JP3590155B2 - 誘電加熱式ヘアーカーラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用前に電子レンジなど誘電加熱装置で加熱されるヘアーカーラに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のヘアーカーラとして、ポリエチレングリコールなどの誘電発熱型の蓄熱材を蓄熱容器に封入し、この蓄熱容器をカーラ本体に内蔵したものがある(文献不詳)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記誘電加熱式ヘアーカーラでは電子レンジの中に入れられて加熱されると、蓄熱材が発熱して体積を膨張するため、この膨張を吸収するための空間が蓄熱容器の内部に形成されている。その蓄熱容器はカーラ本体の成形材料と同様にマイクロ波の吸収がほとんどなく透過するように誘電率の低いポリプロピレンなどで成形されている。そのため、使用時、蓄熱材が放熱するにつれて蓄熱容器の内部に空間が生じ、この空間部分では熱をカーラ本体に伝導付与できない事態が生じる。従って、カーラ本体上のカール髪に熱を均一に伝えることができず、加熱むらが生じやすいという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、上記のような問題を解消するためになされたもので、蓄熱材の熱をカール髪に均一に加えることのできる誘電加熱式ヘアーカーラを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の誘電加熱式ヘアーカーラは、プラスチック製のカーラ本体1の内部に、両端にマイクロ波導入用の開口4を有する熱良導性金属からなる内筒3がこれの外周をカーラ本体1の内周と重合接触するよう納められる。その内筒3の内部に誘電発熱型の蓄熱材6が蓄熱容器9に入れられた状態で収容される。蓄熱容器9の内部には蓄熱材6の体積膨張吸収用の空間7を形成する。しかるときは、このヘアーカーラを電子レンジの中に入れると、蓄熱材6はカーラ本体1および蓄熱容器9を透過するマイクロ波を吸収して発熱する。ヘアーカーラの使用時は、熱良導性金属からなる内筒3が蓄熱材6の放熱をカーラ本体1の全体に均一に伝導し、カーラ本体1の全体が均一に加熱される。
前記内筒3の側面にマイクロ波導入用の開口4aを設け、この開口4aを介してマイクロ波を蓄熱材6により吸収しやすくする。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に係る誘電加熱式ヘアーカーラのカーラ本体1は、マイクロ波の吸収がほとんどなく透過するように誘電率の低いポリメチルペンテン(誘電率2.12)、ポリプロピレン(誘電率2.0〜2.3)などのプラスチック材料で形成される。カーラ本体1の内周と重合接触するよう納められる内筒3の熱良導性金属材料としては、高周波に対して反射性を有するアルミニウムや銅などが挙げられる。内筒3の外周をカーラ本体1の内周に重合接触させるには、カーラ本体1の内周に内筒3を圧入嵌合させたり、インサート成形する。
【0007】
内筒3に収容される誘電発熱型の蓄熱材6としては、カーラ本体1および内筒3を透過するマイクロ波を吸収して発熱するポリエチレングリコールなどの水溶性潜熱蓄熱材を用いる。この蓄熱材6は、予め蓄熱容器9に入れた状態で内筒3に収容する。
【0008】
【実施例】
(第1実施例)
図1および図2は本発明の第1実施例を示す。ポリメチルペンテンを成形材料としてカーラ本体1を円筒状に成形し、その外周には髪巻付け突起2を列設する。カーラ本体1にはアルミニウムからなる内筒3が圧入嵌合される。内筒3はマイクロ波導入用の開口4をその両端に設ける。内筒3の内部にはポリエチレングリコールからなる蓄熱材6を収容するが、その際蓄熱材6は予めポリメチルペンテン製の蓄熱容器9に体積膨張吸収用の空間7を形成するよう封入して内筒3の内部に圧入嵌合する。
上記構成のヘアーカーラを電子レンジの中に入れて加熱すると、使用時にカーラ本体1の外表面を70〜80℃に均一に加熱することができた。
【0009】
この実施例では、蓄熱材6に蓄熱寿命があるので、寿命後簡単にこの蓄熱材6を交換できるように蓄熱容器9をカートリッジ式にしたものである。内筒3の筒周壁5の縦方向中央部にマイクロ波導入用の開口4aを横長形状に形成する一方、カートリッジ式蓄熱容器9の外周にリブ10を設け、このリブ10を前記横長形状の開口4aに係合させる。これにより内筒3に対するカートリッジ式蓄熱容器9の位置決め固定が容易に行える。
