JP3591735B1 - 両面焼用グリドル - Google Patents

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Abstract

【課題】熱板を備える調理台とこれを上方から覆う熱板を備える調理カバーとを有する両面焼きグリドルにおいて、調理カバーが調理台から外側にはみ出すことがなく省スペースで安全に使用することができ、また、作業者にかかる負担が少なく、エネルギーロスも生じない両面焼用グリドルを提供する。
【解決手段】第1熱板21と第2熱板22とが配設される調理台2と、第3熱板31が配設されるとともに調理台2に対して平行リンク4で支持されており、第1調理位置Aと第2調理位置Bとの間で往復移動可能に設けられる調理カバー3と、調理カバー3を往復移動させる駆動機構5と、駆動機構5の動きを操作するための操作スイッチ6とを有してなることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、お好み焼き等を焼くための両面焼用グリドルに関する。
従来、図4に示されるように、上面に熱源を備える熱板101aが配設された調理台101と、調理台101にヒンジ固定されて下面に熱源を備える熱板102aが配設される2台の調理カバー102と、を有する両面焼グリドル100が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この両面焼グリドル100の使用方法は、一般に次のとおりである。まず、図4に示されるように、一方の調理カバー102(図中の左側)が上方に開かれた状態で、調理台101の熱板101aにお好み焼きの生地となる小麦粉、山芋、ダシ汁等を混ぜ合わせた混合材料を広げて、さらに肉、魚貝等の具材を載せる準備作業を行う。準備作業終了後に、ハンドル102bを持って、2点鎖線で示されるように調理カバー102を下方に引き下ろし、混合材料及び具材を表裏両面から同時加熱する加熱作業が自動的に行われるようにする。
そして、他方の調理カバー102(図中の右側)を上方に開いて、焼き上げられたお好み焼きを取り出し、新たな混合材料を広げ、具材を載せる準備作業を行い、調理カバー102を下方に引き下ろす。上述のような作業を左右交互に行うことにより、大量のお好み焼きを短時間で焼き上げることができ、また、途中で表裏を引っ繰り返す作業が必要ないため、熟練された調理者でなくても、混合材料や具材を回りに飛散させたりする失敗が無いものである。
実開平7−39723号公報
しかしながら、上記のような両面焼用グリドル100においては、調理カバー102が、上方に開かれているときに、矢印Dで示されるように調理台101より後方外側にはみ出すため、それだけ広い設置スペースが必要となり、両面焼用グリドル100の近くで作業する他の作業者の安全性を確保するための配慮が欠かせないという問題がある。この問題に対して、調理カバー102の調理台101に対する開き角度θを小さく設定することにより、外側へのはみ出し量を少なく抑えることも考えられるが、加熱カバー102が調理台101上方の作業スペースに覆いかぶさるようになるため、準備作業が行い難くなるという不都合が生じる。
また、調理カバー102を上げ下ろしする場合には、作業者は、上半身が熱せられた調理台101の熱板101aに被さるような姿勢を取る必要があり、しかも調理カバー102には熱板102a等が内蔵されて相当重量がかかるものであるから、作業者への負担は相当大きいものとなる。特に、作業者の身長が低い場合には、一層負担が大きいものとなる。
さらに2台の調理カバー102aを交互に上げて準備作業する場合、上げられた調理カバー102の熱板102aが遊ばされた状態になってしまい、エネルギーロスが生じてしまうという問題がある。なお、これに対して、準備作業中は調理カバー102の熱源を止めておくことも考えられるが、その間に熱板が冷えてしまったり、加熱作業時にスイッチを入れ忘れてしまったりするおそれがある。
本発明は、斯かる実情に鑑み、熱板を備える調理台とこれを上方から覆う熱板を備える調理カバーとを有する両面焼きグリドルにおいて、調理カバーが調理台から外側にはみ出すことがなく省スペースで安全に使用することができ、また、作業者にかかる負担が少なく、エネルギーロスも生じない両面焼用グリドルを提供しようとするものである。
請求項1の発明は、第1熱源を備える第1熱板と、第2熱源を備える第2熱板とが隣り合うようにして上面に配設される調理台と、
第3熱源を備える第3熱板が下面に配設されているとともに、自らは前記調理台に対して平行リンクで支持されており、前記平行リンクを構成する回転アームを前記調理台側の支持軸を中心に回動させることにより、前記第3熱板が前記第1熱板に近接対向する第1調理位置と、前記第3熱板が前記第2熱板に近接対向する第2調理位置の2つのセット位置の間で往復移動可能に設けられる調理カバーと、
