JP3583196B2 - 塗料供給装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗料供給配管の上流側に介装されたエアオペレートレギュレータとその下流側に介装されたギアポンプにより、塗料を塗装機に定量的に供給する塗料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車塗装等のように塗装品質の厳格な均一性が要求される塗装においては、塗装機から噴霧される塗料の流量を一定に維持するために、エアオペレートレギュレータとギアボンプを併用して塗装機に塗料を厳密に定量供給するものが提案されている(特開平6−134359号,同170284号,同254449号公報参照)。
【0003】
図2はこのような従来の塗料供給装置を示し、多色塗料から任意の色の塗料を択一的に選択する多数の色替バルブを有する色替装置51と塗装機52が塗料供給配管53で接続されると共に、塗料供給配管53には、その上流側に塗料の供給圧を調整するエアオペレートレギュレータ54が介装され、その下流側に塗料の供給流量を調整するギアポンプ55が介装されている。
【0004】
ここで、ギアポンプ55を定速で回転させれば、ギアポンプ55は定量性に優れているため一定流量で塗料を供給することができるが、このときギアポンプ55に流入する塗料の圧力が変動するとギアポンプ55から吐出される塗料流量もわずかながら変動することとなる。このため、従来は、ギアポンプ55の上流側に設置したエアオペレートレギュレータ54でギアポンプ55に流入する塗料の圧力を一定に維持し、これにより、ギアポンプ55から吐出される塗料流量の変動を防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようにしてギアポンプ55により定量供給されている塗料も、厳密に測定してみると回転数に応じた流量で供給されていないことが判明した。そこで、本発明者らは、その原因を追求すべく鋭意研究を重ねた結果、ギアポンプ55の流入口側の圧力Pinをエアオペレートレギュレータ54により一定に維持していても、吐出口側の圧力Pout との圧力差が供給流量に誤差を生じさせているという結論に至った。
【0006】
図3はこのようなギアポンプ55の回転数,吐出口側の圧力,流入口側の圧力(エアオペレートレギュレータ54の設定圧力),設定流量,吐出流量の関係を示すグラフであって、これより、ギアポンプ55の流入口側の圧力Pinは、エアオペレートレギュレータ54により一定に維持されており、ギアポンプ55の吐出口側の圧力Pout はその回転数の上昇と共に上昇していることがわかる。したがって、流入口側の圧力Pinと吐出口側の圧力Pout が重なる点を境に、それより回転数が低い部分ではPin>Pout の関係を生じ、それより回転数が高い部分ではPin<Pout の関係を生ずる。
【0007】
そして、ギアポンプ55の流入口側と吐出口側の圧力差が大きくなればなるほど、ギアポンプ55のケーシングとギアとの僅かな隙間を通って塗料が高圧側から低圧側にリークし、流入口側の圧力が高い低速回転域では流入口側から吐出口側へ塗料がリークして設定流量Q0以上の流量Qout で塗料が供給され、吐出口側の圧力が高い高速回転域では吐出口側から流入口側へ塗料が逆流して設定流量以下の流量で塗料が供給されるという問題を生じた。特に最近では、色替装置51で色替を行う場合に廃棄すべき残存塗料を減少させるために、塗料供給配管53の直径を細くしているため、わずかな流量変動であっても塗料供給配管53内の圧力が大きく変動するので、頻繁に塗料流量を変更する場合にその圧力変動を無視することができない。
【0008】
なお、ギアポンプ55を定速で回転させている状態で、吐出口側の圧力Poutが何らかの原因で高くなったときに、塗料が設定流量以上の流量で供給されるのを防止するため、流入口側の圧力Pinを低下させるようにエアオペレートレギュレータ54の弁開度を調整して、塗料を設定流量に維持する塗料供給装置も提案されている(特開平6−134359号公報参照) 。
【0009】
しかし、これはギアポンプ55を一定回転数で回転させているときの圧力変動に起因する定量性の乱れをなくすためのもので、ギアポンプ55の回転数を変えたときの圧力変動に起因する流量の誤差を相殺することはできない。例えば、ギアポンプ55の吐出流量を増大させようとして回転数を上昇させると、吐出口側の圧力Pout が徐々に高くなり、これに伴い、エアオペレートレギュレータ54により調整される流入口側の圧力Pinは逆に低下するように制御されて両者の差圧が大きくなるので、塗料は吐出口側から流入口側へリークし、設定流量との誤差が大きくなってしまうからである。
