JP3580622B2 - 光リフレクタを用いた光線路監視システム - Google Patents

光リフレクタを用いた光線路監視システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電話通信等の光加入者系の光ファイバ通信システムの光線路監視用に用いられる光リフレクタを用いた光線路監視システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバ等の光線路を用いて、電話通信等の光加入者系の光通信が行われている。このような光加入者系の光通信システムにおいて、従来は、幹線系のみを光ファイバを備えたケーブルにより接続することが行われていたが、近年、光ファイバ等の光伝送路網の敷設が盛んに行われ、幹線系のみならず、電話局と各加入者宅(電話通信加入者)とを光線路(光ファイバ線路)で接続する、いわゆる光化が進められている。
【0003】
この光加入者系の光伝送路網の形態としては、例えば図5に示すようなパッシブダブルスター(PDS)方式が検討されている。この方式は、同図に示すように、局18内の局内端末に接続されている光ケーブル19に1×Nスターカプラ20(Nは2以上の整数)を接続し、複数の光線路としての光ファイバ線路16にスター状に分岐し、この光ファイバ線路16を介して分岐した複数の分岐端側に加入者宅21内の光加入者端末を接続して形成されている。
【0004】
ところで、光加入者系の光通信システムを運用していく上で、光ファイバ線路16の障害を監視し、その障害に対する対処を施すことが必要となる。光ファイバ線路16の監視方法としては、例えば図6に示されるような光線路監視システムが提案されている。
【0005】
この光線路監視システムは、同図に示すように、局18内の光送信器22から発信される波長λの通信光(信号光)を光加入者宅内の光受信器9に伝送する光ファイバ線路16の途中に、波長平坦カプラ24を備えた光分岐モジュール23を介設し、波長平坦カプラ24によって光ファイバ線路16から分岐された光ファイバ26に、波長λの監視光を発信するOTDR(Optical Time Domain Reflectmeter)5を接続して形成されている。この監視光の波長λは例えば1.55μm帯であり、前記通信光の波長λは例えば1.31μmであり、このように、この光線路監視システムにおいては監視光の波長λが通信光波長λよりも大きく(λ<λt)なるようにしている。
【0006】
また、同図に示すシステムにおいては、前記光分岐モジュール23の通信光入射側、すなわち、光送信器22の接続側には短波長透過フィルタ13bが設けられており、光ファイバ線路16の出射端側(光受信器9との接続側)には短波長透過フィルタ13aが設けられている。これらの短波長透過フィルタ13a,13bは、それぞれ、波長λの通信光を透過し、波長λの監視光を反射する機能を有している。一方、光ファイバ26には長波長透過フィルタ25が設けられており、この長波長透過フィルタ25は、波長λの監視光を透過し、波長λの監視光は反射する機能を有している。
【0007】
この光線路監視システムにおいては、同図に示すように、光送信器22から発信される波長λの通信光は、光ファイバ線路16を介して光分岐モジュール23に入射し、短波長透過フィルタ13bを透過して光ファイバ線路16の出射端側に伝送され、短波長透過フィルタ13aを透過して光受信器9に受信される。一方、OTDR5から発信される波長λの監視光は、長波長透過フィルタ25を透過して、光ファイバ26から光分岐モジュール23の波長平坦カプラ24に入射し、光ファイバ線路16を通って光受信器9側に伝送される。そして、短波長透過フィルタ13aで反射して光ファイバ線路16を逆行し、波長平坦カプラ24、光ファイバ26を介してOTDR5側に戻る。
【0008】
なお、短波長透過フィルタ13aで反射して光ファイバ線路16を逆行する波長λの監視光は、波長平坦カプラ24を介して光送信器22側にも一部伝送されるが、この波長λの監視光は短波長透過フィルタ13bで反射されるために、光送信器22に入射することはなく、光送信器22に悪影響が及ばないようになっている。
【0009】
