JP3586167B2 - 瀝青材料散布装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は瀝青材料散布車に搭載されて路面にアスファルト乳剤等の瀝青材料を散布する散布装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のアスファルト乳剤等の瀝青材料散布装置は、図19、図20に示すように、散布車50にエンジン51、油圧ポンプ52、瀝青材料タンク53、瀝青材料散布ポンプ54、ポンプ駆動用油圧モータ55等を配設すると共に散布車50の後端に多数の散布ノズル56を有する散布管57を路面の幅方向に伸縮自在に設けてなる構造を有している。そして、エンジン51によって油圧ポンプ52を介して油圧モータ55を駆動し、その駆動によって瀝青材料散布ポンプ54を作動させることにより、瀝青材料タンク53内の瀝青材料を配管を通じて散布管57に供給し、散布ノズル56から路面に散布するように構成している。
【0003】
また、簡易型の瀝青材料散布装置としては、車両の走行用エンジンによって油圧ポンプを駆動し、その圧油によってエアコンプレッサ駆動用油圧モータを作動させ、エアコンプレッサからの圧縮空気を瀝青材料タンク内に圧入して該タンク内を加圧し、その加圧力に相当する量の瀝青材料をタンク内から散布管に排出して散布を行うように構成した装置も一般に使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の瀝青材料散布装置においては、瀝青材料散布ポンプ54やこの散布ポンプ54を駆動する油圧ポンプ52、油圧モータ55、その他、作動油タンクやオイルフィルタ等の設備や配管などの補助設備が必要となり、構造が複雑化してコスト高になるばかりでなく、スペースが制限される車体に配置することが困難な場合が生じ、2トン車級以下の小型の散布車に採用することができない。一方、後者の瀝青材料散布装置によれば、瀝青材料散布ポンプを使用している前者の散布装置に比べてエアコンプレッサの圧力空気によりタンク内の瀝青材料を散布管に供給するように構成しているので、装置全体を簡素化することができるが、前者の散布装置同様の油圧機器が必要となり、操作や管理が煩雑化して熟練を要するという問題点がある。
【0005】
また、近年、一般道路の補修工事の小規模化や市街地における舗装工事の小規模化に伴って、狭い道路でも容易に走行できる2トン車級のトラック車両に搭載でき且つ操作が容易に行える瀝青材料散布装置が要望され、このため、エアコンプレッサの駆動を車両エンジンとは異なる補助エンジンを用いて行う装置が開発されているが、この場合には車両エンジンと共に補助エンジンの操作及び維持管理が必要となる。例えば、車両エンジンがディーゼルエンジンで補助エンジンがガソリンエンジンの場合には、燃料及びエンジンオイルをそれぞれ準備して間違わないように注入する必要がある。その上、舗装工事時には車両エンジンと共に補助エンジンも駆動するため、騒音が一層大きくなって周囲の環境を悪化させることになる。
【0006】
また、通常、エアを駆動源とする瀝青材料散布装置においては、散布時や散布後における配管内の洗浄時のエア圧力が異なっているため、それぞれの使用目的に応じた数個のエアタンクを散布車に搭載、設置しているのが現状である。即ち、瀝青材料を散布する際の瀝青材料タンク内を加圧するのに必要なエア圧力は低圧の0.1 〜0.18MPa であり、散布後に配管内等に残留する瀝青材料を排出、洗浄するのに必要なエア圧力は中圧の0.3 〜0.4 MPa である。さらに、散布ノズルの開閉用シリンダ等のアクチュエータ作動用エア圧力は高圧の0.6 〜0.7 MPa の圧力によって行う必要がある。
【0007】
これらの異なる圧力を供給するために、上述したようにそれぞれの圧力に対応した数個のエアタンクを使用しているので、大きな設置空間を必要として散布車上に対するその他の機器類の配置空間が制限されると共にエアタンクの保守、点検、補修等に多大な労力と時間を要するという問題点が生じる。
【0008】
本発明の上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、瀝青材料散布ポンプやこの散布ポンプを駆動する油圧ポンプ、油圧モータ等の油圧機器類を使用することなく、車両エンジンを駆動源として1個のエアタンクからのエア圧力により、簡単な操作で瀝青材料の散布、散布後における配管内の洗浄を行えるようにし、2トン車級の散布車においても採用し得る瀝青材料散布装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の瀝青材料散布装置は、請求項1に記載したように、瀝青材料散布車の後端部に配設している散布管に複数本の散布ノズルを装着すると共に、前記散布管と前記瀝青材料散布車上に設置した瀝青材料タンクとを三方切換弁からなる第1切換弁を配管中に設けている瀝青材料圧送配管によって連結、連通させ、且つ、前記散布管の瀝青材料戻り口と前記瀝青材料タンクとを第2切換弁を有する瀝青材料戻り管によって連結、連通させてなる瀝青材料散布装置において