JP3592008B2 - テンサーバー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粗紡機や精紡機のドラフト装置において、ドラフトローラを周回するエプロンベルトにテンションを付与するテンサーバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般的なドラフト装置は、図5に示すように、符号30, 31, 32で示されるトップローラ群と、上記トップローラ群に対向して配置された符号33, 34, 35で示されるボトムローラ群とを有し、矢印A方向に向けてドラフトが行われるように構成されている。ボトムエプロンローラ34を周回するエプロンベルト36は、ロングエプロン用のテンサーバー37及びエプロンテンション装置38によってテンションが与えられるようになっている。
【0003】
上記エプロンテンション装置38は、ローラスタンド39にボルト38aを用いて固定されるフレーム38bと、そのフレーム38bに取り付けられたピン38cを支点として揺動する揺動アーム38dと、揺動アーム38dの先端部分に形成されたエプロン摺動部38eとから主として構成されており、コルスプリング38fの付勢力によって揺動アーム38dを矢印B方向に押し下げ、それによってエプロンベルト36にテンションを付与するように構成されている。
【0004】
また、図6はショートエプロン用のテンサーバー40を示したものであり、ロングエプロン用テンサーバーと同様、棒状の引き抜き材を機械加工することにより構成されている。ただし、ショートエプロン用テンサーバー40においては、ボトムエプロンローラ41を周回するエプロンベルト42を案内するための切欠き部40aが各錘毎に形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のテンサーバーでは、引き抜き材から所定の形状に削り出しを行ない、さらにエプロンベルトが摺動する全ての面について円滑な走行が得られるよう機械仕上げを行う必要があるため、製造工程が増えるだけでなく製品コストも高くなるというという問題があり、また、エプロンベルト摺動面の摩耗が避けられず、運転時間が長くなるとともに製品の品質が低下するという問題があった。
【0006】
コストダウンを目的として上記引き抜き材に代えてテンサーバーをプレス成形品によって構成することも検討された。しかしながら、ボトムエプロンローラ41の中心からテンサーバー40先端との距離は、例えば38mmカット用のローラパートにおいては僅か30〜31mmしかないため、テンサーバーを配置できる空間は極めて狭く寸法の制約を受けることになる。従って、肉厚部材を使用することができないような上記環境では、例えばフラットバーをL字状に折曲げ加工しただけの簡単なプレス成形品では、テンサーバーに加わる荷重として特に大きな力となるF (下向きに押さえつける力)及びF (エプロンローラ側に向けて引っ張る方向の力)に耐えられず、所定の精度を維持することができなくなる。加えて、エプロンベルト摺動面の摩耗についても解消されていない。このような事情から、現状ではプレス成形品をテンサーバーに利用する技術は実現されていない。
【0007】
本発明は以上のような従来のテンサーバーにおける課題を考慮してなされたものであり、寸法の制約を受けるようなドラフトパートに配置することができ、コストの削減が図れ、且つ安定した精度を実現することのできるテンサーバーを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ドラフトローラを周回するエプロンベルトにテンションを付与する状態でローラスタンド間に架設されるテンサーバーであって、長尺枠状に形成した芯体と、その芯体に被着される耐摩耗性素材からなるキャップとから構成され、上記芯体は、帯板鋼をその長手方向の軸に沿って断面略V字状に曲げプレスしたものからなり、折曲部は断面U字状に突出し、その折曲部から一方に延びる板はドラフト領域を走行するエプロンベルトを支持するための支持面を構成し、折曲部の他方から延びる板は所定の角度に折り曲げられてドラフトローラ周面近傍に配置され、上記キャップは、芯体における少なくとも支持面を覆う状態で被着されてなるテンサーバーである。
【0009】
本発明において、上記キャップはステンレス鋼から構成することが好ましい。本発明において上記折曲部分については、曲げプレスによって加工硬化を発現させ、エプロンベルトに対する抵抗を高めるよう構成することが好ましい。
【0010】
また、上記キャップには、芯体に係止し得る爪部を形成することが好ましく、このキャップにおいても、エプロンベルトが接触する部分については加工硬化を発現させるべく曲げプレスを施すことが好ましい。
