JP3589625B2 - 通信料金課金システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線端末が無線基地局を経由して通信網に接続される無線通信システムにおいて、無線基地局を通信事業者以外の者が設置して所有する場合に、その無線基地局の所有者に支払う基地局使用料金を算出するための通信料金課金システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は、従来の無線通信システムの構成例を示す。図において、携帯電話やPHSに代表される無線通信システムは、通信網1に複数の無線基地局2−1,2−2を接続し、ユーザが所有する無線端末3は無線基地局2−1,2−2のいずれかを介して通信網1に接続する構成になっている。通信網1に接続される基地局制御装置4は、例えば通信中の無線端末3が無線基地局2−1の無線ゾーンから無線基地局2−2の無線ゾーンに移動したときに、公知のハンドオーバ制御により無線端末3との接続を行う無線基地局を無線基地局2−1から無線基地局2−2へ切り替える処理を行う。
【0003】
また、通信網1には、無線端末3の認証および回線使用料金の課金処理を行う認証課金装置5が接続される。さらに、この通信網1には他の通信網(電話回線やインターネット)6が接続される場合もある。
【0004】
このような従来の無線通信システムは、少なくとも通信網1と無線基地局2−1,2−2は同じ通信事業者により運営されている。したがって、認証課金装置5は、無線端末3と無線基地局2との間の無線回線、無線基地局2、通信網1を一体とした通信回線の使用料金(回線使用料金)を課金処理しており、ハンドオーバにより無線基地局が切り替わった場合でも無線端末3との回線が接続されている限り課金が継続される。通信事業者は、この認証課金装置5の課金データに基づき、回線使用料金をユーザに請求するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以下に説明する事情により無線基地局(アクセスポイント)の増設が必要とされるが、通信事業者がそれに応えて多くの無線基地局を設置することは経済的に困難な状況も予想される。このような場合に、通信事業者以外の者が無線基地局を設置し、通信事業者の通信網に接続する形態が考えられる。なお、通信事業者以外で無線基地局を所有する者を「基地局所有者」といい、通信事業者が所有する無線基地局を単に「無線基地局」、基地局所有者が所有する無線基地局を「私設無線基地局」という。このとき、基地局所有者に支払う基地局使用料金の算出手段が必要になる。
【0006】
ここで、無線基地局の増設が必要になる2例について説明する。一般的な無線通信システムは、周波数を有効に利用するために1つの無線基地局の無線ゾーン(セル)を小さくし、同一周波数を繰り返し利用するセルラー方式を使用している。そのため、無線通信システムがカバーするエリアを広くするには、多くの無線基地局を設置してゆく必要がある。これが第1の増設例である。
【0007】
また、無線通信システムは、音声通信に限らずインターネット等でデータ通信にも利用されている。このデータ通信では、音声通信よりも信号伝送速度の高速化が要求されており、無線端末でも信号処理速度の上昇のために消費電力が大きくなっている。しかし、消費電力の上昇は、無線端末のバッテリーの持続時間および端末の小型軽量化に大きな障害となる。そのため、無線端末の送信電力を小さくして消費電力を低減する方法が考えられている。
【0008】
しかし、無線端末の送信電力を小さくすると、1つの無線基地局の無線ゾーンを小さくする必要があり、同一面積に対して多くの無線基地局が必要になる。すなわち、無線基地局を密に多数設置することにより、無線端末の送信電力および消費電力の低減が可能になるという仕組みである。これが第2の増設例である。
【0009】
