JP3590744B2 - 移動体通信システムにおける測位システム及び位置算出方法 - Google Patents

移動体通信システムにおける測位システム及び位置算出方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体通信システムにおける測位システムに係り、特に3つの基地局からの位置情報に基づいて移動局の位置を特定する移動体通信システムにおける測位システム及び位置算出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、移動体通信システムにおいて、移動局自体の位置を知るための手段として、人工衛星を利用したGPS(Global Positioning System )による測位システムがある。
また、現在のPDC(Personal Digital Cellular )やPHS(Personal Handy−phone System)の移動体通信システムには、基地局から位置を取得し、他者に位置情報を提供するサービスはあるものの、移動局装置自身がその位置を測定する手段を備えているものはない。
【0003】
但し、CDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多元接続)移動体通信システムにおいては、基地局からの位置情報を基に、移動局装置がその位置情報を取得する従来技術がある。
この従来技術は、平成7年(1995年)7月21日公開の特開平7−181242号「測位システム」(出願人:ソニー株式会社、発明者:杉田武弘)である。
【0004】
この従来技術は、CDMA方式ディジタル移動通信システムにおいて、4つの基地局の座標と送信される信号の伝搬時間とを用いて、移動機が4つの基地局のPN符号の送信時の時間差を得て、移動機の位置を算出するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のGPSによる測位システムでは、GPSを利用するためには専用の受信器と、人工衛星からの電波を受信するための専用のアンテナが必要であるため、装置が高価で大きなものになるという問題点があった。
【0006】
また、上記特開平7−181242号の「測位システム」では、その明細書中の[0034]で、「移動局の所在を特定するには最低3つの基地局からの信号を受信しなければならい。しかし、受信できる基地局が多ければそれだけ推定精度は向上する。」として、4つの基地局からの座標を得ることで移動機の位置を特定することの説明に終始し、3つの基地局だけを用いて移動機の位置を算出する手法が説明されていない。
従って、4つの基地局の座標を使用するため、移動機の位置情報を算出するにはインフラ整備が大変であり、また、位置算出の計算が複雑となって移動機の消費電力を増大させるという問題点があった。
【0007】
更に、上記「測位システム」では、移動機の位置が特定された後の処理に関して、基地局又は管理局に送信するか、他に転送するかの記述があるのみで、算出した移動機の位置情報を移動機の所持者が有効に利用できるとの配慮がなされていないものである。
【0008】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、3つの基地局からの位置情報に基づき移動局装置の位置を特定すると共に、当該特定された位置の情報に基づいて地図情報を移動局装置に表示させて位置の情報の有効活用を図る移動体通信システムにおける測位システム及び位置算出方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、固定局装置と移動局装置とを備える移動体通信システムにおける測位システムであって、固定局装置はその位置情報を移動局装置に通知し、移動局装置は、3つの固定局装置から通知された位置情報と測定した固定局装置間の位相差とから移動局装置と各固定局装置間の距離の差を計算し、当該距離の差に基づき、補正値が最小となるような位置の値を当該移動局装置の位置し、当該位置の情報を表示すると共に、当該位置の情報を固定局装置に通知し、固定局装置は、通知された移動局装置の位置の情報に基づいて該当する地図情報を移動局装置に通知し、更に移動局装置は、固定局装置から通知された地図情報を表示するものであり、3つの固定局装置からの位置情報だけで移動局装置の位置を特定し、更に特定された位置を移動局装置に位置の情報及び地図情報を用いて表示できるため、システム構成を簡易にすることができ、移動局装置の位置の情報を有効活用できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
尚、以下で説明する機能実現手段は、当該機能を実現できる手段であれば、どのような回路又は装置であっても構わず、また機能の一部又は全部をソフトウェアで実現することも可能である。更に、機能実現手段を複数の回路によって実現してもよく、複数の機能実現手段を単一の回路で実現してもよい。
【0011】