前記回転アームを前記調理台側の支持軸を中心に回動させて、前記調理カバーを、前記第1調理位置と前記第2調理位置との間で往復移動させることが可能な駆動機構と、
前記駆動機構の動きを操作するための操作スイッチと、を有してなることを特徴とする両面焼用グリドルを提供する。
請求項2の発明は、前記操作スイッチは、前記調理カバーの上面側に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の両面焼用グリドルを提供する。
請求項3の発明は、前記操作スイッチは、前記調理カバーの最前部に前方側を向けて配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の両面焼用グリドルを提供する。
請求項4の発明は、前記調理カバーが前記第1調理位置又は前記第2調理位置のいずれか一方のセット位置にセットされたセット時点からの時間経過を計測するタイマーを有してなり、
前記タイマーが、前記セット時点から予め設定された所定時間の経過を計測したときに、前記駆動機構が、前記調理カバーを前記一方のセット位置から離間させるように前記回転アームを回動させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の両面焼用グリドルを提供する。
請求項5の発明は、前記駆動機構は、前記第1調理位置と前記第2調理位置の中間位置よりも、前記一方のセット位置寄りの手前側で停止させることを特徴とする請求項4に記載の両面焼用グリドルを提供する。
請求項6の発明は、前記調理カバーに前記第3熱板よりも下方に突出するように設けられるとともに、前記第1調理位置及び前記第2調理位置において前記調理台側に当接して、前記第1熱板及び前記第2熱板と前記第3熱板との隙間を規制するストッパーを有してなり、
前記ストッパーは、前記調理カバーから下方への突出長さが調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の両面焼用グリドルを提供する。
本発明の請求項1に記載の両面焼用グリドルによれば、以下のような優れた効果を奏し得る。調理カバーは、隣り合うように位置する第1調理位置と第2調理位置の間を往復移動するので、準備作業時において調理台の周囲外側にはみ出すことがなく、省スペースで安全に使用することができるという優れた効果を奏する。その一方で、調理カバーは、作業スペースとなる第1熱板又は第2熱板の上方から完全に退避させられた状態となっているので、準備作業は行い易い。また、調理カバーは、駆動機構により移動させられるため、作業者にかかる負担が少なく済む。特に、駆動機構の動きを操作する操作スイッチが調理カバー上面側に配設されているため、作業者の手は必ず調理カバーの上方に位置することとなり、調理カバーと調理台の間に挟まれるようなことが無い。さらに、1台の調理カバーを2つの調理位置に対して交互に適用することにより、準備作業中に調理カバーを遊ばせてしまうことが無く、エネルギーロスが生じないものである。
本発明の請求項2に記載の両面焼用グリドルによれば、請求項1に記載の両面焼用グリドルが奏し得る効果に加えて、以下のような優れた効果を奏し得る。駆動機構の動きを操作する操作スイッチが調理カバー上面側に配設されているため、作業者の手は必ず調理カバーの上方に位置することとなり、調理カバーと調理台の間に挟まれるようなことが無い。
本発明の請求項3に記載の両面焼用グリドルによれば、請求項1又は2に記載の両面焼用グリドルが奏し得る効果に加えて、以下のような優れた効果を奏し得る。操作スイッチは、調理カバーの最前部に前側を向けて配設されているため、作業者は、操作スイッチを目視するために必ず調理カバーから、前方側に身を引いた状態で操作スイッチを操作することとなり、安全性が確保されるものである。
本発明の請求項4に記載の両面焼用グリドルによれば、請求項1から3のいずれかに記載の両面焼用グリドルが奏し得る効果に加えて、以下のような優れた効果を奏し得る。タイマーで調理カバーがセットされた時点から設定された時間経過を計測したときに、調理カバーをセット位置から離間させるので、作業者が焼き上がりに気づかずに、調理対象物を焦げ付かせて無駄にすることが防止される。特に、大きな調理カバーが調理台から離間することにより焼き上がりを知らせるので、必ず目に付くものであり、見逃してしまう心配がないものである。
