JP3590262B2 - ファスナー付袋体開閉用スライダー - Google Patents
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
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- Bag Frames (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファスナー付袋体の開閉に用いられるスライダーで、陳列展示板の吊り下げバーに吊り下げるリング状吊り下げ部を備えた袋体開閉用スライダーに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ファスナー付袋体用スライダーとしては、例えば、実公昭５７−２０００５号公報に示されているようなプラスチツク製袋体開閉用スライダーがある。このようなプラスチツク製袋体開閉用スライダーは、滑子と引子とを一体に成型して少ない工数で安価なスライダーを得ようとするものである。
【０００３】
また、陳列展示板の吊り下げバーへの吊り下げに適したファスナー付袋体用スライダーとして、例えば、実開平４−６４２０８号公報に示されているような吊り下げ用リング付スライダーがある。このような吊り下げ用リング付スライダーは、引き手にリングを付設することによって、陳列展示の際にスライダーを備えた袋体の取り扱いを向上させようとするものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者のプラスチツク製袋体開閉用スライダーでは、滑子と引子とを一体に成型することによって、滑子に対して引子を挿通する組み立て工程を省略して少ない工数で安価なものが得られるように改善されているが、陳列展示板の吊り下げバーへの吊り下げなどを何ら考慮していないので、陳列展示する際のスライダーを備えた袋体全体としての取り扱いが不便であるという問題があった。
【０００５】
また、後者のリング付スライダーでは、展示板の吊り下げバーへの吊り下げに適用することについては改善されているが、滑子と引子とリングの３つの別部品から構成されているために、その部品製造工数と組み立て工数が多くなり、製造コストが高価となるという欠点があった。
【０００６】
本発明の目的は、スライダーを備えた袋体を陳列展示する際に減り張り感のある吊り下げ外観と充分な吊り下げ強度を持たせるとともに、スライダーの開閉操作に伴う加重に対して充分な耐久性を発揮することができ、しかも、部品点数と組み立て工数が少なく製造コストが安価なファスナー付袋体開閉用スライダーを提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ファスナー付袋体のファスナーを開閉するスライダーの背部に、該スライダーと一体成型して脚部とリング状吊り下げ部とを備えた引子を起伏回動自在に設け、該引子の脚部の肉厚をリング状吊り下げ部の肉厚より薄肉となるようにリング状吊り下げ部に向けて漸減させ、そして、前記リング状吊り下げ部のリング状面をファスナーの開閉面に対向させ、さらに、前記脚部の基端に前記スライダーの背部に遊嵌した軸の一端を延設する固定腕と該軸の他端を嵌合して支持する嵌合腕を対向して配置したファスナー付袋体開閉用スライダーによって、前記課題を解決した。
【０００８】
なお、本願発明のファスナー付袋体開閉用スライダーにおける引子の脚部の長手方向の肉厚は、脚部の基端からリング状吊り下げ部に向けて漸減させているが、その漸減の程度については、引子の脚部とリング状吊り下げ部との連接位置におけるリング状部分の断面とその残余のリング状部分の断面に共通する立体感（例えば、まるみ感）を維持しつつ、引子兼用の吊り下げ部として必要な強度を損なわないように配慮するため、前記連接位置における引子の脚部の肉厚をリング状吊り下げ部の肉厚より僅かに薄肉となる程度まで漸減させることがスライダーを備えた袋体を陳列展示する際に減り張り感のある吊り下げ外観と充分な吊り下げ強度を持たせるうえで、より好ましい。
【０００９】
また、本願発明のファスナー付袋体開閉用スライダーにおけるリング状吊り下げ部のリング状面の形状については、リング状吊り下げ部のリング状面がファスナーの開閉面に対向するような状態で人差し指をリング状面内に挿入して引っ張ることができるものであれば、円形、楕円形、三角形、四角形、ハート形など如何なる形状であっても差し支えない。
