JP3589448B2 - π形形状マクラギ及び該マクラギを用いた省力型軌道構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は鉄道における建設コストの低廉化および保守の省力化を図るマクラギおよび軌道構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンクリート床板または路盤コンクリート上に敷設する軌道には、マクラギ、バラストを主要材料としたバラスト軌道、レールを支持するためのプレキャストコンクリートスラブと床コンクリートとの間にセメントアスファルトモルタルを緩衝材として充填したスラブ軌道、弾性マクラギ直結軌道等が採用されている。
【0003】
バラスト軌道は建設コストが低廉で敷設が容易であり、さらに軌道狂いの調整が容易であるが、列車荷重の繰り返しによって発生する変形を定常的に修復しなければならず、特に高速鉄道においては軌道の整備度を高水準に保持する必要があり、繰り返し荷重による劣化に対しバラスト交換を要し、そのための経費、労力が多くかかってしまう。
【0004】
このため、現在省力化軌道としては、スラブ軌道、弾性マクラギ直結軌道が開発されている。これらの省力化軌道では、騒音や構造物の振動が大きかったり、高価であったりしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の省力化軌道においては、騒音や構造物の振動が大きかったり、あるいは騒音や構造物の振動はバラスト軌道並であるが、建設コストが高いという問題があった。
【0006】
本発明は上記課題を解決するためのもので、低コスト化を図るとともに、騒音低減機能、構造物の振動伝達を小さくする機能を持続することができるマクラギおよび保守作業省力型軌道構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のπ形形状マクラギは、列車荷重のかからないレール間にまたがる長さのマクラギにおいて、レール間の中央部分下側に切り欠きを形成するとともに、レール両端部下側にズレ止めおよび高さ調整コンクリートの側壁部が設けられる切り欠きを形成し、列車荷重のかかるレール直下部を凸形にしたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明のπ形形状マクラギを用いた省力型軌道構造は、コンクリート床版上に設置されたズレ止めおよび高さ調整コンクリート上に設けられるマクラギが、列車荷重のかからないレール間の中央部分下側およびレール両端部下側に切り欠きを設けて列車荷重のかかるレール直下部を凸形にしたπ形形状マクラギであり、前記マクラギの凸形部の面に弾性材が取り付けられているとともに、前記ズレ止めおよび高さ調整コンクリートの側壁部が前記マクラギのレール両端部下側の切り欠き部に設けられることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1はレール間にまたがる長さのマクラギにおいて、レール間の中央部分下側および弾性材が取り付けられた箇所より外側部分下側(レール両端部下側)に切り欠きを設けてπ形形状としたマクラギの例を示す図で、図1(a)は斜視図、図1(b)は側面図である。なお、1はπ形形状としたマクラギ、2はレール締結装置、3はレールである。
【0010】
マクラギに対する列車荷重は殆どレール直下部にかかり、それ以外にはあまりかからない。列車荷重がそれほどかからない部分は本来応力上不要である。そこで、図1に示すように、荷重のかからないレール間の中央部分、レールより外側部分のマクラギ下面を切り欠いてπ形形状とし、マクラギ重量を軽減化する。このように、応力上不要な部分を切り欠いた構造とすることにより、マクラギを軽量化し、製作コストの低減化が図れる。
【0011】
図2はπ形形状マクラギを用いた省力型軌道構造の例を示す図で、図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)のA−A断面図であり、図1と同一参照数字は同一内容を示している。なお、4はコンクリート床版、5はズレ止めおよび高さ調整コンクリート、6は弾性材、7は縁切り材、8は保持ボルトである。
【0012】
