JP3583381B2 - カラー電子写真装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラープリンタ,カラー複写機やカラーファックス等に応用できるカラー電子写真装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に電子写真でカラー画像を形成するためには、イエロ,マゼンタ,シアン,黒の各色のトナー像を転写材上で重ね合わせてカラー像を形成する方法がとられている。このトナー像を重ねて出力するための装置の構成として現在まで種々のものが考えられているが、本願発明者らは、特開平7−36246号において、これまでにない新規な構成のカラー電子写真装置を提案した。図5はこの装置の全体構成図である。以下にこの装置の概要を図5を用いて説明する。
【0003】
まず、ほぼ中央に黒,シアン,マゼンタ,イエロの各色用の4組の扇型をした像形成ユニット101Bk,101C,101M,101Yが像形成ユニット群を構成し、図のように円環状に配置されている。各像形成ユニットは、主に感光体、夫々の色のトナーを有する現像器、クリーナの3つにより構成されている。
【0004】
円環状に配置されている像形成ユニット101Bk,101C,101M,101Yは支持体(図示せず)に支持されており、円筒状の固定されて回転しない軸122の周りに矢印方向に回転移動可能になっている。各像形成ユニットは、順次、中間転写ベルト132に対向した像形成位置150に移動され、位置決めされる。像形成位置150は信号光105による露光位置でもある。
【0005】
レーザ露光装置123は、プリンタ部に入力された信号で変調されたレーザビームによる信号光105を発生する。信号光105は図5の像形成ユニット101Bkと101Yの扇型の間に構成された光路を通って、軸122の一部に開けられた透明の窓を通して軸122内部に固定されたミラー124に入射し、反射されて像形成位置150にある像形成ユニットの感光体に照射され潜像を形成する。図5の状態では黒用の像形成ユニット101Bkに作用する。
【0006】
中間転写ベルト132は、厚さ100μmのエンドレスベルト状の半導電性のウレタンを基材としたフィルムよりなり、周囲に低抵抗処理をしたウレタンフォームを成形した転写ローラ及びステンレス性のローラに巻回し、矢印方向に移動可能になっている。中間転写ベルト132の一端は像形成位置150の像形成ユニット101Bkの感光体に軽く圧接されている。中間転写ベルト132の他端には、第2転写ローラ135が従動回転可能に軽く圧接している。中間転写ベルト132と第2転写ローラ135の圧接されたニップ部には、給紙部136から用紙が送られてくるように用紙搬送路が形成されている。144は転写後の用紙上にトナー像を定着させる定着器である。以上が従来例のカラー電子写真装置の主要構成の説明である。
【0007】
次に、この装置のカラー像形成時の動作を説明する。まず最初は、各像形成ユニットは図5に示すような位置にあり、且つ黒用の像形成ユニット101Bkは像形成位置150で位置決めされている。これは又中間転写ベルト132の一端に対向している。レーザ露光装置123により黒の信号光が像形成ユニット101Bkに入力され、黒トナーによる像形成が行われる。このとき像形成されると共に同時に中間転写ベルト132の作用で、黒トナー像が中間転写ベルト132上に転写されていく。黒のトナー像がすべて転写し終わった直後に、像形成ユニット群101Bk,101C,101M,101Yは全体が一体的に図5の矢印方向に回転移動し、ちょうど90度回転してシアン用の像形成ユニット101Cが像形成位置150に達した位置で止まり、像形成ユニット101Cが位置決めされる。
【0008】
像形成ユニット101Cが像形成位置150に到着した後、前と同様に今度はシアンの信号でレーザ露光装置が像形成ユニット101Cに信号光を入力しシアンのトナー像の形成と転写が行われる。このとき中間転写ベルト132が一回転してきて、前に転写された黒のトナー像に次のシアンのトナー像が位置的に合致するようにシアンの信号光の書き込みのタイミングが制御される。
【0009】
以上と同様の動作を、マゼンタ,イエロについても行い、中間転写ベルト132上には4色のトナー像が位置的に合致して重ね合わされカラー像が形成される。最後のイエロトナー像の転写後、4色の重なったトナー像はタイミングを合わせて給紙部136から送られてくる用紙に、第2転写ローラ135の作用で一括転写される。用紙に転写されたトナー像は定着器144により定着される。以上が特開平7−36246号のカラー電子写真装置の概要である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来例のカラー電子写真装置は、単一の像形成位置で各色の像形成を行うため、必要な露光光学系が一組で済み装置構成がシンプルになるという特徴を持つ。更に像形成ユニットを一体で装置から抜き差しして交換できるため、電子写真装置の最大の課題であるメンテナンス性の向上という点において大きなメリットを有する方式である。
【0011】
しかしながらこの電子写真装置は次のような課題を有していた。まず、このようなカラー電子写真装置でOHPのような透過光を利用する画像を形成する場合には、定着時に充分な熱量を与えないと美しい透過画像が得られない。従来例の様に通常の普通紙に形成する場合も、OHP上に形成する場合も同じ条件で定着する構成であると、OHPの時のために定着器を熱量的に余裕のある大型のものに設定する必要があり、もしくはOHPの時のために装置全体のプロセス速度を遅くしておく必要がある。
