JP3586251B2 - 管継手 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、管継手、特に、2つの筒体を連結させてなる管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
2つの筒体を連結させてなる形式の従来の管継手として、例えば、図6に示すものがある。この種管継手は、第1筒体(100)と、これに挿入される第2筒体(200)とからなり、一方の第2筒体(200)の外周面に周設させた第2環状溝(210)には、他方の第1筒体(100)の内径よりも大径の金属製のC型リング(39)を外嵌保持させている。この第2環状溝(210)は、前記C型リング(39)の外径を第1筒体(100)の内径よりも小さく縮小させることができる深さに設定されているものとする。又、第1筒体(100)と第2筒体(200)とを接続させた状態における前記第2環状溝(210)に対応する第1筒体(100)の内周面には、前記C型リング(39)が弾性復帰したときに嵌り込む第1環状溝(110)が形成されているものとする。
【0003】
これら2つの管継手を接続するには、前記C型リング(39)を弾性変形させることによりその直径を縮小させながら、一方の第2筒体(200)を他方の第1筒体(100)に押し込む。前記第2環状溝(210)が第1環状溝(110)に達した時点でC型リング(39)は弾性復帰し、一部が第1環状溝(110)に嵌め込まれる態様となり、第1筒体(100)と第2筒体(200)とは抜け止め状態に連結されることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この従来の管継手では、第1筒体(100)と第2筒体(200)とは直線状に連結されるのみであり、第1筒体(100)に対する第2筒体(200)の角度を変更することはできない。よって、第1筒体(100)をガス栓のガス流入筒部として設けられている場合、第2筒体(200)は、流入側配管接続部として機能することとなるが、流入側配管の延長方向に従ってその向きを変更させることはできない。
【0005】
例えば、前記流入側配管の接続端部が第1筒体(100)の下方に位置するような場合には、第1筒体(100)に対して第2筒体(200)を垂下させる姿勢とするのが好ましいが、そのように、第1筒体(100)に対する第2筒体(200)の姿勢を変更したい場合には、第1筒体(100)に対して直線状に接続されている前記第2筒体(200)を取り外して、L字状の筒体(図示せず)に付け替えなければならない。このように、第1筒体(100)に対する第2筒体(200)の姿勢を変更したい場合には、他の形状の筒体を別途用意しなければならないから、取付け現場での変更はできない上に、付け替えが面倒である。
【0006】
本発明は、『第1筒体と、前記第1筒体に連通状態に連結される第2筒体とからなる管継手』において、第1筒体に対する第2筒体の角度を容易に変更できるようにすることを課題とする。
【0007】
*1項
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するために講じた本発明の解決手段は、『前記第1、第2筒体の連結端面はそれぞれ筒軸に対して45度傾斜するように設定されていると共にその周縁に沿って、第1、第2フランジ部がそれぞれ張り出すように構成されており、
前記第1、2筒体は、前記連結端面近傍に両端が各々抜け止め状態に装着される連結部材によって、前記連結端面相互を接触させた状態で相対回動自在に連通接続されると共に、前記第1、第2フランジ部に取外し自在に具備させる相対回動阻止手段によって、相対回動阻止状態に且つ気密状態に連結されるように設定されており、
前記連結部材は弾性材料製とすると共に、環状に形成された第1、第2係合部が一定の間隔をおいて相互に平行に位置するように設けられており、