本発明は、以上説明したような理由で無線基地局の増設が必要であるにもかかわらず、通信事業者による増設が見込めない状況において、基地局所有者による私設無線基地局の設置および通信網への接続を認めた場合に、基地局所有者に支払うための基地局使用料金の課金処理を可能とする通信料金課金システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、任意の無線端末と無線回線を介して接続する無線基地局と、無線基地局を介して無線端末と通信を行う通信網と、無線端末から通知される識別番号により通信網に接続のための認証を行い、無線端末が無線基地局を介して通信網に接続したときの回線使用料金を算出する認証課金装置とを備えた通信料金課金システムにおいて、無線基地局および通信網を所有する通信事業者以外の者が所有する私設無線基地局が通信網に接続され、無線端末がその私設無線基地局を介して通信網に接続されるときに、その私設無線基地局の使用に関わる基地局使用料金を算出する基地局課金装置を備える。
【0011】
ここで、基地局課金装置は、認証課金装置が管理する通信時間または通信データ量と、私設無線基地局から通知される識別番号を基に、私設無線基地局の使用に関わる基地局使用料金を算出する構成である(請求項2)。また、基地局課金装置は、認証課金装置が認証した無線端末の識別番号と、私設無線基地局から通知される識別番号を基に、私設無線基地局のアクセス回数に応じて基地局使用料金を算出する構成である(請求項3)。
【0012】
さらに、基地局課金装置は、私設無線基地局の識別番号を基に、私設無線基地局ごとに基地局使用料金を算出し、私設無線基地局の所有者ごとに基地局使用料金を集計する構成(請求項4)、または私設無線基地局の識別番号を基に、私設無線基地局の所有者ごとに基地局使用料金を算出する構成としてもよい(請求項5)。
【0013】
以上の通信料金課金システムは、認証課金装置が無線基地局および私設無線基地局を含む回線使用料金の課金を行い、基地局課金装置が私設無線基地局の基地局使用料金の課金を行う構成である。一方、以下に示す通信料金課金システムは、認証課金装置が無線基地局および私設無線基地局を除く回線使用料金の課金を行い、基地局課金装置が無線基地局および私設無線基地局の区別なく基地局使用料金の課金を行う構成である。
【0014】
請求項6に記載の発明は、任意の無線端末と無線回線を介して接続する無線基地局と、無線基地局を介して無線端末と通信を行う通信網と、無線端末から通知される識別番号により通信網に接続のための認証を行い、無線端末が無線基地局を介して通信網に接続したときの回線使用料金を算出する認証課金装置とを備えた通信料金課金システムにおいて、認証課金装置は、回線使用料金として無線端末と無線基地局との間の無線回線および通信網の使用に関わる料金を算出する構成とし、さらに、無線基地局の使用に関わる基地局使用料金を回線使用料金とは別に算出する基地局課金装置を備え、無線基地局および通信網を所有する通信事業者以外の者が所有する私設無線基地局が通信網に接続され、無線端末がその私設無線基地局を介して通信網に接続されるときに、基地局課金装置が私設無線基地局の使用に関わる基地局使用料金を算出する構成である。
【0015】
ここで、基地局課金装置は、認証課金装置が管理する通信時間または通信データ量と、無線基地局および私設無線基地局から通知される識別番号を基に、無線基地局および私設無線基地局の使用に関わる基地局使用料金を算出する構成である(請求項7)。また、基地局課金装置は、認証課金装置が認証した無線端末の識別番号と、無線基地局および私設無線基地局から通知される識別番号を基に、無線基地局および私設無線基地局のアクセス回数に応じて基地局使用料金を算出する構成である(請求項8)。
【0016】
さらに、基地局課金装置は、無線基地局および私設無線基地局の識別番号を基に、無線基地局および私設無線基地局ごとに基地局使用料金を算出し、無線基地局および私設無線基地局の所有者ごとに基地局使用料金を集計する構成(請求項9)、または無線基地局および私設無線基地局の識別番号を基に、無線基地局および私設無線基地局の所有者ごとに基地局使用料金を算出する構成としてもよい(請求項10)。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態:請求項1)