、車両エンジンにより駆動されるエアコンプレッサの圧縮空気をエア送入配管を通じてエアタンクに貯留させるようにし、このエアタンクに第1〜第3エア配管を連結、連通させ、第1エア配管を前記散布管の第1切換弁作動用シリンダに第3切換弁を介して連結、連通させると共に該第3切換弁に管路を介して前記散布ノズルの開閉用切換弁に接続してこのノズル開閉用切換弁に接続したノズル開閉用エア配管にエアタンク内の圧縮空気を供給することにより前記散布ノズルを開放させるように構成している一方、前記第2エア配管と前記エアコンプレッサの吸込側に連通しているエア吸引配管とを第4切換弁を介して前記瀝青材料タンクに連通しているエア送入兼排出管に連結、連通させ、さらに、前記第3エア配管を前記三方切換弁からなる第1切換弁を介して前記瀝青材料圧送配管に連結、連通させた構造としている。
【0010】
上記瀝青材料散布装置において、請求項2に係る発明は、車両エンジンにクラッチ機構を介して連結したトランスミッションの噛合歯車列におけるカウンタギヤに出力軸を入り切り自在に連結し、この出力軸をエアコンプレッサの駆動軸にVベルトを介して連結してコンプレッサを減速駆動するように構成していることを特徴とし、請求項3に係る発明は、上記エアコンプレッサの圧縮空気をエアタンクに送給するエア送入配管に、エアタンク内のエア圧力が設定圧以上に達した時にエアコンプレッサを無負荷回転させるアンローダを介装すると共に排気管を連結、連通させていることを特徴としている。
【0011】
さらに、請求項4に係る発明は、上記エアタンクから第4切換弁に到る第2エア配管における配管途中と、第3エア配管中とにレギュレータを介装していることを特徴とし、請求項5に係る発明は、上記第3エア配管に分岐エア配管を連結、連通させ、この分岐エア配管に三方切換弁からなる第5切換弁を介して瀝青材料タンク内に連通した瀝青材料送排管と開閉弁を備えた吸入兼排出ホースとを連結、連通させ、この吸入兼排出ホースにおける第5切換弁と開閉弁との間の配管部分に開閉弁を介して瀝青材料手撒きバーを接続させていることを特徴としている。
【0012】
【作用】
車両エンジンによってエアコンプレッサを駆動すると、エア送入配管を通じてエアタンク内に圧縮空気が貯留される。瀝青材料を散布するには、エアタンクに連結、連通している第1エア配管を通じてエアタンク内の圧縮空気を第3切換弁を介して三方切換弁からなる第1切換弁作動用シリンダに供給し、該シリンダの作動によりこの第1切換弁を瀝青材料タンクと散布管側に開口させて瀝青材料タンクと散布管間の圧送配管を連通した状態にする。同時に、第4切換弁を作動させて第2エア配管をエア送入兼排出管に連通させると、エアタンク内の圧縮空気は該第2エア配管から第4切換弁を介してエア送兼排出管を通じて瀝青材料タンク内に圧入し、瀝青材料タンク内が加圧されてその圧力により該タンク内の瀝青材料は上記圧送配管を通じて散布管内に供給される。
【0013】
この状態で、散布ノズルを開放させると共に上記第2切換弁を閉止させると、瀝青材料タンクから圧送配管を通じて散布管内まで圧送された瀝青材料は散布ノズルから噴出して路面に散布される。
【0014】
瀝青材料の散布作業の終了後、散布ノズルを閉止する一方、第3切換弁を切り換えてエアタンクからの第1エア配管を通じて供給する圧縮空気により上記第1切換弁作動用シリンダを上記と逆方向に作動させ、この作動によって第1切換弁を切り換えて散布管側の圧送配管と瀝青材料タンク側の圧送配管との連通を遮断する一方、散布管側の圧送配管を第3エア配管側に連通させた状態にし、さらに、第2切換弁を作動させて戻り管を瀝青材料タンクと散布管に連通させた状態にすると、エアタンク内から第3エア配管に圧送される圧縮エアが第1切換弁を通じて圧送配管内から散布管内に圧送されると共にこの散布管内を通じて戻り管内を流通し、これらの圧送配管と散布管内に残留する瀝青材料が戻り管を通じて瀝青材料タンク内に戻され、圧送配管と散布管内が洗浄される。
【0015】
次いで、散布ノズルを開放すると共に第2切換弁を閉止した状態にしてエアタンク内の圧縮空気を上記第3エア配管に供給すると、圧縮空気が第3エア配管から圧送配管内を通じて散布管内に圧入し、さらに、散布管から全ての散布ノズルを通じて外部に排出される。従って、散布ノズル内に残留している瀝青材料は外部に排出、除去され、散布ノズルも洗浄される。
【0016】
エアタンクに圧縮空気を送り込むエアコンプレッサは、請求項2に記載したように、車両エンジンにクラッチ機構を介して連結したトランスミッションの噛合歯車列におけるカウンタギヤに出力軸を入り切り自在に連結し、この出力軸からVベルトを介して駆動するように構成しているので、簡単の機構によって車両エンジンをエアコンプレッサの駆動用として共用することができると共に、瀝青材料散布車の回送時等のようにエアコンプレッサを駆動させる必要がなくなった時は、トランスミッション側のカウンタギヤに対する出力軸の連結を解くことによってエアコンプレッサの駆動を停止させることができる。
【0017】
