JP3582198B2 - Sound reproduction device - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆるカラオケ装置として使用して好適な、音楽信号と音声信号とを再生する音響再生装置に関する技術分野に属する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、光ディスクの如き情報信号記録媒体の再生により、または、通信手段により送信された信号（ＭＩＤＩデータ）の受信により得られる音楽情報を音楽信号として出力して再生するとともに、マイクロホン装置を介して入力される歌唱音声を音声信号として出力して再生する音響再生装置が提案されている。
【０００３】
この音響再生装置においては、上記音楽信号に基づく音楽と上記音声信号に基づく歌唱とが同時に再生されるので、いわゆるカラオケ装置として使用される。これら音楽と歌唱とは、電気的にミキシングされて再生されることとしてもよく、また、それぞれが並列的に再生されることとしてもよい。
【０００４】
そして、このようにカラオケ装置として使用される音響再生装置においては、上記歌唱音声の音程と当該楽曲の本来の音程との差異に基づいて該歌唱を評価するいわゆる採点機能を有するものが提案されている。
【０００５】
この採点機能を作動させた場合においては、一の楽曲の再生終了後に、その楽曲の再生中における上記歌唱音声の音程と当該楽曲本来の音程との差異に基づく点数が表示される。この点数は、例えば、１００点を満点として、０乃至１００の数値として表示される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のように採点機能を有するカラオケ装置として使用される音響再生装置においては、上記歌唱に対する評価結果を得るには、この評価結果が良い場合（すなわち、上記点数が多い場合）であっても悪い場合（すなわち、上記点数が少ない場合）であっても、一律に、一の楽曲の再生終了後に所定の時間を要することとなる。
【０００７】
ところが、上記歌唱の評価が、上記採点機能による評価結果を待つまでもなく明かに悪い場合や、該歌唱が楽曲の途中で中止されてしまった場合等には、その楽曲を最後まで再生し、さらに、この再生の終了後の所定の時間を該歌唱の評価に費やすことは、時間の無駄であるという指摘が多くなされている。
【０００８】
そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであり、いわゆる採点機能を有するカラオケ装置として使用される音響再生装置であって、マイクロホン装置を介して入力された歌唱の評価が該採点機能による評価結果を待つまでもなく明かに悪い場合や該歌唱が楽曲の途中で中止されてしまった場合等に、その楽曲を最後まで再生し、さらに、この再生の終了後の所定の時間を該歌唱の評価のために費やすという時間の無駄が解消され、迅速に次の楽曲の再生が行えるようになされた音響再生装置の提供という課題を解決しようとするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明に係る音響再生装置は、音楽信号出力手段と、音程検出手段と、制御手段とを備える音響再生装置であって、音楽信号出力手段は、理想音程情報を含む音楽情報の再生を行い、音程検出手段は、マイクロホンから入力される歌唱情報の再生を行い、制御手段は、次の第１−３の処理を行うものであり、第１の処理は、再生される理想音程情報の示す一つの音がその開始から所定時間までの場合は第１の係数（α２）を、一つの音の所定時間経過後からその終了までは第１の係数よりも小さい第２の係数（α１）を採用し、第２の処理は、理想音程情報と歌唱音程情報の差分に第１の処理で採用した係数に乗算して照合情報を算出し、第３の処理は、第２の処理で算出した照合情報を積算して積算値を算出するようになされたものである。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【００１６】
本発明に係る音響再生装置は、図１及び図２に示すように、音楽信号出力手段となる再生部１を内蔵して構成されたコントローラ３０を有する。このコントローラ３０には、制御手段となる第１の信号処理ユニット（ＣＰＵ（１））２１が内蔵されている。この第１の信号処理ユニット２１には、メモリ２０が接続されている。
【００１７】
そして、このコントローラ３０には、音楽情報ソースとなるディスクチェンジャ３５、または、受信装置４０が接続される。
【００１８】
上記ディスクチェンジャ３５は、複数の光ディスクの如き情報信号記録媒体となるディスクを収納しており、これらディスクを再生するためのスピンドルモータや光ヘッドを有して構成されている。このディスクチェンジャ３５は、上記複数のディスクを選択的に再生して、上記コントローラ３０に対して音楽情報を出力する。
【００１９】
上記受信装置４０は、電話回線、ＩＳＤＮ回線等の公衆回線により送信される音楽情報（ＭＩＤＩデータ）を入力端子４０を介して受信し、上記コントローラ３０に対して音楽情報を出力する。
【００２０】
上記コントローラ３０は、上記ディスクチェンジャ３５、または、上記受信装置４０より楽曲単位の音楽情報及び画像情報を供給され、これら音楽情報及び画像情報に応じた音響信号及び画像信号をアンプ３１に対して出力する。なお、以下の説明においては、上記コントローラ３０の構成としては、主に上記ディスクチェンジャ３５より上記音楽情報を供給されるものとして説明する。
【００２１】
上記アンプ３１は、送られた音響信号を増幅してスピーカ３３，３３により再生するとともに、送られた画像信号に基づく映像をＴＶ（テレビジョン）モニタ３２により表示する。このＴＶモニタ３２は、上記第１の信号処理ユニット２１に制御されて動作する表示手段ともなるものである。
【００２２】
また、上記コントローラ３０には、マイクロホン入力手段を構成するマイクロホン装置３４が接続される。このマイクロホン入力手段は、上記マイクロホン装置３４を介して歌唱音声を供給され、図２に示すように、この歌唱音声に応じた音声信号を、上記コントローラ３０内のマイクアンプ２３及びＡ／Ｄ変換器３を介して、該コントローラ３０内の音程検出部４及びミキシング部（ミュージック・ヴォーカルミキシング）５に対して出力する。
【００２３】
さらに、上記コントローラ３０には、サービス用端末装置３７が接続される。このサービス用端末装置３７は、入力キー３８及び表示部を有して構成され、内蔵の充電式電池により電源供給されて動作する。このサービス用端末装置３７の充電式電池は、サービス用端末充電器３６により充電される。そして、このサービス用端末装置３７は、上記入力キー３８を介して入力される種々の情報を、上記サービス用端末充電器３６を介して、上記コントローラ３０に対して出力する。
【００２４】
また、このサービス用端末装置３７には、上記第１の信号処理ユニット２１に制御されて歌唱者ごとに対応された個人情報を記憶する記憶手段となる個人情報カード３９が装着される。この個人情報カード３９は、いわゆるＩＣカードの如く、記憶素子を有して構成されている。
【００２５】
この個人情報カード３９に記憶される個人情報の内容としては、以下の〔表１〕に示すように、当該歌唱者が得意とする得意曲の曲名を記録した得意曲リスト（（ＰＰ−Ｍ０））及びこの得意曲に関連するデータ（（ＰＰ−Ｍ１）乃至（ＰＰ−Ｍ５））、該歌唱者の氏名や生年月日等（（ＰＰ−ＭＰ１））、歌唱可能な音域（（ＰＰ−ＭＰ２））、好きな音楽ジャンル（（ＰＰ−ＭＰ３））、過去に歌唱した曲目とそれらについての採点結果を記録した得点リスト（（ＰＰ−ＭＰ４））、採点結果の最高点及び最低点に関するデータ（（ＰＰ−ＭＰ５））、及び、プリペイド残高（（ＰＰ−ＭＰ６））等である。
【００２６】
なお、上記得意曲に関連するデータ（（ＰＰ−Ｍ１）乃至（ＰＰ−Ｍ５））は、後述するように、上記得意曲リスト（（ＰＰ−Ｍ０））を基に、上記音楽情報より得ることができる。
【００２７】
【表１】

【００２８】
上記得意曲リスト（（ＰＰ−Ｍ０））は、後述するように、上記得点リスト（（ＰＰ−ＭＰ４））の内容に応じて、上記第１の信号処理ユニット２１により更新されるとともに、歌唱者の操作によって、所望の曲名を書き込むこともできる。
【００２９】
上記プリペイド残高は、上記再生部１による上記音楽信号の出力の、歌唱者ごとに対応された出力可能量に相当する計数情報である。したがって、上記個人情報カード３９は、上記プリペイド残高を記憶していることにより、出力可能量記憶手段ともなっている。
【００３０】
すなわち、このプリペイド残高は、この音響再生装置の使用が有料である場合において、この音響再生装置の使用料金を支払うことにより、支払い料金額に応じて加算される。この使用料金は、使用時間あたりの単価を基準として所望の使用時間分が支払われることとしてもよく、また、１曲あたりの単価を基準として所望の曲数分が支払われることとしてもよい。そして、このプリペイド残高は、上記再生部１による上記音楽信号の出力に伴って、時間ごとに、あるいは、楽曲単位で、上記第１の信号処理ユニット２１により、減算される。このプリペイド残高が０になったときには、この音響再生装置の使用が不可能となる。すなわち、上記プリペイド残高が０であるときには、上記第１の信号処理ユニット２１は、上記再生部１を動作させない。
【００３１】
上記コントローラ３０においては、上記ディスクチェンジャ３５、または、上記受信装置４０より供給された音楽情報は、ＲＦアンプ１０を介して、上記再生部１に送られる。この再生部１においては、上記音楽情報は、ＥＦＭデコーダ１１に送られる。このＥＦＭデコーダ１１においては、上記音楽情報のＥＦＭ復調及びエラー訂正処理等がなされる。
【００３２】
上記ＥＦＭデコーダ１１を経た音楽情報は、ＣＤ−ＲＯＭデコーダ１２に送られ、いわゆるＣＤ−ＲＯＭ方式のデコード処理を施される。このＣＤ−ＲＯＭデコーダ１２によりデコード処理された信号のうちのオーディオデータは、ＭＰＥＧオーディオ（ＡＵＤＩＯ）デコーダ１４に送られる。また、上記ＣＤ−ＲＯＭデコーダ１２によりデコード処理された信号のうちのビデオデータは、ＭＰＥＧビデオ（ＶＩＤＥＯ）デコーダ１３に送られる。
【００３３】
また、上記ＥＦＭデコーダ１１からは、上記音楽情報より読み出された再生時刻情報（ＳＵＢ−ＣＯＤＥ）が出力され、第２の信号処理ユニット（ＣＰＵ（２））１５に送られる。この第２の信号処理ユニット１５は、この再生部１内の上記各デコーダ１２，１３，１４を制御する。
【００３４】
上記ＭＰＥＧビデオデコーダ１３では、いわゆるＭＰＥＧ方式により圧縮処理されているビデオデータに対してデコード（伸長）処理が行われ、Ｒ（赤色）、Ｇ（緑色）、Ｂ（青色）の各原色信号が得られる。これら原色信号は、３チャンネルＤ／Ａ変換器（３ＣＨＤ／Ａ）１６に送られてアナログ信号に変換され、上記ＴＶモニタ３２とともに上記表示手段となる表示部９を構成するＯＳＤ（オン・スクリーン・ディスプレイ）表示回路１８を経て、ＮＴＳＣエンコーダ１９に送られる。このＮＴＳＣエンコーダ１９では、上記各原色信号がいわゆるＮＴＳＣ方式のコンポジットビデオ信号である画像信号となされ、映像出力端子を介して、該ＴＶモニタ３２に対して出力される。
【００３５】
上記ＯＳＤ表示回路１８は、上記第１の信号処理ユニット２１の制御により、上記ＴＶモニタ３２上に、種々の文字や記号による表示を行う。
【００３６】
また、上記ＭＰＥＧオーディオデコーダ１４では、いわゆるＭＰＥＧ方式により圧縮処理されているオーディオデータに対してデコード（伸長）処理が行われ、デジタルオーディオ信号である音楽信号が得られる。この音楽信号は、ミュージック用音程変換部２を構成するキーコントロール回路１７に送られる。
【００３７】
