JP3585661B2 - ロータリー圧縮機およびその圧縮機を備えた冷凍装置 - Google Patents

ロータリー圧縮機およびその圧縮機を備えた冷凍装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫などに使用されるロータリー圧縮機およびこれを用いた冷凍空調装置などの冷凍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ロータリー圧縮機(以下、圧縮機という)は、高信頼性への改良が盛んに実施されている。
【0003】
以下、図面を参照しながら、従来の圧縮機について説明する。図7は、実開昭55−154395号公報に示されている圧縮機の要部拡大断面図である。
【0004】
図7において、1は密閉容器、2は密閉容器1に貯留したオイルを示し、3はモータで固定子4および回転子5を有するものである。6はシャフトで偏心部7を有する。8はシリンダで圧縮室9を形成する。
【0005】
10はローラで偏心部7に嵌合される。11はベーンでローラ10に押圧される。12a,12bはそれぞれ反モータ側軸受板、モータ側軸受板で、シリンダ8の両端面を封止するとともにシャフト6を軸支する。
【0006】
13はシャフト6の中心に有底状に穿設した油孔、14は油孔13からシャフト6の外周に向けて設けた導出孔である。
【0007】
15は給油管で、一端はオイル2中に開口し、他端は油ため部16、油孔13を経て偏心部7とローラ10とで画定される空間20に連通している。
【0008】
17は密閉容器内空間、18は反モータ側軸受板12aを経て圧縮室9に連通する吸入管、19は密閉容器内空間17に連通する吐出管である。
【0009】
以上のように構成された圧縮機について、以下その動作について説明する。回転子5によってシャフト6は回転し、偏心部7に嵌合されたローラ10が圧縮室9内で転動し、ベーン11で圧縮室9が高低圧に仕切られることで吸入管18から吸入されたガス(図示せず)は圧縮室9内で圧縮され、密閉容器内空間17中に放出された後、吐出管19より吐出される。
【0010】
この際、油孔13は、空間20を介して圧縮室9内の低圧区域に、ローラ10の端面から高圧ガスが漏れることで高圧と低圧の中間圧となり、密閉容器内空間17との圧力差によってオイル2は給油管15から油ため部16、油孔13を経て導出孔14から摺動部に給油される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような構成では、摺動部へはローラ10の端面から圧力差で圧縮室9内へ漏れる量しか給油されないため、摺動部の潤滑の要件である循環オイルでの冷却効果がほとんど得られない。
【0012】
また、給油経路は最終的にローラ10の端面から圧縮室9内へ入り、圧縮されたガスとともに密閉容器内空間17に吐出されるため、各摺動部のクリアランスより大きな摩耗粉やゴミは、一旦オイルとともに給油管15から吸い上げられると、油孔13や導出孔14に封じ込められたままとなり、摺動部に傷をつける、といった課題を有していた。
【0013】
この課題は、従来、冷媒自体に潤滑性を有していたR−12などを使用している時は、それほどでもなかったが、R134aなど、冷媒自体に潤滑性の少ないHFC系の冷媒を用いた時は、シャフト6の異常磨耗を引き起こす恐れがあった。
【0014】
本発明はこういった課題を解決するもので、摺動部への給油量を増やすとともに、磨耗粉やゴミが給油系から排出される給油機構を備えた圧縮機およびこの圧縮機を備えた冷凍空調装置などの提供を目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するため、本発明は前記軸受板と前記シャフトとの間の摺動部と、前記ローラと前記軸受板との間の摺動部とを経路中に含む給油経路を備え
、この給油経路中にオイルを搬送する推進手段を設けるとともに、前記給油経路の両端部を前記密閉容器内に貯留したオイル中にて開口したものである。
【0016】
これによりオイルの循環流を発生させ摺動部への給油量を増やし、摩耗粉やゴミを給油系から排出して異常磨耗をなくすことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、密閉容器内にオイルを貯留し、かつモータによって駆動されるシャフトと、前記シャフトに設けられた偏心部に嵌合されたシリンダの内壁面に沿って転動するローラと、前記ローラの外周面に接して前記シリンダ内空間を高圧室と低圧室とに仕切るベーンと、前記シャフトを軸支するとともに前記シリンダの両端面を閉塞する一対の軸受板とを有し、吐出ガスを前記密閉容器内に開放する高圧式のロータリー圧縮機であって、前記軸受板と前記シャフトとの間の摺動部を経路中に含むとともに、端部がおのおの、前記密閉容器内に貯留したオイル中にて開口する吸入経路と吐出経路を備え前記ローラ内を貫通する給油経路を形成し、前記給油経路が前記ローラと前記軸受板との間の摺動部に連通することで、前記シリンダ内と前記密閉容器内との圧力差によってまず前記オイルを前記端部から前記給油経路中に吸引するとともに、前記給油経路中に設けた推進手段に前記オイルが到達した後は前記推進手段によって前記給油経路中に吸引された前記オイルを循環させるようにしたものである。
