JP3592272B2 - 集積回路装置及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、集積回路装置及びインクジェット記録装置に関し、特に、外部からのリセット信号に基づいてそれぞれ初期化を行う中央演算装置及び複数の回路ブロックを実装した集積回路装置、及び該集積回路装置を搭載したインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CPU(中央演算装置)やメモリなどの汎用ICではなく、特定な用途に最適な機能を実現するための特定用途向けIC(Application Specific Integrated Circuit、以下「ASIC」と略称する)が開発されている。
【0003】
近年、半導体集積回路技術の発展により、こうしたASICにおける動作速度や集積度、規模が、より高度なものへと進化しており、また、ASICを構成する個々の回路も単機能から複合機能へと進化を遂げている。
【0004】
従来、ASICでは、CPU、周辺論理回路、特定用途論理回路の少なくとも3つの回路について、それぞれが独自に高集積化、高速化、大規模化を図ってきた。一方、最近では、同一チップの内部にすべての機能を盛り込んだ1チップ形態の半導体集積技術の確立により、より高度な集積化が可能になっている。この1チップ形態を実現する半導体集積技術によって、ASICにおいても、CPU、周辺論理回路、特定用途論理回路のそれぞれが、1つの半導体ウェハーの上に集積化されている。
【0005】
そのような高度な集積化が進んだ半導体集積回路においては、外部からの入力信号を、同じく外部からのクロック信号によってサンプリングして内部に取り込むことを行っている。また、内部回路では、外部より入力するクロック信号を同期信号にして動作している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように高集積化が進んだ従来のASICでは、半導体ウェハーに実装された複数の回路が、外部からのクロック信号によってそれぞれ同期をとっているものの、それぞれの回路が独立に機能しているにすぎなかった。
【0007】
すなわち、回路動作はクロック同期しているが、各回路の電源オン時のリセット動作(初期化動作)は、それぞれの回路が独自に行うので、リセットタイミングについて各回路の間に微妙な差が発生して、これがASICの動作を不安定にしてしまうという問題があった。
【0008】
これを、従来のASICのブロック構成を示す図11を参照して説明する。
【0009】
101はASICであり、ASIC101の内部には、CPU(中央演算装置)102、周辺論理回路103及び特定用途論理回路104が設けられる。周辺論理回路103は、ASIC101に内蔵されるメモリ(図示せず)、ASIC101の外部に設けられるプログラムROM(図示せず)、及び特定用途論理回路104と、CPU102との間で行われるデータの送受信を制御する。特定用途論理回路104は、ASIC101が搭載された特定の制御機器に対してASIC101を最適化させるためにユーザによって設定が行われる論理回路である。
【0010】
105はASIC101に外部から供給されるクロック信号であり、ASIC101の内部回路の同期をとるために用いられる。106はASIC101に外部から供給されるリセット信号である。107はASIC101内部にあってリセット信号106を論理反転させるためのインバータ回路である。
【0011】
こうした従来のASIC101では、電源の立ち上がりによってリセット信号106が所定時間に亘って入力されると、それを反転した内部リセット信号108が、CPU102、周辺論理回路103、特定用途論理回路104の各リセット端子へ入力される。CPU102、周辺論理回路103及び特定用途論理回路104ではそれぞれ、内部リセット信号108の入力により初期化が行われる。
【0012】
しかし、CPU102、周辺論理回路103及び特定用途論理回路104において、電源供給開始後における電圧の立ち上がりに差が生じるので、それぞれの回路のリセットタイミングが微妙に異なる。そのため、場合によりCPU102のリセットタイミングが、周辺論理回路103や特定用途論理回路104のリセットタイミングよりも後になってしまうことがあり得る。この場合、ASIC101として安定した動作が期待できないという問題があった。
【0013】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、ASICを構成する複数の回路をそれぞれ初期化する際、各回路の初期化タイミングを適正なタイミングに制御する集積回路装置及びインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明によれば、中央演算装置、特定用途論理回路、及び前記特定用途論理回路と前記中央演算装置との間にバス接続される周辺論理回路を含み、外部からのリセット信号に基づいて前記中央演算装置、前記特定用途論理回路、及び前記周辺論理回路の初期化を行う1チップ構成の集積回路装置であって、前記周辺論理回路は、外部に設けられるプログラムROM及び前記特定用途論理回路と、前記中央演算装置との間で行なわれるデータ送信を制御し、前記特定用途論理回路及び前記周辺論理回路はそれぞれ、初期化が完了したとき初期化完了信号を前記中央演算装置に出力する完了信号出力手段を有し、前記中央演算装置は、前記特定用途論理回路及び前記周辺論理回路の各々から出力された初期化完了信号に基づいて、前記特定用途論理回路及び前記周辺論理回路に対して動作を許可するイネーブル信号を出力するイネーブル信号出力手段と、前記特定用途論理回路及び前記周辺論理回路の各完了信号出力手段の少なくとも1つから初期化完了信号が所定時間に亘って出力されない場合には、前記イネーブル信号の出力を変化させて前記特定用途論理回路及び前記周辺論理回路に初期化を再度行わせる再初期化手段とを有することを特徴とする集積回路装置が提供される。
