JP3586675B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタや複写機等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置や画像形成装置を含む様々な電子機器においては、ユーザーが保守作業又は交換作業をすべき対象物が複数存在する。例えば、画像形成装置においてユーザーが交換すべき対象物としては、感光体、現像器、感光体や現像器などがユニット化されたプロセスカートリッジ等であり、画像形成装置においてユーザーが保守すべき対象物としては、搬送される用紙が紙詰まりしやすい用紙搬送部や定着器等である。
【0003】
これらの対象物に関して保守作業又は交換作業が必要になった場合には、その作業の対象となる対象物を操作パネルに備えられた表示部において表示し、ユーザーに対して保守作業又は交換作業を行うことを促すようにしている。
【0004】
このような操作パネルの表示部における表示に関して、特開2000−79745公報には動画表示するものが記載されており、特開平11−231729号公報には操作手順をガイダンス表示するものが記載されており、特開2000−53275公報には作業箇所の全体及び詳細を表示するものが記載されている。
【0005】
ユーザーは、操作パネルの表示部に表示された表示内容を見て、表示された操作手順に従って保守作業又は交換作業を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、実際に保守作業又は交換作業を行う場合には、操作パネルの表示部に表示された操作手順を一旦記憶し、その記憶に従って作業を行うことになるが、作業の途中で、操作場所がわからなくなったり、操作手順を忘れたり、操作手順を間違えたりすることが起こり易い。
【0007】
また、操作パネルの表示部に表示された模式図と、実際の装置との対応関係がわかりにくく、円滑な作業を行いにくいことが多い。
【0008】
本発明の目的は、保守作業又は交換作業を行うときに、その保守作業又は交換作業の対象物がどれであるかをわかりやすく指示することができ、及び、その保守作業又は交換作業を所定の操作手順に従って行う必要がある場合にはその操作手順をわかりやすく指示することができるようにした画像形成装置及び電子機器を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、画像データに応じた画像形成を行う画像形成装置において、保守作業又は交換作業の対象となる複数の対象物と、前記対象物を保持する引き出し可能なトレイと、前記トレイに設けられて保守作業又は交換作業の対象となる前記対象物を保持している前記トレイを指示する第1表示部と、前記トレイに設けられて保守作業又は交換作業の対象となる前記対象物を指示する第2表示部と、前記対象物が保守作業又は交換作業を必要とすることを検知する検知手段と、前記検知手段により検知された前記対象物を保持する前記トレイを指示する前記第1表示部と前記検知手段により検知された前記対象物を指示する前記第2表示部とに必要な表示を行わせる表示手段と、を有することを特徴とする。
【0012】
したがって、トレイに保持されている或る対象物について保守作業又は交換作業が必要になったことが検知手段により検知された場合には、その対象物が保持されているトレイに設けられている第1表示部と、該トイレに設けられて対象物を指示する第2表示部とに必要な表示が表示手段により行われる。対象物について保守作業又は交換作業を行うユーザーは、第1表示部により指示されたトレイを引き出し、ついで、第2表示部に指示された対象部を該トレイから外して保守作業又は交換作業を行える。これにより、対象物の保守作業又は交換作業のために異なる部材であるトレイと対象物とを操作する場合でも、第1表示部と第2表示部との表示により操作手順をわかり易く指示することができ、その対象物についての保守作業又は交換作業を速やかに行える。
【0013】
請求項2記載の発明は、画像データに応じた画像形成を行う画像形成装置において、保守作業又は交換作業の対象となる対象物と、前記対象物を覆う開閉自在なカバーと、保守作業又は交換作業の対象となる前記対象物又はその対象物に対応する位置に設けられて当該対象物を指示する表示部と、保守作業又は交換作業の対象となる前記対象物を覆う前記カバー又はそのカバーに対応する位置に設けられて当該カバーを指示するカバー用表示部と、前記対象物が保守作業又は交換作業を必要とすることを検知する検知手段と、前記検知手段により検知された前記対象物を覆う前記カバーを指示する前記カバー用表示部と前記検知手段により検知された前記対象物を指示する前記表示部とに必要な表示を行わせる表示手段と、を有し、前記カバー用表示部を備えた前記カバーは2以上設けられ、これらのカバーが次々に開放操作される位置に配置されていることを特徴とする。
【0014】
したがって、開閉自在なカバーに覆われている或る対象物について保守作業又は交換作業が必要になったことが検知手段により検知された場合には、その対象物を指示する表示部と、その対象物を覆うカバーを指示するカバー用表示部とにおいて、必要な表示が表示手段により行われる。対象物について保守作業又は交換作業を行うユーザーは、カバー表示部により指示されたカバーを開放し、ついで、表示部により指示された対象物についての保守作業又は交換作業を行える。これにより、対象物の保守作業又は交換作業のために異なる部材であるカバーと対象物とを操作する場合でも、カバー用表示部と表示部との表示により操作手順をわかり易く指示することができ、その対象物についての保守作業又は交換作業を速やかに行える。さらに、2以上のカバーに覆われている或る対象物について保守作業又は交換作業が必要になったことが検知手段により検知された場合には、カバー用表示部に指示された外側のカバーを開放操作し、ついで、その内側に位置してカバー用表示部に指示されているカバーを開放操作し、その後に表示部により指示されている対象物について保守作業又は交換作業を行える。対象物が2以上のカバーで覆われている場合でも、その対象物のついての保守作業や交換作業を速やかに行える。
