JP3587603B2 - 逆止制水弁 - Google Patents

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岩作 佐山
友山 丹治
章 大林
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、流路の流出口側から流入口側へ流体が逆流するのを防止するとともに、流入口側から流出口側への流体の流れを止めることのできる逆止制水弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、給水配管中には、給水本管側から給水支管側へのみ給水するように、流入口側を給水本管に接続し、流出口側を給水支管に接続するとともに、流入口側から流出口側への給水を止めることのできる逆止制水弁が配設される。
上述した逆止制水弁は、ハウジングに螺合するねじ杆を回転させてハウジングから突出するねじ杆の長さを変化させることにより、弁体の移動長を調整して逆止弁となったり、制水弁となる構成とされている。
なお、上記した構成の逆止制水弁は、例えば実公昭62−46925号公報、特公平7−2519号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の逆止制水弁は、ハウジングから突出するねじ杆の長さを変化させることにより、弁体の移動長を調整する構成とされているので、弁体の移動長を最小、すなわちゼロにすると、ハウジングから突出するねじ杆の長さが最小になる。
そして、弁体の移動長を最大にすると、ハウジングから突出するねじ杆の長さは最大になる。
【0004】
したがって、ねじ杆の移動ストロークが確保できなければ、逆止制水弁を配設することができなくなる。
また、ねじ杆の移動ストロークを確保しなければならないので、逆止制水弁を配設するために余分なスペースが必要となり、スペースを有効に利用することができないなどの不都合があった。
【0005】
この発明は、上記したような不都合を解消するためになされたもので、配設スペースが少なく、スペースを有効に利用することのできる逆止制水弁を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、弁体がスプリングの付勢力に抗して移動することにより、流路を開放し、ねじ杆を回動させることにより、弁体の移動長を調整する逆止制水弁において、ねじ杆のねじ部をハウジングの中に位置させるとともに、ねじ杆の突出部をハウジングの外に位置させて、その位置でハウジングからの突出長を変化させずに回転するようにねじ杆をハウジングに支持させ、弁体を、ねじ部が挿入される弁筒を有する構成とし、ねじ部に螺合し、弁筒の移動長を調整する駆動環を設け、ねじ杆の回転によって駆動環がねじ杆とともに回転するのを阻止する阻止部材を設け、ねじ部の先端に、弁筒との間に所定のクリアランスを有し、ねじ部よりも大径な案内部を設けたものである。
そして、弁体がねじ杆に衝合するのを防止する緩衝材を設けたり、弁体が駆動環に衝合するのを防止する緩衝材を設けるのが望ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明などについて説明する。
図1、図2および図3はこの発明にかかる逆止制水弁の構成を示す断面図であり、図1および図2は逆止弁の状態を示し、図3は制水弁の状態を示している。
【0008】
これらの図において、1はハウジングを構成するハウジング本体を示し、流入口2と、この流入口2と直交する方向に開口し、互いに連通するとともに、流入口2に連通した2つの流出口3,4と、流入口2の延長線上に位置する開口5とが設けられている。
そして、流入口2を設けた外周端に取付用のフランジ2fが設けられ、各流出口3,4を設けた外周端部に雄ねじ3e,4eが形成され、開口5を形成する内壁に雌ねじ5iが形成されている。
【0009】
11はハウジングを構成する蓋体を示し、ハウジング本体1の開口5を閉塞するものであり、雌ねじ5iに螺合する雄ねじ12が形成され、中心に貫通孔13が設けられるとともに、貫通孔13の周囲に位置する細径部分の外周端部に雄ねじ14が形成されている。
21はパッキンを示し、ハウジング本体1と蓋体11との間を水密に封止するためのものである。
【0010】
31はねじ杆を示し、外周に雄ねじが形成されたねじ部32と、このねじ部32に連なり、蓋体11の貫通孔13に、回動可動に嵌合する嵌合部33と、この嵌合部33に連なり、蓋体11から突出する突出部34とで構成されている。
