無線通信システムの第2実施形態の通信動作を示すシーケンス図である。
【図9】無線通信システムの第3実施形態の通信動作を示すシーケンス図である。
【図10】図9に続く無線通信システムの第3実施形態の通信動作を示すシーケンス図である。
【図11】無線通信システムの第4実施形態の通信動作を示すシーケンス図である。
【図12】図11に続く無線通信システムの第4実施形態の通信動作を示すシーケンス図である。
【図13】無線通信システムの第5実施形態の通信動作を示すシーケンス図である。
【図14】図13に続く無線通信システムの第5実施形態の通信動作を示すシーケンス図である。
【図15】無線通信システムの第6実施形態の通信動作を示すシーケンス図である。
【図16】図15に続く無線通信システムの第6実施形態の通信動作を示すシーケンス図である。
【図17】無線通信システムの第7実施形態の通信動作を示すシーケンス図である。
【図18】図17に続く無線通信システムの第7実施形態の通信動作を示すシーケンス図である。
【図19】2台のBluetooth端末により構成される従来の無線通信システムの動作シーケンス図である。
【符号の説明】
11 W−CDMA網
12 W−CDMA
13 PDA型携帯電話
14 Bluetooth
15 Bluetooth中継器
16 ペン型ヘッドセット端末
21,41,51 Bluetoothインタフェース
22,42,52 Bluetooth制御部
23 携帯電話インタフェース
24,55 液晶ディスプレイ
25 移動スケジュール入力手段
26 タイマ
27,56 新幹線モードボタン
28 指示中継通知手段
29 識別情報通知手段
30,53 音声入出力手段
31,54 住所録情報記憶手段
43 関連づけ情報記憶手段
44 通知相手登録通知手段
45 データ中継手段

Claims (10)

  1. 1台のマスタ無線装置と1台もしくは複数台の任意のスレーブ無線装置から構成され、マスタ無線装置とスレーブ無線装置間で通信を可能とし、かつ通常は固定の通信相手と1対1のマスタ無線装置/スレーブ無線装置の組み合わせでのみ通信を行う無線通信システムにおいて、
    前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置は、
    組み合わせ相手以外の任意の無線装置を通信相手とするため、相手無線装置を探索する問い合わせメッセージに応じて、問い合わせスキャン実行の開始/終了を制御する指示を出力する問い合わせスキャン実行指示手段と、
    該指示に基づいて問い合わせスキャンを実行する無線通信制御部と、
    を有し、
    無線によるデータ中継を行う際に、マスタ及びスレーブ無線装置のいずれかが、任意の無線中継装置による無線装置検出のために送信する問い合わせメッセージに対しスキャンを実行する場合、
    前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置は、
    問い合わせメッセージのスキャンを実行し、新規無線通信ネットワークのマスタデバイスとなる任意の無線中継装置にスレーブデバイスとして登録された後、前記無線中継装置に対し通常時固定的な組み合わせの通信相手である前記スレーブ(もしくはマスタ)無線装置を識別するための識別情報を通知するための識別情報通知手段を有し、
    前記スレーブ(もしくはマスタ)無線装置の識別情報を通知された任意の無線中継装置は、
    これら通常時の組み合わせである前記マスタ/スレーブ無線装置を関連づけた情報を記憶する関連づけ情報記憶手段と、
    その情報を利用して前記スレーブ(もしくはマスタ)無線装置を自分がマスタデバイスとなる前記無線通信ネットワークのスレーブデバイスとして登録し、この登録が完了したことを前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置に通知し、また前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置とスレーブ(もしくはマスタ)無線装置の関連づけ情報が既登録であることを前記スレーブ(もしくはマスタ)無線装置に通知する通信相手登録通知手段と、
    関連づけ情報記憶手段に記憶される一方の無線装置からのデータ及び音声を他方の無線装置に対して中継するデータ中継手段と、
    を有し、
    該マスタ/スレーブ無線装置間で伝送されるデータを中継することでデータ伝送距離を拡張することを特徴とする無線通信システム。
  2. 1台のマスタ無線装置と1台もしくは複数台の任意のスレーブ無線装置から構成され、マスタ無線装置とスレーブ無線装置間で通信を可能し、かつ通常は固定の通信相手と1対1のマスタ無線装置/スレーブ無線装置の組み合わせでのみ通信を行う無線通信システムにおいて、
    前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置は、
    組み合わせ相手以外の任意の無線装置を通信相手とするため、相手無線装置を探索する問い合わせメッセージ送信の開始/終了を制御する指示を出力する問い合わせメッセージ送信指示手段と、
    該指示に基づいて問い合わせメッセージを送信する無線通信制御部と、
    を有し、
    無線によるデータ中継を行う際に、マスタ及びスレーブ無線装置のいずれかが、任意の無線中継装置に対し無線装置検出のための問い合わせメッセージを送信する場合、
    前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置は、
    問い合わせメッセージを送信し、任意の無線中継装置をスレーブデバイスとして登録した後、スレーブデバイスである任意の無線中継装置に対し通常時固定的な組み合わせの通信相手である前記スレーブ(もしくはマスタ)無線装置を識別するための識別情報を通知するための識別情報通知手段を有し、
    前記スレーブ(もしくはマスタ)無線装置の識別情報を通知された任意の無線中継装置は、
    これら通常時の組み合わせである前記マスタ/スレーブ無線装置を関連づけた情報を記憶する関連づけ情報記憶手段と、
    その情報を利用して前記スレーブ(もしくはマスタ)無線装置を自分がマスタデバイスとなる新規無線通信ネットワークのスレーブデバイスとして登録し、この登録が完了したことを前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置に通知し、また前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置とスレーブ(もしくはマスタ)無線装置の関連づけ情報が既登録であることを前記スレーブ(もしくはマスタ)無線装置に通知する通信相手登録通知手段と、