このキーコントロール回路１７は、上記第２の信号処理ユニット１５を介して入力されるキーコントロール信号及びスピードコントロール信号に応じてキー変換処理及びスピード変換処理を行い、この音楽信号を上記ミキシング部５に送る。上記キーコントロール信号及び上記スピードコントロール信号は、上記コントローラ３０の前面部や上記マイクロホン装置３４に設けられた操作部に対する手動操作に応じて、上記第２の信号処理ユニット１５に入力される。
【００３８】
このミキシング部５において、上記音楽信号は、イコライザ１７により周波数特性処理をなされた後、アンプを介してミキサ回路２８に送られる。
【００３９】
なお、上記コントローラ３０が上記受信装置４０より上記音楽情報を供給されるものである場合には、上記再生部１は、上記各デコーダ１１，１２，１３，１４に代えて、ＭＩＤＩインターフェイス、ＭＩＤＩ音源ユニット及び画像信号処理回路を有するものとして構成される。すなわち、この場合には、上記受信装置４０により受信された音楽情報が上記ＭＩＤＩインターフェイスを介してＭＩＤＩ音源ユニットに供給されることにより、このＭＩＤＩ音源ユニットが、上記音楽信号を出力する。また、上記受信装置４０により受信された音楽情報は、上記画像信号処理回路により、上記画像信号に変換されて出力される。
【００４０】
一方、上記マイクロホン装置３４より出力された上記歌唱音声に応じた信号は、上記マイクアンプ２３により増幅され、上記Ａ／Ｄ変換器３によりデジタル信号である音声信号に変換されて、上記ミキシング部５及び上記音程検出部４に送られる。
【００４１】
上記ミキシング部５において、上記音声信号は、イコライザ２５により周波数特性処理をなされ、さらに、残響処理回路２６により残響音の処理（リバーブ処理）をなされて、アンプを介して、上記ミキサ回路２８に送られる。
【００４２】
上記ミキサ回路２８においては、上記音声信号と上記音楽信号とがミキシングされ、Ｄ／Ａ変換器６に送られる。このＤ／Ａ変換器６は、送られたデジタル信号をアナログ信号である音響信号に変換して、音響出力端子を介して、上記アンプ３１に対して出力する。
【００４３】
そして、上記音程検出部４においては、音程検出回路２４が、供給された音声信号に基づき、この音声信号に対応する音声の音程を検出する。この音程検出回路２４による検出結果は、歌唱音程情報（歌唱者の音程情報）Ｐｉｔとして、上記第１の信号処理ユニット２１に送られる。
【００４４】
また、上記第２の信号処理ユニット１５は、基準歌唱情報入力手段となる理想音程情報入力手段として機能する。すなわち、この第２の信号処理ユニット１５は、上記再生時刻情報を上記第１の信号処理ユニット２１に送るとともに、上記再生部１より出力されている音楽信号に対応する基準歌唱情報となる理想音程情報Ｐｒｔを上記音楽情報より読み出して上記第１の信号処理ユニット２１に送る。すなわち、上記音楽情報ソースは、基準歌唱情報ソースともなっている。
【００４５】
なお、上記基準歌唱情報としては、歌唱を構成する各音の音程のみならず、音の長さや強さまで含んだ情報が考えられるが、この実施の形態においては、該基準歌唱情報として音程情報のみを考えている。
【００４６】
そして、上記第１の信号処理ユニット２１は、照合情報発生手段となる音程差情報発生手段として機能し、上記メモリ２０とともに採点値算出部７を構成する。すなわち、この第１の信号処理ユニット２１は、上記再生部１からの音楽信号の出力中に、上記音声信号に対応する歌唱音程情報Ｐｉｔの音程と上記理想音程情報Ｐｒｔとを照合し、この照合の結果に応じた照合情報である音程差情報ΔＰｔを発生するとともに、この音程差情報ΔＰｔの積算値に基づいて、該再生部１及び効果音発生部８を制御する。
【００４７】
上記音程差情報ΔＰｔは、上記歌唱音程情報Ｐｉｔと上記理想音程情報Ｐｒｔとの差に所定の計数αを乗じることにより得られる。この音程差情報ΔＰｔは、楽曲の進行中において、各音毎に、逐時的に発生される。すなわち、この音程差情報ΔＰｔは、以下の（第１式）によって求められる。
【００４８】
ΔＰｔ＝α｜Ｐｉｔ−Ｐｒｔ｜ ・・・（第１式）
そして、上記音程差情報ΔＰｔに基づく採点値Ｇの算出は、１曲の楽曲について、満点をＧｔとし、以下の（第２式）によって求められる。
【００４９】
Ｇ＝Ｇｔ−ΣΔＰｔ ・・・（第２式）
すなわち、楽曲開始時の採点値を満点であるＧｔ（０）とし、該楽曲の終了前の任意の時点ｎでの採点値をＧｔ（ｎ）とすると、以下の（第３式）が成立する。ここで、ΔＰｔ（ｎ）は、上記時点ｎでの音程差情報である。
【００５０】
Ｇｔ（ｎ）＝Ｇｔ（ｎ−１）−ΔＰｔ（ｎ） ・・・（第３式）
したがって、上記（第３式）による算出を、楽曲の開始より終了まで繰り返し行うことにより、該楽曲についての最終的な採点値Ｇが算出される。
【００５１】
なお、上記採点値Ｇは、例えば、１００を乗ずる等のように定数を掛けることにより、上記満点Ｇｔが１００点となるようにすると、点数として理解し易い数値とすることができる。
【００５２】
上記効果音発生部８は、上記表示部９及び上記ＴＶモニタ３２とともに上記表示手段となるものであって、効果音発生回路２２を有し、上記第１の信号処理ユニット２１の制御に従って、種々の効果音信号を発生し、上記ミキシング部５に送る。このミキシング部５においては、上記効果音信号は、アンプを介して上記ミキサ回路２８に送られる。このミキサ回路２８においては、上記効果音信号は、上記音声信号及び上記音楽信号にミキシングされ、Ｄ／Ａ変換器６に送られる。このＤ／Ａ変換器６は、上記効果音信号がミキシングされたデジタル信号をアナログ信号である上記音響信号に変換して、上記音響出力端子を介して、上記アンプ３１に対して出力する。
【００５３】
また、上記第１の信号処理ユニット２１には、上記個人情報カード３９が接続される個人情報メモリ部４２が接続されている。この個人情報メモリ部４２は、上記個人情報カード３９に記憶されていたデータを読み出して上記第１の信号処理ユニット２１に接続された上記メモリ２０に転送してこのデータを蓄えさせるとともに、該第１の信号処理ユニット２１の制御により変更されたデータを該個人情報カード３９に記憶させる。
【００５４】
そして、上記ディスクチェンジャ３５により再生されるディスクは、例えば、いわゆる「ビデオＣＤ」と称されるディスクにおいては、図８において（ａ）で示すように、ディスク最内周側にリードインエリア１０１が設けられている。このリードインエリア１０１には、ＴＯＣデータが記録されている。このＴＯＣデータは、このディスクにおける各トラックの開始位置やトラック数、演奏時間等を記録したものである。
【００５５】
また、上記ディスクにおいては、上記リードインエリア１０１の内周側に、トラックデータが第１のトラック（トラック＃１）１０２、第２のトラック（トラック＃２）１０３、第３のトラック（トラック＃３）１０４乃至第ｎのトラック（トラック＃ｎ）１０５として記録されている。
【００５６】
そして、このディスクにおいては、上記各トラックの外周側に、リードアウトエリア１０６が設けられている。
【００５７】
このディスクにおいて、上記第１のトラック１０１は、図８中において（Ｂ）で示すように、上記音楽情報及び上記画像情報の記録のために用いられておらず、データトラックとして使用されている。このデータトラックには、ＰＶＤ（基本ボリューム記述子）１０７、カラオケベーシックインフォメーションエリア１０８、ビデオＣＤインフォメーションエリア１０９、セグメントプレイアイテムエリア１１０、及び、その他のファイル（例えば、ＣＤ−Ｉアプリケーションプログラム等の記録用）１１１が設けられている。
【００５８】
このディスクにおいて、上記カラオケベーシックインフォメーションエリア１０８には、上記第２のトラック１０３乃至上記第ｎのトラック１０５に収録されている各楽曲に対応して該各楽曲に関連するデータ（ＫＡＲＩＮＦＯ．ＣＣ）（例えば、演奏者名、作曲者名、アレンジャ名（編曲者名）、リリース年月日、歌唱パートの音域、曲調、テンポ、楽曲のジャンル等）が記録されている。
【００５９】
これら各楽曲に関連するデータは、図８中において（ｃ）で示すように、第１乃至第ＮのシーケンスアイテムテーブルＳＩＴ_１乃至ＳＩＴ_Ｎとして記録されている。上記各シーケンスアイテムテーブルは、１つのシーケンスアイテムテーブルが楽曲の１曲に相当している。
【００６０】
また、これらシーケンスアイテムテーブルには、上記各楽曲についての理想音程情報Ｐｒｔが記録されている。この理想音程情報Ｐｒｔは、当該楽曲における歌唱の本来の音程を示すものである。この理想音程情報Ｐｒｔは、例えば１２バイトで形成され１つの音を表現する音程データブロックの一部として構成されている。
【００６１】
上記音程データブロックにおいては、図６に示すように、まず、２バイトで、音程（ノートナンバ）を示す上記理想音程情報Ｐｒｔが表現される。この音程とは、例えば、Ｃ０乃至Ｇ＃７（Ｃ０、Ｃ＃０、Ｄ０、Ｄ＃０、Ｅ０、Ｆ０、Ｆ＃０、Ｇ０・・・Ｇ７、Ｇ＃７）というように、いわゆる音階に対応する値である。
【００６２】
そして、この音程データブロックにおいては、上記理想音程情報Ｐｒｔに続くバイトにより、該理想音程情報Ｐｒｔにより表現される音程の音（Ｎ_１，Ｎ_２，Ｎ_３・・・）が継続する相対時間（ｔ）が表現される。
【００６３】
上記第２乃至第ｎのトラック１０３，１０４乃至１０５においては、オーディオセクタに対する上記音楽情報の記録とビデオセクタに対する上記画像情報の記録とが、時分割的になされている。これらビデオセクタとオーディオセクタとは、平均すると、約６：１の割合で配置されている。
【００６４】
上記ビデオセクタには、ＭＰＥＧ方式で圧縮エンコードされた、Ｉピクチャ、Ｐピクチャ、Ｂピクチャと称される画像情報（ビデオデータ）が記録されている。また、上記オーディオセクタには、ＭＰＥＧ方式で圧縮エンコードされた、音楽情報（オーディオデータ）が記録されている。
【００６５】
なお、上記「ビデオＣＤ」では、トラック数は、最大で９９である。したがって、この「ビデオＣＤ」では、最大９８のシーケンスが記録可能である。シーケンスとは、動画の連続した１つの区切りであり、カラオケ用ディスクにおいては、１曲（１トラック）が１シーケンスとなる。
【００６６】
上述のように構成された本発明に係る音響再生装置においては、上記第１の信号処理ユニット２１が後述する所定の動作を実行することにより、採点機能、得意曲の自動登録機能、及び、上級者の優遇措置機能が実現される。
【００６７】
この音響再生装置における採点機能は、上記第１の信号処理ユニット２１が、上記音程差情報の積算値（ΣΔＰｔ）に基づいて、上記再生部１による音楽信号の出力中（音楽信号の再生中）に、この再生部１を制御することにより実現される。また、上記第１の信号処理ユニット２１は、上記音程差情報の積算値（ΣΔＰｔ）に応じて、上記ＯＳＤ表示回路１８及び上記効果音発生回路２２により、異なる表示を行う。
【００６８】
さらに、この音響再生装置においては、上記第１の信号処理ユニット２１は、上記音程差情報の積算値（ΣΔＰｔ）に応じて、上記再生部１による音楽信号の出力を続行するか否かを決定するとともに、該音楽信号の出力を終了することとしたときには、該音楽信号の出力の終了に伴って、上記ＯＳＤ表示回路１８及び上記効果音発生回路２２により、該音程差情報の積算値（ΣΔＰｔ）に応じた異なる表示を行う。
【００６９】
そして、上記得意曲の自動登録機能は、上記第１の信号処理ユニット２１が、上記再生部１による一の楽曲についての音楽信号の出力の終了後に、上記音程差情報の積算値（ΣΔＰｔ）が所定値以下であるときに、当該楽曲に関するデータを上記個人情報カード３９により記憶することにより実現される。
【００７０】
さらに、上記上級者の優遇措置機能は、上記第１の信号処理ユニット２１が、上記再生部１による一の楽曲についての音楽信号の出力の終了後に、音程差情報の積算値（ΣΔＰｔ）が所定値以下であるときに、当該楽曲についての上記プリペイドの減算を中止することにより、または、該プリペイド残高の加算を行うことにより実現される。