【0012】
これは、薄くて熱容量が小さい用紙を使用する時と、熱容量の大きい葉書のような厚紙を使用する時とで、必要熱量が異なるという場合にも、同じことがいえる。即ち大きい必要熱量に合わせて装置を設定するため、装置の大きさや速度に無駄が生じてしまう。
【0013】
更にこのことは、多量の熱量を供給して多層のトナー層を充分溶かす必要のあるカラー像を形成する時と、半溶融の状態にしてトナーを固着すればよい白黒像の時とで、必要熱量が異なる場合にも同じことがいえる。
【0014】
又このようなカラー電子写真装置では、カラー画像を形成するときと単色の画像を形成する時とでは、画像形成の回数が異なるため、何枚かの画像を連続出力するとき、通常では定着器を用紙が通過する時間的間隔が異なる。即ち、従来例の装置では4色トナーを用いたフルカラー画像を連続出力するときの用紙出力の時間間隔は、単色出力の時間間隔の4倍の大きさである。一方定着器は用紙が通過する度に一定の熱を用紙に奪われるので、定着器は最短間隔で用紙が通過する場合に対しても、充分な供給熱量や定着器自身の熱容量を持っていなければならない。従って従来例のカラー電子写真装置では、フルカラーで連続出力する場合に比べて、極端に熱容量や供給可能熱量に余裕を持たせた大型の定着器を必要としていた。
【0015】
本発明は、上記のような従来例の課題を解決した、優れた小型のカラー電子写真装置を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のカラー電子写真装置は、
感光体と、
現像手段と、
第1転写位置で前記感光体から中間転写体上にトナー像を転写する第1転写手段と、
第2転写位置で前記中間転写体上のトナー像を転写材に転写する第2転写手段と、
前記第2転写後の転写材上のトナー像を定着する定着手段と、
前記第1転写手段前記第2転写手段、及び前記定着手段を、OHP用カラー画像を出力するモードと、普通紙用単色画像を連続で出力するモードを有する制御内容の異なる複数のモードで制御する制御手段と、
を具備し、
前記制御手段は、
前記OHP用カラー画像を出力するモードでは、前記第1転写の終了直後に、前記中間転写体と前記感光体とを非接触状態にした後、第1転写を終了した前記中間転写体上のトナー像の先端が第2転写位置に2回目以降に到達する直前に、前記中間転写体の移動速度を前記第1転写時の速度より遅くして第2転写を開始し、前記定着手段の前記転写材への定着速度を前記中間転写体と同様の速度に落として定着を行うよう速度制御を実行し、
前記普通紙用単色画像を連続で出力するモードでは、前記普通紙用単色画像の連続出力により低下する前記定着手段での定着温度が定温に昇温するまでの所定時間に対応する間隔を隔てて、前記中間転写体への前記第1転写手段による像形成タイミングを制御するタイミング制御を実行する、ことを特徴とする。
【0018】
上記構成によれば、転写材として例えばOHPや厚紙など、定着時に充分な熱量を与えないと美しい透過画像が得られない材料を用いる場合、OHP用カラー画像を出力するモードを選択することにより、第1転写終了から第2転写(即ち中間転写体から転写材へのトナー像の転写)開始までの時間を長くとることができる。
したがって、第2転写開始までの時間が長くなる分、定着手段からの供給熱量が増加することから、転写材に充分な熱量を与えることが可能となり、結果的に美しい透過画像が得られる。また、第1転写終了から第2転写開始までの時間を更に考慮することによって定着手段の小型化を図ることも可能である。すなわち、熱容量の小さな定着手段でも第1転写終了から第2転写開始までの時間を長くとることによって、転写材に充分な熱量を与えることができる。
また、単色連続の時に、画像間隔を大きくあけて定着して出力すると、間隔を小さくして連続して出力する場合に比べて、定着手段(定着器)を通過する用紙の時間的間隔が長くなる。カラー画像の場合には4色を形成してから1回出力するので、この時間間隔が長く、定着手段(定着器)の持つべき最大熱量供給力と熱容量は、このモードに合わせて設定すればよい。従って、間隔を小さいままで連続出力する場合に比べて、定着手段(定着器)の大きさを小型にできるものである。
【0021】
上記構成によれば、モノクロ像を印刷する場合も美しい透過画像を得ることができる。
【0022】
上記構成によれば、転写材として例えばOHPや厚紙など、定着時に充分な熱量を与えないと美しい透過画像が得られない材料を用いる場合には、その材料に見合った動作速度が得られるモードを選択すことができるので、常に美しい透過画像を得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の態様のカラー電子写真装置は、各々が少なくとも回動する感光体と夫々色の異なるトナーを有する現像手段とを備えていて、前記感光体上に夫々異なった色のトナー像を形成できる、複数の移動可能な像形成ユニットと、第1転写位置で前記像形成ユニットの感光体上のトナー像を第1転写する第1転写手段と、光ビームを前記像形成ユニットの感光体に入射することにより前記第1転写位置に対応づけられた単一の露光位置で像露光を行う露光手段と、前記複数の像形成ユニットの夫々を、前記露光位置と前記第1転写位置とに対応する像形成位置に順次位置せしめるため前記像形成ユニット群全体を移動させる移動手段と、前記第1転写位置で、前記像形成ユニットの感光体に接しながら移動して、前記第1転写手段により感光体上のトナー像が順次転写されて、一時的にトナー像を担持する中間転写体と、前記中間転写体上のトナー像を、第2転写位置で転写材に転写する第2転写手段と、前記転写材を移動させながら前記第2転写後の転写材上のトナー像を定着する定着手段と、前記中間転写体と前記定着手段とを、少なくとも第1モードと第2モードの2種類以上の異なる速度で動作せしめる制御手段と、を具備し、第1モードは、第1転写動作時と同速で前記中間転写体を動作させて、前記第2転写手段による第2転写を行うと共に、これに対応する第1速度で定着手段を動作させ、第2モードでは、少なくとも第1転写完了後に第2転写動作を開始し、第1転写動作時とは異なる第2速度で前記中間転写体を動作させて、前記第2転写手段による第2転写を行うと共に、これに対応する第2速度で前記定着手段を動作させることを特徴とするものである。
