JP3591157B2

JP3591157B2 - Power window device

Info

Publication number: JP3591157B2
Application number: JP25958396A
Authority: JP
Inventors: 仁志中嶋; 孝二寺山; 裕昭坂本; 利文池田
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1996-09-30
Filing date: 1996-09-30
Publication date: 2004-11-17
Anticipated expiration: 2016-09-30
Also published as: JPH10102911A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウインドウの閉動作中に挟み込みを検出すると該閉動作を中止させる挟込中止制御を行うパワーウインドウ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
自動車のウインドウ装置として、開閉スイッチ操作によってバッテリーを電力源とするモーターでウインドウを開閉動作させると共に、ウインドウの閉動作中に例えばウインドウガラスとウインドウサッシュとの間に何らかの物体が挟み込まれると、この挟み込みを検出してウインドウの閉動作を中止させる挟込中止制御型のパワーウインドウ装置が知られている。
【０００３】
この様な挟込中止制御型のパワーウインドウ装置における挟込検出は種々の方法で行うことができ、例えばモーターの負荷に基づく検出や感圧スイッチによる検出を採用することができる。
【０００４】
前者のモーター負荷による検出は、通常のウインドウ閉動作時にモーターにかかる負荷はほぼ同じであるので、この通常時の負荷を検出し、その負荷よりも大きい所定のしきい値を設定してメモリに記憶させておき、ウインドウの閉動作時のモーターの負荷を検出してその負荷が上記所定のしきい値以上となったときに挟み込みが生じたと判断し、ウインドウの閉動作を中止するものである。このモーター負荷検出タイプのものにおいては、上記通常のウインドウ閉動作時にモーターにかかる負荷は、温度、各ウインドウの形状構造や立て付けあるいは立て付けの経年変化等によって各ウインドウ毎に異なると共に時間に応じて変化するので、上記しきい値が固定値であると適切な挟込検出が困難であるとの観点から、例えば特開昭６２−２８０４７６号公報に記載されているように、上記所定のしきい値をメモリに記憶しておくと共に、ウインドウの閉動作が行われる度にその時のモーターにかかる負荷を検出し、この検出結果に基づいて上記所定のしきい値を学習して更新するようにしたパワーウインドウ装置が提案されている。
【０００５】
後者の感圧スイッチによる検出は、ウインドウサッシュの上部枠の下面に感圧スイッチを張り付けておき、ウインドウに挟み込みが発生すると被挟込物体がこの感圧スイッチに押しつけられるので、感圧スイッチがこの被挟込物体の押圧を感知して挟み込みを検出するものである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
上記挟み込みを検出したときはウインドウの閉動作を中止する挟込中止制御を行うパワーウインドウ装置においては、従来よりいかにして正確な挟込検出を行うかという観点から種々の提案、例えば上記のようにしきい値を学習させる等の提案がなされているが、挟込検出がなされたにも拘らずウインドウの閉動作が中止されないようなフェイル状態が発生した場合にどうするかという観点からの対応策については考慮されていなかった。
【０００７】
本発明の目的は、上記事情に鑑み、挟込検出がなされた場合には確実にウインドウの閉動作が中止されるようにしたフェイルセーフ機能を備えたパワーウインドウ装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るパワーウインドウ装置は、上記目的を達成するため、ウインドウと、該ウインドウを開閉動作させる開閉駆動手段と、該ウインドウの開閉動作を制御すると共に該ウインドウの閉動作中に挟み込みを検出すると該閉動作を中止させる挟込中止制御を行う開閉制御手段とを有するウインドウ部を備えてなるパワーウインドウ装置において、上記ウインドウ部の開閉制御手段における挟込検出状態とウインドウの動作状態とを検出し、該ウインドウ部の開閉制御手段が挟込検出状態でありかつ上記ウインドウが閉動作状態であるフェイル状態を検出したときは、このフェイル状態にあるウインドウ部のウインドウ閉動作を中止させる閉動作中止手段を備え、上記ウインドウ部が複数設けられ、上記閉動作中止手段は、閉動作中止制御を行おうとするウインドウ部以外のウインドウ部の上記開閉制御手段に設けられていることを特徴とする。
【０００９】
上記パワーウインドウ装置においては、上記開閉駆動手段は電力の供給を受けて上記ウインドウを開閉動作させるものであり、上記閉動作中止手段は、上記フェイル状態を検出したときは該フェイル状態にあるウインドウ部の上記開閉駆動手段への電力供給を遮断するように構成することができる。
【００１０】
上記パワーウインドウ装置においては、上記閉動作中止手段は、上記フェイル状態を検出したときは、該フェイル状態にあるウインドウ部のウインドウを強制的に開動作させるように構成することができる。
【００１１】
【発明の効果】
本発明に係るパワーウインドウ装置は、上記のように、ウインドウ部の開閉制御手段における挟込検出状態とウインドウの動作状態とを検出し、該ウインドウ部の開閉制御手段が挟込検出状態でありかつ上記ウインドウが閉動作状態であるフェイル状態を検出したときは、このフェイル状態にあるウインドウ部のウインドウ閉動作を中止させる閉動作中止手段を備えているので、あるウインドウ部が上記フェイル状態となりそのウインドウ部自身でウインドウの閉動作中止が不可能である場合も、上記閉動作中止手段によりそのフェイル状態にあるウインドウ部のウインドウ閉動作を中止させることができ、確実な挟込中止制御を実行することができる。
【００１２】
また、上記ウインドウ部が複数設けられ、上記閉動作中止手段は、閉動作中止制御を行おうとするウインドウ部以外のウインドウ部の上記開閉制御手段に設けられているので、閉動作中止手段として開閉制御手段のマイコンを兼用することができ、また各ウインドウ部の開閉制御手段は相互に通信可能に構成されていることが多く、従って新たに閉動作中止手段を各ウインドウ部の開閉制御手段に接続する必要がなく、よって別個に閉動作中止手段を設ける場合に比して、別個の新たな部品や配線を必要とせず、構成の簡素化、省配置スペース化、低コスト化等を図ることができる。
【００１３】
上記パワーウインドウ装置において、上記開閉駆動手段は電力の供給を受けて上記ウインドウを開閉動作させるものであり、上記閉動作中止手段は、上記フェイル状態を検出したときは該フェイル状態にあるウインドウ部の上記開閉駆動手段への電力供給を遮断するように構成した場合は、この電力供給遮断により、容易にかつ確実に閉動作を中止させることができる。
【００１４】
上記パワーウインドウ装置において、上記閉動作中止手段は、上記フェイル状態を検出したときは、該フェイル状態にあるウインドウ部のウインドウを強制的に開動作させるように構成した場合は、上記閉動作の中止のみでなく、ウインドウの開動作も確保されるので、より実効のある挟込中止制御を実現することができる。
【００１５】
【実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明に係るパワーウインドウ装置の実施形態について詳細に説明する。
【００１６】
＜全体構成＞
図１は本発明に係るパワーウインドウ装置の一例を示すブロック図である。図示のパワーウインドウ装置は、自動車のパワーウインドウ装置であって、前右席に設けられた前右席ウインドウ部２（ＦＲ）と、前左席に設けられた前左席ウインドウ部２（ＦＬ）と、後右席に設けられた後右席ウインドウ部２（ＲＲ）と、後左席に設けられた後左席ウインドウ部２（ＲＬ）との４つのウインドウ部を備えてなる。
【００１７】
各ウインドウ部２は、ウインドウ４と、乗員がウインドウ４の開閉操作を行うための開閉スイッチ６と、ウインドウ４を開閉させる電気的開閉駆動手段としてのモーター８と、該モーター８によるウインドウ４の開閉を制御する開閉制御手段10とを備えている。また、各ウインドウ部の開閉制御手段10は、それぞれバッテリー線12を介してバッテリーに、イグニッション線14を介してイグニッションスイッチに接続されると共に、多重伝送路等の通信線16に接続されて互いに通信可能に構成されている。
【００１８】
上記前右席ウインドウ部２（ＦＲ）の開閉スイッチ６は、前右席ウインドウ部２（ＦＲ）の開閉のみでなく他の３つのウインドウ部２（ＦＬ），２（ＲＲ），２（ＲＬ）の開閉をも操作し得るメインスイッチとして構成され、他の３つのウインドウ部２（ＦＬ），２（ＲＲ），２（ＲＬ）の開閉スイッチ６はそれぞれ自ウインドウ部の開閉のみを操作可能なサブスイッチとして構成されている。
【００１９】
上記開閉制御手段10は、開閉スイッチ６の操作に従ってモーター８の駆動を制御してウインドウ４の開閉動作を制御する。上記前右席ウインドウ部１（ＦＲ）の開閉制御手段10は、上記メインスイッチとして構成された開閉スイッチ６（ＦＲ）における前右席ウインドウの開閉操作にしたがって該前右席ウインドウ４を開閉制御すると共に、該メインスイッチ６（ＦＲ）により他のウインドウ部の開閉操作が成された場合は、その開閉操作信号を当該ウインドウ部の開閉制御手段10に上記通信線16を介して送信する。他のウインドウ部２（ＦＬ），２（ＲＲ），２（ＲＬ）の開閉制御手段10は、それぞれ自ウインドウ部の開閉スイッチ６の操作に基づいてウインドウ４の開閉制御を行うと共に、上記開閉制御手段10（ＦＲ）から送られたメインスイッチ６（ＦＲ）の操作による自ウインドウ部の開閉操作信号に基づいてウインドウ４の開閉制御を行う。
【００２０】
上記各開閉制御手段10は、上記開閉スイッチ６の操作に基づくウインドウの開閉制御の他に、自ウインドウ部におけるウインドウ閉動作時の挟み込みを検出し、挟込検出時にウインドウの閉動作を中止し、かつウインドウを反転させて開動作させる挟込中止制御を行う挟込中止制御手段18を備えている。
【００２１】
なお、各ウインドウ部２に設けられたリミットスイッチ26は、ウインドウガラス4aがほぼ完全に閉じる直前の所定位置まで閉動作してきたら閉成するものであり、このリミットスイッチ26の閉成により以下に述べる挟込中止制御が解除され、これによって上記ウインドウガラス4aが完全に閉じる時に生じるモーター８の負荷の増大を挟み込みと誤認することによるウインドウガラス4aの反転開動作が防止される。
【００２２】
＜挟込中止制御＞