前記第1、第2フランジ部近傍における前記第1、第2筒体の筒孔の内周面には、前記第1、第2係合部がそれぞれ抜け止め状態で且つ摺動可能に嵌め込まれる第1、第2溝部が、前記第1、第2フランジ部と平行に位置するように穿設されている』ことである。
【0009】
第1筒体の連結端面近傍に前記連結部材の一端を装着させ、他端を、第2筒体の連結端面近傍に装着させる。これにより、前記第1筒体と第2筒体とは、前記連結部材を介して、前記第1、第2フランジ部の連結端面相互を接触させた状態で相対回動自在に且つ連通状態に連結される態様となる。前記連結部材は第1、第2筒体に対して抜け止め状態に装着されているから、第1、第2筒体は不用意に離反することなく、第1、第2フランジ部の端面相互を接触状態に維持したまま回動させることができる。
【0010】
前記第1、第2フランジ部は、第1、第2筒体の筒軸に対して、それぞれ45度傾斜するように設けられているから、第1、第2フランジ部の端面相互を接触させた状態で相対回動させると、第1、第2筒体を相互間の角度が変化することとなる。例えば、第1、第2フランジ部に対する前記第1、第2筒体の角度が45度である各筒体の尖端部が、前記第1、第2フランジ部に対して錯角に位置するように、第1、第2フランジ部を接触させたとき、第1、第2筒体は一直線状に連結される態様となる。この連結態様から、第1、第2筒体のどちらか一方を180度回動させて、前記尖端部相互が隣り合うように位置させれば、第1、第2筒体間の角度は90度となる。
【0011】
第1、第2筒体が所望の角度で連結された状態にて、相対回動阻止手段によって、第1、第2フランジ部を回動阻止状態に連結させる。これにより、第1、第2筒体は気密状態で且つ相互間の角度を所定の角度に設定した状態で保持されることとなる。又、前記相対回動阻止手段を取外せば、第1、第2フランジ部は再度相対回動自在となる。
【0012】
また、前記連結部材は弾性材料製とすると共に、環状に形成された第1、第2係合部が一定の間隔をおいて相互に平行に位置するように設けられており、前記第1、第2フランジ部近傍における前記第1、第2筒体の筒孔の内周面には、前記第1、第2係合部がそれぞれ抜け止め状態で且つ摺動可能に嵌め込まれる第1、第2溝部が、前記第1、第2フランジ部と平行に位置するように穿設されている。この連結部材としては、平行に設定された両端に、環状に形成した第1、第2係合部を具備させる構成であれば、筒状に構成したものや、金属線材を曲げて構成したもの等が採用可能である。筒状のものでは、前記第1、第2係合部として、筒の両端の開放端縁に全周に渡ってあるいは部分的にフランジ部分を外方へ突設させる構成としておけばよく、金属線材からなるものでは、前記第1、第2係合部としてのリング状部分が両端に平行に位置するように屈曲させておけばよい。この連結部材を第1、第2筒体に装着させるには、前記両端を弾性変形させて、第1係合部を、第1筒体の内周面に形成した第1溝部に抜け止め状態に嵌め込むと共に、他方の第2係合部も同様に弾性変形させて、第2筒体の第2溝部に嵌め込む。これにより、第1筒体と第2筒体とは連結部材によって抜け止め状態に連結されることとなる。又、これら第1、第2溝部は第1、第2フランジ部にそれぞれ平行に位置するように設定されているから、前記第1、第2係合部をそれぞれ前記第1、第2溝部内で摺動させることにより、第1、第2筒体は、第1、第2フランジ部を接触させた状態で相対回動可能となる。
【0013】
*2項
上記1項において、『前記第1、第2フランジ部のどちらか一方の連結端面に、前記連結部材の回動軸と同心状に、環状の凹溝が穿設されていると共に、他方の連結端面には、前記第1、第2筒体が連結されるときに、前記凹溝に摺動自在に嵌まり込む凸部が環状に形成されている』ものでは、連結部材を介して第1、第2筒体を連結させると同時に、凸部を凹溝内に嵌め込む。これにより、第1、第2フランジ部は、回動時に半径方向にずれることがない。
【0014】
*3項