【0024】
また、本発明のカラー電子写真装置は、上記カラー電子写真装置において、前記制御手段は、少なくとも第2モードの第2転写時には、前記移動手段により前記像形成ユニットを前記像形成位置から離れた位置に待機させることを特徴とするものである。
また、本発明のカラー電子写真装置は、上記カラー電子写真装置において、前記制御手段は、第2モード時の前記第1転写の終了直後に、前記移動手段により像形成ユニットを前記像形成位置から離れた位置に待機させ、その後に第1転写位置を通過する前記中間転写体上のトナー像を感光体に非接触で通過させることを特徴とするものである。
【0025】
また、本発明のカラー電子写真装置は、上記カラー電子写真装置において、前記制御手段は、多色像を出力するときに第1モードを選択し、単色像を出力するときに第2モードを選択することを特徴とするものである。
また、本発明のカラー電子写真装置は、上記カラー電子写真装置において、前記制御手段は、トナー像を定着させる転写材の種類によって前記第1,第2のいずれかのモードを選択することを特徴とするものである。
【0026】
このような特徴を有するカラー電子写真装置によれば、露光手段からの光を像形成ユニットの感光体に入射して露光し、第1転写位置で感光体のトナー像を第1転写手段によって中間転写体に第1転写する。そして第2転写手段により中間転写体上のトナー像を第2転写位置で記録紙等の紙面に転写して、定着手段により定着するようにしている。そして第1の動作モードでは第1の転写手段による転写と同速で中間転写体を動作させ、第2転写手段による第2転写を行い、定着手段によって定着させる。これは実施の形態のモードAに相当する。又第2動作モードでは第1転写後に第2転写を開始し、第1の転写動作時と異なった第2の速度で中間転写体を移動させて第2転写を行うようにしている。これは実施の形態のBモードに相当するものである。
【0027】
また、以下のような構成としてもよい。
本発明の他の態様のカラー電子写真装置は、各々が少なくとも回動する感光体と夫々色の異なるトナーを有する現像手段とを備えていて、前記感光体上に夫々異なった色のトナー像を形成できる、複数の移動可能な像形成ユニットと、第1転写位置で前記像形成ユニットの感光体上のトナー像を第1転写する第1転写手段と、光ビームを前記像形成ユニットの感光体に入射することにより前記第1転写位置に対応づけられた単一の露光位置で像露光を行う露光手段と、前記複数の像形成ユニットの夫々を、前記露光位置と前記第1転写位置とに対応する像形成位置に順次位置せしめるため前記像形成ユニット群全体を移動させる移動手段と、前記第1転写位置で、前記感光体に接しながら回動して、前記第1転写手段により感光体上の各色のトナー像を順次重ねて転写されて、一時的にトナー像を担持するエンドレスの中間転写体と、前記中間転写体上のトナー像を、第2転写位置で転写材に転写する第2転写手段と、前記転写材を移動させながら前記第2転写後の転写材上のトナー像を定着する定着手段と、前記中間転写体と前記定着手段とを動作せしめる制御手段と、を具備し、第1モードでは、第1転写を完成した前記中間転写体上のトナー像の先端が第2転写部に最初に到達したときに、第2転写を開始し、第2モードでは、第1転写を完成した前記中間転写体上のトナー像の先端が第2転写部に2回目以降に到達したときに、第2転写手段の動作を開始することを特徴とするものである。
【0028】
また、本発明のカラー電子写真装置は、上記カラー電子写真装置において、前記制御手段は、少なくとも第2モード時に、前記中間転写体上に完成したトナー像が第1転写位置を通過するときには、前記移動手段により像形成ユニットを前記像形成位置から離れた位置に待機させることを特徴とするものである。
また、本発明のカラー電子写真装置は、上記カラー電子写真装置において、前記制御手段は、多色像を出力するときに第1モード、単色像を出力するときに第2モードを選択することを特徴とするものである。
また、本発明のカラー電子写真装置は、上記カラー電子写真装置において、前記制御手段は、トナー像を定着させる転写材の種類によって前記第1,第2のいずれかのモードを選択することを特徴とするものである。
【0029】
このような特徴を有するカラー電子写真装置では、制御手段は第1動作モードでは第1転写を完了してそのトナー像の先端が第2転写部に達したときに第2転写を直ちに開始するように動作する。これは実施の形態ではモードAに相当する。又制御手段は第2の動作モードでは第1転写を完了した後、中間転写体のトナー像先端が2回目以降に到達したときに第2転写を開始するようにしている。これは第2転写の頻度を少なくするものであって、実施の形態ではモードCに相当している。
【0030】
さらに、以下のような構成としてもよい。
