JP3597085B2 - 魚釣用両軸受型リール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クラッチのON/OFF切換を安定して且つスムーズに行うことが可能なクラッチ機構を備えた魚釣用両軸受型リールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、魚釣用両軸受型リールには、スプール軸に対してピニオンを係合及び非係合させることによって、釣糸巻取可能状態(クラッチON)と釣糸繰出可能状態(クラッチOFF)とに選択的に切り換えることが可能なクラッチ機構が設けられている。
【0003】
このようなクラッチ機構において、例えば実開昭57−158372号公報や特開平10−136848号公報には、釣糸繰出可能状態(クラッチOFF)でのスプールのフリー回転性を向上させるために、スプール軸を2分割してスプールに対する回転抵抗を軽減させる技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したようなクラッチ機構では、スプールに高負荷が掛かったとき(例えば、魚が掛かったとき、仕掛けが重いとき)、2分割したスプール軸の分割部分が撓んでしまうため、釣糸巻取時の抵抗となり、その結果、スプールを円滑に回転させることが困難になってしまう。
【0005】
かかる不具合を解消するために、例えばピニオンの両端を軸受で支持するように構成(実開昭57−158372号公報参照)することも考えられるが、このような構成では、スプール軸に対してピニオンを非係合させた釣糸繰出可能状態(クラッチOFF)において、ピニオンが軸受から外れてしまう。この場合、釣糸巻取可能状態(クラッチON)に切り換える際に、スプール軸に対してピニオンを安定して且つスムーズに係合させるためには、ピニオンと軸受とスプール軸との間に機械的な高い芯出し精度が要求され、その結果、魚釣用両軸受型リールの製造コストが上昇してしまう。
【0006】
そこで、例えばクラッチON/OFF切換時にピニオンを常時支持していられるような寸法に軸受を長めに構成(特開平10−136848号公報参照)することも考えられるが、このような構成では、スプール軸方向に軸受の長さ寸法を確保するためのスペースが別途必要となり、その結果、魚釣用両軸受型リールが大型化してしまう。
【0007】
この場合、魚釣用両軸受型リールの大型化を防止しようとすれば、軸受の長さ寸法を短くして、その短めの軸受寸法内でピニオンを係合及び非係合させることも考えられるが、このような構成では、クラッチON時のスプール軸に対するピニオンの係合状態が浅い半クラッチ状態となり易くなる。この場合、例えば魚釣時の負荷が大きい大型リールや電動リールに、半クラッチ状態となり易いクラッチ機構を用いると、安定した釣糸巻取動作を行うことができなくなると共に、クラッチ機構自体が破損してしまう場合もある。
【0008】
特に、電動リールにおいて、クラッチON時に、ピニオンは、スプールに固定された軸受部で支持されるものが一般的であり、クラッチOFF時のスプールのフリー回転性を確保するためには、クラッチONからクラッチOFFに切り換えた際に、ピニオンを軸受部から完全に離脱させて、軸受部に対してピニオンを非接触状態にさせることが好ましい。従って、電動リールでは、短めの軸受寸法内でピニオンを係合及び非係合させるような構成を適用することはできない。
【0009】
本発明は、上述したような課題を解決するために成されており、その目的は、クラッチOFF時のスプールの回転性に影響を与えること無く、クラッチのON/OFF切換を安定して且つスムーズに行うことが可能なクラッチ機構を備えた低価格で小型の魚釣用両軸受型リールを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明は、リール本体に回転可能に支持されたスプール軸と、このスプール軸の回転に連動して回転可能なスプールと、このスプールを釣糸巻取駆動する巻取駆動機構と、この巻取駆動機構の一部であるピニオンのスプール軸方向への移動によって、巻取駆動機構の動力をスプールに伝達可能な釣糸巻取可能状態と、スプールを釣糸巻取状態から釣糸放出可能なスプールフリー回転可能状態とに選択的に切換可能なクラッチ機構と、スプールを釣糸巻取可能状態とフリー回転可能状態とに切り換える間、常時、ピニオンを軸受することが可能な軸受機構とを備えた魚釣用両軸受型リールであって、
