JP3588319B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気圧保持力を最内側のカーカスプライに持たせることにより従来的なインナーライナを排除し、耐久性を維持しつつ軽量化を達成した空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
チューブレスの空気入りタイヤでは、通常、内圧空気を気密に保持するために、カーカスの内側に低空気透過性ゴム組成物からなるインナーライナが内貼りされている。しかし、このようなタイヤにあっても、近年の強い低燃費化等の要望に伴って、さらなる軽量化が望まれている。
【0003】
そのために、例えば特開平6−156007号公報、及び特開平8−113007号公報等に示す如く、最内側のカーカスプライのトッピングゴムを前記低空気透過性ゴム組成物で形成し、このカーカスプライに空気保持力を持たせることにより前記インナーライナを排除したインナーライナレス構造のタイヤが提案されている。
【0004】
他方、カーカスプライaは、従来、図7(A)に示すように、カーカスコードが長手方向に平行に引き揃えられたコード配列体bをトッピングゴムcにより被覆してなる長尺の1次プライdを原反として形成される。詳しくは、この1次プライdを、長さ方向に対して所望の角度α(例えばラジアルタイヤでは75〜90゜程度)でかつカーカスプライaの巾相当の長さLaで切断片d1・・・ に切断する一方、各切断片d1の非切断側の端部de、de間を順次連結(1次継ぎj1)することにより、カーカスコードが長手方向に対して前記角度αで配列する長尺な2次プライfを形成する。そして、図7(B)に示すように、この2次プライfを1周長さで切断しその周方向の両端部fe、fe間を連結(2次継ぎj2)することによって、前記カーカスプライaを形成している。
【0005】
このとき、前記1次継ぎj1、及び2次継ぎj2には、通常、図8に示すように、端部de、de間、及び端部fe、fe間を重ね合わせて圧着することにより重ね継ぎ部gが形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、前述のインナーライナレス構造のタイヤでは、この重ね継ぎ部gの接合ラインg1がタイヤ内腔面で露出する。その結果、圧着不足の場合や加硫時のゴム流れが悪い場合等には、この接合ラインg1を起点としてクラックが発生し易くなり、空気圧保持性や耐久性を著しく低下させるという問題がある。特に2次継ぎj2は、成形ドラム上で行われるため、圧着不足(接合不足)となりやすく、この傾向が強くなる。
【0007】
そこで本発明は、インナーライナレス構造のタイヤの内腔面に、少なくとも2次継ぎによって形成される重ね継ぎ部を覆う、薄い帯状ゴムストリップ層を配することを基本として、接合ラインを起点としたクラック等の発生を効果的に抑制でき、優れた耐久性や空気圧保持力を確保しつつ軽量化を達成しうる空気入りタイヤの提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願請求項1の空気入りタイヤの発明は、カーカスコードが平行に引き揃えられたコード配列体をトッピングゴムにより被覆した1次プライを斜め切りしかつ1次継ぎすることにより形成した2次プライを用いて、該2次プライを1周長さとししかも周方向の両端部で2次継ぎすることによりタイヤ内腔を囲んでビードコア間に架け渡される1枚以上のカーカスプライを形成し、
かつ最内側のカーカスプライは、前記ビードコア間においてタイヤ内腔側に向く前記トッピングゴムの内側部分によりタイヤ内腔面を形成するとともに、
この最内側のカーカスプライの前記トッピングゴムの前記内側部分は、ジエン系ゴムの50〜90重量%と、ハロゲン化ブチルゴム若しくはイソブチレン・パラメチルスチレン共重合体のハロゲン化物の10〜50重量%とを含む低空気透過性ゴム組成物からなり、かつ前記外側部分は非低空気透過性ゴム組成物からなるとともに、
タイヤ内腔面に、少なくとも前記2次継ぎされることにより形成される重ね継ぎ部がなすタイヤ内腔面上の接合ラインを覆って、前記ビードコア間方向にのびる厚さ0.1〜0.5mm、かつ巾5〜80mmの帯状のゴムストリップ層を配したことを特徴としている。
【0009】
また請求項2の発明では、前記ゴムストリップ層は、ゴム基材としてジエン系ゴムを90重量%より多く含有した非低空気透過性ゴム組成物からなることを特徴としている。
【0010】
また請求項3の発明では、前記ゴムストリップ層は、前記1次継ぎにより形成される重ね継ぎ部を覆うゴムストリップ層を含むことを特徴としている。
【0011】
また請求項4の発明では、前記最内側のカーカスプライのトッピングゴムは、カーカスコードの内縁からタイヤ内腔面までのゴム厚さが0.2〜0.7mmであることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。
