JP3580690B2 - カード付き無線電話装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線電話装置に関し、特に、個人情報の記憶されたカードを着脱自在とした無線電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話やPHSや自動車電話などに代表される無線電話装置が老若男女を問わず広く普及している。このような無線電話装置は、相手から電話がかかってきたときにその電話に出られない事情がある場合にその相手からのメッセージを内蔵メモリに録音する留守録機能や、電話をかける相手の電話番号とそれに対応する短縮ダイヤル又は登録とを予め内蔵メモリに記憶しておき(電話帳データという)、電話をかけるときには短縮ダイヤル又は登録名を入力するか選択ボタンで選択するだけで、それに対応する電話番号にダイヤル発信するメモリダイヤル機能を備えたものが多い。更に、着信音の鳴音パターンについても個人の好みに合わせて複数のパターンの中から選択したりあるいは自らパターンを作成したりして、そのパターンをメモリに記憶しておき、着信時にはそのパターンで鳴音させる鳴音パターン設定機能を備えたものも増えつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような無線電話装置の一形態として、カード付き無線電話装置が開発されつつある。このカード付き無線電話装置は、例えばハンドセットにカード差込口としてのスロットを設け、このスロットにICカードなどのカードを差し込み、このカードに記憶されている個人情報を利用するものである。このカードには、カード所有者の種々の個人情報(例えば、電話番号、メモリダイヤル機能における電話帳データ、鳴音パターン設定機能における鳴音パターンなど)が記憶されている。このようなカード付き無線電話装置では、個人ユースのカードを他人が勝手に使うことができないように、カードを差し込んだ後、電話を使用する前にPINをキー入力し、カード付き無線電話装置がこの入力されたPINとカードに記憶されているPINとの照合を行い、両者が一致するときのみ、そのカードの使用を許可することが、セキュリティを保つうえで重要である。
【0004】
このようなカード付き無線電話装置によれば、例えば、ある特定の人がそのようなカードを持つことにより、あるときは自分所有の携帯電話にそのカードを差し込んで使用し、あるときは会社所有の携帯電話にそのカードを差し込んで使用することができるので、カードに記憶された電話番号を複数の携帯電話で共用でき、従来のように自分所有の携帯電話の電話番号と会社所有の携帯電話の電話番号を別々に覚えておく必要がない。また、個人が作成した電話帳データや鳴音パターンをカードを差し込むだけですぐに利用できるため、いちいち個別に電話帳データや鳴音パターンを作成する必要がない。
【0005】
ところで、無線電話装置である自動車電話については、車内に取り付けられたマイクや音響スピーカを利用して電話を可能にするシステムが開発されている。例えば、自動車に搭載したマルチTV(例えばTV・CDモード、ナビゲーションモードなどを含むマルチメディアシステム)に電話ユニットを組み込み、使用者がマルチTVにおいて電話ユニットを呼び出したときは、マルチTVの画面上に電話のテンキーを表示し、この画面をタッチすることにより電話として機能させることが考えられる。このように、自動車電話と外部機器であるマルチTVとを接続して、このマルチTVから自動車電話を利用することができる。このような利用形態において、自動車電話を上述のようなカード付きタイプとした場合、使用者は、自動車電話にカードを差し込み、自動車電話のハンドセットのテンキーを使ってPINを入力し、その後、マルチTVを操作して電話ユニットを呼び出し、マルチTV上でキー入力することになる。このため、使用者は自動車電話のハンドセットと外部機器であるマルチTVの両方を操作しなければならず、操作性が煩雑になるという問題がある。
【0006】