そして、突出部34には、蓋体11、後述する袋ナット41をねじ部32とで挟持するEリングと称されるような止め輪42を係止させる周回した溝34dと、平断面の外周が方形となる面を有する把持部分34gとが形成されている。
なお、嵌合部33の軸径はねじ部32の軸径よりも小さく、突出部34の軸径は、嵌合部33の軸径と同径もしくはそれ以下とされている。
【0011】
41は蓋体11の雄ねじ14に螺合する袋ナットを示し、ねじ杆31が貫通する孔が設けられている。
43はパッキンを示し、蓋体11とねじ杆31との間を水密に封止するためのものである。
51はねじ杆31のねじ部32が螺合する駆動環を示し、外周の半径方向に起立する衝合ピン52が植設されている。
61は蓋体11に植設された阻止部材としてのストッパピンを示し、衝合ピン52に衝合して駆動環51の回転を阻止するものである。
【0012】
71は弁体を示し、ハウジング本体1の流入口2を内側から開閉する弁パッキン72と、この弁パッキン72を載置するフランジ73fが設けられ、弁パッキン72をフランジ73fとで挟む位置関係に、弁パッキン72を貫通した端部外周に雄ねじ73eが形成され、ねじ杆31のねじ部32が挿通される弁筒73と、弁パッキン72をフランジ73fとで挟持するように弁筒73が挿通される座金74と、弁筒73の雄ねじ73eに螺合し、フランジ73fに弁パッキン72を固定するとともに、弁筒73の一端を閉塞するキャップ75とで構成されている。
なお、フランジ73fの上下の外縁に、連続的または断続的に周回する突条73ru,73rdが設けられている。
【0013】
81はコイルスプリングを示し、ねじ杆31のねじ部32、弁体71の弁筒73の周囲で、蓋体11とフランジ73fとの間に装填され、弁パッキン72でハウジング本体1の流入口2を閉塞するように弁体71を付勢するものである。
【0014】
次に、各部の組立について説明する。
まず、弁体71の組立について説明すると、弁パッキン72に弁筒73を挿通して突条73ruの内側のフランジ73fに弁パッキン72を載置する。
そして、座金74に弁筒73を挿通して弁パッキン72上に座金74を載置した後、雄ねじ73eにキャップ75を螺合させて締め付けることにより、フランジ73fに弁パッキン72を固定でき、弁体71の組立が完了する。
【0015】
次に、ねじ杆31の蓋体11への取付について説明すると、ストッパピン61を植設した蓋体11の貫通孔13に、ねじ部32に駆動環51を螺合させたねじ杆31の嵌合部33を嵌通し、嵌合部33の周囲に環状のパッキン43を位置させた後、袋ナット41を蓋体11の雄ねじ14に螺合させる。
そして、袋ナット41から突出した突出部34の溝34dに止め輪42を係止させることにより、ねじ杆31の蓋体11への取付が完了する。
【0016】
次に、弁体71のハウジング本体1への組み込みについて説明すると、流入口2を下側に位置させるとともに、開口5を上側に位置させた状態のハウジング本体1の開口5から弁パッキン72側を下側にして弁体71をハウジング本体1内へ挿入し、弁パッキン72で流入口2を閉成させ、弁筒73を開口5の中心に位置させる。
そして、コイルスプリング81を開口5内へ挿入し、突条73rdの内側にコイルスプリング81の外周を位置させる。
【0017】
次に、ねじ杆31の把持部分34gを回動させて駆動環51を蓋体11に当接させた後、ハウジング本体1と蓋体11との間に環状のパッキン21を位置させ、ねじ部32を弁筒73へ挿入した後、蓋体11を回転させ、雌ねじ5iに雄ねじ12を螺合させて開口5を蓋体11で閉塞することにより、図1に示すように、逆止制水弁の組立が完了する。
【0018】
次に、動作について説明する。
まず、図1に示す逆止弁の状態において、ハウジング本体1の流入口2にポンプなどで所定圧力に加圧された水が供給されると、水の圧力によってコイルスプリング81が縮小し、弁体71の弁筒73がねじ杆31のねじ部32で案内されて蓋体11側へ後退することにより、弁パッキン72がハウジング本体1の内面から離れるので、図2に示すように、弁体71は流入口2を開放する。
したがって、水は流入口2から流出口3,4へと流れる。
【0019】
次に、図2に示す状態において、水の使用がなくなり、流出口3,4側の水圧が流入口2側の水圧と同水圧以上になると、コイルスプリング81の付勢力によって弁筒73がねじ部32で案内されて流入口2側へ前進することにより、図1に示すように、弁パッキン72がハウジング本体1の内面に圧接して流入口2を閉塞するので、流出口3,4側から流入口2側へ水が逆流しなくなる。