【0010】
【0011】
(第2実施例)
図3および図4は本発明の第2実施例を示す。この実施例では内筒3の両端の開口4を、Ti−Ni形状記憶合金からなるコイルばね13を併用してアルミニウムまたは銅製の蓋14で開閉自在に塞ぐ。Ti−Ni形状記憶合金からなるコイルばね13は密着状態で形状を記憶しており、常温では図6のように蓋14がこれに設けてあるつまみ15をつまんで開口4から外部へ引っ張り出される伸び状態にある。
いま、電子レンジの中に横倒し状態に入れると、マイクロ波がカーラ本体1を透過し、開口4を通って蓄熱材6に吸収される。すると蓄熱材6は発熱し、蓄熱材6の凝固点43〜46℃よりも若干高い50℃前後でTi−Ni形状記憶合金からなるコイルばね13はマルテンサイト相からオーステナイト相への逆変態を起こし、そのときに強い力を発生しながら元の密着状態に戻ろうとする。この回復力で蓋14が引っ張られて開口4を閉じる(図4の状態)。従って、その閉じ状態を見て蓄熱材6が加熱されていることを確認できるし、またそれ以上に加熱してカーラ本体1が熱変形したり、溶融するのを防ぐことができる。更に使用時に、そのように蓋14が閉じていると髪巻きに際し蓋14が邪魔になることもなくて使い易い。
【0012】
上記形状記憶合金としては、Cu−Al系あるいはCu−Zn系のものであってもよい。
上記蓋14は凸部をカーラ本体1および内筒3の内部に向ける円錐形状に形成する。これによりマイクロ波は蓋14の円錐斜面14aに当たり反射して開口4へ導入し易くなる。内筒3はカーラ本体1の内周にインサート成形され、この内筒3の内周には凹溝16を設け、この凹溝16に蓄熱容器9の外周に設けたリブ10を嵌合することにより蓄熱容器9が内筒3内に位置決め固定される。その他の構成は第1実施例のものと同様である。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の効果】
本発明の誘電加熱式ヘアーカーラによれば、蓄熱材6の放熱が熱良導金属からなる内筒3を介してカーラ本体1に伝導するようにしてあるので、蓄熱材6の体積膨張吸収用の空間7を形成してあるにもかかわらず、カーラ本体1を蓄熱材6で均一に加熱することができ、カール髪を均一に加熱セットできて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す誘電加熱式ヘアーカーラの縦断面図である。
【図2】第1実施例の誘電加熱式ヘアーカーラの分解斜視図である。
【図3】第2実施例の誘電加熱式ヘアーカーラを加熱前の状態て示す縦断面図である。
【図4】第2実施例の誘電加熱式ヘアーカーラを加熱後の状態で示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 カーラ本体
3 内筒
4・4a 開口
6 蓄熱材
7 空間
9 蓄熱容器
Claims (3)
- 筒形状のカーラ本体1の内部に、両端にマイクロ波導入用の開口4を有する熱良導性金属製の内筒3がこれの外周をカーラ本体1の内周と重合接触するよう納められており、
内筒3の側面にマイクロ波導入用の開口4aが横長形状に設けられており、
内筒3の内部に蓄熱容器9が収容されており、
蓄熱容器9に誘電発熱型の蓄熱材6がこれの体積膨張吸収用の空間7を形成するように入れられおり、
蓄熱容器9の外周にリブ10が設けられており、
リブ10が内筒3の側面の開口4aに係合し、蓄熱容器9がカートリッジ式になっていることを特徴とする誘電加熱式ヘアーカーラ。 - 内筒3の両端の開口4が、形状記憶合金からなるコイルばね13によって蓋14で開閉自在になっている請求項1記載の誘電加熱式ヘアーカーラ。
- コイルばね13が、 Ti − Ni 形状記憶合金である請求項2記載の誘電加熱式ヘアーカーラ。
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JP23076595A Expired - Fee Related JP3590155B2 (ja) | 1995-08-15 | 1995-08-15 | 誘電加熱式ヘアーカーラ |
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- 1995-08-15 JP JP23076595A patent/JP3590155B2/ja not_active Expired - Fee Related
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