軸受機構は、釣糸巻取可能状態においてピニオンの一端部分を軸受可能な第1の軸受ユニットと、フリー回転可能状態においてピニオンの他端部分を軸受可能な第2の軸受ユニットとを備えて構成されていると共に、
第1の軸受ユニットは、スプールと共に回転可能に構成されかつスプールとピニオンとの係合部側に位置し、また、第2の軸受ユニットは、スプールを釣糸巻取可能状態とフリー回転可能状態とに切り換える間、常時、ピニオンの他端部分を軸受することが可能な主軸受体と、フリー回転可能状態においてピニオンの他端部分を軸受することが可能な従軸受体とから構成されかつピニオンの他端部側に位置し、
スプールのフリー回転可能状態において、ピニオンは、その一端部分が第1の軸受ユニットに対して非接触状態となり、第2の軸受ユニットによって片持ち軸受される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係る魚釣用両軸受型リールについて、添付図面を参照して説明する。
【0012】
図1に示すように、リール本体2の左右フレーム4a,4bの間には、スプール軸6が軸受を介して回転可能に支持されており、このスプール軸6を囲繞するようにスプール8が配置されている。なお、左右フレーム4a,4bには、左右側板10a,10bが取り付けられている。
【0013】
左右フレーム4a,4bの間には、スプール8(スプール軸6)よりも前側(釣糸繰出方向側)にスプール駆動モータ12{以下、モータという(図2及び図3参照)}が保持されていると共に、このモータ12の上方側には、スプール8に対して釣糸(図示しない)を平行に巻回させるレベルワインド機構(図示しない)が配置されている。
【0014】
モータ12は、連動歯車機構(図示しない)を介してスプール駆動用歯車14に連結されており、このスプール駆動用歯車14は、スプール軸6の一端側(左フレーム4a側)に回り止め嵌合されている。
【0015】
レベルワインド機構は、モータ12によってスプール8を釣糸巻取方向に回転させたときに、或いは、後述するハンドル操作によってスプール8を釣糸巻取方向に回転させたときに、その回転運動に連動して駆動させることができるように構成されている。
【0016】
また、スプール軸6の他端側(右フレーム4b側)には、第1及び第2の遊星ギヤ機構16,18から成る減速機構20が設けられており、この減速機構20は、スプール軸6の回転運動を第1の遊星ギヤ機構16で減速させた後、更に、第2の遊星ギヤ機構18で減速させてスプール8に伝達するように構成されている。
【0017】
図2(b)及び図3(b)に示すように、第1の遊星ギヤ機構16は、スプール軸6に回り止め嵌合された第1の太陽歯車22と、この第1の太陽歯車22に噛合した複数の第1の遊星歯車24と、これら第1の遊星歯車24が常時噛合するようにスプール8の端面に刻設された内歯歯車26(図1参照)とを備えている。
【0018】
第2の遊星ギヤ機構18は、スプール軸6に対してフリー回転可能に設けられた第2の太陽歯車28と、この第2の太陽歯車28に噛合した複数の第2の遊星歯車30とを備えており、複数の第2の遊星歯車30は、上記の内歯歯車26に常時噛合するようになっている。
【0019】
複数の第1の遊星歯車24は、夫々、第1のキャリア32に支持されており、この第1のキャリア32は、第2の太陽歯車28に連結されている。複数の第2の遊星歯車30は、夫々、第2のキャリア34に支持されており、この第2のキャリア34は、スプール8に取り付けられたブラケット36に嵌合し且つ軸受を介してスプール軸6に回転可能に支持されている。なお、ブラケット36は、他の軸受を介して右フレーム4bに回転可能に支持されている。
【0020】
更に、図1〜図3に示すように、スプール軸6の他端側において、右フレーム4bと右側板10bとの間には、クラッチレバー38のON/OFF切換操作に連動するクラッチ機構40が配置されており、このクラッチ機構40には、スプール軸6方向にスライドさせることが可能であって且つ上述の減速機構20(具体的には、第2のキャリア34)に対して係合又は非係合させることが可能なピニオン42が設けられている。
【0021】