【0018】
上記手段によってロータリー圧縮機の運転が開始されると、シリンダ内の低圧室が密閉容器内より低い圧力となり、この圧力差によって給油経路中のガスはローラと前記軸受板の間からシリンダー内へと吸引される。
【0019】
これによって、前記給油経路の両端部からはオイルが吸引され、前記給油経路を満たしていく。そして、オイルが推進手段に到達すると、ここで推進力が発生し、一方の開口から吸い込まれたオイルが他方の開口から吐き出される循環流が生じ、給油量が増大して摺動部を十分潤滑し且つ冷却するとともに摩耗粉等を摺動部から排出することとなる。
【0020】
請求項2記載の発明は、給油経路としてシャフトの中心に、吐出経路および吐出経路に連通する有底状に穿設した油孔を設け、前記油孔内に推進手段としてスクリューを配設したものである。
【0021】
従って油孔内のスクリューがオイルの推進手段となるため吸入経路から吐出経路へとオイルの強い循環流が生じ、給油量が増大するとともに摩耗粉等が摺動部から排出されることとなる。
【0022】
請求項3記載の発明は、給油経路としてシャフト外周に、吐出経路および吐出経路に両端部近傍が連通し、前記ローラと前記軸受板との間の摺動部に連通する油溝を設け、前記油溝の、少なくともその一部が螺旋状をなすことで推進手段を構成したものである。
【0023】
これによって螺旋状の油溝が一方向へのオイルの推進手段となるのでオイルの循環流が生じ、給油量が増大するとともに摩耗粉等が摺動部から排出されることとなる。
【0024】
請求項4記載の発明は、シャフトの中心に有底状に穿設された油孔と、前記シャフトの外周に設けられ、前記ローラと前記軸受板との間の摺動部に連通するとともに、少なくともその一部が螺旋状をなすことで推進手段を構成する油溝と、前記油孔の底部近傍に設けられ前記油溝の一端部と連通する導出孔と、一端が反モータ側軸受板の軸支部にて前記油溝の他端部と連通し、他端が前記オイル中に開口する吐出経路と、一端が前記油孔の開口部と連通し、他端が前記オイル中に開口する吸入経路とからなる給油経路を備えたものである。
【0025】
従ってシャフトの内側を通る吸入経路と外側の油溝を通って帰還する吐出経路によってオイルの循環経路が構成され、摺動部の潤滑と冷却、及びゴミ等の排出作用が効果的に行われるものである。
【0026】
また、請求項5記載の発明は、給油経路のうちオイル中に開口する開口部が出口側となる方の開口部近傍に磁石を設ける構成としたものである。
【0027】
この磁石によって、排出された摩耗粉等が再び給油経路に入ることがなくなる。
【0028】
さらにまた、請求項6記載の発明は、給油経路のうちオイル中に開口する開口部が入口側となる方の開口部の開口方向を少なくとも水平より上向きとしたものである。
【0029】
この上向きの開口によって、分離した液冷媒が下方に溜まっていてもこれを吸い込むことが少なくなり、給油作用が一層確実に行われることになる。
【0030】
請求項7記載の発明は、シャフトの外周に推進手段として螺旋状の油溝を設けるとともに、油孔に推進手段としてスクリューを内蔵したものである。
【0031】
これによって、オイルの循環作用がより強力に行われることになる。
また請求項8記載の発明は上記ロータリー圧縮機を含む冷凍サイクルにおいてロータリー圧縮機と冷媒蒸発器の間の低圧回路中に逆止弁を備えたものであり、運転停止中の冷凍サイクルへのオイル流出を防止するものである。
【0032】
【実施例】
以下、本発明によるロータリー圧縮機の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0033】
(実施例1)
図1は請求項1、2及び5、6に記載の発明の実施例を示す縦断面図で、図1において、21は給油管等で構成した吸入経路で、詳述すれば一端がオイル2中に少なくとも水平より上向きに開口21′しており、他端は反モータ側軸受板12aに固定された給油管と油孔13を経て、ローラ10と前記軸受板12a、12bとの間の摺動部まで延びて構成されている。
【0034】