図1は本発明の空気入りタイヤが乗用車用タイヤである場合の子午断面を示している。
【0013】
図において、空気入りタイヤ1は、トレッド部2と、その両端からタイヤ半径方向内方にのびるサイドウォール部3と、各サイドウォール部3の内方端に位置しかつビードコア5を埋設したビード部4とを具える。又タイヤ1には、前記ビードコア5、5間にカーカス6が架け渡されるとともに、このカーカス6の半径方向外側かつトレッド部2の内方には強靱なベルト層7が配される。
【0014】
前記ベルト層7は、高弾性のベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば10゜〜35゜の角度で傾斜配列した2枚以上、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bから形成される場合を例示する。このベルトプライ7A、7Bは、ベルトコードがプライ間相互で交差するように向きを違えて配され、これによるコードのトライアングル構造によってベルト剛性を高め、トレッド部2の略全巾をタガ効果を有して補強する。
【0015】
又前記カーカス6は、図2に示すように、カーカスコード10をタイヤ周方向に対して例えば75〜90度の角度αで配列した1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ9から形成される。このカーカスプライ9は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るプライ本体部6Aと、本例では、このプライ本体部6Aに連なりかつ前記ビードコア5の廻りをタイヤ軸方向外側から内側に折返されるプライ折返し部6Bとを有する、所謂1−0構造を具えている。なお要求により、2枚のカーカスプライ9、9を用いた所謂2−0構造、或いは所謂1−1構造のものも好適に採用しうる。
【0016】
ここで、前記カーカスプライ9は、図3(A)の如く、カーカスコード10が長手方向に沿って平行に引き揃えられたコード配列体11をトッピングゴム12により被覆してなる長尺の1次プライDを原反として形成される。この1次プライDは、長さ方向に対して前記角度αでかつカーカスプライ9の巾相当の長さLaで切断片D1・・・ に切断され、しかる後、各切断片D1の非切断側の端部De、De間を順次連結(1次継ぎJ1)することにより、カーカスコードが長手方向に対して前記角度αで配列する長尺な2次プライFに形成される。そしてこの2次プライFを、1周長さで切断しその周方向の両端部Fe、Fe間を連結(2次継ぎJ2)することによって、前記カーカスプライ9が形成される。
【0017】
従って、カーカスプライ9には、図3(B)にタイヤ赤道Cに沿う周方向断面を略示する如く、複数の1次継ぎJ1と一つの2次継ぎJ2とが存在し、これによって周方向に連続する。
【0018】
そして本実施態様では、最内側のカーカスプライ9Aに空気圧保持力を付与することにより、従来的なインナーライナを排除している。即ち、最内側のカーカスプライ9Aは、前記ビードコア5、5間においてタイヤ内腔H側に向く前記トッピングゴム12の内側部分12iによりタイヤ内腔面HSを形成している。
【0019】
又前記空気圧保持力を付与するために、図4に示すように、前記最内側のカーカスプライ9Aのトッピングゴム12の前記内側部分12iと、その反対の外側部分12oとのうちの少なくとも前記内側部分12iを、低空気透過性ゴム組成物13で形成している。
【0020】
お、前記外側部分12oに、ゴム基材としてジエン系ゴムを90重量%より多く使用した非低空気透過性ゴム組成物14を用いている。このジエン系ゴムとして、天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴムなどを、単独或いは組み合わせて使用できる。
【0021】
又前記低空気透過性ゴム組成物13は、ゴム基材として、前記ジエン系ゴムの50〜90重量%と、ハロゲン化ブチルゴム若しくはイソブチレン・パラメチルスチレン共重合体のハロゲン化物の10〜50重量%とを含んだものを使用している。これによって、低空気透過性と、他のゴム部材やカーカスコード10との接着性との両立を図っている。なお接着性の観点から、前記範囲内において、前記ジエン系ゴムの含有量を65重量%以上とし、又ハロゲン化ブチルゴム若しくはイソブチレン・パラメチルスチレン共重合体のハロゲン化物の含有量を35重量%以下とするのが好ましい。
【0022】
前記ハロゲン化ブチルゴムとしては、塩素化ブチルゴム、及び臭素化ブチルゴムが使用できる。
【0023】