【００７１】
すなわち、上記第１の信号処理ユニット２１は、図３及び図４に示すように、この音響再生装置が作動されると、ステップｓｔ１において動作を開始し、ステップｓｔ２に進む。
【００７２】
この第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ２においては、上記再生部１による上記音楽信号の出力（上記音楽信号の再生）が開始されているか否かを判別する。上記再生部１による上記音楽信号の出力が開始されていればステップｓｔ３に進み、該音楽信号の出力が開始されていなければ、このステップｓｔ２に留まる。
【００７３】
上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ３においては、差分計算タイマ（タイマ（１））の初期化を行い、ステップｓｔ４に進む。この差分計算タイマは、上記理想音程情報Ｐｒｔと上記歌唱音程情報Ｐｉｔとの差分を検出する処理の周期を規定するものであり、上記第１の信号処理ユニット２１の内部に設定されるものである。
【００７４】
上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ４においては、歌唱者の持ち点Ｇｔを初期化し、Ｐ０として（Ｇｔ＝Ｐ０）、ステップｓｔ５に進む。この音響再生装置では、減点法による採点を行うため、Ｐ０は、満点であり、例えば、１００点である。
【００７５】
上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ５においては、上記理想音程情報Ｐｒｔの初期値を参照して、ステップｓｔ６に進む。この第１の信号処理ユニット２１は、上記第２の信号処理ユニット１５を介して、上記ディスクのカラオケベーシックインフォメーションエリア１０８に記録された各楽曲に関連するデータ（ＫＡＲＩＮＦＯ．ＣＣ）等より、上記理想音程情報Ｐｒｔを得ている。
【００７６】
上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ６においては、理想音程タイマを初期化して、ステップｓｔ７に進む。この理想音程タイマは、上記第１の信号処理ユニット２１の内部に設定されるものであり、この第１の信号処理ユニット２１の動作に拘らず、初期化後において順算式に加算処理を行う。
【００７７】
上記理想音程情報Ｐｒｔが含まれる音程データブロックは、上述したように、該理想音程情報（ノート・ナンバ）Ｐｒｔ及び次の理想音程情報Ｐｒｔが有効になるまでの相対時間情報を１組とした時系列情報である。上記理想音程タイマは、この第１の信号処理ユニット２１の動作が上記音程データブロックの相対時間情報に相当するものとなるように、設定されるものである。
【００７８】
上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ７においては、係数選択用タイマ（タイマ（２））を初期化して、ステップｓｔ８に進む。この係数選択用タイマは、上記第１の信号処理ユニット２１の内部に設定されるものであり、この第１の信号処理ユニット２１の動作に拘らず、初期化後において順算式に加算処理を行う。
【００７９】
上記理想音程情報Ｐｒｔが変化したとき、すなわち、旋律が進行して音程の異なる音に移行したときには、歌唱者の音程に不確かさが増す。この音響再生装置においては、このような音程移行時の音程の不確かさの採点評価に対する影響を緩和するために、音程差（｜Ｐｉｔ−Ｐｒｔ｜）を減点値である音程差情報ΔＰｔに変換するための係数値αを、上記係数選択用タイマを用いて、２種の係数値α１，α２より選択して用いている。すなわち、この音響再生装置においては、図６に示すように、任意の一の音（Ｎ_１，Ｎ_２，Ｎ_３・・・）の開始時より上記係数選択用タイマが設定する所定時間経過前においては、係数値α１よりも小さい係数値α２が用いられる。そして、この音響再生装置においては、任意の一の音（Ｎ_１，Ｎ_２，Ｎ_３・・・）の開始時より上記係数選択用タイマが設定する所定時間経過後においては、上記係数値α２よりも大きな係数値α１が用いられる。
【００８０】
上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ８においては、上記音楽信号の再生が終了しているか否かを判別する。上記音楽信号の再生が終了されていれば、（図３及び図４中の（Ａ）を介して）図４のステップｓｔ２３に進み、該音楽信号の再生が終了されていなければ、ステップｓｔ９に進む。
【００８１】
上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ９においては、上記差分計算タイマ（タイマ（１））がオーバーフローしたか否かを判別する。上記差分計算タイマがオーバーフローしていれば、ステップｓｔ１０に進み、該差分計算タイマがオーバーフローしていなければ、上記ステップｓｔ８に戻る。
【００８２】
上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ１０においては、上記差分計算タイマを初期化して、ステップｓｔ１１に進む。
【００８３】
ところで、上記第１の信号処理ユニット２１は、上記音程データブロックで示される各音（Ｎ_１，Ｎ_２，Ｎ_３・・・）の開始時（すなわち、上記理想音程情報Ｐｒｔの変化点）において、図７に示すように、割り込み処理を実行する。
【００８４】
この割り込み処理においては、上記第１の信号処理ユニット２１は、ステップｓｔ３６において割り込み処理が開始されると、ステップｓｔ３７に進んで、上記理想音程情報Ｐｒｔを入力して、ステップｓｔ３８に進む。このステップｓｔ３８においては、上記理想音程タイマを初期化して、ステップｓｔ３９に進む。このステップｓｔ３９においては、上記係数選択用タイマを初期化して、ステップｓｔ４０に進み、この割り込み処理を終了する。
【００８５】
そして、上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ１１においては、上記係数選択用タイマがオーバーフローしているか否かを判別する。上記係数選択用タイマがオーバーフローしていれば、ステップｓｔ１２に進み、該係数選択用タイマがオーバーフローしていなければ、ステップｓｔ１３に進む。
【００８６】
上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ１２においては、上記係数値αとしてα１を設定し、ステップｓｔ１４に進む。また、上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ１３においては、上記係数値αとしてα２を設定し、上記ステップｓｔ１４に進む。
【００８７】
上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ１４においては、上記音程差情報（減点分）ΔＰｔを算出し、ステップｓｔ１５に進む。この算出は、上述したように、上記（第１式）（ΔＰｔ＝α｜Ｐｉｔ−Ｐｒｔ｜）によりなされる。ここで用いられる係数値αは、α２、または、α１であり、α２≦α１となっている。また、このとき、ビブラート等の歌唱表現のための歌唱者の意図的な音程変動の採点評価への影響を軽減するため、差分値（｜Ｐｉｔ−Ｐｒｔ｜）に対して、いわゆる丸め処理を行う。
【００８８】
上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ１５においては、持ち点をＧｔを計算し、ステップｓｔ１６に進む。この計算は、上述したように、上記（第３式）（Ｇｔ（ｎ）＝Ｇｔ（ｎ−１）−ΔＰｔ（ｎ））によってなされる。
【００８９】
上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ１６においては、上記持ち点Ｇｔが、所定の警告得点、例えば６０点を下回っているか否かを判別する。上記持ち点Ｇｔが上記警告得点を下回っていれば、ステップｓｔ１７に進み、該持ち点Ｇｔが該警告得点を下回っていなければ、ステップｓｔ１８に進む。
【００９０】
上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ１７においては、上記効果音発生部８及び上記表示部９を制御して、持ち点Ｇｔが減少していることを警告する表示である「表示Ｂ」を行い、ステップｓｔ１８に進む。この「表示Ｂ」の例としては、「がんばって歌いましょう」等が挙げられる。
【００９１】
上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ１８においては、上記持ち点Ｇｔが、所定の中止得点、例えば、５０点を下回っているか否かを判別する。上記持ち点Ｇｔが上記中止得点を下回っていれば、ステップｓｔ１９に進み、該持ち点Ｇｔが該中止得点を下回っていなければ、上記ステップｓｔ８に戻る。
【００９２】
上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ１９においては、上記再生部１の第２の信号処理ユニット１５を制御して、上記音楽信号の出力を中止させ、ステップｓｔ２０に進む。このステップｓｔ２０では、上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ミキシング部５を制御して、上記音楽信号及び上記音声信号のボリュームを徐々に下げて消滅させるフェードアウト処理を行い、ステップｓｔ２１に進む。
【００９３】
上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ２１においては、上記表示部９を制御して、持ち点Ｇｔの減少により音楽再生が中止されたことを示す表示である「表示Ｃ」を行い、ステップｓｔ２２に進む。この「表示Ｃ」の例としては、「残念でした。また挑戦してねっ」等が挙げられる。
【００９４】
上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ２２においては、上記効果音発生部８を制御して、持ち点Ｇｔの減少により音楽再生が中止されたことを示す効果音である「効果音Ｂ」を発生させ、（図３及び図４中の（Ｂ）を経て）図４に示すステップｓｔ３０に進む。この「効果音Ｂ」の例としては、「カンッ」（鐘の音）等が挙げられる。
【００９５】
そして、上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ２３においては、上記音楽信号の再生の終了後における持ち点Ｇｔ、すなわち、採点結果が所定の優良得点、例えば、８０点より良いか否かを判別する。上記採点結果が上記優良得点よりも良ければ、ステップｓｔ２４に進み、該採点結果が該優良得点よりも良くなければ、上記ステップｓｔ３０に進む。
【００９６】
上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ２４においては、上記表示部９を制御して、上記持ち点Ｇｔが上記優良得点を上回った状態で楽曲が終了したことを示す「表示Ａ」を行い、ステップｓｔ２５に進む。この「表示Ａ」の例としては、「おめでとう」等が挙げられる。
【００９７】
上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ２５においては、上記効果音発生部８を制御して、上記持ち点Ｇｔが上記優良得点を上回った状態で楽曲が終了したことを示す「効果音Ａ」を発生させ、ステップｓｔ２６に進む。この「効果音Ａ」の例としては、「パッパラパッパーッ」（ファンファーレ音）等が挙げられる。
【００９８】
上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ２６においては、上記個人情報メモリ部４２を介して上記個人情報カード３９より個人情報を入力し、この個人情報より得点リスト（（ＰＰ−ＭＰ４））を検索して入力し、ステップｓｔ２７に進む。この得点リストには、過去に一定値以上の高得点を得た楽曲の曲名及び得点が記憶されている。