本実施の形態において、ピニオン42は、クラッチレバー38のON/OFF切換操作によって、減速機構20(第2のキャリア34)を介して間接的にスプール軸6に係合又は非係合させることができるようになっているが、例えばスプール軸6の他端側に減速機構20を配置しないような魚釣用両軸受型リール(図示しない)では、ピニオン42は、クラッチレバー38のON/OFF切換操作によって、直接的にスプール軸6に係合又は非係合させることができるようになっている。
【0022】
ピニオン42には、その外周面に円周溝42aが形成されており、この円周溝42aには、クラッチレバー38のON/OFF切換操作によってスプール軸6方向にスライドさせることが可能なスライド片44が係合している。
【0023】
スライド片44は、特に図2(a)及び図3(a)に示すように、スプール軸6方向に延出した一対のガイド棒46にガイドされながら、スプール軸6方向にスライドするようになっており、このスライド片44をスプール軸方向にスライドさせるための構成として、クラッチ機構40には、クラッチレバー38のON/OFF切換操作に連動して一定方向にスライド可能なスライドプレート48が設けられている。
【0024】
この場合、クラッチON状態(ピニオン42が減速機構20の第2のキャリア34に対して係合した状態:図2(b)参照)からクラッチOFF操作(クラッチレバー38を下方に押圧操作)すると、そのクラッチOFF操作に連動してスライドプレート48がスライドする。そして、このスライドプレート48のスライド動作に連動して、スライド片44は、一対のガイド棒46にガイドされながら、スプール軸6方向にスライドする。このとき、スライド片44が係合しているピニオン42は、スライド片44のスライド動作に連動して、第2のキャリア34から離脱する。この結果、ピニオン42を第2のキャリア34に対して非係合状態即ちスプール8をフリー回転可能状態(クラッチOFF状態:図3(b)参照)にすることができる。
【0025】
これに対して、クラッチOFF状態(ピニオン42が減速機構20の第2のキャリア34に対して非係合となっている状態:図3(b)参照)からクラッチON操作(クラッチレバー38を上方に引上操作)すると、そのクラッチON操作に連動してスライドプレート48がスライドする。そして、このスライドプレート48のスライド動作に連動して、スライド片44は、一対のガイド棒46にガイドされながら、スプール軸6方向にスライドする。このとき、スライド片44が係合しているピニオン42は、スライド片44のスライド動作に連動して、第2のキャリア34に係合する。この結果、ピニオン42を第2のキャリア34に対して係合状態(クラッチON状態:図2(b)参照)にすることができる。
【0026】
なお、スライドプレート48には、位置決め保持用バネ(図示しない)が取り付けられており、この位置決め保持用バネの付勢力によって、スライドプレート48をクラッチON状態(図2参照)とクラッチOFF状態(図3参照)に夫々位置決め保持させることができるようになっている。
【0027】
また、図1〜図3に示すように、ピニオン42には、ハンドル軸50に取り付けられたドライブギヤ52が噛合しており、このドライブギヤ52とハンドル軸50との間には、魚釣時にスプール8から釣糸(図示しない)が繰り出された際に、スプール8に所望のドラグ力を与えることが可能な周知のドラグ機構54が配置されている。
【0028】
なお、魚釣時に、モータ12によってスプール8を釣糸巻取方向に回転させた際、これに連動してハンドル軸50が回転するのを防止するために、ハンドル軸50には、逆転防止機構が設けられている。
【0029】
この逆転防止機構は、外周面にラチェット爪56aが所定ピッチで形成されたラチェット56と、ラチェット爪56aに対して一定の付勢力で常時係合しているストッパ58とを備えており、ラチェット56は、ハンドル軸50に回り止め嵌合されている。
【0030】
このような逆転防止機構によれば、モータ12によってスプール8を釣糸巻取方向に回転させる際には、ラチェット爪56aにストッパ58が係合することによって、モータ12の回転に連動してハンドル軸50が回転するのを防止することができる。但し、ハンドル軸50に取り付けられた手動ハンドル60を回転操作して、スプール8を釣糸巻取方向に回転させる場合には、手動ハンドル60の回転操作に連動して、ハンドル軸50を回転させることができるようになっている。