【００１０】
さらに、本願発明のファスナー付袋体開閉用スライダーを装着する袋体の材質、形状、用途については、ファスナーを有しているものであれば如何なる材質、形状、用途であっても差し支えないことは言うまでもない。
【００１１】
【作用】
本願発明のファスナー付袋体開閉用スライダーは、ファスナー付袋体のファスナーを開閉するスライダーの背部に、該スライダーと一体成型して脚部とリング状吊り下げ部とを備えた引子を起伏回動自在に設けたことによって、開閉時に引子が備えているリング状吊り下げ部のリング状面内に人差し指を挿入し、引子を軸を中心にして回動して起立させて、次いで、そのまま人差し指でスライダーをファスナーの長手方向に引っ張って摺動させ、袋体のファスナーを開閉させるものである。
【００１２】
【実施例】
図１及び図３は、本発明によるファスナー付袋体開閉用スライダーの実施例を示した図であり、図１はその正面図であり、図２の（ａ）はその左側面図、（ｂ）はその右側面図、（ｃ）は図１におけるＡ−Ａ線の側断面図であり、図３は、その使用状態を示す斜視図である。
【００１３】
本実施例のファスナー付袋体開閉用スライダーは、ファスナー付袋体の合成樹脂製ファスナーＦを開閉する合成樹脂製スライダー１０の背部１１に、前述した実公昭５７−２０００５号公報に示されているような公知の成型方法によって一体成型して合成樹脂製引子２０を形成したものである。そして、合成樹脂製引子２０には、合成樹脂製スライダー１０の背部１１に対して起伏回動自在となる脚部２１と、この脚部２１に一体化して連結される円形リング状吊り下げ部２２とが備えられている。さらに、この脚部２１の基端には、スライダー１０の背部１１に遊嵌した軸２１ａの一端を延設する固定腕２１ｂと該軸の他端を嵌合して支持する嵌合腕２１ｃを対向して配置している。
【００１４】
ここで、本実施例のファスナー付袋体開閉用スライダーにおける引子２０の脚部２１の長手方向の肉厚は、脚部２１の基端から円形リング状吊り下げ部２２に向けて漸減させているが、その漸減の程度については、円形リング状吊り下げ部２２の肉厚より僅かに薄肉となる程度まで漸減させており、スライダー１０を備えた袋体を陳列展示する際に減り張り感のある吊り下げ外観と充分な吊り下げ強度を持たせている。
【００１５】
また、合成樹脂製スライダー１０の背部１１に対して起伏回動自在となる脚部２１とリング状吊り下げ部２２とは、円形リング状吊り下げ部２２のリング状面が合成樹脂製ファスナーＦの開閉面に対向するような状態で連接されて一体化している。
【００１６】
このようにして得られた本実施例のファスナー付袋体開閉用スライダーを使用してファスナー付袋体を開閉する際には、まず、合成樹脂製引子２０が備えている円形リング状吊り下げ部２２のリング状面内に人差し指を挿入し、軸２１ａを中心として引子２０を回動して起立させて、次いで、そのまま人差し指で合成樹脂製スライダー１０をファスナーＦの長手方向に引っ張って摺動させ、ファスナー付袋体のファスナーＦを開閉させる。したがって、スライダーと引子とからなる最小限の部品点数で開閉機能と吊り下げ機能を合わせ持つことになるため、従来の開閉用スライダーの部品点数と製造工程数に比較すると、その開閉用スライダー自体の構造が簡便であり、しかも、部品点数と組立工数が少なくなって製造コストが安価となる。また、スライダーを備えた袋体を陳列展示する際に減り張り感のある吊り下げ外観を提供することができ、リング状吊り下げ部のリング状面の位置を正面から容易に目視できるため、リング状吊り下げ部のリング状面内に人差し指を挿入する動作を容易になし得ることができる。
【００１７】
【発明の効果】
本発明のファスナー付袋体開閉用スライダーは、以下のような本願発明に特有の効果を奏することができる。すなわち、
（１）本発明のファスナー付袋体開閉用スライダーは、ファスナー付袋体のファスナーを開閉するスライダーの背部に、該スライダーと一体成型して脚部とリング状吊り下げ部とを備えた引子を起伏回動自在に設けたことによって、スライダーと引子とからなる最小限の部品点数で開閉機能と吊り下げ機能を合わせ持つことになるため、従来の開閉用スライダーの部品点数と製造工程数に比較すると、その開閉用スライダー自体の構造が簡便であり、しかも、部品点数と組立工数が少なくなって製造コストが安価となる。