その上、Vベルトを介してエアコンプレッサを減速駆動するように構成しているので、散布時にはクラッチ機構を介して連結すると、車両エンジンが最高回転数まで作動してもVベルトによりエアコンプレッサが許容最高回転数以上にまで回転しないように駆動させることができ、さらに、上述したように、トランスミッションのカウンタギヤに出力軸を入り切り自在に連結し、この出力軸からVベルトを介して駆動するように構成しているので、エアコンプレッサの設置場所の自由度が広がり、狭い空間を有効に利用して配置することができると共に出力軸とコンプレッサの駆動軸が多少偏心していてもVベルトによって吸収して確実且つ安定したコンプレッサの駆動を行うことができる。
【0018】
また、請求項3に記載したように、エアコンプレッサの圧縮空気をエアタンクに送給する上記エア送入配管に、エアタンク内のエア圧力が設定圧以上に達した時にエアコンプレッサを無負荷回転させるアンローダを介装しておくことによって、瀝青材料散布作業中にエアタンク内の空気圧が設定圧力に達した時にエアコンプレッサが無負荷回転を行い、無駄な燃料消費をなくして経済的な運転が可能となる。その上、上記アンローダは、上記クラッキを切り忘れても、車両エンジンのエネルギーロスを最小限に抑止する作用も奏する。
【0019】
さらに、請求項4に係る発明によれば、エアタンクから第4切換弁に到る第2エア配管における配管途中と、第1エア配管中とにレギュレータを介装しているので、1個のエアタンクから第1エア配管を通じて第1切換弁を切り換えるシリンダを作動させるに適した空気圧と、第2エア配管を通じて瀝青材料タンク内を加圧するに最適な空気圧とに減圧調整し得て、均一な散布量に設定し得ると共に第3エア配管にエアタンク内の高圧空気をそのまま供給して圧送配管や散布ノズル内に残存する瀝青材料の回収、排除を短時間で円滑且つ確実に行うことができる。
【0020】
また、請求項5に記載したように、上記第3エア配管に分岐エア配管を連結、連通させ、この分岐エア配管に三方切換弁からなる第5切換弁を介して瀝青材料タンク内に連通した瀝青材料送排管と開閉弁を備えた吸入兼排出ホースとを連結、連通させ、この吸入兼排出ホースにおける第5切換弁と開閉弁との間の配管部分に開閉弁を介して瀝青材料手撒きバーを接続させておくことにより、上記第5切換弁を操作して吸入兼排出ホースを瀝青材料送排管側に連通させた状態にし、さらに、上記第4切換弁を作動させて瀝青材料タンクに連通しているエア送入兼排出管をエア吸引配管側に連通させ、この状態にしてエアコンプレッサを駆動して瀝青材料タンク内の空気をエア送入兼排出管、エア吸引配管、排気管を通じて外部に排出すると、瀝青材料タンク内が減圧されて吸入兼排出ホースに吸引力が発生し、貯留タンク等に先端を没入させている吸入兼排出ホースから瀝青材料送排管を通じて瀝青材料タンク内に所望量の瀝青材料を注入、充填することができる。
【0021】
さらに、瀝青材料タンク内に入れた瀝青材料を舗装工事中において手撒きする場合には、上述したようにエアタンク内の圧縮空気を第2エア配管からエア送入兼排出管を通じて瀝青材料タンク内に圧入して瀝青材料タンク内を加圧した状態で、第5切換弁を操作して瀝青材料タンク内に連通している送排管を手撒きバー側に連通させると、瀝青材料タンク内の瀝青材料が該タンク内を加圧するエア圧によって送排管を通じて手撒きバーに排出され、手撒きバーを操作して路面に瀝青材料を散布することができる。
【0022】
また、舗装作業の終了後、瀝青材料タンク内を空にする場合には、上述したようにエアタンク内の圧縮空気を第2エア配管からエア送入兼排出管を通じて瀝青材料タンク内に圧入して瀝青材料タンク内を加圧する一方、第5切換弁を操作して瀝青材料タンク内に連通している送排管を吸入兼排出ホース側に連通させると、瀝青材料タンク内の瀝青材料が該タンク内を加圧するエア圧によって送排管から吸入兼排出ホースを通じて貯留タンク等に排出することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1は瀝青材料散布車Aの全体図を示すもので、この瀝青材料散布車Aは2トン車級の小型のトラックシャーシを備えており、その車体上にアスファルト乳液よりなる散布材料を貯留した散布材料タンク1を搭載していると共に車両エンジン2(図2に示す)によって駆動されるエアコンプレッサ3とエアタンク4を設置している。さらに、車体の後端部下面には長尺の中空管からなる散布管5が配設されてあり、この散布管5には長さ方向に小間隔毎に複数本の散布ノズル6が装着されている。
【0024】
上記車両エンジン2は図2に示すように、クラッチ機構7を介してトランスミッション8に連結し、このトランスミッション8から後車輪側に動力を伝達するように構成している。そして、このトランスミッション8における後進用カウンタギヤ8aに、エアコンプレッサ側に車両エンジン2の駆動力を伝達するための出力軸81を入り切り自在に連結している。この連結構造は、出力軸81に歯車82をスプライン嵌合させると共に、車両のブースタブレーキ等に用いているバキューム圧によって作動するアクチュエータ83を配設してこのアクチュエータ83により上記歯車82を出力軸81上でスライドさせて上記カウンタギヤ8aに噛合させたり噛合を解くように構成しているものである。