そこで本発明は、ギアポンプのケーシングとギアの僅かな隙間を通って塗料がリークすることなく、塗料をギアポンプの回転数に応じた設定流量で正確に定量供給することができるようにすることを技術的課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明は、塗装機に塗料を供給する塗料供給配管の上流側に塗料の供給圧を調整するエアオペレートレギュレータが介装されると共に、下流側に塗料の供給流量を調整するギアポンプが介装されて成る塗料供給装置において、
塗装機に供給すべき塗料の設定流量に応じた回転数でギアポンプを回転させる駆動制御装置と、前記駆動制御装置から流量データとして出力される塗料の設定流量又はその流量に応じたギアポンプの設定回転数に基づいてエアオペレートレギュレータの設定圧力を可変制御する圧力制御装置とを備え、当該圧力制御装置は、所望の設定流量でギアポンプを運転したときの当該ギアポンプの吐出口側の圧力を、駆動制御装置から出力される流量データに対応させて記憶させた流量データ−設定圧力変換テーブルと、駆動制御装置から流量データが出力されたときに前記変換テーブルを参照して流量データに対応する設定圧力を出力する圧力設定器を備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、エアオペレートレギュレータの設定圧力が塗料の設定流量やギアポンプの設定回転数等の流量データから直接定まるので、一々ギアポンプの吐出側の圧力を検出したり,流量を検出したりすることなく、また、エアオペレートレギュレータの設定圧力と比較することもなく、運転当初から塗料の設定流量に応じた最適な設定圧力でエアオペレートレギュレータの弁開度を調整することができる。
したがって、ギアポンプの流入口側と吐出口側との間で塗料がリークすることがなく、塗料をギアポンプの設定流量で塗装機に極めて高い精度で定量供給することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を伴って具体的に説明する。図1は本発明に係る塗料供給装置を示すフローシート、図2は他の実施例を示すフローシート、図3は本発明に係る他の塗料供給装置を示すフローシートである。
【0013】
図中1は、色替弁2,2・・を有する色替装置3で択一的に選択される各色塗料を塗装機4に供給する塗料供給装置であって、色替装置3と塗装機4を接続する塗料供給配管5に、塗料の供給圧を調整するエアオペレートレギュレータ6及び塗料の供給流量を調整するギアポンプ7が介装され、エアオペレートレギュレータ6が上流側、ギアポンプ7がその下流側に設置されている。
【0014】
ギアポンプ7はポンプ本体8と駆動モータ9とからなり、塗装機4に供給すべき塗料流量が設定されたときにその設定流量に応じた回転数で駆動制御装置10により駆動される。
この駆動制御装置10は、設定流量に応じた回転数を設定した設定流量−回転数変換テーブルが予め記憶され、例えばテンキー等により設定流量を入力したときに、前記設定流量−回転数変換テーブルを参照して流量に応じたギアポンプ7の回転数を読み出し、駆動モータ9を回転させてポンプ本体8を駆動する。
【0015】
エアオペレートレギュレータ6の設定圧力は、これをフィードバック制御したり、吐出口7out 側の圧力と比較したりすることなく、駆動制御装置10から出力される設定流量又はこれに応じた設定回転数等の流量データに基づいて圧力制御装置31によりオープンループ制御が行なわれ、オペレートエア供給源17からエアオペレートレギュレータ6に圧送されるエアの圧力が電−空変換器18より調整されるようになっている。
【0016】
この圧力制御装置31は、所望の設定流量でギアポンプ7を運転したときの当該ギアポンプ7の吐出口7out 側の圧力を駆動制御装置10から出力される流量データに対応させて記憶させた流量データ−設定圧力変換テーブル32と、当該変換テーブル32を参照して設定流量に対応する設定圧力を出力する圧力設定器33を備えている。
【0017】
なお、34は色替洗浄時に塗料供給配管5を塗装機4の手前で色替装置3側と塗装機4側に分割するバルブ装置であって、色替装置3側から供給されて塗料供給配管5内を洗浄した洗浄溶剤及び洗浄エアを回収タンク35に排出するダンプバルブ36と、塗装機4を洗浄する洗浄溶剤及び洗浄エアを供給する洗浄バルブ37,37が設けられている。