【００１８】
（２）本発明のファスナー付袋体開閉用スライダーは、引子の脚部の肉厚をリング状吊り下げ部の肉厚より薄肉となるようにリング状吊り下げ部に向けて漸減させたことによって、脚部とリング状吊り下げ部に連接される脚部の肉厚よりリンク状吊り下げ部の肉厚が相対的に大きくなるため、スライダーを備えた袋体を陳列展示する際に減り張り感のある吊り下げ外観を提供することができるとともに、スライダーの摺動抵抗による負荷を脚部を介してリング状吊り下げ部の芯に向けて集中させることができるため、ファスナーをスライダーによって開閉する際には円滑に操作することができ、陳列展示する際に充分な吊り下げ強度を保持せることができる。
【００１９】
（３）本発明のファスナー付袋体開閉用スライダーは、リング状吊り下げ部のリング状面をファスナーの開閉面に対向させたことによって、リング状吊り下げ部のリング状面の位置を正面から容易に目視できるため、リング状吊り下げ部のリング状面内に人差し指を挿入する動作を容易になし得ることができ、しかも、ファスナー付袋体のスライダーを手元で開閉する際に過度の引っ張り力を要することなく、その動作も簡便になし得ることができる。
【００２０】
（４）本発明のファスナー付袋体開閉用スライダーは、脚部の基端に前記スライダーの背部に遊嵌した軸の一端を延設する固定腕と該軸の他端を嵌合して支持する嵌合腕を対向して配置したことによって、スライダーの幅方向への引子の横ブレを防止することができるため、スライダーに対して引子が円滑に回動して起伏させて、次いで、そのまま人差し指でスライダーをファスナーの長手方向に引っ張って摺動させ、袋体のファスナーを開閉させることができるとともに、開閉操作に対しても引子は円滑に追従することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例であるファスナー付袋体開閉用スライダーの正面図である。
【図２】本発明の実施例であるファスナー付袋体開閉用スライダーの側面図、および側断面図である。
【図３】本発明の実施例であるファスナー付袋体開閉用スライダーの使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
１０ ・・・ 合成樹脂製スライダー
１１ ・・・ 背部
２０ ・・・ 合成樹脂製引子
２１ ・・・ 脚部
２１ａ ・・・ 軸
２１ｂ ・・・ 固定腕
２１ｃ ・・・ 嵌合腕
２２ ・・・ 円形リング状吊り下げ部
Ｆ ・・・ 合成樹脂製ファスナー
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファスナー付袋体の開閉に用いられるスライダーで、陳列展示板の吊り下げバーに吊り下げるリング状吊り下げ部を備えた袋体開閉用スライダーに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ファスナー付袋体用スライダーとしては、例えば、実公昭５７−２０００５号公報に示されているようなプラスチツク製袋体開閉用スライダーがある。このようなプラスチツク製袋体開閉用スライダーは、滑子と引子とを一体に成型して少ない工数で安価なスライダーを得ようとするものである。
【０００３】
また、陳列展示板の吊り下げバーへの吊り下げに適したファスナー付袋体用スライダーとして、例えば、実開平４−６４２０８号公報に示されているような吊り下げ用リング付スライダーがある。このような吊り下げ用リング付スライダーは、引き手にリングを付設することによって、陳列展示の際にスライダーを備えた袋体の取り扱いを向上させようとするものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者のプラスチツク製袋体開閉用スライダーでは、滑子と引子とを一体に成型することによって、滑子に対して引子を挿通する組み立て工程を省略して少ない工数で安価なものが得られるように改善されているが、陳列展示板の吊り下げバーへの吊り下げなどを何ら考慮していないので、陳列展示する際のスライダーを備えた袋体全体としての取り扱いが不便であるという問題があった。
【０００５】