一方、携帯電話やPHSなどの無線電話装置についても、カード付きタイプとした場合、外部機器としてパソコンを接続し、差し込まれたカードに記憶された種々の個人情報を、パソコンを使って編集したり他のマルチメディア機器との間でやり取りを行ったりすることが考えられる。このような利用形態においても、使用者は無線電話装置のテンキーを使ってPINを入力し、カードを利用可能な状態とした後、パソコンを使ってカードに記憶された個人情報を編集等することになる。このため、使用者は無線電話装置と外部機器であるパソコンの両方を操作しなければならず、操作性が煩雑になるという、上記と同様の問題がある。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、カード付き無線電話装置において、外部機器によりスムーズにカードを利用できるものを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題を解決するため、本発明のカード付き無線電話装置は、
個人識別番号であるPIN(パーソナル・アイデンティティ・ナンバー)を含む個人情報が記憶されたカードと、
前記カードが着脱可能に装着された無線電話装置本体と、
前記無線電話装置本体に設けられ、前記PINを入力可能な本体入力手段と、
前記無線電話装置本体に設けられ、前記本体入力手段から入力されたPINと前記カードに記憶されたPINとを照合し、両者が一致したならば前記カードを利用可能とし、両者が一致しなかったならば前記カードを利用不可能とする制御手段と、
前記PINを入力可能であって前記カードを利用可能な外部機器と接続するためのコネクタと
を備え、
前記制御手段は、前記コネクタに前記外部機器が接続された場合であって前記外部機器からPINが入力された場合には、該PINと前記カードに記憶されたPINとを照合し、両者が一致したならば前記カードを利用可能とし、両者が一致しなかったならば前記カードを利用不可能とすると共に、
前記無線電話装置本体及び外部機器は、共に表示手段を備えており、前記制御手段は、前記カードが前記無線電話装置本体に装着されているが前記PINの入力がない場合には、前記無線電話装置本体の表示手段に前記PINの入力を促すメッセージを表示させると共に、前記外部機器に対して、当該外部機器が有する表示手段に前記PINの入力を促すメッセージを表示させるよう指示することを特徴とする。
【0009】
本発明のカード付き無線電話装置では、無線電話装置本体にカードを装着し且つコネクタに外部機器を接続した状態で、本体入力手段又は外部機器からPINつまり個人識別番号を入力すると、制御手段は入力されたPINとカードに記憶されたPINとを照合し、両者が一致した場合にはカードの利用を許容し、両者が一致しなかった場合にはカードの利用を禁止する。ここで、カードの利用とは、例えば、カードに記憶された個人情報の読み出したり書き込んだりすること、あるいは、カードに電話番号が記憶されている場合にはその電話番号を利用すること(この場合、その電話番号登録者に課金される)などをいう。
【0010】
ところで、PIN照合の結果が不一致の場合には、操作者がカード所有者に無断でそのカードを利用しようとしている第三者である可能性が高い。このため、そのような第三者にカードの読み書きを許容した場合には、カードに記憶されていた個人的に重要な伝言メッセージが消去されたり電話帳データが改ざんされたりするおそれがあるため、これを防止するためにカードの利用(カードに記憶された個人情報の読み出しや書き込み)を禁止するのである。また、そのような第三者がカードに記憶された電話番号を勝手に利用した場合には、電話番号登録者に課金されてしまうため、これを防止するためにカードの利用(カードに記憶された電話番号の利用)を禁止するのである。
【0011】
そして、無線電話装置本体及び外部機器が共に表示手段を備えるようにし、カードが無線電話装置本体に装着されているがPIN入力がない場合には、無線電話装置本体の表示手段及び外部機器が有する表示手段にPIN入力を促すメッセージを表示させるように構成している。
本発明のカード付き無線電話装置によれば、外部機器を介してカードを利用する場合において、いちいち無線電話本体に設けられた本体入力手段からPINを入力しなくても、外部機器からPINを入力すればよく、操作性が優れている。本発明において、前記外部機器は、自動車に搭載された車載入力手段でダイヤル操作して、車内のマイク及びスピーカを使って、前記無線電話装置本体の無線部を利用して通話が可能なものであってもよい。この場合、車載入力手段でPINを入力し、続いて同じ車載入力手段でダイヤル操作して電話することができるため、使い勝手を損なうことがない。なお、この場合のように外部機器で電話する場合には、無線電話装置本体はカードのリーダライタとして機能することになる