また、38は色替洗浄時にギアポンプ7をバイパスして塗料供給管5b及び5aを直結させるバイパス流路であって、色替装置3から供給される洗浄溶剤及び洗浄エアがギアポンプ7を通過しないので塗料供給管5内のみを短時間で洗浄できるようになされている。
さらに、ギアポンプ7のポンプ本体8内には軸洗流路39を介して洗浄溶剤が供給され、ギアとケーシングの隙間や、回転軸とギアの隙間等に付着している塗料が洗浄されるようになされている。
【0018】
これによれば、駆動制御装置10により塗料の設定流量に応じた回転数でギアポンプ7が運転されると同時に、当該駆動制御装置10から流量データとして例えば設定流量のデータが出力される。
したがって、圧力制御装置31の流量データ−設定圧力変換テーブル32に設定流量に対応した設定圧力を記憶させておけば、駆動制御装置8から設定流量が出力されたときに前記変換テーブル32を参照して設定流量に対応するエアオペレートレギュレータ6の設定圧力が読み出されて圧力設定器33でエアオペレートレギュレータ6の圧力が設定される。
【0019】
これにより、エアオペレートレギュレータ6の弁開度が調整され、ギアポンプ7の流入口7in側の圧力が、吐出口7out 側の圧力と等しくなるように制御されるので、ギアポンプ7の流入口7in及び吐出口7out 間で塗料がリークすることがなく、したがって、極めて正確に設定流量と等しい流量で塗料を供給することができる。
なお、この場合に、流量データとして回転数を用いる場合は、流量データ−設定圧力変換テーブル32に、回転数に対応した設定圧力を記憶させておけば、駆動制御装置10から回転数が出力されたときに前記変換テーブル32を参照して回転数に対応するエアオペレートレギュレータ6の設定圧力が読み出されて圧力設定器33でエアオペレートレギュレータ6の圧力が設定される。
【0020】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、供給しようとする塗料流量に応じて予めギアポンプの吐出口側の圧力と等しくなるように流入口側の圧力が設定されるので、塗料供給開始と同時に同時に設定流量で正確に定量供給することができるという大変優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗料供給装置の一例を示すフローシート。
【図2】従来装置を示すフローシート。
【図3】回転数,圧力,流量の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1 塗料供給装置
4 塗装機
5 塗料供給配管
6 エアオペレートレギュレータ
7 ギアポンプ
10 駆動制御装置
31 圧力制御装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗料供給配管の上流側に介装されたエアオペレートレギュレータとその下流側に介装されたギアポンプにより、塗料を塗装機に定量的に供給する塗料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車塗装等のように塗装品質の厳格な均一性が要求される塗装においては、塗装機から噴霧される塗料の流量を一定に維持するために、エアオペレートレギュレータとギアボンプを併用して塗装機に塗料を厳密に定量供給するものが提案されている(特開平6−134359号,同170284号,同254449号公報参照)。
【0003】
図2はこのような従来の塗料供給装置を示し、多色塗料から任意の色の塗料を択一的に選択する多数の色替バルブを有する色替装置51と塗装機52が塗料供給配管53で接続されると共に、塗料供給配管53には、その上流側に塗料の供給圧を調整するエアオペレートレギュレータ54が介装され、その下流側に塗料の供給流量を調整するギアポンプ55が介装されている。
【0004】
ここで、ギアポンプ55を定速で回転させれば、ギアポンプ55は定量性に優れているため一定流量で塗料を供給することができるが、このときギアポンプ55に流入する塗料の圧力が変動するとギアポンプ55から吐出される塗料流量もわずかながら変動することとなる。このため、従来は、ギアポンプ55の上流側に設置したエアオペレートレギュレータ54でギアポンプ55に流入する塗料の圧力を一定に維持し、これにより、ギアポンプ55から吐出される塗料流量の変動を防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようにしてギアポンプ55により定量供給されている塗料も、厳密に測定してみると回転数に応じた流量で供給されていないことが判明した。そこで、本発明者らは、その原因を追求すべく鋭意研究を重ねた結果、ギアポンプ55の流入口側の圧力Pinをエアオペレートレギュレータ54により一定に維持していても、吐出口側の圧力Pout との圧力差が供給流量に誤差を生じさせているという結論に至った。