又前記イソブチレン・パラメチルスチレン共重合体のハロゲン化物としては、特に制限はないが、接着性の観点から、イソブチレン含有量が、89〜97重量%、好ましくは89〜95重量%、とくに好ましくは89〜93重量%であるのがよい。なお市販のイソブチレン・パラメチルスチレン共重合体のハロゲン化物としては、例えばエクソン化学社製のEXXPRO90−10、EXXPRO 89−4、EXXPRO93−5などがある。
【0024】
なお本例では、前記低空気透過性ゴム組成物13における接着性をより高く確保するために、粘着付与剤を添加するとともに、可塑剤の使用を排除している。この粘着付与剤として、例えばクマロン樹脂、フェノール樹脂、テルペン樹脂、石油系炭化水素樹脂、ロジン誘導体などがあり、ゴム基材100重量%に対して、1〜10重量部、さらには3〜10重量%、さらには3〜8重量%を配合することが接着性の観点から好ましい。又前記可塑剤としては、ミネラルオイル、アロマオイルなどの鉱物油系軟化剤、植物系軟化剤、フタル酸誘導体などが知られており、通常、ゴムの加工性や柔軟性の向上のために添加させるが、本例では、接着性を減じる傾向があるため使用していない。
【0025】
次に、前記2次継ぎJ2は、図5(A)に示すように、端部Fe、Fe間を互いに重ね合わせて圧着することにより行われ、これによって重ね継ぎ部20が形成される。又本例では、前記1次継ぎJ1(図5(B)に示す)も同様に、端部De、De間を互いに重ね合わせて圧着することにより行われ、これによって重ね継ぎ部21が形成される。
【0026】
この重ね継ぎ部20、21では、インナーライナレス構造とすることにより、その接合ライン20A、21Aがタイヤ内腔面HSで露出する。その結果、圧着不足や加硫時のゴム流れ不足、或いは離形剤の浸入などが原因して、この接合ラインg1を起点としてクラックが発生し易い。特に2次継ぎJ2は、成形ドラム上で行われるため、接合精度に劣りかつ圧着不足となりやすく、この傾向が強くなる。
【0027】
そこで本実施態様では、前記タイヤ内腔面HSに、少なくとも2次継ぎJ2によってなる前記重ね継ぎ部20の接合ライン20Aを覆って、前記ビードコア5、5間方向にのびるゴムストリップ層22を添設している。なお本例では、同様に、1次継ぎJ1によってなる前記重ね継ぎ部21の接合ライン21Aを覆うゴムストリップ層23を添設する場合を例示している。
【0028】
このゴムストリップ層22、23は、夫々厚さT1が0.1〜0.5mm、かつ巾W1が5〜80mmの薄い帯状をなし、前記接合ライン20A、21Aの露出部分を被覆、保護するにより、クラックの発生を効果的に抑制する。なお厚さT1が0.1mm未満、及び巾W1が5mm未満では、抑制効果が充分に発揮されず、逆に厚さT1が0.5mmより大、及び巾W1が80mmより大では、重量が不必要に増加し、インナーライナレス構造による軽量化のメリットが損なわれるだけでなく、タイヤのユニフォミティにも悪影響を及ぼす。このため、前記巾W1は25〜50mm程度がより好ましい。
【0029】
このゴムストリップ層22、23は、耐エアリーク性能の観点から低空気透過性ゴム組成物で形成するのが好ましく、このとき、前記内側部分12iと同じ、若しくは同種組成の低空気透過性ゴム組成物、或いは異種組成の低空気透過性ゴム組成物とすることができる。ここで、前記「同種組成」とは、ゴム基材を構成するゴムの種類が同じでその配合割合が異なるものを意味し、又「異種組成」とは、ゴム基材を構成するゴムの種類自体が相違するものを意味する。なおゴムストリップ層22、23は非低空気透過性ゴム組成物で形成することもできる。
【0030】
又前記最内側のカーカスプライ9Aでは、カーカスコード10の内縁からタイヤ内腔面HSまでのゴム厚さT2(被覆厚さ)が0.2〜0.7mmであることが好ましく、0.2mm未満では、耐エアリーク性能の低下が大きく空気圧保持力を充分に確保することが難しい。又0.7mmをこえると、重量が不必要に増加し、インナーライナレス構造による軽量化のメリットが損なわれる。
【0031】
又本例では、前述の如く、前記外側部分12oに、非低空気透過性ゴム組成物14を用いた場合を例示したが、前記内側部分12iと同じ、若しくは同種組成の低空気透過性ゴム組成物、或いは異種組成の低空気透過性ゴム組成物により形成するのも良い。
【0032】
なお前記外側部分12oが非低空気透過性ゴム組成物14で形成されているので、前記内側部分12iと外側部分12oとの境界線Kは、本例の如くカーカスコード10の内縁よりも外側に位置させることが、軽量化と耐エアリーク性能との観点から好ましい。
【0033】
又前記1次継ぎJ1では、例えば図6に示すように、端部De、De間を端面を付き合わせてジッパー状に接合する場合もあるが、係る場合にも、この継ぎ部24をゴムストリップ層23で被覆するのが好ましい。
【0034】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【0035】
【実施例】