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
本実施形態では、外部機器としてのマルチTVシステムが接続されたカード付き自動車電話について説明する。図1は本実施形態の全体構成を表す概略構成図、図2は本実施形態の回路構成を表す概略ブロック図である。
【0013】
カード付き自動車電話装置10は、図1に示すように、無線電話装置本体を成すハンドセット11、クレードル12及び無線機13と、個人情報が記憶されたカード14と、外部機器と接続するためのコネクタ15から構成されている。ハンドセット11は、図示しないスロットを備えており、このスロットにはカード14が着脱自在に装着される。クレードル12は例えば自動車のコンソールボックスなどに配置され、ハンドセット11を使わない場合にそのハンドセット11を支持するものである。無線機13は例えば自動車のトランクルームなどに配置され、アンテナ16を介して他の電話装置との通信を行うものである。
【0014】
図2に示すように、ハンドセット11は、他の電話装置から送信されてきたメッセージやカード付き自動車電話装置10の操作案内・動作状況等を表示するためのLCDなどの表示部21と、ダイヤル入力などを行うための各種キースイッチが設けられた操作部22と、装着されたカード14との信号をやり取りするためのカードインタフェース部(以下、カードI/Fという)23と、ハンドセット通話時に相手の音声を出力するためのスピーカ24と、ハンドセット通話時に自分の音声を入力するためのマイク25と、操作部22やマイク25や無線機13などからの信号を入力し表示部21やスピーカ24やクレードル12や無線機13などへ信号を出力する制御手段としてのハンドセットコントローラ26などを備えている。なお、ハンドセットコントローラ26は、周知のCPU、ROM、RAMなどを備えている。
【0015】
クレードル12は、無線機13を通じて他の電話装置からの呼出信号着信時に着信音を発生するためのスピーカ27と、車両のバッテリBTからの電圧(通常10〜15V)を所定の電源電圧に変換して、ハンドセット11内の各部位及びクレードル12内の各部位に供給する電源回路28と、ハンドセットコントローラ26からの指令に基づき、電源回路28から各部位への電源供給を制御する電源制御回路29を備えている。なお、ハンドセットコントローラ26及び無線機コントローラ31には、電源制御回路29を介さずに電源回路28から直接電源が供給されるようになっている。
【0016】
無線機13は、所定の変調方式によって音声を送受信する送受信機30と、送受信機30やハンドセットコントローラ26やコネクタ15に接続された外部機器などと信号をやり取りする無線機コントローラ31とを備えている。なお、無線機コントローラ31は周知のCPU、ROM、RAMなどを備えている。
【0017】
カード14は、本実施形態ではICカードであるSIM(Subscriber Identity Module)カードを採用している。EEPROMから構成されているメモリには、自己を識別するためのPINデータと、メモリダイヤル登録された通話先の電話番号、短縮番号、登録名の電話帳データと、着信音の鳴音パターンの設定やキー操作の際に鳴音するキー操作確認音の設定などの各種設定データとが、記憶されている。
【0018】
コネクタ15は、無線機13の無線機コントローラ31と外部機器とを接続するためのものであり、本実施形態では外部機器としてマルチTVシステム32が接続されている。
マルチTVシステム32は、音響CDやテレビの音声などを出力するための音響スピーカ33に音声信号を出力したり車内の音声をピックアップするための車内マイク34から音声信号を入力するための電話ユニット35と、この電話ユニット35以外の他のメディア機器36(例えばナビゲーションユニットなど)と、画面を指でタッチするとスイッチが切り替わるタッチスイッチ付きのディスプレイ37(本発明の車載入力手段に相当)と、これらを制御すると共にコネクタ15を介して無線機コントローラ31と信号をやり取りするマルチTVコントローラ38とを備えている。なお、マルチTVコントローラ38は、周知のCPU、ROM、RAMなどから構成され、マルチTVシステム32の電源スイッチ(図示せず)がオンされるとバッテリBTから電源が供給される。