本発明の他の態様のカラー電子写真装置は、各々が少なくとも回動する感光体と夫々色の異なるトナーを有する現像手段とを備えていて、前記感光体上に夫々異なった色のトナー像を形成できる、複数の移動可能な像形成ユニットと、第1転写位置で前記像形成ユニットの感光体上のトナー像を第1転写する第1転写手段と、光ビームを前記像形成ユニットの感光体に入射することにより前記第1転写位置に対応づけられた単一の露光位置で像露光を行う露光手段と、前記複数の像形成ユニットの夫々を、前記露光位置と前記第1転写位置とに対応する像形成位置に順次位置せしめるため前記像形成ユニット群全体を移動させる移動手段と、前記第1転写位置で、前記像形成ユニットの感光体に接しながら移動して、前記第1転写手段により感光体上のトナー像を順次転写されて、一時的にトナー像を担持する中間転写体と、前記中間転写体上のトナー像を、第2転写位置で転写材に転写する第2転写手段と、前記転写材を移動させながら前記第2転写後の転写材上のトナー像を定着する定着手段と、前記中間転写体と前記定着手段とを動作せしめる制御手段と、を具備し、第1モードでは、前記中間転写体の移動に従って、第1転写と第2転写を連続して行い、第2モードでは、第1転写を完成した後、一旦前記中間転写体を停止した後、前記第2転写手段の動作を開始することを特徴とするものである。
【0031】
また、本発明のカラー電子写真装置は、上記カラー電子写真装置において、前記制御手段は、多色像を出力するときに第1モードを選択し、単色像を出力するときに第2モードを選択することを特徴とするものである。
また、本発明のカラー電子写真装置は、上記カラー電子写真装置において、前記制御手段は、トナー像を定着させる転写材の種類によって前記第1,第2のいずれかのモードを選択することを特徴とするものである。
【0032】
このような特徴を有するカラー電子写真装置では、第1の動作モード時に第1転写と第2転写を連続して行っており、実施の形態のモードAに相当する。又第2の動作モードでは第2転写完了後一旦中間転写体を停止した後、第2転写手段による動作を開始するようにしている。これは実施の形態ではモードDに相当するものであり、第2転写の頻度を少なくするようにしたものである。
【0033】
さらに、以下のような構成としてもよい。
本発明の他の態様のカラー電子写真装置は、各々が少なくとも回動する感光体と夫々色の異なるトナーを有する現像手段とを備えていて、前記感光体上に夫々異なった色のトナー像を形成できる、複数の移動可能な像形成ユニットと、第1転写位置で前記像形成ユニットの感光体上のトナー像を第1転写する第1転写手段と、光ビームを前記像形成ユニットの感光体に入射することにより前記第1転写位置に対応づけられた単一の露光位置で像露光を行う露光手段と、前記複数の像形成ユニットの夫々を、前記露光位置と前記第1転写位置とに対応する像形成位置に順次位置せしめるため前記像形成ユニット群全体を移動させる移動手段と、前記第1転写位置で、前記像形成ユニットの感光体に接しながら移動して、前記第1転写手段により感光体上のトナー像を順次転写されて、一時的にトナー像を担持する中間転写体と、前記中間転写体上のトナー像を、第2転写位置で転写材に転写する第2転写手段と、前記転写材を移動させながら前記第2転写後の転写材上のトナー像を定着する定着手段と、第1転写手段により前記中間転写体上に形成する隣り合う画像の間隔を異ならしめる、2種類以上の動作モードを有する制御手段と、具備することを特徴とするものである。
【0034】
また、本発明のカラー電子写真装置は、上記カラー電子写真装置において、前記制御手段は、多色像を出力するときより、単色像を出力するときの方が、中間転写体上の隣り合う画像の上記間隔が大きくなるように制御することを特徴とするものである。
また、本発明のカラー電子写真装置は、上記カラー電子写真装置において、前記制御手段は、転写材の種類によって前記中間転写体上の画像の間隔を替えるように制御することを特徴とするものである。
【0035】
このような特徴を有するカラー電子写真装置では、制御手段は中間転写体上に所定の間隔で画像を転写する複数の動作モードを有している。これは実施の形態ではモードA及びモードEに相当している。モードEでは中間転写体に転写する間隔を大きくすることにより、第2転写の頻度を少なくするようにしたものである。
【0036】
さらに、以下のような構成としてもよい。
本発明の他の態様のカラー電子写真装置は、各々が少なくとも回動する感光体と夫々色の異なるトナーを有する現像手段とを備えていて、前記感光体上に夫々異なった色のトナー像を形成できる、複数の移動可能な像形成ユニットと、第1転写位置で前記像形成ユニットの感光体上のトナー像を第1転写する第1転写手段と、光ビームを前記像形成ユニットの感光体に入射することにより前記第1転写位置に対応づけられた単一の露光位置で像露光を行う露光手段と、前記複数の像形成ユニットの夫々を、前記露光位置と前記第1転写位置とに対応する像形成位置に順次位置せしめるため前記像形成ユニット群全体を移動させる移動手段と、前記第1転写位置で、前記像形成ユニットの感光体に接しながら移動して、前記第1転写手段により感光体上のトナー像を順次転写されて、一時的にトナー像を担持する中間転写体と、前記中間転写体上のトナー像を、第2転写位置で転写材に転写する第2転写手段と、前記転写材を移動させながら前記第2転写後の転写材上のトナー像を定着する定着手段と、前記第1転写手段による転写が完了した時、前記定着手段の温度が所定温度に達していない場合には、所定温度に達するまで前記第2転写手段の動作を開始しないように制御する制御手段と、を有することを特徴とするものである。
【0037】
また、本発明のカラー電子写真装置は、上記カラー電子写真装置において、前記制御手段は、第2転写手段の動作と共に、中間転写体の移動速度を制御することを特徴とするものである。
