JP3590735B2 - 電力変換装置の制御回路 - Google Patents

電力変換装置の制御回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、高力率コンバータ、太陽光インバータ等の電力変換装置の制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図12は、特公平5−64551号公報に示された従来の電力変換装置の制御回路を本発明と同一の形式に書き改めたブロック図である。図において、交流電源1はリアクトル2を介して電力変換器3に接続されており、電力変換器3は直流コンデンサによる直流電圧源4に接続されている。また、ドライブ回路5は電力変換器3のスイッチング素子を駆動するために配設されている。更に、電流センサ6は電力変換器3の交流電流Isを検出するために、また電圧センサ7は交流電源1の電圧値を検出するために設けられている。
【0003】
10番台以降の記号は制御回路の構成要素を示すものであり、電圧センサ7の出力信号から単位正弦波を得るゲインKの係数回路94と、この係数回路94より得られた単位正弦波sinωtと電力変換器3の交流電流振幅指令値Im*との乗算を行い交流電流指令値Isrefを出力する乗算器13と、乗算器13の出力する交流電流指令値Isrefと電流センサ6が検出した電流Isとの偏差eを求める減算器12と、減算器12の出力する偏差eを増幅して電力変換器の交流電圧指令値VArefを出力する電流制御回路93を備えている。
【0004】
また、92は搬送波発生回路、91は比較器であり、これよりパルス幅変調を行なう。搬送波発生回路92は三角波信号を出力し、これと電流制御回路93の出力する交流電圧指令値VArefとを比較器91にて比較する。この比較器91による比較結果信号G0よりドライブ回路5を介して、電力変換器3のスイッチング素子が駆動される。
【0005】
次に、上記電力変換装置の制御回路の動作について説明する。電圧センサ7で検出した下記(1)式の交流電源1の電源電圧Vs
Vs=Vm・sinωt…(1)
を、係数回路94によってK(=1/Vm)倍することにより交流電源1の電源電圧Vsに同期した単位正弦波sinωtを得る。
【0006】
この単位正弦波sinωtを乗算器13に入力し、交流電流振幅指令値Im*と掛け合わせることにより、交流電源1の電源電圧Vsに同期した下記(2)式の交流電流指令値Isrefを得る。
Isref=Im*・sinωt…(2)
【0007】
そして、減算器12により、この交流電流指令値Isrefと電流センサ6により検出された電力変換器3の交流電流Isとの偏差eを下記(3)式のように求める。
e=Isref−Is…(3)
【0008】
減算器12により求められた偏差eを電流制御回路93により増幅し、電力変換器3の交流電圧指令値VArefが得られる。
【0009】
この交流電圧指令値VArefは、比較器91にて搬送波発生回路92の出力する三角波信号と比較され、その比較結果信号G0に基づき、電力変換器3の構成素子がON、OFFし、交流電流Isは交流電源1に同期した力率1の交流電流指令値Isrefに追従する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電力変換装置の制御回路は以上のように構成されているので、交流電流の指令値を交流電源に同期した信号とするために、交流電源電圧を検出するための電圧センサが必要であるという問題点があった。
【0011】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、交流電源電圧を検出することなく交流電源電圧に同期した電流指令値を生成する安価な電力変換装置の制御回路を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、リアクトルを介して交流電源と接続され、交流電流指令値と交流電流の偏差から直接電力変換器のスイッチング素子への駆動指令が出力される電力変換装置であって、前記電力変換器のスイッチング素子への駆動指令より電力変換器の交流出力電圧に応じた信号を求め、この信号を位相同期制御回路に入力し、位相同期制御回路の出力より前記交流電源に同期した交流電流指令値を作成することを特徴とする電力変換装置の制御回路である。