【0025】
従って、車両エンジン2の作動中において、歯車82をカウンタギヤ8aに噛合させると、車両エンジン2により出力軸81が回転駆動され、カウンタギヤ8aに対する歯車82の噛合を解くと出力軸81が停止、即ち、エアコンプレッサ3側に動力が伝達されないように構成している。また、上記出力軸81の先端部に小径プーリ9aを固着すると共にエアコンプレッサ3の駆動軸に大径プーリ9bを固着してこれらのプーリ9a、9b間に掛け渡したVベルト10を介してエアコンプレッサ3を減速駆動するように構成している。
【0026】
図3は瀝青材料の配管系統を示すもので、上記瀝青材料タンク1の底部内と上記瀝青材料散布管5とを瀝青材料圧送配管11によって連結、連通していると共に、瀝青材料散布管5の両端部に設けている戻り口12に戻り管13の一端を連結、連通させ、この戻り管13の他端を上記瀝青材料タンク1の周壁を貫通して該タンク1内に連通させている。上記瀝青材料圧送配管11の配管中には三方切換弁からなる第1切換弁14が介装されてあり、この第1切換弁14の一つの開口部に瀝青材料タンク1側に連通させている瀝青材料圧送配管11の配管部分11a を連通させ、もう一つの開口部に散布管5側に連通させている瀝青材料圧送配管11の配管部分11b を連通させている。また、上記瀝青材料タンク1側に連通させている配管部分11a 中にはドレンコック15を配設している。
【0027】
さらに、上記第1切換弁14の残りの開口部に後述する第3エア配管32を連通させ、第1切換弁14の作動により瀝青材料圧送配管11の配管部分11a 、11b 同士の連通と、第3エア配管32と瀝青材料圧送配管11の散布管5側の配管部分11b との連通との切り換えを行うように構成している。また、上記戻り管13の配管中には該戻り管13の管路を開閉する方向に切り換える第2切換弁16を介装している。
【0028】
上記瀝青材料タンク1の底部内には上記圧送配管11とは別に瀝青材料送排管17の一端部がタンク1を貫通させて連通させてあり、この瀝青材料送排管17の他端を三方切換弁からなる第5切換弁18の一つの開口部に連通状態で接続していると共に該第5切換弁18のもう一つの開口部に開閉コック19を有している吸入兼排出ホース20の基端を連通状態で接続している。さらに、第5切換弁18の残りの開口部には上記第3エア配管32から分岐した分岐エア配管43を逆止弁21と開閉コック22を介して連通状態で接続していると共に上記吸入兼排出ホース20における第5切換弁18と開閉コック19との間の配管中に開閉コック23を有する瀝青材料手撒きバー24を連結、連通させている。
【0029】
図4はエア管路の回路を示すもので、上記エアコンプレッサ3の吐出口と上記エアタンク4とを、逆止弁25を通じてエアコンプレッサ3からの圧縮空気をエアタンク4に圧送するエア送入配管26によって連結、連通させていると共に、このエア送入配管26中にはエアコンプレッサ3と接続して上記エアタンク4内のエア圧力が設定圧以上に達した時にエアコンプレッサ3を無負荷回転させるアンローダ27を介装してあり、さらに、該アンローダ27と上記逆止弁25との間の配管から開閉弁28を備えている排気管29を分岐させている。
【0030】
また、上記エアタンク4には第1エア配管30、第2エア配管31、第3エア配管32の一端部を別々に連結、連通させてあり、第1エア配管30はその他端部を該配管30中に設けている第3切換弁33を介して上記第1切換弁14の切換用レバー14a (図3に示す)を作動させるシリンダ34に連結、連通させ、さらに、上記第3切換弁33に管路を介して上述した散布ノズル6の開閉用切換弁35を接続し、このノズル開閉用切換弁35に接続したノズル開閉用エア配管36を通じてノズル開閉コック37を開閉させるように構成している。
【0031】
上記第2エア配管31の管路中にはエアタンク4内の高圧エアを適正圧力に減圧して瀝青材料タンク1内の圧力を一定圧に調整するためのレギュレータ38が介装されていると共に、上記エアコンプレッサ3の吸込側にはエア吸引配管39の一端が連結、連通してあり、これらの第2エア配管31とエア吸引配管39の他端を第4切換弁40を介してエア送入兼排出管41の一端に連通させ、さらに、このエア送入兼排出管41の他端部を上記瀝青材料タンク1の上部内に連結、連通させて第4切換弁40の作動により、エア送入兼排出管41を第1エア配管31側とエア吸引配管39側とに切り換えるように構成している。また、上記レギュレータ38に至る間の管路中に開閉弁44が設けられている。
【0032】
一方、上記第3エア配管32は図3に示すように、レギュレータ42、ソレノイド弁46、逆止弁47を介して上記第1切換弁14に接続していると共にレギュレータ42とソレノイド46との間の管路に分岐エア配管43の一端を連結、連通させてあり、この分岐エア配管43の他端を上述したように逆止弁21と開閉コック22を介して第5切換弁18に連結、連通させている。
【0033】