また、本発明のカラー電子写真装置は、上記カラー電子写真装置において、前記制御手段は、第2転写手段の動作と共に、前記移動手段により前記像形成ユニットの移動を制御するものであることを特徴とするものである。
【0038】
このような特徴を有するカラー電子写真装置では、制御手段は定着手段の温度が所定値に達したときに第2転写動作を開始するようにしている。こうすれば温度が低いときに第2転写が行われることがなく、単色の印字を行う場合等に定着の頻度を少なくすることができる。
【0039】
本発明の概要について、中間転写体として中間転写体ユニットを用いたカラー電子写真装置の構成と作用について図1を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態のカラー電子写真装置の全体構成図である。まず、ほぼ中央に黒,シアン,マゼンタ,イエロの各色用の4組の扇型をした像形成ユニット1Bk,1C,1M,1Yが像形成ユニット群を構成し、図のように円環状に配置されている。
【0040】
図2に黒用像形成ユニット1Bkを詳細に示す。各像形成ユニットは、中に入れた現像剤を除き夫々同じ構成部材よりなるので、説明を簡略化するため黒用の像形成ユニット1Bkについて説明し、他色については省略する。なお、各色用について同じ部分には同じ符号を付し、各色の構成の区別をつける必要がある場合は符号に各色を示す文字を付す。この説明では、通常の2成分磁気ブラシ現像法を用いているが、電子写真法に用いる現像法であればいかなるものでもよいことは言うまでもない。例えば、磁気ブラシ現像法、弾性ゴムローラ現像法、ジャンピング現像法、インプレッション現像法、磁気カスケード現像法などを用いることができる。
【0041】
図2において、2はフタロシアニンを感光材料に用いポリカーボネート系バインダ樹脂を主体に構成した感光体、3は感光体をマイナスに帯電するコロナ帯電器、4は感光体2の帯電電位を制御するグリッド電極、5は信号光であるレーザビーム、6はレーザビームが像形成ユニットに進入する像形成ユニットの開口部である露光窓、7は現像剤ホッパである。現像剤ホッパ7内には、表面をシリコン樹脂でコートした粒径50μmのフェライトキャリヤ8Bkと、ポリエステル樹脂に黒顔料を分散したマイナス帯電性の黒トナー9Bkとを10%混合した2成分現像剤10Bkをいれ、磁石11の磁力により現像ローラ12に付着させる。13は現像ローラ12上の現像剤量を規制するドクターブレード、14は現像ローラに電圧を印加する交流高圧電源である。15は転写後の感光体2表面に残ったトナーを清掃するクリーナであり、内部にクリーニングブレード16が配され、感光体2上のトナーをかきおとす。感光体2は例えば直径を30mmとし、周速65mm/sで矢印方向に回転させ、現像ローラ12は直径16mmで、同じく周速65mm/sで矢印方向に回転させた。
【0042】
尚図2の像形成ユニットは、黒用の像形成ユニットであると共に、像形成位置にある像形成ユニットの上下位置をも示している。図2で現像剤10Bkを収納した現像剤ホッパ7は感光体2の重力方向の上側に、クリーナ15は下側に位置している。そのため現像剤ホッパ7内では、現像剤が自重で現像ローラ12上に供給され、クリーナ15内では、クリーニングブレード16にかきおとされたトナーが自重でクリーナ15の底部に落下する。従って現像剤ホッパ7内部やクリーナ15の内部に、トナーを移動させるための送り機構や撹拌機構を設けなくても、スムーズに現像やクリーニングを行うことができる。黒色以外の他の現像器1C,1M,1Yについても同様の構成を有する。
【0043】
次にこの像形成ユニットの動作の説明をする。感光体2を回転させて、コロナ帯電器3に−7kVの電圧を印加し、感光体2表面を帯電させた。このときグリッド4の印加電圧は−700Vに設定した。感光体2の帯電電位は一定の値−700Vに収束した。
【0044】
この感光体2にレーザビーム5を照射し静電潜像を形成した。このとき感光体の露光電位は−50Vであった。現像ローラ12表面上に、2成分現像剤10Bkを磁力により付着させ、感光体2表面を現像ローラ12の前に通過させた。感光体2の初めの未帯電域の通過時間幅では、現像ローラ12には交流高圧電源14により、+100Vの直流電圧を重畳した750V0−p(ピーク・ツー・ピーク1.5kV)の交流電圧(周波数2kHzの矩型波)を印加した。その後、−700Vに帯電し静電潜像が書き込まれた感光体2の表面の通過時には、現像ローラ12には交流高圧電源14により、−500Vの直流電圧を重畳した750V0−p(ピーク・ツー・ピーク1.5kV)の交流電圧(周波数2kHzの矩型波)を印加した。すると、感光体2上の現像剤と非画像部分にトナーが付着することなく、感光体2上には画像部にのみネガポジ反転したトナー像が得られた。矢印方向に回転する現像ローラ12に付着した現像剤とトナーは、再び現像剤ホッパ7内に戻し次の像形成に用いた。こうして感光体2上には黒色のトナー像が得られた。黒色以外の他の現像器1C,1M,1Yについても同様の動作を行う。
【0045】
再び、図1を用いて、プリンタ部の構成を説明する。円環状に配置されている像形成ユニット1Bk,1C,1M,1Yは支持体(図示せず)に支持されており、全体として、移動手段である移動モータ21に駆動され、円筒状の固定されて回転しない軸22の周りに矢印方向に回転移動可能になっている。各像形成ユニットは、順次、後述の第1転写ローラ33に架張された中間転写ベルト32の一部に対向した位置である像形成位置50に移動され、位置決めされる。像形成位置50はレーザビーム5による露光位置でもある。