【００９９】
上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ２７においては、上記採点結果が上記得点リスト（（ＰＰ−ＭＰ４））中の得点のいずれかよりも上回るか否かを判別し、上回る場合には、この得点リスト中の最下位の曲名を削除し、この得点リストに採点の終了した新たな曲名を加え、ステップｓｔ２８に進む。また、このステップｓｔ２７においては、上記第１の信号処理ユニット２１は、上記得点リスト（（ＰＰ−ＭＰ４））の内容に応じて、上記得意曲リスト（（ＰＰ−Ｍ０））の内容を更新し、上記個人情報カード３９に記録する。
【０１００】
上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ２８においては、上記採点結果が所定の優遇得点、例えば、９０点より良いか否かを判別する。上記採点結果が上記優遇得点よりも良ければ、ステップｓｔ２９に進み、該採点結果が該優遇得点よりも良くなければ、上記ステップｓｔ３０に進む。
【０１０１】
上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ２９においては、上記プリペイド残高に対して、所定の値を加算するか、または、このプリペイド残高をそのままに維持して、（図４及び図３中の（Ｃ）を介して）図３の上記ステップｓｔ２に戻る。
【０１０２】
また、上記第１の信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ３０においては、上記プリペイド残高より、上記音楽信号の再生の継続時間、または、楽曲数に応じた所定の値を減算し、（図４及び図３中の（Ｃ）を介して）図３の上記ステップｓｔ２に戻る。
【０１０３】
なお、この音響再生装置における上記第１の信号処理ユニット２１の動作においては、上記図７により示した上述の割り込み処理に代えて、図５に示す以下の如き割り込み処理が随時的に行われることとしてもよい。
【０１０４】
この割り込み処理においては、上記信号処理ユニット２１は、ステップｓｔ３１において割り込み処理が開始されると、ステップｓｔ３２に進んで、上記理想音程情報Ｐｒｔが変化点であるか否かを判別する。上記理想音程情報Ｐｒｔが変化点であれば、ステップｓｔ３３に進み、該理想音程情報Ｐｒｔが変化点でなければ、ステップｓｔ３４に進む。そして、上記信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ３３においては、上記係数選択用タイマを初期化して、ステップｓｔ３５に進み、この割り込み処理を終了する。また、上記信号処理ユニット２１は、上記ステップｓｔ３４においては、上記係数選択用タイマに１を加算して、上記ステップｓｔ３５に進み、この割り込み処理を終了する（この場合においては、上記係数選択用タイマは、上記第１の信号処理ユニット２１の動作に依って加算処理されるものと想定している）。
【０１０５】
【発明の効果】
上述のように、本発明に係る音響再生装置においては、制御手段が照合情報の積算値に基づき、音楽信号出力手段による音楽信号の出力中にこの音楽信号出力手段を制御することにより、表示手段によって、該照合情報の積算値に応じた異なる表示が行われる。
【０１０６】
また、この音響再生装置においては、上記制御手段は、上記照合情報の積算値に応じて、上記音楽信号出力手段による音楽信号の出力を続行するか否かを決定する。
【０１０７】
すなわち、本発明は、いわゆる採点機能を有するカラオケ装置として使用される音響再生装置であって、マイクロホン装置を介して入力された歌唱の評価が該採点機能による評価結果を待つまでもなく明かに悪い場合や該歌唱が楽曲の途中で中止されてしまった場合等に、歌唱中において逐時的に評価結果を表示させることができるとともに、この評価結果に応じて自動的に楽曲の再生が中止されるので、その楽曲を最後まで再生し、さらに、この再生の終了後の所定の時間を該歌唱の評価のために費やすという時間の無駄が解消され、迅速に次の楽曲の再生が行えるようになされた音響再生装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る音響再生装置の構成を示すブロック図である。
【図２】上記音響再生装置のコントローラの構成を示すブロック図である。
【図３】上記音響再生装置の動作を示す流れ図である。
【図４】上記音響再生装置の動作を示す上記図３に続く流れ図である。
【図５】上記音響再生装置における理想音程情報の変化点を検出する割り込み処理を示す流れ図である。
【図６】理想音程情報を含む音程データブロックの構成を示すタイムチャートである。
【図７】上記音響再生装置における理想音程情報を入力する割り込み処理を示す流れ図である。
【図８】上記音響再生装置において使用されるディスクの信号記録フォーマットを示すブロック図である。
【符号の説明】
１ 再生部，９ 表示部，１５ 第２の信号処理ユニット，２１ 第１の信号処理ユニット，３０ コントローラ，３２ ＴＶモニタ，３４ マイクロホン装置，３５ ディスクチェンジャ，３９ 個人情報カード，４０ 受信機[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention belongs to a technical field related to a sound reproducing device that reproduces a music signal and an audio signal, which is suitable for use as a so-called karaoke device.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, music information obtained by reproducing an information signal recording medium such as an optical disk or receiving a signal (MIDI data) transmitted by a communication unit is output and reproduced as a music signal, and input through a microphone device. There has been proposed a sound reproducing apparatus which outputs a singing voice as an audio signal and reproduces the singing voice.
[0003]
In this sound reproducing device, the music based on the music signal and the singing based on the audio signal are simultaneously reproduced, so that the device is used as a so-called karaoke device. These music and singing may be electrically mixed and reproduced, or may be reproduced in parallel.
[0004]
As a sound reproducing apparatus used as a karaoke apparatus as described above, a sound reproducing apparatus having a so-called scoring function for evaluating the singing based on the difference between the pitch of the singing voice and the original pitch of the music has been proposed. I have.
[0005]
In the case where the scoring function is activated, a score based on the difference between the pitch of the singing voice and the original pitch of the song during playback of the song is displayed after the playback of the song. This score is displayed as a numerical value from 0 to 100, with 100 being the perfect score, for example.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the sound reproducing device used as a karaoke device having a scoring function as described above, in order to obtain an evaluation result for the singing, the evaluation result is good (that is, the score is large). However, even if the score is poor (that is, the score is small), a predetermined time is required after the end of the reproduction of one music piece.
[0007]
However, when the evaluation of the singing is obviously bad without waiting for the evaluation result by the scoring function, or when the singing is stopped in the middle of the music, the music is played to the end, Further, it has been pointed out that spending a predetermined time after the end of the reproduction for evaluating the singing is a waste of time.
[0008]