【0031】
ここで、クラッチレバー38のON/OFF切換操作によって、釣糸をスプール8から繰り出す動作及び釣糸をスプール8に巻き取る動作について、図1〜図3を参照して説明する。
【0032】
まず、クラッチレバー38をOFF操作すると(図3参照)、ピニオン42が減速機構20の第2のキャリア34に対して非係合状態となるため、スプール8は、フリー回転可能状態に維持される。この状態において、釣糸は、仕掛けの自由落下によってスプール8から繰り出される。
【0033】
そして、釣糸が所望量繰り出されたとき(例えば、仕掛けが所望の棚に到達したとき)、クラッチレバー38をON操作すると(図2参照)、ピニオン42が第2のキャリア34に対して係合状態となるため、スプール8は、釣糸巻取可能状態に維持される。
【0034】
この状態において、魚が掛かったとき、モータ12を駆動させて、若しくは、手動ハンドル60を回転操作して、スプール8を釣糸巻取方向に駆動させる。
【0035】
まず、モータ12を駆動させた場合、モータ12の駆動力は、連動歯車機構(図示しない)を介してスプール駆動用歯車14に伝達され、スプール軸6を釣糸繰出方向(釣糸巻取方向とは逆方向)に回転させる。そして、このスプール軸6の回転運動は、減速機構20(第1の遊星ギヤ機構16、第2の遊星ギヤ機構18)を介してスプール8に伝達される。
【0036】
第1の遊星ギヤ機構16に伝達されたスプール軸6の回転運動は、スプール軸6に回り止め嵌合された第1の太陽歯車22を釣糸繰出方向に回転させる。このとき、第1の太陽歯車22に噛合している複数の第1の遊星歯車24は、釣糸巻取方向に自転しながら同時に、第1の太陽歯車22の回りを釣糸繰出方向に公転する。
【0037】
この状態において、複数の第1の遊星歯車24の自転運動は、スプール8の端面に刻設された内歯歯車26に伝達され、この内歯歯車26を釣糸巻取方向に回転させる。この結果、内歯歯車26が刻設されたスプール8を、第1の遊星ギヤ機構16によって減速させた状態で釣糸巻取方向に回転させることができる。
【0038】
また、複数の第1の遊星歯車24が釣糸繰出方向に公転すると、その公転運動に引きずられて、これら第1の遊星歯車24を支持している第1のキャリア32が釣糸繰出方向に回転し、その回転運動は、第2の遊星ギヤ機構18に伝達される。
【0039】
第2の遊星ギヤ機構18に伝達された第1のキャリア32の回転運動は、この第1のキャリア32に連結し且つスプール軸6に対してフリー回転可能な第2の太陽歯車28に伝達されて、この第2の太陽歯車28を釣糸繰出方向に回転させる。このとき、第2の太陽歯車28に噛合し且つ第2のキャリア34に支持されている複数の第2の遊星歯車30には、これら第2の遊星歯車30を釣糸巻取方向に自転させながら同時に、第2の太陽歯車28の回りを釣糸繰出方向に公転させる力が働き、その公転運動によって、第2のキャリア34には、釣糸繰出方向に回転させる力が作用する。
【0040】
しかしながら、上述した逆転防止機構によってハンドル軸6の回転が規制されているため、このハンドル軸6にドライブギヤ52を介して連結したピニオン42の回転も規制される。この結果、このピニオン42が係合した第2のキャリア34は、回転すること無く一定位置に静止した状態に維持される。
【0041】
従って、第2の太陽歯車28が釣糸繰出方向に回転したとき、第2のキャリア34に支持された複数の第2の遊星歯車30は、第2の太陽歯車28の回りを公転すること無く、一定位置で釣糸巻取方向に自転する。
【0042】
この状態において、複数の第2の遊星歯車28の自転運動は、スプール8の端面に刻設された内歯歯車26に伝達され、この内歯歯車26を釣糸巻取方向に回転させる。この結果、内歯歯車26が刻設されたスプール8を、第2の遊星ギヤ機構18によって減速させた状態で釣糸巻取方向に回転させることができる。
【0043】
このように、スプール軸6の回転運動を減速機構20(第1の遊星ギヤ機構16、第2の遊星ギヤ機構18)を介してスプール8に伝達して、このスプール8を釣糸巻取方向に回転させている間、同時に、レベルワインド機構(図示しない)が駆動することによって、釣糸をスプール8に対して平行に巻回させることができる。
【0044】