そして、OTDR5は、波長λの監視光を発信してからその反射光が戻ってくるまでの時間と光の減衰量等から、短波長透過フィルタ13aの位置と短波長透過フィルタ13aによる監視光反射量とを検出する。なお、光ファイバ線路16が正常な場合に、OTDR5によって予め、監視光反射量のデータをとっておき、このデータと、光ファイバ線路16の監視時に検出される監視光反射量とを比較することにより、光ファイバ線路16の異常の有無を判定することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6に示したような光線路監視システムにおいては、局18内に設けられた光送信器22と1つの加入者宅21内に設けられた光受信器9とを接続する光ファイバ線路16の監視には適しているものの、図5に示したように、局18内の局内端末と複数の加入者宅21内の加入者端末とを接続する前記PDS方式の光通信システムに適用した場合には、複数の光ファイバ線路16からの監視光反射情報を各光ファイバ線路16毎に区別することができないために、各光ファイバ線路16毎の監視を行うことができないといった問題があった。
【0011】
そこで、各光ファイバ線路16毎に光ファイバ線路16の監視を行うための光線路監視システムとして、例えば特表平4−502210号公報には、異なる光ファイバ線路16毎に異なる波長の光を反射する反射器を用いて、光ファイバ線路16等の分岐ポートを区別するシステムが提案されている。しかしながら、この提案のシステムには前記反射器の構成は全く示されてなく、この提案のシステムが実際に実現され得るかどうかは甚だ疑問であった。
【0012】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、PDS方式のように、光ファイバ線路等の光線路を介して複数の分岐端側に光加入者端末が接続されて成る光通信システムの、各光線路毎の障害情報を検知可能とする、光リフレクタを用いた光線路監視システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成により課題を解決するための手段としている。すなわち、本発明は、局内端末から光線路を介して分岐した複数の分岐端側に光加入者端末が接続されて成る光通信システムの前記複数の光線路を各光線路毎に監視する光線路監視システムであって、前記光線路の各分岐端と各光加入者端末との間に光リフレクタが介設されており、前記光リフレクタは、基幹光導波路と、この基幹光導波路から分岐した分岐光導波路とを形成し、該分岐光導波路と基幹光導波路との分岐点には基幹光導波路に入射する入射光のうちの通信光を透過し、該入射光のうちの通信光とは異なる波長をもった監視光を前記分岐光導波路側に反射し、さらに、該分岐光導波路からの戻り光を反射して前記基幹光導波路の入射側に逆行させる通信光透過フィルタが設けられており、前記分岐光導波路には光反射体が設けられ、該光反射体と前記通信光透過フィルタとの間には前記監視光の波長帯のうちの予め定められた設定波長の監視光を透過して前記光反射体側に導き、該光反射体で反射した反射光を透過して前記通信光透過フィルタ側に導く設定監視光透過フィルタが設けられ、前記設定監視光透過フィルタの設定透過光波長は該各光加入者端末毎に異なることを特徴として構成されている。
【0014】
また、前記設定監視光透過フィルタは設定波長とは異なる波長の監視光を分岐光導波路から外れる方向に反射させる波長選択反射フィルタとしたことも、本発明の特徴的な構成とされている。
【0016】
上記構成の本発明において、基幹光導波路と、この基幹光導波路から分岐した分岐光導波路との分岐点には、通信光透過フィルタが設けられているために、通信光はこの通信光透過フィルタを透過して基幹光導波路の出射端側に進み、一方、通信光と異なる波長をもった監視光は分岐光導波路側に反射する。そして、この監視光の波長帯のうちの予め定められた設定波長の監視光のみが、分岐光導波路に設けられた設定監視光透過フィルタを透過し、分岐光導波路に設けられた光反射体側に導かれる。この設定波長の監視光は、光反射体で反射して前記設定監視光透過フィルタを透過し、前記通信光透過フィルタ側に導かれ、通信光透過フィルタで反射して前記基幹光導波路の入射側に逆行する。
【0017】