本発明の移動体通信システムにおける測位システムは、交換局装置と基地局装置とから成る固定局装置と移動局装置とを備える移動体通信システムにおける測位システムであって、固定局装置はその位置情報を移動局装置に通知し、移動局装置は、3つの固定局装置から通知された位置情報と測定した固定局装置間の位相差とから移動局装置と各固定局装置間の距離の差を計算し、通知された位置情報と距離の差から当該移動局装置の位置を測定し、測定した位置の情報を表示すると共に、測定した位置の情報を固定局装置に通知し、固定局装置は、通知された移動局装置の位置の情報に基づいて該当する地図情報を移動局装置に通知し、更に移動局装置は、固定局装置から通知された地図情報を表示するものである。
【0012】
これにより、3つの固定局装置からの位置情報だけで移動局装置の位置を特定し、更に特定された位置を移動局装置に位置の情報として表示し、また関連する地図情報を用いて表示するため、システム構成を簡易にすることができると共に、移動局装置の位置の情報を有効活用できるものである。
【0013】
本発明の実施の形態に係る移動体通信システムにおける測位システム(本測位システム)を図1,図2を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る移動体通信システムにおける測位システムの機能構成ブロック図であり、図2は、本発明の実施の形態に係る移動体通信システムにおける測位システムの構成ブロック図である。
【0014】
本測位システムは、図1に示すように、基本的に、交換局装置10と、基地局装置20と、移動局装置30とから構成され、交換局装置10は、地図情報記憶手段11と、地図情報通知手段とを備え、基地局装置20は、位置通知手段21と、地図情報通知手段22と、送受信用のアンテナ23とを備え、移動局装置30は、送受信用のアンテナ31と、距離の差計算手段32と、位置測定手段33と、位置通知手段34と、地図情報表示手段35とを備えている。
尚、図1には、基地局装置20を1つしか描画していないが、移動局装置30が位置を取得するには他に2つの基地局装置が必要となる。
【0015】
基地局装置20の位置通知手段21は、基地局装置自身の位置を移動局装置30に対して通知する手段であり、移動局装置30の距離の差計算手段32は、各基地局装置20との間の距離の差を計算する手段であり、位置測定手段33は、任意の3つの基地局装置から通知された位置とそれらの基地局装置間の距離の差によって移動局装置自身の位置を測定する手段であり、位置通知手段34は、移動局装置30が測定した自身の位置を基地局装置20や交換局装置10等の通信網側の装置に通知する手段である。
【0016】
交換局装置10の地図情報記憶手段11は、移動局装置30が移動する範囲内の地図情報を記憶する手段であり、地図情報通知手段12は、移動局装置30から通知された位置情報に基づいてその周辺の地図情報を地図情報記憶手段11から取得し、基地局装置20を介して移動局装置30に通知する手段である。
【0017】
基地局装置20の地図情報通知手段22は、交換局装置10から通知された地図情報を位置情報の通知があった移動局装置30に通知する手段である。
移動局装置30の地図情報表示手段35は、基地局装置20から通知された地図情報を表示する手段である。
【0018】
次に、上記手段を実現するための具体的構成を図2を用いて説明する。
本測位システムは、図2に示すように、具体的構成として、交換局装置10が、地図情報記憶部13と、交換制御部14と、回線制御部15とを備え、基地局装置20が、アンテナ23と、回線制御部24と、制御部25と、信号処理部26と、送受信増幅部27とを備え、移動局装置30が、アンテナ31と、送受信増幅部36と、信号処理部37と、制御部38と、表示部39とを備えている。
【0019】
図1の機能実現手段と図2の構成との対比を説明する。
地図情報記憶手段11は地図情報記憶部13にて、地図情報通知手段12は交換制御部14及び回線制御部15にて実現している。
位置通知手段21は制御部25及び信号処理部26及び送受信増幅部27にて、地図情報通知手段22は回線制御部24及び制御部25及び信号処理部26及び送受信増幅部27にて実現している。
距離の差計算手段32は送受信増幅部36及び信号処理部37にて、位置測定手段33は制御部38にて、位置通知手段34は制御部38及び信号処理部37及び送受信増幅部36にて、位置情報表示手段35は制御部38及び表示部39にて実現されている。
【0020】
次に、本測位システムの構成における処理動作を図2,図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態に係る移動体通信システムにおける測位システムの処理を説明するために概略図である。