各ウインドウ部の開閉制御手段10に設けられた挟込中止制御手段18は、自ウインドウ部におけるウインドウ閉動作時のウインドウガラス4aとウインドウサッシュ4bとの間に何らかの物体22が挟み込まれた場合、その挟み込みを検出してウインドウ（ウインドウガラス）の閉動作を中止し、かつウインドウ（ウインドウガラス）を反転させて開動作させる。
【００２３】
上記挟み込み検出は種々の方法によって行うことができるが、図示のものでは、ウインドウの閉動作時のモーター８の負荷を検出し、この負荷が予め設定されている所定のしきい値よりも大きくなったら挟み込みが生じたものと判断する。つまり、通常のウインドウ閉動作時にモーター８にかかる負荷は大体同じ大きさであるからその通常のウインドウ閉動作時にモーター８にかかる負荷を調べておき、この負荷よりも大きい所定のしきい値を予め設定してメモリ20に記憶させておくと共に、ウインドウの閉動作時のモーター８の負荷を検出し、この負荷が上記所定のしきい値以上となったときに挟み込みが生じたと判断し、閉動作を中止するように構成されている。
【００２４】
上記モーター８の負荷は電流あるいはその他の種々の方法により求めることができるが、図示のものでは、モーター８の回転状態を示すパルス（例えぱモーター８の半回転あるいは１回転毎に発生するパルス）を発生するパルスセンサ24を設け、このパルスセンサ24から出力されるパルスのパルス幅に基づいてモーター８の負荷を求めるようにしている。つまり、パルス幅はモーター回転速度（ウインドウの閉方向移動速度）に比例して変化し、モーターの回転速度はモーターの負荷に対応して変化するので、モーターのパルス幅はモーターの負荷に対応して変化する。そこで、通常のウインドウ閉動作時のパルス幅はどの程度のものであるかを調べてそのパルス幅よりも大きい所定のしきい値を設定しておき、実際のウインドウ４の閉動作時には上記パルス幅を検出してそのパルス幅が上記所定のしきい値よりも大きくなったら挟み込みが発生したと判断し、直ちにモーター８を反転させてウインドウ４の閉動作を中止し開動作させる。
【００２５】
また、上記通常のウインドウ閉動作時にモーター８にかかる負荷は、温度、各ウインドウの形状構造や立て付けあるいは立て付けの経年変化等によって各ウインドウ毎に異なると共に時間に応じて変化するので、より適切な挟込検出を行うため、ウインドウの閉動作が行われるときは毎回あるいは所定回数おきにその閉動作時のモーターのパルス幅を検出し、このパルス幅に基づいて新たに適切な所定のしきい値を設定し直し、上記所定のしきい値の学習・更新を行う。
【００２６】
さらに、上記のように挟込中止制御を行うと共に挟込検出用のしきい値を学習して更新するようにしたパワーウインドウ装置においては、メモリ20が何らかの原因によりリセットされて記憶していた挟込検出用データの一例としてのしきい値が消失した場合には、そのしきい値をどの様に設定し直すかと言う点が問題となる。メモリ20がリセット等されてしきい値が消失した場合には、大別すると以下のような２つの方法で新たなしきい値を設定し、メモリに記憶することができる。
【００２７】
＜第１のしきい値設定方法＞
メモリリセット時の第１のしきい値設定方法を実施する場合、上記パワーウインドウ装置は、各ウインドウ部の挟込中止制御手段のメモリ20に、自ウインドウ部のしきい値のみでなく他の全てのつまり他の３つのウインドウ部のしきい値も記憶せしめ、かつ、各ウインドウ部の挟込中止制御手段18は、他の全ての挟込中止制御手段のメモリ20にアクセスして該メモリ20に記憶された内容を読み出し可能に構成される。
【００２８】
まず、このメモリリセット時の第１のしきい値設定方法を実施する場合における、メモリリセット時ではなく通常時のしきい値設定方法について、図２を参照しながら説明する。
【００２９】
各ウインドウ部の挟込中止制御手段18は自ウインドウ部のしきい値を学習してメモリ20に記憶しているものとする。そして、まず、各ウインドウ部の挟込中止制御手段18はＵ１において開閉スイッチ６による自ウインドウ部のウインドウ閉操作入力があるか否かを判断する。閉操作入力がある場合は、Ｕ２でウインドウを閉動作させ、Ｕ３でメモリ20に記憶されているしきい値を用いて挟込検出を行い、挟込が検出されなかった場合には、Ｕ４においてそのウインドウ閉動作時のモーター８のパルス幅データに基づいて新たなしきい値を算出し、これを自メモリ20に記憶させてしきい値の更新を行い、Ｕ５でこの新たな自ウインドウ部のしきい値を他ウインドウ部に送信し、他ウインドウ部は以下に説明するＵ７に相当するステップでこの送信されたしきい値を該他ウインドウ部のメモリ20に記憶する。
【００３０】
一方、上記Ｕ３で挟込が検出された場合は、Ｕ６でウインドウの閉動作を中止し、モーター８を反転させてウインドウを開動作させる。この場合は、ウインドウ閉動作中に挟込中止制御が行われたことからウインドウ閉動作時のパルス幅データは通常時のそれとは異なったものとなっているので、上記Ｕ４，Ｕ５におけるしきい値の算出更新および他ウインドウ部への送信は行わない。
【００３１】
次いで、Ｕ７で他ウインドウ部から該他ウインドウ部のしきい値を受信したか否かを判断し、受信していなければリターンに進むと共に、受信していればＵ８でその他ウインドウ部のしきい値を自メモリ20に記憶する。
【００３２】
次に、図３を参照しながら、上記メモリリセット時における第１のしきい値設定方法を含む挟込中止制御の手順について説明する。図３に示す手順は全てのウインドウ部における挟込中止制御の共通手順であって、メモリ20がリセットされて自ウインドウ部のしきい値が消失した場合のものである。
【００３３】
挟込中止制御手段18のマイコンがリセットされ、それによってメモリ20がリセットされて自ウインドウ部のしきい値が消失した場合、まずＳ１で挟込中止制御手段18のマイコンを初期化する。ついで、Ｓ２で全てのウインドウ部（Ｗ部）のメモリ20から挟込検出用データとしてのしきい値が消失しているか否かを判断し、いずれかのメモリ20からは消失していない場合には、Ｓ３で消失していない他ウインドウ部のメモリ20から自ウインドウ部のしきい値と該他ウインドウ部のしきい値とを読み出し、それらを自メモリ20に記憶する。
【００３４】
また、全てのウインドウ部のメモリ20からしきい値が消失している場合は、Ｓ４で他のいずれかのウインドウ部が開もしくは閉動作することによって該他ウインドウ部からその時のパルス幅データと該他ウインドウ部のしきい値を受信したか否かを判断し、他のいずれのウインドウ部からも受信していなければ、Ｓ５で予め用意されている初期値を自ウインドウ部のしきい値として設定し、これを自メモリ20に記憶する。なお、各ウインドウ部は少なくとも閉動作したときにその時のパルス幅データとそれに基づいて算出されたしきい値とを送信する（図３のＳ11参照）ので、上記Ｓ４による受信は他ウインドウ部のこのＳ11における送信に基づいて行われる。
【００３５】
また、Ｓ４でいずれかのウインドウ部からパルス幅データとしきい値とを受信したときは、Ｓ６でその受信した他ウインドウ部のパルス幅データから自ウインドウ部のしきい値を算出し、それを自メモリ20に記憶する。この場合、読み取った他ウインドウ部のパルス幅データをそのまま自ウインドウ部のパルス幅データとして取り扱って自ウインドウ部のしきい値を算出しても良いし、読み取った他ウインドウ部のパルス幅データに対してさらに該他ウインドウ部と自ウインドウ部との構造等の相違に基づく補正計算を行って自ウインドウ部のしきい値を算出しても良い。また、このＳ６では上記受信した他ウインドウ部のしきい値も自メモリ20に記憶する。
【００３６】
この様にしてＳ３，Ｓ６によってメモリ20に自ウインドウ部のしきい値を記憶したら、次にＳ７で自ウインドウ部の閉操作入力があったか否かを判断し、閉操作入力があった場合は、Ｓ８で自ウインドウ部の閉動作を行わせ、かつその場合Ｓ９で上記メモリ20に記憶したしきい値に基づいて挟み込みがあったか否かを判断し、挟み込みがなければＳ10でその閉動作時のパルス幅データに基づいて自ウインドウ部のしきい値を算出し、このしきい値をメモリ20に記憶してしきい値の更新を行い、Ｓ11でこのパルス幅データとしきい値とを他ウインドウ部へ送信する。一方、上記Ｓ９で挟込検出が行われたら、Ｓ12で閉動作を中止し、モーター８を反転させて開動作させ、エンドへ進む。また、Ｓ７で閉操作入力が無かった場合もそのままエンドへ進む。
【００３７】
一方、上記Ｓ５でしきい値として初期値をメモリ20に記憶している場合は、Ｓ13で自ウインドウ部の閉操作入力があったか否かを判断し、閉操作入力があった場合は、Ｓ14で自ウインドウ部の閉動作を行わせ、かつその場合Ｓ15で上記メモリ20に記憶したしきい値に基づいて挟み込みがあったか否かを判断し、挟み込みがなければＳ16でその閉動作時のパルス幅データに基づいて自ウインドウ部のしきい値を算出し、このしきい値をメモリ20に記憶してしきい値の更新を行い、Ｓ11でこのパルス幅データとしきい値とを他ウインドウ部へ送信する。
【００３８】
また、上記Ｓ13で閉操作入力がなかった場合およびＳ15で挟込検出が成されてＳ17で挟込中止制御が行われた場合（この場合は前述したように適正なパルス幅データが得られないので、しきい値の算出はしない）は、しきい値として信頼性の低い初期値が設定されたままであるので、その様なしきい値は他ウインドウ部へ送信すること無く、Ｓ４に戻り、より信頼性の高いしきい値の算出を試みる。
【００３９】
なお、このメモリリセット時のしきい値設定フローが終了した後は、上記図２に示す通常時のしきい値設定フローが実行される。
【００４０】
上記実施形態は、全てのウインドウ部のメモリ20に全ての他のウインドウ部のしきい値を記憶させておくものであったが、各ウインドウ部20のメモリには必ずしも他の全てのウインドウ部のしきい値を記憶させておく必要はなく、所定のウインドウ部同志を対応付け、対応するウインドウ部同志でしきい値を互いに記憶させておくこともできる。例えば、前席のウインドウ部同志、および後席のウインドウ部同志を対応付け、前右席ウインドウ部のメモリ20には、前右席および前左席ウインドウ部のしきい値を記憶させ、前左席ウインドウ部のメモリ20には、前左席および前右席ウインドウ部のしきい値を記憶させ、後右席ウインドウ部のメモリ20には、後右席および後左席ウインドウ部のしきい値を記憶させ、後左席ウインドウ部のメモリ20には、後左席および後右席ウインドウ部のしきい値を記憶させるように構成することもできる。
【００４１】
