JP3583472B2 - 磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造 - Google Patents
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【産業上の利用分野】
本発明は、フロッピーディスクドライブ(以下FDDと言う)等の磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造に関し、より詳しくは磁気ディスクに対して情報の記録または再生を行うための磁気ヘッドを弾性支持したジンバルを、磁気ディスクの半径方向に移動可能に構成したキャリッジへ固定するための磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術を用いた磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造の典型的な例としては、例えば特開昭第63−124259号公報や実開昭第64−48746号公報そして実開平第4−111042号公報などがある。
【0003】
図6は従来技術における磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造を示した斜視図で、1は第1のキャリッジ、2は第2のキャリッジで第1のキャリッジ1に板バネ6により揺動自在に固定されている。3は第2のキャリッジに接着固定されたジンバルで、第1の磁気ヘッド5を保持している。4は第2の磁気ヘッドで第1のキャリッジ1に直接固定されている。このように、第2の磁気ヘッド5は第2のキャリッジ2の先端部にジンバル3を介して固定され、第1のキャリッジ1の先端部に直接固定された第1の磁気ヘッド4と対向した状態となっていて、不図示のディスク状メディアを挟持して情報の記録または再生を行うように構成されている。
【0004】
図7は図6におけるA−A断面を示したもので、第2の磁気ヘッド5を固着したジンバル3は、第2のキャリッジ2の下表面上に、その面とジンバル3の第2の磁気ヘッド5の取付側面とに接着剤7を塗布することで接着固定されている。このため、接着剤7はジンバル3の第1の磁気ヘッド取付面上に盛り上がって突出することになる。
【0005】
磁気ディスク装置に使用されるメディアは通常磁気ヘッド挿入用の窓をその両面に持つハードケース内に収納され、上下の磁気ヘッドは窓からハードケース内に挿入されメディアを両面から挟持し情報の記録または再生を行う。このとき、ジンバルはハードケースの外にあるが、前記接着剤による盛り上がりのために、この盛り上がりの分磁気ヘッドの厚みを大きくしなければならず、小型化に都合が悪かった。
【0006】
また、従来において、ジンバルは比重の大きい金属材料で形成され表面エネルギが大きいために、接着剤は十分な強度で接着されるが、キャリッジは金属材料に比べて比重の小さなプラスチック材料で形成されてるため単位面積あたりの接着強度が劣りキャリッジと接着剤の間で剥がれが発生し易いという問題もあった。
【0007】
図8は、第2の従来技術を示したもので、第2のキャリッジ2のジンバル3と対向する面の一部が凹となっていて、接着剤7はジンバル3と第2のキャリッジ2との間に塗布され、図7で示した接着剤7の盛り上がりによる問題を解決している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、キャリッジと接着剤との接着強度が小さいと言う問題は解決されていない。近年において、磁気ディスク装置は携帯用のノートブックパソコンやワープロ等に内蔵され、その耐衝撃性の改善は益々要求されており、前記問題は一層顕著となっている。
【0009】
本発明は、以上の点を鑑みなされたものであり、キャリッジとジンバルを接着固定するための接着剤がジンバルの磁気ヘッド取付面に側に塗布されず、しかもキャリッジとジンバルとの接着強度を著しく改善することが可能な磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の要旨は、ディスク状記録媒体に対し情報の記録または再生を行うための磁気ヘッドと、この磁気ヘッドを弾性支持したジンバルと、このジンバルを前記磁気ヘッドと反対側で支持し前記ディスク状記録媒体の半径方向に移動可能なキャリッジとを有し、前記ジンバルは、前記キャリッジに対して接着剤により固定される、磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造において、
前記ジンバルは、前記キャリッジの両側面の方向に、前記キャリッジより突出する突出部を有し、更に、この突出部における前記磁気ヘッドを支持する面と反対側の面に前記接着剤が塗布されるジンバル側接着面を有することを特徴とする。
【0011】
また、前記キャリッジは、前記両側面に前記接着剤が塗布される接着側面を有していることを特徴とする。
【0012】
また、前記接着側面は、前記両側面の方向における断面形状が段状である段状部を有していることを特徴とする。
また、前記接着側面は、前記両側面の方向における断面形状が、テーパ形状をしていることを特徴とする。
また、前記接着側面は、前記キャリッジの上方より見たときの平面形状が凹凸形状であることを特徴とする。
【0013】
また、前記凹凸形状は、略波形形状であることを特徴とする。
また、前記接着剤は、紫外線硬化型であることを特徴とする。
また、前記キャリッジは、プラスチック材料であり、前記ジンバルは金属材料であることを特徴とする。
【0014】
【作用】
本発明に係る磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造は、前述した構成を有するので、プラスチック材料で形成されたキャリッジと接着剤との間の単位面積当たりの接着強度が小さいにもかかわらず、接着面積を大きくし、垂直方向の抵抗を大きくすることで全体としての接着強度を大きくする。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図により説明する。図1と図2は本発明に係る第1の実施例による磁気ヘッド取付構造の要部を示す斜視図とその断面図である。図3は本発明に係る第2の実施例を示した斜視図、図4は本発明に係る第3の実施例を示す断面図、そして図5は本発明に係る第4の実施例を示す断面図である。図において、10はキャリッジ、11は接着側面、11aは段状部、12はジンバル、13は磁気ヘッド、14は接着剤を示す。
【0016】
図1において、磁気ヘッド13を固着したジンバル12は、キャリッジ10の下面に接着剤14により固定されている。接着剤14は紫外線硬化型であり、硬化前の粘性の高い状態で、ジンバル12の上面とキャリッジ10の両側面に設けられた接着側面11とに塗布される。このとき、接着側面11の下方には段状部11aが設けられているため、接着剤はこの段状部11aを完全に覆う。その後接着剤14に紫外線を照射することで硬化させ接着固定する。
【0017】
図2は、図1における断面B−Bを示す。紫外線の照射により硬化した接着剤14は、十分な機械的強度を有しているため、衝撃等により破壊することはない。従って、ジンバル12とキャリッジ10との剥離は、接着剤との接着面の剥離によって発生する。ジンバル12と接着剤14とは、前述したように十分な強度を有するために、図のように小さな接着面積でも剥離することはない。キャリッジ10と接着剤14とは接着側面に設けられた段状部11aにより、接着面積が増加し、しかもこの段差が抵抗となり上下方向には容易に剥離しない構造となっている。