【0019】
次に、上記のように構成された本実施形態の作用について説明する。
自動車のイグニッションスイッチ(図示せず)が操作されると、バッテリBTからの電圧が電源回路28を介してハンドセットコントローラ26や無線機コントローラ31に供給される。すると、ハンドセットコントローラ26は、所定時間おき(数msおき)に図3に示すモード設定処理を実行する。
【0020】
この処理が開始されると、ハンドセットコントローラ26は、最初のステップ(以下Sという)110において、カード14がハンドセット11の図示しないスロットに差し込まれているかどうかを判断する。この判断は例えばスロット内に設けた光センサなどのカード検出センサからの出力信号に基づいて行う。このS110にてカード14がスロットに差し込まれていなければ(S110でNO)、ハンドセットコントローラ26のRAMのうちカード利用に関するモード(ここでは、カードの利用を許可する「カード利用許可モード」、又は、カードの利用を禁止する「カード利用禁止モード」)を記憶する領域をリセットし(S115)、この処理を終える。このため、一旦差し込んだカード14を抜き取ると、カード利用に関するモードはリセットされる。一方、S110にてカード14がスロットに差し込まれているならば(S110でYES)、S120へ進む。
【0021】
なお、カード14がスロットに差し込まれていない場合、ハンドセット11の表示部21に(マルチTVシステム32が電源オンされた状態で電話ユニット35が選択されている場合にはタッチスイッチ付きディスプレイ37にも)、カード装着を促すメッセージとして例えば「カードを装着してください」などと表示してから処理を終えるようにし、カード14がスロットに差し込まれたらこのメッセージを消すようにしてもよい。
【0022】
さて、ハンドセットコントローラ26は、続くS120において、ハンドセットコントローラ26のRAMのうちカード利用に関するモードを記憶する領域に、既に「カード利用許可モード」か「カード利用禁止モード」のいずれかのモードが記憶されているかどうかを判断する(S120)。そして、この領域にいずれかのモードが既に記憶されていれば(S120でYES)、現在装着されているカード14の使用可否は既に判断されているため、そのままこの処理を終える。一方、この領域がリセットされた状態であれば(S120でNO)、続くS130において、ハンドセット11の操作部22又はマルチTVシステム32のタッチスイッチ付きディスプレイ37からPINが入力されたか否かを判断する。タッチスイッチ付きディスプレイ37からPINが入力される場合としては、マルチTVシステム32が電源オンされ且つ電話ユニット35が選択されている場合が相当する。そしてタッチスイッチ付きディスプレイからPINが入力されると、そのPINはマルチTVコントローラ38、無線機コントローラ31を介してハンドセットコントローラ26に伝えられる。
【0023】
続くS130において、ハンドセットコントローラ26は、いずれからもPINが入力されていなければ(S130でNO)、この処理を終える。一方、S130にて、いずれかからPINが入力されたならば(S130でYES)、S140に進む。なお、PINが入力されない場合、ハンドセット11の表示部21に(マルチTVシステム32が電源オンされた状態で電話ユニット35が選択されている場合にはタッチスイッチ付きディスプレイ37にも)、PIN入力を促すメッセージとして例えば「暗証番号を入力してください」などと表示し、PINが入力されたらこのメッセージを消すようにしてもよい。
【0024】
続くS140では、カード14に記憶されたPINを読み出し、この読み出したPINと、ハンドセット11の操作部22又はマルチTVシステム32のタッチスイッチ付きディスプレイ37から入力されたPINとが一致するかどうかを照合する。そして、続くS150では、PIN照合の結果、両者が一致しなかったならば(S150でNO)、ハンドセットコントローラ26のRAMのカード利用に関するモードを記憶する領域に「カード利用禁止モード」をセットし(S160)、この処理を終える。一方、S150にて両者が一致した場合には(S150でYES)、カード14に記憶された電話番号の登録者又はその登録者から許諾を受けた者がこのカード付き自動車電話装置を使用すると判断して、前述のカード利用に関するモードを記憶する領域に「カード利用許可モード」をセットし(S170)、この処理を終える。