上記各項において、『連結状態にある前記第1、第2フランジ部のどちらか一方には、周方向に沿って複数のネジ孔が形成されていると共に、他方における前記ネジ孔に対応する各位置には、前記ネジ孔に螺合させるボルトが挿通可能な挿通孔を貫通させた』ものでは、第1、第2フランジ部はボルトによってネジ止めされる構成となっており、前記ボルトが前記相対回動阻止手段として機能することとなる。前記第1、第2フランジ部のどちらか一方に形成されている複数の挿通孔にそれぞれボルトを挿通させると共にそれらに対応する各位置にあるネジ孔に螺合させると、第1、第2筒体が所定の姿勢で連結された状態を維持することができる。前記ボルトを取り外せば、第1、第2フランジ部は相対回動可能となり、第1筒部に対する第2筒部の姿勢を変更することができる。
【0015】
*4項
上記各項において、『前記第1、第2筒体のどちらか一方は、ガス栓のガス流入筒部と一体である』ものでは、第1、第2筒体のどちらか一方がガス栓のガス流入筒部として機能すると共に、他方が、前記ガス流入筒部に接続される可撓管継手として機能することとなる。第1筒体に対する第2筒体の姿勢を直線状に設定すると、ガス流入筒部と可撓管継手とが同軸上に並ぶ構成のガス栓を構成することができ、この状態から第2筒体を180度回動させると、前記可撓管継手がガス流入筒部に対して90度屈曲した態様となる。
【0016】
【発明の効果】
本発明では、第1、第2筒体を相対回動させるだけで、第1、第2フランジ部を接触させた状態のままで相互間の角度を変更させ、変更後の姿勢を維持した状態で固定することができるようにしたから、例えば、管継手の形状を直線状からL字状に変更したい場合、又はその逆の場合においても、部品を交換する必要も手間もかかることなく、現場で容易に角度変更を行うことができる。よって、使い勝手の良い管継手を提供することができる。又、第1、第2筒体を連結させる連結部材は第1、第2筒体に対してそれぞれ抜け止め状態に装着されて、前記相対回動阻止手段を取外しても、第1、第2フランジ部が離反することなく、連結端面相互を接触させた状態を維持したまま回動させることができるから、回動させる際に、第1筒体又は第2筒体を落下させたり、紛失させたりする不都合もない。よって、第1、第2筒体相互間の角度変更を迅速に且つ容易に行うことができる。
【0017】
また、連結部材を弾性材料製とすると共に、各々の第1、第2係合部を第1、第2筒体の内周面に形成した第1、第2溝部に嵌め込んで装着させる構成としたから、第1、第2筒体への連結部材の装着が容易であるという効果がある。
【0018】
さらに、2項のものでは、第1、第2フランジ部は、相対回動阻止手段を解除させた状態においても、半径方向にずれることないから、回動時に第1、第2筒体の筒孔がずれる不都合がない。
【0019】
3項のものでは、相対回動阻止手段としてボルトを利用するようにしたから、前記ボルトの脱着により、前記第1、第2フランジ部を回動阻止状態に連結させたり、又は、相対回動させたりすることができる。よって、第1筒体に対する第2筒体の固定又は角度変更がさらに容易に行えることとなる。
【0020】
4項のものでは、ガス流入筒部に対して継手の姿勢が任意に変更可能なガス栓を提供することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
この実施の形態の管継手は、図1に示すように、第1筒体(1)がガス栓本体(3)の上流側に一体的に設けられる構成としたものであり、ガス栓のガス流入筒部(10)として機能するようにしたものである。この第1筒体(1)に接続させる第2筒体(2)は、ガス流入筒部(10)の開放端に接続され且つ、流入側配管接続継手(20)として機能するように設定されているものとする。
【0022】