基地局装置20a、基地局装置20b、基地局装置20cにおいて、自身の位置を表す位置情報(X1 ,Y1 ,Z1 )、(X2 ,Y2 ,Z2 )、(X3 ,Y3 ,Z3 )は制御部25から信号処理部26に送られ、信号処理部26において擬似乱数系列である拡散符号p1 またはp2 またはp3 によって変調され、送受信増幅部27からアンテナ23を経て電波により移動局装置30に対して送信されている。
【0021】但し、位置情報は、日本測地系三次元座標等の三次元直交座標系である。尚、位置情報は、例えば報知チャネルを用いることによって常に送信されている。また、p1 ,p2 ,p3 の拡散符号開始時間は同一とする。但し、各基地局装置間の送信タイミングがずれているシステムの場合でも、そのオフセット値が各基地局装置より報知チャネル等により送信されているため、そのオフセット値を補正することで、本発明と同様に動作することが可能となるものである。
【0022】
移動局装置30では、アンテナ31から基地局装置20が送信した電波を受信し、その信号は送受信増幅部36から信号処理部37に送られる。
そして信号処理部37において、拡散符号p1 またはp2 またはp3 を用いて、その信号との同期処理及び信号の復調処理を行い、基地局装置20aと基地局装置20bとの位相差d1 、基地局装置20aと基地局装置20cとの位相差d2 および基地局装置20bと基地局装置20cとの位相差d3 を測定する。
【0023】
そして、信号処理部37で測定した位相差及び復調した信号、すなわち各基地局装置20の位置情報(X1 ,Y1 ,Z1 )、(X2 ,Y2 ,Z2 )、(X3 ,Y3 ,Z3 )は制御部38に送られる。
但し、位相差とは、図4で示すように拡散符号の開始時間の差をチップ区間(chip)の数で表したものであり、同期、信号の復調及び位相差の測定方法は一般に良く知られた方法に拠る。図4は、本発明の実施の形態に係るCDMA移動体通信システムにおける位相差、拡散符号開始時間、拡散符号の周期、及び拡散符号のチップ区間を示すタイムチャート図である。
【0024】
また、移動局装置30とそれら3つの基地局装置20a,20b,20cとの距離Li(i=1、2、3)は、拡散符号の一周期の間に電波が伝播する距離の2分の1よりも短いものとする。
拡散符号の1周期をt(時間)、電波の伝播速度をVとすると、この条件は次の数式のように表される。
【0025】
【数1】
Figure 0003590744
【0026】
移動局装置30の制御部38は、信号処理部37から送られた各基地局装置20間の位相差d1 ,d2 ,d3 から移動局装置30と各基地局装置20の距離の差を計算し、その距離の差と取得した各基地局装置の位置情報(X1 ,Y1 ,Z1 )、(X2 ,Y2 ,Z2 )、(X3 ,Y3 ,Z3 )によって自身の位置(x,y,z)を計算し、その計算した位置(x,y,z)を表示部39及び信号処理部37に送る。
尚、移動局装置30と各基地局装置20の距離の差の計算手段および移動局装置30の位置の計算手段を実現するための方法については具体的に後述する。
【0027】
移動局装置30の表示部39は、制御部38から送られた移動局装置30自身の位置(x,y,z)を表示する。
【0028】
次に、移動局装置30の制御部38は、1つの基地局装置20及び交換局装置10に対して呼接続の手順を行う。
図3の例では、基地局装置20a及び交換局装置10に対して呼接続の手順を行う。
但し、呼接続の手順は一般に用いられる方法による。
【0029】
呼接続後、移動局装置30の制御部38は、測定した自身の位置(x,y,z)の情報を信号処理部37に送り、信号処理部37ではその情報を拡散符号p1 によって変調し、送受信増幅部36からアンテナ31を経て電波によって基地局装置20aに送信する。
【0030】
基地局装置20aの制御部25は、アンテナ23、送受信増幅部27及び信号処理部26での拡散符号p1 による信号の復調を経て、移動局装置30の位置(x,y,z)の情報を受信し、その情報を回線制御部24を経て交換局装置10に送信する。
【0031】
交換局装置10の交換制御部14は、回線制御部15より移動局装置30の位置(x,y,z)の情報を受信し、移動局装置30の位置(x,y,z)の周辺に関する地図、住所、主な施設等の地図情報を地図情報記憶部13より取得する。
【0032】
そして、交換局装置10の交換制御部14は、地図情報記憶部13より取得した移動局装置30の位置(x,y,z)の周辺に関する地図、住所、主な施設等の地図情報を、回線制御部15を経て基地局装置20aに送信する。
【0033】
基地局装置20aの制御部25は、回線制御部24より移動局装置30の位置(x,y,z)の周辺に関する地図、住所、主な施設等の地図情報を受信し、その地図情報を信号処理部26での拡散符号p1 による変調を経て、送受信増幅部27及びアンテナ23より移動局装置30に対して送信する。
【0034】
移動局装置30の制御部38は、アンテナ31、送受信増幅部36及び信号処理部37で拡散符号p1 による復調を経て、基地局装置20aが送信した移動局装置30の位置(x,y,z)の周辺に関する地図、住所、主な施設等の地図情報を取得し、その地図情報を表示部39に送る。