    関連づけ情報記憶手段に記憶される一方の無線装置からのデータ及び音声を他方の無線装置に対して中継するデータ中継手段と、
    を有し、
    該マスタ/スレーブ無線装置間で伝送されるデータを中継することでデータ伝送距離を拡張することを特徴とすることを特徴とする無線通信システム。
  3. 前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置は、問い合わせメッセージに対する前記スキャン実行指示手段による指示に応じて、同時に通常時固定的な組み合わせとなっている他方の無線装置に対しても、該無線通信を利用して問い合わせスキャン実行の開始/終了を通知する指示中継通知手段を有することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  4. 前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置は、問い合わせメッセージに対する前記スキャン実行指示手段による指示に応じて、同時に通常時固定的な組み合わせとなっている他方の無線装置に対しても、該無線通信を利用して問い合わせメッセージ送信の開始/終了を通知する指示中継通知手段を有することを特徴とする請求項2記載の無線通信システム。
  5. 前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置は、前記問い合わせメッセージ送信指示手段による指示に応じて、同時に通常時固定的な組み合わせとなっている他方の無線装置に対しても、該無線通信を利用して問い合わせスキャン実行の開始/終了を通知する指示中継通知手段を有することを特徴とする請求項2記載の無線通信システム。
  6. 前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置は、前記問い合わせメッセージ送信指示手段による指示に応じて、同時に通常時固定的な組み合わせとなっている他方の無線装置に対しても、該無線通信を利用して問い合わせメッセージ送信の開始/終了を通知する指示中継通知手段を有することを特徴とする請求項2記載の無線通信システム。
  7. 前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置は、前記スキャン実行指示手段が規定時刻になると前記指示を無線通信制御部に対し通知するタイマであり、かつ該タイマの開始/終了日時を入力するためのタイマ値入力手段を有し、
    ユーザが必要に応じて指定した時刻になると自動的に問い合わせスキャン実行を開始/終了することが可能なことを特徴とする請求項1、3又は4記載の無線通信システム。
  8. 前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置は、問い合わせメッセージ送信指示手段が規定時刻になると前記指示を無線通信制御部に対し通知するタイマであり、かつ該タイマの開始/終了日時を入力するためのタイマ値入力手段を有し、
    ユーザが必要に応じて指定した時刻になると自動的に問い合わせメッセージの送信を開始/終了することが可能なことを特徴とする請求項2、5又は6記載の無線通信システム。
  9. 既存のマスタ/スレーブデバイス装置間の無線リンクを切断した後に2台の無線装置が他の任意の無線装置と無線通信ネットワークを構成する場合、
    前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置は、タイマ満了時には任意の無線装置との間で確立された無線リンクを切断し、通常時に固定的に接続されている前記マスタ/スレーブ無線装置間の無線リンクの再接続を行うことを特徴とする請求項7又は8記載の無線通信システム。
  10. 1台のマスタ無線装置と1台もしくは複数台の任意のスレーブ無線装置から構成され、マスタ無線装置とスレーブ無線装置間で通信を可能し、かつ通常は固定の通信相手と1対1のマスタ無線装置/スレーブ無線装置の組み合わせでのみ通信を行う無線通信システムにおいて、
    前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置は、
    組み合わせ相手以外の任意の無線装置を通信相手とするため、相手無線装置を探索する問い合わせメッセージ送信の開始/終了を制御する指示を出力する問い合わせメッセージ送信指示手段と、
    該指示に基づいて問い合わせメッセージを送信する無線通信制御部と、
    前記マスタ(もしくはスレーブ)無線装置は、前記問い合わせメッセージ送信指示手段による指示に応じて、同時に通常時固定的な組み合わせとなっている他方の無線装置に対しても、該無線通信を利用して問い合わせメッセージ送信の開始/終了を通知する指示中継通知手段と、
    を有し、
    無線中継を行う際に、マスタ及びスレーブ無線装置の両者ともに任意の無線中継装置に対し無線装置検出のための問い合わせメッセージを送信する場合、
    前記マスタ及びスレーブ無線装置の両者は、
    問い合わせメッセージを送信し、それぞれがマスタデバイスとなる無線通信ネットワークにおいて任意の無線中継装置をスレーブデバイスとして登録した後、該無線中継装置に対し通常時固定的な組み合わせの通信相手であるお互いの無線装置を識別するための識別情報を通知するための識別情報通知手段を有し、
    それぞれの通信相手である無線装置の識別情報を通知された任意の無線中継装置は、
    前記マスタ無線装置とスレーブ無線装置が互いに通信相手であることを認識すると同時にこれら互いの無線装置を関連づけた情報を記憶する関連づけ情報記憶手段と、
    関連づけ情報を登録完了したことを前記マスタ及びスレーブ無線装置に通知する通信相手登録通知手段と、
    関連づけ情報記憶手段に記憶される一方の無線装置からのデータ及び音声を他方の無線装置に対して中継するデータ中継手段と、
    を有し、
    該マスタ/スレーブ無線装置間で伝送されるデータを中継することでデータ伝送距離を拡張することを特徴とする無線通信システム。
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