図1は、本発明の通信料金課金システムの第1の実施形態を示す。図において、通信網1には、通信事業者が所有する複数の無線基地局2−1,2−2と、基地局所有者が所有する複数の私設無線基地局7−1,7−2が接続される。ユーザが所有する無線端末3は、無線基地局2−1,2−2および私設無線基地局7−1,7−2のいずれかを介して通信網1に接続される。この通信網1には他の通信網(電話回線やインターネット)6が接続されてもよい。また、通信網1には、無線端末3の認証および回線使用料金の課金処理を行う認証課金装置5と、基地局所有者が所有する私設無線基地局7の使用料金の課金処理を行う基地局課金装置8が接続される。
【0018】
ここで、通信網1、無線基地局2−1,2−2、無線端末3および認証課金装置5は、従来システムと同様に機能する。特に、認証課金装置5は、無線基地局または私設無線基地局に関わらず従来通りに回線使用料金の課金処理を行うものとする。また、無線端末3は、無線基地局または私設無線基地局に関わらず通常の接続処理を行うものとする。
【0019】
本発明の特徴は、私設無線基地局7−1,7−2を介する通信に対して、基地局課金装置8がその使用料金の課金処理を行うところにある。そのために、基地局課金装置8には、認証課金装置5から回線使用時間の情報が入力され、使用中の私設無線基地局7−1,7−2から識別番号が入力される構成になっている。
【0020】
以下、図1および図2に示すフローチャートを参照して本実施形態の処理の流れについて説明する。なお、通信事業者が所有する無線基地局2−1,2−2を介する通信の場合は従来と同様であり基地局課金装置8は起動しないので、ここでは私設無線基地局7−1を介する通信の課金処理について説明する。
【0021】
ユーザが本無線通信システムを使用してデータ通信を行う場合、まず無線端末3と私設無線基地局7−1との間で無線回線が接続される(図2:S1)。次に、無線端末3は、個々の無線端末に付与された識別番号を私設無線基地局7−1および通信網1を介して認証課金装置5に伝送する(S2)。認証課金装置5では、無線端末3の識別番号と予め登録された識別番号とを照合し、認証するか否か判断する(S3)。ここで、認証できない場合には、認証課金装置5から通知された私設無線基地局7−1が無線端末3との無線回線を切断する(S6)。
【0022】
一方、認証できた場合には、認証課金装置5は無線および有線を含めた回線使用時間に応じて回線使用料金を計算するため、認証後に課金処理を開始する(S4)。また、この時点より無線端末3も通信が可能となる。認証課金装置5は課金処理を開始すると、回線使用時間の情報を基地局課金装置8に伝送する。また、私設無線基地局7−1は、個々の無線基地局に付与された識別番号を基地局課金装置8に伝送する。基地局課金装置8は、私設無線基地局7−1からの識別番号と認証課金装置5の回線使用時間情報を基に、私設無線基地局7−1に関する基地局使用料金の課金処理を行う(S5)。このように、認証課金装置5と基地局課金装置8は並行して動作し、無線端末3と私設無線基地局7−1との無線回線が切断されたときに両動作は終了する。
【0023】
通信事業者は、認証課金装置5によりユーザの回線使用料金を把握し、基地局課金装置8により私設無線基地局7−1の基地局使用料金を把握することができる。そこで、通信事業者は、ユーザから回線使用料金を徴収し、その中に含まれる基地局使用料金を基地局所有者に分配する。
【0024】
(第2の実施形態:請求項1〜5)
図3は、本発明の通信料金課金システムの第2の実施形態を示す。本実施形態の構成は、第1の実施形態における通信網1に基地局制御装置4を接続し、無線基地局のハンドオーバ処理を可能にしたものである。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
【0025】
なお、ハンドオーバの形態は、▲1▼通信事業者が所有する無線基地局間、▲2▼同一の基地局所有者が所有する私設無線基地局間、▲3▼通信事業者が所有する無線基地局と基地局所有者が所有する私設無線基地局との間、▲4▼基地局所有者Aが所有する私設無線基地局と基地局所有者Bが所有する私設無線基地局との間などに分類される。ここで、ハンドオーバ形態▲1▼は従来通りであり、基地局課金装置8は起動しないので説明は省略する。