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、位相同期制御回路の出力よりsin信号とcos信号を発生し、cos信号を係数倍して前記リアクトルの電圧降下分に対応した信号とし、これをsin信号と加算した信号により交流電流指令値を作成することを特徴とする。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、位相同期制御回路の出力よりsin信号とcos信号を発生し、cos信号振幅を交流電流指令値の振幅により変化させ、これをsin信号と加算した信号より交流電流指令値を作成することを特徴とする。
【0015】
請求項4の発明は、リアクトルを介して交流電源と接続され、交流電流指令値と交流電流の偏差から直接電力変換器のスイッチング素子への駆動指令が出力される電力変換装置であって、前記電力変換器のスイッチング素子への駆動指令と第1の信号を加減算した第2の信号より基本波成分を検出し、位相同期制御回路により第2の信号に同期したcos信号を発生し、この振幅を交流電流指令値の振幅により変化させた信号を第1の信号とし、位相同期制御回路により発生したsin信号より交流電源に同期した交流電流指令値を作成することを特徴とする。
【0016】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、電力変換器のスイッチング素子への駆動指令から基本波信号を検出し、この基本波信号と交流電流振幅指令値を係数倍した信号とを比較した信号を位相同期制御回路の入力としたことを特徴とする。
【0017】
請求項6の発明は、リアクトルを介して交流電源と接続され、交流電流指令値と交流電流の偏差を増幅した信号と搬送波を比較して電力変換器のスイッチング素子への駆動指令が出力される電力変換装置であって、交流電流指令値と交流電流の偏差を増幅した信号より電力変換器の交流出力電圧に応じた信号を求め、この信号を位相同期制御回路に入力し、位相同期制御回路の出力より交流電源に同期した交流電流指令値を作成することを特徴とする電力変換装置の制御回路である。
【0018】
請求項7の発明は、位相同期制御回路が応答するまでの間、交流電流指令値の振幅を零にすることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。図1はこの発明の実施の形態1による電力変換装置の制御回路を示すブロック図である。
【0020】
図1において、電力変換器3は、例えば高周波スイッチングの可能なトランジスタやIGBT(絶縁ゲートバイポーラモードトランジスタ)等の自己消弧型素子により構成され、図2に示すようなトランジスタQ1,Q2、及びダイオードD1,D2により構成されるセンタタップ回路であり、それぞれのトランジスタが出力周波数(例えば60Hz)の10倍から数100倍程度の高周波でスイッチングを行い、直流電圧源4の直流電圧を正弦波の基本波を含んだ矩形波状の高周波交流電圧に変換する。
【0021】
そして、交流電源1はリアクトル2を介して上記電力変換器3に接続され、電力変換器3は直流電流源4に接続されている。ドライブ回路5は電力変換器3のスイッチング素子を駆動するためのものであり、電流センサ6は電力変換器3の交流電流Isを検出するために設置されている。
【0022】
10番台以降の記号は制御回路の構成要素を示すものであり、減算器12は乗算器13の出力する交流電流指令値Isrefと電流センサ6が検出した電流Isとの偏差eを求める。そして、ヒステリシス電流制御回路11は減算器12の出力する偏差eより電力変換器3のスイッチング指令G0を出力する役割を果すものであり、図3に示すように+h、−hのヒステリシス特性を持たせることにより、偏差eは、図4に示すようにヒステリシス幅内で推移するように電力変換器3のスイッチング素子が動作する。例えば、偏差が+h以上となるとG0は+1となり、交流電流Isを増加させるためにG1が1、G2が0、Q1がON、Q2がOFFとなる。偏差が−h以下となるとG0は−1となり、交流電流Isを増加させるためにG1が0、G2が1、Q1がOFF、Q2がONとなる。
【0023】