図1に示す構造をなすタイヤサイズが195/65R15のタイヤを、表1の仕様に基づき試作するとともに、各試供タイヤのタイヤ重量、耐エアリーク性能(空気圧保持性)、耐久性をそれぞれ測定するとともに、従来タイヤと比較しその結果を表1に記載する。なお表1に用いたゴム組成部の組成を表2に記載する。
【0036】
(1)タイヤ重量:
タイヤ1本当たりの重量を測定し、従来タイヤを100とする指数で表示している。値が小さい方が軽量である。
【0037】
(2)耐エアリーク性能(空気圧保持性):
試供タイヤを、リム(15×6JJ)に装着し、かつ内圧(300kPa)を充填した後、90日間自然放置したときの内圧低下率を従来タイヤを100とする指数で表示している。値が小さい方が良好である。
【0038】
(3)耐久性
試供タイヤを、リム(15×6JJ)に装着し、かつ内圧(190kPa)を充填して、ドラム上で荷重(6.96kN)、速度(70km/h)で走行させ、タイヤ外表面に損傷が発生するまでの走行距離を、従来タイヤを100とした 時の指数で表示した。指数は大きい方が良好である。
【0039】
【表1】
Figure 0003588319
【0040】
【表2】
Figure 0003588319
【0041】
表1に示すように、実施例のタイヤでは、インナーライナレス構造において、そのメリットを生かしながら、耐久性を大巾に向上できるのが確認できる。
【0042】
【発明の効果】
叙上の如く本発明は構成しているため、インナーライナレス構造のタイヤにおける、カーカスプライの重ね継ぎ部からのクラック等の発生を効果的に抑制でき、優れた耐久性や空気圧保持力を確保しつつ軽量化を達成しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のタイヤの断面図である。
【図2】そのカーカスプライの2次継ぎを示す斜視図である。
【図3】(A)は1次プライと2次プライとを説明する線図、(B)はカーカスプライの1次継ぎ及び2次継ぎを説明する周方向の略断面図である。
【図4】カーカスプライのトッピングゴムを説明する断面図である。
【図5】(A)、(B)は、1次継ぎ及び2次継ぎを拡大して示す断面図である。
【図6】1次継ぎの他の例を示す断面図である。
【図7】(A)、(B)は、カーカスプライの形成過程を説明する線図である。
【図8】従来の問題点を説明するカーカスプライの重ね継ぎ部の断面図である。
【符号の説明】
5 ビードコア
9 カーカスプライ
9A 最内側のカーカスプライ
10 カーカスコード
11 コード配列体
12 トッピングゴム
12i 内側部分
12o 外側部分
13 低空気透過性ゴム組成物
20、21 重ね継ぎ部
22、23 ゴムストリップ層
D 1次プライ
F 2次プライ
J1 1次継ぎ
J2 2次継ぎ
H タイヤ内腔
HS タイヤ内腔面

Claims (4)

  1. カーカスコードが平行に引き揃えられたコード配列体をトッピングゴムにより被覆した1次プライを斜め切りしかつ1次継ぎすることにより形成した2次プライを用いて、該2次プライを1周長さとししかも周方向の両端部で2次継ぎすることによりタイヤ内腔を囲んでビードコア間に架け渡される1枚以上のカーカスプライを形成し、
    かつ最内側のカーカスプライは、前記ビードコア間においてタイヤ内腔側に向く前記トッピングゴムの内側部分によりタイヤ内腔面を形成するとともに、
    この最内側のカーカスプライの前記トッピングゴムの前記内側部分は、ジエン系ゴムの50〜90重量%と、ハロゲン化ブチルゴム若しくはイソブチレン・パラメチルスチレン共重合体のハロゲン化物の10〜50重量%とを含む低空気透過性ゴム組成物からなり、かつ前記外側部分は非低空気透過性ゴム組成物からなるとともに、
    タイヤ内腔面に、少なくとも前記2次継ぎされることにより形成される重ね継ぎ部がなすタイヤ内腔面上の接合ラインを覆って、前記ビードコア間方向にのびる厚さ0.1〜0.5mm、かつ巾5〜80mmの帯状のゴムストリップ層を配したことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記ゴムストリップ層は、ゴム基材としてジエン系ゴムを90重量%より多く含有した非低空気透過性ゴム組成物からなることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ゴムストリップ層は、前記1次継ぎにより形成される重ね継ぎ部を覆うゴムストリップ層を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記最内側のカーカスプライのトッピングゴムは、カーカスコードの内縁からタイヤ内腔面までのゴム厚さが0.2〜0.7mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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