22はモータ側軸受板12bの軸受内周に油孔13の底部付近に位置して設けられたグルーブで、導出孔14を介して油孔13と連通する様に設けられている。
【0035】
23はモータ側軸受板12bに穿設された給油孔から成る吐出経路で、一端が前記シャフト6と前記軸受板12a、12bとの間の摺動部及びグルーブ22、導出孔14を介して油孔13と連通し、他端はオイル2中に開口23′している。
【0036】
吐出経路23は、給油孔ではなく例えばパイプ状のものでもよい。吸入経路21と吐出経路23は一方の開口21′から他方の開口23′に至る給油経路を構成する。
【0037】
24は金属板をねじって形成した推進手段としてのスクリューで、上記給油経路中の油孔13の開口部近傍に圧入固定してあり、シャフト6が矢印の如く回転すると油孔13内のオイルに推力を付与する作用を生じる。スクリュー24は金属板以外にプラスチック材で形成してもよく、また油孔13の内面にねじ状に形成しても同様の作用が得られる。
【0038】
また、25は吐出経路23の開口23′近傍に設けられた磁石である。
以上のような構成において、ロータリー圧縮機を運転すると、油孔13内の圧力は油孔13内のガスが空間20を介してローラ10の端面から圧縮室9内に漏れることで低下する。
【0039】
そこで高圧となる密閉容器内空間17との圧力差により、オイル2はそれぞれ吸入経路21、吐出経路23を通り油孔13へ給油される。
【0040】
こうして一旦、油孔13にオイル2が到達すると、スクリュー24の作用によって、オイルは油孔13内でスクリュー24のねじれの方向に従って一方向に推進力を付与され、吸入経路21→油孔13→導出孔14→グルーブ22→吐出経路23→オイル2へと流れ出す。そしてその後はスクリュー24の推進力によって開口21′→吸入経路21→油孔13→導出孔14→グルーブ22→吐出経路23→開口23′→オイル2→開口21′への循環が強力に行われる。
【0041】
尚、吸入経路21と吐出経路23はいずれもその一端がオイル2中に開口しているため、一旦給油経路がオイルで満たされると運転が停止しても通常はこの状態が維持されるため、以後は起動後すぐに上記の循環作用が行われる。
【0042】
従って、摺動部の潤滑の要件である循環オイルでの冷却効果が得られるとともに、吸入経路21から吸い上げられた磨耗粉やゴミは、前記循環オイルとともに、吐出経路23の出口側開口部23′から排出されるため、油孔13内や導出孔14に封じ込められることはない。
【0043】
また、開口23′から排出された磨耗粉は磁石25によって吸着され、再循環するチャンスを減らすことが可能である。
【0044】
また上述したオイルの循環は推進手段であるスクリュー24のねじれの方向が変われば循環方向が逆になるのは勿論であり、その場合でも所望の給油を行うことができる。
【0045】
なお、吸入経路21の開口21′は少なくとも水平より少し上向きに開口しているので主に開口位置より上方のオイル2を吸い込むことになる。相溶性が悪く、二相分離し易い冷媒と油の組み合わせ、例えばR22と鉱油、HFC冷媒と鉱油等の組み合わせでは運転時にも潤滑油と分離した液冷媒が密閉容器の底部に溜まることがあるが、開口21′を少し上向きとすることにより液冷媒の吸い込みを減らすことができる。
【0046】
上述の如く本実施例のロータリー圧縮機はシャフト6の中心に有底状に設けた油孔13と、前記油孔13からシャフト6外周に向けて穿設した導出孔14を設け前記油孔13内に推進手段としてのスクリュー24を配設するとともに、一端は軸受板12bの軸受内周に油孔13の底部近くに設けられたグルーブ22と前記導出孔14を介して油孔13に連通し、他端はオイル2中に開口23′する吐出経路23と、一端がオイル2中に少なくとも水平より上向きに開口21′しており、他端は反モータ側軸受板12aに固定された給油管と油孔13を経て、ローラ10と前記軸受板12a、12bとの間の摺動部まで延びている吸入経路21とからなる給油経路を備えたものである。
【0047】
従って圧力差とスクリュー24等の推進手段によって給油経路中において潤滑油が一方向に流れる循環流が生じ、従来の如く摺動部のクリアランスに流れていくだけのものに比べて給油量が大幅に増え、且つ循環流によって摺動部の冷却作用が行われるとともに、摩耗粉やゴミがクリアランス中に滞留することなく、循環流によって排出されるので極めて良好な潤滑効果が得られる。
【0048】
また、開口23′付近に磁石25を設けることによって一旦排出された摩耗粉の再循環が防止される。さらに、吸入経路21の開口21′を少なくとも水平方向より上向きとしているためオイル中に溜まった液冷媒を吸い込むことが少なくなり、希薄な潤滑油の供給によって良好な潤滑作用が損なわれることはない。