次に、このように構成した実施例における瀝青材料散布装置の作用を述べる。まず、路面に瀝青材料を散布するに際して、車両エンジン2を始動させ、クラッチ機構7からトランスミッション8を介して車両を所望速度で前進させると共にブースタブレーキ等に用いているバキューム圧によってアクチュエータ83を作動させて歯車82をカウンタギヤ8aに噛合させると、車両エンジン2の駆動力がトランスミッション8を介して出力軸81に伝達され、Vベルト10を介してエアコンプレッサ3が減速駆動し、該エアコンプレッサ3の作動によってエア送入配管26を通じてエアタンク4内に圧縮空気が充填、貯留される。エアタンク4内のエア圧力が設定圧に達すると、アンローダ27が作動してエアコンプレッサ3が無負荷回転状態となる。
【0034】
このように、エアコンプレッサ3からエアタンク4内への圧縮空気の充填、貯留時においては、図3、図4に示すようにエアタンク4に連通している第1エア配管30側の第3切換弁33が該第1エア配管30から第1切換弁作動用シリンダ34側に圧縮空気が流入するのを阻止した閉止状態にあり、第2エア配管31側においても開閉弁44が閉止していて該第2エア配管31からエア送入兼排出管41側に圧縮空気を供給するのを阻止している。さらに、第3エア配管32側も第1切換弁14によってエア圧送配管11側への連通が遮断されている共に、その分岐エア配管43も第5切換弁18によっての瀝青材料送排管17と吸入兼排出ホース20側への連通が遮断されている。
【0035】
エアタンク4内に圧縮空気を充填、貯留させたのち、車両エンジン2により散布車Aを一定の速度でもって走行させながら散布管5に配設している多数の散布ノズル6から路面に瀝青材料を散布する作業を行う。この作業は、まず、図6に示すように、開閉弁44を開くと共に第4切換弁40を作動させて第2エア配管31をエア送入兼排出管41側に連通させると、エアタンク4内の圧縮空気が第2エア配管31から第4切換弁40、エア送入兼排出管41を通じて瀝青材料タンク1内に圧送され、該瀝青材料タンク1内を該第2エア配管31中に介装しているレギュレータ38により設定された所定のエア圧力でもって加圧する。
【0036】
このように瀝青材料タンク1内を圧縮空気によって加圧した状態にし、同時に、第3切換弁33を励磁させて第1エア配管30をこの第3切換弁33を通じて第1切換弁切換用シリンダ34に連通させ、このシリンダ34を作動させて第1切換弁14のレバー14a を回動させることにより該第1切換弁14を図5に示すように瀝青材料タンク1側に連通した瀝青材料圧送配管11の配管部分11a と散布管5側に連通した配管部分11b とを連通させると、上記圧縮空気により加圧されている瀝青材料タンク1内の瀝青材料が瀝青材料圧送配管11を通じて散布管5内に供給される。
【0037】
この状態において、図5、図6に示すように上記第2切換弁16を閉止すると共に散布ノズル開閉用切換弁35を励磁させてエアタンク4内の圧縮空気をこの散布ノズル開閉用切換弁35からノズル開閉用エア配管36側に供給すると、該エア配管36内を流通する圧縮空気によってノズル開閉用コック37が作動して全ての散布ノズル6を開放し、散布管5内から散布ノズル6に瀝青材料が流入して路面に散布されるものである。
【0038】
散布ノズル6は散布管5の長さ方向に小間隔毎に散布管5内に連通させた状態で図18に示すように装着されてあり、各散布ノズル6にはエア配管36からの圧縮空気によって開閉する弁体60が配設されている。即ち、この弁体60は、その筒状弁本体61を散布管5の上下壁面間に貫通させた状態で固着し、散布管5の下壁面から突出した該弁本体61の下端に上記散布ノズル6を装着していると共に、弁本体61内にロッド62を上下摺動自在に配設してその上端に一体に設けたピストン63を弁本体61の上端シリンダ部64に摺動自在に内装し、該ピストン63内に圧入したスプリング65によって押圧して、常態においてはロッド62の下端を弁座66に密着させておくことによって、散布管5内と弁座66の上方近傍部における弁本体61の下端一側部に貫設した通孔67を閉止して散布管5内から散布ノズル6側への連通を遮断していると共に、ピストン63の下面側の加圧室68に流入口69を通じてエア配管36側からの圧縮空気を供給することにより、ロッド62を弁座66から離間させて通孔67を散布ノズル6に連通させるように構成している。
【0039】
これらの弁体60は、散布準備として車体後部に設置されているノズル開閉用コック37で散布幅を設定し、運転席内等からの外部操作によって散布ノズル開閉用切換弁35、ノズル開閉用コック37、各散布ノズル6に配設している弁本体61を作動させることによって開閉し、従って、任意の弁体60を遠隔操作によって開閉して散布幅に応じた所望数の散布ノズル6から、散布管5内の瀝青材料を散布させるように構成している。
【0040】
次に、散布ノズル6では散布できなかった路面部分等に手撒きバー24を用いて瀝青材料を散布するには、図8に示すようにエアタンク4内の圧縮空気を第2エア配管31を通じて瀝青材料タンク1内を加圧する一方、第3切換弁33を切り換えて第1エア配管30からこの第3切換弁33を通じて第1切換弁切換用シリンダ34が逆方向に作動するようにシリンダ34内に供給し、第1切換弁14のレバー14a を上記と逆方向に回動させて該第1切換弁14により、図7に示すように、瀝青材料タンク1側に連通した瀝青材料圧送配管11の配管部分11a と散布管5側に連通した配管部分11b との連通を遮断させる。また、第3エア配管32中に配設しているソレノイド弁46によってこの第3エア配管32と第1切換弁14との連通を遮断しておく。