本発明の請求項5に記載の両面焼用グリドルによれば、請求項4に記載の両面焼用グリドルが奏し得る効果に加えて、以下のような優れた効果を奏し得る。調理カバーは、それがセットされていた調理位置と他方の調理位置の中間位置よりもセット位置寄りの、手前側までしか回動しないので、作業者が他方の調理位置で準備作業中であっても不都合が生じない。
本発明の請求項6に記載の両面焼用グリドルによれば、請求項1から5のいずれかに記載の両面焼用グリドルが奏し得る効果に加えて、以下のような優れた効果を奏し得る。調理カバーから突出するストッパーの突出長さを調整可能としたので、調理対象物の厚みに応じて、第3熱板と第1及び第2の熱板の隙間を変更することができる。その結果、様々な厚みの調理対象物に対応することができるものである。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しつつ説明する。
〔両面焼用グリドル1〕
図1〜図3は、本実施形態に係る両面焼用グリドル1を示す図であって、図1は正面図、図2は右側面図、図3は平面図である。両面焼用グリドル1は、調理台2、調理カバー3、平行リンク4、駆動機構5、操作スイッチ6、及びコントロール部7を備えてなり、作業者は、両面焼用グリドル1の前方側(図2における左側)に立って作業する。両面焼用グリドル1は、調理台2の上面2aに配設される第1熱板21あるいは第2熱板22と、調理カバー3の下面3aに配設される第3熱板31との間で、お好み焼きやイカ焼き等の材料を上下両面から挟むようにして加熱調理することで、お好み焼きやイカ焼き等の表裏両面を焼くことが必要な調理対象物を引っ繰り返したりしなくても焼き上げることができる調理器具である。
〔調理台2〕
調理台2は、矩形状のテーブル台であって、その上面2aに第1熱板21と第2熱板22とが長手方向(図1及び図3における左右方向)で隣り合うようにして配設されている。第1熱板及び第2熱板21,22は、ともに鉄板で形成されており、表面(上面側)が遠赤外線セラミックでコーティングされている。第1熱板21は、その下面側に、第1熱板21を電気加熱する第1ヒーター(第1熱源)21aを備え、第2熱板22は、その下面側に、第2熱板22を電気加熱する第2ヒーター(第2熱源)22aを備える。第1ヒーター21a及び第2ヒーター22aは、コントロール部7により加熱温度が調整可能とされている。
〔調理カバー3〕
調理カバー3は、調理台2の上方に設けられる金属製の箱状体で、下面3aに第3熱板31が配設されている。調理カバー3は、図1に示されるように、第3熱板31が第1熱板21に近接対向する第1調理位置A(図1において、3(A)と表記。)と、第3熱板が第2熱板22に近接対向する第2調理位置B(図1において、一点鎖線で示し、3(B)と表記。)との間で、往復移動可能となるように調理台2に対して平行リンク4で連結支持されている。第3熱板31は、第1及び第2熱板21,22と同様に、鉄板で形成され、表面(下面側)が遠赤外線セラミックでコーティングされている。また、第3熱板31は、その上面側に、第3熱板31を電力で高温加熱する第3ヒーター(第3熱源)31aを備える。
調理カバー3の両側面には、矩形板状のストッパー32が、第3熱板31よりも下方に突出するように固定ビス32aで取り付けられている。ストッパー32は、第1調理位置A及び第2調理位置Bにおいて調理台2側に当接することにより、第1熱板21及び第2熱板22と第3熱板31の隙間を規制する。固定ビス32aは、ストッパー32の上下方向に延びる長穴32b(図2)に挿通されているので、固定ビス32aを緩めることで、ストッパー32は下方への突出長さが調整可能に構成されている。すなわち、第1調理位置A及び第2調理位置Bにおける第1熱板21及び第2熱板22と第3熱板31の隙間は、調理する対象物に応じて調整可能とされている。
〔平行リンク4〕
平行リンク4は、3本の回転アーム41,42,43で構成され、各回転アームは、相互に常時平行となるように、両端がそれぞれ調理台2及び調理カバー3に軸支持される。回転アーム41は、調理台2の前面2bと調理カバー3の前面3bに軸支持され、回転アーム42,43は、調理台2の後面2cと調理カバー3の後面3cに軸支持されている。その結果、回転アーム41,42,43を、その調理台2側の支持軸41a,42a,43aを中心に回動させることにより、調理カバー3が、第1調理位置Aと第2調理位置Bの間で水平状態を保ちつつ、図1の矢印Xで示されるように、円弧状の軌跡を描くようにして往復移動可能となるものである。作業者が立つ正面側の支持軸41a回りは、作業者がそれに巻き込まれて怪我をすることがないように、安全カバー44で覆われている(図1においては省略)。なお、支持軸41aと支持軸42aは同軸線上に配置されており、後述する回転軸51で一体的に連結されている。
〔駆動機構5〕