【0049】
尚、本実施例では吸入経路21を構成する給油管が反モータ側軸受板12aに取り付けられておりグルーブ22が油孔13の底部近くに位置して設けられているからオイルはシャフト6の一端部からグルーブ22に向かって(図1で左端から摺動部右端まで)順次流れることになり、自然な循環流が得られるものである。
【0050】
さらに推進手段としてのスクリュー24は油孔13の開口部(図1で左端)に圧入固定するだけでよいので取付が簡単にできる。
【0051】
(実施例2)
図2は請求項1及び3記載の発明の実施例によるロータリー圧縮機の縦断面図である。以下図2に従って実施例2について説明する。尚、実施例1と同一部分については図1と同一符号を用いて示し、詳細な説明を省略する。
【0052】
図2において124はシャフト6の外周に螺旋状に設けられた油溝でローラ10と反モータ側軸受板12a、モータ側軸受板12bとの間の摺動部に連通している。
【0053】
油溝124は螺旋の傾きによりオイルに対して一方向に推力を付与する推進手段として作用するものである。
【0054】
また油溝124はシャフト6が反モータ側軸受板12a及びモータ側軸受板12bに軸支された部分つまり摺動部及びローラ10が嵌装される偏心部外周に対して設けられている。
【0055】
更に詳細に述べると、油溝124の一端124′は反モータ側軸受板12aに軸支されたシャフト6の左端部に始まり、他端124″はモータ側軸受板12bの内周に設けられたグルーブ122の近傍まで延びている。
【0056】
尚、グルーブ122はモータ側軸受板12bの軸受け端部(図2で右端付近)に設けられるのが望ましい。
【0057】
また、反モータ側軸受板12aに一端部21″が取り付けられた給油管等よりなる吸入経路21と油溝124の一端124′が連通し油溝124の他端124″と吐出経路23がグルーブ122を介して連通している。
【0058】
従ってオイル2中の開口21′→吸入経路21→オイルの推進手段としての螺旋状油溝124→グルーブ122→吐出経路23→その開口端部23′と巡る循環給油回路が構成される。
【0059】
上記構成においてロータリー圧縮機が運転されると、油溝124内の圧力はこの溝内のガスがローラ10の端面から圧縮室9内に洩れることで低下する。
【0060】
そこで密閉容器内空間17との圧力差により、オイル2は吸入経路21、吐出経路23を通り油溝124に給油される。
【0061】
こうして一旦、油溝124にオイル2が到達すると油溝124自身の推進力によってオイルは、吸入経路21→油溝124→グルーブ122→吐出経路23→オイル2へと流れる循環を開始し、以後運転中は継続してこの循環が行われる。そしてオイルが油溝124によってシャフト6の外周面を流れるとき摺動部の潤滑が行われるとともに循環オイルでの冷却効果が得られる。
【0062】
また、吸入経路21から吸い上げられた摩耗粉やゴミは前記循環オイルとともに、吐出経路23の出口開口23′から排出されるため、油溝124内に封じ込められることはない。
【0063】
本実施例によれば、シャフト6に設けた螺旋状の油溝124の一端を吸入経路21に連通させ、他端を軸受け摺動端部のグルーブ122を介して吐出経路23と連通させる構成としたことにより、螺旋状の油溝124自身の推進力によってオイル2が一方向に流れる循環流を発生させることができ、またこの循環流によってシャフト6の摺動面を十分に潤滑し、冷却できるものである。
【0064】
さらに本実施例では油溝124の両端をそれぞれ吸入経路21、吐出経路23に連通させるものであるから給油経路が非常にシンプルであり、オイル2がシャフト6の摺動部の一端から他端(図2で左端からグルーブ122の方向)へ流れる自然な給油経路を形成することができる。
【0065】
(実施例3)
図3は請求項1及び4記載の発明の実施例におけるロータリー圧縮機の縦断面図でシャフト206の一部を破断した状態で示している。尚、実施例1、2と同一部分について図1、2と同一符号を付し詳細な説明を省略する。
【0066】
図3において206はシャフトで反モータ側軸受板212aとモータ側軸受板212bによって摺動部を軸支されている。上記シャフト206の中心には反モータ側軸受板212aに軸支された端部からモータ側軸受板212bによって軸支された摺動端部にかけて有底円筒状の油孔213を有する。
【0067】
214はシャフト206に穿設された導出孔で、油孔213の底部213′付近に法線方向に設けられている。
【0068】