【0041】
この状態から分岐エア配管43側に設けている第5切換弁18を作動させて分岐エア配管43と瀝青材料吸入兼排出ホース20との連通を遮断させると共に瀝青材料送排管17と瀝青材料吸入兼排出ホース20とを該第5切換弁18を通じて連通させ、さらに、瀝青材料吸入兼排出ホース20に設けている開閉コック19を閉じる一方、手撒きバー24側の開閉コック23を開放させると、圧縮空気によって加圧されている瀝青材料タンク1内の瀝青材料が、瀝青材料送排管17から第5切換弁18を通じて手撒きバー24内に供給され、該手撒きバー24を作業員が操作しながらこの手撒きバー24から噴出する瀝青材料を所望の路面に散布するものである。
【0042】
舗装作業の終了後、配管中に残留している瀝青材料をタンク1内に回収するには、図10に示すように、第2エア配管31側の開閉弁44を閉じると共に第4切換弁40を作動させてエア送入兼排出管41側と第2エア配管31及びエア吸引配管39との連通を遮断させた状態にすると共に第3切換弁33を励磁させてエアタンク4内の圧縮空気を第1エア配管30を通じて第1切換弁切換用シリンダ34に供給し、該シリンダ34によって図9に示すように、第1切換弁14を、瀝青材料タンク1側に連通した瀝青材料圧送配管11の配管部分11a を遮断する一方、散布管5側に連通した配管部分11b を第3エア配管32に連通させた状態に切り換え、さらに、全ての散布ノズル6を閉止させた状態にすると共に分岐エア配管43中の開閉コック22を閉止しておく。
【0043】
この状態にして戻り管13中の第2切換弁16を開いて該戻り管13を瀝青材料タンク1と散布管5に連通させた状態にする一方、ソレノイド弁46を開いてエアタンク4内の圧縮空気を第3エア配管32に供給すると、この配管中に設けているレギュレータ42によって所定のエア圧力に調整された圧縮空気が図9に示すように、第3エア配管32から第1切換弁14を通じて瀝青材料圧送配管11の配管部分11b に圧送されてこの配管部分11b に残存する瀝青材料をその空気流により散布管5側に流入させ、さらに、この散布管5内に圧縮空気が圧流して該散布管5内に残留している瀝青材料も戻り口12から戻り管13内に送り出され、この戻り管13内を通じてタンク1内に回収されると共に、瀝青材料圧送配管11の配管部分11b と散布管5内及び戻り管13内が流通する圧縮空気によって洗浄されるものである。
【0044】
また、散布ノズル6内に残留する瀝青材料を排除して散布ノズル6内を洗浄するには図11に示すように、戻り管13を第2切換弁16によって閉じると共に、図12に示すように、第3切換弁33及び散布ノズル開閉用切換弁35を励磁させてエアタンク4からの圧縮空気を第1エア配管30から上記第3切換弁33、管路45、散布ノズル開閉用切換弁35を通じてノズル開閉用エア配管36に供給することによりノズル開閉コック37を作動させて全ての散布ノズル6を開放させる。
【0045】
この状態にして上記瀝青材料圧送配管11の配管部分11b と散布管5内及び戻り管13との洗浄時と同様に、ソレノイド弁46を開いてエアタンク4内の圧縮空気を第3エア配管32に供給すると、圧縮空気は図11に示すように、第3エア配管32から第1切換弁14、瀝青材料圧送配管11の配管部分11b 、散布管5を通じて散布ノズル6から噴出し、該散布ノズル6内に残留している瀝青材料が外部に排出されると共に散布ノズル6内が洗浄される。
【0046】
さらに、手撒きバー24内に残留する瀝青材料を排除して該手撒きバー24を洗浄するには、図13に示すように、第3エア配管32側に配設しているソレノイド弁46を閉じてエアタンク4を第3エア配管32から分岐エア配管43に連通させると共に開閉コック22を開き、第5切換弁18を分岐エア配管43と瀝青材料吸入兼排出ホース20とが連通するように切り換え且つこのホース20中の開閉コック19を閉じる一方、該ホース20に連通している手撒きバー24側の開閉コック23を開いた状態にしてエアタンク4から分岐エア配管43側に圧縮空気を供給すると、該圧縮空気が分岐エア配管43を通じて手撒きバー24に圧送され、手巻撒きバー24内に残留する瀝青材料を外部に排出するものである。
【0047】
路面に対する瀝青材料の散布後において、タンク1内に残留する瀝青材料を全て瀝青材料貯蔵タンク(図示せず)等に排出するには、図14に示すように、第5切換弁18を瀝青材料送排管17と瀝青材料吸入兼排出ホース20とが連通するように切り換え且つこのホース20中の開閉コック19を開くる一方、該ホース20に連通している手撒きバー24側の開閉コック23を閉じた状態にする。この状態にして、図15に示すように、エアタンク4内の圧縮空気を第2エア配管31、第4切換弁40、エア送入兼排出管41を通じて瀝青材料タンク1内に圧送して該瀝青材料タンク1内を加圧すると、このタンク1内の瀝青材料が図14に示すように、瀝青材料送排管17から第5切換弁18を通じて瀝青材料吸入兼排出ホース20内に流出し、このホース20の開口端から外部に排出される。