Therefore, the present invention has been proposed in view of the above-described circumstances, and is an audio reproducing apparatus used as a karaoke apparatus having a so-called scoring function, which evaluates a singing input through a microphone apparatus. In the case where the evaluation result by the scoring function is not obvious before waiting, or when the singing is stopped in the middle of the song, the song is played to the end, and a predetermined time after the end of the playback. It is an object of the present invention to solve the problem of providing a sound reproducing apparatus capable of promptly reproducing the next music piece without wasting time for evaluating the singing.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problem, an audio reproducing apparatus according to the present invention is a sound reproducing apparatus including a music signal output unit, a pitch detection unit, and a control unit, wherein the music signal output unit includes an ideal pitch information. The pitch detection means reproduces the singing information input from the microphone, and the control means performs the following 1-3 processing. The first processing is as follows. The first coefficient (α2) is smaller than the first coefficient when one sound indicated by the ideal pitch information to be reproduced is from the start to the predetermined time, and from the time after the elapse of the predetermined time of one sound to the end thereof. The second process employs a second coefficient (α1). In the second process, the difference between the ideal pitch information and the singing pitch information is multiplied by the coefficient used in the first process to calculate the matching information. Calculates the integrated value by integrating the collation information calculated in the second processing. It was made to be.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0016]
As shown in FIGS. 1 and 2, the sound reproducing apparatus according to the present invention has a controller 30 having a built-in reproducing unit 1 serving as a music signal output unit. The controller 30 includes a first signal processing unit (CPU (1)) 21 serving as a control unit. The memory 20 is connected to the first signal processing unit 21.
[0017]
The controller 30 is connected to a disc changer 35 or a receiving device 40 serving as a music information source.
[0018]
The disk changer 35 houses a disk serving as an information signal recording medium such as a plurality of optical disks, and includes a spindle motor and an optical head for reproducing the disks. The disc changer 35 selectively reproduces the plurality of discs and outputs music information to the controller 30.
[0019]
The receiving device 40 receives music information (MIDI data) transmitted via a public line such as a telephone line or an ISDN line via an input terminal 40, and outputs music information to the controller 30.
[0020]
The controller 30 is supplied with music information and image information in music units from the disc changer 35 or the receiving device 40, and outputs an audio signal and an image signal corresponding to the music information and image information to the amplifier 31. I do. In the following description, the configuration of the controller 30 will be described on the assumption that the music information is mainly supplied from the disc changer 35.
[0021]
The amplifier 31 amplifies the transmitted sound signal and reproduces the amplified sound signal by the speakers 33, 33, and displays an image based on the transmitted image signal on a TV (television) monitor 32. The TV monitor 32 also serves as a display unit that operates under the control of the first signal processing unit 21.
[0022]
The controller 30 is connected to a microphone device 34 constituting a microphone input unit. The microphone input means is supplied with a singing voice via the microphone device 34, and converts a voice signal corresponding to the singing voice into the microphone amplifier 23 and the A / D converter in the controller 30 as shown in FIG. The signal is output to a pitch detecting unit 4 and a mixing unit (music / vocal mixing) 5 in the controller 30 via the control unit 3.
[0023]
Further, a service terminal device 37 is connected to the controller 30. The service terminal device 37 includes an input key 38 and a display unit, and operates by being supplied with power from a built-in rechargeable battery. The rechargeable battery of the service terminal device 37 is charged by the service terminal charger 36. The service terminal device 37 outputs various information input via the input key 38 to the controller 30 via the service terminal charger 36.
[0024]
Further, a personal information card 39 serving as storage means for storing personal information corresponding to each singer under the control of the first signal processing unit 21 is attached to the service terminal device 37. This personal information card 39 has a storage element like a so-called IC card.
[0025]
As shown in the following [Table 1], the personal information stored in the personal information card 39 includes a favorite song list ((PP-M0)) in which the name of a song that the singer is good at is recorded. ) And data ((PP-M1) to (PP-M5)) related to this favorite song, the name and date of birth of the singer ((PP-MP1)), the singable range ((PP-MP2)). )), Favorite music genre ((PP-MP3)), score list ((PP-MP4)) that records songs sung in the past and their scoring results, data on the highest and lowest scoring results ((PP-MP4)) (PP-MP5)) and the prepaid balance ((PP-MP6)).