これに対して、手動ハンドル60を回転操作した場合、手動ハンドル60の回転運動は、ハンドル軸6からドラグ機構54を介してドライブギヤ52に伝達された後、ピニオン42から減速機構20(具体的には、第2のキャリア34)に伝達され、この第2のキャリア34を釣糸巻取方向に回転させる。
【0045】
第2のキャリア34には、複数の第2の遊星歯車30が支持されているため、第2のキャリア34が釣糸巻取方向に回転すると、この回転運動は、複数の第2の遊星歯車30から第2の太陽歯車28を介して第1のキャリア32に伝達された後、この第1のキャリア32に支持されている複数の第1の遊星歯車24を介して第1の太陽歯車22に伝達され、この第1の太陽歯車22を回転させようとする。
【0046】
しかしながら、第1の太陽歯車22が回り止め嵌合したスプール軸6は、図示しない回転規制機構によって、その回転が停止された状態になっているため、第1の太陽歯車22は、回転することは無い。従って、複数の第1の遊星歯車22は、非回転状態の第1の太陽歯車22の回りを自転しながら釣糸巻取方向に公転する。
【0047】
このとき、複数の第1の遊星歯車22の回転運動は、ロス無く内歯歯車26に伝達され、この内歯歯車26を釣糸巻取方向に回転させる。この結果、内歯歯車26が刻設されたスプール8を釣糸巻取方向に回転させることができる。この間同時に、レベルワインド機構が駆動することによって、釣糸をスプール8に対して平行に巻回させることができる。
【0048】
なお、上述の動作説明では、クラッチレバー38によってクラッチOFFからONに復帰操作する場合について説明したが、手動ハンドル60を回転操作することによってクラッチOFFからONに復帰操作させることもできる。
【0049】
図2(a)及び図3(a)に示すように、ハンドル軸50に回り止め嵌合されたラチェット56には、クラッチ復帰用ピン62が取り付けられており、クラッチOFF状態(図3参照)において、手動ハンドル60を回転操作すると、その回転運動は、ハンドル軸50からラチェット56に伝達され、このラチェット56を図3中矢印S方向に回転させる。このとき、ラチェット56に取り付けられたクラッチ復帰用ピン62が、矢印S方向に移動してスライドプレート48に当接し、このスライドプレート48を位置決め保持用バネ(図示しない)の付勢力に抗してスライドさせる。この結果、クラッチOFF状態(図3参照)に位置決め保持されていたスライドプレート48は、クラッチON状態(図2参照)に位置決め保持され、それによって、クラッチOFFからONへの復帰操作が完了する。
【0050】
ところで、クラッチOFF時(スプール8のフリー回転可能状態)において、釣糸をスプール8から繰り出す際、モータ12は、停止させておくことが一般的である。この場合、モータ12に機械的に連結しているスプール軸6は、非回転状態に維持されているため、このスプール軸6に回り止め嵌合された第1の太陽歯車22も非回転状態に維持されている。
【0051】
この状態で、スプール8を釣糸繰出方向にフリー回転させると、スプール8には、非回転状態の第1の太陽歯車22を含んだ減速機構20(第1及び第2の遊星ギヤ機構16,18)のギヤ抵抗が作用してしまう。このようなギヤ抵抗を無くする或いは軽減する方法としては、スプール8のフリー回転による釣糸繰出時に、例えばスプール8に対して所定の回転力を付加する方法が挙げられる。
【0052】
そこで、本実施の形態の魚釣用両軸受型リールには、モータ12の駆動力を釣糸繰出時(クラッチOFF時)に利用することによって、釣糸繰出時のスプール8に加わるギヤ抵抗を軽減或いは無くして釣糸繰出動作を円滑に行うための糸送り機構が設けられている。
【0053】
図1に示すように、糸送り機構には、スプール軸6の外周面に配置された遠心カラー64が設けられており、この遠心カラー64は、スプール軸6の回転運動(回転速度)に応じた遠心力によって、その外径寸法が拡大して、スプール8の内周面8aに最適な摩擦力で接触するように設計されている。
【0054】
遠心カラー64としては、例えばOリングやブレーキシュー等を適用することが可能であり、スプール軸6が非回転状態にあるとき、遠心カラー64の外周面とスプール8の内周面8aとの間に若干の隙間が形成されるように、遠心カラー64は、その形状及び配置が規定されている。
【0055】
