JP3580530B2 - 車両用スマートエントリシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、携帯機を携帯したユーザの車両への接近/離間によりドアのアンロック/ロックを行い、車室内にてイグニッションスイッチのキー挿入部に差し込まれたメインキーから送信される識別コード信号を、予め登録されたコード内容と照合して両者が一致していればイグニッションスイッチを回転可能にする車両用スマートエントリシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車において、キーからの送信信号を車両側の受信機で受信することで、キーをドア錠に差し込まずにロック/アンロックを行うキーレスエントリシステムが実用化されているが、近年では、特開平5−106376号公報等に記載のように、ドライバが携帯機を持って車両に接近/離間することにより、ドアのアンロック/ロックを行うことが可能なスマートエントリと称されるシステムも開発されている。
【0003】
一方、車両盗難に対する安全策として、例えば特開平10−297432号公報に記載のように、ドライバが携帯するタグ(或いはカードキー)に固有のIDコードを記憶し、このタグから無線信号により送信されるIDコードを車両側の受信機で読み取り、読み取ったIDコードと車両側に登録されているIDコードとが一致する場合のみ、イグニッションスイッチの操作を許容するいわゆるイモビレーション機能を持ったシステムも種々開発されている。
【0004】
更に、最近では、上記したスマートエントリ機能とイモビレーション機能の両方を兼ね備えたスマートエントリシステムも提案されている。この種のスマートエントリシステムでは、システム全般を制御するマイクロコンピュータ等から成るスマートエントリECUにより、携帯機を携帯したユーザの車両への接近/離間を認識してドアのアンロック/ロックを行い、車室内にて携帯機、或いはイグニッションスイッチのキーシリンダに抜差自在に差し込まれるメインキーから送信される識別コード信号をスマートエントリECUにより受信してそのコード内容と予め登録されたコード内容とを照合し、両者が一致していればイグニッションスイッチを回転可能にするようになっている。
【0005】
ところで、このスマートエントリシステムには、通常故障診断機能が設けられ、サービスツールである故障診断装置と接続されるテスト端子がスマートエントリECUに備えられ、このテスト端子に故障診断装置が接続された状態で、例えば次のような手順で診断が行われる。
【0006】
即ち、図4に示すように、イグニッションスイッチがオフの状態で(S1)、イグニッションスイッチのキーシリンダにメインキーが差し込まれ(S2)、その後所定時間(例えば10秒)以内にスマートエントリECUのテスト端子に故障診断装置が接続されてテスト端子がオンされると(S3)、スマートエントリによるドアロック/アンロック機能の診断が開始される(S4)。このとき、テスト端子に故障診断装置が接続されることにより、テスト端子が故障診断装置の内部回路によって接地(GND)されてテスト端子オンの状態となり、テスト端子のオンによりスマートエントリECUはシステムの故障診断モードに移行する。
【0007】
そして、スマートエントリによるドアロック/アンロック機能の診断が終了すると(S5)、イグニッションスイッチがオンされることにより(S6)、イモビレーション機能の診断が開始され(S7)、イモビレーション機能の診断が終了すると(S8)、その後テスト端子と故障診断装置との接続が解除されてテスト端子がオフされ(S9)、故障診断モードが終了する。
【0008】
この故障診断装置には、一般に発光ダイオードから成るインジケータランプが設けられており、装置から点滅駆動信号が出力され、故障がないときにはインジケータランプが一定周期で点滅を繰り返し、故障があればその内容に応じたコード形式の点滅駆動信号によりインジケータランプが点滅し、その点滅パターンによるコードを判読することによって故障内容を知ることができるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した構成の場合、スマートエントリシステムの配線上のトラブルにより、テスト端子が短絡されて回路的に接地(GND)された状態になっていると、テスト端子に故障診断装置を接続していないにも拘わらず、スマートエントリECUが故障診断モードに移行し、システムが正常に動作しないという問題があった。
【0010】
また、上記した故障診断モードでは、スマートエントリによるドアロック/アンロック機能の診断がいつ開始、終了したのかわからず、特に終了のタイミングが不明であることから、イモビレーション機能の診断開始のためにいつイグニッションスイッチをオンしてよいかわからずに、無駄な時間を費やすことになって故障診断モードの作業時間の長期化を招くという問題もあった。
【0011】