次に、交流電流指令値Isrefの作成方法について説明する。交流電源1の電源電圧Vsと電力変換器3の交流電圧VAはIsが力率1の正弦波電流である場合、基本波に関しては図5に示すベクトル図の関係を持つ。位相差αはリアクトル2の値とIsより下記(4)式のように決まる。
α=atn(ωL・Im/Vm)…(4)
Vs=Vm・sinωt
Is=Im・sinωt
そして、Vsが定格、ωLが20%である場合、角度αは11度(Vs進み)となる。
【0024】
そこで、本実施の形態1では、電源電圧Vsを検出する代わりに、ヒステリシス電流制御回路11の出力よりVAの基本波成分を抽出し、交流電流指令値Isrefを作成する。つまり、ヒステリシス電流制御回路11の出力であるスイッチング指令をG0、直流電圧源4の電圧値をVDとすると、電力変換器3がセンタタップ型である場合、VAの瞬時値は(5)式となる。
VA=G0*VD/2…(5)
【0025】
従って、スイッチング指令G0から、基本波検出フィルタ31により、VAの基本波分と同位相の基本波信号を検出し、この出力を0クロス検出32に入力して、VAの基本波分に対する0クロス信号と同一な信号VA0を得る。そして、この0クロス信号VA0をPLL(位相同期制御)回路33に入力し、VA0に同期した逓倍周波数のカウント値を得る。このカウント値より交流電源電圧Vsと同位相な信号を作成する。定挌運転時に力率を1とするために、sin発生回路34によりVAの基本波分を出力し、cos発生回路35によりリアクトル2の電圧降下に対応した基本波信号を出力する。ゲインKの係数器36はcos発生回路35の出力信号を係数倍(K倍)し、リアクトル2の電圧降下分に対応した信号とする。例えば、ωLが20%の場合、Kは0.2となる。そして、加減算器37により、上述のsinθとKcosθを加減算し、交流電源電圧Vsと同位相の信号を得る。これに、乗算器13にて振幅信号を乗算し交流電流指令値Isrefを得る。
【0026】
乗算器13への振幅指令は、起動後、基本波検出フィルタ31が応答し、0クロス検出回路32が0クロスパルスを検出し、PLL回路33が応答するまでの間、遅延回路43とスイッチ41、定数器42にて、振幅指令を零にするように構成することにより、基本波検出フィルタの過渡応答等に影響を受けることなく、安定に起動することができる。
【0027】
以上のように実施の形態1によれば、ヒステリシス電流制御回路の出力信号より交流電源電圧と同期した単位正弦波信号を得ることができるように構成されているので、交流電源電圧を検出する電圧センサが不要となり、電力変換器の制御装置を低コストにすることができる。
【0028】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、電流指令値の位相を定挌負荷時に力率1となるよう補正しているが、負荷が変動した際には、例えば、リアクトル20%の場合には定格負荷では遅れ0度であるが、50%負荷では進み5度となる。従って、本実施の形態では負荷に応じて電流指令値の位相を補正する制御回路の構成について説明する。
【0029】
以下、図6はこの発明の実施の形態2による電力変換装置の制御回路を示すブロック図である。図において、上記実施の形態1と異なる点は、電流振幅指令を係数器38にて係数倍した信号ωLIをcos発生回路35の出力と乗算器39にて乗算し、加減算器37に入力している点である。
【0030】
次に、実施の形態2の動作について説明する。乗算器39の出力はリアクトル2に印加される電圧VLを求めることになる。
ここで、VL=ωL・Im・cosωt…(6)
であるので、係数器38よりωL・Imに対応した信号ωLIを求める。従って、係数器38のゲインGは、下記(7)式となる。
G=ωL…(7)
【0031】
そして、乗算器39よりωLI・cosθを求め、加減算器37によりsinθとωLI・cosθを加減算し、その結果電流振幅指令が変化しても常に交流電源電圧Vsと同位相の信号を得る。これに、乗算器13にて振幅信号を乗算し電流指令Isrefを得る。
【0032】
以上のように実施の形態2によれば、ヒステリシス電流制御回路の出力信号より、交流電源電圧と同期した単位正弦波信号を得ることができるよう構成されているので、交流電源電圧を検出する電圧センサが不要となり電力変換装置を低コストにすることができるのに加え、負荷が変動した場合でも交流電源電圧に同位相の電流指令値を作成することができる。
【0033】
実施の形態3.