【0025】
なお、カード利用に関するモードを記憶する領域はRAMの一部であるため、ハンドセットコントローラ26に電源が供給されなくなったとき(例えば自動車のキーシリンダからキーが抜かれたとき)、リセットされる。
ところで、ハンドセットコントローラ26は、通常動作を実行する前に、カード利用に関するモードを記憶する領域の内容を読み出し、モードを確認する。そして、読み出したモードが「カード利用許可モード」の場合には、通常動作を実行する。具体的には、ハンドセット11の操作部22からの入力信号又はマルチTVシステム32のタッチスイッチ付きディスプレイ37からの入力信号に応じて、電話としての通常動作を実行し、適宜カードI/F23を介してカード14にアクセスする。一方、読み出したモードが「カード利用禁止モード」の場合には、ハンドセット11の表示部21に(マルチTVシステム32が電源オンされた状態で電話ユニット35が選択されている場合にはタッチスイッチ付きディスプレイ37にも)、カード14が利用できない旨のメッセージとして例えば「カードは使用できません」などと表示し、通常動作を実行しない。
【0026】
ここで、通常動作とは、一般的な電話装置としての機能を実現するための各種制御処理をいい、例えば、▲1▼無線機13の送受信機30を介し、電話回線網に対して他の電話装置を呼び出すための発呼信号を送信させる発呼処理、▲2▼基地局から呼出信号が送信されてきたときにクレードル12のスピーカ27からカード14に記憶された鳴音パターンで着信音を鳴らす受信処理、▲3▼着信音の発生により使用者がこの自動車電話装置10を電話回線網に接続する指令を入力した際にこの自動車電話装置10を電話回線網に接続させる接続処理、▲4▼発呼処理により呼出先の電話装置が電話回線網に接続されてその着呼者側の電話装置との通話が可能になったときや接続処理により当該自動車電話装置10が電話回線網に接続されて発呼者側の電話装置との通話が可能になったときに、使用者がハンドセット11のマイク25から入力した信号を基地局側に送信したり電話回線網から送信されてきた音声信号をハンドセット11のスピーカ24から出力させる音声入出力処理、▲5▼着信音の鳴音パターンの更新操作を行った場合にその更新内容をカード14に記憶する鳴音パターン更新処理、▲6▼留守録機能をセットしていた場合に得た伝言メッセージをカード14に記憶したりカード14に記憶された伝言メッセージを再生したりする留守録処理、▲7▼ハンドセット11の操作部22又はマルチTVシステム32のタッチスイッチ付きディスプレイ37から入力された短縮ダイヤルや登録名に基づいてカード14に記憶された電話帳データから対応する電話番号を読み出して発呼する短縮ダイヤル発呼処理、▲8▼電話帳データの更新操作を行った場合にその更新内容をカード14に記憶する電話帳データ更新処理、などが例示される。
【0027】
このように、本実施形態のカード付き自動車電話装置10によれば、コネクタ15に接続された外部機器としてのマルチTVシステム32のタッチスイッチ付きディスプレイ37によりハンドセット11に差し込んだカード14の電話番号を利用して通話したりカード14に記憶された各種データを更新したりする場合において、いちいちハンドセット11の操作部22からPINを入力しなくても、マルチTVシステム32のタッチスイッチ付きディスプレイ37からPINを入力すればよく、操作性が優れている。
【0028】
また、本実施形態においては、カード14には個人情報として少なくとも電話番号が記憶されているため、カード所有者に無断で第三者がカードを使用すると、カード所有者の知らないうちにその電話番号の登録者(多くはカード所有者と同じ)に課金されてしまうという不都合が生じる。このため、特に、セキュリティを高くする必要があり、PIN照合を行う必要性が高いと同時に、マルチTVシステム32のタッチスイッチ付きディスプレイ37の操作のみによりカード14が利用できるようにする需要が高く、上記効果が有効に発揮される。