ここで、「2以上のカバーが次々に開放操作される位置に配置されている」とは、2以上のカバーが、1つのカバーを開放操作した後に、次のカバーを開放操作できるようになる位置に配置されていることを意味する。
なお、或る対象物を覆う2以上のカバーをそれぞれ指示する各カバー用表示部の配置に関しては、外側のカバーを指示するカバー用表示部の表示に基づいてそのカバーを開放した後に、次に開放操作すべきカバーを指示するカバー用表示部が視認できるようになる位置に配置されていることが好適である。
【0015】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、前記表示手段により点灯され、前記表示部と前記カバー用表示部とに導かれる光を出射する共通の発光光源を有することを特徴とする。
【0016】
したがって、或る対象物について保守作業又は交換作業を必要とすることが検知された場合には、その対象物を指示するための共通の発光光源が表示手段により点灯され、共通の発光光源から出射された光がその対象物を指示する表示部とその対象物を覆っているカバーを指示するカバー用表示部とに導かれ、それらの表示部とカバー用表示部とが発光する。このため、保守作業又は交換作業を行うべき対象物を覆っているカバーがどれであるか、及び、保守作業又は交換作業を行うべき対象物がどれであるかを視覚により容易に認識することができ、ユーザーはその対象物についての保守作業又は交換作業を速やかに行える。
【0017】
請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載の画像形成装置において、前記カバーの少なくとも一つが2以上の前記対象物を覆っていることを特徴とする。
【0018】
したがって、1つのカバーを2以上の対象物を覆うカバーとして共有化することができ、カバーの数を減らすことができるとともに、カバー又はそのカバーに対応する位置に設ける表示部の数を減らすことができ、構造の簡略化を図ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は電子機器及び画像形成装置であるカラー画像形成装置の概略構造を示す斜視図、図2はその縦断正面図、図3はその一部を示す拡大図、図4は保守作業又は交換作業の対象物である感光体ユニット(カラー用感光体ユニット、黒用感光体ユニット)を示す斜視図、図5は保守作業又は交換作業の対象物である複合ユニット(カラー用複合ユニット、黒用複合ユニット)を示す斜視図、図6はカバーである正面カバーを開放した状態を示す斜視図、図7はカバーである保持カバーを開放した状態を示す斜視図、図8は感光体ユニットが載置されたトレイを本体ケース外へ引き出した状態を示す斜視図、図9は感光体ユニットをトレイから取外した状態を示す斜視図、図10は感光体ユニットが配置されている部分を示す概略水平断面図、図11は感光体ユニットが載置されたトレイを本体ケース外へ引き出した状態を示す概略水平断面図、図12は複合ユニットが載置されたトレイを本体ケース外へ引き出した状態を示す斜視図、図13は複合ユニットをトレイから取外した状態を示す斜視図、図14はカバーである側面カバーを開放して対象物である転写ベルトを露出させた状態、及び、カバーである定着器カバーを開放して対象物である定着器を露出させた状態を示す斜視図である。
【0031】
このカラー画像形成装置の本体ケース1内の略中央部には、図2に示すように、画像形成部2(2Y、2M、2C、2B)と、露光装置3と、保守作業又は交換作業の対象となる対象物の一つである中間転写ベルト4とが配置されている。画像形成部2としては異なる色(イエロー、マゼンタ、シアン、黒)の画像を形成するものが4個設けられている。これらの画像形成部2及びその他の部材に関する以下の説明において、形成される画像の色やトナーの色について言及する場合、イエロー画像やイエロートナーについては“Y”、マゼンタ画像やマゼンタトナーについては“M”、シアン画像やシアントナーについては“C”、黒画像や黒トナーについては“B”の添字を付して説明する。
【0032】
4つの画像形成部2Y、2M、2C、2Bは、使用するトナーの色が異なるために形成される画像の色が異なるものであり、基本的な構造は同じである。
【0033】
各画像形成部2は、矢印方向へ回転駆動される感光体ドラム5(5Y、5M、5C、5B)、感光体ドラム5の外周部に配置された帯電器6(6Y、6M、6C、6B)、現像器7(7Y、7M、7C、7B)、クリーニング器8(8Y、8M、8C、8B)等により構成されている。
【0034】
露光装置3は、レーザー光を出射し、そのレーザー光により画像データに応じた静電潜像を感光体ドラム5の外周面に書き込む。
【0035】
感光体ドラム5は、直径が30〜100mm程度のアルミニウム製円筒と、その表面に設けられた光導電性物質である有機半導体の層とにより形成されている。露光装置3から出射されたレーザー光が感光体ドラム5の表面に照射されることにより、感光体ドラム5の表面には画像データに応じた静電潜像が書き込まれる。なお、露光装置3から出射されたレーザー光を各感光体ドラム5の表面に照射させるための照射用スリットが、各画像形成部2における帯電器6と現像器7との間に設けられている。
【0036】
帯電器6は、感光体ドラム5の表面を一様に帯電する。
【0037】
現像器7は、トナーの供給を行い、供給されたトナーが感光体ドラム5の表面に書き込まれた静電潜像に付着することにより感光体ドラム5上の静電潜像がトナー像として顕像化される。
【0038】
クリーニング器8は、感光体ドラム5の外周面に付着している残留トナーをクリーニングする。
【0039】
中間転写ベルト4は、厚みが50〜600μmの樹脂フィルム又はゴムを基体として形成されたループ状のベルトで、感光体ドラム5上に形成されたトナー像が転写可能となる抵抗値を有している。この中間転写ベルト4は、ローラ9、10、11により支持されて矢印方向へ回転駆動される。中間転写ベルト4の裏側(ループの内側)には、各感光体ドラム5上のトナー像を中間転写ベルト4上に転写させるための4個の転写器12が配置されている。中間転写ベルト4の表側(ループの外側)には、中間転写ベルト4の表面に付着した残留トナーや紙粉等をクリーニングするクリーニング器13が配置されている。
