JP3592531B2 - 車両用距離測定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一対の光学系と、それらの光学系からの画像をそれぞれ結像せしめる一対のイメージセンサと、両イメージセンサ上に結像した一対の画像の画像信号を比較して両画像の光軸からのずれ量を演算する相関演算手段と、該相関演算手段で得た前記ずれ量を用いた三角測量の原理に基づく演算により対象物までの距離を演算する距離演算手段とを備える車両用距離測定装置に関し、特に、自車の前方に先行車が存在するか否かを確認する手段を備えた車両用距離測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる距離測定装置は、たとえば特開平6−255391号公報等で既に知られており、この従来技術では、対象物までの距離の一定制御周期毎の変化に基づいて、自車の前方に先行車が存在するか否かを確認している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のものでは、先行車までの演算距離に間違いが少ないと思われる場合でも、先行車確認のためには一定の時間がかかってしまい、自車および先行車間の距離が短いときに先行車確認後の処理が遅れることがある。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、先行車までの距離演算の信頼度が高いときには先行車の確認に要する時間を極力短縮し得るようにした車両用距離測定装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、一対の光学系と、それらの光学系からの画像をそれぞれ結像せしめる一対のイメージセンサと、両イメージセンサ上に結像した一対の画像の画像信号を比較して両画像の光軸からのずれ量を演算する相関演算手段と、両光学系で定まる視野内での演算対象となる領域である追尾ウインドを相関演算手段での相関演算にあたって設定するウインド決定手段と、相関演算手段で得た前記ずれ量を用いた三角測量の原理に基づく演算により追尾ウインド内の対象物までの距離を演算する距離演算手段とを備える車両用距離測定装置において、前記距離演算手段による演算で対象物までの距離を得ている状態の持続時間が確認時間を超えるのに応じて先行車を確認する先行車確認手段と、前記距離演算手段による演算距離の信頼性を判定する距離信頼性判定手段と、該距離信頼性判定手段で演算距離の信頼性が高いと判断したときには前記確認時間を短くするようにして前記先行車確認手段による確認時間を変更する確認時間変更手段とを含み、前記距離演算手段は、前記両イメージセンサ上にそれぞれ結像した前記追尾ウインド内の画像を複数に分割して設定した複数の計算ウインドについて距離演算を個別に実行可能であり、前記距離信頼性判定手段は、前回の演算距離との距離差を所定範囲内として今回の距離を演算した計算ウインドの個数が大となるほど信頼性が高いと判定するようにして前記信頼性を判定することを特徴とする。
【0006】
かかる構成によれば、距離信頼性判定手段による判定結果に応じて、先行車確認手段による先行車の確認時間が変更されることになり、距離演算手段による演算距離の信頼性が高いときには先行車の確認を速やかに行なうことができる。また特に距離信頼性判定手段は、ウインド決定手段で設定した追尾ウインド内の画像のうちで前回の演算距離との距離差が所定範囲内にある部分が大となるほど信頼性が高いと判断することになり、先行車までの距離が短くなるにつれて先行車の像が前記画像内に占める割合が大となるので、先行車までの距離が近いほど信頼性が高いとして距離演算の信頼性を確実に判定することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0011】
図1ないし図7は本発明の第1実施例を示すものであり、図1は距離測定装置の構成を示すブロック図、図2は距離測定原理を説明するための図、図3はウインド配置を示す図、図4は距離判定を説明するための図3に対応した図、図5はウインド決定手段での追尾ウインド設定手順を示すフローチャート、図6は先行車確認手段での先行車確認処理手順を示すフローチャート、図7は信頼性による確認時間の変化を示すグラフである。
【0012】
先ず図1において、上下一対の撮像手段1A,1Bが、車両の車室内でたとえばフロントガラスの後方側に配置されており、これらの撮像手段1A,1Bで得られた先行車両等の対象物4の画像信号は、個別のA/D変換器5A,5Bでデジタル信号に変換され、さらに個別の画像記憶手段6A,6Bにそれぞれ記憶される。
【0013】