222は反モータ側軸受板212aの軸受け面に設けた環状のグルーブ、223は反モータ側軸受板212aに縦方向に設けられた給油孔であり、その一端223′はグルーブ222に連通しており、他端は下部外周面に開口しこの開口に給油管223aが挿入され取り付けられている。
【0069】
尚、環状のグルーブ222は反モータ側軸受板212aの軸受面の代わりに、シャフト206の外周の相対位置に設けても同様の効果がある。
【0070】
また224はシャフト206の外周面、特に両軸受板212a、212bに軸支された部分に螺旋状に設けられた油溝である。詳述すれば油溝224の一端部224′は前記反モータ側軸受板212aのグルーブ222付近まで延び、他端部224″は前記導出孔214の近くまで延びている。しかし油溝224は全体的に螺旋状ではなくてもよく、部分的に螺旋状を成すものでもよい。
【0071】
而して21は実施例1、2に示した給油管で、詳述すれば一端部を反モータ側軸受板212aの端面に覆着された吐出カバー内に連通して固着され、他端部21′をオイル2中で水平より少なくとも上向きに開口させている。
【0072】
そしてこの給油管21は吐出カバー内で前記油孔213の開口端部と連通し、全体として吸入経路221Aを構成している。
【0073】
また、グルーブ222に連通した給油孔223及び給油管223bは全体として吐出経路223Bを構成している。
【0074】
以上のように構成された圧縮機について以下その動作を説明する。
既に述べた如く、運転状態において圧縮室9における低圧区域に低圧が生じ、このため油溝224内のガスがクリアランスを通じて吸い込まれる。
【0075】
油溝224は導出孔214によって油孔213と連通しているので従って油孔213と油溝224は同様に圧力が低下する。
【0076】
このように密閉容器内と圧力差が生じるため、吸入経路221Aと吐出経路223Bから油孔213と油溝224に向かってオイル2が吸い上げられる。
【0077】
そして油孔213と油溝224に到達したオイル2は法線方向の導出孔214の遠心力と油溝224の螺旋による推進力によって吸入経路221A→油孔213→導出孔214→油溝224→グルーブ222→吐出経路223B→オイル2への流れを開始し、以後運転中この循環を繰り返す。
【0078】
この循環作用は、差圧にくわえて螺旋状の油溝224による推力と導出孔214による遠心力が合わさるため強力に行われる。
【0079】
このようなオイル2の循環が行われることにより、シャフト206と両軸受板212a、212bとの間の摺動部においては極めて良好な潤滑作用が行われるとともに、冷却作用が得られる。
【0080】
また、吸入経路221Aから吸い上げられた摩耗粉やゴミは、上記循環によって吐出経路223Bより排出され、摺動部に封じ込められることがない。
【0081】
以上述べたように本実施例によれば吸入経路221Aから吐出経路223にいたる循環経路中にオイル2の推進手段として螺旋状の油溝224と法線方向の導出孔214を設けたことにより、オイル2の強力な循環作用を発生させ、摺動部に対して良好な潤滑と冷却効果をもたらし且つ摩耗粉等を排出できるものである。
【0082】
特に油孔213や油溝224或いは導出孔214等に冷媒等の気泡を吸い込んだような場合でもその排出能力が極めて高く、従って安定した給油効果が得られるものである。
【0083】
また、吐出経路223Bを反モータ側軸受板212aに設ける構成としたことにより、油孔213の開口端部からシャフト206内に入ったオイル2は導出孔214からシャフト外に出て、それからシャフト外周面を通って入った位置の外側まで戻ってくることになる。このためシャフト206の摺動部全体が内側と外側からオイル2によって効果的に冷却されることになる。
【0084】
さらにまた、吐出経路223Bを反モータ側軸受板212aに設ける構成としたことにより、モータ側軸受板212bに設ける場合(実施例1、2の場合)に比べて給油孔223が縦方向の孔一本でよく、孔明けが簡単になると同時にオイルの循環経路としては反モータ側軸受板212aだけに加工を施せば良いといった利点が得られる。
【0085】
(実施例4)
図4は請求項1及び6、7記載の発明の実施例によるロータリー圧縮機の縦断面図でシャフト206の一部を破断した状態で示している。尚、前記実施例1、2及び3と同一部分については図1、2及び3と同一符号を付し詳細な説明を省略する。
【0086】
図4において250はオイル2の吸入経路250Aの一部を構成する給油管で下端部250′をオイル2中でやや上向きに開口している。
【0087】
260はシャフト206の中心に有底円筒状に設けられた油孔213の開口端部内に装着されたスクリューである。
【0088】
而してその他の構成は実施例3と全く同様である。