また、後者のリング付スライダーでは、展示板の吊り下げバーへの吊り下げに適用することについては改善されているが、滑子と引子とリングの３つの別部品から構成されているために、その部品製造工数と組み立て工数が多くなり、製造コストが高価となるという欠点があった。
【０００６】
本発明の目的は、スライダーを備えた袋体を陳列展示する際に減り張り感のある吊り下げ外観と充分な吊り下げ強度を持たせるとともに、スライダーの開閉操作に伴う加重に対して充分な耐久性を発揮することができ、しかも、部品点数と組み立て工数が少なく製造コストが安価なファスナー付袋体開閉用スライダーを提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ファスナー付袋体のファスナーを開閉するスライダーの背部に、該スライダーと一体成型して脚部とリング状吊り下げ部とを備えた引子を起伏回動自在に設け、該引子の脚部の肉厚をリング状吊り下げ部の肉厚より薄肉となるようにリング状吊り下げ部に向けて漸減させ、そして、前記リング状吊り下げ部のリング状面をファスナーの開閉面に対向させ、さらに、前記脚部の基端に前記スライダーの背部に遊嵌した軸の一端を延設する固定腕と該軸の他端を嵌合して支持する嵌合腕を対向して配置したファスナー付袋体開閉用スライダーによって、前記課題を解決した。
【０００８】
なお、本願発明のファスナー付袋体開閉用スライダーにおける引子の脚部の長手方向の肉厚は、脚部の基端からリング状吊り下げ部に向けて漸減させているが、その漸減の程度については、引子の脚部とリング状吊り下げ部との連接位置におけるリング状部分の断面とその残余のリング状部分の断面に共通する立体感（例えば、まるみ感）を維持しつつ、引子兼用の吊り下げ部として必要な強度を損なわないように配慮するため、前記連接位置における引子の脚部の肉厚をリング状吊り下げ部の肉厚より僅かに薄肉となる程度まで漸減させることがスライダーを備えた袋体を陳列展示する際に減り張り感のある吊り下げ外観と充分な吊り下げ強度を持たせるうえで、より好ましい。
【０００９】
また、本願発明のファスナー付袋体開閉用スライダーにおけるリング状吊り下げ部のリング状面の形状については、リング状吊り下げ部のリング状面がファスナーの開閉面に対向するような状態で人差し指をリング状面内に挿入して引っ張ることができるものであれば、円形、楕円形、三角形、四角形、ハート形など如何なる形状であっても差し支えない。
【００１０】
さらに、本願発明のファスナー付袋体開閉用スライダーを装着する袋体の材質、形状、用途については、ファスナーを有しているものであれば如何なる材質、形状、用途であっても差し支えないことは言うまでもない。
【００１１】
【作用】
本願発明のファスナー付袋体開閉用スライダーは、ファスナー付袋体のファスナーを開閉するスライダーの背部に、該スライダーと一体成型して脚部とリング状吊り下げ部とを備えた引子を起伏回動自在に設けたことによって、開閉時に引子が備えているリング状吊り下げ部のリング状面内に人差し指を挿入し、引子を軸を中心にして回動して起立させて、次いで、そのまま人差し指でスライダーをファスナーの長手方向に引っ張って摺動させ、袋体のファスナーを開閉させるものである。
【００１２】
【実施例】
図１及び図３は、本発明によるファスナー付袋体開閉用スライダーの実施例を示した図であり、図１はその正面図であり、図２の（ａ）はその左側面図、（ｂ）はその右側面図、（ｃ）は図１におけるＡ−Ａ線の側断面図であり、図３は、その使用状態を示す斜視図である。
【００１３】
本実施例のファスナー付袋体開閉用スライダーは、ファスナー付袋体の合成樹脂製ファスナーＦを開閉する合成樹脂製スライダー１０の背部１１に、前述した実公昭５７−２０００５号公報に示されているような公知の成型方法によって一体成型して合成樹脂製引子２０を形成したものである。そして、合成樹脂製引子２０には、合成樹脂製スライダー１０の背部１１に対して起伏回動自在となる脚部２１と、この脚部２１に一体化して連結される円形リング状吊り下げ部２２とが備えられている。さらに、この脚部２１の基端には、スライダー１０の背部１１に遊嵌した軸２１ａの一端を延設する固定腕２１ｂと該軸の他端を嵌合して支持する嵌合腕２１ｃを対向して配置している。
【００１４】