このように、本発明においては、基幹光導波路に入射した通信光と、通信光とは異なる波長をもった監視光のうち、通信光が基幹光導波路の出射側に伝搬することで、例えば基幹光導波路の入射側に接続された局内端末と基幹光導波路の出射側に接続された光加入者端末との間で光通信が行われ、一方、前記監視光が分岐光導波路に入射し、監視光の波長帯のうちの予め設定された設定波長の監視光のみが分岐光導波路で反射して基幹光導波路の入射側に戻ることにより、この設定波長の監視光を用いた光線路の監視が行われる。
【0018】
そして、この光リフレクタを局内端末から分岐された複数の光線路の各分岐端と各光加入者端末との間に介設し、各光加入者端末毎に前記設定監視光透過フィルタの設定透過光波長(前記設定波長)を異にしてることにより、各光加入者端末毎に接続されている各光線路毎に波長の異なる監視光が局内端末側に戻され、局内端末側でこの各監視光を受信し、解析することにより、異常のある光線路の特定ができるために、各光線路毎の障害情報を検出することが可能となり、上記課題が解決される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明において、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略する。図1には、本発明に係る光リフレクタを用いた光線路監視シムテムの一実施形態例の要部構成が示されている。同図において、局18の局内端末に接続される光ケーブル19から、1×8スターカプラ4および光ファイバ線路16を介して分岐した複数(図では8個)の分岐端側に、それぞれ、各光リフレクタ3a〜3hを介して各光加入者端末内の光受信器9が接続されて、パッシブダブルスター(PDS)方式の光通信システムが形成されている。
【0020】
局18内には、図2に示すような監視装置17が設けられており、監視装置17は、光合分波器としてのWDM(Wavelength Division Multiplex )カプラ12を介して、各光ケーブル19A,19B,・・・と接続されるようになっている。この監視装置17は、OTDR5、波長可変光源6、光ディテクタ7、3dBカプラ10、心線選択装置11を有して構成されている。
【0021】
心線選択装置11は、複数の光ケーブル19A,19B,・・・のうちの1つの光ケーブル19を選択するものである。この選択は、監視対象の光ファイバ線路16a〜16hに対応させて行われるものであり、選択された光ケーブル19には、WDMカプラ12を介して、波長可変光源6又はOTDR5からの監視光と、伝送装置からの通信光(信号光)とが共に入射されるようになっている。
【0022】
波長可変光源6は1.55μm(1550nm)帯の監視光を発信する光源であり、発信する監視光の波長を1490,1500,1510,1520,1530,1540,1550,1560nmの、10nm間隔の8種類の波長のいずれかに可変できるようになっており、波長可変光源6は、光線路監視時に、この8種類の光のうちのいずれかを選択的に発信する。
【0023】
3dBカプラ10は、例えばY分岐光導波路を有しており、波長可変光源6から発信した監視光を心線選択装置11側に入射させると共に、この監視光がWDMカプラ12を介して、光ケーブル19、1×8スターカプラ4、光ファイバ線路16a〜16hに順に入射して、その後、光リフレクタ3で反射し、光ファイバ線路16等を逆行して心線選択装置11に戻ってきたときに、この戻り光を光ディテクタ7に入射させる働きをする。
【0024】
光ディテクタ7はこの戻り光を受信して検波するものである。光ディテクタ7には光ファイバ線路16が正常のときの戻り光の損失データが予め与えられており、この与えられているデータと、光ファイバ線路監視時のデータとを比較することにより、光ファイバ線路16の異常の有無を判断する。
【0025】
OTDR5は、前記のように、光ファイバ線路16等の光線路の異常の有無を検出する機能の他に、光ファイバ線路16の長手方向の光伝搬損失分布を検出する機能を有している。この機能は、OTDR5から発信した監視光が光ファイバ線路16を伝搬するときに、後方散乱光が生じ、その後方散乱光がOTDR5側に戻ってくることを利用する機能であり、この後方散乱光を常時観測することにより、光ファイバ線路16の長手方向の光伝搬損失分布を、例えば光強度分布(損失が大きいときには強度は小さくなる)によって測定する。