【0015】
請求項載の発明によれば、記録ヘッドを用いた記録動作の制御を行うための、中央演算装置、特定用途論理回路、及び前記特定用途論理回路と前記中央演算装置との間にバス接続される周辺論理回路を含む集積回路装置とリセット信号を生成するリセット信号生成回路とを搭載したインクジェット記録装置であって、前記集積回路装置が、前記リセット信号に基づいてそれぞれ初期化を行う中央演算装置と周辺論理回路と特定用途論理回路とを有し、前記周辺論理回路及び前記特定用途論理回路はそれぞれ、前記リセット信号に基づく初期化が完了したのち初期化完了信号を前記中央演算装置に出力する完了信号出力手段を有し、前記中央演算装置、前記周辺論理回路及び前記特定用途論理回路の完了信号出力手段の各々から出力された初期化完了信号に基づいて、前記周辺論理回路及び前記特定用途論理回路の各々の動作開始を許可するためのイネーブル信号を前記周辺論理回路及び前記特定用途論理回路に対して出力するイネーブル信号出力手段と、前記周辺論理回路及び前記特定用途論理回路の各完了信号出力手段の少なくとも1つから初期化完了信号が所定時間に亘って出力されない場合には、前記イネーブル信号の出力を変化させて前記周辺論理回路及び前記特定用途論理回路に初期化を再度開始させる再初期化手段とを有することを特徴とするインクジェット記録装置が提供される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0020】
図1は、本発明に係る集積回路装置を搭載したプリンタの斜視図である。該プリンタはインクジェット方式のプリンタである。
【0021】
1005は記録ヘッドであり、キャリッジ1004上に搭載されてシャフト1003に沿って長手方向に往復運動可能となっている。
【0022】
記録ヘッド1005より吐出されたインクは、記録ヘッド1005と微小な間隔をおいて、プラテン1001に記録面を規制された被記録材1002に到達し、その上に画像を形成する。
【0023】
記録ヘッド1005には、画像データに応じた吐出信号がフレキシブルケーブル1019を介して供給される。なお、1014はキャリッジ1004をシャフト1003に沿って走査させるためのキャリッジモータである。1013はキャリッジモータ1014の駆動力をキャリッジ1004に伝達するワイヤである。また、1018はプラテンローラ1001に結合して被記録材1002を搬送させるための搬送モータである。
【0024】
なお、記録ヘッド1005の解像度は600DPIである。この記録ヘッド1005は、インクジェット方式で128個の記録素子が配列されている。記録素子は駆動部とノズルとから構成されており、駆動部では、ヒータによりインクを加熱することが可能になっている。この加熱によりインクが膜沸騰し、この膜沸騰による気泡の成長または収縮によって圧力変化が生じ、これによって、ノズルからインクが吐出される。
【0025】
(第1の実施の形態)
図2は、本発明に係る集積回路装置における第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0026】
1はASIC(Application Specific Integrated Circuit)である。2はASIC1の内部に設けられる回路ブロックであり、CPU(中央演算装置)である。
【0027】
3はASIC1の内部に設けられる回路ブロックであり、周辺論理回路である。周辺論理回路3は、ASIC1に内蔵されるメモリ(図示せず)、ASIC1の外部に設けられるプログラムROM(図示せず)、及び特定用途論理回路4と、CPU2との間でデータの送受信を行うための論理回路である。
【0028】
4はASIC1の内部に設けられる回路ブロックであり、特定用途論理回路である。特定用途論理回路4は、後述のホストコンピュータ46(図3)から受けとった印刷データの加工を行う。例えば、圧縮された印刷データをメモリ上で展開したり、記録素子の配列にあわせたデータの並べ替えを高速で行う。
【0029】
また特定用途論理回路4は、キャリッジモータ1014の制御信号を生成する。この制御信号はキャリッジモータ1014の駆動回路へ出力される。この制御信号は例えば、キャリッジモータ1014の回転方向や回転速度を制御する信号である。この制御信号に基づいて、記録ヘッド1005を搭載したキャリッジ1004はスムーズに往復動作をおこなう。
【0030】
さらに特定用途論理回路4は、記録ヘッド1005を制御するために複数の制御信号を生成する。この制御信号は例えば、記録ヘッド1005内にある記録素子の駆動時間や駆動周期を制御している。この制御信号によって、記録素子は適切に駆動される。この記録ヘッド1005へ送られる制御信号は、キャリッジ1004の動作に応じてタイミング良く出力される。また、この制御信号には、記録ヘッド1005に内蔵されている制御回路を初期化する初期化信号も含まれる。こうした特定用途論理回路4の回路規模は、例えば数10万ゲート程度である。
【0031】
15a,15bは、CPU2、周辺論理回路3、特定用途論理回路4の相互間でのデータの送受信に使用されるデータバスである。
【0032】
この図2で示したASIC1の実体の空間配置について説明すると、この特定論理回路4とCPU2との電気的距離(例えば、配線長に係わるもの)は、周辺論理回路3とCPU2との電気的距離より大きい。つまり特定論理回路4は周辺論理回路3に比べ、CPU2から電気的に離れて配置されていても構わない。これによって、ASIC内に配置する際、特定論理回路4のレイアウトの自由度ができる。
【0033】
5はASIC1に外部から供給されるクロック信号であり、ASIC1の内部回路の同期を取るために用いられる。6はASIC1に外部から供給されるリセット信号であり、ASIC1内部のCPU2を初期化するために用いられる。このリセット信号6はHighアクティブである。
【0034】