【0040】
本体ケース1内における4個の画像形成部2及び露光装置3の下方には、記録媒体(用紙)Sが積層保持される給紙カセット14が上下2段に配置されている。各給紙カセット14内に積層保持されている記録媒体Sは、最上位のものから順に分離給紙される。
【0041】
本体ケース1内には、給紙カセット14内から分離給紙された記録媒体Sが搬送される搬送経路15が形成されている。この搬送経路15上には、搬送ローラ16、レジストローラ17、保守作業又は交換作業の対象となる対象物である転写ベルト18、転写器19、保守作業又は交換作業の対象となる対象物である定着器20、排紙ローラ21等が配置されている。転写ベルト18は、記録媒体Sを搬送するための搬送ベルトとしても機能するものであり、片面印刷の場合には搬送ベルトとしてのみ機能する。
【0042】
レジストローラ17は、所定のタイミングで間欠的に回転駆動されるローラである。このレジストローラ17が間欠的に回転駆動されることにより、レジストローラ17の位置まで搬送されて停止していた記録媒体Sが転写位置へ送り込まれる。
【0043】
転写ベルト18は、厚みが50〜600μmの樹脂フィルム又はゴムを基体として形成されたループ状のベルトで、ローラ22、23、24により支持されて矢印方向へ回転駆動される。転写ベルト18の裏側(ループの内側)には転写器25が配置され、転写ベルト18の表側には転写ベルト18の表面に付着した残留トナーや紙粉等をクリーニングするクリーニング器26が配置されている。中間転写ベルト4におけるその裏側をローラ10により支持された部分は、転写ベルト18の表面側におけるその裏側をローラ24と転写器25とにより支持された間の部分に押し付けられており、この部分が中間転写ベルト4から転写ベルト18へトナー像が転写され、又は、中間転写ベルト4から転写ベルト18により搬送される記録媒体Sに対してトナー像が転写される転写位置とされている。
【0044】
ここで、中間転写ベルト4から転写ベルト18へトナー像を転写させた場合には、この転写ベルト18上のトナー像と新たに形成された中間転写ベルト4上のトナー像とを、記録媒体Sの表裏両面へ同時に転写することができる。このとき、中間転写ベルト4上のトナー像は転写器25の作用により記録媒体Sの一方の面に転写され、転写ベルト18上のトナー像は転写器19の作用により記録媒体Sの他方の面に転写される。
【0045】
一方、中間転写ベルト4上にのみトナー像を転写させ、転写ベルト18を記録媒体Sの搬送ベルトとしてのみ機能させる場合には、記録媒体Sの一方の面のみへの転写が行われる。
【0046】
定着器20は、記録媒体S上に転写されたトナー像を熱と圧力とを加えて記録媒体Sに定着させる部分である。定着器20においてトナー像が定着された記録媒体Sは、排紙ローラ21により本体ケース1の上面部に形成されている排紙トレイ部27上に排紙される。
【0047】
本体ケース1内における4個の画像形成部2及び中間転写ベルト4の上方には、画像形成部2に供給されるトナーを収納したトナー容器28(28Y、28M、28C、28B)が着脱自在に装着されるトナー容器装着部29が設けられている。なお、トナー容器装着部29は、同一形状のトナー容器28が5本装着可能な構造であり、装着されるトナー容器28は、イエロートナーを収納したトナー容器28Yが1本、マゼンタトナーを収納したトナー容器28Mが1本、シアントナーを収納したトナー容器28Cが1本、黒トナーを収納したトナー容器28Bが2本である。カラー(イエロー、マゼンタ、シアン)トナーを収納したトナー容器28Y、28M、28Cがそれぞれ1本であるのに対し、黒トナーを収納したトナー容器28Bを2本としたのは、黒トナーの消費量がカラートナーの消費量に比べて多いことに起因する。
【0048】
トナー容器装着部29に装着された各トナー容器28Y、28M、28C、28B内のトナーは、それぞれのトナーの色と同じ色の画像を形成する各画像形成部2Y、2M、2C、2Bへ向けてトナー搬送機構(図示せず)により搬送される。
【0049】
各画像形成部2(2Y、2M、2C、2B)は上述したように、感光体ドラム5(5Y、5M、5C、5B)、帯電器6(6Y、6M、6C、6B)、現像器7(7Y、7M、7C、7B)、クリーニング器8(8Y、8M、8C、8B)等により構成されている。
【0050】
これらの画像形成部2のうち、カラー画像を形成する画像形成部2Y、2M、2Cを構成する感光体ドラム5Y、5M、5Cが共通の取付フレーム30に取付けられ、図4に示すように、保守作業又は交換作業の対象となる対象物であるカラー用感光体ユニット31が形成されている。また、黒画像を形成する画像形成部2Bを構成する感光体ドラム5Bが取付フレーム32に取付けられ、図4に示すように、保守作業又は交換作業の対象となる対象物である黒用感光体ユニット33が形成されている。
【0051】
これらのカラー用感光体ユニット31と黒用感光体ユニット33とはトレイ34上に載置され(図8、図9参照)、このトレイ34は本体ケース1外へ引き出した位置(図8、図11参照)と本体ケース1内へ収納した位置(図7、図10参照)とへスライド自在に設けられている。トレイ34を本体ケース1外へ引き出した位置へスライドさせた状態において、図9に示すように、カラー用感光体ユニット31と黒用感光体ユニット33とをトレイ34に対して着脱できる構造となっている。
【0052】
カラー画像を形成する画像形成部2Y、2M、2Cを構成する帯電器6Y、6M、6Cと現像器7Y、7M、7Cとクリーニング器8Y、8M、8Cとが共通の取付フレーム35に取付けられ、図5に示すように、保守作業又は交換作業の対象となる対象物であるカラー用複合ユニット36が形成されている。また、黒画像を形成する画像形成部2Bを構成する帯電器6Bと現像器7Bとクリーニング器8Bとが取付フレーム37に取付けられ、図5に示すように、保守作業又は交換作業の対象となる対象物である黒用複合ユニット38が形成されている。カラー用複合ユニット36を形成している帯電器6Y、6M、6Cと現像器7Y、7M、7Cとクリーニング器8Y、8M、8Cとは、略同じ寿命を有するという特性がある。また、黒用複合ユニット38を形成している帯電器6Bと現像器7Bとクリーニング器8Bとは、略同じ寿命を有するという特性がある。