ガス栓本体(3)には、図2に示すように、栓体(32)が回転自在に収容された栓収容部(33)が設けられており、栓収容部(33)に連通するように前記ガス流入筒部(10)としての第1筒体(1)と、ガス流出筒部(30)とが、同軸上に並ぶように連結されている。そして、栓体(32)の上方に連結された操作ハンドル(34)を操作して栓体(32)を栓収容部(33)内で回動させることにより、第2筒体(2)から第1筒体(1)を通ってガス流出筒部(30)へ至るガス通路を連通或は遮断させることができる。
又、ガス流出筒部(30)内には、ガス器具(図示せず)のガス取入口に接続させるための継手部材(31)が気密状態に外嵌装着される構成となる。
【0023】
ガス流入筒部(10)としての第1筒体(1)と、流入側配管接続継手(20)としての第2筒体(2)とを相互に連結させる連結端面は、図2及び図3に示すように、第1筒体(1)及び第2筒体(2)の筒軸に対して45度傾斜するようにカットされていると共に、各々の連結端面の周縁に沿って第1、第2フランジ部(11)(21)を張り出させた構成としている。
【0024】
第1、第2フランジ部(11)(21)は同一直径に形成されており、第1、第2フランジ部(11)(21)に対する第1、第2筒体(1)(2)の胴部の成す角度が45度である第1、第2筒体(1)(2)各々の尖端部分(19)(29)(図1参照)が、第1、第2フランジ部(11)(21)に対して相互に錯角の関係に位置するように、第1、第2フランジ部(11)(21)の連結端面相互を重ね合わせたときに、第1、第2筒体(1)(2)各々の胴部外周面が段差なく、直線状に連続する態様となるように設定されている。このため、第1、第2フランジ部(11)(21)は、第1、第2筒体(1)(2)各々の前記連結端面の中心からそれぞれ前記尖端部分(19)(29)側へずれた態様で張り出す構成となっている。
【0025】
前記第2フランジ部(21)には、その外周縁に沿って周方向に90度間隔で4つのネジ孔(22)が貫通又は前記連結端面に開放するように形成されており、第1、第2フランジ部(11)(21)を重ね合わせたときに前記第2フランジ部(21)に対応する第1フランジ部(11)の各所定位置には、ネジ孔(22)に螺合させるボルトを挿通させるための挿通孔(12)を貫通させている。
【0026】
又、第1、第2フランジ部(11)(21)各々の中央口近傍に位置する第1、第2筒体(1)(2)の内周面には、後述する連結部材(4)の両端を抜け止め状態に且つ回動自在に係合させるための第1、第2環状溝(13)(23)が前記中央口と同心状に形成されている。そして、この第1、第2環状溝(13)(23)に連続するように、第1、第2筒体(1)(2)各々の筒孔(16)(26)が前記第1、第2筒体(1)(2)の筒軸に沿ってそれぞれ形成されているものとする。
【0027】
又、前記第1フランジ部(11)の連結端面には、前記中央口と同心状に、環状凸部(14)が突設されていると共に、第2フランジ部(21)の連結端面の、前記環状凸部(14)に対応する位置には、前記環状凸部(14)が摺動可能に嵌め込まれる環状凹溝(24)が形成されている。
【0028】
又、環状凹溝(24)よりも内周側には、前記連結端面よりも一段低い環状段部(25)が前記中央口に開放するように形成されている。第1、第2フランジ部(11)(21)の連結端面相互を重ね合わせたときに、前記第1フランジ部(11)の連結端面と環状段部(25)との間に生じる空間内に、Oリング(15)が密着状態に収容される構成とする。
【0029】
次に、第1筒体(1)の第1フランジ部(11)と第2筒体(2)の第2フランジ部(21)とを相対回動自在に連結させる連結部材(4)の構成について説明する。
連結部材(4)は、樹脂やゴム等の弾性材料から円筒形状に構成されているものとし、その両開放端からは、周方向に90度間隔で切欠部(40)が切り込まれている。そして、前記切欠部(40)が形成されていない連結部材(4)の前記両開放端からは、係合フランジ(41)(42)をそれぞれ外方に突出するように張り出させている。
【0030】