【0035】
移動局装置30の表示部39は、制御部38から送られた移動局装置30の位置(x,y,z)の周辺に関する地図、住所、主な施設等の地図情報を表示する。
以上のようにして、移動局装置30の利用者は、自分の位置(x,y,z)及び周囲の地図、住所、主な施設等の地図情報を把握することができる。
【0036】
次に、移動局装置30の制御部38において、測定した各基地局装置間の位相差d1 ,d2 ,d3 から移動局装置30と各基地局装置との距離の差を計算する手段、およびその距離の差と各基地局装置の位置情報(X1 ,Y1 ,Z1 )、(X2 ,Y2 ,Z2 )、(X3 ,Y3 ,Z3 )によって自身の位置(x,y,z)を測定する手段を実現するための方法を以下に示す。
【0037】
移動局装置30と基地局装置20a、基地局装置20b、基地局装置20cとの距離L1 ,L2 ,L3 について、電波の伝播速度をV、拡散符号の単位時間当たりのチップ区間の数をRとし、移動局装置30と各基地局装置20との距離の差L1 −L2 ,L1 −L3 およびL2 −L3 は位相差d1 ,d2 ,d3 から次式によって計算される。
【0038】
【数2】
Figure 0003590744
【0039】
また、移動局装置30の位置(x,y,z)を計算するためには、上式で求めた移動局装置30と各基地局装置20との距離の差に基づき、制御部38において[数3]の式においてdx,dy,dzが最小となるようなx’,y’,z’を求める。
この時のx’,y’,z’が求める移動局装置30の座標x,y,zとなる。
【0040】
【数3】
Figure 0003590744
【0041】
例えば、高さ方向の誤差、即ちzの補正値dz=0とし、まずx’,y’,z’の初期値を3つの基地局装置の位置の平均値、即ちx’=(X1 +X2 +X3 )/3、y’=(Y1 +Y2 +Y3 )/3、z’=(Z1 +Z2 +Z3 )/3とし、AΔ=Fの条件式からdx,dyを求める。
そして、そのdx,dyを[数4]の式に代入してx,yを求め、それをx’,y’として再びAΔ=Fの条件式からdx、dyを求める。
【0042】
【数4】
Figure 0003590744
【0043】
このような反復計算をdxとdyの絶対値|dx|及び|dy|が1より小さくなるまで行う。
そして、この時のx’,y’が移動局装置30の位置のx,y座標となる。
尚、移動局装置30の位置のz座標は(Z1 +Z2 +Z3 )/3である。
また、[数3][数4][数5][数6]の式は一般に用いられる方法によって導出した。
【0044】
【数5】
Figure 0003590744
【0045】
【数6】
Figure 0003590744
【0046】
下記に、上記[数3][数4][数5][数6]の式の導出過程を説明する。移動局装置30と基地局装置20a、基地局装置20b、基地局装置20cとの距離L1 ,L2 ,L3 について、距離の差D1 =L1 −L2 、D2 =L1 −L3 、D3 =L2 −L3 とすると、D1 ,D2 ,D3 は、測定値(位相差)d1 ,d2 ,d3及び測定値d1 ,d2 ,d3 の測定誤差が与える残差v1 ,v2 ,v3を用いて次のように表すことができる。
D1 =L1 −L2 =V×d1 /R+v1 …[1]
D2 =L1 −L3 =V×d2 /R+v2 …[2]
D3 =L2 −L3 =V×d3 /R+v3 …[3]
但し、Vは電波の伝播速度を、Rは拡散符号の単位時間当たりのチップ区間の数を表す。
【0047】
また、移動局装置30の位置を(x,y,z)と仮定すると、D1 ,D2 ,D3 は次のようにも表すことができる。
D1 =L1 −L2 ={(X1−x)+(Y1−y)+(Z1−z)1/2−{(X2−x)+(Y2−y)+(Z2−z)1/2…[4]
D2 =L1 −L3 ={(X1−x)+(Y1−y)+(Z1−z)1/2−{(X3−x)+(Y3−y)+(Z3−z)1/2…[5]
D3 =L2 −L3 ={(X2−x)+(Y2−y)+(Z2−z)1/2−{(X3−x)+(Y3−y)+(Z3−z)1/2…[6]
【0048】
ここで、x,y,zの値をそれぞれ仮定値x’,y’,z’とその補正値dx,dy,dzによって次のように表す。
x=x’+dx …[7]
y=y’+dy …[8]
z=z’+dz …[9]
そして、[4][5][6]式に、[7][8][9]式を代入し、dx,dy,dzがx,y,zに対して十分小さいとしてテーラーの展開式によって線型化を行うと下記のようになる。
D1 =S1 −S2 +a1 ・dx+b1 ・dy+c1 ・dz−(a2 ・dx+b2 ・dy+c2 ・dz) …[10]
D2 =S1 −S3 +a1 ・dx+b1 ・dy+c1 ・dz−(a3 ・dx+b3 ・dy+c3 ・dz) …[11]
D3 =S2 −S3 +a2 ・dx+b2 ・dy+c2 ・dz−(a3 ・dx+b3 ・dy+c3 ・dz) …[12]