【0053】
これらのカラー用複合ユニット36と黒用複合ユニット38とはトレイ39上に載置され、このトレイ39は本体ケース1外へ引き出した位置(図12参照)と本体ケース1内へ収納した位置とへスライド自在に設けられている。トレイ39を本体ケース1外へ引き出した位置へスライドさせた状態において、図13に示すように、カラー用複合ユニット36と黒用複合ユニット38とをトレイ39に対して着脱できる構造となっている。
【0054】
中間転写ベルト4はトレイ40上に載置され、このトレイ40は上述したトレイ34、39と同じように、本体ケース1外へ引き出した位置と本体ケース1内へ収納した位置とへスライド自在に設けられている。トレイ40を本体ケース1外へ引き出した位置へスライドさせた状態において、中間転写ベルト4をトレイ40に対して着脱できる構造となっている。
【0055】
本体ケース1の正面部分には、カバーである正面カバー41が開閉自在に設けられている。本体ケース1の側面部分には、カバーである側面カバー42とカバーである定着器カバー43とが開閉自在に設けられている。正面カバー41と側面カバー42とは回動により開閉される構造のカバーであり、定着器カバー43はスライドにより開閉される構造のカバーである。
【0056】
正面カバー41の略中央部分には、この正面カバー41に覆われている対象物である中間転写ベルト4、カラー用感光体ユニット31、黒用感光体ユニット33、カラー用複合ユニット36、黒用複合ユニット38について保守作業又は交換作業が必要になった場合に、保守作業又は交換作業のために開放操作すべきカバーが正面カバー41であることを指示するための表示部44が設けられている。この表示部44は、長方形状の開口を透光性カバーで覆うことにより形成されている。
【0057】
正面カバー41の上部には、この正面カバー41により覆われるトナー容器装着部29に対向するトナー容器カバー45が開閉自在に設けられている。いずれかのトナー容器28内のトナーがなくなった場合には、正面カバー41を開放せずにトナー容器カバー45のみを開放してトナー容器28を交換することができる。
【0058】
本体ケース1内における正面カバー41の内側には、カバーである保持カバー46が開閉自在に設けられている。この保持カバー46は、閉止位置へ回動したときにトレイ34、39、40を収納位置でロックする機能を有する。保持カバー46には、保守作業又は交換作業のために正面カバー41を開放したとき、つぎに開放操作すべきカバーが保持カバー46であることを指示するための表示部47が設けられている。この表示部47は、長方形状の開口であり、保持カバー46と正面カバー41とを閉止位置へ回動させたときに表示部44と重なり合う位置に形成されている。
【0059】
トレイ34の正面部には、保守作業又は交換作業を行うべき対象物がカラー用感光体ユニット31と黒用感光体ユニット33との少なくとも一方である場合に、引き出し操作すべきトレイ34(つまり、トレイ34と共に引き出し操作すべきカラー用感光体ユニット31、黒用感光体ユニット33)を指示するための表示部である発光体34aが設けられている。さらに、トレイ34の正面側上面部であってトレイ34を本体ケース1外に引き出したときに視認が容易となる位置には、保守作業又は交換作業を行うべき対象物がカラー用感光体ユニット31であることを指示するための表示部である発光体34bと、保守作業又は交換作業を行うべき対象物が黒用感光体ユニット33であることを指示するための表示部である発光体34cとが設けられている。
【0060】
図10及び図11に示すように、本体ケース1内の背面側にはLED等の発光光源48、49、50が設けられており、トレイ34には発光光源48から出射された光を受光して集光させる受集光部51が設けられている。
【0061】
受集光部51と発光体34aとの間には、発光光源48から出射されて受集光部51で受光及び集光された光を発光体34aに伝達する光伝達手段としての光ファイバー52が接続されている。発光光源49と発光体34bとの間には、発光光源49から出射された光を発光体34bに伝達する光伝達手段としてのミラーなどの光反射部材53が設けられている。発光光源50と発光体34cとの間には、発光光源50から出射された光を発光体34cに伝達する光伝達手段としてのミラーなどの光反射部材54が設けられている。
【0062】
発光体34aは、発光光源48から出射された光が光ファイバー52内を通って伝達されたとき、伝達された光を正面側に向けて放射する構造とされている。発光体34b、34cは、発光光源49、50から出射された光が光反射部材53、54により反射して伝達されたとき、伝達された光を上方向きに放射する構造とされている。
【0063】
また、図11に示すように、トレイ34を引き出した場合においても、発光体34a、34b、34cが引き続き発光状態を維持される。なお、これらの光の色は、発光光源48、49、50であるLEDなどの色を変えることにより、任意に選択することができる。
【0064】
トレイ39の正面部には、保守作業又は交換作業を行うべき対象物がカラー用複合ユニット36と黒用複合ユニット38との少なくとも一方である場合に、引き出し操作すべきトレイ39(つまり、トレイ39と共に引き出し操作すべきカラー用複合ユニット36、黒用複合ユニット38)を指示するための表示部である発光体39aが設けられている。さらに、トレイ39の正面側上面部であってトレイ39を本体ケース1外に引き出したときに視認が容易となる位置には、保守作業又は交換作業を行うべき対象物がカラー用複合ユニット36であることを指示するための表示部である発光体39bと、保守作業又は交換作業を行うべき対象物が黒用複合ユニット38であることを指示するための表示部である発光体39cとが設けられている。本体ケース1内には、図10及び図11に示した構造と同じように、これらの発光体39a、39b、39cを発光させるための3つの発光光源と、これらの発光光源から出射された光を発光体39a、39b、39cに伝達するための光伝達手段(ミラーなどの光反射部材又は光ファイバー等)が設けられている。