図2において、両撮像手段1A,1Bは、レンズを含む光学系2A,2Bと、それらの光学系2A,2Bの焦点距離fだけ後方に配置されるイメージセンサ3A,3Bとでそれぞれ構成されるものであり、両光学系2A,2Bは、基線長BLだけ上下に間隔をあけて配置される。
【0014】
このような撮像手段1A,1Bによれば、自車の前方に存在する先行車両等の対象物4が光学系2A,2Bによりイメージセンサ3A,3B上に結像されることになるが、イメージセンサ3A,3Bは、たとえば多数の画素が二次元平面に分散された二次元のCCDやPDである。
【0015】
両光学系2A,2Bのイメージセンサ3A,3Bで得られた全体画像中に、画像記憶手段6A,6Bにストアされた画像信号のうち一部を切り取って距離演算の対象とするための追尾ウインドWPが、図3で示すように、ウインド決定手段7により定められ、この追尾ウインドWP内の画像信号が画像記憶手段6A,6Bから相関演算手段8に入力される。
【0016】
しかも光学系2A,2Bで定まる視野には、図3で示すように、予め複数の計算ウインドWC…が設定されており、相関演算手段8では、追尾ウインドWP内の各計算ウインドWC…、たとえば図3にあっては、WC1〜WC8毎に、両イメージセンサ3A,3Bから得られた輝度データの相関が最も一致する点でのシフト量nを得るための演算が実行される。
【0017】
すなわち相関演算手段8では、各計算ウインドWC1〜WC8毎に両イメージセンサ3A,3Bの画像の一方をシフトさせるか、両イメージセンサ3A,3Bの画像の両方を交互にシフトさせるようにして両画像信号の引き算を実行し、両画像データが最も一致したとき、すなわち相関値が最小となったときのシフト量nを得る演算が行なわれる。而して、前記シフト量nは、図2で示すように、下方のイメージセンサ3Aから得られた画像信号の光学系2Aの光軸からのずれ量nAと、上方のイメージセンサ3Bから得られた画像信号の光学系2Bの光軸からのずれ量nBとの和として得られることになる。また上記シフト量nの算出にあたって、イメージセンサ3A,3Bでの画素間の間隔により分解能が定まってしまうので、分解能を向上するために前記間隔間の補間を行なってシフト量nを補正するようにしてもよい。
【0018】
距離演算手段9は、個別演算部10と、距離記憶部11と、距離判定部12とを備える。
【0019】
個別演算部10は、追尾ウインドWP内における各計算ウインドWC1〜WC8毎に三角測量法の原理に基づく距離演算を実行するものであり、各計算ウインドWC1〜WC8毎の対象物4までの距離Dが、次の第(1) 式
D=(BL×f)/n……(1)
に基づいて個別演算部10で演算される。この際、イメージセンサ3A,3Bの近傍に感温素子を配置しておき、その感温素子で得た温度情報に基づいて距離Dの補正を行なうようにしてもよい。
【0020】
距離記憶部11は、個別距離換算部10で得られた各計算ウインドWC1〜WC8毎の距離D…を記憶するものであり、距離判定部12では、距離記憶部11に保存されている各計算ウインドWC1〜WC8毎の距離D…に基づき、次の第(2) 式に基づいて対象物4までの距離DCを判定する。
【0021】
DC=(ΣDi ×Fi )/ΣFi ……(2)
上記第(2) 式において、Di は各計算ウインドWC1〜WC8のうちi番目の計算ウインドでの距離Dを示すものであり、Fi は、各計算ウインドWC1〜WC8のいずれを対象物4までの距離演算に採用するか否かを示す採用数フラグであり、今回のDi と前回のDi もくしは仮対象物距離との差の絶対値が2.5m未満のときには「1」、その他の場合には「0」と設定される。すなわち演算処理サイクルの経過に応じて、前回の距離演算値と今回の距離演算値との間に大きな距離変化量(2.5m以上)が生じている場合には、距離演算には用いられないことになる。たとえばWC1〜WC8の8個の計算ウインドのうち、第1番目の計算ウインドWC1、第5番目の計算ウインドWC5および第8番目の計算ウインドWC8での演算距離が、図4の白抜きで示すように不採用となった場合には、
DC=(D2 +D3 +D4 +D6 +D7 )/5
として、対象物4までの距離DCが演算されることになる。
【0022】
ウインド決定手段7は、距離演算手段9で得られた距離DCに基づいて、図5で示す処理手順に従って、追尾ウインドWPを定め、その追尾ウインドWPが相関演算手段8に与えられる。
【0023】
図5のステップS1では、対象物4を前回検知したか否かを確認し、前回検知していると確認したときには、ステップS2において、対象物4までの前回演算距離DCに予め定めた大きさ(たとえば幅が1.8m、高さが1.5m)の車両が存在するものとして、その前回演算距離DCに応じた追尾ウインドWPを設定する。
【0024】