尚、連結部材(4)の胴部外径は、第1、第2フランジ部(11)(21)の前記中央口の直径よりもやや小径に設定されていると共に、前記係合フランジ(41)(42)の外径は、前記第1、第2フランジ部(11)(21)の前記中央口の直径よりも大きく且つ第1、第2筒体(1)(2)の内周面に各々形成されている前記第1、第2環状溝(13)(23)の直径に略一致する大きさに設定されている。
【0031】
この連結部材(4)の開放端を弾性変形させて、一端の係合フランジ(41)を第1筒体(1)の第1環状溝(13)に嵌め込むと共に、他端の係合フランジ(42)を第2筒体(2)の第2環状溝(23)に嵌め込む。第1、第2環状溝(13)(23)に嵌め込まれた時点で係合フランジ(41)(42)はそれぞれ弾性復帰することにより、連結部材(4)は第1、第2筒体(1)(2)に対して抜け止め状態に装着される。言い換えれば、第1、第2筒体(1)(2)は連結部材(4)を介して連結される態様となる。尚、この連結部材(4)による連結状態において、第1、第2フランジ部(11)(21)の端面は相互に接触するように各部の寸法は設定されているものとする。又、第1、第2フランジ部(11)(21)を接触させた状態のまま、第1筒体(1)と第2筒体(2)とは相対回動可能となる。
【0032】
図1から図3に示すように、第1筒体(1)と第2筒体(2)とを、直線状に並列させたい場合には、第1筒体(1)の尖端部分(19)と第2筒体(2)の尖端部分(29)とが第1、第2フランジ部(11)(21)に対して錯角の関係に位置するように、第1、第2フランジ部(11)(21)を相対回動させる。そして、所定の姿勢に達した時点で、第1フランジ部(11)の挿通孔(12)にボルト(5)を挿通させると共にそれに対応する位置にある第2フランジ部(21)のネジ孔(22)に螺合させる。尚、図に示すものでは、ガス栓本体(3)の両側と上側にのみ挿通孔(12)が開放する構成となっているから、ネジ止め部分は3箇所となる。
【0033】
第1、第2フランジ部(11)(21)を上記したようにボルト(5)によってネジ止めすることにより、第1、第2フランジ部(11)(21)は相対回動阻止状態に固定されると共に、第1フランジ部(11)の連結端面と環状段部(25)との間でOリング(15)が密着される態様となるから、流入側配管接続継手(20)としての第2筒体(2)を、ガス栓本体(3)のガス流入筒部(10)としての第1筒体(1)に、気密状態に連結させることができる。
【0034】
第2筒体(2)の他端に、流入側配管を接続させると、第2筒体(2)の筒孔(26)、連結部材(4)、さらには、第1筒体(1)の筒孔(16)を通って、ガス栓本体(3)へのガス通路が形成される。尚、筒孔(16)と筒孔(26)とは、連結部材(4)を抜け止め状態に装着させるための第1、第2環状溝(13)(23)の周縁に連続する態様でそれぞれ形成されるように設定したから、第2筒体(2)の筒孔(26)へ送られてくるガスは、連結部材(4)を介して、第1筒体(1)の筒孔(16)へスムーズに送られることとなる。
【0035】
ボルト(5)を取り外せば、第2筒体(2)は第1筒体(1)に対して回動自在となるから、上記した連結態様から第1筒体(1)に対する第2筒体(2)の姿勢を所定の角度に変更することができる。変更後には、再度ボルト(5)で第1、第2フランジ部(11)(21)をネジ止めしておけば良い。
【0036】
図4に示したものは、図3の状態から、第2筒体(2)を第1筒体(1)に対して、180度回動させた状態を示している。この場合、第1、第2筒体(1)(2)の前記尖端部分(19)(29)が第1、第2フランジ部(11)(21)を介して隣り合う態様となるため、第1筒体(1)と第2筒体(2)とが成す角度は90度となる。
【0037】
このとき、ボルト(5)を取り外しても、第1筒体(1)と第2筒体(2)とは連結部材(4)によって連結された態様となっているから、第2筒体(2)を落下させたり紛失させたりする不都合がない。又、回動時には、第1フランジ部(11)に設けた環状凸部(14)が、第2フランジ部(21)に設けた環状凹溝(24)に嵌め込まれた状態で摺動する態様となるから、第1、第2フランジ部(11)(21)は半径方向にずれることなく、第2筒体(2)の姿勢変更を行うことができる。