このような構成の本実施例によればスクリュー260を設けることによってオイル2の循環作用はさらに強化される。また給油管250はオイル2中でやや上向きに開口250′しているため下部に液冷媒が溜まっていたとしてもこれを吸い込むことが少なくなる。
【0089】
以上の如く本実施例によれば、実施例3よりもさらに一層良好な潤滑効果が得られるものである。
【0090】
(実施例5)
図5は請求項1及び4記載の発明の別の実施例によるロータリー圧縮機の縦断面図でシャフト306の一部を破断した状態で示している。尚、前記実施例1、2、3及び4と同一部分については図1、2、3及び4と同一符号を付し詳細な説明を省略する。
【0091】
図5においてシャフト306は中心に有底円筒状の油孔313を備えており、この油孔313は反モータ側軸受板312aに軸支された部分に導出孔314a、また両軸受板312a、312bとシリンダーとで隔定される空間部に位置して導出孔314bをそして油孔313の底部313′付近に導出孔314cをいずれもシャフト306と法線方向に設けている。
【0092】
322は軸受板312bの軸受部中程の内周面に環状に設けられたグルーブである。
【0093】
323Bは軸受板312bに設けられた給油孔からなる吐出経路で、一端部が前記グルーブ322を介して後記する油溝324の端部324″と連通し他端部はオイル2中に開口している。
【0094】
而して油溝324はシャフト306のモータ側軸受板312bに軸支された部分にのみ螺旋状に設けられている。そして油溝324の一端部324′は前記導出孔314cに連通し他端部324″はグルーブ322近傍まで延びている。
【0095】
この油溝324はスクリュー260、導出孔314cとともにオイル2の推進手段として作用するものであり、その作用は前記実施例4の場合と同様である。
【0096】
以上述べたことから明らかなように、本実施例では吸入経路250A→油孔313→導出孔314c→油溝324→グルーブ322→吐出経路323B→オイル2と巡るオイル循環経路が構成される。
【0097】
そして循環の途中において導出孔314a、314bから導出されたオイル2によって反モータ側軸受板312bとの摺動部、シリンダー内の摺動部がそれぞれ潤滑され、また導出孔314cから導出されたオイル2が油溝324を流れる際にモータ側軸受板312bとの摺動部が潤滑される。
【0098】
以上述べた如く本実施例の構成によれば、差圧とスクリュー260、導出孔314cそして油溝324の3つの推進手段によって前記実施例4と同様の優れたオイル2の循環作用が得られる。
【0099】
また本実施例では螺旋状の油溝324はモーター側軸受板312bとの摺動部にのみ設けられるものであるから、シャフトの摺動部全体に設けるものに比べて工数を削減できる利点がある。
【0100】
さらに吐出経路323Bはモータ側軸受板312bに縦孔を設けることで形成できるため、モータ側軸受板312bに接線方向を含む長い孔をあけるもの(実施例1、2の場合)に比べて工数を削減できる利点がある。
【0101】
(実施例6)
図6は請求項8記載の発明の実施例における冷凍装置の冷凍サイクル図を示す。
【0102】
図6においては01は実施例1〜5に示したロータリー圧縮機で、吐出管19により凝縮器02と接続されまた吸入管18によって蒸発器04と接続されている。
【0103】
03はキャピラリーチューブでこれらは図の如く順次、環状に接続されて周知の冷凍サイクルを構成している。
【0104】
05はロータリー圧縮機01と蒸発器04の間の低圧回路中に設けた逆止弁で、ロータリー圧縮機01から蒸発器04方向への流れを阻止するものである。
【0105】
差圧給油方式のロータリー圧縮機においては、一旦オイルが給油経路を循環した後は運転、停止中を問わず、常に給油経路はオイルで満たされており、且つ密閉容器内が高圧で蒸発器04が低圧であるため、運転停止中は吸入管18を通ってオイルがシステムに逆流し続けようとする。
【0106】
逆止弁05はこのようなオイル2の逆流を防止する。従って本実施例の冷凍装置によれば運転停止中のロータリー圧縮機01のオイルレベルの低下を防ぎ、かつ再起動時の流出オイル圧縮による異常音などを防止することができる。
【0107】
逆止弁をロータリー圧縮機の吸入側に内蔵したものでも同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0108】
【発明の効果】