またステップS1において、対象物4を前回検知しなかったことを確認したときには、ステップS3において、予め定めた間隔の距離毎に対象物4を探知して仮対象物検知距離を定める。すなわち自車からの距離を最初にたとえば5mと設定し、その距離に対象物4が存在するか否かを判定し、存在しなかった場合には、10m、15m、20m…と順次距離を延ばして対象物4を探し、対象物4を探知した距離を仮対象物検知距離として定める。
【0025】
次のステップS3では、ステップS2で定めた仮対象物検知距離に、予め定めた大きさ(たとえば幅が1.8m、高さが1.5m)の車両が存在するものとして、その仮対象物検知距離に応じた追尾ウインドWPを設定する。
【0026】
このようなウインド決定手段7による追尾ウインドWPの設定にあたって、白線などの路面情報を検出する手段を設けておき、カーブに沿った追尾ウインドWPを設定することも可能である。また追尾ウインドの設定にあたって地図情報を利用することも可能である。
【0027】
距離演算手段9における距離判定部12で得られた距離DCは、先行車確認手段13に与えられるとともに距離信頼性判定手段15に与えられるものであり、先行車確認手段13は、距離演算手段9の距離判定部12で対象物4までの距離DCを得ている状態の持続時間が確認時間を超えるのに応じて先行車を確認するものであり、先行車確認手段13による確認結果は、演算距離DCとともに車両走行制御装置14に入力され、この車両走行制御装置14により、先行車に追随して自車を走行させるための制御が実行される。
【0028】
先行車確認手段13は、図6で示す手順に従って先行車を確認するものであり、ステップS11では対象物4の検知の有無を確認し、対象物4を検知していなかったときにはステップS12で先行車確認カウンタTt をクリアする。またステップS11において、対象物4を検知していることを確認したときには、ステップS13において、先行車確認カウンタTtを「1」だけインクリメントする。
【0029】
次のステップS14では、先行車確認カウンタTt が確認時間Tdを超える(Tt>Td)か否かを確認し、超えていると判断したときにステップS15で対象物4を先行車と確認する。
【0030】
このような処理によれば、先行車確認手段13は、距離演算手段9で対象物4までの距離DCを得ている状態の持続時間が確認時間Tdを超えるのに応じて先行車を確認することになる。
【0031】
一方、距離信頼性判定手段15は、距離演算手段9による演算距離DCの信頼性を判定するものであり、光学系2A,2Bで定まる視野内に配置される複数(この実施例では30個)の計算ウインドWC…のうち、前回の演算距離との距離差を所定範囲内として今回の距離を演算した計算ウインドWC…の個数が大となるほど信頼性が高いと判定する。
【0032】
この距離信頼性判定手段15での距離信頼性判定にあたっては、たとえば計算ウインドWC…の総個数をN(この実施例では30個)としたときに、信頼性Pを、{P=(ΣFi /N)×100}なる演算式によって演算するか、もしくは(P=ΣFi )として演算する。これにより、図4で示したように、WC2,WC3,WC4,WC6,WC7の5個の計算ウインドWC…で採用数フラグFi が「1」となっているときには、信頼性PがP=(5/30)×100(%)もしくは「5」として演算されることになる。
【0033】
距離信頼性判定手段15で得た信頼性Pは、確認時間変更手段16に入力されており、この確認時間変更手段16は、図7で示すように、信頼性Pが大となるにつれて確認時間Tdを短くするようにして確認時間Tdを変更して、先行車確認手段13に入力する。
【0034】
したがって、先行車確認手段13は、距離演算手段9による演算距離の信頼性が高いときには先行車を確認するための確認時間Tdを短くして先行車の確認を行なうことになる。なお、信頼性Pが予め設定された閾値Pt以下である場合には、先行車確認手段13においては、先行車がないと判定することになる。
【0035】
また先行車確認手段13において、確認時間Tdを超えて継続して対象物4までの距離を演算し得たどうかに応じて先行車の確認を行なう際に、先行車が確認できなかったことにより先行車なしと単純に判断するだけでなく、確認時間Tdの長さに応じて先行車の確認レベルを分けることもできる。たとえば(1) 確認時間Tdが長い場合(信頼性が低い場合)には警報等の情報表示を走行制御装置14で実行させるレベルと、(2) 上記(1) よりも短い確認時間Tdの場合(信頼性が中程度の場合)には先行車速度推定および先行車の走行軌跡推定演算の開始等の走行制御の準備を行なうようにするレベルと、(3) 確認時間Td が最も短い場合(信頼性が高い場合)には走行制御を実行する対象となる先行車であると判断して走行制御装置14で走行制御を実行せしめるレベルとの3つのレベルにに分けることも可能である。