この場合は、先程のＳ２で対応関係にあるウインドウ部のメモリ20がクリアされているか否かを判定し、クリアされていなければ先程のＳ３でその対応関係にあるウインドウ部のメモリ20から自ウインドウ部および他ウインドウぶのしきい値を取り込む。先程のＳ２で対応関係にあるウインドウ部のメモリ20がクリアされている場合は、その対応関係にあるウインドウ部以外のウインドウ部のメモリ20がクリアされているか否かを判断し、クリアされていないメモリ20があれば、そのメモリ20に記憶されているしきい値を読み出し、そのしきい値を当該他ウインドウ部のしきい値として自メモリ20に記憶すると共に、読み出したそのしきい値もしくはそのしきい値に対してそのしきい値のウインドウ部と自ウインドウ部との構造等の相違に基づく補正計算を行って自ウインドウ部のしきい値を算出し、これを自メモリ20に記憶する。他の全てのメモリ20もクリアされている場合は、先程のＳ４に進み、ここで対応関係にあるウインドウ部を含めて他の全てのウインドウ部から上述のようにパルス幅データとしきい値を受信したか否かを判断し、ＮＯの場合は先程のＳ５に、ＹＥＳの場合は先程のＳ６に進む。その他は先程のＳ７〜Ｓ17を実行する。
【００４２】
なお、この様に対応関係を持たせた場合の図２に示す通常時の制御においては、Ｕ５における他ウインドウ部へのしきい値送信は対応関係にある他ウインドウ部に対して行う。
【００４３】
上記対応関係は、前席同志、および後席同志という対応関係だけでなく、右側の前席および後席同志、左側の前席および後席同志というように対応付けても良いし、あるいはその他の対応付けを行うこともできる。
【００４４】
＜第２のしきい値設定方法＞
次に、第２のしきい値設定方法について説明する。上記第１のしきい値設定方法では、上記メモリ20に自ウインドウ部のしきい値と共に他ウインドウ部のしきい値も記憶させ、あるウインドウ部のメモリがリセットされた場合には、そのウインドウ部の挟込中止制御手段は他ウインドウ部の挟込中止制御手段のメモリから自ウインドウ部のしきい値を読み出してそれを使用するものであったが、この第２のしきい値設定方法は、上記各メモリ20は自ウインドウ部のしきい値のみを記憶し、あるウインドウ部のメモリ20がリセットされた場合には、他ウインドウ部のメモリ20から該他ウインドウ部のしきい値を読み出し、これに基づいて自ウインドウ部のしきい値を算出するものである。
【００４５】
この第２のしきい値設定方法を実施する場合、上記各ウインドウ部のメモリ20はそれぞれ自ウインドウ部のしきい値のみを記憶し、各ウインドウ部の挟込中止制御手段18は、自ウインドウ部のメモリ20がクリアされた場合は、他ウインドウ部のメモリ20から該他ウインドウ部のしきい値を読み出し、このしきい値に基づいて自ウインドウ部のしきい値を算出するように構成される。
【００４６】
このメモリリセット時の第２のしきい値設定方法を実施する場合における、メモリリセット時ではなく通常時のしきい値設定方法は、図２におけるＵ５，Ｕ７，Ｕ８を省略した手順で行われる。
【００４７】
上記メモリリセット時の第２のしきい値設定方法の手順は図４に示す通りである。この図４に示す手順は図２に示す上記第１のしきい値設定方法とほぼ同様であり、単に図４のステップＴ３において、他ウインドウ部のしきい値を読み出し、このしきい値から自ウインドウ部のしきい値を算出する、つまり読み出した他ウインドウ部のしきい値をそのまま自ウインドウ部のしきい値とし、あるいはその読み出した他ウインドウ部のしきい値に対して当該他ウインドウ部と自ウインドウ部との構造等の相違に基づく補正計算を行って自ウインドウ部のしきい値を算出し、これをメモリ20に記憶する点と、図３のＳ11に対応するステップがない点で相違するのみである。
【００４８】
なお、この図４に示す第２のしきい値設定方法は、自ウインドウ部のメモリがクリアされた場合には、他のいずれかのウインドウ部のメモリに記憶されているしきい値を読み出し、そのしきい値に基づいて自ウインドウ部のしきい値を算出するものであったが、この場合他のウインドウ部に優先順位を付けておき、優先順位の高いウインドウ部からしきい値を読み出すように構成することもできる。より具体的には、例えば、各ウインドウ部に対応関係を持たせておき、あるウインドウ部のメモリがクリアされた場合には、そのウインドウ部と対応関係にあるウインドウ部のメモリからそのウインドウ部のしきい値を読みだし、そのしきい値に基づいて自ウインドウ部のしきい値を算出するように構成することができる。この場合の対応関係は、例えば前席同志および後席同志で対応付けても良いし、あるいは右側の前後席同志および左側の前後席同志で対応付けてもよい。前者の対応付けを行った場合は、前席の左右のウインドウ同志および後席の左右のウインドウ同士はそれぞれ形状や構造が同じであるのでこの点で両者の相関が高く、その様な相関の高いしきい値を用いることによってより適切な自ウインドウ部のしきい値を算出することができ、後者の対応付を行った場合は、右側の前後席同志および左側の前後席同志は、風雨や日光の影響の受け方がほぼ同一であるのでこの点で特に温度や経年変化の仕方に相関が高く、その様な相関の高いしきい値を用いることによってより適切な自ウインドウ部のしきい値を算出することができる。
【００４９】
＜フェイル時の閉動作中止制御＞
次に、上記ウインドウ部のフェイル時の閉動作中止制御について説明する。
【００５０】
上記のように、挟込中止制御手段18は、挟込検出を行った場合は、モーター８を反転させてウインドウ４の閉動作を中止し開動作させるように構成されている。しかしながら、何らかの原因により、挟込検出が行われたにも拘らずウインドウ４の閉動作が中止されず、ウインドウ４が閉まり続ける場合（フェイル状態）が生じ得る。上記パワーウインドウ装置においては、かかるフェイル状態に陥ったウインドウ部のウインドウ閉動作を強制的に中止させ、あるいは強制的に開動作させる閉動作中止手段が設けられている。
【００５１】
本実施形態では、図５に示すように、各ウインドウ部の開閉制御手段10内に上記の閉動作中止手段30が設けられ、前席左右のウインドウ部の閉動作中止手段30が互いに相手方のウインドウ部のフェイル状態を監視し、また後席左右のウインドウ部の閉動作中止手段30が互いに相手方のウインドウ部のフェイル状態を監視し、相手方ウインドウ部が上記フェイル状態であることを検出したらそのフェイル状態のウインドウ部のウインドウ閉動作を強制的に中止させ、あるいは強制的に開動作させるように構成されている。なお、図５においては前席左右の開閉制御手段10を示したが、後席左右の開閉制御手段10も同様に構成されている。
【００５２】
図５において、上記閉動作中止手段30は、相手方ウインドウ部において挟込が検出されている状態であるか否かを検出する他ウインドウ部挟込検出状態検出部32と、相手方ウインドウ部のウインドウ４の動作状態を検出する他ウインドウ部ウインドウ動作状態検出部34と、両検出部32,34からの出力に基づいて他ウインドウ部に対してウインドウ４の動作を強制する他ウインドウ部動作強制部36とを備えている。
【００５３】
また、開閉制御手段10には、上記閉動作中止手段30のほかに、前述の開閉スイッチ６による開閉操作および挟込検出時における挟込中止制御手段18からのウインドウ閉動作中止および反転開動作指示に従ってモーター８の駆動を制御するモーター駆動制御回路38と、上記他ウインドウ部動作強制部36からの指示に従ってモーター８の動作を制御する強制制御回路40が設けられている。
【００５４】
上記他ウインドウ部挟込検出状態検出部32は相手方の挟込中止制御手段18からその相手方ウインドウ部で挟込検出がなされているか否かの情報を入手し、上記他ウインドウ部ウインドウ動作状態検出部34は相手方のモーター駆動制御回路38からモーターの動作状態の情報を入手する。
【００５５】
次に、上記閉動作中止手段30による具体的な閉動作中止制御について図６および図７を参照しながら説明する。
【００５６】
図６に示す制御は、相手方ウインドウ部のモーター電力を遮断して強制的に閉動作を中止させるものであり、まずＲ１において他ウインドウ部挟込検出状態検出部32により相手方ウインドウ部で挟込検出がなされているか否かの情報を入手し、かつ他ウインドウ部ウインドウ動作状態検出部34により相手方ウインドウ部のモーターの動作状態の情報を入手する。次に、Ｒ２で相手方ウインドウ部が挟込検出状態であるか否かを判断し、ＮＯであればリターンに進み、ＹＥＳであればＲ３で相手方ウインドウ部は閉動作か否かを判断し、ＮＯであれば同様にリターンに進み、ＹＥＳの場合Ｒ４で上記他ウインドウ部動作強制部36により相手方ウインドウ部の強制制御回路40に電力遮断の指示を出し、該強制制御回路40にその相手方ウインドウ部のモーター８の電力供給を遮断させ、強制的に閉動作を中止させる。
【００５７】
この様に強制的に電力遮断を行う場合の強制制御回路40は、例えば図７に示す様なリレースイッチ回路とし、他ウインドウ部動作強制部36からの電力遮断指示に基づきリレースイッチが開成されるように構成することができる。なお、この場合同時にワーニングを行って強制的に電力遮断したことを乗員に知らせることができる。また、上記電力遮断指示信号はオン（電力遮断状態を維持）し続けるようにしても良いし、あるいは所定時間経過後オフ（電力遮断状態を解除）してリレースイッチを図示の元の開成状態に戻すようにしても良い。
【００５８】
図８に示す制御は、相手方ウインドウ部のウインドウ４を強制的に開動作させるものであり、まずＶ１において他ウインドウ部挟込検出状態検出部32により相手方ウインドウ部で挟込検出がなされているか否かの情報を入手し、かつ他ウインドウ部ウインドウ動作状態検出部34により相手方ウインドウ部のモーターの動作状態の情報を入手する。次に、Ｖ２で相手方ウインドウ部が挟込検出状態であるか否かを判断し、ＮＯであればリターンに進み、ＹＥＳであればＲ３で相手方ウインドウ部は開動作か否かを判断し、ＹＥＳであればリターンに進み、ＮＯの場合はＲ４で上記他ウインドウ部動作強制部36により相手方ウインドウ部の強制制御回路40に開動作の指示を出し、該強制制御回路40にその相手方ウインドウ部のモーター８を強制的に開動作させる。
【００５９】
この様に強制的に開動作させる場合の強制制御回路40は、例えば図９に示す様なリレースイッチ回路とし、他ウインドウ部動作強制部36からの開動作指示に基づきリレースイッチがモーターを開動作させるべく切り換わるように構成することができる。なお、この場合同時にワーニングを行って強制的に開動作させたことを乗員に知らせることができる。また上記開動作指示信号は所定時間経過後オフ（強制的開動作を解除）してリレースイッチを図示の元の状態に戻すように構成することができる。
【００６０】
上記の閉動作中止制御は、図10(a)に示すように前席左右のウインドウ部同志および後席左右のウインドウ部同志が互いに相手方ウインドウ部のフェイル状態を監視し合う（単に監視し合うだけでなく相手方ウインドウ部がフェイル状態に陥ったときはそのウインドウの閉動作を強制的に中止させ、あるいは強制的に開動作させることも含む）ものであったが、図10(b)に示すように右側の前後席のウインドウ部同志および左側の前後席のウインドウ部同志で互いに監視し合うように構成することもできるし、図10(c)に示すように前右席（運転席）のウインドウ部が他の３つのウインドウ部を監視すると共に、前左席のウインドウ部が前右席のウインドウ部を監視するように構成することもできる。