【0046】
レーザ露光装置23は、プリンタ部に入力された信号で変調されたレーザビーム5を発生する露光手段である。レーザ露光装置23からのレーザ光は図1の像形成ユニット1Bkと1Yの扇型の間に構成された光路を通って、軸22の一部に開けられた透明の窓22aを通して軸22内部に固定されたミラー24に入射し、これにより方向を30度変えられて、更に窓22aを通過して像形成位置50にある像形成ユニットの感光体2に照射され、潜像を形成する。図1の状態では黒用の像形成ユニット1Bkに作用する。図1において露光装置はレーザビーム5の感光体2への入射位置である。
【0047】
ここでミラー24までの光路は両隣の扇型の像形成ユニットの壁面に沿っているため、像形成ユニット群の占有面積として無駄になっている部分はほとんど無い。又、ミラー24は像形成ユニット群の中央部のスペースに設けられているため、固定した構成で、像形成ユニット群の回転移動を邪魔することがなく、シンプルでかつ位置合わせ等に対して信頼性が高い構成となる。
【0048】
中間転写ベルト32は、厚さ100μmのエンドレスベルト状の半導電処理をしたポリカーボネイトを基材としたフィルムよりなる中間転写体である。中間転写ベルト32は周囲に低抵抗処理をしたウレタンフォームを成形した第1転写手段である第1転写ローラ33及びステンレス性のローラ34、35に巻回し、矢印方向に、制御手段45により制御された移動速度で移動可能になっている。ここで、本実施形態ではこれらのローラ類の位置は、これに巻回した中間転写ベルト32の周長がA4用紙の長手方向の長さより若干長くなるように設定している。第1転写ローラ33は、中間転写ベルト32を介して像形成位置のユニット1Bkの感光体9に軽く圧接されており、この位置を第1転写位置という。その状態で第1転写ローラ33には1kVの電圧が印加されるようになっている。ローラ34には、中間転写ベルト32を介して上記の第1転写ローラ33と同様の第2転写手段を構成する第2転写ローラ36が、従動回転可能に軽く圧接した状態と、離されて待避した状態の2状態がとれるようになっている。図1では、中間転写ベルト32から離された位置に待避した状態を示している。この転写ローラ36の軸に対しても、約700Vの電圧が印加できる構成になっている。
【0049】
中間転写ベルト32と第2転写ローラ36の圧接されたニップ部には、給紙部37から用紙が送られてくるように用紙搬送路が形成されている。40は、中間転写ベルトを清掃するクリーナブラシ38を含むベルトクリーナ部である。41は転写後の用紙上のトナー像を定着する定着器、42は定着後の用紙を排出する排出ローラである。以上が本発明の電子写真装置の主要構成の説明である。
【0050】
次に、この装置のカラー像形成時の、通常の動作であるAモード時の動作を説明する。まず最初は、各像形成ユニットは図1に示すような位置にあり、かつ黒用の像形成ユニット1Bkは像形成位置50で位置決めされている。これは又中間転写ベルト32に対向している。レーザ露光装置23により黒の信号光であるレーザビームが像形成ユニット1Bkに入力され、黒トナーによる像形成が行われる。このとき像形成ユニット1Bkの像形成の速度(感光体の周速に等しい)と中間転写ベルト32の移動速度が同一になるように、中間転写ベルト32の速度が制御手段45により設定されており、像形成されると共に、同時に第1転写ローラ33に印加された電圧の作用で、黒トナー像が中間転写ベルトに転写されていく。黒のトナー像がすべて転写し終わった直後に、像形成ユニット群1Bk,1C,1M,1Yは全体が移動モータ21に駆動されて一体的に図1の矢印方向に回転移動し、ちょうど90度回転して像形成ユニット1Cが像形成位置50に達した位置で止まり、像形成ユニット1Cが位置決めされる。この移動の間は、像形成ユニットの感光体以外の現像剤ホッパ7(図2参照)の部分は感光体先端の回転円弧より内側に位置しているので、中間転写ベルト32が像形成ユニットに接触することはない。
【0051】
像形成ユニット1Cが像形成位置50に到着した後、前と同様に今度はシアンの信号で変調されたレーザビームが像形成ユニット1Cに入力され、シアンのトナー像の形成と転写が行われる。このとき中間転写ベルト32が一回転分移動しており、前に転写された黒のトナー像に次のシアンのトナー像が位置的に合致するように、シアンの信号光であるレーザビームの書き込みのタイミングが制御される。この間、第2転写ローラ36とクリーナブラシ38は図1に示すように、中間転写ベルト32から少し離されており、その上のトナー像には何も作用しないようになっている。
【0052】
以上と同様の動作を,マゼンタ,イエロについても行い、中間転写ベルト32上には4色のトナー像が位置的に合致して重ね合わされカラー像が形成される。最後のイエロトナー像の転写後、中間転写ベルト32はそのままの速度で移動し続け、4色のトナー像はタイミングを合わせて給紙部37から送られてくる用紙に、第2転写ローラ36の作用で一括転写される。用紙に転写されたトナー像は定着器41により定着される。用紙はその後排出ローラ42を経て装置外に排出される。中間転写ベルト上に残った転写残りのトナーは、クリーナブラシ38の作用で清掃され次の像形成に備える。以上が本発明の実施形態の装置の、通常のAモードの動作の説明である。
【0053】
次に第2転写の時に、像形成時の速度と異なる速度で、動作させるBモード時の動作を説明する。以下ではOHP用紙にカラー画像を出力するときに、Bモードを使用する例を説明する。
【0054】