【0006】
図3はこのようなギアポンプ55の回転数,吐出口側の圧力,流入口側の圧力(エアオペレートレギュレータ54の設定圧力),設定流量,吐出流量の関係を示すグラフであって、これより、ギアポンプ55の流入口側の圧力Pinは、エアオペレートレギュレータ54により一定に維持されており、ギアポンプ55の吐出口側の圧力Pout はその回転数の上昇と共に上昇していることがわかる。したがって、流入口側の圧力Pinと吐出口側の圧力Pout が重なる点を境に、それより回転数が低い部分ではPin>Pout の関係を生じ、それより回転数が高い部分ではPin<Pout の関係を生ずる。
【0007】
そして、ギアポンプ55の流入口側と吐出口側の圧力差が大きくなればなるほど、ギアポンプ55のケーシングとギアとの僅かな隙間を通って塗料が高圧側から低圧側にリークし、流入口側の圧力が高い低速回転域では流入口側から吐出口側へ塗料がリークして設定流量Q0以上の流量Qout で塗料が供給され、吐出口側の圧力が高い高速回転域では吐出口側から流入口側へ塗料が逆流して設定流量以下の流量で塗料が供給されるという問題を生じた。特に最近では、色替装置51で色替を行う場合に廃棄すべき残存塗料を減少させるために、塗料供給配管53の直径を細くしているため、わずかな流量変動であっても塗料供給配管53内の圧力が大きく変動するので、頻繁に塗料流量を変更する場合にその圧力変動を無視することができない。
【0008】
なお、ギアポンプ55を定速で回転させている状態で、吐出口側の圧力Poutが何らかの原因で高くなったときに、塗料が設定流量以上の流量で供給されるのを防止するため、流入口側の圧力Pinを低下させるようにエアオペレートレギュレータ54の弁開度を調整して、塗料を設定流量に維持する塗料供給装置も提案されている(特開平6−134359号公報参照) 。
【0009】
しかし、これはギアポンプ55を一定回転数で回転させているときの圧力変動に起因する定量性の乱れをなくすためのもので、ギアポンプ55の回転数を変えたときの圧力変動に起因する流量の誤差を相殺することはできない。例えば、ギアポンプ55の吐出流量を増大させようとして回転数を上昇させると、吐出口側の圧力Pout が徐々に高くなり、これに伴い、エアオペレートレギュレータ54により調整される流入口側の圧力Pinは逆に低下するように制御されて両者の差圧が大きくなるので、塗料は吐出口側から流入口側へリークし、設定流量との誤差が大きくなってしまうからである。
そこで本発明は、ギアポンプのケーシングとギアの僅かな隙間を通って塗料がリークすることなく、塗料をギアポンプの回転数に応じた設定流量で正確に定量供給することができるようにすることを技術的課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明は、塗装機に塗料を供給する塗料供給配管の上流側に塗料の供給圧を調整するエアオペレートレギュレータが介装されると共に、下流側に塗料の供給流量を調整するギアポンプが介装されて成る塗料供給装置において、
塗装機に供給すべき塗料の設定流量に応じた回転数でギアポンプを回転させる駆動制御装置と、前記駆動制御装置から流量データとして出力される塗料の設定流量又はその流量に応じたギアポンプの設定回転数に基づいてエアオペレートレギュレータの設定圧力を可変制御する圧力制御装置とを備え、当該圧力制御装置は、所望の設定流量でギアポンプを運転したときの当該ギアポンプの吐出口側の圧力を、駆動制御装置から出力される流量データに対応させて記憶させた流量データ−設定圧力変換テーブルと、駆動制御装置から流量データが出力されたときに前記変換テーブルを参照して流量データに対応する設定圧力を出力する圧力設定器を備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、エアオペレートレギュレータの設定圧力が塗料の設定流量やギアポンプの設定回転数等の流量データから直接定まるので、一々ギアポンプの吐出側の圧力を検出したり,流量を検出したりすることなく、また、エアオペレートレギュレータの設定圧力と比較することもなく、運転当初から塗料の設定流量に応じた最適な設定圧力でエアオペレートレギュレータの弁開度を調整することができる。