7は、ASIC1内部にあってリセット信号6を論理反転させるためのインバータ回路である。8はリセット信号6の反転信号であり、ASIC1内部の各論理回路3,4へ伝達される内部リセット信号である。
【0035】
9a,9b,9cはフリップフロップ回路(以下「F/F回路」と記述する)である。F/F回路9aはリセット信号6をクロック同期させるための回路であり、F/F回路9b,9cは、後述の反転論理積回路10a,10bの各出力信号をクロック同期させるための回路である。F/F回路9aの出力信号は、F/F回路9aの反転端子からCPU2のリセット端子へ送られる。F/F回路9b,9cの各出力信号は、F/F回路9b,9cの各反転端子から周辺論理回路3、特定用途論理回路4の各ENB端子へ送られる。
【0036】
11は周辺論理回路3での初期化が完了したときに、周辺論理回路3より出力される初期化完了信号である。12は特定用途論理回路4での初期化が完了したときに、特定用途論理回路4より出力される初期化完了信号である。
【0037】
13は論理積回路であり、初期化完了信号11と初期化完了信号12との論理積を求め、その結果を初期化完了通知信号14としてCPU2へ出力する。CPU2は初期化完了通知信号14を受けて、イネーブル許可信号19を反転論理積回路10a,10bに出力する。
【0038】
10a,10bは反転論理積回路であり、内部リセット信号8とCPU2からのイネーブル許可信号19との反転論理積を行い、F/F回路9b,9cへそれぞれ送る。
【0039】
21a,21bは周辺論理回路3と特定用途論理回路4を動作許可状態にするためのイネーブル信号である。イネーブル信号21aがF/F回路9bから周辺論理回路3へ出力されると、周辺論理回路3は動作許可状態になる。同様に、イネーブル信号21bがF/F回路9cから特定用途論理回路4へ出力されると、特定用途論理回路4は動作許可状態になる。
【0040】
以上述べたように、CPU2が周辺論理回路3、特定用途論理回路4からの初期化完了信号11,12に基づいてイネーブル許可信号19を出力すると、リセット信号6が高レベルになっていれば、周辺論理回路3、特定用途論理回路4にイネーブル信号21a,21bがそれぞれ送られ、周辺論理回路3、特定用途論理回路4は動作許可状態になる。
【0041】
つぎに、こうした構成のASIC1の動作を説明する。まず、後述の電源ユニット33(図3参照)からASIC1に電源供給されると、後述のリセットIC39(図3参照)がその電源電圧を監視し、電源供給開始時から所定時間(例えば100mS)の間だけHighレベル(以下「Hレベル」と記述する)となるリセット信号6を発生し、ASIC1に出力する。
【0042】
リセットIC39からリセット信号6がASIC1に入力されると、F/F回路9aが、リセット信号6に対してクロック同期を行う。該クロック同期されたリセット信号がCPU2のリセット端子に入力されてCPU2が初期化される。
【0043】
周辺論理回路3及び特定用途論理回路4は、各ENB端子に高レベルのイネーブル信号21a,21bが入力される前に、クロック信号5に基づいて初期化を行う。周辺論理回路3及び特定用途論理回路4は初期化を完了すると、論理積回路13へ初期化完了信号11、初期化完了信号12をそれぞれ出力する。論理積回路13は、初期化完了信号11及び初期化完了信号12の両方が入力されると、初期化完了通知信号14をCPU2へ出力する。CPU2は初期化完了通知信号14を受け取ると、イネーブル許可信号19を反転論理積回路10a,10bに出力する。
【0044】
一方、リセットIC39から供給されたリセット信号6はインバータ回路7で反転されて内部リセット信号8となって反転論理積回路10a,10bへ送られる。
【0045】
反転論理積回路10a,10bでは、CPU2からイネーブル許可信号19を受信し、かつ内部リセット信号8がLowレベル(以下「Lレベル」と記述する)、つまりリセット信号6がHレベルである場合には、Hレベル信号をF/F回路9b,9cにそれぞれ出力する。
【0046】
これらのHレベル信号を受けたF/F回路9b,9cは、Hレベルのイネーブル信号21a,21bを、クロック信号5で同期した上で、周辺論理回路3及び特定用途論理回路4の各ENB端子にそれぞれ送る。この結果、周辺論理回路3及び特定用途論理回路4は動作許可状態になる。
【0047】
なお、CPU2は、規定時間内に初期化完了通知信号14の入力がない場合、イネーブル許可信号19を一定時間出力し、これによって、周辺論理回路3及び特定用途論理回路4に対して再度の初期化を試みる。
【0048】
以上のようにして、CPU2は、周辺論理回路3及び特定用途論理回路4で初期化が完了したことを確認するとイネーブル許可信号19を出力して、周辺論理回路3及び特定用途論理回路4を動作許可状態に移行させる。
【0049】
この時、特定用途論理回路4は記録ヘッド1005の制御回路へ初期化のための信号を出力し、また、各モータを駆動する駆動回路へ初期化のための信号を出力する。
【0050】
次に、ASIC1をプリンタに搭載した場合を説明する。
【0051】
図3は、ASIC1が搭載されたプリンタ31の構成を示すブロック図である。
【0052】
32は、プリンタ31を駆動制御するための電気回路が実装された配線基板である。この配線基板32にASIC1が実装される。33は電源ユニットであり、配線基板32上の電気回路に電源を供給するとともに、該電気回路を介して各駆動ユニット(不図示)に電力を供給する。
【0053】
34は電源ユニット33に商用電力を与えるためのACケーブルである。35は操作パネルユニットであり、ユーザがプリンタ31を操作するときに使用する。36は配線基板32に実装されるメモリユニットであり、ASIC1から送られた情報を一時保管し、またASIC1へ保管情報を供給する。
【0054】
37はプリンタ31内の各駆動部分(不図示)の動作制御を行う駆動回路である。この駆動回路37はキャリッジモータ1014や搬送モータ1018の駆動回路を有する。ASIC1からの制御信号に基づいて、駆動回路37はキャリッジモータ1014や搬送モータ1018を駆動する。