【００６１】
また、これまでの実施形態では全て閉動作中止手段30はウインドウ部の開閉制御手段10内に設けられていたが、図10(d)に示すように、閉動作中止手段30を開閉制御手段10とは別個に独立させて設け、この閉動作中止手段30によって全てのウインドウ部を監視するように構成することもできる。また、他ウインドウ部の監視は、例えばそれぞれのウインドウ部が他の全てのウインドウ部を監視するように構成しても良く、その他どのような態様で他のウインドウ部の監視を行っても良い。
【００６２】
また、具体的な監視の方法も上記実施形態に限るものではなく、種々の方法で行うことができる。例えば、上記実施形態では通信線16では無く直接他ウインドウ部動作強制部36から相手方ウインドウ部の強制制御回路40に指示を出すようにしているが、これも上記通信線16を介して行うように構成しても良いし、あるいは強制制御回路40を設けること無く他の方法で強制的に閉動作を中止させたりあるいは開動作させるように構成することもできる。
【００６３】
なお、本発明における挟込検出は、上記実施形態ではモーター駆動時のパルス幅を検出しこれを所定のしきい値と比較することによって行っているが、それ以外のどのような方法で挟込検出を行っても良い。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るパワーウインドウ装置の一例を示すブロック図
【図２】第１の挟込中止制御を行う場合の通常制御手順を示す図
【図３】第１の挟込中止制御手順を示す図
【図４】第２の挟込中止制御手順を示す図
【図５】開閉制御手段の詳細を示すブロック図
【図６】第１の閉動作中止制御手順を示す図
【図７】第１の閉動作中止制御を行う場合の強制制御回路を示す図
【図８】第２の閉動作中止制御手順を示す図
【図９】第２の閉動作中止制御を行う場合の強制制御回路を示す図
【図１０】ウインドウ部の監視態様を示す図
【符号の説明】
２ウインドウ部
４ウインドウ
６開閉スイッチ
８開閉駆動手段（モーター）
10 開閉制御手段
18 挟込中止制御手段
20 メモリ
30 閉動作中止手段[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a power window device that performs a pinching stop control for stopping a closing operation when a pinching is detected during a window closing operation.
[0002]
[Prior art]
As a window device of an automobile, an opening / closing switch is operated to open / close a window with a motor using a battery as a power source. There is known a power window device of a pinching stop control type that detects the state of the window and stops the window closing operation.
[0003]
In such a pinch suspension control type power window device, pinch detection can be performed by various methods, for example, detection based on a motor load or detection by a pressure-sensitive switch can be employed.
[0004]
In the former detection based on the motor load, the load applied to the motor during the normal window closing operation is almost the same, so that the load at the normal time is detected, a predetermined threshold value larger than the load is set, and the load is stored in the memory. The load of the motor at the time of the window closing operation is detected, and when the load becomes equal to or more than the predetermined threshold value, it is determined that pinching has occurred, and the window closing operation is stopped. . In this motor load detection type, the load applied to the motor during the above-described normal window closing operation differs for each window depending on the temperature, the shape and structure of each window, or the secular change of the installation, and also according to time. From the viewpoint that it is difficult to properly detect the trapping if the threshold value is a fixed value, for example, as described in JP-A-62-280476, In addition to storing the threshold value in the memory, every time the window closing operation is performed, the load applied to the motor at that time is detected, and the predetermined threshold value is learned and updated based on the detection result. A power window device has been proposed.
[0005]
In the latter detection by the pressure-sensitive switch, a pressure-sensitive switch is attached to the lower surface of the upper frame of the window sash, and when the window is pinched, the object to be pinched is pressed against the pressure-sensitive switch. This is to detect the pinching by sensing the pressing of the pinched object.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In a power window device that performs a pinch stop control that stops the window closing operation when the pinch is detected, various proposals have been made from the viewpoint of how to perform more accurate pinch detection than before, for example, as described above. Has been proposed to learn the threshold value, but a countermeasure from the viewpoint of what to do if a failure state occurs in which the closing operation of the window is not stopped despite the detection of pinching Was not taken into account.
[0007]
In view of the above circumstances, an object of the present invention is to provide a power window device having a fail-safe function that ensures that a window closing operation is stopped when a pinch detection is performed.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a power window device according to the present invention controls a window, an opening / closing drive unit that opens / closes the window, and controls the opening / closing operation of the window and detects entrapment during the closing operation of the window. In a power window device including a window unit having an opening / closing control unit for performing a sandwiching stop control for stopping the closing operation, a power detection apparatus detects a sandwiching detection state and a window operation state in the window unit opening / closing control unit. A closing operation stopping means for stopping the window closing operation of the window part in the fail state when the opening / closing control means of the window part detects the trapping detection state and the fail state in which the window is in the closing operation state; EquippedA plurality of the window units are provided, and the closing operation stopping unit is provided in the opening / closing control unit of a window unit other than the window unit to perform the closing operation stop control.It is characterized by having.