【0048】
また、瀝青材料貯蔵タンク内に貯蔵されている瀝青材料を上記タンク1内に供給するには、図17に示すように、第4切換弁40をエア送入兼排出管41とエアコンプレッサ3の吸引側に連結しているエア吸引配管39とが連通する方向に切り換えると共にエアコンプレッサ3の吐出側に連通している排気管29の開閉弁28を開いた状態にする一方、図16に示すように第5切換弁18を瀝青材料送排管17と瀝青材料吸入兼排出ホース20とが連通するように切り換え且つこのホース20中の開閉コック19を開く。
【0049】
この状態にして上記ホース20の先端部を瀝青材料貯蔵タンク内に没入させ、エアコンプレッサ3を作動させると、瀝青材料タンク1内の空気がエア送入兼排出管41からエア吸引配管39、排気管29を通じて外部に排気されて瀝青材料タンク1内が減圧され、この減圧によって瀝青材料送排管17内に吸引力が発生して貯蔵タンク内の瀝青材料が瀝青材料吸入兼排出ホース20内に吸い込まれ、該ホース20から瀝青材料送排管17内を通じて瀝青材料タンク1内に供給、充満させることができるものである。
【0050】
【発明の効果】
以上のように本発明の瀝青材料散布装置によれば、車両エンジンによってエアコンプレッサを駆動することにより1つのエアタンク内に圧縮空気を貯留し、この圧縮空気を使用して、瀝青材料タンク内の瀝青材料の散布作業や散布終了後における配管内等の洗浄を行うように構成しているので、騒音の発生を極力抑止し得るばかりでなく、従来のように油圧ポンプや油圧モータを一切採用していないので、装置全体の簡素化を図ることができ、小型の瀝青材料散布車に最適な装置を構成することができると共に操作や管理も容易となるものである。
【0051】
また、請求項2に係る発明によれば、車両エンジンにクラッチ機構を介して連結したトランスミッションの噛合歯車列におけるカウンタギヤに出力軸を入り切り自在に連結し、この出力軸からVベルトを介して駆動するように構成しているので、簡単の機構によって車両エンジンをエアコンプレッサの駆動用として共用することができると共に、瀝青材料散布車の回送時等のようにエアコンプレッサを駆動させる必要がなくなった時は、トランスミッション側のカウンタギヤに対する出力軸の連結を解くことによってエアコンプレッサの駆動を停止させることができる。
【0052】
その上、Vベルトを介してエアコンプレッサを減速駆動するように構成しているので、散布時にはクラッチ機構を介して連結すると、車両エンジンが最高回転数まで作動してもVベルトによりエアコンプレッサが許容最高回転数以上にまで回転しないように駆動させることができ、さらに、上述したように、トランスミッションのカウンタギヤに出力軸を入り切り自在に連結し、この出力軸からVベルトを介して駆動するように構成しているので、エアコンプレッサの設置場所の自由度が広がり、狭い空間を有効に利用して配置することができると共に出力軸とコンプレッサの駆動軸が多少偏心していてもVベルトによって吸収して確実且つ安定したコンプレッサの駆動を行うことができる。
【0053】
請求項3に係る発明によれば、エアコンプレッサの圧縮空気をエアタンクに送給する上記エア送入配管に、エアタンク内のエア圧力が設定圧以上に達した時にエアコンプレッサを無負荷回転させるアンローダを介装しているので、瀝青材料散布作業中にエアタンク内の空気圧が設定圧力に達した時にエアコンプレッサを無負荷回転にすることができ、従って、無駄な燃料消費をなくして経済的な運転が可能となる。その上、上記アンローダは、上記クラッキを切り忘れても、車両エンジンのエネルギーロスを最小限に抑止する作用も奏する。
【0054】
さらに、請求項4に係る発明によれば、エアタンクから第4切換弁に到る第2エア配管における配管途中と、第3エア配管中とにレギュレータを介装しているので、1個のエアタンクから第1エア配管を通じて第1切換弁を切り換えるシリンダを作動させるに適した空気圧と、第2エア配管を通じて瀝青材料タンク内を加圧するに最適な空気圧とに減圧調整することができて均一な散布量に設定し得ると共に第3エア配管にエアタンク内の高圧空気をそのまま供給して圧送配管や散布ノズル内に残存する瀝青材料の回収、排除を短時間で円滑且つ確実に行うことができる。
【0055】
また、請求項5に係る発明によれば、上記第3エア配管に分岐エア配管を連結、連通させ、この分岐エア配管に三方切換弁からなる第5切換弁を介して瀝青材料タンク内に連通した瀝青材料送排管と開閉弁を備えた吸入兼排出ホースとを連結、連通させ、この吸入兼排出ホースにおける第5切換弁と開閉弁との間の配管部分に開閉弁を介して瀝青材料手撒きバーを接続させているので、上記エアコンプレッサを駆動して瀝青材料タンク内を減圧させることによって、吸入兼排出ホースに吸引力を発生させ、貯留タンク等に先端を没入させている吸入兼排出ホースから瀝青材料送排管を通じて瀝青材料タンク内に所望量の瀝青材料を注入、充填することができる一方、瀝青材料タンク内に入れた瀝青材料を舗装工事中において手撒きする場合には、エアタンク内の圧縮空気によって瀝青材料タンク内を加圧した状態で、第5切換弁を操作して瀝青材料タンク内に連通している送排管を手撒きバー側に連通させると、瀝青材料タンク内の瀝青材料が該タンク内を加圧するエア圧によって送排管を通じて手撒きバーに排出され、手撒きバーを操作して路面に瀝青材料を散布することができる。