【0065】
トレイ40の正面部には、保守作業又は交換作業を行うべき対象物が中間転写ベルト4である場合に、引き出し操作すべきトレイ40(つまり、トレイ40と共に引き出し操作すべき中間転写ベルト4)を指示するための表示部である発光体40aが設けられている。本体ケース1内には、図10及び図11に示した構造と同じように、この発光体40aを発光させるための1つの発光光源と、この発光光源から出射された光を発光体40aに伝達するための光伝達手段(ミラーなどの光反射部材又は光ファイバー)が設けられている。
【0066】
トレイ34、39、40は上下3段に配置されており、これらのトレイ34、39、40の正面部に設けられている発光体34a、39a、40aは、トレイ34、39、40を本体ケース1内へ収納し、保持カバー46と正面カバー41とを閉止位置へ回動させたとき、保持カバー46の表示部47と正面カバー41の表示部44とに対向する位置に配置されている。
【0067】
本体ケース1の側面部であって定着器カバー43や側面カバー42が配置されている側には、それらの定着器カバー43や側面カバー42の近傍であってそれらのカバー43、42に対応する位置に表示部である発光体55、56が設けられている。発光体55は、保守作業又は交換作業を行うべき対象物が定着器20である場合に引き出し操作すべき定着器カバー43を指示するためのものであり、発光体56は、保守作業又は交換作業を行うべき対象物が転写ベルト18である場合に開放操作すべき側面カバー42を指示するためのものである。定着器カバー43の内側には定着器20が着脱自在に取付けられ、側面カバー42の内側には転写ベルト18が着脱自在に取付けられている。発光体55、56の構造は上述した発光体34a、34b、34c等と同じであり、さらに、図10に示した構造と同じように、これらの発光体55、56を発光させるための発光光源や光伝達手段が設けられている。
【0068】
このカラー画像形成装置には、画像形成部2での画像形成動作、中間転写ベルト4や転写ベルト18又は記録媒体Sへのトナー像の転写動作、記録媒体Sの搬送動作、トナー容器28からのトナーの補給動作、発光光源48、49、50等からの光の出射等の動作を、パーソナルコンピュータなどから送信された画像データ、本体ケース1の正面部に設けられた操作パネル57上の操作キー(図示せず)からの入力データ、カラー画像形成装置内に設けられた各種センサの検知結果、画像形成枚数をカウントするカウンタから検知結果等に基づいて制御するマイクロコンピュータ構成の制御部(図示せず)が設けられている。そして、このカラー画像形成装置には、この制御部により実行される処理としての各種の手段が設けられている。各種の手段としては、検知手段、表示手段等が含まれる。
【0069】
検知手段は、各対象物(中間転写ベルト4、転写ベルト18、定着器20、カラー用感光体ユニット31、黒用感光体ユニット33、カラー用複合ユニット36、黒用複合ユニット38)について保守作業又は交換作業を行うことが必要になったことを検知する処理である。例えば、記録媒体Sの通過を上流側のセンサが検知し、所定時間を経過しても下流側のセンサが記録媒体Sの通過を検知しない場合に紙詰まりが発生したことを検知する処理や、画像形成枚数をカウントするカウンタのカウント値が所定値に達したために交換時期がきたことを検知する処理等である。
【0070】
表示手段は、検知手段による検知結果に応じて発光光源48、49、50等を点灯させ、保守作業又は交換作業を必要とする対象物(中間転写ベルト4、転写ベルト18、定着器20、カラー用感光体ユニット31、黒用感光体ユニット33、カラー用複合ユニット36、黒用複合ユニット38の少なくとも一つ)を指示する表示部(表示部44、47、発光体34a、34b、34c、39a、39b、39c、40a、55、56の少なくとも一つ)に必要な表示を行わせる処理である。
【0071】
このような構成において、カラー画像の画像形成時には、各画像形成部2Y、2M、2C、2Bにおいて各色の画像(トナー像)が形成され、それらのトナー像が中間転写ベルト4上に重ね転写されることにより中間転写ベルト4上にカラー画像が形成され、このカラー画像が給紙カセット14内から分離給紙された記録媒体S上に転写位置で転写される(但し、この場合は、記録媒体Sの片面にのみ画像を形成する場合である)。
【0072】
このようなカラー画像形成装置において、記録媒体Sが紙詰まりが生じた場合や、或る対象物について交換時期がきた場合には、紙詰まりが発生した箇所の或る対象物や交換時期がきた或る対象物等について、保守作業又は交換作業を必要とすることが検知手段により検知される。
【0073】
或る対象物について保守作業又は交換作業を必要とすることが検知手段により検知された場合には、操作パネル57上にその旨の表示(文字又は絵柄による表示)が行われるとともに、その対象物を指示する表示部において必要な表示(発光)が行われる。
【0074】
例えば、カラー用感光体ユニット31について保守作業又は交換作業が必要であることが検知手段により検知された場合には、操作パネル57上にその旨が表示されるとともに、表示手段により発光光源48、49が点灯される。発光光源48が点灯されることにより、発光光源48から出射された光は受集光部51において受光及び集光され、受集光部51において受光及び集光された光は、光ファイバー52内を通って発光体34aに伝達され、発光体34aが発光する。また、発光光源49が点灯されることにより、発光光源49から出射された光は、光反射部材53で反射されて発光体34bに伝達され、発光体34bが発光する。
【0075】