したがって、水の逆流を防止することができる。
【0020】
次に、制水弁とする操作について説明する。
まず、図1または図2に示す逆止弁の状態において、把持部分34gを工具もしくはハンドルで把持してねじ杆31を回転させると、駆動環51はねじ杆31とともに回転するが、衝合ピン52がストッパピン61に衝合することにより、駆動環51はストッパピン61によって回転を阻止される。
したがって、さらにねじ杆31を回転させると、衝合ピン52がストッパピン61を摺接するので、駆動環51は回転を阻止された状態でねじ杆31の軸方向、すなわち流入口2側へ移動し、図3に示すように、弁パッキン72で流入口2を内側から閉塞するので、流入口2からの流入量をゼロとすることができる。
【0021】
なお、ねじ杆31を回転させ、駆動環51を図1または図2の位置と図3の位置との間の任意の位置に位置させることにより、すなわち弁体71の移動長を調整することにより、流入口2からの流入量を調整することができる。
【0022】
上述したように、この逆止制水弁によれば、ねじ杆31を回転させても、ねじ杆31はその位置でハウジングからの突出長を変化させずに回転できるように支持されているので、逆止弁とした状態と、弁体71の移動量をゼロとした制水弁とした状態とで、ねじ杆31のハウジングからの突出長が変化しなくなる、すなわちねじ杆31の移動ストロークがゼロになる。
したがって、逆止制水弁の配設スペースが少なくなり、スペースを有効に利用することができる。
【0023】
図4はこの発明にかかる逆止制水弁に用いる駆動環の他の例を示す斜視図である。
図4において、51Aはねじ杆31のねじ部32が螺合する駆動環を示し、ねじ杆31が螺合するねじ孔の外周に、軸方向にストッパピン61が挿通される挿通孔53が設けられている。
【0024】
図4に示すように駆動杆51Aを構成すると、ねじ杆31を回転させることによって直ちに駆動杆51Aが移動し始めるので、流量を調整する場合、弁体71を応答性よく移動させることができる。
【0025】
図5はこの発明の逆止制水弁の第実施形態を示す断面図、図6は図5に示したねじ杆の先端部分およびコイルスプリングを示す拡大部分であり、図1〜図4と同一または相当部分に同一符号を付して説明する。
これらの図において、31Aはねじ杆を示し、外周に雄ねじが形成されたねじ部32と、このねじ部32に連なり、蓋体11の貫通孔13に、回動可動に嵌合する嵌合部33と、この嵌合部33に連なり、蓋体11から突出する突出部34と、ねじ部32の先端に連なり、弁筒73との間に、例えば0.1mm位のクリアランスを有し、ねじ部32よりも大径な案内部35Aとで構成されている。
【0026】
そして、突出部34には、止め輪42を係止させる周回した溝34dと、平断面の外周が方形となる面を有する把持部分34gとが形成されている。
また、案内部35Aの先端には、キャップ75が衝合するのを防止するコイルスプリング91を取り付ける取付凹部35aが設けられている。
なお、嵌合部33の軸径はねじ部32の軸径よりも小さく、突出部34の軸径は、嵌合部33の軸径と同径もしくはそれ以下とされている。
【0027】
次に、組立および動作について、図1〜図3の逆止制水弁と異なる点を説明する。
まず、組立について説明すると、コイルスプリング91の一端を取付凹部35aへ圧入させてコイルスプリング91を案内部35Aの先端に取り付ける点が相違し、他は図1〜図3の逆止制水弁と同様に組み立てることができる。
【0028】
次に、動作について説明すると、駆動環51を蓋体11に当接させた状態で、弁体71が蓋体11側へ後退して流入口2を完全に開放する場合、キャップ75がねじ杆31Aに衝合するのをコイルスプリング91によって防止され、弁筒73が駆動環51に衝合するのをコイルスプリング91によって緩衝される。
また、弁体71がねじ杆31Aの軸方向へ移動する場合、ねじ部32よりも大径な案内部35Aで弁筒73が案内され、弁筒73がねじ部32に接触しなくなる。
【0029】
上述したように、この発明の第実施形態によれば、図1〜図3の逆止制水弁と同様な効果を得ることができる。