【0026】
以下、図3および図4に示すフローチャートを参照して本実施形態の処理の流れについて説明する。ここでは、まず上記のハンドオーバ形態▲4▼の場合の課金処理について説明する。
【0027】
ユーザが本無線通信システムを使用してデータ通信を行う場合に、無線端末3と私設無線基地局7−1との間に無線回線が接続され、認証課金装置5が回線使用料金の課金処理を開始し、基地局課金装置8が私設無線基地局7−1に関する基地局使用料金の課金処理を開始する手順(S1〜S5)は、第1の実施形態と同様である。
【0028】
ここで、無線端末3が私設無線基地局7−1の無線ゾーンから私設無線基地局7−2の無線ゾーンへ移動し、ハンドオーバにより私設無線基地局7−2との接続に切り替わる(S7)。このとき、基地局課金装置8に私設無線基地局7−1からの識別番号に代わり、無線基地局7−2から識別番号が入力される。これにより、私設無線基地局7−1に関する基地局使用料金の課金処理を終了し、私設無線基地局7−2に関する基地局使用料金の課金処理を開始する(S8)。このように、認証課金装置5と基地局課金装置8は並行して動作し、無線端末3と私設無線基地局7−2との無線回線が切断されたときに両動作は終了する。
【0029】
通信事業者は、認証課金装置5によりユーザの回線使用料金を把握し、基地局課金装置8により私設無線基地局7−1,7−2の基地局使用料金をそれぞれ把握することができる。そこで、通信事業者は、ユーザから回線使用料金を徴収し、その中に含まれる基地局使用料金を基地局所有者A,Bに分配する。
【0030】
また、▲2▼同一の基地局所有者が所有する私設無線基地局間のハンドオーバの場合には、私設無線基地局7−1に対して課金された基地局使用料金と、私設無線基地局7−2に対して課金された基地局使用料金は、結局は同一の基地局所有者に支払われるものである。したがって、基地局課金装置8は、私設無線基地局7−1,7−2ごとに課金された基地局使用料金を基地局所有者ごとに集計する処理を行ってもよい。あるいは、私設無線基地局の識別番号からわかる基地局所有者単位に基地局使用料金の課金処理を行うようにしてもよい。後者の場合には、同一の基地局所有者が所有する私設無線基地局間のハンドオーバであれば、課金されている基地局使用料金は積算されていく。
【0031】
また、▲3▼通信事業者が所有する無線基地局と基地局所有者が所有する私設無線基地局との間のハンドオーバの場合には、基地局課金装置8は基地局所有者が所有する私設無線基地局から識別番号が入力されたときに、認証課金装置5から得られる回線使用時間情報をもとに課金処理を開始する。そして、無線端末と私設無線基地局との無線回線が切断された場合や、通信事業者が所有する無線基地局にハンドオーバしたときに、課金処理を終了する。これにより、基地局所有者が所有する私設無線基地局に対する基地局使用料金のみを把握することができる。
【0032】
(ハンドオーバ時の基地局使用料金の算出基準)
図5は、ハンドオーバ時の各無線基地局を介する回線使用時間を示す(請求項2)。図において、(1) は無線端末3の使用時間、(2) は無線基地局Aの使用時間、(3) は無線基地局Bの使用時間を示す。時間xで無線基地局Aから無線基地局Bへハンドオーバしている例である。この回線使用時間は認証課金装置5が管理している。
【0033】
図6は、ハンドオーバ時の各無線基地局を介する通信データ量を示す(請求項2)。図において、(1) は無線端末3の通信データ量(a+b)、(2) は無線基地局Aを介する通信データ量a、(3) は無線基地局Bを介する通信データ量bを示す。この通信データ量は認証課金装置5が測定している。
【0034】
ハンドオーバ形態▲1▼では、無線基地局A,Bが共に通信事業者の所有であり、基地局課金装置8は基地局使用料金を課金しない。