したがって、ギアポンプの流入口側と吐出口側との間で塗料がリークすることがなく、塗料をギアポンプの設定流量で塗装機に極めて高い精度で定量供給することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を伴って具体的に説明する。図1は本発明に係る塗料供給装置を示すフローシート、図2は他の実施例を示すフローシート、図3は本発明に係る他の塗料供給装置を示すフローシートである。
【0013】
図中1は、色替弁2,2・・を有する色替装置3で択一的に選択される各色塗料を塗装機4に供給する塗料供給装置であって、色替装置3と塗装機4を接続する塗料供給配管5に、塗料の供給圧を調整するエアオペレートレギュレータ6及び塗料の供給流量を調整するギアポンプ7が介装され、エアオペレートレギュレータ6が上流側、ギアポンプ7がその下流側に設置されている。
【0014】
ギアポンプ7はポンプ本体8と駆動モータ9とからなり、塗装機4に供給すべき塗料流量が設定されたときにその設定流量に応じた回転数で駆動制御装置10により駆動される。
この駆動制御装置10は、設定流量に応じた回転数を設定した設定流量−回転数変換テーブルが予め記憶され、例えばテンキー等により設定流量を入力したときに、前記設定流量−回転数変換テーブルを参照して流量に応じたギアポンプ7の回転数を読み出し、駆動モータ9を回転させてポンプ本体8を駆動する。
【0015】
エアオペレートレギュレータ6の設定圧力は、これをフィードバック制御したり、吐出口7out 側の圧力と比較したりすることなく、駆動制御装置10から出力される設定流量又はこれに応じた設定回転数等の流量データに基づいて圧力制御装置31によりオープンループ制御が行なわれ、オペレートエア供給源17からエアオペレートレギュレータ6に圧送されるエアの圧力が電−空変換器18より調整されるようになっている。
【0016】
この圧力制御装置31は、所望の設定流量でギアポンプ7を運転したときの当該ギアポンプ7の吐出口7out 側の圧力を駆動制御装置10から出力される流量データに対応させて記憶させた流量データ−設定圧力変換テーブル32と、当該変換テーブル32を参照して設定流量に対応する設定圧力を出力する圧力設定器33を備えている。
【0017】
なお、34は色替洗浄時に塗料供給配管5を塗装機4の手前で色替装置3側と塗装機4側に分割するバルブ装置であって、色替装置3側から供給されて塗料供給配管5内を洗浄した洗浄溶剤及び洗浄エアを回収タンク35に排出するダンプバルブ36と、塗装機4を洗浄する洗浄溶剤及び洗浄エアを供給する洗浄バルブ37,37が設けられている。
また、38は色替洗浄時にギアポンプ7をバイパスして塗料供給管5b及び5aを直結させるバイパス流路であって、色替装置3から供給される洗浄溶剤及び洗浄エアがギアポンプ7を通過しないので塗料供給管5内のみを短時間で洗浄できるようになされている。
さらに、ギアポンプ7のポンプ本体8内には軸洗流路39を介して洗浄溶剤が供給され、ギアとケーシングの隙間や、回転軸とギアの隙間等に付着している塗料が洗浄されるようになされている。
【0018】
これによれば、駆動制御装置10により塗料の設定流量に応じた回転数でギアポンプ7が運転されると同時に、当該駆動制御装置10から流量データとして例えば設定流量のデータが出力される。
したがって、圧力制御装置31の流量データ−設定圧力変換テーブル32に設定流量に対応した設定圧力を記憶させておけば、駆動制御装置8から設定流量が出力されたときに前記変換テーブル32を参照して設定流量に対応するエアオペレートレギュレータ6の設定圧力が読み出されて圧力設定器33でエアオペレートレギュレータ6の圧力が設定される。
【0019】
これにより、エアオペレートレギュレータ6の弁開度が調整され、ギアポンプ7の流入口7in側の圧力が、吐出口7out 側の圧力と等しくなるように制御されるので、ギアポンプ7の流入口7in及び吐出口7out 間で塗料がリークすることがなく、したがって、極めて正確に設定流量と等しい流量で塗料を供給することができる。
なお、この場合に、流量データとして回転数を用いる場合は、流量データ−設定圧力変換テーブル32に、回転数に対応した設定圧力を記憶させておけば、駆動制御装置10から回転数が出力されたときに前記変換テーブル32を参照して回転数に対応するエアオペレートレギュレータ6の設定圧力が読み出されて圧力設定器33でエアオペレートレギュレータ6の圧力が設定される。