そして、案内部35Aとキャップ75との間にコイルスプリング91を配設したので、キャップ75がねじ杆31Aに衝合するのをコイルスプリング91によって防止され、弁筒73が駆動環51に衝合するのをコイルスプリング91によって緩衝され、ねじ杆31Aとキャップ75との衝合音、駆動環51と弁筒73との衝合音が発生するのを防止することができるとともに、ねじ杆31A、駆動環51、弁筒73およびキャップ75の寿命を延ばすことができる。
【0030】
また、ねじ部32よりも大径とした案内部35Aで弁体71を案内するので、弁体71がねじ部32に接触しなくなるため、ねじ部32のねじが損傷しなくなり、上下動する弁体71の移動がスムーズになるとともに、ねじ部32と弁体71とが擦れる際の騒音が発生しなくなる。
【0031】
図7はこの発明の逆止制水弁の第実施形態に用いるねじ杆の先端部分およびゴムクッションを示す拡大部分であり、図1〜図6と同一または相当部分に同一符号を付して説明する。
図7において、31Bはねじ杆を示し、外周に雄ねじが形成されたねじ部32と、このねじ部32に連なる嵌合部33と、この嵌合部33に連なる突出部34と、ねじ部32の先端に連なり、弁筒73との間に、例えば0.1mm位のクリアランスを有し、ねじ部32よりも大径な案内部35Bとで構成されている。
【0032】
そして、案内部35Bの先端には、キャップ75が衝合するのを防止するゴムクッション92を取り付ける取付凹部35bが設けられている。
なお、嵌合部33の軸径はねじ部32の軸径よりも小さく、突出部34の軸径は、嵌合部33の軸径と同径もしくはそれ以下とされている。
そして、突出部34には、溝34dおよび把持部分34gが形成されている。
【0033】
次に、組立および動作について、図1〜図3の逆止制水弁と異なる点を説明する。
まず、組立について説明すると、ゴムクッション92の一端を取付凹部35bへ圧入させてゴムクッション92を案内部35Bの先端に取り付ける点が相違し、他は図1〜図3の逆止制水弁と同様に組み立てることができる。
【0034】
次に、動作について説明すると、駆動環51を蓋体11に当接させた状態で、弁体71が蓋体11側へ後退して流入口2を完全に開放する場合、キャップ75がねじ杆31Bに衝合するのをゴムクッション92によって防止され、弁筒73が駆動環51に衝合するのをコイルスプリング92によって緩衝される。
また、弁体71がねじ杆31Bの軸方向へ移動する場合、ねじ部32よりも大径な案内部35Bで弁筒73が案内され、弁筒73がねじ部32に接触しなくなる。
【0035】
上述したように、この発明の第実施形態によれば、第実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0036】
図8はこの発明の逆止制水弁の第実施形態に用いるねじ杆の先端部分、キャップおよびゴム玉クッションを示す拡大部分であり、図1〜図7と同一または相当部分に同一符号を付して説明する。
図8において、31Cはねじ杆を示し、外周に雄ねじが形成されたねじ部32と、このねじ部32に連なる嵌合部33と、この嵌合部33に連なる突出部34と、ねじ部32の先端に連なり、弁筒73との間に、例えば0.1mm位のクリアランスを有し、ねじ部32よりも大径な案内部35Cとで構成されている。
【0037】
そして、案内部35Cの先端は、中心を高くした球面状とされている。
なお、嵌合部33の軸径はねじ部32の軸径よりも小さく、突出部34の軸径は、嵌合部33の軸径と同径もしくはそれ以下とされている。
そして、突出部34には、溝34dおよび把持部分34gが形成されている。
【0038】
71Aは弁体を示し、この弁体71Aを構成するキャップ75Aの、案内部35Cの先端と対向する内面には、キャップ75Aがねじ杆31Cに衝合するのを防止するゴム玉クッション93を取り付ける取付凹部75aが設けられている。
【0039】
次に、組立および動作について、図1〜図3の逆止制水弁と異なる点を説明する。
まず、組立について説明すると、ゴム玉クッション93を取付凹部75aへ圧入させてゴム玉クッション93をキャップ75に取り付ける点が相違し、他は図1〜図3の逆止制水弁と同様に組み立てることができる。
【0040】
次に、動作について説明すると、駆動環51を蓋体11に当接させた状態で、弁体71Aが蓋体11側へ後退して流入口2を完全に開放する場合、キャップ75Aがねじ杆31Cに衝合するのをゴム玉クッション93によって防止され、弁筒73が駆動環51に衝合するのをゴム玉クッション93によって緩衝される。
また、弁体71Aがねじ杆31Cの軸方向へ移動する場合、ねじ部32よりも大径な案内部35Cで弁筒73が案内され、弁筒73がねじ部32に接触しなくなる。