このような糸送り機構を始動させるタイミングは、クラッチOFF時の釣糸繰出前に予め又は事後的に任意に設定することが可能である。
【0056】
例えば予め糸送りを設定した場合において、仕掛けの自由落下によってスプール8から釣糸が繰り出されて、スプール8が所定の回転速度に達したとき(例えば、仕掛けの落下速度が安定したとき)、モータ12を駆動させると、スプール軸6は、釣糸繰出時のスプール8の回転方向と同一方向に回転し始める。
【0057】
そして、スプール軸6の回転速度が上昇すると、遠心カラー64に働く遠心力が増加する。この結果、遠心カラー64は、その外径寸法が拡大して、スプール8の内周面8aに接触する。このとき、スプール軸6の回転運動が、遠心カラー64を介してスプール8に伝達され、スプール8に対して最適な回転力が付加される。
【0058】
また、本実施の形態に適用したクラッチ機構には、クラッチON/OFF切換操作中、常時、ピニオン42を一定の精度で軸受して且つ安定して円滑にスライドさせることが可能な軸受機構が設けられている。
【0059】
図2〜図4に示すように、軸受機構は、クラッチON時(図2参照)にピニオン42の一端部分P1(減速機構20の第2のキャリア34に係合される部分)を軸受可能な第1の軸受ユニット66と、クラッチOFF時(図3参照)にピニオン42の他端部分P2を軸受可能な第2の軸受ユニット68とを備えて構成されている。
【0060】
第1の軸受ユニット66は、スプール8と共に回転することができるように構成されており、この場合、スプール8と一体的に形成したり、或いは、スプール8とは別体で形成することができる。第1の軸受ユニット66をスプール8とは別体で形成する場合、第1の軸受ユニット66は、接続部材(例えば、上述したブラケット36)を介してスプール8にネジ止めすれば良い。
【0061】
また、第1の軸受ユニット66は、ピニオン42を第2のキャリア34に係合させたとき(クラッチON時)、ピニオン42の一端部分P1をガタ付くこと無く軸受することができるように構成されていると共に、その先端側(ピニオン42の一端部分P1に対向した側)には、ピニオン42を第2のキャリア34に係合させて行く間(クラッチOFFからONへの移行時、即ち、ピニオン42の一端部分P1を第1の軸受ユニット66で軸受する際)、ピニオン42の一端部分P1を第1の軸受ユニット66内(具体的には、第2のキャリア34方向)に安定して誘導することが可能な誘導傾斜部66aが形成されている。
【0062】
誘導傾斜部66aは、先端側に向かうに従って太径化した先広がり状のテーパが施されており、クラッチOFFからONへの移行時には、この誘導傾斜部66aによってピニオン42の一端部分P1を第2のキャリア34方向に安定して誘導できるように構成されていると共に、クラッチOFF時(図3参照)には、第2のキャリア34から離脱したピニオン42の一端部分P1が、誘導傾斜部66aから完全に離間した非接触状態となるように構成されている。即ち、このクラッチOFF時には、ピニオン42の一端部分P1は、スプール8と共に回転する第1の軸受ユニット66から完全に外れた非接触状態となる。
【0063】
一方、第2の軸受ユニット68は、右側板10bに取り付けられており、クラッチON/OFF切換操作中、常時、ピニオン42の他端部分P2を軸受することが可能な主軸受体70と、クラッチOFF時にピニオン42の他端部分P2を軸受することが可能な従軸受体72とから構成されている。
【0064】
主軸受体70は、ピニオン42寄りに配置され、従軸受体72は、右側板10b寄りに配置されており、従軸受体72には、その先端側(ピニオン42の他端部分P2に対向した側)に、ピニオン42を第2のキャリア34に対して非係合状態にして行く間(クラッチONからOFFへの移行時、即ち、ピニオン42に他端部分P2を第2の軸受ユニット68で軸受する際)、ピニオン42の他端部分P2を第2の軸受ユニット68内(具体的には、従軸受体72内)に安定して誘導することが可能な誘導傾斜部72aが形成されている。
【0065】
誘導傾斜部72aは、その先端側に向かうに従って太径化した先広がり状のテーパが施されており、クラッチONからOFFへの移行時には、この誘導傾斜部72aによってピニオン42の他端部分P2を安定して従軸受体72内に誘導することができるようになっている。
【0066】