上記実施の形態では、スイッチング指令G0から、基本波検出フィルタ31により、VAの基本波分と同位相の基本波信号を検出していたので、交流電流振幅指令Im*が変化した場合、VAの位相が変化し、基本波検出フィルタ31の入力も変化する。従って、振幅指令Im*が変化した際に、基本波検出フィルタ31、PLL回路33の応答時間分は、電流指令の位相が所望の力率1よりずれている場合がある。本実施の形態では、振幅指令Im*が変化しても、基本波検出フィルタ31、PLL回路33の応答時間分の影響が少ない制御回路の構成について説明する。
【0034】
図7はこの発明の実施の形態3による電力変換装置の制御回路を示すブロック図である。上記実施の形態2と異なる点は、上記実施の形態2における乗算器39の出力を、sin発生回路34の出力と加減算するのをやめて、加減算器40に出力してスイッチング指令G0と加減算し、基本波検出フィルタ31に、加減算器40の出力を入力している点である。
【0035】
次に、実施の形態3の動作について説明する。ヒステリシス電流制御回路11の出力である電力変換器3のスイッチング指令G0は、交流出力VAに相当した矩形波状の信号である。これに乗算器39のリアクトル2に印加される電圧VLを加減算することにより、加減算器40は交流電源電圧Vsの基本波成分を含んだ矩形波状の信号となる。従って、sin発生回路34の出力は交流電源電圧Vsと同位相の信号が得られる。ここで、電流振幅指令Im*が変化した場合、スイッチング指令G0は変化するが、乗算器39の出力も変化し、加減算器40は交流電源電圧Vsに対応した電流振幅指令に影響を受けない信号を出力する。
【0036】
以上のように実施の形態3によれば、ヒステリシス電流制御回路の出力信号より、交流電源電圧と同期した単位正弦波信号を得ることができるよう構成されているので、交流電源電圧を検出する電圧センサが不要となり電力変換装置を低コストにすることができるのに加え、負荷が変動した場合でも制御回路の応答時間に影響を受けることなく交流電源電圧に同位相の電流指令値を作成することができる。
【0037】
実施の形態4.
上記実施の形態1ないし3では、交流電源電圧Vsの位相を検出するためにsin発生回路に加え、cos発生回路を使用している。本実施の形態では、0クロスコンパレータを改良することにより、sin発生回路のみで構成する制御回路について説明する。
【0038】
図8はこの発明の実施の形態4による電力変換装置の制御回路を示すブロック図である。上記実施の形態1と異なる点は、電流振幅指令を0クロス検出32aに入力している点である。
【0039】
図9は実施の形態4に使用される0クロス検出32aのブロック図を示し、この0クロス検出32aは比較器(CMP)と係数器(ゲインKc)から構成されている。(1)に基本波検出フィルタ31の出力を入力し、(2)に電流振幅指令を入力する。係数器(Kc)の出力が負の場合の0クロス検出動作を図10に示す。図10では、入力信号(1)をVIN、入力信号(2)をref、出力信号(3)をoutとしている。refが負の場合、VINの0クロス信号よりも進んだ波形がoutに得られる。また、refがゼロになると。VINの0クロス信号がそのままoutに得られる。
【0040】
従って、電流振幅指令を0クロス検出32aの(2)に入力し、係数器のゲインを負とすることにより、電流振幅指令が増えると0クロス信号が進み位相とできる。その結果、cos発生回路を用いることなく、電流振幅指令に応じて、0クロス信号が交流電源電圧Vsの位相となるように補正でき、交流電源電圧と同位相の電流指令値を作成することができる。
【0041】
以上のように実施の形態4によれば、ヒステリシス電流制御回路の出力信号より、交流電源電圧と同期した単位正弦波信号を得ることができるよう構成されているので、交流電源電圧を検出する電圧センサが不要となり電力変換装置を低コストにすることができるのに加え、負荷が変動した場合でも簡単な回路で交流電源電圧に同位相の電流指令値を作成することができる。
【0042】
実施の形態5.