以上、説明したように、密閉容器内にオイルを貯留し、かつモータによって駆動されるシャフトと、前記シャフトに設けられた偏心部に嵌合されたシリンダの内壁面に沿って転動するローラと、前記ローラの外周面に接して前記シリンダ内空間を高圧室と低圧室とに仕切るベーンと、前記シャフトを軸支するとともに前記シリンダの両端面を閉塞する一対の軸受板とを有し、吐出ガスを前記密閉容器内に開放する高圧式のロータリー圧縮機であって、前記軸受板と前記シャフトとの間の摺動部を経路中に含むとともに、端部がおのおの、前記密閉容器内に貯留したオイル中にて開口する吸入経路と吐出経路を備え前記ローラ内を貫通する給油経路を形成し、前記給油経路が前記ローラと前記軸受板との間の摺動部に連通することで、前記シリンダ内と前記密閉容器内との圧力差によってまず前記オイルを前記端部から前記給油経路中に吸引するとともに、前記給油経路中に設けた推進手段に前記オイルが到達した後は前記推進手段によって前記給油経路中に吸引された前記オイルを循環させるようにしたものである。
【0109】
上記手段によって運転中、上記給油経路は周囲より圧力が低下することでオイルで満たされ、推進手段がオイルの流れを発生するので、一方の開口から吸い込まれたオイルが他方の開口から吐き出される強い循環流が生じ、給油量が増大して摺動部を十分潤滑し且つ冷却する効果とともに摩耗粉等を摺動部から排出する効果が得られる。
【0110】
また、請求項2記載の発明は、給油経路としてシャフトの中心に、吐出経路および吐出経路に連通する有底状に穿設した油孔を設け、前記油孔内に推進手段としてスクリューを配設したものである。
【0111】
従って油孔内のスクリューによって強いオイルの推進力が得られるため吸入経路から吐出経路へとオイルの強い循環流が生じ、良好な摺動部の潤滑冷却効果が得られ、摩耗粉等を確実に排出できる。
【0112】
また、請求項3記載の発明によれば、給油経路としてシャフト外周に、吐出経路および吐出経路に両端部近傍が連通し、前記ローラと前記軸受板との間の摺動部に連通する油溝を設け、前記油溝の、少なくともその一部が螺旋状をなすことで推進手段を構成したものであるから、螺旋状の油溝が一方向へのオイルの推進手段となるのでオイルの強い循環流が生じ、且つ油溝から直接連通する摺動部へ給油されて良好な潤滑冷却効果が得られ、また摩耗粉等を摺動部から運び出すことができるものである。
【0113】
また、請求項4記載の発明は、シャフトの中心に有底状に穿設された油孔と、前記シャフトの外周に設けられ、前記ローラと前記軸受板との間の摺動部に連通するとともに、少なくともその一部が螺旋状をなすことで推進手段を構成する油溝と、前記油孔の底部近傍に設けられ前記油溝の一端部と連通する導出孔と、一端が反モータ側軸受板の軸支部にて前記油溝の他端部と連通し、他端が前記オイル中に開口する吐出経路と、一端が前記油孔の開口部と連通し、他端が前記オイル中に開口する吸入経路とからなる給油経路を備えたものである。
【0114】
従ってシャフトの内側を通る吸入経路と外側の油溝を通って帰還する吐出経路によってオイルの循環経路が構成され、摺動部の潤滑と冷却、及びゴミ等の排出作用が効果的に行われるものである。
【0115】
また、請求項5記載の発明によれば、給油経路のうちオイル中に開口する開口部が出口側となる方の開口部近傍に磁石を設ける構成としたものであるから、この磁石によって、排出された摩耗粉等が再び給油経路に入ることを防止し、摺動部の良好な潤滑を維持する効果が得られる。
【0116】
さらにまた、請求項6記載の発明は、給油経路のうちオイル中に開口する開口部が入口側となる方の開口部の開口方向を少なくとも水平より上向きとしたものであるからこの上向きの開口によって、分離した液冷媒が下方に溜まっていてもこれを吸い込むことがなくなり、給油作用が一層確実となる効果が得られる。
【0117】
また請求項7記載の発明は推進手段としてシャフトの外周に螺旋状の油溝を設けるとともに、油孔にスクリューを内蔵したものである。
【0118】
これによって、オイルの循環作用がより強力に行われることになり、摺動部の潤滑冷却効果、及びゴミ排出効果はさらに大きくなる。
【0119】
また請求項8記載の発明は上記ロータリー圧縮機を含む冷凍サイクルにおいてロータリー圧縮機と冷媒蒸発器の間の低圧回路中に逆止弁を備えたものであり、運転停止中の冷凍サイクルへのオイル流出が起こらなくなり、常時給油作用の信頼性を維持できる効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、2及び5、6記載の発明の一実施例を示すロータリー圧縮機の縦断面図
【図2】請求項1、3記載の発明の一実施例を示すロータリー圧縮機の縦断面図
【図3】請求項1、4記載の発明の一実施例を示すロータリー圧縮機の縦断面図
【図4】請求項7記載の発明の一実施例を示すロータリー圧縮機の縦断面図
【図5】請求項1記載の発明の他の実施例を示すロータリー圧縮機の縦断面図