[0009]
In the above-mentioned power window device, the opening / closing drive means receives the supply of electric power and opens / closes the window, and the closing operation stopping means detects the fail state when the window portion is in the fail state. The power supply to the opening / closing drive means may be shut off.
[0010]
In the power window device, the closing operation stopping means may be configured to, when detecting the fail state, forcibly open the window of the window unit in the fail state.You.
[0011]
【The invention's effect】
As described above, the power window device according to the present invention detects the pinch detection state and the window operation state in the window section opening / closing control section, and the window section opening / closing control section is in the pinch detection state, and When a fail state in which the window is in the closing operation state is detected, a closing operation stopping means for stopping the window closing operation of the window section in the fail state is provided. Even when it is impossible to stop the window closing operation by itself, the closing operation stopping means can stop the window closing operation of the window part in the failed state, and execute reliable pinching stop control. Can be.
[0012]
Also, since a plurality of the window units are provided, and the closing operation canceling unit is provided in the opening / closing control unit of a window unit other than the window unit to perform the closing operation canceling control, The microcomputer of the opening / closing control means can also be used as the closing operation stopping means, and the opening / closing control means of each window portion is often configured to be able to communicate with each other. It is not necessary to connect to the opening / closing control means, and therefore, compared with the case where the closing operation stopping means is separately provided, no separate new parts and wiring are required, the configuration is simplified, the arrangement space is reduced, and the cost is reduced. Can be achieved.
[0013]
In the power window device, the opening / closing drive means receives the supply of electric power to open / close the window, and the closing operation stopping means detects a failure state of the window portion when the failure state is detected. In the case where the power supply to the opening / closing drive unit is cut off, the closing operation can be easily and reliably stopped by the cutoff of the power supply.
[0014]
In the power window device, when the closing operation stopping means is configured to forcibly open the window of the window unit in the fail state when the fail state is detected, the closing operation is stopped. Not only that, but also the window opening operation is ensured, so that more effective pinching stop control can be realized.You.
[0015]
Embodiment
Hereinafter, an embodiment of a power window device according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0016]
<Overall configuration>
FIG. 1 is a block diagram showing an example of a power window device according to the present invention. The illustrated power window device is a power window device of an automobile, and includes a front right seat window portion 2 (FR) provided in a front right seat and a front left seat window portion 2 (FL) provided in a front left seat. And a rear right seat window portion 2 (RR) provided on the rear right seat, and a rear left seat window portion 2 (RL) provided on the rear left seat.
[0017]
Each window unit 2 includes a window 4, an open / close switch 6 for an occupant to open and close the window 4, a motor 8 as an electric opening / closing drive unit for opening / closing the window 4, and opening / closing of the window 4 by the motor 8. Open / close control means 10 for controlling the In addition, the opening / closing control means 10 of each window unit is connected to a battery via a battery line 12, to an ignition switch via an ignition line 14, and to a communication line 16 such as a multiplex transmission line to communicate with each other. It is configured to be possible.