【0055】
38はI/Fコネクタであり、プリンタ31は該I/Fコネクタ38を介して、プリンタ31の外部装置であるホストコンピュータ46から印刷データを受ける。また、プリンタ31は、プリンタ31の設定情報等を、このI/Fコネクタ38を介してホストコンピュータ46へ送る。
【0056】
39はリセットICであり、電源ユニット33から供給される電源電圧を監視し、電源供給開始した時点から所定時間(例えば100mS)に亘ってHレベルとなるリセット信号6を出力する。この所定時間は、ASIC1の内部回路が十分に動作可能状態に到達するまでに要する時間に設定される。
【0057】
40はクロック発生回路であり、ASIC1を所定の時間間隔で動作させるためのクロック信号5を発生する。41は、操作パネルユニット35とASIC1とを接続する操作バスであり、操作パネルユニット35からの情報をASIC1に送る。また、ASIC1からの情報が、操作バス41を介して操作パネルユニット35に送られ、表示される。
【0058】
42はメモリユニット36とASIC1とを接続するメモリバスであり、ASIC1からメモリユニット36への情報の書き込み、メモリユニット36からASIC1への情報の読み出しに用いられる。
【0059】
43は、電源ユニット33とASIC1、リセットIC39等とを接続し、直流電力を供給するDCラインである。なお、このDCライン43には、ASIC1等を動作させるための論理回路用電源ラインや駆動回路37を動作させるための駆動回路用電源ラインが含まれる。なお、駆動回路用電源ラインの電圧は論理回路用電源ラインの電圧よりも高い。
【0060】
44はASIC1と駆動回路37とを接続する駆動バスであり、ASIC1からの駆動信号を駆動回路37に伝達するために使用される。
【0061】
45はASIC1とI/Fコネクタ38とを接続するI/Fバスであり、ホストコンピュータ46で作成された印刷データをASIC1へ、またプリンタ31からの情報をホストコンピュータ46へ伝達するために用いられる。
【0062】
47はホストコンピュータ46とプリンタ31とを接続するI/Fケーブルである。
【0063】
48は記録ヘッドである。49はフレキシブルケーブルである。50は記録ヘッド48の制御回路、51は記録ヘッド48の駆動回路である。記録ヘッド48を駆動するための制御信号がASIC1からフレキシブルケーブル49を介して記録ヘッド48の制御回路50へ送られる。
【0064】
ASIC1から記録ヘッド48内にある制御回路50へ初期化の信号が送られると、記録ヘッド48内の制御回路50は初期化される。
【0065】
次に、こうしたプリンタ31の動作を説明する。
【0066】
プリンタ31はACケーブル34を商用電源コンセントに挿入することによって使用される。まず、ACケーブル34をコンセントに挿入すると、電源ユニット33はAC(商用電源)を、プリンタ31が必要とするDC電源電圧(論理回路用電源電圧及び駆動回路用電源電圧)に変換してDCライン43に出力する。
【0067】
DCライン43はASIC1やリセットIC39に接続されており、ASIC1やリセットIC39が駆動される。ここで、リセットIC39は、DCライン43の供給電圧を常に監視し、電源が供給されたことを検出すると、その検出時点から所定時間(例えば100mS)に亘ってHレベルとなるリセット信号6をASIC1に出力する。
【0068】
この所定時間は、前述のように、ASIC1の内部回路が十分に動作可能状態に到達するまでに要する時間に設定される。このリセット信号6を供給されたASIC1での動作は、図2を参照して説明した通りである。
【0069】
かくして、第1の実施の形態におけるASIC1では、ASIC1を構成する複数の回路2,3,4をそれぞれ初期化する際、各回路の初期化タイミングを適正なタイミングに制御することができる。
【0070】
(第2の実施の形態)
図4は、第2の実施の形態におけるASICの構成を示すブロック図である。第2の実施の形態の構成は、図2に示す第1の実施の形態と基本的に同じであるので、同一の構成部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。なお、第2の実施の形態の説明では、図3に示すプリンタの構成を流用する。
【0071】
第2の実施の形態では、ASIC1aに外部から供給されるリセット信号6aはLowアクティブとする。このリセット信号6aは電源供給開始時から所定時間(例えば100mS)の間だけLowレベル(以下「Lレベル」と記述する)となる。また、第1の実施の形態におけるインバータ回路7を削除し、反転論理積回路10a,10bに代わって論理積回路20a,20bをそれぞれ設ける。
【0072】
リセット信号6aが入力されたASIC1aでは、F/F回路9aがリセット信号6に対してクロック同期を行う。クロック同期された信号は、第2の実施の形態ではF/F回路9aの非反転出力端子からCPU2のリセット端子に入力され、CPU2は初期化される。
【0073】
一方で、周辺論理回路3及び特定用途論理回路4はクロック信号5に基づいて初期化され、それぞれ初期化完了信号11、12を論理積回路13へ出力する。この結果、論理積回路13が初期化完了通知信号14をCPU2へ出力する。
【0074】
これにより、CPU2はイネーブル許可信号19を論理積回路20a,20bへ出力する。論理積回路20a,20bはそれぞれ、イネーブル許可信号19とリセット信号6aとの論理積をとってF/F回路9b,9cへ出力する。
【0075】
F/F回路9bは、周辺論理回路3のENB端子へイネーブル信号21aを出力し、F/F回路9cは特定用途論理回路4のENB端子へイネーブル信号21bを出力する。周辺論理回路3及び特定用途論理回路4はそれぞれイネーブル信号21a,21bを受けて動作許可状態となる。
【0076】
この時、特定用途論理回路4は記録ヘッド48の制御回路50へ初期化のための信号を出力し、各モータを駆動する駆動回路37へ初期化のための信号を出力する。