【0041】
上述したように、この発明の第実施形態によれば、第実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0042】
図9はこの発明の逆止制水弁の第実施形態を示す断面図であり、図1〜図8と同一または相当部分に同一符号を付して説明する。
図9において、94は駆動環51と弁筒73との間に配設されたコイルスプリングを示し、キャップ75が案内部31Cに衝合し、弁筒73が駆動環51に衝合するのを防止するためのものである。
【0043】
次に、組立および動作について、図1〜図3の逆止制水弁と異なる点を説明する。
まず、組立について説明すると、コイルスプリング94を駆動環51と弁筒73との間に配設する点が相違し、他は図1〜図3の逆止制水弁と同様に組み立てることができる。
【0044】
次に、動作について説明すると、駆動環51を蓋体11に当接させた状態で、弁体71が蓋体11側へ後退して流入口2を完全に開放する場合、キャップ75がねじ杆31Cに衝合するのをコイルスプリング94によって防止され、弁筒73が駆動環51に衝合するのをコイルスプリング94によって防止される。
また、弁体71がねじ杆31Cの軸方向へ移動する場合、ねじ部32よりも大径な案内部35Cで弁筒73が案内され、弁筒73がねじ部32に接触しなくなる。
【0045】
上述したように、この発明の第実施形態によれば、第実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0046】
図10はこの発明の逆止制水弁の第実施形態を示す断面図であり、図1〜図9と同一または相当部分に同一符号を付して説明する。
図10において、51Bはねじ杆31Cのねじ部32が螺合する駆動環を示し、弁筒73が対接する面には、キャップ75が案内部31Cに衝合し、弁筒73が駆動環51Bに衝合するのを防止するゴムクッションリング95を取り付ける取付凹部51bが設けられている。
【0047】
次に、組立および動作について、図1〜図3の逆止制水弁と異なる点を説明する。
まず、組立について説明すると、ゴムクッションリング95を取付凹部51bへ圧入させてゴムクッションリング95を駆動環51Bに取り付ける点が相違し、他は図1〜図3の逆止制水弁と同様に組み立てることができる。
【0048】
次に、動作について説明すると、駆動環51Bを蓋体11に当接させた状態で、弁体71が蓋体11側へ後退して流入口2を完全に開放する場合、キャップ75がねじ杆31Cに衝合するのをゴムクッションリング95によって防止され、弁筒73が駆動環51に衝合するのをゴムクッションリング95によって防止される。
また、弁体71がねじ杆31Cの軸方向へ移動する場合、ねじ部32よりも大径な案内部35Cで弁筒73が案内され、弁筒73がねじ部32に接触しなくなる。
【0049】
上述したように、この発明の第実施形態によれば、第実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0050】
図11は逆止制水弁を利用した給水システムの概略構成を示す平面図である。
【0051】
このような給水システムは、各機器同士を接近させた状態で狭いスペースに設置されるので、移動ストロークがゼロのねじ杆31を備えた逆止制水弁VO1 ,VO2 を使用することにより、配設スペースが少なくなり、スペースを有効に利用することができる。
【0052】
なお、上記した実施形態では、2つの流入口3,4としたが、少なくとも1つ流出口が設けられていればよい。
そして、ねじ杆31A〜31Dの突出部34に把持部分34gを設けたが、この把持部分34gにハンドルを取り付けてもよい。
また、キャップ75,75Aがねじ杆31A,31Bまたは31Cに当接するとき、弁筒73が駆動杆51,51Aまたは51Bに当接するものにコイルスプリング91,94、ゴムクッション92、ゴム玉クッション93またはゴムクッションリング95の緩衝材を設けたが、ねじ杆とキャップとが衝合するのを防止する緩衝材と、駆動杆と弁筒とが衝合するのを防止する緩衝材とはそれぞれ設けるのが望ましいが、駆動環を蓋体に当接させた状態で、弁筒が駆動杆に当接し、キャップがねじ杆に当接しなければ、駆動杆と弁筒とが衝合するのを防止する緩衝材のみを設ければよい。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、ねじ杆を回転させても、ねじ杆はその位置でハウジングからの突出長を変化させずに回転できるように支持されているので、逆止弁とした状態と、弁体の移動量をゼロとした制水弁とした状態とで、ねじ杆のハウジングからの突出長が変化しなくなる、すなわちねじ杆の移動ストロークがゼロになる。