[0018]
The open / close switch 6 of the front right seat window 2 (FR) is used not only for opening and closing the front right seat window 2 (FR) but also for the other three windows 2 (FL), 2 (RR), and 2 (RL). The opening / closing switch 6 of the other three windows 2 (FL), 2 (RR), and 2 (RL) is a sub switch capable of operating only the opening / closing of the own window. It is configured as a switch.
[0019]
The opening / closing control means 10 controls the driving of the motor 8 in accordance with the operation of the opening / closing switch 6 to control the opening / closing operation of the window 4. The opening / closing control means 10 of the front right seat window unit 1 (FR) controls opening / closing of the front right seat window 4 in accordance with the opening / closing operation of the front right seat window by the opening / closing switch 6 (FR) configured as the main switch. At the same time, when the opening / closing operation of another window portion is performed by the main switch 6 (FR), the opening / closing operation signal is transmitted to the opening / closing control means 10 of the window portion via the communication line 16. The open / close control means 10 of the other windows 2 (FL), 2 (RR), and 2 (RL) controls the open / close of the window 4 based on the operation of the open / close switch 6 of the own window, respectively. The opening / closing control of the window 4 is performed based on the operation signal of opening / closing the own window portion by the operation of the main switch 6 (FR) sent from the means 10 (FR).
[0020]
Each of the opening / closing control means 10 detects, in addition to the opening / closing control of the window based on the operation of the opening / closing switch 6, a pinch in the own window portion at the time of the window closing operation, and stops the window closing operation at the time of the pinching detection. Further, a pinch stop control means 18 for performing a pinch stop control for opening the window by inverting the window is provided.
[0021]
The limit switch 26 provided in each window portion 2 is closed when the window glass 4a has been closed to a predetermined position immediately before the window glass 4a is almost completely closed, and will be described below by closing the limit switch 26. The pinch suspension control is released, thereby preventing the window glass 4a from reversing and opening by erroneously recognizing an increase in the load on the motor 8 that occurs when the window glass 4a is completely closed as a pinch.
[0022]
<Pinch stop control>
The pinch stop control means 18 provided in the opening / closing control means 10 of each window unit, when any object 22 is pinched between the window glass 4a and the window sash 4b at the time of the window closing operation in the own window unit, The closing operation of the window (window glass) is stopped by detecting the entrapment, and the window (window glass) is turned over and opened.
[0023]
The above-described pinch detection can be performed by various methods. In the illustrated example, the load of the motor 8 at the time of the window closing operation is detected, and the load becomes larger than a predetermined threshold value. It is determined that the pinching has occurred. That is, the load applied to the motor 8 during the normal window closing operation is substantially the same, so that the load applied to the motor 8 during the normal window closing operation is checked, and a predetermined threshold value larger than this load is set in advance. The load is set and stored in the memory 20, and the load of the motor 8 at the time of the window closing operation is detected. When the load exceeds the predetermined threshold value, it is determined that the entrapment has occurred, and the closing operation is performed. Is configured to stop.
[0024]
The load of the motor 8 can be obtained by current or other various methods. In the illustrated example, a pulse indicating the rotation state of the motor 8 (for example, a pulse generated every half rotation or one rotation of the motor 8) Is provided, and the load on the motor 8 is determined based on the pulse width of the pulse output from the pulse sensor 24. That is, the pulse width changes in proportion to the motor rotation speed (the moving speed of the window in the closing direction), and the motor rotation speed changes according to the motor load, so the pulse width of the motor corresponds to the motor load. Change. Therefore, the pulse width at the time of the normal window closing operation is checked, and a predetermined threshold value larger than the pulse width is set in advance. Is detected, and when the pulse width becomes larger than the predetermined threshold value, it is determined that the entrapment has occurred, and the motor 8 is immediately reversed to stop the closing operation of the window 4 and perform the opening operation.
[0025]
In addition, the load applied to the motor 8 during the normal window closing operation varies from window to window depending on the temperature, the shape and structure of each window, the aging of the standing or the standing, and the like, and changes according to time. When the window is closed, the pulse width of the motor during the closing operation is detected every time or every predetermined number of times, and a new appropriate predetermined threshold is determined based on the pulse width. The value is reset, and learning and updating of the predetermined threshold value are performed.
[0026]
Further, in the power window device which performs the pinch stop control as described above and learns and updates the threshold value for pinch detection, the memory 20 is reset and stored for some reason. When the threshold value as an example of the data for detection of intrusion disappears, there is a problem in how to reset the threshold value. When the threshold value has disappeared due to the reset of the memory 20 or the like, a new threshold value can be roughly set by the following two methods and stored in the memory.
[0027]
<First threshold value setting method>
When the first threshold value setting method at the time of memory reset is performed, the power window device stores not only the threshold value of its own window portion but also all other components in the memory 20 of the pinching stop control means of each window portion. That is, the threshold values of the other three window sections are also stored, and the pinch stop control means 18 of each window section accesses the memory 20 of all other pinch stop control means and The stored content is configured to be readable.
[0028]
First, referring to FIG. 2, a description will be given of a method of setting a threshold value at the time of normal operation, not at the time of memory reset, when performing the first threshold value setting method at the time of memory reset.
[0029]
It is assumed that the pinch stop control means 18 of each window unit learns the threshold value of its own window unit and stores it in the memory 20. First, the pinch stop control means 18 of each window unit determines whether there is a window closing operation input of its own window unit by the open / close switch 6 at U1. If there is a closing operation input, the window is closed at U2, a pinch detection is performed at U3 using the threshold value stored in the memory 20, and if a pinch is not detected, a window is set at U4. A new threshold value is calculated based on the pulse width data of the motor 8 at the time of the window closing operation, this is stored in the own memory 20, and the threshold value is updated. The threshold value is transmitted to the other window unit, and the other window unit stores the transmitted threshold value in the memory 20 of the other window unit in a step corresponding to U7 described below.
[0030]
On the other hand, if the entrapment is detected at U3, the closing operation of the window is stopped at U6, and the motor 8 is reversed to open the window. In this case, the pulse width data at the time of the window closing operation is different from that at the time of the normal operation because the pinching stop control is performed during the window closing operation. Is not updated and is not transmitted to other windows.
[0031]
Next, in U7, it is determined whether or not the threshold value of the other window portion has been received from the other window portion. If not, the process proceeds to the return. Is stored in its own memory 20.
[0032]
Next, a procedure of pinching stop control including a first threshold value setting method at the time of memory reset will be described with reference to FIG. The procedure shown in FIG. 3 is a common procedure of the pinch stop control in all the windows, and is a case in which the memory 20 is reset and the threshold of the own window disappears.
[0033]
When the microcomputer of the pinching stop control means 18 is reset, and thereby the memory 20 is reset and the threshold value of the own window part disappears, first, the microcomputer of the pinching stop control means 18 is initialized in S1. Next, in S2, it is determined whether or not the threshold value as the pinch detection data has disappeared from the memories 20 of all the window portions (W portions). Reads the threshold value of the own window portion and the threshold value of the other window portion from the memory 20 of the other window portion which has not been lost in S3, and stores them in the own memory 20.
[0034]
If the threshold values have been erased from the memories 20 of all the window sections, the other window sections are opened or closed in S4, and the pulse width data and the current pulse width data from the other window sections are obtained. It is determined whether or not the threshold value of the other window part has been received, and if it has not been received from any other window part, the initial value prepared in advance in S5 is set as the threshold value of the own window part. Then, this is stored in its own memory 20. Each window transmits at least the pulse width data at that time and the threshold calculated based on the data at the time of the closing operation (see S11 in FIG. 3). This is performed based on the transmission in S11.
[0035]
When the pulse width data and the threshold value are received from one of the window portions in S4, the threshold value of the own window portion is calculated from the received pulse width data of the other window portion in S6, and the calculated threshold value is calculated. It is stored in the memory 20. In this case, the read pulse width data of the other window portion may be treated as it is as the pulse width data of the own window portion, and the threshold value of the own window portion may be calculated. Further, the threshold value of the own window unit may be calculated by performing a correction calculation based on the difference between the structure of the other window unit and the own window unit. In step S6, the received threshold value of the other window portion is also stored in its own memory 20.