【0077】
図5は、図4に示した第2の実施の形態におけるASIC1aで行われる初期化動作を示すタイミングチャートである。
【0078】
図5において、CLKは、ASIC1aに入力されるクロック信号5である。PSは、図3に示した電源ユニット33からASIC1aへ供給される電源の電圧波形である。
【0079】
S6はリセット信号6aの波形である。電源電圧が立ち上がってから少しの間は、ASIC1aの各回路ブロックの動作は不安定となって、ASIC1aの正常動作が保証されない。そのため、リセットIC39は電源電圧(電圧波形PS)を監視し、電源電圧が規定の電圧以上になったことを検知してから、所定時間の経過後に、リセット信号6a(波形S6)をLレベルからHレベルへと変化させる。
【0080】
S19はイネーブル許可信号19の波形である。S11は周辺論理回路3が出力する初期化完了信号11の波形である。S12は特定用途論理回路4が出力する初期化完了信号12の波形である。S14は論理積回路13が出力する初期化完了通知信号14の波形である。S21はイネーブル信号21a,21bの波形である。
【0081】
次に、図5における信号波形の時間的推移について説明する。
【0082】
図3に示す電源ユニット33から電源がASIC1a及びリセットIC39に供給されると、リセットIC39は、電源電圧が規定電圧以上になって所定時間が経過するまで、リセット信号6a(S6)をLレベルの状態に維持する。
【0083】
なお、所定時間の経過は、リセットIC39内のカウンタにより計測されるが、このカウンタの動作はASIC1aへ印加されるクロック信号5(CLK)とは非同期な動作となっている。
【0084】
周辺論理回路3及び特定用途論理回路4は、リセット信号6a(S6)がLレベルの間にクロック信号5(CLK)に基づいて、初期化を行い、初期化完了後に初期化完了信号11(S11)及び初期化完了信号12(S12)をそれぞれLレベルからHレベルにする。
【0085】
初期化完了信号11(S11)及び初期化完了信号12(S12)を受けた論理積回路13は論理積演算をおこない、初期化完了通知信号14(S14)をHレベルにしてCPU2へ出力する。これによって、CPU2は、周辺論理回路3と特定用途論理回路4とが正常に初期化されたと認識する。
【0086】
その後、CPU2は、リセット信号6a(S6)がHレベルになっていることを確認して、イネーブル許可信号19(S19)をHレベルにする。これによって、論理積回路20a,20bの出力がLレベルからHレベルへと変化して、クロック同期したイネーブル信号21a,21b(S21)がそれぞれHレベルに変化する。これによって、周辺論理回路3及び特定用途論理回路4は動作許可状態となる。
【0087】
以上、図5を参照して、周辺論理回路3及び特定用途論理回路4が動作許可状態になる過程を説明したが、図6を参照して別の初期化動作について説明する。
【0088】
図6は、第2の実施の形態におけるASIC1aで行われる他の初期化動作を示すタイミングチャートである。
【0089】
CPU2が初期化完了通知信号14(S14)を受けると、CPU2はイネーブル許可信号19(S19)をLレベルからHレベルに変化させる。その後、リセット信号6a(S6)がLレベルからHレベルに変化すると、論理積回路20a,20bがHレベルの信号を出力し、F/F回路9b,9cがイネーブル信号21a,21b(S21)をLレベルからHレベルへ変化させる。これによって、周辺論理回路3及び特定用途論理回路4は動作許可状態となる。
【0090】
すなわち、図5および図6で示すように、イネーブル許可信号19(S19)がLレベルからHレベルに変化するタイミングに対して、リセット信号6a(S6)がLレベルからHレベルになるタイミングが前後しても、CPU2は周辺論理回路3及び特定用途論理回路4を確実に動作許可状態にすることができる。つまり、CPU2はリセット信号6a(S6)のタイミングに依存せず、周辺論理回路3及び特定用途論理回路4に対して確実に初期化後の動作を行わせることができる。
【0091】
なお、初期化完了信号11(S11)及び初期化完了信号12(S12)が所定時間経過してもLレベルからHレベルに移行しない場合がある。この場合、周辺論理回路3及び特定用途論理回路4を動作許可状態にすることができないので、CPU2は周辺論理回路3及び特定用途論理回路4の初期化を再度試みる。
【0092】
図7は、第2の実施の形態において周辺論理回路3及び特定用途論理回路4を再度、初期化する場合のASIC1aの動作を示すタイミングチャートである。
【0093】
図7において、電源電圧PSが上昇すると、リセット信号6a(S6)が所定時間Lレベルを維持した後にHレベルに移行する。ここで、初期化完了信号12(S12)がLレベルからHレベルに変化せず、したがって、初期化完了通知信号14(S14)がLレベルからHレベルに移行しない場合、CPU2はイネーブル許可信号19(S19)を一度LレベルからHレベルにする。そして、所定時間後(クロック信号5(CLK)が3クロック発生後)にHレベルからLレベルに戻す。
【0094】
これにより、イネーブル信号21a,21b(S21)はLレベルからHレベルに移行し、所定時間後(3クロック後)HレベルからLレベルに移行する。イネーブル信号21a,21b(S21)がHレベルからLレベルになることによって、周辺論理回路3及び特定用途論理回路4では再び初期化が開始され、初期化完了信号11(S11)および初期化完了信号12(S12)はLレベルになる。
【0095】
初期化が開始されると、周辺論理回路3では、ASIC1a内部の計時手段(不図示)がクロック信号5をサンプリングしてカウントを開始する。特定用途論理回路4でも同様に、クロック信号5をサンプリングしてカウントが開始される。そして、周辺論理回路3はカウント数が所定のカウント値になれば、初期化完了信号11(S11)をLレベルからHレベルにする。特定用途論理回路4も同様に、カウント数が所定のカウント値になれば、初期化完了信号12(S12)をLレベルからHレベルにする。