【0049】
但し、ai ,bi ,ci (i=1,2,3)およびSi (i=1,2,3)は、次のように表される。
ai =−(Xi −x’)/S’i …[13]
bi =−(Yi −y’)/S’i …[14]
ci =−(Zi −z’)/S’i …[15]
Si ={(Xi −x’)+(Yi −y’)+(Zi −z’)1/2 …[16]
【0050】
以上[1][2][3]及び[10][11][12]式より以下の観測方程式が導かれる。
v1 =(a1 −a2 )dx+(b1 −b2 )dy+(c1 −c2 )dz+S1 −S2 −V×d1 /R …[17]
v2 =(a1 −a3 )dx+(b1 −b3 )dy+(c1 −c3 )dz+S1 −S3 −V×d2 /R …[18]
v3 =(a2 −a3 )dx+(b2 −b3 )dy+(c2 −c3 )dz+S2 −S3 −V×d3 /R …[19]
ここで、[17][18][19]は下記の行列によって次のように表すことができる。
【0051】
【数7】
Figure 0003590744
【0052】
v=AΔ−F …[20]
v=0とする場合、[20]式は次のように表される。
AΔ=F …[21]
従って、移動局装置30の制御部38は[21]式からdx,dy,dzを求め、[7][8][9]式に代入することによって自身の位置(x,y,z)を計算することができる。
【0053】
次に、移動局装置30の制御部38における処理フローを図5を用いて説明する。図5は、移動局装置の制御部における処理を示すフローチャート図である。
制御部38は、信号処理部37から各基地局装置20の位置情報(X1 ,Y1 ,Z1 )(X2 ,Y2 ,Z2 )(X3 ,Y3 ,Z3 )を入力する(S1〜S3)と共に、各基地局装置20間の位相差d1 ,d2 ,d3 を入力する(S4)。
【0054】
次に、移動局装置30と各基地局装置20との距離の差D1 ,D2 ,D3 を計算する(S5)。計算方法は、以下の通りである。
D1 =L1 −L2 =V×d1/R
D2 =L1 −L3 =V×d2/R
D3 =L2 −L3 =V×d3/R
【0055】
更に、初期値設定として、仮定値x’,y’,z’を以下の式で算出する。
x’=(X1 +X2 +X3 )/3
y’=(Y1 +Y2 +Y3 )/3
z’=(Z1 +Z2 +Z3 )/3
但し、カウンタ値n=0、xの補正値dx=0,yの補正値dy=0と設定する(S6)。
【0056】
次に、x’,y’の更新処理を行う(S7)。更新の式は、以下の通りである。
x’=x’+dx
y’=y’+dy
但し、1回目は、初期値がdx=0,dy=0であるため、処理S6で計算したx’,y’をそのまま採用する。
【0057】
次に、[数3]の条件式AΔ=Fからdx,dyを計算すると共に、カウンタ値nを+1してインクリメントする(S8)。
そして、dxの絶対値|dx|<1であって、かつdyの絶対値|dy|<1であるか判定し(S9)、|dx|<1であってかつ|dy|<1でなければ(Noの場合)、処理S7に戻る。処理S7では、計算されたdx,dyを用いて、x’,y’の更新を行い、更に処理S8で条件式AΔ=Fからdx,dyを計算する。
また、処理S9の判定結果が、|dx|<1であってかつ|dy|<1である場合(Yesの場合)、処理S10に進む。
【0058】
処理S10では、x=x’,y=y’,z=z’としてx,y,zを決定する。尚、zは、z=(Z1 +Z2 +Z3 )/3で求めるものとする。
そして、x,y,zを表示部39に出力すると共に、信号処理部37に出力する(S11)。
このようにして、制御部38では、移動局装置30の位置算出を実行するものである。
【0059】
本測位システムは、CDMA移動体通信システムに適用されるものであり、本測位システムを用いることで、移動局装置30の利用者は、専用の受信装置やアンテナが必要なGPSを利用することなしに、自分の現在地及び周囲の地図、住所及び主な施設等の地図情報を把握することが可能になる。
【0060】
本測位システムによれば、3つの基地局装置20a,20b,20cからの位置情報だけで、移動局装置30の位置を特定し、特定した位置を座標として移動局装置30の表示部39に表示させると共に、その位置の情報を基に交換局装置10が記憶する関連地図情報を受信して表示部39に表示させることで、システム構成を簡易にでき、更に移動局装置の位置の情報を地図等を入手することで有効活用できる効果がある。
【0061】
【実施例】
本発明の実施の形態を用いて、移動局装置30が任意の3つの基地局装置20a,20b,20cとの間の距離の差と、それらの基地局装置20a,20b,20cから通知された位置情報によって自身の位置を測定するする具体例を図6を用いて説明する。図6は、本実施例を説明するための概略図である。
【0062】