上記実施の形態1ないし4では、電流を制御するためにヒステリシス電流制御回路を用いているが、図11に示すように、三角波比較型の電流制御回路にも応用できる。本実施の形態では、三角波比較型の電流制御回路の場合の制御回路構成について説明する。
【0043】
図11はこの発明の実施の形態5による電力変換装置の制御回路を示すブロック図である。上記実施の形態4と異なる点は、電流偏差を増幅する電流制御回路93の出力VArefを三角波の搬送波発生回路92と比較器91にて比較し、ドライブ回路5へのスイッチング指令G0とし、基本波検出フィルタ31への入力信号を電流制御回路93の出力VArefとしている点である。
【0044】
三角波比較型の電流制御回路では、電流制御回路93の出力VArefが電力変換器3の交流出力VAの指令値となる。従って、電流制御回路93の出力VArefを基本波検出フィルタ31への入力信号とすることにより、基本波検出フィルタ31よりVAの基本波分と同位相の基本波信号を検出できる。
【0045】
従って、基本波検出フィルタ31の出力信号を0クロス検出32aの(1)に入力し、電流振幅指令を0クロス検出32aの(2)に入力し、係数器のゲインを負とすることにより、電流振幅指令が増えると0クロス信号が進み位相とできる。よって、電流振幅指令に応じて、0クロス信号が交流電源電圧Vsの位相となるように補正でき、交流電源電圧と同位相の電流指令値を作成することができる。
【0046】
以上のように実施の形態5によれば、三角波比較型電流制御回路の出力信号より、負荷が変動した場合でも簡単な回路で交流電源電圧と同期した単位正弦波信号を得ることができるよう構成されているので、交流電源電圧を検出する電圧センサが不要となり電力変換装置を低コストにすることができる。
【0047】
なお、以上の説明では電力変換器3の構成を単相センタタップ型回路にて説明してきたが、単相フルブリッジ型回路に応用できるのは勿論、制御回路を3相化することにより3相フルブリッジ型回路にも応用できる。
【0048】
【発明の効果】
請求項1及び請求項2の発明によれば、電流変換器のスイッチング素子への駆動指令より交流電源電圧と同期した交流電流指令値を得ることができるように構成されているので、交流電源電圧を検出する電圧センサが不要となり、電力変換器の制御装置を低コストにすることができる。
【0049】
請求項3の発明によれば、交流電源電圧を検出する電圧センサが不要となり電力変換装置を低コストにすることができるのに加え、負荷が変動した場合でも交流電源電圧に同位相の電流指令値を作成することができる。
【0050】
請求項4の発明によれば、交流電源電圧を検出する電圧センサが不要となり電力変換装置を低コストにすることができるのに加え、負荷が変動した場合でも制御回路の応答時間に影響を受けることなく交流電源電圧に同位相の電流指令値を作成することができる。
【0051】
請求項5の発明によれば、交流電源電圧を検出する電圧センサが不要となり電力変換装置を低コストにすることができるのに加え、負荷が変動した場合でも簡単な回路で交流電源電圧に同位相の電流指令値を作成することができる。
【0052】
請求項6の発明によれば、搬送波比較型電流制御回路の出力信号より、負荷が変動した場合でも簡単な回路で交流電源電圧と同期した単位正弦波信号を得ることができるよう構成されているので、交流電源電圧を検出する電圧センサが不要となり電力変換装置を低コストにすることができる。
【0053】
請求項7の発明によれば、位相同期制御回路が応答するまでの間、交流電流指令値の振幅を零にするようにしたので、過渡応答等に影響を受けることなく、電力変換装置を安定に起動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による電力変換装置の制御回路を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1に用いる電力変換器の一例を示す回路図である。
【図3】この発明の実施の形態1に用いるヒステリシス電流制御回路の説明図である。
【図4】この発明の実施の形態1に用いるヒステリシス電流制御回路の動作説明図である。