【0029】
[第2実施形態]
本実施形態では、外部機器としてのパーソナルコンピュータ(以下パソコンという)が接続されたカード付き携帯電話について説明する。図4は本実施形態の回路構成を表す概略ブロック図である。
【0030】
カード付き携帯電話50は、図4に示すように、無線電話装置本体51と、個人情報が記憶されたカード54と、外部機器と接続するためのコネクタ55から構成されている。なお、カード54及びコネクタ55については第1実施形態のカード14及びコネクタ15と同様であるため、その説明を省略する。無線電話装置本体51は図示しないスロットを備えており、このスロットにカード54が着脱自在に装着される。この無線電話装置本体51は、表示部61、操作部62、カードインタフェース部63、スピーカ64、マイク65、コントローラ66及び送受信機67を備えている。これらの構成要素は、第1実施形態においてそれぞれ対応する構成要素とほぼ同様であるため、その説明は省略する。なお、本実施形態のコントローラ66は、第1実施形態のハンドセットコントローラ26と無線機コントローラ31とを併せたものである。また、内蔵されたニッカド電池68により各部へ電源を供給している。この無線電話装置本体51にコネクタ55を介して接続されたパソコン70は、ディスプレイ71、キーボード72、プリンタ73などの周辺機器が、CPU、ROM、RAMなどで構成されるパソコン本体74に接続された一般的な構成のものである。
【0031】
上記のように構成された本実施形態のコントローラ66は、ニッカド電池68から電源供給を受けると、所定時間おき(数msおき)に図3とほぼ同様のモード設定処理を実行して、PIN照合の結果に応じて「カード利用許可モード」か「カード利用禁止モード」のいずれかをセットする。但し、本実施形態では外部機器がマルチTVシステム32ではなくパソコン70であり、外部機器の入力手段がタッチスイッチ付きディスプレイ37ではなくキーボード72である点で、第1実施形態と相違する。
【0032】
ところでコントローラ66は、通常動作(既述済み)を実行する前に、カード利用に関するモードを記憶する領域の内容を読み出し、モードを確認する。そして、読み出したモードが「カード利用許可モード」の場合には、通常動作を実行する。具体的には、ハンドセット11の操作部22からの入力信号に応じて電話としての通常動作を実行し、適宜カードI/F63を介してカード54にアクセスし、また、パソコン70のキーボード72からの入力信号に応じて適宜カードI/F63を介してカード54の読み書きを行う。一方、読み出したモードが「カード利用禁止モード」の場合には、無線電話装置本体51の表示部61に(パソコン70が電源オンされている場合にはディスプレイ71にも)、カード54が利用できない旨のメッセージとして例えば「カードは使用できません」などと表示し、通常動作やカード54の読み書きを実行しない。
【0033】
ここで、パソコン70によるカード54の読み書きとは、具体的には、▲1▼カード54に記憶したPINを更新するPIN更新処理、▲2▼カード54に記憶した電話帳データに新たな電話番号、短縮番号、登録名を登録したり、電話帳データに登録してある電話番号を削除したり短縮番号又は登録名を変更するなどして編集する電話帳データ編集処理、▲3▼着信音の鳴音パターンやキー操作確認音の設定を変更する設定変更処理、などがある。
【0034】
このように、本実施形態のカード付き携帯電話50によれば、コネクタ55に接続された外部機器としてのパソコン70のキーボード72により無線電話装置本体51に差し込んだカード54の読み書きをする場合において、いちいち無線電話装置本体51の操作部62からPINを入力しなくても、パソコン70のキーボード72からPINを入力すればよく、操作性が優れている。
【0035】
尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
例えば、上記第1実施形態において、無線機コントローラ31とハンドセットコントローラ26を一体化した一つのコントローラとし、これにコネクタ15を設ける構成としてもよい。この場合、コントローラにかかるコストを低減でき、装置全体をコンパクト化できる。