図1に示すように、正面カバー41が閉止されているカラー画像形成装置の使用時において、発光光源48、49が点灯されると、発光体34a、34bが発光する。発光体34bから発光された光は正面カバー41の外部から視認することはできないが、発光体34aから発光された光は、保持カバー46の表示部47と正面カバー41の表示部44とを通過するので、表示部44が発光する。表示部44の発光は、開放操作すべきカバーが正面カバー41であることを指示するものであり、ユーザーはその指示に従って正面カバー41を開放操作する。
【0076】
正面カバー41を開放操作すると、図6に示すように、保持カバー46が露出され、発光体34aから発光された光が保持カバー46の表示部47を通過しているので、表示部47が発光する。表示部47の発光は、つぎに開放操作すべきカバーが保持カバー46であることを指示するものであり、ユーザーはその指示に従って保持カバー46を開放操作する。
【0077】
保持カバー46を開放操作すると、図7に示すように、本体ケース1内に収納されているトレイ34、39、40の正面側が露出し、トレイ34の正面部に設けられている発光体34aが発光していることを視認することができる。発光体34aの発光は、保守作業又は交換作業の対象物がトレイ34に載置されているカラー用感光体ユニット31と黒用感光体ユニット33との少なくとも一方であることを指示するものであり、ユーザーはその指示に従ってトレイ34を手前側(本体ケース1外)へ引き出す。
【0078】
トレイ34を本体ケース1外へ引き出すと、図8に示すように、トレイ34の正面側上面部に設けられている発光体34bが発光していることを視認することができ、保守作業又は交換作業を行うべき対象物がカラー用感光体ユニット31であることを確実に確認することができる。そこで、図9に示すように、カラー用感光体ユニット31をトレイ34から取外し、このカラー用感光体ユニット31について保守作業又は交換作業を行うことができる(但し、図9は、黒用感光体ユニット33もトレイ34から取外した状態を図示している)。
【0079】
したがって、カラー用感光体ユニット31について保守作業又は交換作業が必要になったことが検知された場合には、表示部44の発光という指示に従って正面カバー41を開放し、正面カバー41を開放することにより視認できる表示部47の発光という指示に従って保持カバー46を開放し、保持カバー46を開放することにより視認できる発光体34aの発光という指示に従ってトレイ34を引き出し、トレイ34を引き出すことにより視認できる発光体34bの発光という指示に従ってカラー用感光体ユニット31をトレイ34から取外すことにより、カラー用感光体ユニット31について保守作業又は交換作業を行うことができる。このため、ユーザーは、カラー用感光体ユニット31について保守作業又は交換作業を行う場合に、操作手順を間違えることなく、容易に保守作業又は交換作業を行える。
【0080】
保守作業又は交換作業が必要であることが検知手段により検知された対象物がカラー用感光体ユニット31である場合には、以下に説明する表示が行われ、ユーザーがその表示に従って以下に説明する操作を行うことになる。
【0081】
黒用複合ユニット38について保守作業又は交換作業が必要であることが検知手段により検知された場合には、操作パネル57上にその旨が表示されるとともに、表示手段により図示しない発光光源が点灯され、発光体39aと発光体39cとが発光する。
【0082】
図1に示すように、正面カバー41が閉止されているカラー画像形成装置の使用時において、発光体39aから発光された光は保持カバー46の表示部47と正面カバー41の表示部44とを通過するので、表示部44が発光する。表示部44の発光は、開放操作すべきカバーが正面カバー41であることを指示するものであり、ユーザーはその指示に従って正面カバー41を開放操作する。
【0083】
正面カバー41を開放操作すると、図6に示すように、保持カバー46が露出され、発光体39aから発光された光が保持カバー46の表示部47を通過しているので、表示部47が発光する。表示部47の発光は、つぎに開放操作すべきカバーが保持カバー46であることを指示するものであり、ユーザーはその指示に従って保持カバー46を開放操作する。
【0084】
保持カバー46を開放操作すると、図7に示すように、本体ケース1内に収納されているトレイ34、39、40の正面側が露出し、トレイ39の正面部に設けられている発光体39aが発光していることを視認することができる。発光体39aの発光は、保守作業又は交換作業の対象物がトレイ39に載置されているカラー用複合ユニット36と黒用複合ユニット38との少なくとも一方であることを指示するものであり、ユーザーはその指示に従ってトレイ39を手前側(本体ケース1外)へ引き出す。
【0085】
トレイ39を本体ケース1外へ引き出すと、図12に示すように、トレイ39の正面側上面部に設けられている発光体39cが発光していることを視認することができ、保守作業又は交換作業を行うべき対象物が黒用複合ユニット38であることを確実に確認することができる。そこで、図13に示すように、黒用複合ユニット38をトレイ39から取外し、この黒用複合ユニット38について保守作業又は交換作業を行うことができる(但し、図13は、カラー用複合ユニット36もトレイ39から取外した状態を図示している)。
【0086】
したがって、黒用複合ユニット38について保守作業又は交換作業が必要になったことが検知された場合には、表示部44の発光という指示に従って正面カバー41を開放し、正面カバー41を開放することにより視認できる表示部47の発光という指示に従って保持カバー46を開放し、保持カバー46を開放することにより視認できる発光体39aの発光という指示に従ってトレイ39を引き出し、トレイ39を引き出すことにより視認できる発光体39cの発光という指示に従って黒用複合ユニット38をトレイ39から取外すことにより、黒用複合ユニット38について保守作業又は交換作業を行うことができる。このため、ユーザーは、黒用複合ユニット38について保守作業又は交換作業を行う場合に、操作手順を間違えることなく、容易に保守作業又は交換作業を行える。
【0087】
保守作業又は交換作業が必要であることが検知手段により検知された対象物が中間転写ベルト4である場合には、以下に説明する表示が行われ、ユーザーがその表示に従って以下に説明する操作を行うことになる。