【0026】
そして、光ファイバ線路16に異常があったときには、光強度が急激に低下して光強度分布が大きく変化するために、光強度分布の急激な変化が生じたところを光ファイバ線路16の異常箇所と特定することができる。なお、本実施形態例でも、OTDR5は波長1550nm帯の観測光を発信するようになっている。
【0027】
図1,3に示すように、光リフレクタ3(3a〜3h)は、基幹光導波路1と、この基幹光導波路1から分岐した分岐光導波路8とを形成して成る光導波路回路パターンを有する導波路チップを備えており、この導波路チップは、例えば基板上に、火炎堆積法、CVD法、スパッタ法等によって回路パターンを形成するコア部と、このコア部を覆うクラッド部を形成して構成されている。
【0028】
図3に示すように、基幹光導波路1と分岐光導波路8との分岐点としての分岐部2には、例えば波長1400nm以下の光を透過し、かつ、波長1400nmを越える光を反射する短波長透過フィルタ13が、基幹光導波路1と分岐光導波路8に対してそれぞれa°(a=82)傾けて設けられている。この短波長透過フィルタ13は、基幹光導波路1に入射する入射光のうちの通信光を透過し、入射光のうちの通信光とは異なる波長をもった監視光を分岐光導波路8側に反射し、さらに、分岐光導波路8からの戻り光を反射して基幹光導波路1の入射端28側に逆行させる通信光透過フィルタとして機能するものである。
【0029】
分岐光導波路8の先端側には、光反射体としての全反射ミラー15が設けられており、この全反射ミラー15と短波長透過フィルタ13との間にはバンドパスフィルタ(Bandpass Filter ;BPF)14が、分岐光導波路8を横切る方向に設けられている。このバンドパスフィルタ14の分岐光導波路8に対する交差角bは、例えば86°に形成されており、前記全反射ミラー15の分岐光導波路8に対する交差角は90°に設定されている。バンドパスフィルタ14は、前記監視光の波長1550nm帯のうちの予め定められた設定波長の監視光を透過して全反射ミラー15側に導き、かつ、全反射ミラー15で反射した反射光を透過して前記短波長透過フィルタ13側に導く設定監視光透過フィルタとして機能するものである。また、本実施形態例では、バンドパスフィルタ14は、前記設定波長とは異なる波長の監視光を分岐光導波路8から外れる方向に反射させる波長選択反射フィルタと成している。
【0030】
バンドパスフィルタ14の設定透過光波長は、各光リフレクタ3a〜3hの各バンドパスフィルタ14a〜14h毎に異なる波長に設定されており、本実施形態例では、このように、バンドパスフィルタ14a〜14hの設定透過光波長を異にすることにより、各光リフレクタ3a〜3h毎に異なる波長の監視光を各基幹光導波路1の入射側に反射して、光ファイバ線路16a〜16hのいずれかを介して局18側に戻すように構成されている。
【0031】
なお、本実施形態例では、図3の鎖線に示すように、光リフレクタの基幹光導波路1の入射端28側および出射端29側にそれぞれ、ファイバブロック30が設けられて、ファイバブロック30に固定した光ファイバと基幹光導波路1とが接続されるようになっている。そして、光リフレクタ3の導波路チップおよびファイバブロック30を一体化して金属ケース等の保護匡体(図示せず)内に収容し、モジュール化しており、このようにすることで、光リフレクタ3の光ファイバ線路16および光受信器9との接続を容易にし、かつ、外部からの水分の浸入を防ぎ、機械的強度を向上させている。
【0032】
本実施形態例の光リフレクタ3を用いた光線路監視システムは以上のように構成されており、次に、その動作について図1,2に基づいて説明する。まず、光線路監視時に、監視対象の光ファイバ線路16a〜16hに対応させて、この光ファイバ線路16a〜16hが接続されている光ファイバケーブル19(例えば19A)が監視装置17内の心線選択装置11によって選択される。そうすると、監視装置17内の波長可変光源6から発信される1550nm帯の監視光(波長1490,1500,・・・1550nmのうちのいずれかの光)と伝送装置からの1310nmの通信光とがWDMカプラ12で合波され、光ケーブル19Aを通って1×8スターカプラ4に入射する。この通信光および監視光は、1×8スターカプラ4によって分岐されて、光ファイバ線路16a〜16hに入射し、各光ファイバ線路16a〜16hを通ってそれぞれ光リフレクタ3a〜3hに入射する。