[0026]
The data ((PP-M1) to (PP-M5)) related to the above-mentioned favorite song is obtained from the above-mentioned music information based on the above-mentioned favorite song list ((PP-M0)) as described later. Can be.
[0027]
[Table 1]

[0028]
As described later, the favorite song list ((PP-M0)) is updated by the first signal processing unit 21 in accordance with the content of the score list ((PP-MP4)), and the singer is With the operation described above, a desired music title can be written.
[0029]
The prepaid balance is counting information corresponding to an outputable amount corresponding to each singer of the output of the music signal by the reproducing unit 1. Therefore, since the personal information card 39 stores the prepaid balance, the personal information card 39 also functions as an outputable amount storage unit.
[0030]
That is, when the use of the sound reproducing device is charged, the prepaid balance is added in accordance with the payment amount by paying a usage fee of the sound reproducing device. For this usage fee, a desired usage time may be paid based on a unit price per usage time, or a desired number of songs may be paid based on a unit price per song. Then, the prepaid balance is subtracted by the first signal processing unit 21 for each time or for each music in accordance with the output of the music signal by the reproduction unit 1. When the prepaid balance becomes zero, the use of the sound reproducing device becomes impossible. That is, when the prepaid balance is 0, the first signal processing unit 21 does not operate the reproducing unit 1.
[0031]
In the controller 30, the music information supplied from the disc changer 35 or the receiving device 40 is sent to the reproducing unit 1 via the RF amplifier 10. In the reproducing unit 1, the music information is sent to the EFM decoder 11. The EFM decoder 11 performs EFM demodulation and error correction of the music information.
[0032]
The music information that has passed through the EFM decoder 11 is sent to a CD-ROM decoder 12 and subjected to a so-called CD-ROM decoding process. The audio data of the signal decoded by the CD-ROM decoder 12 is sent to an MPEG audio (AUDIO) decoder 14. The video data of the signal decoded by the CD-ROM decoder 12 is sent to an MPEG video (VIDEO) decoder 13.
[0033]
The EFM decoder 11 outputs playback time information (SUB-CODE) read from the music information and sends it to the second signal processing unit (CPU (2)) 15. The second signal processing unit 15 controls each of the decoders 12, 13, and 14 in the reproducing unit 1.
[0034]
In the MPEG video decoder 13, decoding (expansion) processing is performed on video data that has been compressed according to the so-called MPEG method, and R (red), G (green), and B (blue) primary color signals are obtained. Can be These primary color signals are sent to a three-channel D / A converter (3CHD / A) 16 and converted into analog signals, and together with the TV monitor 32, an OSD (On Screen Screen) constituting the display unit 9 serving as the display means is provided. Display) The signal is sent to the NTSC encoder 19 via the display circuit 18. In the NTSC encoder 19, each of the primary color signals is converted into an image signal, which is a so-called NTSC composite video signal, and is output to the TV monitor 32 via a video output terminal.
[0035]
The OSD display circuit 18 displays various characters and symbols on the TV monitor 32 under the control of the first signal processing unit 21.
[0036]
The MPEG audio decoder 14 decodes (decompresses) audio data that has been compressed by the so-called MPEG method, and obtains a music signal as a digital audio signal. This music signal is sent to a key control circuit 17 constituting the music pitch converter 2.
[0037]
The key control circuit 17 performs a key conversion process and a speed conversion process according to the key control signal and the speed control signal input through the second signal processing unit 15, and sends the music signal to the mixing unit 5. send. The key control signal and the speed control signal are input to the second signal processing unit 15 in response to a manual operation on a front portion of the controller 30 and an operation unit provided on the microphone device 34.
[0038]
In the mixing section 5, the music signal is subjected to frequency characteristic processing by the equalizer 17, and then sent to the mixer circuit 28 via the amplifier.
[0039]
When the controller 30 is to be supplied with the music information from the receiving device 40, the reproducing unit 1 replaces the decoders 11, 12, 13, and 14 with a MIDI interface and a MIDI sound source. It is configured as having a unit and an image signal processing circuit. That is, in this case, the music information received by the receiving device 40 is supplied to the MIDI sound source unit via the MIDI interface, so that the MIDI sound source unit outputs the music signal. The music information received by the receiving device 40 is converted into the image signal by the image signal processing circuit and output.
[0040]
On the other hand, a signal corresponding to the singing voice output from the microphone device 34 is amplified by the microphone amplifier 23, converted to a digital audio signal by the A / D converter 3, and And sent to the pitch detecting section 4.
[0041]
In the mixing section 5, the audio signal is subjected to frequency characteristic processing by an equalizer 25, further processed by a reverberation processing circuit (reverb processing) by a reverberation processing circuit 26, and sent to the mixer circuit 28 via an amplifier. Can be
[0042]
In the mixer circuit 28, the audio signal and the music signal are mixed and sent to the D / A converter 6. The D / A converter 6 converts the transmitted digital signal into an audio signal which is an analog signal, and outputs the signal to the amplifier 31 via an audio output terminal.
[0043]
Then, in the pitch detecting section 4, the pitch detecting circuit 24 detects the pitch of the voice corresponding to the voice signal based on the supplied voice signal. The result of detection by the pitch detecting circuit 24 is sent to the first signal processing unit 21 as singing pitch information (song information of a singer) Pit.
[0044]
Further, the second signal processing unit 15 functions as an ideal pitch information input means serving as a reference singing information input means. That is, the second signal processing unit 15 sends the reproduction time information to the first signal processing unit 21 and sets the ideal pitch as reference singing information corresponding to the music signal output from the reproduction unit 1. Information Prt is read from the music information and sent to the first signal processing unit 21. That is, the music information source is also a reference singing information source.
[0045]
The reference singing information may include not only the pitch of each sound constituting the singing but also information including the length and strength of the sound. In this embodiment, only the pitch information is used as the reference singing information. Are thinking.
[0046]
The first signal processing unit 21 functions as pitch difference information generating means serving as collation information generating means, and constitutes the score value calculating unit 7 together with the memory 20. That is, the first signal processing unit 21 collates the pitch of the singing pitch information Pit corresponding to the audio signal with the ideal pitch information Prt during the output of the music signal from the reproducing unit 1, And generates the pitch difference information ΔPt, which is the collation information according to the result of the above, and controls the reproducing section 1 and the sound effect generating section 8 based on the integrated value of the pitch difference information ΔPt.
[0047]
The pitch difference information ΔPt is obtained by multiplying a difference between the singing pitch information Pit and the ideal pitch information Prt by a predetermined count α. The pitch difference information ΔPt is sequentially generated for each sound while the music is in progress. That is, the pitch difference information ΔPt is obtained by the following (formula 1).
[0048]
ΔPt = α | Pit−Prt | (1st formula)
The scoring value G based on the pitch difference information ΔPt is calculated by the following (formula 2) with a full score being Gt for one piece of music.
[0049]
G = Gt-ΣΔPt (2nd formula)
That is, assuming that the score at the start of the music is Gt (0), which is a full score, and the score at any time point n before the end of the music is Gt (n), the following (formula 3) is satisfied. . Here, ΔPt (n) is pitch difference information at the time point n.
[0050]
Gt (n) = Gt (n−1) −ΔPt (n) (third formula)
Therefore, by repeatedly performing the calculation according to the above (formula 3) from the start to the end of the music, the final score value G for the music is calculated.
[0051]
It should be noted that the scoring value G can be a numerical value that can be easily understood as a score if the full score Gt is 100 by multiplying a constant such as multiplying by 100, for example.
[0052]
The sound effect generating section 8 serves as the display means together with the display section 9 and the TV monitor 32. The sound effect generating section 8 includes a sound effect generating circuit 22, And sends it to the mixing unit 5. In the mixing section 5, the sound effect signal is sent to the mixer circuit 28 via an amplifier. In the mixer circuit 28, the sound effect signal is mixed with the audio signal and the music signal and sent to the D / A converter 6. The D / A converter 6 converts the digital signal obtained by mixing the sound effect signal into the audio signal, which is an analog signal, and outputs the analog signal to the amplifier 31 via the audio output terminal.
[0053]
The first signal processing unit 21 is connected to a personal information memory unit 42 to which the personal information card 39 is connected. The personal information memory section 42 reads out the data stored in the personal information card 39 and transfers the data to the memory 20 connected to the first signal processing unit 21 to store the data. The data changed under the control of the first signal processing unit 21 is stored in the personal information card 39.
[0054]
The disc reproduced by the disc changer 35 is, for example, a so-called “video CD”, as shown in FIG. 8A, a lead-in area 101 is provided on the innermost peripheral side of the disc. Is provided. In this lead-in area 101, TOC data is recorded. The TOC data records the start position of each track, the number of tracks, the playing time, and the like on the disk.
[0055]
In the disk, track data is written on the inner circumference side of the lead-in area 101 in the first track (track # 1) 102, the second track (track # 2) 103, and the third track (track #). 3) recorded as 104 to n-th tracks (track #n) 105;
[0056]
In this disc, a lead-out area 106 is provided on the outer peripheral side of each track.