[0036]
After the threshold value of the own window portion is stored in the memory 20 in S3 and S6 in this way, it is determined in S7 whether or not a closing operation input of the own window portion has been performed. In S8, the operation of closing the own window portion is performed, and in that case, it is determined in S9 whether or not there is a jam based on the threshold value stored in the memory 20. If there is no jam, the pulse in the closing operation is determined in S10 in S10. Based on the width data, the threshold value of the own window portion is calculated, the threshold value is stored in the memory 20, and the threshold value is updated. In S11, the pulse width data and the threshold value are transferred to another window portion. Send. On the other hand, if the entrapment is detected in S9, the closing operation is stopped in S12, the motor 8 is reversed and opened, and the process proceeds to the end. Also, if there is no closing operation input in S7, the process directly proceeds to the end.
[0037]
On the other hand, if the initial value is stored as the threshold value in the memory 20 in S5, it is determined in S13 whether or not a closing operation input of the own window unit has been performed. The closing operation of the own window portion is performed, and in that case, it is determined in step S15 whether or not a pinch has occurred based on the threshold value stored in the memory 20, and if not, the pulse width data in the closing operation has been determined in step S16. The threshold value of the own window portion is calculated based on the threshold value, the threshold value is stored in the memory 20, the threshold value is updated, and the pulse width data and the threshold value are transmitted to another window portion in S11. .
[0038]
In addition, when there is no closing operation input in S13, and when the pinch detection is performed in S15 and the pinch stop control is performed in S17 (in this case, appropriate pulse width data cannot be obtained as described above). Therefore, the threshold value is not calculated), since an initial value with low reliability is still set as the threshold value, such a threshold value is returned to S4 without being transmitted to another window portion. Attempt to calculate a reliable threshold.
[0039]
After the memory reset threshold setting flow is completed, the normal threshold setting flow shown in FIG. 2 is executed.
[0040]
In the above-described embodiment, the threshold values of all the other window units are stored in the memories 20 of all the window units. However, the memory of each of the window units 20 is not necessarily stored in the memory of each of the window units. It is not necessary to store the threshold values, and predetermined window parts may be associated with each other, and the threshold values may be stored in the corresponding window parts. For example, the front window section and the rear window section are associated with each other, and the threshold values of the front right and front left window sections are stored in the memory 20 of the front right window section. The threshold values of the front left seat and the front right window are stored in the memory 20 of the seat window, and the threshold values of the rear right seat and the rear left window are stored in the memory 20 of the rear right window. May be stored, and the memory 20 of the rear left seat window unit may be configured to store the threshold values of the rear left seat window and the rear right seat window unit.
[0041]
In this case, it is determined in step S2 whether the memory 20 of the corresponding window has been cleared or not. If the memory 20 has not been cleared, the memory 20 of the corresponding window has been cleared from the memory 20 of the corresponding window in step S3. The thresholds of the division and other windows are fetched. If the memory 20 of the corresponding window has been cleared in S2, it is determined whether or not the memory 20 of the window other than the corresponding window has been cleared. If there is the memory 20, the threshold value stored in the memory 20 is read out, the threshold value is stored in the own memory 20 as the threshold value of the other window portion, and the read out threshold value or the threshold value is read out. The threshold value is subjected to a correction calculation based on the difference in the structure between the window portion and the own window portion of the threshold value to calculate the threshold value of the own window portion, and this is stored in the own memory 20. If all the other memories 20 have been cleared, the process proceeds to the previous step S4, where the pulse width data and the threshold value are received from all the other windows including the corresponding windows as described above. It is determined whether or not the process has been performed. If NO, the process proceeds to S5, and if YES, the process proceeds to S6. Otherwise, S7 to S17 are executed.
[0042]
In the normal control shown in FIG. 2 when the correspondence is provided in this way, the threshold value transmission to another window in U5 is performed to the other window in the correspondence.
[0043]
The correspondence may be not only the correspondence between the front seats and the backseats, but also the correspondence between the front seats and the backseats on the right, the front and backseats on the left, or other correspondence. Correspondence can also be performed.
[0044]
<Second threshold value setting method>
Next, a second threshold value setting method will be described. In the first threshold value setting method, the threshold value of the other window portion is stored in the memory 20 together with the threshold value of the own window portion. Is a method of reading the threshold value of the own window portion from the memory of the other window portion and using the threshold value. The second threshold value setting method is as follows. Each of the memories 20 stores only the threshold value of its own window portion. When the memory 20 of a certain window portion is reset, the threshold value of the other window portion is read from the memory 20 of another window portion. Is used to calculate the threshold value of the own window portion.
[0045]
When this second threshold value setting method is performed, the memory 20 of each window unit stores only the threshold value of its own window unit, and the pinching stop control means 18 of each window unit stores its own window unit. When the memory 20 of the other window is cleared, the threshold of the other window is read from the memory 20 of the other window, and the threshold of the own window is calculated based on the threshold. .
[0046]
When the second threshold value setting method at the time of memory reset is performed, the threshold value setting method at the time of normal operation, not at the time of memory reset, is performed by a procedure in which U5, U7, and U8 in FIG. 2 are omitted.
[0047]
The procedure of the second threshold value setting method at the time of the memory reset is as shown in FIG. The procedure shown in FIG. 4 is almost the same as the first threshold value setting method shown in FIG. 2. Simply, in step T3 in FIG. The threshold value of the window portion is calculated, that is, the read threshold value of the other window portion is used as it is as the threshold value of the own window portion, or the read threshold value of the other window portion is compared with the read other window portion. The difference is that the threshold value of the own window is calculated by performing a correction calculation based on the difference in the structure of the own window, etc., and is stored in the memory 20, and that there is no step corresponding to S11 in FIG. Just do it.
[0048]
In the second threshold value setting method shown in FIG. 4, when the memory of the own window is cleared, the threshold stored in the memory of any other window is read, The threshold value of the own window part is calculated based on the threshold value. In this case, priority is assigned to the other window parts, and the threshold value is read from the window part having the higher priority. Can also be configured. More specifically, for example, each window section is provided with a corresponding relationship, and when the memory of a window section is cleared, the memory of the window section corresponding to the window section is deleted. It is possible to read the threshold value and calculate the threshold value of the own window based on the threshold value. The correspondence in this case may be associated with, for example, the front seats and the rear seats, or may be associated with the right front and rear seats and the left front and rear seats. When the former is associated, the left and right windows of the front seat and the left and right windows of the rear seat have the same shape and structure, respectively, so that in this respect, the correlation between them is high, and such correlation is high. By using the threshold value, it is possible to calculate a more appropriate threshold value of the self-window portion. In this respect, there is a high correlation especially with respect to temperature and aging, and the use of such a high-correlation threshold value makes it possible to calculate a more appropriate threshold value of the own window portion. can do.
[0049]
<Close operation stop control at failure>
Next, the closing operation stop control at the time of the failure of the window section will be described.
[0050]
As described above, the pinch stop control unit 18 is configured to, when the pinch detection is performed, reverse the motor 8 to stop the closing operation of the window 4 and open the window 4. However, for some reason, the closing operation of the window 4 is not stopped in spite of the detection of the trapping, and the window 4 may continue to be closed (fail state). In the power window device, there is provided a closing operation stopping means for forcibly stopping or forcibly opening the window closing operation of the window portion which has fallen into the fail state.
[0051]
In the present embodiment, as shown in FIG. 5, the above-mentioned closing operation stopping means 30 is provided in the opening / closing control means 10 for each window part, and the closing operation stopping means 30 for the left and right window parts of the front seat are mutually connected to each other. Part ofTheAnd the closing operation canceling means 30 of the left and right window portions of the rear seats are mutually closed.TheThe failure state is monitored, and when it is detected that the other party's window is in the fail state, the window closing operation of the failed window part is forcibly stopped or forcibly opened. Although FIG. 5 shows the front and left and right opening and closing control means 10, the rear and right and left opening and closing control means 10 have the same configuration.
[0052]
In FIG. 5, the closing operation canceling means 30 includes an other-window-portion-detection-state detecting unit 32 for detecting whether or not a pinch is detected in the counterpart window unit, and a window 4 of the counterpart window unit. A window operation state detection unit 34 for detecting the operation state of the other window unit; an other window unit operation forcing unit 36 for forcing the operation of the window 4 to the other window unit based on the outputs from the two detection units 32 and 34. It has.