【0033】
そして、通信光および監視光は共に各光リフレクタ3a〜3hの基幹光導波路1を通って、分岐部2に設けられた短波長透過フィルタ13に入射し、波長1310nmの通信光は短波長透過フィルタ13を透過して基幹光導波路1の出射端29側に進み、光受信器9側に導かれる。一方、前記波長1550nm帯の監視光は、短波長透過フィルタ13で反射して分岐光導波路8に入射する。そして、監視光は各光リフレクタ3a〜3hの各分岐光導波路8をその先端側に向かって伝搬し、各バンドパスフィルタ14a〜14hに入射する。
【0034】
例えば、波長1490nmの監視光が前記波長可変光源6から発信されたとする。そうすると、光リフレクタ3aにおいては、例えば、図4に示すような特性を有するバンドパスフィルタ14aによって設定波長としての1490nmが設定されているために、この監視光はバンドパスフィルタ14aを透過して分岐光導波路8の先端側に進む。そして、この波長1490nmの監視光は、分岐光導波路8を伝搬して全反射ミラー15に入射し、全反射ミラー15で反射して分岐光導波路8を逆行し、バンドパスフィルタ14aを介して短波長透過フィルタ13に入射する。そして、この監視光は、短波長透過フィルタ13で反射して基幹光導波路1に入射し、基幹光導波路1を逆行して、その入射端28側に伝搬する。
【0035】
そのため、波長1490nmの監視光は、光リフレクタ3aの基幹光導波路1の入射端28側に戻され、光ファイバ線路16aを逆行し、1×8スターカプラ4、光ケーブル19Aを介して局18内に戻ることになる。そして、局18内の監視装置17に設けられている光ディテクタ7によって検波され、この検波によって光ファイバ線路16aの異常が有無が検出される。
【0036】
なお、光リブレクタ3aのバンドパスフィルタ14aは、図1に示すように、波長1490nm以外の1500〜1560nmの監視光を分岐光導波路8から外れる方向に反射するために、1490nm以外の波長の監視光が光リフレクタ3aに入射したときには、その監視光は分岐光導波路8から外れる方向に反射し、基幹光導波路1側に戻ることはない。
【0037】
また、光リフレクタ3bに入射した波長1550nm帯の監視光は、前記のように、短波長透過フィルタ13で反射して分岐光導波路8に入射し、バンドパスフィルタ14bに入射するが、この監視光のうち、設定波長としての1500nmの光のみがバンドパスフィルタ14bを透過して分岐光導波路8の先端側に進み、それ以外の、1490nmおよび、1510〜1560nmの監視光は分岐光導波路8から外れる方向に反射する。そのため、前記波長1490nmの監視光が光リフレクタ3bに入射しても、この監視光はバンドパスフィルタ14bで分岐光導波路8から外れる方向に反射し、監視装置17側に戻ることはない。
【0038】
そして、監視装置17側から波長1500nmの監視光が発信されたときには、この監視光がバンドパスフィルタ14bを透過し、この波長1500nmの監視光は、光リフレクタ3aにおける波長1490nmの監視光の動作と同様に、全反射ミラー15で反射して分岐光導波路8を逆行し、短波長透過フィルタ13で基幹光導波路1側に反射した後、基幹光導波路1の入射端28側に戻る。そして、光ファイバ線路16bを通り、1×8スターカプラ4、光ケーブル19Aを介して局18内の監視装置17に戻る。
【0039】
さらに、各光リフレクタ3c〜3hにおいても、同様に、各光リフレクタタ3c〜3hのバンドパスフィルタ14c〜14hに入射した光のうち、それぞれ、設定波長としての、1510,1520,1530,1540,1550,1560nmの光のみが各バンドパスフィルタ14c〜14hを透過した後、全反射ミラー15で反射して分岐光導波路8を逆行し、それ以外の波長の光は分岐光導波路8から外れ、それにより、前記設定波長の監視光のみが基幹光導波路1の入射端28側に戻る。そして、各設定波長の監視光のみが各光ファイバ線路16c〜16hをそれぞれ通り、局18側の監視装置17に戻っていく。