【0038】
第2筒体(2)の姿勢変更後、ボルト(5)で再度ネジ止めすれば、ガス栓本体(3)のガス流入筒部(10)に対して、流入側配管接続継手(20)を90度屈曲させた状態で接続させることができることとなる。
【0039】
このように、この実施の形態のものでは、ガス栓取付けの現場で、流入配管の方向に応じて、ガス流入筒部(10)に対する流入側配管接続継手(20)の姿勢を調整することができるため、使い勝手の良いガス栓を提供することができる。
【0040】
上記実施の形態では、連結部材(4)として、樹脂製又はゴム製の筒状体のものを採用したが、弾性金属線材を屈曲させて、図5に示すように、環状のリング状部(43)(44)が所定の間隔をおいて平行に位置するように構成したものでも採用可能である。このものでは、前記リング状部(43)(44)が上記した係合フランジ(41)(42)として機能することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態における管継手の一つをガス栓に一体に設けた状態を示すガス栓全体の側面図。
【図2】図1の縦断面図。
【図3】図2の要部拡大断面図。
【図4】図3の状態から一方の筒体を90度回動させた状態を示す説明図。
【図5】連結部材の他の例を示す説明図。
【図6】従来の管継手の一例を示す断面図。
【符号の説明】
(1) ・・・・・第1筒体
(11)・・・・・第1フランジ部
(2) ・・・・・第2筒体
(12)・・・・・第2フランジ部
(4) ・・・・・連結部材
(5) ・・・・・相対回動阻止手段
Claims (4)
- 第1筒体と、前記第1筒体に連通状態に連結される第2筒体とからなる管継手において、
前記第1、第2筒体の連結端面はそれぞれ筒軸に対して45度傾斜するように設定されていると共にその周縁に沿って、第1、第2フランジ部がそれぞれ張り出すように構成されており、
前記第1、2筒体は、前記連結端面近傍に両端が各々抜け止め状態に装着される連結部材によって、前記連結端面相互を接触させた状態で相対回動自在に連通接続されると共に、前記第1、第2フランジ部に取外し自在に具備させる相対回動阻止手段によって、相対回動阻止状態に且つ気密状態に連結されるように設定されており、
前記連結部材は弾性材料製とすると共に、環状に形成された第1、第2係合部が一定の間隔をおいて相互に平行に位置するように設けられており、
前記第1、第2フランジ部近傍における前記第1、第2筒体の筒孔の内周面には、前記第1、第2係合部がそれぞれ抜け止め状態で且つ摺動可能に嵌め込まれる第1、第2溝部が、前記第1、第2フランジ部と平行に位置するように穿設されている管継手。 - 請求項1に記載の管継手において、前記第1、第2フランジ部のどちらか一方の連結端面に、前記連結部材の回動軸と同心状に、環状の凹溝が穿設されていると共に、他方の連結端面には、前記第1、第2筒体が連結されるときに、前記凹溝に摺動自在に嵌まり込む凸部が環状に形成されている管継手。
- 請求項1又は2に記載の管継手において、連結状態にある前記第1、第2フランジ部のどちらか一方には、その周方向に沿って複数のネジ孔が形成されていると共に、他方における前記ネジ孔に対応する各位置には、前記ネジ孔に螺合させるボルトが挿通可能な挿通孔を貫通させている管継手。
- 請求項1から3のいずれかに記載の管継手において、前記第1、第2筒体のどちらか一方は、ガス栓のガス流入筒部と一体である管継手。
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JP2003240173A (ja) | 2003-08-27 |
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