[0057]
In this disc, the first track 101 is not used for recording the music information and the image information, but is used as a data track, as shown by (B) in FIG. The data track includes a PVD (Basic Volume Descriptor) 107, a karaoke basic information area 108, a video CD information area 109, a segment play item area 110, and other files (for example, for recording a CD-I application program or the like). ) 111 are provided.
[0058]
In this disc, the karaoke basic information area 108 stores data (KARINFO. CC) (KARINFO. CC) related to each song corresponding to each song recorded on the second track 103 to the n-th track 105. For example, a player name, a composer name, an arranger name (arranger name), a release date, a range of a singing part, a tune, a tempo, a music genre, and the like are recorded.
[0059]
As shown in FIG. 8 (c), data relating to each of these songs is stored in the first to Nth sequence item tables SIT. ₁ Or SIT _N It is recorded as. In each of the sequence item tables, one sequence item table corresponds to one piece of music.
[0060]
In these sequence item tables, ideal pitch information Prt for each of the above-mentioned songs is recorded. The ideal pitch information Prt indicates the original pitch of the singing in the music. This ideal pitch information Prt is formed as, for example, a part of a pitch data block formed of 12 bytes and expressing one sound.
[0061]
In the pitch data block, as shown in FIG. 6, first, the ideal pitch information Prt indicating a pitch (note number) is expressed by 2 bytes. This pitch is a so-called scale such as C0 to G # 7 (C0, C # 0, D0, D # 0, E0, F0, F # 0, G0... G7, G # 7). The corresponding value.
[0062]
In this pitch data block, the byte (N) of the pitch represented by the ideal pitch information Prt is indicated by a byte following the ideal pitch information Prt. ₁ , N ₂ , N ₃ ..) Are expressed as a relative time (t).
[0063]
In the second to n-th tracks 103, 104 to 105, the recording of the music information in the audio sector and the recording of the image information in the video sector are performed in a time-division manner. These video sectors and audio sectors are arranged at an average ratio of about 6: 1.
[0064]
In the video sector, image information (video data) called an I picture, a P picture, and a B picture, which is compressed and encoded by the MPEG method, is recorded. In the audio sector, music information (audio data) compressed and encoded by the MPEG system is recorded.
[0065]
In the above “Video CD”, the maximum number of tracks is 99. Therefore, up to 98 sequences can be recorded on this “video CD”. A sequence is one continuous segment of a moving image. In a karaoke disk, one song (one track) is one sequence.
[0066]
In the sound reproducing apparatus according to the present invention configured as described above, the first signal processing unit 21 executes a predetermined operation described later to thereby provide a scoring function, an automatic registration function of a favorite song, and an advanced function. The incentive function of the elderly is realized.
[0067]
The scoring function of this sound reproducing apparatus is such that the first signal processing unit 21 is outputting a music signal by the reproducing unit 1 (during reproduction of the music signal) based on the integrated value (ΣΔPt) of the pitch difference information. In addition, this is realized by controlling the reproducing unit 1. Further, the first signal processing unit 21 performs different display by the OSD display circuit 18 and the sound effect generating circuit 22 according to the integrated value (ΣΔPt) of the pitch difference information.
[0068]
Further, in the sound reproducing apparatus, the first signal processing unit 21 determines whether or not to continue outputting the music signal by the reproducing unit 1 according to the integrated value (ΣΔPt) of the pitch difference information. When the output of the music signal is terminated, the OSD display circuit 18 and the sound effect generating circuit 22 use the OSD display circuit 18 and the sound effect generating circuit 22 to terminate the integration of the pitch difference information (ΣΔPt). ) Different display according to
[0069]
Then, the automatic song registration function is such that after the first signal processing unit 21 finishes outputting the music signal for one song by the playback unit 1, the integrated value (ΣΔPt) of the pitch difference information is output. When the value is equal to or less than the predetermined value, the data is realized by storing the data related to the music by the personal information card 39.
[0070]
Further, the preferential treatment function for the advanced user is that the first signal processing unit 21 determines the integrated value (ΣΔPt) of the pitch difference information after the reproduction unit 1 finishes outputting the music signal for one music piece. When the value is equal to or less than the value, this is realized by stopping the prepaid subtraction for the music or by adding the prepaid balance.
[0071]
That is, as shown in FIGS. 3 and 4, when the sound reproducing device is operated, the first signal processing unit 21 starts operation in step st1 and proceeds to step st2.
[0072]
In step st2, the first signal processing unit 21 determines whether or not output of the music signal (reproduction of the music signal) by the reproduction unit 1 has been started. If the output of the music signal by the reproducing unit 1 has been started, the process proceeds to step st3. If the output of the music signal has not been started, the process remains at step st2.
[0073]
The first signal processing unit 21 initializes the difference calculation timer (timer (1)) in step st3, and proceeds to step st4. This difference calculation timer defines a cycle of processing for detecting a difference between the ideal pitch information Prt and the singing pitch information Pit, and is set inside the first signal processing unit 21. .
[0074]
In step st4, the first signal processing unit 21 initializes the score Gt of the singer, sets it to P0 (Gt = P0), and proceeds to step st5. In this sound reproducing device, since the scoring is performed by the deduction method, P0 is a perfect score, for example, 100 points.
[0075]
In step st5, the first signal processing unit 21 refers to the initial value of the ideal pitch information Prt, and proceeds to step st6. The first signal processing unit 21 obtains, via the second signal processing unit 15, data based on data (KARINFO.CC) related to each music recorded in the karaoke basic information area 108 of the disk, and the like. The pitch information Prt has been obtained.
[0076]
In step st6, the first signal processing unit 21 initializes the ideal pitch timer, and proceeds to step st7. The ideal pitch timer is set inside the first signal processing unit 21 and performs the addition process in a forward formula after initialization regardless of the operation of the first signal processing unit 21.
[0077]
As described above, the pitch data block including the ideal pitch information Prt is obtained by combining the ideal pitch information (note number) Prt and the relative time information until the next ideal pitch information Prt becomes valid. It is sequence information. The ideal interval timer is set so that the operation of the first signal processing unit 21 corresponds to the relative time information of the interval data block.
[0078]
In step st7, the first signal processing unit 21 initializes a coefficient selection timer (timer (2)), and proceeds to step st8. The coefficient selection timer is set inside the first signal processing unit 21 and performs the addition process in a forward formula after initialization regardless of the operation of the first signal processing unit 21. .
[0079]
When the ideal pitch information Prt changes, that is, when the melody advances and shifts to a different pitch, uncertainty increases in the singer's pitch. In this sound reproducing apparatus, the pitch difference (| Pit-Prt |) is converted into pitch difference information ΔPt, which is a deduction value, in order to reduce the influence of the uncertainty of the pitch at the time of the pitch shift on the scoring evaluation. Is used by selecting from two types of coefficient values α1 and α2 using the coefficient selection timer. That is, in this sound reproducing device, as shown in FIG. ₁ , N ₂ , N ₃ ..) Before the predetermined time set by the coefficient selection timer elapses, a coefficient value α2 smaller than the coefficient value α1 is used. In this sound reproducing apparatus, any one sound (N ₁ , N ₂ , N ₃ ..), The coefficient value α1 larger than the coefficient value α2 is used after a lapse of a predetermined time set by the coefficient selection timer.
[0080]
In step st8, the first signal processing unit 21 determines whether or not the reproduction of the music signal has been completed. If the reproduction of the music signal has been completed, the process proceeds to step st23 of FIG. 4 (via (A) in FIGS. 3 and 4), and if the reproduction of the music signal has not been completed, the process proceeds to step st9. move on.
[0081]
In the step st9, the first signal processing unit 21 determines whether or not the difference calculation timer (timer (1)) overflows. If the difference calculation timer overflows, the process proceeds to step st10. If the difference calculation timer does not overflow, the process returns to step st8.
[0082]
In step st10, the first signal processing unit 21 initializes the difference calculation timer, and proceeds to step st11.
[0083]
By the way, the first signal processing unit 21 outputs each sound (N ₁ , N ₂ , N ₃ ..) (Ie, a change point of the ideal pitch information Prt), an interrupt process is executed as shown in FIG.
[0084]
In this interrupt processing, when the interrupt processing is started in step st36, the first signal processing unit 21 proceeds to step st37, inputs the ideal pitch information Prt, and proceeds to step st38. In step st38, the ideal pitch timer is initialized, and the process proceeds to step st39. In this step st39, the timer for coefficient selection is initialized, the process proceeds to step st40, and this interrupt processing is ended.
[0085]
Then, in step st11, the first signal processing unit 21 determines whether or not the coefficient selection timer has overflowed. If the coefficient selection timer overflows, the process proceeds to step st12. If the coefficient selection timer does not overflow, the process proceeds to step st13.
[0086]
In step st12, the first signal processing unit 21 sets α1 as the coefficient value α, and proceeds to step st14. Further, the first signal processing unit 21 sets α2 as the coefficient value α in step st13, and proceeds to step st14.