したがって、逆止制水弁の配設スペースが少なくなり、スペースを有効に利用することができる。
【0054】
また、ねじ部の先端に、ねじ部よりも大径の案内部を設けたので、弁体をねじ部に接触しないように案内部で案内することにより、弁体がねじ部に接触しなくなることによってねじ部のねじが損傷しなくなり、上下動する弁体の移動がスムーズになるとともに、ねじ部と弁体とが擦れる際の騒音が発生しなくなる。
【0055】
さらに、弁体がねじ杆に衝合するのを防止する緩衝材、および/または弁体が駆動環に衝合するのを防止する緩衝材を設けたので、弁体がねじ杆に衝合するのを防止し、弁筒が駆動環に衝合するのを防止することにより、ねじ杆と弁体との衝合音、駆動環と弁体との衝合音が発生するのを防止することができるとともに、ねじ杆、駆動環、弁体の寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる逆止制水弁の構成を示す断面図である。
【図2】この発明にかかる逆止制水弁の構成を示す断面図である。
【図3】この発明にかかる逆止制水弁の構成を示す断面図である。
【図4】この発明にかかる逆止制水弁に用いる駆動環の他の例を示す斜視図である。
【図5】この発明の逆止制水弁の第実施形態を示す断面図である。
【図6】図5に示したねじ杆の先端部分およびコイルスプリングを示す拡大部分である。
【図7】この発明の逆止制水弁の第実施形態に用いるねじ杆の先端部分およびゴムクッションを示す拡大部分である。
【図8】この発明の逆止制水弁の第実施形態に用いるねじ杆の先端部分、キャップおよびゴム玉クッションを示す拡大部分である。
【図9】この発明の逆止制水弁の第実施形態を示す断面図である。
【図10】この発明の逆止制水弁の第実施形態を示す断面図である。
【図11】止制水弁を利用した給水システムの概略構成を示す平面図である。
【符号の説明】
VO1 ,VO2 逆止制水弁
1 ハウジング本体
2 流入口
2f フランジ
3,4 流出口
3e,4e 雄ねじ
5 開口
5i 雌ねじ
11 蓋体
12,14 雄ねじ
13 貫通孔
21 パッキン
31,31A〜31D ねじ杆
32 ねじ部
33 嵌合部
34 突出部
34d 溝
34g 把持部分
35A〜35C 案内部
35a,35b 取付凹部
41 袋ナット
42 止め輪
43 パッキン
51,51A,51B 駆動環
51b 取付凹部
52 衝合ピン
53 挿通孔
61 ストッパピン
71,71A 弁体
72 弁パッキン
73 弁筒
73f フランジ
73ru,73rd 突条
73e 雄ねじ
74 座金
75,75A キャップ
75a 取付凹部
81,91,94 コイルスプリング
92 ゴムクッション
93 ゴム玉クッション
95 ゴムクッションリング

Claims (3)

  1. 弁体がスプリングの付勢力に抗して移動することにより、流路を開放し、ねじ杆を回動させることにより、前記弁体の移動長を調整する逆止制水弁において、
    前記ねじ杆のねじ部をハウジングの中に位置させるとともに、前記ねじ杆の突出部を前記ハウジングの外に位置させて、その位置で前記ハウジングからの突出長を変化させずに回転するように前記ねじ杆を前記ハウジングに支持させ、
    前記弁体を、前記ねじ部が挿入される弁筒を有する構成とし、
    前記ねじ部に螺合し、前記弁筒の移動長を調整する駆動環を設け、
    前記ねじ杆の回転によって前記駆動環が前記ねじ杆とともに回転するのを阻止する阻止部材を設け、
    前記ねじ部の先端に、前記弁筒との間に所定のクリアランスを有し、前記ねじ部よりも大径な案内部を設けた、
    ことを特徴とする逆止制水弁。
  2. 請求項1に記載の逆止制水弁において、
    前記弁体が前記ねじ杆に衝合するのを防止する緩衝材を設けた、
    ことを特徴とする逆止制水弁。
  3. 請求項1または請求項2に記載の逆止制水弁において、
    前記弁体が前記駆動環に衝合するのを防止する緩衝材を設けた、
    ことを特徴とする逆止制水弁。
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