駆動機構5は、調理台2側の下部に設けられた室内に収容されており、図1及び図2に示されるように、回転アーム41,42の支持軸41a,42aに対して同軸線上で連結される回転軸51と、減速機が内蔵された電気駆動のモーター52と、モーター52の回転駆動力を回転軸51へ伝達する動力伝達機構53とを備えてなる。モーター52は、調理台2の下部室内に強固に支持されている。動力伝達機構53は、回転軸51に固定されるプーリー53a、モーター52の出力軸に固定されるプーリー53b、及びに巻掛けされる伝動ベルト53cとを備えてなる。したがって、モーター52を回転駆動することにより、回転アーム41,42を調理台2側の支持軸41a,42aを中心に回動させて、調理カバー3を、第1調理位置Aと第2調理位置Bとの間で往復移動させることができる。なお、駆動機構5は、図3への図示が省略されている。
〔操作スイッチ6及びコントロール部7〕
操作スイッチ6は、モーター52の回転駆動を操作するためのスイッチ、すなわち作業者が調理カバー3の往復移動を操作するための電気スイッチであって、停止ボタン61、左方向へ調理カバーを移動させるための左移動ボタン62、右方向へ調理カバーを移動させるための右移動ボタン63で構成され、これらの押しボタンの操作信号をコントロール部7へ送る信号線64が接続されている。信号線64は、調理カバー3の動きに追従することができるように余裕を持った長さに設定されており、傷付き等が発生しないように、周囲が金属製のフレキシブルチューブにより覆われている。なお、操作スイッチ6は、調理カバー3の上面であって、作業者が立つ方向に近い最前部に前方を向けて配設されている。
コントロール部7は、モーター52の回転駆動を、操作スイッチ6からの操作信号のほかに、自らが有するタイマー71の制御信号にしたがって制御する。タイマー71は、調理カバー3が第1調理位置A又は第2調理位置Bのいずれかのセット位置にセットされたセット時点からの時間経過を計測して、予め設定された所定時間を経過したときに制御信号を発生させる。コントロール部7は、調理カバー3の移動制御の他、第1、第2及び第3ヒーター21a,22a,31aの加熱制御を行い、予め設定された温度に加熱するように調整する。調理台2の前面2b側には、コントロール部7の操作パネル7aが設けられており、タイマー71の計測時間を予め設定することができるほか、加熱温度設定部72,73,74が設けられており、それぞれ第1、第2及び第3ヒーター21a,22a,31aの加熱温度を予め設定することができる。なお、75は、漏電ブレーカであり、操作パネル7aの表面は、開閉自在のアクリルカバー7bで覆われている。
停止ボタン61を押すと、回転駆動中のモーター52が停止させられる、すなわち移動中の調理カバー3が、停止ボタン61が押された位置で停止させられるようになっている。また、左移動ボタン62を押すと、停止中のモーター52が正面から見て反時計回りに回転駆動させられる、すなわち停止中の調理カバー3が左側へ(調理位置Aに向けて)移動させられるようになっている。そして、右移動ボタン63を押すと、停止中のモーター52が正面から見て時計回りに回転駆動させられる、すなわち停止中の調理カバー3を右側へ(調理位置Bに向けて)移動させられるようになっている。
なお、調理カバー3が左側へ移動中に調理位置Aに達したとき、あるいは、調理カバー3が右側へ移動中に調理位置Bに達したときには、リミットスイッチ(不図示)の作用により、停止ボタン61の操作の有無にかかわらず、モーター52は停止させられるように設定されている。また、同じリミットスイッチの作用により、調理カバー3が調理位置Aにあるときに左移動ボタン62を押したり、調理カバー3が調理位置Bにあるときに右移動ボタン63を押したりしても、モーター52は回転駆動しないように設定されている。
上記のほか、タイマー71が、調理カバー3を第1調理位置A又は第2調理位置Bのいずれかのセット位置にセットしたセット時点から予め設定された所定時間の経過を計測したときには、停止中のモーター52が、タイマー71から発せられる制御信号によって、調理カバー3をセットされている第1又は第2調理位置から離間させる方向に駆動する。このとき、調理カバー3は、セットされていた元の調理位置A(あるいはB)から、反対側の調理位置B(あるいはA)に達するまで移動させられるのではなく、元の調理位置から僅かに移動した位置、すなわち、反対側の調理位置との中間位置よりも、元の調理位置寄りの手前側で自動的に停止する。