ここで、本実施例のファスナー付袋体開閉用スライダーにおける引子２０の脚部２１の長手方向の肉厚は、脚部２１の基端から円形リング状吊り下げ部２２に向けて漸減させているが、その漸減の程度については、円形リング状吊り下げ部２２の肉厚より僅かに薄肉となる程度まで漸減させており、スライダー１０を備えた袋体を陳列展示する際に減り張り感のある吊り下げ外観と充分な吊り下げ強度を持たせている。
【００１５】
また、合成樹脂製スライダー１０の背部１１に対して起伏回動自在となる脚部２１とリング状吊り下げ部２２とは、円形リング状吊り下げ部２２のリング状面が合成樹脂製ファスナーＦの開閉面に対向するような状態で連接されて一体化している。
【００１６】
このようにして得られた本実施例のファスナー付袋体開閉用スライダーを使用してファスナー付袋体を開閉する際には、まず、合成樹脂製引子２０が備えている円形リング状吊り下げ部２２のリング状面内に人差し指を挿入し、軸２１ａを中心として引子２０を回動して起立させて、次いで、そのまま人差し指で合成樹脂製スライダー１０をファスナーＦの長手方向に引っ張って摺動させ、ファスナー付袋体のファスナーＦを開閉させる。したがって、スライダーと引子とからなる最小限の部品点数で開閉機能と吊り下げ機能を合わせ持つことになるため、従来の開閉用スライダーの部品点数と製造工程数に比較すると、その開閉用スライダー自体の構造が簡便であり、しかも、部品点数と組立工数が少なくなって製造コストが安価となる。また、スライダーを備えた袋体を陳列展示する際に減り張り感のある吊り下げ外観を提供することができ、リング状吊り下げ部のリング状面の位置を正面から容易に目視できるため、リング状吊り下げ部のリング状面内に人差し指を挿入する動作を容易になし得ることができる。
【００１７】
【発明の効果】
本発明のファスナー付袋体開閉用スライダーは、以下のような本願発明に特有の効果を奏することができる。すなわち、
（１）本発明のファスナー付袋体開閉用スライダーは、ファスナー付袋体のファスナーを開閉するスライダーの背部に、該スライダーと一体成型して脚部とリング状吊り下げ部とを備えた引子を起伏回動自在に設けたことによって、スライダーと引子とからなる最小限の部品点数で開閉機能と吊り下げ機能を合わせ持つことになるため、従来の開閉用スライダーの部品点数と製造工程数に比較すると、その開閉用スライダー自体の構造が簡便であり、しかも、部品点数と組立工数が少なくなって製造コストが安価となる。
【００１８】
（２）本発明のファスナー付袋体開閉用スライダーは、引子の脚部の肉厚をリング状吊り下げ部の肉厚より薄肉となるようにリング状吊り下げ部に向けて漸減させたことによって、脚部とリング状吊り下げ部に連接される脚部の肉厚よりリンク状吊り下げ部の肉厚が相対的に大きくなるため、スライダーを備えた袋体を陳列展示する際に減り張り感のある吊り下げ外観を提供することができるとともに、スライダーの摺動抵抗による負荷を脚部を介してリング状吊り下げ部の芯に向けて集中させることができるため、ファスナーをスライダーによって開閉する際には円滑に操作することができ、陳列展示する際に充分な吊り下げ強度を保持せることができる。
【００１９】
（３）本発明のファスナー付袋体開閉用スライダーは、リング状吊り下げ部のリング状面をファスナーの開閉面に対向させたことによって、リング状吊り下げ部のリング状面の位置を正面から容易に目視できるため、リング状吊り下げ部のリング状面内に人差し指を挿入する動作を容易になし得ることができ、しかも、ファスナー付袋体のスライダーを手元で開閉する際に過度の引っ張り力を要することなく、その動作も簡便になし得ることができる。
【００２０】
（４）本発明のファスナー付袋体開閉用スライダーは、脚部の基端に前記スライダーの背部に遊嵌した軸の一端を延設する固定腕と該軸の他端を嵌合して支持する嵌合腕を対向して配置したことによって、スライダーの幅方向への引子の横ブレを防止することができるため、スライダーに対して引子が円滑に回動して起伏させて、次いで、そのまま人差し指でスライダーをファスナーの長手方向に引っ張って摺動させ、袋体のファスナーを開閉させることができるとともに、開閉操作に対しても引子は円滑に追従することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例であるファスナー付袋体開閉用スライダーの正面図である。