[0087]
In step st14, the first signal processing unit 21 calculates the pitch difference information (deduction point) ΔPt, and proceeds to step st15. This calculation is performed according to the above (first formula) (ΔPt = α | Pit-Prt |), as described above. The coefficient value α used here is α2 or α1, and α2 ≦ α1. At this time, so-called rounding processing is performed on the difference value (| Pit-Prt |) in order to reduce the influence of the intentional pitch change of the singer for singing expression such as vibrato on the scoring evaluation. .
[0088]
In step st15, the first signal processing unit 21 calculates Gt as the possessed point, and proceeds to step st16. As described above, this calculation is performed by the above (third formula) (Gt (n) = Gt (n−1) −ΔPt (n)).
[0089]
In the step st16, the first signal processing unit 21 determines whether or not the holding point Gt is lower than a predetermined warning score, for example, 60 points. If the score Gt is lower than the warning score, the process proceeds to step st17. If the score Gt is not lower than the warning score, the process proceeds to step st18.
[0090]
In the step st17, the first signal processing unit 21 controls the sound effect generating unit 8 and the display unit 9 to warn that the holding point Gt is decreasing. And proceeds to step st18. As an example of the “display B”, “let's sing and do your best” and the like are listed.
[0091]
In the step st18, the first signal processing unit 21 determines whether or not the score Gt is lower than a predetermined stop score, for example, 50 points. If the score Gt is lower than the stop score, the process proceeds to step st19. If the score Gt is not lower than the stop score, the process returns to step st8.
[0092]
In step st19, the first signal processing unit 21 controls the second signal processing unit 15 of the reproducing unit 1 to stop outputting the music signal, and proceeds to step st20. In step st20, the first signal processing unit 21 controls the mixing unit 5 to perform a fade-out process of gradually reducing the volume of the music signal and the audio signal to disappear, and then proceeds to step st21.
[0093]
In the step st21, the first signal processing unit 21 controls the display unit 9 to perform “display C” which is a display indicating that the music reproduction has been stopped due to the decrease in the point Gt, Proceed to step st22. An example of the “display C” is “sorry.
[0094]
In the step st22, the first signal processing unit 21 controls the sound effect generating unit 8 to output “sound effect B” which is a sound effect indicating that the music reproduction has been stopped due to the decrease in the point Gt. And proceeds to step st30 shown in FIG. 4 (via (B) in FIGS. 3 and 4). As an example of the “sound effect B”, “can” (sound of a bell) and the like can be mentioned.
[0095]
Then, in the step st23, the first signal processing unit 21 determines whether or not the score Gt after the end of the reproduction of the music signal, that is, whether or not the scoring result is better than a predetermined excellent score, for example, 80 points Is determined. If the scoring result is better than the excellent score, the process proceeds to step st24. If the scoring result is not better than the excellent score, the process proceeds to step st30.
[0096]
In the step st24, the first signal processing unit 21 controls the display unit 9 to display “display A” indicating that the music has ended with the score Gt exceeding the excellent score. Perform and go to step st25. An example of the “display A” is “congratulations”.
[0097]
In the step st25, the first signal processing unit 21 controls the sound effect generating section 8 to indicate that the music has ended with the point Gt exceeding the excellent score. A "is generated, and the process proceeds to step st26. As an example of the “sound effect A”, “Pappara Pappa” (fanfare sound) and the like can be mentioned.
[0098]
In the step st26, the first signal processing unit 21 inputs personal information from the personal information card 39 via the personal information memory unit 42, and obtains a score list ((PP-MP4)) from the personal information. Is retrieved and input, and the process proceeds to step st27. The score list stores the titles and scores of songs that have obtained a high score equal to or higher than a certain value in the past.
[0099]
In the step st27, the first signal processing unit 21 determines whether or not the scoring result is higher than any of the scores in the score list ((PP-MP4)). Then, the lowest-ranked song name in the score list is deleted, a new song name whose score has been completed is added to the score list, and the process proceeds to step st28. In this step st27, the first signal processing unit 21 updates the contents of the favorite song list ((PP-M0)) according to the contents of the score list ((PP-MP4)). Is recorded on the personal information card 39.
[0100]
In step st28, the first signal processing unit 21 determines whether or not the scoring result is better than a predetermined preferential score, for example, 90 points. If the scoring result is better than the preferential score, the process proceeds to step st29. If the scoring result is not better than the preferential score, the process proceeds to step st30.
[0101]
In the step st29, the first signal processing unit 21 adds a predetermined value to the prepaid balance or maintains the prepaid balance as it is (see FIGS. 4 and 3). The process returns to step st2 in FIG. 3 (via (C) of FIG. 3).
[0102]
Further, in the step st30, the first signal processing unit 21 subtracts a predetermined value according to the duration of reproduction of the music signal or the number of music pieces from the prepaid balance (FIG. 4 and FIG. 4). The process returns to the above step st2 of FIG. 3 (via (C) in FIG. 3).
[0103]
In the operation of the first signal processing unit 21 in the sound reproducing apparatus, the following interrupt processing shown in FIG. 5 is performed as needed instead of the above-described interrupt processing shown in FIG. It may be.
[0104]
In this interrupt processing, when the interrupt processing is started in step st31, the signal processing unit 21 proceeds to step st32, and determines whether or not the ideal pitch information Prt is a change point. If the ideal pitch information Prt is a change point, the process proceeds to step st33. If the ideal pitch information Prt is not a change point, the process proceeds to step st34. Then, in step st33, the signal processing unit 21 initializes the coefficient selection timer, proceeds to step st35, and ends this interrupt processing. In step st34, the signal processing unit 21 adds 1 to the coefficient selection timer, proceeds to step st35, and ends the interrupt processing (in this case, the coefficient selection timer Is assumed to be added by the operation of the first signal processing unit 21).
[0105]
【The invention's effect】
As described above, in the sound reproducing apparatus according to the present invention, the control means controls the music signal output means during the output of the music signal by the music signal output means based on the integrated value of the collation information, whereby the display means Thus, different displays are performed according to the integrated value of the collation information.
[0106]
In this sound reproducing device, the control means determines whether or not to continue outputting the music signal by the music signal output means according to the integrated value of the collation information.
[0107]
That is, the present invention relates to a sound reproducing apparatus used as a karaoke apparatus having a so-called scoring function, in which the evaluation of a singing input through a microphone device is clearly poor without waiting for the evaluation result by the scoring function. In the case or when the singing is interrupted in the middle of the music, the evaluation result can be displayed sequentially during the singing, and the reproduction of the music is automatically stopped according to the evaluation result. This eliminates the waste of time of playing the song to the end and spending a predetermined time after the end of the playback for the evaluation of the singing, so that the next song can be played back quickly. Thus, it is possible to provide a sound reproduction device that has been made.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of a sound reproducing device according to the present invention.
FIG. 2 is a block diagram illustrating a configuration of a controller of the sound reproducing device.
FIG. 3 is a flowchart showing an operation of the sound reproducing device.
FIG. 4 is a flowchart showing the operation of the sound reproducing device, following FIG. 3;
FIG. 5 is a flowchart showing an interrupt process for detecting a change point of ideal pitch information in the sound reproducing device.
FIG. 6 is a time chart showing a configuration of a pitch data block including ideal pitch information.
FIG. 7 is a flowchart showing interrupt processing for inputting ideal pitch information in the sound reproducing apparatus.
FIG. 8 is a block diagram showing a signal recording format of a disc used in the sound reproducing device.
[Explanation of symbols]
Reference Signs List 1 playback unit, 9 display unit, 15 second signal processing unit, 21 first signal processing unit, 30 controller, 32 TV monitor, 34 microphone device, 35 disk changer, 39 personal information card, 40 receiver

Claims (1)

音楽信号出力手段と、音程検出手段と、制御手段とを備える音響再生装置であって、
音楽信号出力手段は、理想音程情報を含む音楽情報の再生を行い、
音程検出手段は、マイクロホンから入力される歌唱情報の再生を行い、
制御手段は、次の第１−３の処理を行うものであり、
第１の処理は、再生される理想音程情報の示す一つの音がその開始から所定時間までの場合は第１の係数を、一つの音の所定時間経過後からその終了までは第１の係数よりも小さい第２の係数を採用し、
第２の処理は、理想音程情報と歌唱音程情報の差分に第１の処理で採用した係数に乗算して照合情報を算出し、
第３の処理は、第２の処理で算出した照合情報を積算して積算値を算出する
音響再生装置。 A sound reproduction device including a music signal output unit, a pitch detection unit, and a control unit,
The music signal output means reproduces music information including ideal pitch information,
The pitch detecting means reproduces the singing information input from the microphone,
The control means performs the following first-to-third processing.
In the first process, the first coefficient is used when one sound indicated by the ideal pitch information to be reproduced is from the start to the predetermined time, and the first coefficient is used after the predetermined time of one sound elapses to the end. Adopting a second coefficient smaller than
The second processing is to calculate the matching information by multiplying the difference between the ideal pitch information and the singing pitch information by the coefficient adopted in the first processing,
A third process is a sound reproducing device that calculates the integrated value by integrating the collation information calculated in the second process .

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