図2に示す例はコンクリート床版4の上に、弾性材6および縁切り材7が取り付けられたπ形形状のマクラギ1を所定の位置・間隔で配列する。マクラギ1は工場生産されたものであり、下面に弾性材6を介在させることにより振動が低減され、防振機能が付与されて構造物の振動音が低減される。次に、レール締結装置2をマクラギ1の上に設置してレール3をマクラギ1に締結する。このときレール3は両端が支持されているので、マクラギ1がレール下面にぶら下がった状態であり、必要に応じてマクラギ1 の保持ボルト8によりその高さに保持する。次いで、型枠を設置し、マクラギ受台となるズレ止めおよび高さ調整コンクリート5を、コンクリート床版4の上に直接打設し、養生してズレ止めおよび高さ調整コンクリート5上に軌きょうを固定する。この時、縁切り材7によりズレ止めおよび高さ調整コンクリート5とマクラギ1とは直接当たらないようにしている。こうしてレール、マクラギ、ズレ止めおよび高さ調整コンクリートを一体化することにより、確実に軌きょうを固定することができるため、軌道の変状がなくなり、軌道保守の省力化を図ることができる。
【0013】
このようなマクラギを用いない従来工法では、マクラギの横方向への移動をズレ止めおよび高さ調整コンクリート5のマクラギ端部に延びる側壁部により防止していた。しかし、本発明では、マクラギ1がπ形形状となっているため、マクラギ両端の切り欠き部分にズレ止めおよび高さ調整コンクリート5の側壁部が設置できるため、従来のようなマクラギ端部の外側に延びる側壁部が要らなくなり、工期の短縮と建設コストの削減が図れる。また、ズレ止めおよび高さ調整コンクリートの内・外型枠は線路方向に一定の高さとすることができると共に、外型枠はマクラギ端部に合わせられ、さらに内型枠は複雑な型枠の加工や煩雑な組み立てがなくなり、工期の短縮と建設コストの削減が図れる。
【0014】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、応力上不要な部分を切り欠いたことにより、マクラギ製造コストを低減することができる。また、マクラギ重量が軽くなるため、運搬や軌道への配列が容易となり、施工日数の短縮と建設コストを低減することができる。
【0015】
請求項2の発明によれば、ズレ止めおよび高さ調整コンクリートの施工において、内・外型枠の高さを線路方向に一定の高さとすることができると共に、外型枠はマクラギ端部に合わせられ、さらに内型枠は複雑な型枠の加工や煩雑な組み立てがなくなり、工期の短縮と建設コストの削減が図れる。また、マクラギの横方向への移動をマクラギのレール直下部に設けた凸形のズレ止めおよび高さ調整の機能を持つマクラギ受台コンクリートとのかみ合わせにより防止することができるため、マクラギ受台であるズレ止めおよび高さ調整コンクリートの幅をマクラギの長さとすることができ、従来のマクラギ端部に延びる側壁部が不要となり、工期の短縮と建設コストの削減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】π形形状としたマクラギの例を示す図である。
【図2】π形形状としたマクラギを用いた保守作業省力形軌道の例を示す図である。
【符号の説明】
1…π形形状としたマクラギ、2…レール締結装置、3…レール、4…コンクリート床版、5…ズレ止めおよび高さ調整コンクリート、6…弾性材、7…縁切り材、8…保持ボルト。

Claims (2)

  1. レール間にまたがる長さのマクラギにおいて、列車荷重のかからないレール間の中央部分下側に切り欠きを形成するとともに、レール両端部下側にズレ止めおよび高さ調整コンクリートの側壁部が設けられる切り欠きを形成し、列車荷重のかかるレール直下部を凸形にしたことを特徴とするπ形形状マクラギ。
  2. コンクリート床版上に設置されたズレ止めおよび高さ調整コンクリート上に設けられるマクラギが、列車荷重のかからないレール間の中央部分下側およびレール両端部下側に切り欠きを設けて列車荷重のかかるレール直下部を凸形にしたπ形形状マクラギであり、前記マクラギの凸形部の面に弾性材が取り付けられているとともに、前記ズレ止めおよび高さ調整コンクリートの側壁部が前記マクラギのレール両端部下側の切り欠き部に設けられることを特徴とするπ形形状マクラギを用いた省力型軌道構造。
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