【0096】
かくして、CPU2は、周辺論理回路3及び特定用途論理回路4が初期化を完了していなければ、周辺論理回路3及び特定用途論理回路4に対して初期化を再度実行させることができるので、ASIC1aは確実な動作を実現できる。
【0097】
(第3の実施の形態)
図8は第3の実施の形態におけるASICの構成を示すブロック図である。第3の実施の形態の構成は、図4に示す第2の実施の形態と基本的に同じであるので、同一の構成部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0098】
第3の実施の形態におけるASIC1bでは、第2の実施の形態における論理積回路20a,20b、F/F回路9cを削除し、F/F回路9dを新たに追加する。F/F回路9dは、リセット信号6aをクロックで同期した信号である同期化リセット信号22を周辺論理回路3および特定用途論理回路4へ出力する。なお、F/F回路9bにはCPU2からイネーブル許可信号19が入力され、F/F回路9bはイネーブル信号21を周辺論理回路3および特定用途論理回路4の各ENB端子に出力する。
【0099】
図9は、図8に示した第3の実施の形態におけるASIC1bで行われる初期化動作を示すタイミングチャートである。なお図中、図5に示した第2の実施の形態のタイミングチャートにおける信号と同等の信号には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0100】
このタイミングチャートは、第3の実施の形態において特定用途論理回路4が出力する初期化完了信号12(S12)が、所定時間経過してもLレベルからHレベルに移行しない場合における各信号波形を示している。
【0101】
第2の実施の形態と同じように、電源電圧PSが上昇すると、リセット信号6a(S6)が所定時間Lレベルを維持した後にHレベルに移行する。リセット信号6a(S6)がHレベルに移行すると、同期化リセット信号22(S22)がLレベルからHレベルに移行する。
【0102】
初期化完了信号12(S12)がLレベルからHレベルに変化せず、そのため初期化完了通知信号14(S14)がLレベルからHレベルに変化しない場合、CPU2は、イネーブル許可信号19(S19)を一旦LレベルからHレベルに移行させ、所定時間後にHレベルからLレベルに戻す。
【0103】
これにより、F/F回路9bから出力されるイネーブル信号21(S21)が、一旦LレベルからHレベルに移行し、所定時間後にHレベルからLレベルに移行する。イネーブル信号21(S21)がLレベルに戻ると、周辺論理回路3及び特定用途論理回路4は初期化を開始し、初期化完了信号11(S11)及び初期化完了信号12(S12)はLレベルになる。
【0104】
その後、所定時間が経過して周辺論理回路3及び特定用途論理回路4でそれぞれ初期化が完了したと見なせると、初期化完了信号11(S11)、初期化完了信号12(S12)がそれぞれLレベルからHレベルになる。
【0105】
これにより、初期化完了通知信号14(S14)はLレベルからHレベルに移行し、周辺論理回路3及び特定用途論理回路4がそれぞれ初期化を完了したことがCPU2に伝えられる。これを受けたCPU2は、イネーブル許可信号19(S19)をHレベルにする。
【0106】
Hレベルになったイネーブル許可信号19(S19)を受けたF/F回路9bは、イネーブル許可信号19(S19)をクロック同期させて得たイネーブル信号21(S21)を周辺論理回路3および特定用途論理回路4の各ENB端子に出力する。
【0107】
イネーブル信号21(S21)を受けた周辺論理回路3及び特定用途論理回路4はそれぞれ、同期化リセット信号22(S22)のHレベルを確認して、動作許可状態に移行する。
【0108】
このように、CPU2が、周辺論理回路3及び特定用途論理回路4の初期化完了を確認し、さらにリセット信号6a(S6)がHレベルになっていることも確認することで、周辺論理回路3及び特定用途論理回路4に初期化後の動作を確実に行わせることができる。
【0109】
(第4の実施の形態)
図10は第4の実施の形態におけるASICの構成を示すブロック図である。第4の実施の形態の構成は、図4に示す第2の実施の形態と基本的に同じであるので、同一の構成部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0110】
第4の実施の形態におけるASIC1cでは、第2の実施の形態における論理積回路13を削除し、CPU2が、初期化完了信号11及び初期化完了信号12を入力するための2つのポートを有している。
【0111】
CPU2は、この2つのポートに入力した初期化完了信号11及び初期化完了信号12の論理積演算を行い、周辺論理回路3および特定用途論理回路4の初期化完了を確認する。
【0112】
以上の点を除いては、第4の実施の形態における動作は、第2の実施の形態と同じである。
【0113】
(他の実施の形態)
第1〜4の実施の形態では、プリンタの制御回路としてのASIC(集積回路装置)を説明し、ASIC内には特定用途論理回路が1つ存在したが、これに代わって、特定用途論理回路を2つ以上備える構成にしてもよい。
【0114】
また、第1〜4の実施の形態では、特定用途論理回路4が印刷データの加工や記録ヘッド48の制御を行うことを例にあげたが、これらに限定するものではなく、特定用途論理回路4がホストコンピュータとの通信制御などを行うようにしてもよい。
【0115】
また、第1〜4の実施の形態では、特定用途論理回路4はイネーブル信号21aを受けた後、記録ヘッド48の制御回路や各モータの駆動回路へ、初期化のための信号を出力していたが、この信号の出力タイミングは、イネーブル信号21aを受けた後に限定されるものではない。特定用途論理回路4は例えば、CPU2から所定のタイミングで送られる指示に従って、記録ヘッド48の制御回路や各モータの駆動回路へ初期化の信号を出力してもよい。あるいは、特定用途論理回路4は、初期化完了信号12を出力した後に、記録ヘッド48の制御回路や各モータの駆動回路へ初期化の信号を出力してもよい。