図6において、各基地局装置20a,20b,20cは、それぞれ日本測地系三次元座標による位置情報(X1 =−4000000m,Y1 =3300000m,Z1 =3700000m)、(X2 =−4004000m,Y2 =3302000m,Z2 =3700000m)、(X3 =−4001000m,Y3 =3306000m,Z3 =3700100m)を拡散符号p1 ,p2 ,p3 によって変調し、報知チャネルによって常時送信している。尚、各基地局装置の拡散符号開始時間は同一である。
【0063】
拡散符号p1 ,p2 ,p3 の単位時間当たりのチップ区間の数Rは3.84Mcpsや4.096Mcpsであり、システム固有の値である。また、周期tは10ms(ミリ秒)である。また、電波の伝播速度Vは299792458m/sとする。
そして、このとき[数1]の式の条件から、移動局装置と各基地局装置の距離はVt/2=1498962mより短いとする。
【0064】
移動局装置30の信号処理部37において、基地局装置20aと基地局装置20bとの位相差d1 、基地局装置20aと基地局装置20cとの位相差d2 、基地局装置20bと基地局装置20cとの位相差d3 がそれぞれ次のように測定されたとする。
d1 =38、d2 =30、d3 =8
【0065】
このとき、制御部38では以下のようにして自身の位置(x,y,z)を計算する。
x,y,zの仮定値x’,y’,z’を3つの基地局装置20a,20b,20cの座標の平均値からそれぞれ、x’=−4001667、y’=3302667、z’=3700033とする。
そして、x’,y’,z’を[数8]の式に代入する。
【0066】
【数8】
Figure 0003590744
【0067】
次に、[数8]の式にdz=0を代入する。
【0068】
【数9】
Figure 0003590744
【0069】
[数9]の式よりdx,dyを求める。
dx=−933、dy=1170
dx,dyを[数4]の(4)−1、(4)−2、(4)−3の式に代入し、x,yを求める。
x=−4002600、y=3303837
【0070】
x,yをx’,y’とし、[数3]の条件式に代入して、dx,dyを求める。
そして、|dx|及び|dy|が1より小さくなるまで[数4][数3]の計算処理を繰り返す。
以上の手順によって計算を行ったときのx’,y’及びdx,dyの値を[表1]に示す。
【0071】
【表1】
Figure 0003590744
【0072】
従って、求める移動局装置30の位置は次のようになる。
x=−4003017m
y=3304017m
z=3700033m
【0073】
本実施例によれば、3つの基地局装置20a,20b,20cからの位置情報により簡易な手法で、移動局装置30の位置を算出することができ、通信網のインフラを低コストで実現できる効果がある。
【0074】
【発明の効果】
本発明によれば、固定局装置と移動局装置とを備える移動体通信システムにおける測位システムであって、固定局装置はその位置情報を移動局装置に通知し、移動局装置は、3つの固定局装置から通知された位置情報と測定した固定局装置間の位相差とから移動局装置と各固定局装置間の距離の差を計算し、当該距離の差に基づき、補正値が最小となるような位置の値を当該移動局装置の位置し、当該位置の情報を表示すると共に、当該位置の情報を固定局装置に通知し、固定局装置は、通知された移動局装置の位置の情報に基づいて該当する地図情報を移動局装置に通知し、更に移動局装置は、固定局装置から通知された地図情報を表示する測位システムとしているので、3つの固定局装置からの位置情報だけで移動局装置の位置を特定し、更に特定された位置を移動局装置に位置の情報及び地図情報を用いて表示できるため、システム構成を簡易にすることができ、移動局装置の位置の情報を有効活用できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る移動体通信システムにおける測位システムの機能構成ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る移動体通信システムにおける測位システムの構成ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る移動体通信システムにおける測位システムの処理を説明するために概略図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るCDMA移動体通信システムにおける位相差、拡散符号開始時間、拡散符号の周期、及び拡散符号のチップ区間を示すタイムチャート図である。
【図5】移動局装置の制御部における処理を示すフローチャート図である。
【図6】本実施例を説明するための概略図である。
【符号の説明】
10…交換局装置、 11…地図情報記憶手段、 12…地図情報通知手段、13…地図情報記憶部、 14…交換制御部、 15…回線制御部、 20…基地局装置、 21…位置通知手段、 22…地図情報通知手段、 23…アンテナ、 24…回線制御部、25…制御部、 26…信号処理部、 27…送受信増幅部、 30…移動局装置、 31…アンテナ、 32…距離の差計算手段、 33…位置測定手段、 34…位置通知手段、 35…地図情報表示手段、36…送受信増幅部、 37…信号処理部、 38…制御部、 39…表示部