【0011】
本発明において、上記他方から延びる板の先端部を、ドラフト領域を通過した前記エプロンベルトの走行面と対向するようにして折り曲げるとともに、その先端部にエプロンベルトの走行を案内するためのガイドを備えることができる。この構成は、ショートエプロン用テンサーバーとして利用するためのものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した好ましい実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は、本発明のテンサーバーの実施形態を示したものであり、ドラフトローラを周回するエプロンベルトにテンションを付与する状態でローラスタンド間に架設されるロングエプロン用のテンサーバーを示したものである。なお、本実施形態のテンサーバーは、38mm,50mm,または75mmカット用等のローラパートを対象としているが、以下の説明においては38mmカット用のローラパートを代表して説明する。
【0013】
同図において、ボトムエプロンローラ1を周回するエプロンベルト2に対してテンションを付与するためのテンサーバー3は、帯板鋼をプレス加工することによって長尺枠状に形成した芯体4と、その芯体4に被着されるステンレス鋼からなるキャップ5とから主として構成されている。
【0014】
以下、各部の構成について詳しく説明する。キャップ5は厚さ0.8mmのステンレス鋼板からなり、走行するエプロンベルト2と接触してドラフト領域を構成するドラフト面薄板部5aと、そのドラフト面薄板部5aから鋭角に折曲され、フロントボトムローラ6とボトムエプロンローラ1との間に延設される薄板部5bとを有している。ドラフト面薄板部5aにおいてドラフト方向における前側縁部には、U字状に折曲された爪部5cが形成され、また薄板部5bにおける下側端部には、同じくU字状に折曲された爪部5dが形成され、これらの両爪部5c,5dによってキャップ5を芯体4に係止させることができるようになっている。また、キャップ5においてエプロンベルトが接触して大きな荷重が作用する部分としての爪部5c、及び鋭角に折曲された部分R については曲げプレスを施すことによって加工硬化を発現させる構成になっている。
【0015】
一方、芯体4は、厚さ2.8mmのフラットバー(帯板鋼)を、その長手方向の軸に沿って断面略V字状に曲げプレスしたものであり、その折曲部R は断面U字状に突出させている。また、折曲部R の一方から延びる板をエプロンベルト2の支持面とし、他方から延びる板は、所定の角度に折り曲げてドラフトローラ周面を避けつつ、断面係数を増やして強度を高めている。それにより、上記成形されたキャップ5の断面形状にほぼ沿った断面を有する長尺枠状に構成されている。この芯体4の折曲部R については加工硬化を発現させ、エプロンベルト2に対する抵抗を高めるよう構成されている。
【0016】
また、芯体4は、折曲部から延びてドラフト面薄板部5aを支持する一方の板部4aと、薄板部5bと対応する他方の板部4bとを有し、芯体4の厚さtは、キャップ5におけるU字状の爪部5c,5dの隙間と対応している。また、芯体4の一方の板部4a下面には、爪部5cの先端位置Fを位置決めするための突起4a´が所定の間隔を空けて複数個形成されている。
【0017】
図2は上記テンサーバー3の全体構成を示したものである。同図において、芯体4は、テンサーバー3をローラスタンド(図示しない)に固定するための両端部4c,4cを残してキャップ5でカバーされている。このようにテンサーバー3は極めて簡単な構造から構成されているため、風綿の付着が少なく、また容易に清掃することができる。また、テンサーバー3外面がステンレス磨き鋼板からなるキャップ5で被覆されているため、強度と耐久性に優れ、さらには防錆にも優れ、ドラフト装置に要求される安定した寸法精度を得ることができる。
【0018】
また、図3は本発明に係るテンサーバーをショートエプロン用として使用する場合の構成を示したものである。なお、同図において図1と同じ構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。図3において、テンサーバー10は、ステンレス鋼からなるキャップ11と、そのキャップ11に嵌着され、キャップ11におけるドラフト摺動面を支持するための芯体12と、芯体12に嵌着されるガイドとしてのエプロンガイド13とから主として構成されている。
【0019】