【0116】
また、第1〜4の実施の形態では、周辺論理回路3及び特定用途論理回路4から初期化完了信号を受け取る論理積回路13は、2つの入力端子を備えていたが、この論理積回路13の入力端子数を2つに限定するものではない。例えば、ASICがCPUと周辺論理回路と2つの特定用途論理回路とで構成されている場合には、論理積回路は3つの初期化完了信号の論理積をとるための3つの入力端子を備えるようにする。
【0117】
また、第1〜4の実施の形態では、初期化完了信号11が初期化完了信号12よりも先にLレベルからHレベルへ移行する場合を例にして説明したが(図5〜図7、図9)、この移行順序はこれに限定するものではなく、初期化完了信号12が初期化完了信号11よりも先にLレベルからHレベルへ移行しても構わない。
【0118】
また、第1〜4の実施の形態では、記録ヘッド48においてヒータを加熱してインクを吐出させる方式であったが、これに代わって、記録ヘッド48をピエゾ素子で構成するようにしてもよい。また、記録ヘッド48の記録素子(ノズル)数が128であったが、この数に限定されるものではなく、例えば256であってもよい。また、記録ヘッド48の解像度も600DPIであったが、これに限定されるものではなく、例えば1200DPIであってもよい。
【0119】
また、第1〜4の実施の形態では、プリンタの形態として、キャリッジが往復動作して記録をおこなうシリアルタイプを例にあげたが、これに限定されるものではなく、例えば、プリンタが記録できる最大記録媒体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドを用いたプリンタであってもよい。
【0120】
さらに、前述した各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコード自体が本発明を構成してもよく、また、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体が本発明を構成してもよい。
【0121】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が、前述の各実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体が本発明を構成することになる。
【0122】
プログラムコードを供給するための記憶媒体として、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0123】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0124】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0125】
【発明の効果】
以上詳述したように請求項1または請求項記載の発明によれば、中央演算装置、特定用途論理回路、及び前記特定用途論理回路と前記中央演算装置との間にバス接続される周辺論理回路を含み、外部からのリセット信号に基づいて前記中央演算装置、前記特定用途論理回路、及び前記周辺論理回路の初期化を行う1チップ構成の集積回路装置において、前記周辺論理回路は、外部に設けられるプログラムROM及び前記特定用途論理回路と、前記中央演算装置との間で行なわれるデータ送信を制御し、前記特定用途論理回路及び前記周辺論理回路はそれぞれ、初期化が完了したとき初期化完了信号を前記中央演算装置に出力し、前記中央演算装置、入力された各初期化完了信号に基づいて、前記特定用途論理回路及び前記周辺論理回路に対して動作を許可するイネーブル信号を出力する。前記中央演算装置は、前記特定用途論理回路及び前記周辺論理回路の少なくとも1つから初期化完了信号が所定時間に亘って出力されない場合には、前記イネーブル信号の出力を変化させて前記特定用途論理回路及び前記周辺論理回路に初期化を再度行わせる。
【0126】
これにより、中央演算装置、特定用途論理回路、及び周辺論理回路で構成される1チップの集積回路装置において、電源供給開始直後の各構成回路(装置)における入力電圧の立ち上りの違いなどに起因して、各構成回路(装置)でのリセットタイミングにずれが生じたとしても、中央演算装置が、特定用途論理回路及び周辺論理回路において初期化が完了したことを確認したのち初めて、特定用途論理回路及び周辺論理回路に対して動作許可信号を出力するようにするので、各構成回路(装置)の初期化タイミングを適正なタイミングに制御することができる。また、何らかの原因で、特定用途論理回路及び周辺論理回路において初期化を失敗しても、中央演算装置が特定用途論理回路及び周辺論理回路に対して再度初期化を行わせることで、集積回路装置の各構成回路(装置)の初期化を正しい順序で開始させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る集積回路装置を搭載したプリンタの斜視図である。
【図2】本発明に係る集積回路装置における第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図3】ASICが搭載されたプリンタの構成を示すブロック図である。
【図4】第2の実施の形態におけるASICの構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示した第2の実施の形態におけるASICで行われる初期化動作を示すタイミングチャートである。
【図6】第2の実施の形態におけるASICで行われる他の初期化動作を示すタイミングチャートである。
【図7】第2の実施の形態において周辺論理回路及び特定用途論理回路を再度、初期化する場合のASICの動作を示すタイミングチャートである。