【0088】
中間転写ベルト4について保守作業又は交換作業が必要であることが検知手段により検知された場合には、操作パネル57上にその旨が表示されるとともに、表示手段により図示しない発光光源が点灯され、発光体40aが発光する。
【0089】
図1に示すように、正面カバー41が閉止されているカラー画像形成装置の使用時において、発光体40aから発光された光は保持カバー46の表示部47と正面カバー41の表示部44とを通過するので、表示部44が発光する。表示部44の発光は、開放操作すべきカバーが正面カバー41であることを指示するものであり、ユーザーはその指示に従って正面カバー41を開放操作する。
【0090】
正面カバー41を開放操作すると、図6に示すように、保持カバー46が露出され、発光体40aから発光された光が保持カバー46の表示部47を通過しているので、表示部47が発光する。表示部47の発光は、つぎに開放操作すべきカバーが保持カバー46であることを指示するものであり、ユーザーはその指示に従って保持カバー46を開放操作する。
【0091】
保持カバー46を開放操作すると、図7に示すように、本体ケース1内に収納されているトレイ34、39、40の正面側が露出し、トレイ40の正面部に設けられている発光体40aが発光していることを視認することができる。発光体40aの発光は、保守作業又は交換作業の対象物がトレイ40に載置されている中間転写ベルト4であることを指示するものであり、ユーザーはその指示に従ってトレイ40を手前側(本体ケース1外)へ引き出し、中間転写ベルト4をトレイ40から取外し、この中間転写ベルト4について保守作業又は交換作業を行うことができる。
【0092】
したがって、中間転写ベルト4について保守作業又は交換作業が必要になったことが検知された場合には、表示部44の発光という指示に従って正面カバー41を開放し、正面カバー41を開放することにより視認できる表示部47の発光という指示に従って保持カバー46を開放し、保持カバー46を開放することにより視認できる発光体40aの発光という指示に従ってトレイ40を引き出し、トレイ40から中間転写ベルト4を取外すことにより、中間転写ベルト4について保守作業又は交換作業を行うことができる。このため、ユーザーは、中間転写ベルト4について保守作業又は交換作業を行う場合に、操作手順を間違えることなく、容易に保守作業又は交換作業を行える。
【0093】
保守作業又は交換作業が必要であることが検知手段により検知された対象物が定着器20である場合には、以下に説明する表示が行われ、ユーザーがその表示に従って以下に説明する操作を行うことになる。
【0094】
定着器20について保守作業又は交換作業が必要であることが検知手段により検知された場合には、操作パネル57上にその旨が表示されるとともに、表示手段により図示しない発光光源が点灯され、発光体55が発光する。
【0095】
発光体55の発光は、開放操作すべきカバーが定着器カバー43であり、かつ、保守作業又は交換作業の対象物が定着器20であることを指示するものであり、ユーザーはその指示に従って定着器カバー43を図14に示すように引き出し、引き出した定着器カバー43から定着器20を取外すことにより定着器20の保守作業又は交換作業を行うことができる。
【0096】
このため、ユーザーは、定着器20について保守作業又は交換作業を行う場合に、操作手順を間違えることなく、容易に保守作業又は交換作業を行える。
【0097】
保守作業又は交換作業が必要であることが検知手段により検知された対象物が転写ベルト18である場合には、以下に説明する表示が行われ、ユーザーがその表示に従って以下に説明する操作を行うことになる。
【0098】
転写ベルト18について保守作業又は交換作業が必要であることが検知手段により検知された場合には、操作パネル57上にその旨が表示されるとともに、表示手段により図示しない発光光源が点灯され、発光体56が発光する。
【0099】
発光体56の発光は、開放操作すべきカバーが側面カバー42であり、かつ、保守作業又は交換作業の対象物が転写ベルト18であることを指示するものであり、ユーザーはその指示に従って側面カバー42を図14に示すように回動させ、回動させた側面カバー42から転写ベルト18を取外すことにより転写ベルト18の保守作業又は交換作業を行うことができる。
【0100】
このため、ユーザーは、転写ベルト18について保守作業又は交換作業を行う場合に、操作手順を間違えることなく、容易に保守作業又は交換作業を行える。
【0102】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の画像形成装置によれば、トレイに保持されている或る対象物について保守作業又は交換作業が必要になったことが検知手段により検知された場合には、その対象物が保持されているトレイに設けられている第1表示部と、該トイレに設けられて対象物を指示する第2表示部とに必要な表示が表示手段により行われる。対象物について保守作業又は交換作業を行うユーザーは、第1表示部により指示されたトレイを引き出し、ついで、第2表示部に指示された対象部を該トレイから外して保守作業又は交換作業を行える。これにより、対象物の保守作業又は交換作業のために異なる部材であるトレイと対象物とを操作する場合でも、第1表示部と第2表示部との表示により操作手順をわかり易く指示することができ、その対象物についての保守作業又は交換作業を速やかに行うことができる。
【0103】