【0018】
図3は、本発明に係る第2の実施例であり、キャリッジ10の接着部分のみを示している。接着側面は複数の波型をしており、更に、本実施例では第1の実施例の段状部も有している。第1の実施例に比べて、接着側面の段状部以外の垂直面が波型となっているため、この分接着面積が大きくなりより接着強度を上げることが可能となる。
【0019】
図4は、本発明に係る第3の実施例を示す要部断面図で、第1の実施例と同様にキャリッジ10の両側の接着側面11に段状部11aを有していて、この段状部11aの垂直面が外側へテーパーとなっている。これにより、第2の実施例と同様に、第1の実施例より接着面積を大きくでき接着強度を上げることが可能である。
【0020】
図5は、本発明に係る第4の実施例を示す要部断面図であり、キャリッジ10の両接着側面が外側にテーパーとなっている。この実施例は前述の3実施例に比べ接着強度は最も小さくなるが、その反面、加工が容易となり、使用条件によっては最も実施し易い例である。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、接着剤をジンバルの磁気ヘッド取付面側に塗布する必要がなく、ジンバルと磁気ヘッドのメディア接触面との距離を小さくでき小型化が可能で、更に、接着剤とキャリッジとの接着強度を大きくすることができ、耐衝撃性の優れた磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造を提供することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例による磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造を示す斜視図。
【図2】図1におけるB−B断面図。
【図3】本発明に係る第2の実施例によるキャリッジの要部斜視図。
【図4】本発明に係る第3の実施例による磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造を示す要部断面図。
【図5】本発明に係る第4の実施例による磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造を示す要部断面図。
【図6】従来の技術による磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造の第1の例を示す斜視図。
【図7】図6におけるA−A断面図。
【図8】従来の技術による磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造の第2の例を示す要部断面図。
【符号の説明】
10 キャリッジ
11 接着側面
11a 段状部
12 ジンバル
13 磁気ヘッド
14 接着剤
Claims (8)
- ディスク状記録媒体に対し情報の記録または再生を行うための磁気ヘッドと、この磁気ヘッドを弾性支持したジンバルと、このジンバルを前記磁気ヘッドと反対側で支持し前記ディスク状記録媒体の半径方向に移動可能なキャリッジとを有し、前記ジンバルは、前記キャリッジに対して接着剤により固定される、磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造において、
前記ジンバルは、前記キャリッジの両側面の方向に、前記キャリッジより突出する突出部を有し、更に、この突出部における前記磁気ヘッドを支持する面と反対側の面に前記接着剤が塗布されるジンバル側接着面を有することを特徴とする磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造。 - 前記キャリッジは、前記両側面に前記接着剤が塗布される接着側面を有していることを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造。
- 前記接着側面は、前記両側面の方向における断面形状が段状である段状部を有していることを特徴とする請求項2に記載の磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造。
- 前記接着側面は、前記両側面の方向における断面形状が、テーパ形状をしていることを特徴とする請求項2に記載の磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造。
- 前記接着側面は、前記キャリッジの上方より見たときの平面形状が凹凸形状であることを特徴とする請求項2に記載の磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造。
- 前記凹凸形状は、略波形形状であることを特徴とする請求項5に記載の磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造。
- 前記接着剤は、紫外線硬化型であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1に記載の磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造。
- 前記キャリッジは、プラスチック材料であり、前記ジンバルは金属材料であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1に記載の磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造。
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JP13534794A JP3583472B2 (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造 |
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JPH087448A JPH087448A (ja) | 1996-01-12 |
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JP13534794A Expired - Fee Related JP3583472B2 (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 磁気ディスク装置の磁気ヘッド取付構造 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3583472B2 (ja) |
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1994
- 1994-06-17 JP JP13534794A patent/JP3583472B2/ja not_active Expired - Fee Related
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