【図２】本発明の実施例であるファスナー付袋体開閉用スライダーの側面図、および側断面図である。
【図３】本発明の実施例であるファスナー付袋体開閉用スライダーの使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
１０ ・・・ 合成樹脂製スライダー
１１ ・・・ 背部
２０ ・・・ 合成樹脂製引子
２１ ・・・ 脚部
２１ａ ・・・ 軸
２１ｂ ・・・ 固定腕
２１ｃ ・・・ 嵌合腕
２２ ・・・ 円形リング状吊り下げ部
Ｆ ・・・ 合成樹脂製ファスナー
Claims (3)
- ファスナー付袋体のファスナーを開閉するスライダーの背部に、該スライダーと一体成型して脚部とリング状吊り下げ部とを備えた引子を起伏回動自在に設け、該引子の脚部の肉厚をリング状吊り下げ部の肉厚より薄肉となるようにリング状吊り下げ部に向けて漸減させたことを特徴とするファスナー付袋体開閉用スライダー。
- 前記リング状吊り下げ部のリング状面を、ファスナーの開閉面に対向させたことを特徴とする請求項１記載のファスナー付袋体開閉用スライダー。
- 前記脚部の基端に、前記スライダーの背部に遊嵌した軸の一端を延設する固定腕と該軸の他端を嵌合して支持する嵌合腕を対向して配置したことを特徴とする請求項１または２記載のファスナー付袋体開閉用スライダー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14112498A JP3590262B2 (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | ファスナー付袋体開閉用スライダー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14112498A JP3590262B2 (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | ファスナー付袋体開閉用スライダー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11332615A JPH11332615A (ja) | 1999-12-07 |
| JP3590262B2 true JP3590262B2 (ja) | 2004-11-17 |
Family
ID=15284730
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14112498A Expired - Lifetime JP3590262B2 (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | ファスナー付袋体開閉用スライダー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3590262B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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| WO2012042651A1 (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-05 | Ykk株式会社 | 一対のチェーンを連結及び分離可能なスライダー |
| ITMO20110335A1 (it) * | 2011-12-29 | 2013-06-30 | Micron Plast Societa A Responsab Ilita Limitat | Dispositivo di apertura e chiusura perfezionato per cerniere a pressione. |
-
1998
- 1998-05-22 JP JP14112498A patent/JP3590262B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11332615A (ja) | 1999-12-07 |
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