なお、第2の軸受ユニット68において、主軸受体70と従軸受体72とは、必ずしも別体で構成する必要は無く、互いに一体化させて構成しても良い。
【0067】
このような軸受機構によれば、クラッチON時(図4(a)参照)には、ピニオン42は、その両端が第1及び第2の軸受ユニット66,68で軸受される。具体的には、ピニオン42の一端部分P1が、第1の軸受ユニット66で軸受され、同時に、ピニオン42の他端部分P2が、第2の軸受ユニット68(具体的には、主軸受体70)で軸受される。
【0068】
続いて、クラッチONからOFFへの移行時(図4(b)参照)には、ピニオン42は、その両端が第1及び第2の軸受ユニット66,68で軸受されながら移動する。具体的には、ピニオン42は、その一端部分P1が第1の軸受ユニット66で軸受され且つその他端部分P2が主軸受体70で軸受されながら移動して行き、その他端部分P2が従軸受体72の誘導傾斜部72aによって誘導される。
【0069】
そして、図4(c)に示すように、ピニオン42の一端部分P1が第2のキャリア34から離脱する前後において(別の言い方をすると、ピニオン42の一端部分P1が第1の軸受ユニット66から外れる前後において)、ピニオン42の他端部分P2は、従軸受体72で軸受される。この状態において、ピニオン42の他端部分P2は、第2の軸受ユニット68を構成する主軸受体70と従軸受体72とによって軸受される。
【0070】
その後、クラッチOFF時(図4(d)参照)において、第2のキャリア34から離脱したピニオン42の一端部分P1は、第1の軸受ユニット66(誘導傾斜部66a)から完全に離間した非接触状態となると同時に、ピニオン42の他端部分P2は、第2の軸受ユニット68を構成する主軸受体70と従軸受体72とによって軸受される。この状態において、ピニオン42は、第2の軸受ユニット68によって片持ち軸受された状態となるが、このピニオン42の他端部分P2は、主軸受体70と従軸受体72とによって2箇所で軸受される。このような軸受状態によれば、ピニオン42の両端(一端部分P1、他端部分P2)を軸受した状態と同一の軸受状態で、ピニオン42を片持ち軸受することができる。
【0071】
また、クラッチをOFF(図4(d)参照)からON(図4(a)参照)に復帰させる場合、そのクラッチOFFからONへの移行時(図4(c),(b)参照)において、ピニオン42の一端部分P1は、第1の軸受ユニット66の誘導傾斜部66aによって第2のキャリア34方向に誘導される。この移行時において、ピニオン42の一端部分P1が第1の軸受ユニット66に軸受されるまで、ピニオン42の他端部分P2は、第2の軸受ユニット68を構成する主軸受体70と従軸受体72とによって軸受される。
【0072】
そして、図4(a)に示すように、ピニオン42の一端部分P1が第1の軸受ユニット66に軸受されたとき(クラッチON時)、ピニオン42は、その両端(一端部分P1、他端部分P2)が第1及び第2の軸受ユニット66,68で軸受される。具体的には、ピニオン42の一端部分P1が、第1の軸受ユニット66で軸受され、同時に、ピニオン42の他端部分P2が、第2の軸受ユニット68(具体的には、主軸受体70)で軸受される。
【0073】
また、上述したようなクラッチON/OFF切換操作中、ピニオン42を更に円滑に第1及び第2の軸受ユニット66,68に誘導させるために、ピニオン42の一端部分P1及び他端部分P2に夫々面取りを施して、先細りテーパ状の誘導傾斜部R(図4(b),(c)参照)を形成しても良い。
【0074】
このように本実施の形態に適用した軸受機構によれば、クラッチON/OFF切換操作中、常時、ピニオン42を一定の精度で軸受して且つ安定して円滑にスライドさせることができる。従って、従来、右側板10bにインサート成形されていたピニオン軸受用軸体(図示しない)が不要となる。右側板10bにピニオン軸受用軸体がインサート成形されている場合、右側板10bをリール本体2に組み付ける際には、ピニオン軸受用軸体をピニオン42に挿通させるように、リール本体2に対する右側板10bの組み付け角度や組み付け方法が限定されていた。しかし、本実施の形態に適用した軸受機構によれば、クラッチON/OFF切換操作中、常時、ピニオン42は、第1及び第2の軸受ユニット66,68で軸受されるため、ピニオン軸受用軸体が不要となり、その結果、リール本体2に対する右側板10bの組み付けが容易になる。