Claims (8)

  1. 固定局装置と移動局装置とを備える移動体通信システムにおける測位システムであって、
    前記固定局装置はその位置情報を前記移動局装置に通知し、
    前記移動局装置は、3つの固定局装置から通知された位置の情報と測定した前記固定局装置間の位相差とから前記移動局装置と前記各固定局装置間の距離の差を計算し、当該距離の差に基づき、補正値が最小となるような位置の値を当該移動局装置の位置することを特徴とする移動体通信システムにおける測位システム。
  2. 固定局装置と移動局装置とを備える移動体通信システムにおける測位システムであって、
    前記固定局装置はその位置情報を前記移動局装置に通知し、
    前記移動局装置は、3つの固定局装置から通知された位置の情報と測定した前記固定局装置間の位相差とから前記移動局装置と前記各固定局装置間の距離の差を計算し、前記3つの固定局装置から通知された位置情報から前記3つの固定局装置の位置の平均値を当該移動局装置の位置の仮定値(x′,y′,z′)とし、前記距離の差と前記仮定値に基づき補正値を算出し、当該算出された補正値を加算することで仮定値を更新し、当該算出された補正値が特定条件を満たすまで補正値の計算及び仮定値の更新を繰り返し、当該算出された補正値が前記特定条件を満たす場合に、前記仮定値を当該移動局装置の位置(x,y,z)として決定することを特徴とする移動体通信システムにおける測位システム。
  3. 交換局装置と、基地局装置と、移動局装置とを備える移動体通信システムにおける測位システムであって、
    前記基地局装置は、移動局装置に向けて当該基地局装置の位置情報を送信する基地局装置であり、
    前記移動局装置は、3つの基地局装置から送信された位置情報と、測定した前記各基地局装置間の位相差とから前記移動局装置と前記各基地局装置間の距離の差を計算し、当該距離の差に基づき、補正値が最小となるような位置の値を当該移動局装置の位置し、当該位置の情報を前記交換局宛に送信すると共に、受信した地図情報を表示する移動局装置であり、
    前記交換局装置は、地図情報を記憶しており、前記移動局装置から送信された位置の情報に基づいて前記記憶する地図情報から該当する地図情報を取得して前記移動局装置宛に送信する交換局装置であることを特徴とする移動体通信システムにおける測位システム。
  4. 交換局装置と、基地局装置と、移動局装置とを備える移動体通信システムにおける測位システムであって、
    前記基地局装置は、移動局装置に向けて当該基地局装置の位置情報を送信する基地局装置であり、
    前記移動局装置は、3つの基地局装置から送信された位置情報と、測定した前記各基地局装置間の位相差とから前記移動局装置と前記各基地局装置間の距離の差を計算し、前記3つの基地局装置から通知された位置情報から前記3つの基地局装置の位置の平均値を当該移動局装置の位置の仮定値(x′,y′,z′)とし、前記距離の差と前記仮定値に基づき補正値を算出し、当該算出された補正値を加算することで仮定値を更新し、当該算出された補正値が特定条件を満たすまで補正値の計算及び仮定値の更新を繰り返し、当該算出された補正値が前記特定条件を満たす場合に、前記仮定値を当該移動局装置の位置(x,y,z)として決定し、当該決定した位置の情報を前記交換局宛に送信すると共に、受信した地図情報を表示する移動局装置であり、
    前記交換局装置は、地図情報を記憶しており、前記移動局装置から送信された位置の情報に基づいて前記記憶する地図情報から該当する地図情報を取得して前記移動局装置宛に送信する交換局装置であることを特徴とする移動体通信システムにおける測位システム。
  5. 請求項2又は4記載の移動体通信システムにおける測位システムであって、
    特定条件とは、補正値の絶対値が1より小さい場合であることを特徴とする移動体通信システムにおける測位システム。
  6. 第1の基地局装置の位置情報(X1 ,Y1 ,Z1 )と第2の基地局装置の位置情報(X2 ,Y2 ,Z2 )と第3の基地局装置の位置情報(X3 ,Y3 ,Z3 )を取得し、
    前記各基地局装置間の位相差d1 ,d2 ,d3 から電波の伝播速度V、拡散符号の単位時間当たりのチップ区間の数Rを用いて移動局装置と前記各基地局装置との距離の差L1 −L2 (=V×d1/R),L1 −L3 (=V×d2/R),L2 −L3 (=V×d3/R)を計算し、
    初期値設定として前記3つの基地局装置の位置の平均値x’=(X1 +X2 +X3 )/3,y’=(Y1 +Y2 +Y3 )/3,z’=(Z1 +Z2 +Z3 )/3を計算し、