例えば、調理カバー3が第1調理位置Aにセットされてから所定時間を経過したとき、調理カバー3は、第2調理位置Bに向けて駆動されるが、図1に2点鎖線で示されるように、第1調理位置Aと第2調理位置Bの中間位置よりも第1調理位置A寄りの手前側の位置C(図中において、3(C)と表記。)で停止させられる。調理カバー3が第1調理位置Bにセットされてから所定時間を経過したときには、第1調理位置Aに向けて駆動されるが、位置Cと左右対称の位置で停止させられることとなる。なお、タイマー71に予め設定されている計測時間は、調理するお好み焼きの原料や厚み、外気温等に基づいて、お好み焼きの内部への火の通りが不十分とならないように決定される。
〔両面焼用グリドル1の作動〕
次に、上記実施形態に係る両面焼用グリドル1を使用して、お好み焼きを焼き上げる場合の作動を説明する。
調理台2の熱板21にお好み焼きの混合材料及び具材が載せられ、その上が調理カバー3で覆われて、お好み焼きが表裏両面から焼かれつつある状態において、熱板22の上面にお好み焼きの混合材料を広げ、具材を載せる準備作業を行う。このとき、調理カバー3は、準備作業スペースとなる熱板22の上方から完全に退避させられた状態となっているので、準備作業は非常に行い易い。しかも、調理カバー3が、熱板21の上方にあって調理台2の周囲外側にはみ出すことがないため、省スペースで安全に使用することができる。さらに、作業者が熱板22に対する準備作業を行っているときも、調理カバー3は、第1調理位置Aでお好み焼きを焼くために使用されており、上記従来の両面焼グリドルにおける調理カバーのように遊ばされているものではないため、エネルギーロスが生じたりすることがないものである。
調理カバー3が第1調理位置Aにセットされた後、タイマー71によって所定時間が計測されれば、タイマー71から制御信号が発せられ、その制御信号によって調理カバー3が第1調理位置Aから離間させる方向に駆動されて、僅かに移動した位置Cで停止させられる。したがって、作業者がお好み焼きの焼き上がりに気づかずに、焦げ付かせたりして無駄にすることが防止される。特に、大きな調理カバー3が調理台2から離間することにより焼き上がりを知らせるので、必ず目に付くものであり、見逃してしまう心配がないものである。また、調理カバー3は、それがセットされていた調理位置Aより僅かに移動するだけであるから、第2調理位置Bに対応する熱板22に混合材料や具材を載せる準備作業中であっても、作業者に当たってケガをさせる等の心配が無いものである。
作業者は、熱板22の上にお好み焼きの材料をセットした後であれば、右移動ボタン63を押すことにより、調理カバー3を第2調理位置Bに移動させることができる。これにより、第2調理位置Bの熱板22に載せられた原料を上下両面から焼き上げることができる状態となる一方、熱板21からは焼き上げられたお好み焼きを取り出すことができる状態となる。ここで、操作スイッチ6が調理カバー3の上面側の最前部に配設されているため、右移動ボタン63を操作する作業者の手は、必ず調理カバー3の上方で一番手前側に位置することとなり、調理カバー3と調理台2の間に挟まれるようなことが無いものである。これは、停止ボタン61,左移動ボタン62を操作する場合においても同様である。また、操作スイッチ6は、調理カバー3の最前部に前方側を向けて配設されているため、作業者は、操作スイッチ6を目視するために必ず調理カバー3から、前方側(図2における左側)に身を引いた状態で操作スイッチ6の押しボタン61〜63を操作することとなり、これにより安全性が確保されるものである。
作業者は、熱板21から焼き上げられたお好み焼きを取り出し、熱板21の上面にお好み焼きの混合材料を広げ、具材を載せる準備作業を行う。そして、次は、タイマー71から所定時間経過に伴う制御信号が発せられて、第2調理位置Bから調理カバー3が僅かに離間する方向に移動したときに、作業者は、左移動ボタン62を押すことにより、調理カバー3を第1調理位置Aに移動させることができる。これにより、第1調理位置Aに対応する熱板21に載せられたお好み焼きの原料を上下両面から焼き上げることができる状態となる一方、熱板22から焼き上げられたお好み焼きを取り出すことができる状態となる。以下、同様の作業を繰り返すことにより、お好み焼きを大量に、効率よく焼き上げることができるものである。
なお、焼き上げるお好み焼きの厚みを換えたい場合には、調理カバー3から下方に突出するストッパー32の突出長さを調整することにより、第3熱板31と第1及び第2の熱板21,22の隙間を変更することにより対応することができるものである。また、調理カバー3の移動中に、何らかの不都合が生じた場合には、停止ボタン61を押すことにより、いつでもその移動を停止することができて事故等の発生を避けることができるものである。