請求項2記載の発明の画像形成装置によれば、開閉自在なカバーに覆われている或る対象物について保守作業又は交換作業が必要になったことが検知手段により検知された場合には、その対象物又はその対象物に対応する位置に設けられて当該対象物を指示する表示部と、その対象物を覆うカバー又はそのカバーに対応する位置に設けられて当該カバーを指示するカバー用表示部とにおいて、必要な表示が表示手段により行われるので、対象物について保守作業又は交換作業を行うユーザーは、カバー表示部により指示されたカバーを開放し、ついで、表示部により指示された対象物についての保守作業又は交換作業を行える。これにより、対象物の保守作業又は交換作業のために異なる部材であるカバーと対象物とを操作する場合でも、カバー用表示部と表示部との表示により操作手順をわかり易く指示することができ、その対象物についての保守作業又は交換作業を速やかに行うことができる。さらに、2以上のカバーに覆われている或る対象物について保守作業又は交換作業が必要になったことが検知手段により検知された場合には、カバー用表示部に指示された外側のカバーを開放操作し、ついで、その内側に位置してカバー用表示部に指示されているカバーを開放操作し、その後に表示部により指示されている対象物について保守作業又は交換作業を行えるので、対象物が2以上のカバーで覆われている場合でも、その対象物についての保守作業や交換作業を速やかに行うことができる。
【0104】
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の画像形成装置において、前記表示部と前記カバー用表示部とは発光体であり、前記表示手段により点灯されて前記発光体に導光される光を発する共通の発光光源を有することを特徴とするので、或る対象物について保守作業又は交換作業を必要とすることが検知された場合には、保守作業又は交換作業を必要とする対象物を指示する表示部である発光体と、保守作業又は交換作業を必要とする対象物を覆っているカバーを指示するカバー用表示部とが発光するので、保守作業又は交換作業を行うべき対象物を覆っているカバーがどれであるか、及び、保守作業又は交換作業を行うべき対象物がどれであるかを視覚により容易に認識することができ、ユーザーはその対象物についての保守作業又は交換作業を速やかに行うことができる。
【0105】
請求項4記載の発明によれば、請求項2又は3記載の画像形成装置において、前記カバーの少なくとも一つが2以上の前記対象物を覆っていることを特徴とするので、1つのカバーを2以上の対象物を覆うカバーとして共有化することができ、カバーの数を減らすことができるとともに、カバーを指示するカバー用表示部の数を減らすことができ、構造の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置の概略構造を示す斜視図である。
【図2】その縦断正面図である。
【図3】その一部を示す拡大図である。
【図4】保守作業又は交換作業の対象物である感光体ユニットを示す斜視図である。
【図5】保守作業又は交換作業の対象物である複合ユニットを示す斜視図である。
【図6】カバーである正面カバーを開放した状態を示す斜視図である。
【図7】カバーである保持カバーを開放した状態を示す斜視図である。
【図8】感光体ユニットが載置されたトレイを本体ケース外へ引き出した状態を示す斜視図である。
【図9】感光体ユニットをトレイから取外した状態を示す斜視図である。
【図10】感光体ユニットが配置されている部分を示す概略水平断面図である。
【図11】感光体ユニットが載置されたトレイを本体ケース外へ引き出した状態を示す概略水平断面図である。
【図12】複合ユニットが載置されたトレイを本体ケース外へ引き出した状態を示す斜視図である。
【図13】複合ユニットをトレイから取外した状態を示す斜視図である。
【図14】カバーである側面カバーを開放して対象物である転写ベルトを露出させた状態、及び、カバーである定着器カバーを開放して対象物である定着器を露出させた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
4、18、20、31、33、36、38 対象物
34a、34b、34c、39a、39b、39c、40a、55、56 表示部、発光体
41、42、43、46 カバー
44、47 表示部
48、49、50 発光光源
52 光伝達手段
53 光伝達手段
Claims (4)
- 画像データに応じた画像形成を行う画像形成装置において、
保守作業又は交換作業の対象となる複数の対象物と、
前記対象物を保持する引き出し可能なトレイと、
前記トレイに設けられて保守作業又は交換作業の対象となる前記対象物を保持している前記トレイを指示する第1表示部と、
前記トレイに設けられて保守作業又は交換作業の対象となる前記対象物を指示する第2表示部と、
前記対象物が保守作業又は交換作業を必要とすることを検知する検知手段と、
前記検知手段により検知された前記対象物を保持する前記トレイを指示する前記第1表示部と前記検知手段により検知された前記対象物を指示する前記第2表示部とに必要な表示を行わせる表示手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 画像データに応じた画像形成を行う画像形成装置において、
保守作業又は交換作業の対象となる対象物と、
前記対象物を覆う開閉自在なカバーと、
保守作業又は交換作業の対象となる前記対象物又はその対象物に対応する位置に設けられて当該対象物を指示する表示部と、
保守作業又は交換作業の対象となる前記対象物を覆う前記カバー又はそのカバーに対応する位置に設けられて当該カバーを指示するカバー用表示部と、
前記対象物が保守作業又は交換作業を必要とすることを検知する検知手段と、
前記検知手段により検知された前記対象物を覆う前記カバーを指示する前記カバー用表示部と前記検知手段により検知された前記対象物を指示する前記表示部とに必要な表示を行わせる表示手段と、
を有し、
前記カバーは2以上設けられ、これらのカバーが次々に開放操作される位置に配置されていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記表示手段により点灯され、前記表示部と前記カバー用表示部とに導かれる光を出射する共通の発光光源を有することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記カバーの少なくとも一つが2以上の前記対象物を覆っていることを特徴とする請求項2又は3記載の画像形成装置。
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