    求める移動局装置の位置(x,y,z)に対するx,y,zの補正値dx,dy,dzと前記x’,y’,z’を用いて(x,y,z)を表すと、x=x’+dx,y=y’+dy,z=z’+dzとなり、
    これらx,y,zの式と前記距離の差を前記3つの基地局装置の位置及び(x,y,z)を用いて表した式とから、dx,dy,dzがx,y,zに対して十分小さいとしてテーラー展開式によって線形化し、前記位相差の誤差を0として求めた条件式 AΔ=F の行列式(但し、Aは前記移動局と前記各基地局装置との距離の差をdx,dy,dzで表した場合の各係数によって表される行列、Δはdx,dy,dzの行列、Fは前記距離の差に関する行列)を用いて、dx,dyを計算し、
    前記計算したdx,dyを前記x=x’+dx,y=y’+dyに代入して、x,yを求め、当該求めたx,yをx’,y’として前記条件式AΔ=Fを用いて更にdx,dyを計算し、
    前記計算したdx,dyの絶対値|dx|,|dy|が1より小さくなるまで上記計算を繰り返し、|dx|,|dy|が1より小さくなった時のx’,y’をx,y座標とすると共に、z座標はz=(Z1 +Z2 +Z3 )/3で求めることにより前記移動局装置の位置を計算することを特徴とする位置算出方法。
  7. 移動局装置と各基地局装置との距離をL1 ,L2 ,L3 とすると、前記移動局装置と前記各基地局装置との距離の差はD1 =L1 −L2 ,D2 =L1 −L3 ,D3 =L2 −L3 で表され、
    前記距離の差を、前記各基地局装置間の位相差d1 ,d2 ,d3 、電波の伝播速度V、拡散符号の単位時間当たりのチップ区間の数R、前記位相差の測定誤差が与える残差v1 ,v2 ,v3 を用いて表すと、
    D1 =L1 −L2 =V×d1/R+v1
    D2 =L1 −L3 =V×d2/R+v2
    D3 =L2 −L3 =V×d3/R+v3
    となり、更に、3つの基地局装置の位置座標を(X1 ,Y1 ,Z1 )(X2 ,Y2 ,Z2 )(X3 ,Y3 ,Z3 )と求める前記移動局装置の位置座標(x,y,z)とから前記距離の差を表すと、
    D1 =L1 −L2 ={(X1-x)2+(Y1-y)2+(Z1-z)21/2 −{(X2-x)2+(Y2-y)2+(Z2-z)21/2D2 =L1 −L3 ={(X1-x)2+(Y1-y)2+(Z1-z)21/2 −{(X3-x)2+(Y3-y)2+(Z3-z)21/2D3 =L2 −L3 ={(X2-x)2+(Y2-y)2+(Z2-z)21/2 −{(X3-x)2+(Y3-y)2+(Z3-z)21/2
    となり、x,y,zを仮値x’,y’,z’とその補正値dx,dy,dzを用いて表すと、
    x=x’+dx
    y=y’+dy
    z=z’+dz
    となり、上記D1 ,D2 ,D3 の式に上記x,y,zの式を代入して、dx,dy,dzがx,y,zに対して十分小さいとしてテーラーの展開式によって線形化すると、
    D1 =S1 −S2 +a1・dx+b1・dy+c1・dz −(a2・dx+b2・dy+c2・dz)
    D2 =S1 −S3 +a1・dx+b1・dy+c1・dz −(a3・dx+b3・dy+c3・dz)
    D3 =S2 −S3 +a2・dx+b2・dy+c2・dz −(a3・dx+b3・dy+c3・dz)
    となり、但し、Si ={(Xi-x’)2+(Yi-y)2+(Zi-z)21/2
    であって、下記の観測方程式が導き出され、
    v1 =(a1−a2)dx+(b1−b2)dy+(c1−c2)dz +S1 −S2 −V×d1/Rv2 =(a1−a3)dx+(b1−b3)dy+(c1−c3)dz +S1 −S3 −V×d2/Rv3 =(a2−a3)dx+(b2−b3)dy+(c2−c3)dz +S2 −S3 −V×d3/R v=0とすると、前記観測方程式は、 (a1−a2)dx+(b1−b2)dy+(c1−c2)dz =V×d1/R−S1 +S2 (a1−a3)dx+(b1−b3)dy+(c1−c3)dz =V×d2/R−S1 +S3 (a2−a3)dx+(b2−b3)dy+(c2−c3)dz =V×d3/R−S2 +S3 となり、前記3つの式を行列で表すと、 AΔ=F 但し、Aはa1 ,a2 ,a3 ,b1 ,b2 ,b3 ,c1 ,c2 ,c3 を用いた行列であり、Δはdx,dy,dzを用いた行列であり、FはV,d1 ,d2 ,d3 ,S1 ,S2 ,S3 を用いた行列であり、
    前記行列式AΔ=Fを条件式として、前記移動局装置の位置を計算することを特徴とする請求項6記載の位置算出方法。
  8. 請求項2、4又は5記載の移動体通信システムにおける測位システムであって、
    移動局装置の位置(x,y,z)におけるz座標は、3つの基地局装置の位置の平均値を用いることを特徴とする移動体通信システムにおける測位システム。
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