ハンドオーバ形態▲2▼では、無線基地局A,Bがともに同一の基地局所有者の所有する私設無線基地局であり、基地局課金装置8は、基地局識別番号に基づいて時間xまたは通信データ量aに応じた基地局使用料金と、時間(y−x)または通信データ量bに応じた基地局使用料金をそれぞれ算出して合計するか、基地局識別番号から同一の基地局所有者であると判断して時間yまたは通信データ量(a+b)に応じた基地局使用料金を算出する。
【0035】
ハンドオーバ形態▲3▼では、例えば無線基地局Aが通信事業者の所有とし、無線基地局Bが基地局所有者の所有する私設無線基地局とすると、基地局課金装置8は、基地局識別番号に基づいて時間(y−x)または通信データ量bに応じた基地局使用料金を算出する。
【0036】
ハンドオーバ形態▲4▼では、例えば無線基地局Aが基地局所有者Aの所有する私設無線基地局とし、無線基地局Bが基地局所有者Bの所有する私設無線基地局とすると、基地局課金装置8は、基地局識別番号に基づいて時間xまたは通信データ量aに応じた基地局使用料金と、時間(y−x)または通信データ量bに応じた基地局使用料金をそれぞれ算出する。
【0037】
また、基地局課金装置8は、ハンドオーバする無線基地局A,Bに対して、回線使用時間および通信データ量ではなく、無線基地局のアクセス回数をカウントするようにしてもよい(請求項3)。これは、認証課金装置5が認証した無線端末3の識別番号と、私設無線基地局Aに対応する基地局識別番号により、私設無線基地局Aのアクセス回数を「1」とカウントする。次に、私設無線基地局Bにハンドオーバすると、私設無線基地局Bのアクセス回数を「1」とカウントする。これにより、回線使用時間や通信データ量に関わらず、私設無線基地局のアクセス回数だけで基地局使用料金が算出されることになる。
【0038】
図7は、第1の実施形態および第2の実施形態における認証課金装置5と基地局課金装置8の課金範囲を示す。この課金範囲が請求項1(請求項2〜5)の特徴とするところである。
【0039】
図において、認証課金装置5は、無線基地局2または私設無線基地局7に関わらず、従来通りに無線端末3と通信網1との間で回線使用料金Cの課金処理を行う。基地局課金装置8は、私設無線基地局7を介する通信に対して、上記の回線使用時間、通信データ量、アクセス回数により基地局使用料金Dの課金処理を行う。
【0040】
これにより、基地局所有者の私設無線基地局7を介する通信の場合には、認証課金装置5が算出する回線使用料金Cの中に、基地局課金装置8が算出する基地局使用料金Dが含まれることになる。したがって、通信事業者にC−Dが支払われ、基地局所有者に基地局使用料金Dが支払われる。一方、通信事業者の無線基地局2を介する通信の場合には、回線使用料金Cが通信事業者に支払われる。また、上述したハンドオーバの4つの形態に対しては、基地局使用料金Dについて各私設無線基地局7に対して個別に課金処理することにより、各基地局所有者に対応する基地局使用料金を算出することができる。
【0041】
この実施形態では、従来の課金システムに基地局課金装置8を付加するだけで新たな通信料金課金システムが構成される。したがって、図1,3の構成では、基地局課金装置8を通信網1に接続する構成としたが、各私設無線基地局7に接続する構成としても、同様に私設無線基地局7に対する課金処理を行うことができる。ただし、この場合には、基地局課金装置8はそれぞれ接続された私設無線基地局7の識別番号を認識しており、私設無線基地局7から基地局課金装置8への識別番号伝送が不要となる。そのため、時間課金の場合には、ハンドオーバしたときに基地局制御装置4からその旨の通知を受け、課金処理の開始、終了を制御する必要がある。
【0042】
(第3の実施形態:請求項6〜10)
図8は、第3の実施形態における認証課金装置5と基地局課金装置8の課金範囲を示す。この課金範囲が請求項6(請求項7〜10)の特徴とするところである。なお、本実施形態は、第1の実施形態および第2の実施形態に対して、認証課金装置5および基地局課金装置8の処理内容が異なるものであり、図1または図3のシステム構成および図2または図4の処理フローはそのまま適用可能である。
【0043】