【0020】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、供給しようとする塗料流量に応じて予めギアポンプの吐出口側の圧力と等しくなるように流入口側の圧力が設定されるので、塗料供給開始と同時に同時に設定流量で正確に定量供給することができるという大変優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗料供給装置の一例を示すフローシート。
【図2】従来装置を示すフローシート。
【図3】回転数,圧力,流量の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1 塗料供給装置
4 塗装機
5 塗料供給配管
6 エアオペレートレギュレータ
7 ギアポンプ
10 駆動制御装置
31 圧力制御装置
Claims (1)
- 塗装機に塗料を供給する塗料供給配管の上流側に塗料の供給圧を調整するエアオペレートレギュレータが介装されると共に、下流側に塗料の供給流量を調整するギアポンプが介装されて成る塗料供給装置において、
塗装機に供給すべき塗料の設定流量に応じた回転数でギアポンプを回転させる駆動制御装置と、前記駆動制御装置から流量データとして出力される塗料の設定流量又はその流量に応じたギアポンプの設定回転数に基づいてエアオペレートレギュレータの設定圧力を可変制御する圧力制御装置とを備え、
当該圧力制御装置は、所望の設定流量でギアポンプを運転したときの当該ギアポンプの吐出口側の圧力を、駆動制御装置から出力される流量データに対応させて記憶させた流量データ−設定圧力変換テーブルと、駆動制御装置から流量データが出力されたときに前記変換テーブルを参照して流量データに対応する設定圧力を出力する圧力設定器を備えたことを特徴とする塗料供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP18259195A JP3583196B2 (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | 塗料供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18259195A JP3583196B2 (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | 塗料供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0929147A JPH0929147A (ja) | 1997-02-04 |
JP3583196B2 true JP3583196B2 (ja) | 2004-10-27 |
Family
ID=16120969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP18259195A Expired - Fee Related JP3583196B2 (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | 塗料供給装置 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (5)
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DE102005042336A1 (de) * | 2005-09-06 | 2007-03-15 | Dürr Systems GmbH | Beschichtungsanlage und zugehöriges Beschichtungsverfahren |
US7934466B2 (en) | 2006-03-02 | 2011-05-03 | Durr Systems Inc. | Coating plant and associated coating process |
DE102006021623A1 (de) | 2006-05-09 | 2007-11-15 | Dürr Systems GmbH | Dosiersystem für eine Beschichtungsanlage |
CN107486350A (zh) * | 2017-07-11 | 2017-12-19 | 南京上美冠丰塑胶有限公司 | 一种喷涂机器人伺服齿轮泵供漆*** |
-
1995
- 1995-07-19 JP JP18259195A patent/JP3583196B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0929147A (ja) | 1997-02-04 |
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