【図8】第3の実施の形態におけるASICの構成を示すブロック図である。
【図9】図8に示した第3の実施の形態におけるASICで行われる初期化動作を示すタイミングチャートである。
【図10】第4の実施の形態におけるASICの構成を示すブロック図である。
【図11】従来のASICの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ASIC(集積回路装置)
2 CPU(中央演算装置、イネーブル信号出力手段、初期化手段)
3 周辺論理回路(回路ブロック、完了信号出力手段)
4 特定用途論理回路(回路ブロック、完了信号出力手段)
5 クロック信号
6 リセット信号
7 インバータ回路
8 内部リセット信号
9a,9b,9c フリップフロップ回路(F/F回路)
10a,10b 反転論理積回路
11 初期化完了信号
12 初期化完了信号
13 論理積回路(論理演算手段)
14 初期化完了通知信号
15a,15b データバス
19 イネーブル許可信号
21a,21b イネーブル信号
31 プリンタ(インクジェット記録装置)
32 配線基板
33 電源ユニット
34 ACケーブル
35 操作パネルユニット
36 メモリユニット
37 駆動回路
38 I/Fコネクタ
39 リセットIC
40 クロック発生回路
41 操作バス
42 メモリバス
43 DCライン
44 駆動バス
45 I/Fバス
46 ホストコンピュータ
47 I/Fケーブル
48 記録ヘッド
49 フレキシブルケーブル
50 制御回路
51 駆動回路
1014 キャリッジモータ
1018 搬送モータ

Claims (8)

  1. 中央演算装置、特定用途論理回路、及び前記特定用途論理回路と前記中央演算装置との間にバス接続される周辺論理回路を含み、外部からのリセット信号に基づいて前記中央演算装置、前記特定用途論理回路、及び前記周辺論理回路の初期化を行う1チップ構成の集積回路装置であって、
    前記周辺論理回路は、外部に設けられるプログラムROM及び前記特定用途論理回路と、前記中央演算装置との間で行なわれるデータ送信を制御し、
    前記特定用途論理回路及び前記周辺論理回路はそれぞれ、初期化が完了したとき初期化完了信号を前記中央演算装置に出力する完了信号出力手段を有し
    前記中央演算装置は、前記特定用途論理回路及び前記周辺論理回路の各々から出力された初期化完了信号に基づいて、前記特定用途論理回路及び前記周辺論理回路に対して動作を許可するイネーブル信号を出力するイネーブル信号出力手段と、前記特定用途論理回路及び前記周辺論理回路の各完了信号出力手段の少なくとも1つから初期化完了信号が所定時間に亘って出力されない場合には、前記イネーブル信号の出力を変化させて前記特定用途論理回路及び前記周辺論理回路に初期化を再度行わせる再初期化手段とを有する
    ことを特徴とする集積回路装置。
  2. 前記特定用途論理回路及び前記周辺論理回路に含まれる完了信号出力手段の各々から出力された初期化完了信号に対して論理演算を行い、該論理演算の結果を前記中央演算装置に対して出力する論理演算手段を、さらに有することを特徴とする請求項1記載の集積回路装置。
  3. 前記イネーブル信号出力手段は、前記特定用途論理回路及び前記周辺論理回路の完了信号出力手段の全てが初期化完了信号を出力していれば、前記イネーブル信号を前記特定用途論理回路及び前記周辺論理回路に出力することを特徴とする請求項1記載の集積回路装置。
  4. 前記再初期化手段は、前記イネーブル信号を出力した後、第2の所定時間後に該出力を停止することにより、前記特定用途論理回路及び前記周辺論理回路に再度の初期化を開始させることを特徴とする請求項1記載の集積回路装置
  5. 前記集積回路装置はプリンタに搭載されることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の集積回路装置。
  6. 記録ヘッドを用いた記録動作の制御を行うための、中央演算装置、特定用途論理回路、及び前記特定用途論理回路と前記中央演算装置との間にバス接続される周辺論理回路を含む集積回路装置とリセット信号を生成するリセット信号生成回路とを搭載したインクジェット記録装置であって、
    前記集積回路装置が、前記リセット信号に基づいてそれぞれ初期化を行う中央演算装置と周辺論理回路と特定用途論理回路とを有し、
    前記周辺論理回路及び前記特定用途論理回路はそれぞれ、前記リセット信号に基づく初期化が完了したのち初期化完了信号を前記中央演算装置に出力する完了信号出力手段を有し、
    前記中央演算装置、前記周辺論理回路及び前記特定用途論理回路の完了信号出力手段の各々から出力された初期化完了信号に基づいて、前記周辺論理回路及び前記特定用途論理回路の各々の動作開始を許可するためのイネーブル信号を前記周辺論理回路及び前記特定用途論理回路に対して出力するイネーブル信号出力手段と、前記周辺論理回路及び前記特定用途論理回路の各完了信号出力手段の少なくとも1つから初期化完了信号が所定時間に亘って出力されない場合には、前記イネーブル信号の出力を変化させて前記周辺論理回路及び前記特定用途論理回路に初期化を再度開始させる再初期化手段とを有する
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 前記記録ヘッドが制御回路を有し、
    前記特定用途論理回路が、前記制御回路を初期化するための信号を前記制御回路に出力する
    ことを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記記録動作を行うための駆動回路をさらに有し、
    前記特定用途論理回路が、前記駆動回路を初期化するための信号を前記駆動回路に出力する
    ことを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
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