【0036】
次にこの第1実施例の作用について説明すると、距離信頼性判定手段15による判定結果に応じて、先行車確認手段13による先行車の確認時間Tdが変更されるものであり、距離信頼性判定手段15に信頼性Pが高いと判断したときには上記確認時間Tdが短くなるので、距離演算手段9による演算距離の信頼性が高いときには先行車の確認を速やかに行なうことができる。
【0037】
また距離演算手段9は、両イメージセンサ3A,3B上にそれぞれ結像した全体画像を複数に分割して設定した複数の計算ウインドWC…のうち追尾ウインドWP内の各計算ウインドWDC…についてそれぞれ距離演算を実行するものであり、距離信頼性判定手段15は、前回の演算距離との距離差を所定範囲内として今回の距離を演算した計算ウインドWC…の個数が大となるほど信頼性Pが高いと判定するようにしているので、距離信頼性判定手段15は、追尾ウインドWP内の画像のうちで前回の演算距離との距離差が所定範囲内にある部分が大となるほど信頼性が高いと判断することになる。しかも先行車までの距離が短くなるにつれて先行車の像が追尾ウインドWP内の画像の内に占める割合が大となるので、先行車までの距離が近いほど信頼性Pが高いとして距離演算の信頼性を確実に判定することができる。
【0038】
図8および図9は上記第1実施例の変形例を示すものであり、図8は先行車確認手段での先行車確認処理手順を示すフローチャート、図9は信頼性によるカウントアップ数の変化を示すグラフである。
【0039】
先行車確認手段13(図1参照)は、図8で示す手順に従って先行車を確認するものであり、ステップS21では対象物4の検知の有無を確認し、対象物4を検知していなかったときにはステップS22で先行車確認カウンタTt をクリアする。またステップS21において、対象物4を検知していることを確認したときには、ステップS23において、先行車確認カウンタTtにカウントアップ数Tcを加算する。この際、カウントアップ数Tcは、確認時間変更手段16(図1参照)において図9で示すように設定されるものであり、信頼性Pが高くなるにつれて大となるものである。
【0040】
次のステップS24では、先行車確認カウンタTt が予め定めた一定の確認カウント値Tcntを超える(Tt>Tcnt)か否かを確認し、超えていると判断したときにステップS25で対象物4を先行車と確認する。
【0041】
この変形例によっても、距離演算手段9による演算距離の信頼性が高いときには、一定の確認カウント値Tcntに達するまでの時間、すなわち先行車を確認するための確認時間Tdを短くして先行車の確認を行なうことになる。
【0042】
図10および図11は本発明の第2実施例を示すものであり、図10は距離測定装置の構成を示すブロック図、図11はウインド配置を示す図である。
【0043】
この距離測定装置は、上記第1実施例における撮像手段1A,1B、A/D変換器5A,5B、画像記憶手段6A,6B、相関演算手段8、距離演算手段9、先行車確認手段13、距離信頼性判定手段15および確認時間変更手段16に加えて、他物体検出手段17および確認抑制手段18を備える。
【0044】
しかもウインド決定手段7は、距離演算手段9で得られた距離DCに基づいて追尾ウインドWPを定めて相関演算手段8に与えるだけでなく、図11で示すように、追尾ウインドWPの下部を含む視野内の下部に他物体を検出するための他物体検出ウインドWOを設定する機能をも有する。この場合、他物体検出ウインドWOは車線を超えない範囲で設定されることが望ましい。
【0045】
他物体検出手段17は、距離演算手段9における距離判定部12と同様の処理を行なって、他物体検出ウインドWO内の計算ウインドWC…毎に演算して距離記憶部11に保存されている距離に基づき、他物体検出ウインドWO内の他物体までの距離を得るとともに、その距離が距離演算手段9で得られている距離DCよりも小さく、かつ他物体検出ウインドWO内の各計算ウインドWC…のうち設定値以上たとえば50%以上の計算ウインドWC…で距離を得ているときに他物体が存在すると判定するものである。
【0046】
確認抑制手段18は、前記他物体検出手段17による他物体の検出に応じて先行車確認手段13による先行車確認を抑制する抑制信号を出力するものであり、その抑制信号は、他物体検出手段17から他物体が有ることを示す信号の入力から設定時間たとえば5秒間継続して確認抑制手段18から出力される。
【0047】
一方、先行車確認手段13は、確認抑制手段18からの抑制信号の入力に応じて、図6および図8で示した先行車確認カウンタTtをクリアすることで、先行車の確認を抑制する。