上記実施形態では、両面焼用グリドル1は、お好み焼きを焼くために使用されたが、お好み焼きに限らず、イカ焼き、広島焼き等、両面焼きが必要とされる料理に適用することができるものである。また、上記実施形態では、第1乃至第3熱板21,22,31を熱する第1乃至第3熱源として、電気加熱式のヒーター21a,22a,31aを使用したが、ガス加熱式のヒーター等、他のヒーターを使用しても良い。さらに、上記実施形態では、第1熱板21及び第2熱板22は別体に形成されていたが、一体に形成されていても良い。もちろん、第1ヒーター21aと第2ヒーター22aが一体に形成されていても良い。
上記実施形態では、第1熱板21あるいは第2熱板22と、第3熱板31の隙間を設定及び調整するためのストッパー32を矩形板状に形成していたが、他の形状のものを使用しても良く、調理カバー3の側面ではなく、他の部分に取り付けるようにしても良い。
尚、本発明の両面焼用グリドルは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の実施形態に係る両面焼用グリドルの正面図。 本発明の実施形態に係る両面焼用グリドルの右側面図。 本発明の実施形態に係る両面焼用グリドルの平面図。 従来の両面焼用グリドルを示す斜視図。
符号の説明
1 両面焼用グリドル
2 調理台
21 第1熱板
21a 第1ヒーター(第1熱源)
22 第2熱板
22a 第2ヒーター(第2熱源)
3 調理カバー
3(A)調理カバー(第1調理位置)
3(B)調理カバー(第2調理位置)
31 第3熱板
31a 第3ヒーター(第3熱源)
32 ストッパー
32a 固定ビス
32b 長穴
4 平行リンク
41 回転アーム
41a 支持軸
42 回転アーム
42a 支持軸
43 回転アーム
43a 支持軸
5 駆動機構
51 回転軸
52 モーター
53 動力伝達機構
53a プーリー
53b プーリー
53c 伝動ベルト
6 操作スイッチ
61 停止ボタン
62 左移動ボタン
63 右移動ボタン
64 信号線
7 コントロール部
71 タイマー

Claims (6)

  1. 第1熱源を備える第1熱板と、第2熱源を備える第2熱板とが隣り合うようにして上面に配設される調理台と、
    第3熱源を備える第3熱板が下面に配設されているとともに、自らは前記調理台に対して平行リンクで支持されており、前記平行リンクを構成する回転アームを前記調理台側の支持軸を中心に回動させることにより、前記第3熱板が前記第1熱板に近接対向する第1調理位置と、前記第3熱板が前記第2熱板に近接対向する第2調理位置の2つのセット位置の間で往復移動可能に設けられる調理カバーと、
    前記回転アームを前記調理台側の支持軸を中心に回動させて、前記調理カバーを、前記第1調理位置と前記第2調理位置との間で往復移動させることが可能な駆動機構と、
    前記駆動機構の動きを操作するための操作スイッチと、を有してなることを特徴とする両面焼用グリドル。
  2. 前記操作スイッチは、前記調理カバーの上面側に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の両面焼用グリドル。
  3. 前記操作スイッチは、前記調理カバーの最前部に前方側を向けて配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の両面焼用グリドル。
  4. 前記調理カバーが前記第1調理位置又は前記第2調理位置のいずれか一方のセット位置にセットされたセット時点からの時間経過を計測するタイマーを有してなり、
    前記タイマーが、前記セット時点から予め設定された所定時間の経過を計測したときに、前記駆動機構が、前記調理カバーを前記一方のセット位置から離間させるように前記回転アームを回動させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の両面焼用グリドル。
  5. 前記駆動機構は、前記第1調理位置と前記第2調理位置の中間位置よりも、前記一方のセット位置寄りの手前側で停止させることを特徴とする請求項4に記載の両面焼用グリドル。
  6. 前記調理カバーに前記第3熱板よりも下方に突出するように設けられるとともに、前記第1調理位置及び前記第2調理位置において前記調理台側に当接して、前記第1熱板及び前記第2熱板と前記第3熱板との隙間を規制するストッパーを有してなり、
    前記ストッパーは、前記調理カバーから下方への突出長さが調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の両面焼用グリドル。
JP2003379113A 2003-11-07 2003-11-07 両面焼用グリドル Expired - Fee Related JP3591735B1 (ja)

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