【図6】請求項8に記載の発明の実施例を示す冷凍装置の冷凍サイクル図
【図7】従来のロータリー圧縮機の縦断面図
【符号の説明】
1 密閉容器
2 オイル
3 モータ
6、206 シャフト
7 偏心部
8 シリンダ
9 圧縮室
10 ローラ
11 ベーン
12a、212a モータ側軸受板
12b、212b 反モータ側軸受板
13、213 油孔
213′ 油孔の底部
14、214 導出孔
17 密閉容器内空間
18 吸入管
20 空間
21、221A、250A 吸入経路(吸入管)
21′ 開口(端部)
22、122、222 グルーブ
23、223B 吐出経路
23′ 開口(端部)
24、260 スクリュー
25 磁石
124、224 油溝
124′、224′ 油溝の一端部
124″、224″ 油溝の他端部
01 ロータリー圧縮機
04 冷媒蒸発器
05 逆止弁

Claims (8)

  1. 密閉容器(1)内にオイル(2)を貯留し、かつモータ(3)によって駆動されるシャフト(6)と、前記シャフト(6)に設けられた偏心部に嵌合されたシリンダ(8)の内壁面に沿って転動するローラ(10)と、前記ローラ(10)の外周面に接して前記シリンダ内空間を高圧室と低圧室とに仕切るベーン(11)と、前記シャフト(6)を軸支するとともに前記シリンダの両端面を閉塞する一対の軸受板(12a)(12b)とを有し、吐出ガスを前記密閉容器(1)内に開放する高圧式のロータリー圧縮機であって、前記軸受板(12a)(12b)と前記シャフト(6)との間の摺動部を経路中に含むとともに、端部(21’)(23’)がおのおの、前記密閉容器(1)内に貯留したオイル(2)中にて開口する吸入経路(21)と吐出経路(23)を備え前記ローラ(10)内を貫通する給油経路(21)(13)(22)(14)(23)を形成し、前記給油経路(21)(13)(22)(14)(23)が前記ローラ(10)と前記軸受板(12a)(12b)との間の摺動部に連通することで、前記シリンダ(8)内と前記密閉容器(1)内との圧力差によってまず前記オイル(2)を前記端部(21’)(23’)から前記給油経路中に吸引するとともに、前記給油経路中に設けた推進手段(24)に前記オイル(2)が到達した後は前記推進手段(24)によって前記給油経路中に吸引された前記オイル(2)を循環させるロータリー圧縮機。
  2. 給油経路としてシャフト(6)の中心に、吐出経路(23)および吐出経路(23)に連通する有底状に穿設した油孔(13)を設け、前記油孔(13)内に推進手段としてスクリュー(24)を配設した請求項1に記載のロータリー圧縮機。
  3. 給油経路としてシャフト(6)外周に、吐出経路(23)および吐出経路(23)に両端部(124’)(124’’)近傍が連通し、前記ローラ(10)と前記軸受板(12a)(12b)との間の摺動部に連通する油溝(124)を設け、前記油溝(124)の、少なくともその一部が螺旋状をなすことで推進手段を構成する請求項1に記載のロータリー圧縮機。
  4. シャフト(206)の中心に有底状に穿設された油孔(213)と、前記シャフト(206)の外周に設けられ、前記ローラ(10)と前記軸受板(212a)(212b)との間の摺動部に連通するとともに、少なくともその一部が螺旋状をなすことで推進手段を構成する油溝(224)と、前記油孔(213)の底部近傍に設けられ前記油溝(224)の一端部(224’)と連通する導出孔(214)と、一端が反モータ側軸受板(212a)の軸支部にて前記油溝(224)の他端部(224’’)と連通し、他端が前記オイル中に開口する吐出経路(223b)と、一端が前記油孔の開口部と連通し、他端(21’)が前記オイル中に開口する吸入経路(221A)とからなる給油経路を備えた請求項1に記載のロータリー圧縮機。
  5. 給油経路のうちオイル中に開口する開口部が出口側となる方の開口部近傍に磁石(25)を設けた請求項1、2、3、4いずれかに記載のロータリー圧縮機。
  6. 給油経路のうちオイル中に開口する開口部が入口側(21’)(250’)となる方の開口部の開口方向を少なくとも水平より上向きとした請求項1、2、3、4いずれかに記載のロータリー圧縮機。
  7. 油孔(213)推進手段としてスクリュー(260)を内蔵した請求項4に記載のロータリー圧縮機。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のロータリー圧縮機を備え、このロータリー圧縮機と冷媒蒸発器(04)の間の低圧回路中に逆止弁(05)を備えた冷凍装置。
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