前と同様にして4色の像形成及び中間転写ベルト32への第1転写を行う。このとき第2転写ローラ36及びクリーナブラシ38は中間転写ベルト32から少し離されたまま像形成が行われる。この状態は、4色目のイエロのトナー像の第1転写中も保たれ、従って4色が重ねられたトナー像は、一回は第2転写の動作を受けずに第2転写部を通過する。次に4色目の像の後端の第1転写が完了した直後に、像形成ユニット群が回転させられて、図3の様に黒の像形成ユニット1BKとイエロの像形成ユニット1Yとの間の部分が中間転写ベルト32に対向するような位置で、像形成ユニット群は待機させられる。この像形成ユニット群の待機中に中間転写ベルト32の移動につれて、中間転写ベルト上の4色が重なったトナー像は第2転写部を通過したあと、更に像形成ユニット群に対向した位置を、これらと接触しない状態で通過する。4色が重なったトナー像の先端が2回目に第2転写部に到達する直前に、中間転写ベルト32は、制御手段45により前記の第1転写時の速度65mm/secの約半分の速度に落とされて駆動される。トナー像の先端が第2転写部に到達するのにタイミングを合わせて、第2転写ローラ36が中間転写ベルト32に押圧及び電圧印加され、給紙部37から送られてくるOHP用紙46にトナー像が転写される。
【0055】
このとき定着器41は、制御手段45により中間転写ベルト32の速度とほぼ同速で駆動されるので、OHP用紙46への第2転写と定着は、通常のAモード時の速度の約半分の速度で行われることになる。従ってOHP用紙へのカラー像の定着では、通常のAモードの場合に比べて、より充分な熱量が与えられ、定着後のトナー像の表面は滑らかで、かつ内部もよく溶かされているため、透過光の美しいOHPカラー像が得られることになる。又中間転写ベルト32の速度を上記の様に低速に落としても、中間転写ベルト上のトナー像は感光体と接触せずに乱されたり、ベルトや感光体が相対速度でこすれて傷が付いたりしないので、第2転写と定着を同時に低速にすることができる。従って、定着器41と第2転写部の距離を用紙の長さより大きくして、第2転写が完了してから定着を始めるという必要がない。
【0056】
上記ではOHPカラー画像を出力するときに、Bモードを用いたが、通常の反射光を利用するカラー画像を出力する場合でも、葉書等の厚紙で出力する場合に定着器から定着不良を防ぐためにBモードを利用しても良い。又単色の画像を出力する場合にも定着器41の動作間隔を長くするため、Bモードを使用することができる。
【0057】
次に第1転写完了後に、中間転写ベルトを空転させた後、第2転写を動作させるCモード時の動作を説明する。以下では単色の黒色画像を連続で出力するときにCモードを使用する例を説明する。
【0058】
一枚目の黒色のトナー像が第1転写を完了した後、上記のBモードの時と同様に装置を図3の状態にして、但し中間転写ベルト32は像形成時の速度65mm/secにしたまま、中間転写ベルト32を空転移動させる。中間転写ベルト32上の黒色トナー像の先端が1回目に第2転写部を通過し、2回目に第2転写部に到達するのにタイミングを合わせて、第2転写ローラ36の押圧と電圧印加を開始し、用紙を送って第2転写を開始する。更に用紙上のトナーは上記速度で定着器41を通過して定着される。第2転写開始後に中間転写ベルト32上の黒色トナー像の後端が第1転写部を通過した後、黒の像形成ユニットを像形成位置に戻して、2枚目の像形成と第1転写を開始する。後は一枚目と同様に連続の出力を行う。
【0059】
以上のように中間転写ベルトを一回空転させてから、定着して出力すると、空転させずに連続して出力する場合に比べて、定着器を通過する用紙の時間的間隔が長くなる。カラー画像の場合には更に、この時間間隔が長いので、定着器の持つべき最大熱量供給力と熱容量は、このCモードに合わせて設定すればよい。従って、空転させずに連続出力する場合に比べて、定着器の大きさを小型にできるものである。中間転写ベルトの空転回数を更に増せば、連続出力の速度は遅くなるが、それだけ装置が小型にできるものである。
【0060】
更にこのCモードでは、定着器の温度が、設定温度に達するのを検出してから第2転写を開始するようにし、それまで中間転写ベルトを空転させるように制御手段45を設定しても良い。この場合には、定着器の温度が早く回復すれば、それに応じて単色連続出力の速度が速くなる。
【0061】
次に第1転写完了後に、中間転写ベルトを一旦停止させた後、第2転写を動作させるDモード時の動作を説明する。以下では単色の黒色画像を連続で出力するときにDモードを使用する例を説明する。
【0062】
一枚目の黒色のトナー像が第1転写を完了した後、上記のCモードの時と同様に装置を図3の状態にして、中間転写ベルト32は像形成時の速度65mm/secにしたまま、中間転写ベルト32を移動させる。中間転写ベルト32上の黒色トナー像の先端が1回第2転写部を通過し、2回目に第2転写部に到達する直前に一旦中間転写ベルト32を停止させる。一定時間経過してから再び中間転写ベルト32を前と同じ速度で移動開始する。これにタイミングを合わせて、第2転写ローラ36の押圧と電圧印加を開始し、用紙を送って第2転写を開始する。更に用紙上のトナーは上記速度で定着器41を通過して定着する。第2転写開始後に中間転写ベルト32上の黒色トナー像の後端が第1転写部を通過した後、黒の像形成ユニットを像形成位置に戻して、2枚目の像形成と第1転写を開始する。後は一枚目と同様に連続の出力を行う。以上のように中間転写ベルトを一旦停止させてから、定着して出力をすると、通常に連続して出力する場合に比べて、定着器41を通過する用紙の時間的間隔が長くなる。従ってCモードを使用する場合と同様に、定着器41の持つべき最大熱量供給力と熱容量は、このDモードに合わせて設定すればよい。従って、一旦停止させずに連続出力する場合に比べて、定着器41の大きさを小型にできるものである。中間転写ベルトの停止時間長さに応じて、連続出力の速度は遅くなるが、それだけ装置が小型にできるものである。