【0036】
また、PIN照合の結果が不一致の場合には、上記第1実施形態においては電源回路28からハンドセットコントローラ26や無線機コントローラ31への電源供給をストップさせることにより、上記第2実施形態においてはニッカド電池68からコントローラ66への電源供給をストップさせることにより、カード14の利用を禁止してもよい。
【0037】
更に、上記各実施形態では、カード14、54としてICカードを用いたが、例えば磁気カードなどを利用してもよいし、カード14、54と実質的に同等のメモリ機能を有するメモリユニットでもよい。但し、ICカードは、一般に磁気カードなどと比べてセキュリティ機能が高く、また記憶容量も大きいので汎用性は高いので、本発明を実施するうえでより好適である。
【0038】
更に又、カード14、54に記憶されているPINは、予めカード所有者がカードに登録したものを用いてもよいし、カードに記憶されている固有の識別情報(例えばICカードの製造番号など)としてもよいし、カード所有者の電話番号であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の全体構成を表す概略構成図である。
【図2】第1実施形態の回路構成を表す概略ブロック図である。
【図3】ハンドセットコントローラにて実行されるモード設定処理のフローチャートである。
【図4】第2実施形態の回路構成を表す概略ブロック図である。
【符号の説明】
10・・・カード付き自動車電話装置、11・・・ハンドセット、12・・・クレードル、13・・・無線機、14・・・カード、15・・・コネクタ、16・・・アンテナ、21・・・表示部、22・・・操作部、23・・・カードインタフェース部、24・・・スピーカ、25・・・マイク、26・・・ハンドセットコントローラ、30・・・送受信機、31・・・無線機コントローラ、32・・・マルチTVシステム、33・・・音響スピーカ、34・・・車内マイク、35・・・電話ユニット、36・・・他のメディア機器、37・・・タッチスイッチ付きディスプレイ、38・・・マルチTVコントローラ。

Claims (3)

  1. 個人識別番号であるPIN(パーソナル・アイデンティティ・ナンバー)を含む個人情報が記憶されたカードと、
    前記カードが着脱可能に装着された無線電話装置本体と、
    前記無線電話装置本体に設けられ、前記PINを入力可能な本体入力手段と、
    前記無線電話装置本体に設けられ、前記本体入力手段から入力されたPINと前記カードに記憶されたPINとを照合し、両者が一致したならば前記カードを利用可能とし、両者が一致しなかったならば前記カードを利用不可能とする制御手段と、
    前記PINを入力可能であって前記カードを利用可能な外部機器と接続するためのコネクタと
    を備え、
    前記制御手段は、前記コネクタに前記外部機器が接続された場合であって前記外部機器からPINが入力された場合には、該PINと前記カードに記憶されたPINとを照合し、両者が一致したならば前記カードを利用可能とし、両者が一致しなかったならば前記カードを利用不可能とすると共に、
    前記無線電話装置本体及び外部機器は、共に表示手段を備えており、前記制御手段は、前記カードが前記無線電話装置本体に装着されているが前記PINの入力がない場合には、前記無線電話装置本体の表示手段に前記PINの入力を促すメッセージを表示させると共に、前記外部機器に対して、当該外部機器が有する表示手段に前記PINの入力を促すメッセージを表示させるよう指示することを特徴とするカード付き無線電話装置。
  2. 前記制御手段は、PIN照合の結果、両者が一致したならば前記カードに記憶された個人情報の読み出し又は書き込みを許容し、両者が一致しなかったならば前記カードに記憶された個人情報の読み出し又は書き込みを禁止することを特徴とする請求項1記載のカード付き無線電話装置。
  3. 前記外部機器は、前記外部入力手段としての車載入力手段でダイヤル操作して、車内のマイク及びスピーカを使って、前記無線電話装置本体の無線部を利用して通話が可能であることを特徴とする請求項1又は2記載のカード付き無線電話装置。
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