【図5】この発明の実施の形態1の電力変換器の動作を示すベクトル図である。
【図6】この発明の実施の形態2による電力変換装置の制御回路を示すブロック図である。
【図7】この発明の実施の形態3による電力変換装置の制御回路を示すブロック図である。
【図8】この発明の実施の形態4による電力変換装置の制御回路を示すブロック図である。
【図9】この発明の実施の形態4に用いる0クロス検出回路の構成図である。
【図10】この発明の実施の形態4に用いる0クロス検出回路の動作説明図である。
【図11】この発明の実施の形態5による電力変換装置の制御回路を示すブロック図である。
【図12】従来の電力変換装置の制御回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 交流電源、2 リアクトル、3 電力変換器、4 直流電圧源、5 ドライブ回路、6 電流センサ、11 ヒステリシス電流制御回路、12 加減算器、13 乗算器、31 基本波検出回路、32 0クロス検出回路、33 PLL回路、34 sin発生回路、35 cos発生回路、36 係数器、37 加減算器、41 スイッチ、42 定数器、43 遅延回路。

Claims (7)

  1. リアクトルを介して交流電源と接続され、交流電流指令値と交流電流の偏差から直接電力変換器のスイッチング素子への駆動指令が出力される電力変換装置であって、
    前記電力変換器のスイッチング素子への駆動指令より電力変換器の交流出力電圧に応じた信号を求め、この信号を位相同期制御回路に入力し、位相同期制御回路の出力より前記交流電源に同期した交流電流指令値を作成することを特徴とする電力変換装置の制御回路。
  2. 前記位相同期制御回路の出力よりsin信号とcos信号を発生し、cos信号を係数倍して前記リアクトルの電圧降下分に対応した信号とし、これをsin信号と加算した信号により交流電流指令値を作成することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置の制御回路。
  3. 前記位相同期制御回路の出力よりsin信号とcos信号を発生し、cos信号振幅を交流電流指令値の振幅により変化させ、これをsin信号と加算した信号より交流電流指令値を作成することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置の制御回路。
  4. リアクトルを介して交流電源と接続され、交流電流指令値と交流電流の偏差から直接電力変換器のスイッチング素子への駆動指令が出力される電力変換装置であって、
    前記電力変換器のスイッチング素子への駆動指令と第1の信号を加減算した第2の信号より基本波成分を検出し、位相同期制御回路により第2の信号に同期したcos信号を発生し、この振幅を交流電流指令値の振幅により変化させた信号を第1の信号とし、位相同期制御回路により発生したsin信号より交流電源に同期した交流電流指令値を作成することを特徴とする電力変換装置の制御回路。
  5. 前記電力変換器のスイッチング素子への駆動指令から基本波信号を検出し、この基本波信号と交流電流振幅指令値を係数倍した信号とを比較した信号を位相同期制御回路の入力としたことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置の制御回路。
  6. リアクトルを介して交流電源と接続され、交流電流指令値と交流電流の偏差を増幅した信号と搬送波を比較して電力変換器のスイッチング素子への駆動指令が出力される電力変換装置であって、
    交流電流指令値と交流電流の偏差を増幅した信号より電力変換器の交流出力電圧に応じた信号を求め、この信号を位相同期制御回路に入力し、位相同期制御回路の出力より交流電源に同期した交流電流指令値を作成することを特徴とする電力変換装置の制御回路。
  7. 前記位相同期制御回路が応答するまでの間、交流電流指令値の振幅を零にすることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電力変換装置の制御回路。
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