【0048】
この第2実施例によれば、追尾ウインドWPで捕捉している対象物4と、自車との間に他物体が存在するか否かを検出し、他物体を他物体検出手段17で検出したときに先行車確認手段13による確認が抑制される。したがって追尾ウインドWP内に対象物を捕捉している限り、他物体検出ウインドWO内に他物体を検出しなければ、先行車確認を継続することができる。
【0049】
しかも確認抑制手段18は、抑制信号を所定時間継続して出力するので、先行車両に比べて小さくかつ検出が不安定である自動二輪車や自転車等が自車および先行車両間に存在し、自動二輪車や自転車等を一時的に検出できなくなった場合にも先行車の確認抑制を継続することができる。
【0050】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【0051】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、距離信頼性判定手段による判定結果に応じて先行車確認手段による先行車の確認時間を変更するようにして、距離演算手段による演算距離の信頼性が高いときには先行車の確認を速やかに行なうことができる。また特に距離信頼性判定手段は、ウインド決定手段で設定した追尾ウインド内の画像のうちで前回の演算距離との距離差が所定範囲内にある部分が大となるほど信頼性が高いと判断することになり、先行車までの距離が短くなるにつれて先行車の像が前記画像内に占める割合が大となるので、先行車までの距離が近いほど信頼性が高いとして距離演算の信頼性を確実に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の距離測定装置の構成を示すブロック図である。
【図2】距離測定原理を説明するための図である。
【図3】ウインド配置を示す図である。
【図4】距離判定を説明するための図3に対応した図である。
【図5】ウインド決定手段での追尾ウインド設定手順を示すフローチャートである。
【図6】先行車確認手段での先行車確認処理手順を示すフローチャートである。
【図7】信頼性による確認時間の変化を示すグラフである。
【図8】第1実施例の変形例の先行車確認手段での先行車確認処理手順を示すフローチャートである。
【図9】信頼性によるカウントアップ数の変化を示すグラフである。
【図10】第2実施例の距離測定装置の構成を示すブロック図である。
【図11】ウインド配置を示す図である。
【符号の説明】
2A,2B・・・光学系
3A,3B・・・イメージセンサ
4・・・・対象物
7・・・・ウインド決定手段
8・・・・相関演算手段
9・・・・距離演算手段
13・・・先行車確認手段
15・・・距離信頼性判定手段
16・・・確認時間変更手段
17・・・他物体検出手段
18・・・確認抑制手段
WC・・・計算ウインド
WO・・・他物体検出ウインド
WP・・・追尾ウインド
Claims (1)
- 一対の光学系(2A,2B)と、それらの光学系(2A,2B)からの画像をそれぞれ結像せしめる一対のイメージセンサ(3A,3B)と、両イメージセンサ(3A,3B)上に結像した一対の画像の画像信号を比較して両画像の光軸からのずれ量を演算する相関演算手段(8)と、両光学系(2A,2B)で定まる視野内での演算対象となる領域である追尾ウインド(WP)を相関演算手段(8)での相関演算にあたって設定するウインド決定手段(7)と、相関演算手段(8)で得た前記ずれ量を用いた三角測量の原理に基づく演算により追尾ウインド(WP)内の対象物(4)までの距離を演算する距離演算手段(9)とを備える車両用距離測定装置において、
前記距離演算手段(9)による演算で対象物(4)までの距離を得ている状態の持続時間が確認時間を超えるのに応じて先行車を確認する先行車確認手段(13)と、前記距離演算手段(9)による演算距離の信頼性を判定する距離信頼性判定手段(15)と、該距離信頼性判定手段(15)で演算距離の信頼性が高いと判断したときには前記確認時間を短くするようにして前記先行車確認手段(13)の確認時間を変更する確認時間変更手段(16)とを含み、
前記距離演算手段(9)は、前記両イメージセンサ(3A,3B)上にそれぞれ結像した前記追尾ウインド(WP)内の画像を複数に分割して設定した複数の計算ウインド(WC)について距離演算を個別に実行可能であり、
前記距離信頼性判定手段(15)は、前回の演算距離との距離差を所定範囲内として今回の距離を演算した計算ウインド(WC)の個数が大となるほど信頼性が高いと判定するようにして前記信頼性を判定することを特徴とする、車両用距離測定装置。
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