図8において、認証課金装置5は、無線端末3と無線基地局2または私設無線基地局7との間の無線回線および通信網1の回線使用料金Eの課金処理を行う。基地局課金装置8は、回線使用料金Eとは別に、無線基地局2および私設無線基地局7を介する通信に対して、上記の回線使用時間、通信データ量、アクセス回数により基地局使用料金Fの課金処理を行う。
【0044】
これにより、基地局使用料金Fは、無線基地局2および私設無線基地局7に関わらず課金処理されることになる。したがって、通信事業者の無線基地局2を介する通信の場合には、通信事業者にE+Fが支払われる。また、基地局所有者の私設無線基地局7を介する通信の場合には、通信事業者に回線使用料金Eが支払われ、基地局所有者に基地局使用料金Fが支払われる。
【0045】
また、上述したハンドオーバの4つの形態に対しては、基地局使用料金Fについて、無線基地局2および私設無線基地局7に対してそれぞれ個別に課金処理されるので、各基地局所有者に対応する基地局使用料金を算出することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の通信料金課金システムでは、基地局課金装置により、通信事業者以外の基地局所有者が所有する私設無線基地局の基地局使用料金を回線使用料金とは別に課金処理することができる。すなわち、基地局所有者に対する基地局使用料金の支払いが可能となる。なお、支払い形態については、通信事業者が一旦ユーザから基地局使用料金を含む回線使用料金を徴収した上で、基地局所有者に基地局使用料金を分配する方法や、逆に基地局所有者が一旦ユーザから基地局使用料金を含む回線使用料金を徴収した上で、通信事業者に回線使用料金を分配する方法や、通信事業者と基地局所有者が個別にユーザに対する請求・徴収するようにしてもよい。
【0047】
これにより、基地局所有者による私設無線基地局の設置を可能とし、無線通信システムがカバーするエリアを広くするために多くの無線基地局を必要とする場合や、無線端末の送信電力を小さくして消費電力を低減するために無線基地局を密に多数必要とする場合に、容易かつ速やかに対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信料金課金システムの第1の実施形態を示すブロック図。
【図2】第1の実施形態の処理の流れを示すフローチャート。
【図3】本発明の通信料金課金システムの第2の実施形態を示すブロック図。
【図4】第2の実施形態の処理の流れを示すフローチャート。
【図5】ハンドオーバ時の各無線基地局を介する回線使用時間を示す図。
【図6】ハンドオーバ時の各無線基地局を介する通信データ量を示す図。
【図7】第1の実施形態および第2の実施形態における認証課金装置5と基地局課金装置8の課金範囲を示す図。
【図8】第3の実施形態における認証課金装置5と基地局課金装置8の課金範囲を示す図。
【図9】従来の無線通信システムの構成例を示す図。
【符号の説明】
1 通信網
2 無線基地局
3 無線端末
4 基地局制御装置
5 認証課金装置
6 他の通信網
7 私設無線基地局
8 基地局課金装置
Claims (10)
- 任意の無線端末と無線回線を介して接続する無線基地局と、
前記無線基地局を介して前記無線端末と通信を行う通信網と、
前記無線端末から通知される識別番号により前記通信網に接続のための認証を行い、前記無線端末が前記無線基地局を介して前記通信網に接続したときの回線使用料金を算出する認証課金装置と
を備えた通信料金課金システムにおいて、
前記無線基地局および前記通信網を所有する通信事業者以外の者が所有する私設無線基地局が前記通信網に接続され、前記無線端末がその私設無線基地局を介して前記通信網に接続されるときに、その私設無線基地局の使用に関わる基地局使用料金を算出する基地局課金装置を備え、
前記無線端末が前記私設無線基地局を介して前記通信網に接続されるときに、前記通信事業者が徴収する前記回線使用料金に含まれる前記基地局使用料金を前記私設無線基地局の所有者に分配する
ことを特徴とする通信料金課金システム。 - 前記基地局課金装置は、
前記認証課金装置が管理する通信時間または通信データ量と、前記私設無線基地局から通知される識別番号を基に、前記私設無線基地局の使用に関わる基地局使用料金を算出する構成である