【0040】
本実施形態例によれば、上記のように、光リフレクタ3(3a〜3h)を、基幹光導波路1から分岐した分岐光導波路8に、監視光の波長帯のうちの設定波長の監視光を透過し、この設定波長とは異なる波長の監視光を分岐光導波路8から外れる方向に反射させるバンドパスフィルタ14(14a〜14h)を設け、このバンドパスフィルタ14(14a〜14h)によって透過した設定波長の監視光のみを全反射ミラー15で反射して局18側の監視装置17に戻すように構成したために、前記監視光の波長帯のうちのどのような波長の光が光リフレクタ3に入射しても、その光のうちの設定波長の監視光のみを局18側の監視装置17に戻すことができる。
【0041】
そして、本実施形態例の光線路監視システムによれば、この光リフレクタ3(a〜3h)を、局18から分岐した各光ファイバ線路16a〜16h毎にその分岐端側にそれぞれ設け、各光リフレクタ3a〜3hの各バンドパスフィルタ14a〜14hの透過光波長を異なる波長に設定することにより、各光ファイバ線路16a〜16h毎に異なる波長の監視光を局18側の監視装置17に戻すことが可能となり、その戻り光情報を利用して、どの光ファイバ線路16に異常があるか否かを特定することができる。そして、光ファイバ線路16の長手方向の光伝搬損失情報をOTDR5によって検出することにより、光ファイバ線路16の長手方向の障害情報を検出することが可能となり、それにより、どの光ファイバ線路のどの箇所に異常が生じたかを正確に検知することができる。
【0042】
なお、本発明は上記実施形態例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記実施形態例では、1つの光ケーブル19Aを伝送する光を1×8スターカプラ4および光ファイバ線路16a〜16hを用いて8個に分岐する光通信システムの監視システムとしたが、この分岐数は必ずしも8分岐とするとは限らず、例えば4分岐でも16分岐あるいはそれ以外の分岐数でも構わない。
【0043】
また、上記実施形態例では、通信光として波長1310nmの光を用い、監視光として波長1550nm帯の光を用いたが、通信光および監視光の波長は特に限定されるものではない。例えば、通信光として、波長1310nmおよび波長1550nmの光を用い、監視光として波長1650nm帯の光を用いても構わない。なお、このように、波長1650nm帯の光を監視光として用いるときには、この帯域の波長を4分岐、8分岐等の分岐数Nに合わせてN分割し、この分割した各波長に対応させて、各光リフレクタ3によって反射する光の設定波長を設定し、各設定波長の監視光のみを透過するバンドパスフィルタ14等の設定監視光透過フィルタを各光リフレクタ3に配設すればよい。
【0044】
さらに、上記実施形態例では、各光リフレクタ3にバンドパスフィルタ14を設け、このバンドパスフィルタ14により、監視光の波長のうちの設定波長の監視光を透過し、設定波長とは異なる波長の監視光を分岐光導波路8から外れる方向に反射するようにしたが、バンドパスフィルタ14の代わりに、例えば、前記設定波長の監視光のみを透過し、設定波長とは異なる波長の監視光を吸収するフィルタを設けても構わない。
【0045】
さらに、光リフレクタ3を形成するときに、短波長透過フィルタ13の基幹光導波路1および分岐光導波路8に対する角度や、バンドパスフィルタ14、全反射ミラー15の分岐光導波路8に対する角度は必ずしも図3に示したa〜cの角度に形成するとは限らず、適宜設定されるものである。
【0046】
さらに、上記実施形態例では、光リフレクタ3を形成する光導波路部品の両端側にファイバブロック30を設けて、このファイバブロック30および光導波路部品を共通の保護匡体内に収容してモジュール化したが、光リフレクタ3は必ずしもモジュール化するとは限らない。ただし、上記実施形態例のようにモジュール化することにより、取り扱いが容易となり、光監視システムへの適用を行い易くすることができる。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、光リフレクタを基幹光導波路と、この基幹光導波路から分岐部を介して分岐した分岐光導波路とを設けて構成し、基幹光導波路に入射した入射光のうちの、通信光とは異なる波長帯を有する監視光を、前記分岐部に設けた通信光透過フィルタで反射して分岐光導波路に入射させ、分岐光導波路に設けた設定監視光透過フィルタにより、監視光の波長帯のうちの設定波長の光のみを透過した後、光反射体で反射して基幹光導波路の入射側に戻すように構成したものであるから、この光リフレクタに、監視光の波長帯のうちのいかなる光が入射しても、そのうちの設定波長の監視光のみを反射して基幹光導波路の入射側に戻すことができる。