キャップ11は、走行するエプロンベルト2と接触してドラフト領域を構成するドラフト面薄板部11aと、そのドラフト面薄板部11aから鋭角に折曲され、フロントボトムローラ6とボトムエプロンローラ1との間に延設される薄板部11bとを有している。ドラフト面薄板部11aにおいてドラフト方向における前側縁部には、U字状に折曲された爪部11cが形成され、爪部11cと薄板部11bとによってキャップ11を芯体12に係止させることができるようになっている。なお、上記キャップ11は、芯体12に沿わせてその外側から押し込むことによって一体化される。
【0020】
また、芯体12は、ドラフト面薄板部11aと対応する一方の板部12aと、薄板部11bに対応する他方の板部12bとを有し、他方の板部12bの先端は、ドラフト領域を通過したエプロンベルト2の走行面に対向するようにさらに折り曲げられている。このように芯体12において折曲部分を複数備えることにより、エプロンベルト2に対する抵抗力をさらに高めている。
【0021】
エプロンガイド13は、図4に示すように、他方の板部12bから先端部12cに沿って略L字状に折曲された当て板部13aと、その当て板部13aの幅方向縁部から、フロントボトムローラ6側に向けて平行に立設された一対のガイド片13b,13bと、当て板部13aの下部からボトムエプロンローラ1側に向けてU字状に折曲された爪部13cとを有し、上記した当て板部,爪部及びガイド片はプレス加工によって一体成形されている。また、他方の板部12bと当接する当て板部13aには、他方の板部12bに形成されている突起12dと係合する孔部13dが形成されている。なお、エプロンガイド13は、エプロンベルト2の中心線に対応して形成されている位置決め用の突起12dに対し、ばねとして機能する当て板部13aを湾曲させてその孔部13dを嵌合させるとともに、爪部13cを先端部12c下端に係止させることによって芯体12に固定される。
【0022】
なお、本発明におけるキャップは、上記実施例に示したように芯体のほぼ全体を覆う長尺部材で構成することが好ましいが、エプロンベルトと対応して複数のキャップを取り付けるよう構成することもできる。
【0023】
なお、本発明におけるテンサーバーは、粗紡機や精紡機のドラフト装置等においてエプロンベルトにテンションを付与する任意のテンサーバーに適用することができる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば、寸法の制約を受けるようなドラフトパートに配置することができ、コストの削減が図れ、且つ安定した精度を維持することのできるるテンサーバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテンサーバーのロングエプロン用構成例を示す側面図である。
【図2】図1に示すテンサーバーの外観を示す斜視図である。
【図3】本発明に係るテンサーバーのショートエプロン用構成例を示す側面図である。
【図4】図3に示すエプロンガイドの構成を示す斜視図である。
【図5】従来のロングエプロン用テンサーバーを示す側面図である。
【図6】従来のショートエプロン用テンサーバーの外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ボトムエプロンローラ
2 エプロンベルト
3 テンサーバー
4 芯体
4a 一方の板部
4b 他方の板部
5 キャップ
5a ドラフト面薄板部
5b 薄板部
5c, 5d 爪部
6 フロントボトムローラ

Claims (4)

  1. ドラフトローラを周回するエプロンベルトにテンションを付与する状態でローラスタンド間に架設されるテンサーバーであって、
    長尺枠状に形成した芯体と、その芯体に被着される耐摩耗性素材からなるキャップとから構成され、
    前記芯体は、帯板鋼をその長手方向の軸に沿って断面略V字状に曲げプレスしたものからなり、折曲部は断面U字状に突出し、その折曲部から一方に延びる板はドラフト領域を走行する前記エプロンベルトを支持するための支持面を構成し、前記折曲部の他方から延びる板は所定の角度に折り曲げられて前記ドラフトローラ周面近傍に配置され、
    前記キャップは、前記芯体における少なくとも前記支持面を覆う状態で被着されてなることを特徴とするテンサーバー。
  2. 前記キャップがステンレス鋼からなる請求項1記載のテンサーバー。
  3. 前記キャップに、前記芯体に係止し得る爪部が形成されている請求項1または2記載のテンサーバー。
  4. 前記他方から延びる板の先端部は、ドラフト領域を通過した前記エプロンベルトの走行面と対向するようにして折り曲げられ、前記エプロンベルトの走行を案内するためのガイドを備えてなる請求項1〜3のいずれかに記載のテンサーバー。
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