【0056】
また、舗装作業の終了後、瀝青材料タンク内を空にする場合には、上述したようにエアタンク内の圧縮空気を第2エア配管からエア送入兼排出管を通じて瀝青材料タンク内に圧入して瀝青材料タンク内を加圧する一方、第5切換弁を操作して瀝青材料タンク内に連通している送排管を吸入兼排出ホース側に連通させることにより、瀝青材料タンク内の瀝青材料が該タンク内を加圧するエア圧によって送排管から吸入兼排出ホースを通じて貯留タンク等に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】散布車の簡略側面図、
【図2】車両エンジンとコンプレッサとの間の駆動伝達機構を示す簡略説明図、
【図3】瀝青材料の配管系統図、
【図4】エア管路の回路図、
【図5】瀝青材料の散布時の配管系統図、
【図6】そのエア管路の回路図、
【図7】瀝青材料の手撒き時の配管系統図、
【図8】そのエア管路の回路図、
【図9】瀝青材料回収時の配管系統図、
【図10】そのエア管路の回路図、
【図11】散布ノズル洗浄時の配管系統図、
【図12】そのエア管路の回路図、
【図13】手撒きバー洗浄時の配管系統図、
【図14】タンク内の瀝青材料排出時の配管系統図、
【図15】そのエア管路の回路図、
【図16】タンク内に瀝青材料を吸引、充填時の配管系統図、
【図17】そのエア管路の回路図、
【図18】散布管に装着した散布ノズルの縦断側面図、
【図19】従来例を示す簡略側面図、
【図20】その散布管路の管路図。
【符号の説明】
A 瀝青材料散布車
1 瀝青材料タンク
2 車両エンジン
3 エアコンプレッサ
4 エアタンク
5 散布管
6 散布ノズル
10 Vベルト
11 瀝青材料圧送配管
14 第1切換弁
16 第2切換弁
18 第5切換弁
26 エア送入配管
27 アンローダ
30 第1エア配管
31 第2エア配管
32 第3エア配管
34 シリンダ
38、42 レギュレータ

Claims (5)

  1. 瀝青材料散布車の後端部に配設している散布管に複数本の散布ノズルを装着すると共に、前記散布管と前記瀝青材料散布車上に設置した瀝青材料タンクとを三方切換弁からなる第1切換弁を配管中に設けている瀝青材料圧送配管によって連結、連通させ、且つ、前記散布管の瀝青材料戻り口と前記瀝青材料タンクとを第2切換弁を有する瀝青材料戻り管によって連結、連通させてなる瀝青材料散布装置において、車両エンジンにより駆動されるエアコンプレッサの圧縮空気をエア送入配管を通じてエアタンクに貯留させるようにし、このエアタンクに第1〜第3エア配管を連結、連通させ、第1エア配管を前記散布管の第1切換弁作動用シリンダに第3切換弁を介して連結、連通させると共に該第3切換弁に管路を介して前記散布ノズルの開閉用切換弁に接続してこのノズル開閉用切換弁に接続したノズル開閉用エア配管にエアタンク内の圧縮空気を供給することにより前記散布ノズルを開放させるように構成している一方、前記第2エア配管と前記エアコンプレッサの吸込側に連通しているエア吸引配管とを第4切換弁を介して前記瀝青材料タンクに連通しているエア送入兼排出管に連結、連通させ、さらに、前記第3エア配管を前記三方切換弁からなる第1切換弁を介して前記瀝青材料圧送配管に連結、連通させていることを特徴とする瀝青材料散布装置。
  2. 車両エンジンにクラッチ機構を介して連結したトランスミッションの噛合歯車列におけるカウンタギヤに出力軸を入り切り自在に連結し、この出力軸をエアコンプレッサの駆動軸にVベルトを介して連結してエアコンプレッサを減速駆動するように構成していることを特徴とする請求項1に記載の瀝青材料散布装置。
  3. エアコンプレッサの圧縮空気をエアタンクに送給するエア送入配管に、エアタンク内のエア圧力が設定圧以上に達した時にエアコンプレッサを無負荷回転させるアンローダを介装すると共に排気管を連結、連通させていることを特徴とする請求項1に記載の瀝青材料散布装置。
  4. エアタンクから第4切換弁に到る第2エア配管における配管途中と、第3エア配管中とにレギュレータを介装していることを特徴とする請求項1に記載の瀝青材料散布装置。
  5. 第3エア配管に分岐エア配管を連結、連通させ、この分岐エア配管に三方切換弁からなる第5切換弁を介して瀝青材料タンク内に連通した瀝青材料送排管と開閉弁を備えた吸入兼排出ホースとを連結、連通させ、この吸入兼排出ホースにおける第5切換弁と開閉弁との間の配管部分に開閉弁を介して瀝青材料手撒きバーを接続させていることを特徴とする請求項1に記載の瀝青材料散布装置。
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