【0048】
そのため、この光リフレクタを、局内端末から光線路を介して分岐した複数の分岐端側に光加入者端末が接続されて成る光通信システムの、複数の光線路の各分岐端と各光加入者端末との間に介設し、各光加入者端末毎に設定監視光透過フィルタの設定透過光波長(前記設定波長)を異なる波長とすれば、各光線路毎に特定の設定波長の光を局側に反射して戻すことが可能となり、その反射光を利用して、光線路の障害情報を各光線路毎に検出することができる。
【0049】
また、光リフレクタを構成するときに、前記設定監視光透過フィルタは設定波長とは異なる波長の監視光を分岐光導波路から外れる方向に反射させる波長選択反射フィルタとした本発明によれば、波長選択反射フィルタとして機能する設定監視光透過フィルタによって、設定波長とは異なる波長の監視光を分岐光導波路から外れる方向に反射させることにより、設定波長以外の波長の監視光が基幹光導波路の入射側に戻ることをより一層確実に防止することが可能となり、設定波長の監視光のみを確実に基幹光導波路の入射側に戻して、例えば光ファイバ線路等の光線路を通して局側の監視装置に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光リフレクタを用いた線路監視システムの一実施形態例を示す構成図である。
【図2】上記実施形態例の光線路監視システムを示すブロック構成図である。
【図3】上記実施形態例の光線路監視システムに組み込まれる光リフレクタを詳細に示す構成図である。
【図4】上記実施形態例の光線路監視システムの光リフレクタに使用するバンドパスフィルタの一例を示す特性図である。
【図5】光加入者系のパッシブダブルスター方式の光通信システムを示す説明図である。
【図6】従来のOTDRを用いた光線路監視システムの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 基幹光導波路
2 分岐部
3,3a,3a〜3h 光リフレクタ
6 波長可変光源
8 分岐光導波路
13 短波長透過フィルタ
14,14a〜14h バンドパスフィルタ
15 全反射ミラー
16,16a〜16h 光ファイバ線路

Claims (2)

  1. 局内端末から光線路を介して分岐した複数の分岐端側に光加入者端末が接続されて成る光通信システムの前記複数の光線路を各光線路毎に監視する光線路監視システムであって、前記光線路の各分岐端と各光加入者端末との間に光リフレクタが介設されており、前記光リフレクタは、基幹光導波路と、この基幹光導波路から分岐した分岐光導波路とを形成し、該分岐光導波路と基幹光導波路との分岐点には基幹光導波路に入射する入射光のうちの通信光を透過し、該入射光のうちの通信光とは異なる波長をもった監視光を前記分岐光導波路側に反射し、さらに、該分岐光導波路からの戻り光を反射して前記基幹光導波路の入射側に逆行させる通信光透過フィルタが設けられており、前記分岐光導波路には光反射体が設けられ、該光反射体と前記通信光透過フィルタとの間には前記監視光の波長帯のうちの予め定められた設定波長の監視光を透過して前記光反射体側に導き、該光反射体で反射した反射光を透過して前記通信光透過フィルタ側に導く設定監視光透過フィルタが設けられ、前記設定監視光透過フィルタの設定透過光波長は該各光加入者端末毎に異なることを特徴とする光リフレクタを用いた光線路監視システム
  2. 設定監視光透過フィルタは設定波長とは異なる波長の監視光を分岐光導波路から外れる方向に反射させる波長選択反射フィルタとしたことを特徴とする請求項1記載の光リフレクタを用いた光線路監視システム
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