ことを特徴とする請求項1に記載の通信料金課金システム。 - 前記基地局課金装置は、
前記認証課金装置が認証した前記無線端末の識別番号と、前記私設無線基地局から通知される識別番号を基に、前記私設無線基地局のアクセス回数に応じて基地局使用料金を算出する構成である
ことを特徴とする請求項1に記載の通信料金課金システム。 - 前記基地局課金装置は、
前記私設無線基地局の識別番号を基に、前記私設無線基地局ごとに基地局使用料金を算出し、前記私設無線基地局の所有者ごとに基地局使用料金を集計する構成である
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の通信料金課金システム。 - 前記基地局課金装置は、
前記私設無線基地局の識別番号を基に、前記私設無線基地局の所有者ごとに基地局使用料金を算出する構成である
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の通信料金課金システム。 - 任意の無線端末と無線回線を介して接続する無線基地局と、
前記無線基地局を介して前記無線端末と通信を行う通信網と、
前記無線端末から通知される識別番号により前記通信網に接続のための認証を行い、前記無線端末が前記無線基地局を介して前記通信網に接続したときの回線使用料金を算出する認証課金装置と
を備えた通信料金課金システムにおいて、
前記認証課金装置は、前記回線使用料金として前記無線端末と前記無線基地局との間の無線回線および前記通信網の使用に関わる料金を算出する構成とし、
さらに、前記無線基地局の使用に関わる基地局使用料金を前記回線使用料金とは別に算出する基地局課金装置を備え、
前記無線基地局および前記通信網を所有する通信事業者以外の者が所有する私設無線基地局が前記通信網に接続され、前記無線端末がその私設無線基地局を介して前記通信網に接続されるときに、前記基地局課金装置が前記私設無線基地局の使用に関わる基地局使用料金を算出する構成であり、
前記通信事業者の無線基地局を介する通信の場合には、前記通信事業者に前記回線使用料金と前記基地局使用料金が支払われ、前記基地局所有者の私設無線基地局を介する通信の場合には、前記通信事業者に前記回線使用料金が支払われ、前記基地局所有者に前記基地局使用料金が支払われ、ハンドオーバにより前記無線基地局と前記私設無線基地局を介する通信の場合には、前記通信事業者に前記回線使用料金が支払われ、無線基地局と私設無線基地局の各基地局所有者にそれぞれ対応する基地局使用料金が支払われる
ことを特徴とする通信料金課金システム。 - 前記基地局課金装置は、
前記認証課金装置が管理する通信時間または通信データ量と、前記無線基地局および前記私設無線基地局から通知される識別番号を基に、前記無線基地局および前記私設無線基地局の使用に関わる基地局使用料金を算出する構成である
ことを特徴とする請求項6に記載の通信料金課金システム。 - 前記基地局課金装置は、
前記認証課金装置が認証した前記無線端末の識別番号と、前記無線基地局および前記私設無線基地局から通知される識別番号を基に、前記無線基地局および前記私設無線基地局のアクセス回数に応じて基地局使用料金を算出する構成である
ことを特徴とする請求項6に記載の通信料金課金システム。 - 前記基地局課金装置は、
前記無線基地局および前記私設無線基地局の識別番号を基に、前記無線基地局および前記私設無線基地局ごとに基地局使用料金を算出し、前記無線基地局および前記私設無線基地局の所有者ごとに基地局使用料金を集計する構成である
ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の通信料金課金システム。 - 前記基地局課金装置は、
前記無線基地局および前記私設無線基地局の識別番号を基に、前記無線基地局および前記私設無線基地局の所有者ごとに基地局使用料金を算出する構成である
ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の通信料金課金システム。
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