[0053]
The opening / closing control means 10 includes, in addition to the closing operation stopping means 30, an opening / closing operation by the opening / closing switch 6 and a window closing operation stop / reverse opening operation instruction from the pinching stop control means 18 upon detection of the pinching. And a forcible control circuit 40 for controlling the operation of the motor 8 in accordance with an instruction from the other window section operation forcing unit 36.
[0054]
The other-window-portion-detection-state detecting unit 32 obtains information on whether or not the other window unit has been detected from the other-window-portion from the other-device-portion-stopping control unit 18, and detects the other-window-portion-window-operation-state detecting unit. 34 obtains information on the operating state of the motor from the motor drive control circuit 38 of the other party.
[0055]
Next, specific closing operation stop control by the closing operation stopping means 30 will be described with reference to FIGS.
[0056]
The control shown in FIG. 6 is for shutting off the motor power of the counterpart window portion and forcibly stopping the closing operation. First, in R1, the other window portion pinching detection state detecting section 32 detects pinching in the counterpart window portion. Is obtained, and the other window section window operation state detection section 34 obtains information on the operation state of the motor of the other window section. Next, it is determined at R2 whether or not the other party's window is in the trapping detection state. If NO, the process proceeds to the return. If YES, at R3, it is determined whether or not the other party's window is in the closing operation. If so, the process proceeds to the return, and in the case of YES, in R4, the other window unit operation forcing unit 36 issues an instruction to cut off the power to the compulsory control circuit 40 of the other window unit. The power supply to the motor 8 is cut off, and the closing operation is forcibly stopped.
[0057]
The forcible control circuit 40 for forcibly interrupting the power in this manner is, for example, a relay switch circuit as shown in FIG. 7, and the relay switch is opened based on the power shutoff instruction from the other window section operation forcing unit 36. It can be configured as follows. In this case, a warning can be given at the same time to notify the occupant that the power has been forcibly cut off. Further, the power cutoff instruction signal may be kept on (maintaining the power cutoff state) or may be turned off (the power cutoff state is released) after a lapse of a predetermined time to return the relay switch to the original open state shown in the figure. You may return it.
[0058]
The control shown in FIG. 8 is for forcibly opening the window 4 of the other party's window. First, at V1, the other window part's pinch detection state detection unit 32 determines whether or not the other party's window has detected a pinch. The other window section window operation state detection section 34 obtains information on the operation state of the motor of the other window section. Next, it is determined at V2 whether or not the other party's window is in the trapping detection state. If NO, the process proceeds to return. If YES, it is determined at R3 whether or not the other party's window is open, YES If NO, the process proceeds to return. If NO, the other window unit operation forcing unit 36 issues an instruction for opening operation to the compulsory control circuit 40 of the other window unit at R4, and the compulsory control circuit 40 sends the motor of the other window unit to the compulsory control circuit 40. 8 is forcibly opened.
[0059]
The forcible control circuit 40 for forcibly opening the motor in this manner is, for example, a relay switch circuit as shown in FIG. 9, and the relay switch opens the motor based on the opening operation instruction from the other window section operation forcing unit 36. It can be configured so as to be switched in order to perform the switching. In this case, it is possible to notify the occupant that the warning is simultaneously performed and the opening operation is forcibly performed. Further, the opening operation instruction signal may be configured to be turned off (the forced opening operation is released) after a predetermined time has elapsed, and the relay switch may be returned to the original state shown in the figure.
[0060]
As shown in FIG. 10 (a), the above-mentioned closing operation stop control is such that the left and right window portions of the front seat and the left and right window portions of the rear seat monitor each other for the failure state of the opposing window portion (just monitor each other). However, when the window part of the other party falls into the fail state, the closing operation of the window is forcibly stopped or the opening operation is forcibly performed, but as shown in FIG. 10 (b). The right and left window seats and the left and right window seats can be configured to monitor each other, and as shown in FIG. 10C, the front right (driver) window The unit may monitor the other three windows, and the front left window may monitor the front right window.
[0061]
Further, in all of the embodiments described above, the closing operation stopping means 30 is provided in the opening / closing control means 10 for the window portion, but as shown in FIG. It is also possible to provide a configuration in which all the windows are monitored by the closing operation stopping means 30 separately and separately from the window. The monitoring of the other windows may be configured so that each window monitors all the other windows, for example, and the other windows may be monitored in any other manner.
[0062]
Further, the specific monitoring method is not limited to the above-described embodiment, but can be performed by various methods. For example, in the above-described embodiment, instead of the communication line 16, the other window unit operation forcing unit 36 issues an instruction directly to the compulsory control circuit 40 of the other window unit, but this is also performed via the communication line 16. Alternatively, the closing operation may be forcibly stopped or opened by another method without providing the forcible control circuit 40.
[0063]
In the above embodiment, the pinch detection is performed by detecting the pulse width at the time of driving the motor and comparing the detected pulse width with a predetermined threshold value. However, the pinch is detected by any other method. Detection may be performed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing an example of a power window device according to the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a normal control procedure when a first pinching stop control is performed.
FIG. 3 is a diagram showing a first pinching stop control procedure;
FIG. 4 is a diagram showing a second pinching stop control procedure;
FIG. 5 is a block diagram showing details of opening / closing control means;
FIG. 6 is a diagram showing a first closing operation stop control procedure;
FIG. 7 is a diagram showing a forcible control circuit when performing a first closing operation stop control;
FIG. 8 is a diagram showing a second closing operation stop control procedure;
FIG. 9 is a diagram showing a forcible control circuit when performing a second closing operation stop control;
FIG. 10 is a diagram showing a monitoring mode of a window unit.
[Explanation of symbols]
2 Window section
4 windows
6 Open / close switch
8 Opening / closing drive means (motor)
10 Open / close control means
18 Pinching stop control means
20 memory
30 Closing operation stop means

Claims

ウインドウと、該ウインドウを開閉動作させる開閉駆動手段と、該ウインドウの開閉動作を制御すると共に該ウインドウの閉動作中に挟み込みを検出すると該閉動作を中止させる挟込中止制御を行う開閉制御手段とを有するウインドウ部を備えてなるパワーウインドウ装置において、
上記ウインドウ部の開閉制御手段における挟込検出状態とウインドウの動作状態とを検出し、該ウインドウ部の開閉制御手段が挟込検出状態でありかつ上記ウインドウが閉動作状態であるフェイル状態を検出したときは、このフェイル状態にあるウインドウ部のウインドウ閉動作を中止させる閉動作中止手段を備え、
上記ウインドウ部が複数設けられ、
上記閉動作中止手段は、閉動作中止制御を行おうとするウインドウ部以外のウインドウ部の上記開閉制御手段に設けられていることを特徴とするパワーウインドウ装置。A window, opening / closing drive means for opening / closing the window, opening / closing control means for controlling the opening / closing operation of the window, and performing a sandwiching stop control for stopping the closing operation when the jamming is detected during the closing operation of the window. A power window device comprising a window portion having
The pinch detection state and the window operation state in the window opening / closing control means are detected, and the fail state in which the window opening / closing control means is in the pinch detection state and the window is in the closing operation state. A closing operation stopping means for stopping the window closing operation of the window in the fail state ,
A plurality of the above window portions are provided,
The power window device, wherein the closing operation stopping means is provided in the opening / closing control means of a window other than the window for which the closing operation stopping control is to be performed.

上記開閉駆動手段は電力の供給を受けて上記ウインドウを開閉動作させるものであり、上記閉動作中止手段は、上記フェイル状態を検出したときは該フェイル状態にあるウインドウ部の上記開閉駆動手段への電力供給を遮断することを特徴とする請求項１記載のパワーウインドウ装置。The opening / closing driving means receives power supply and opens / closes the window, and the closing operation stopping means controls the opening / closing driving means of the window portion in the fail state when the fail state is detected. The power window device according to claim 1, wherein power supply is cut off.

上記閉動作中止手段は、上記フェイル状態を検出したときは、該フェイル状態にあるウインドウ部のウインドウを強制的に開動作させることを特徴とする請求項１記載のパワーウインドウ装置。 The closing operation stop means, when detecting the failure condition, the power window equipment according to claim 1, wherein the forcibly opening operation of the window of the window part in the failed state.