【0063】
更にこのDモードでも、定着器41の温度が、設定温度に達するのを検出してから第2転写を開始するようにし、それまで中間転写ベルトを停止させるように制御手段45を設定しても良い。この場合には、定着器41の温度が早く回復すれば、それに応じて単色連続出力の速度が速くなる。
【0064】
次に、中間転写ベルト上に形成する隣り合う画像の間隔をAモード時の間隔と変える、Eモード時の動作を説明する。以下では単色の黒色画像を連続で出力するときにEモードを使用する例を説明する。
【0065】
図4はAモードの時の中間転写ベルト32上の画像の間隔と、Eモードの時の間隔との違いを説明するための説明図である。中間転写ベルト32は説明のため、エンドレスの周を展開して無限の長さのベルトとして示してある。図4の(a)はAモードでカラー画像を形成するときの画像の間隔をLで示しているが、この間隔Lは4色を重ねるために当然ベルトの周長に一致して形成される。一方Eモードでは図4(b)の様にベルトの周長Lに対し、大きな間隔Mで連続する単色の画像を形成する。
【0066】
このように単色連続の時に、画像間隔を大きくあけて定着して出力すると、間隔を小さくして連続して出力する場合に比べて、定着器41を通過する用紙の時間的間隔が長くなる。カラー画像の場合には4色を形成してから1回出力するので、この時間間隔が長く、定着器の持つべき最大熱量供給力と熱容量は、このEモードに合わせて設定すればよい。従って、間隔を小さいままで連続出力する場合に比べて、定着器の大きさを小型にできるものである。上記のEモードでは、連続単色出力する時に大きい間隔Mに設定したが、連続単色出力でも、連続5枚出力まではAモードと同じ間隔Lで、6枚以降のみに大きい間隔に設定することも可能である。この場合には多量の枚数を連続して出力した時の定着器の温度低下に対応して、出力を遅らすことによって、小型定着器で信頼性の高い装置が提供できるものである。
【0067】
更に、この間隔を定着器の温度を検出することによって、自動的に設定して定着不良をなくすことも可能である。
【0068】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、用紙の種類が異なる場合、OHPカラー画像を出力する場合、単色で連続出力する場合など、様々な場合にも定着器を動作させるタイミングで印字条件に合わせて変化させるようにしている。従って小型の定着器で定着不良の無い、目的にあった美しい画像が形成できる、小型の優れたカラー電子写真装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態のカラー電子写真装置の全体構成図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態のカラー電子写真装置に用いられる像形成ユニットの構成図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態のカラー電子写真の動作中のひとつの状態を示す図である。
【図4】図4は、中間転写ベルト上に形成する画像の間隔を説明するための説明図である。
【図5】図5は、従来のカラー電子写真装置の構成図である。
【符号の説明】
1Bk,1C,1M,1Y 像形成ユニット
2 感光体
3 コロナ帯電器
5 レーザビーム
6 露光窓
7 現像剤ホッパ
10Bk 現像剤
12 現像ローラ
14 交流高圧電源
15 クリーナ
21 移動モータ
23 レーザ露光装置
24 ミラー
32 中間転写ベルト
33 第1転写ローラ
36 第2転写ローラ
37 給紙部
40 ベルトクリーナ部
41 定着器
42 排出ローラ
45 制御手段
50 像形成位置

Claims (1)

  1. 感光体と、
    現像手段と、
    第1転写位置で前記感光体から中間転写体上にトナー像を転写する第1転写手段と、
    第2転写位置で前記中間転写体上のトナー像を転写材に転写する第2転写手段と、
    前記第2転写後の転写材上のトナー像を定着する定着手段と、
    前記第1転写手段前記第2転写手段、及び前記定着手段を、OHP用カラー画像を出力するモードと、普通紙用単色画像を連続で出力するモードを有する制御内容の異なる複数のモードで制御する制御手段と、
    を具備し、
    前記制御手段は、
    前記OHP用カラー画像を出力するモードでは、前記第1転写の終了直後に、前記中間転写体と前記感光体とを非接触状態にした後、第1転写を終了した前記中間転写体上のトナー像の先端が第2転写位置に2回目以降に到達する直前に、前記中間転写体の移動速度を前記第1転写時の速度より遅くして第2転写を開始し、前記定着手段の前記転写材への定着速度を前記中間転写体と同様の速度に落として定着を行うよう速度制御を実行し、
    前記普通紙用単色画像を連続で出力するモードでは、前記普通紙用単色画像の連続出力により低下する前記定着手段での定着温度が定温に昇温するまでの所定時間に対応する間隔を隔てて、前記中間転写体への前記第1転写手段による像形成タイミングを制御するタイミング制御を実行することを特徴とするカラー電子写真装置。
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