【0075】
また、ピニオン42を第1及び第2の軸受ユニット66,68だけで軸受できるため、リール本体2内の省スペース化が実現され、その結果、魚釣用両軸受型リールのコンパクト化を図ることが可能となる。
【0076】
更に、このようにピニオン軸受用軸体が不要となった結果、魚釣用両軸受型リールの部品点数を削減することができるため、リールの軽量化と共に低価格化を図ることができる。
【0077】
また、本実施の形態に適用した軸受機構によれば、クラッチOFF時(図3及び図4(d)参照)には、ピニオン42の一端部分P1は、スプール8と共に回転する第1の軸受ユニット66から完全に外れた非接触状態となる。この結果、スプール8のフリー回転性を更に向上させることができる。
【0078】
更に、軸受機構の第1及び第2の軸受ユニット66,68に夫々誘導傾斜部66a,72aを形成したことによって、クラッチON/OFF切換操作時に、ピニオン42を第1及び第2の軸受ユニット66,68に安定して円滑に誘導することができる。
【0079】
なお、上述した実施の形態において、第1の軸受ユニット66をスプール8と共に回転するように構成しているが、これに限定されることは無く、例えば、スプール8とピニオン42との係合部側において、第1の軸受ユニット66をベアリングを介してリール本体2に軸支させるように構成しても良い。
【0080】
【発明の効果】
本発明によれば、クラッチOFF時のスプールの回転性に影響を与えること無く、クラッチのON/OFF切換を安定して且つスムーズに行うことが可能なクラッチ機構を備えた低価格で小型の魚釣用両軸受型リールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る魚釣用両軸受型リールの構成を示す図。
【図2】クラッチON状態のクラッチ機構の構成を示す図であって、(a)は、図1のA−A線に沿う部分断面図、(b)は、ピニオンが減速機構に係合した状態を示す断面図。
【図3】クラッチOFF状態のクラッチ機構の構成を示す図であって、(a)は、図1のA−A線に沿う部分断面図、(b)は、ピニオンが減速機構に対して非係合となった状態を示す断面図。
【図4】クラッチON/OFF切換操作中、常時、ピニオンが軸受機構によって軸受されている状態を示す図であって、(a)は、クラッチON状態を示す断面図、(b)及び(c)は、クラッチON/OFF切換の移行状態を示す断面図、(d)は、クラッチOFF状態を示す断面図。
【符号の説明】
42 ピニオン
66 第1の軸受ユニット
68 第2の軸受ユニット
70 主軸受体
72 従軸受体
P1 ピニオンの一端部分
P2 ピニオンの他端部分
Claims (1)
- リール本体に回転可能に支持されたスプール軸と、
このスプール軸の回転に連動して回転可能なスプールと、
このスプールを釣糸巻取駆動する巻取駆動機構と、
この巻取駆動機構の一部であるピニオンのスプール軸方向への移動によって、巻取駆動機構の動力をスプールに伝達可能な釣糸巻取可能状態と、スプールを釣糸巻取状態から釣糸放出可能なスプールフリー回転可能状態とに選択的に切換可能なクラッチ機構と、
スプールを釣糸巻取可能状態とフリー回転可能状態とに切り換える間、常時、ピニオンを軸受することが可能な軸受機構とを備えた魚釣用両軸受型リールであって、
軸受機構は、釣糸巻取可能状態においてピニオンの一端部分を軸受可能な第1の軸受ユニットと、フリー回転可能状態においてピニオンの他端部分を軸受可能な第2の軸受ユニットとを備えて構成されていると共に、
第1の軸受ユニットは、スプールと共に回転可能に構成されかつスプールとピニオンとの係合部側に位置し、また、第2の軸受ユニットは、スプールを釣糸巻取可能状態とフリー回転可能状態とに切り換える間、常時、ピニオンの他端部分を軸受することが可能な主軸受体と、フリー回転可能状態においてピニオンの他端部分を軸受することが可能な従軸受体とから構成されかつピニオンの他端部側に位置し、
スプールのフリー回転可能状態において、ピニオンは、その一端部分が第1の軸受ユニットに対して非接触状態となり、第2の軸受ユニットによって片持ち軸受されることを特徴とする魚釣用両軸受型リール。
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