この発明が解決しようとする課題は、テスト端子の短絡が発生していてもシステムが正常に動作するようにし、故障診断モードにおけるドアロック/アンロック機能の診断の開始、終了を報知できるようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明における車両用スマートエントリシステムは、携帯機の車両への接近/離間を制御部により認識し、前記制御部によりドアロック駆動部を制御してドアのアンロック/ロックを行うドアロック/アンロック機能を備えるとともに、キーシリンダが設けられたイグニッションスイッチを有する車室内にて前記携帯機、或いは前記イグニッションスイッチのキーシリンダに抜差自在に差し込まれるメインキーから送信される識別コード信号を前記制御部により受信してそのコード内容と予め登録されたコード内容とを照合し、両者が一致していれば前記イグニッションスイッチを回転可能にするイモビレーション機能を備えた車両用スマートエントリシステムにおいて、故障診断装置の内部回路に接続されるテスト端子を前記制御部に設け、前記イグニッションスイッチに前記キーシリンダの押し込み時にオンする補助スイッチを設け、前記テスト端子は、前記故障診断装置の内部回路に接続されると接地されるもので、前記制御部は、前記テスト端子が接地され、かつ前記補助スイッチがその接地から所定時間内に予め定める複数回オンされたことを条件に故障診断モードに移行することを特徴としている。
【0013】
このような構成によれば、補助スイッチが所定時間内に予め定める複数回オンされたことを条件に故障診断モードに移行するため、システムの配線上のトラブルにより、テスト端子が短絡されて回路的に接地(GND)された状態になっていたとしても、勝手に故障診断モードに移行することを防止でき、システムを正常に動作させることが可能である。
【0014】
また、本発明における車両用スマートエントリシステムは、前記故障診断モードに移行すると、前記イグニッションスイッチがオフの状態のまま前記ドアロック/アンロック機能の診断を開始し、前記イグニッションスイッチが作業者により回転されて該イグニッションスイッチがオンにされると、前記イモビレーション機能の診断を開始するように構成されており、前記制御部は、故障診断モードにおけるドアロック/アンロック機能の診断開始時及び診断終了時に前記ドアのロック/アンロックを複数回繰り返して診断開始及び診断終了を報知すべく前記ドアロック駆動部を制御することを特徴としている。
【0015】
このような構成によれば、故障診断モードでは、イグニッションスイッチがオフの状態のままドアロック/アンロック機能の診断が開始され、イグニッションスイッチが作業者により回転されて該イグニッションスイッチがオンにされると、イモビレーション機能の診断が開始される。ここで、ドアロック/アンロック機能の診断開始時及び診断終了時にドアのロック/アンロックが複数回繰り返されるため、診断開始及び診断終了のタイミングを容易に把握することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態について図1ないし図3を参照して説明する。但し、図1はブロック図、図2は動作説明図、図3は動作説明用フローチャートである。
【0017】
図1に示すように、カード型の携帯機としての電子カードキー1を携帯したドライバが、車両(図示せず)の例えば運転席側ドアミラー等に内蔵されている室外検知用アンテナ2の送信エリア内に入ると、室外検知用アンテナ2を介してスマートエントリECU3から発信される起動信号が電子カードキー1により受信されて電子カードキー1が起動する。このとき、室外検知用アンテナ2の送信エリアは、その出力パワーからほぼ運転席側のドア付近に限られる。
【0018】
そして、起動した電子カードキー1からは無線信号によるアンロックのための信号が送信され、この信号がスマートエントリチューナ4により受信され、スマートエントリECU3によりこの信号の受信、つまり電子カードキー1の車両への接近が認識されると、ドアロックECU5が制御されてドアロックモータ6がドアをアンロックすべく駆動され、ドアのアンロックが行われる。ここで、ドアロックECU5及びドアロックモータ6により、ドアロック駆動部が構成されている。
【0019】
一方、これとは逆に、電子カードキー1を携帯したドライバが室外検知用アンテナ2の送信エリア外に出ると、ドアが閉じられ、かつ電子カードキー1がこの送信エリア外に出たことを条件に、スマートエントリECU3により電子カードキー1の車両からの離間が認識されてドアロックECU5が制御され、ドアロックモータ6がドアをロックすべく駆動されてドアのロックが行われる。
【0020】
ところで、ドライバが電子カードキー1を持って運転席に着座すると、運転席シート内に埋設されている室内検知用アンテナ8を介して、スマートエントリECU3からイモビレーション機能(以下、イモビ機能と称する)の起動信号が設定された時間継続して送信され、電子カードキー1によりこの起動信号が受信されて電子カードキー1のイモビ機能が起動する。
【0021】
このとき、室内検知用アンテナ8を介して起動信号が送信されると、上記した室外検知用アンテナ2からの起動信号の送信は停止し、イグニッションスイッチ(以下、IGスイッチと称する)に設けられた後述のイグニッションノブがOFF位置に戻されるか、或いはメインキーが抜かれることにより、室外検知用アンテナ2から再び起動信号が送信されるようになっている。
【0022】
そして、電子カードキー1から予め設定されたIDコード信号が送信され、このIDコード信号がスマートエントリチューナ4により受信され、スマートエントリECU3により、受信されたIDコード信号のコード内容と、スマートエントリECU3に内蔵のROM等に予め登録されているIDコードのコード内容とが照合され、両者が一致すればスマートエントリECU3によりイグニッションノブ回転防止用ソレノイド9が励磁され、ソレノイド9の励磁によりIGスイッチのキーシリンダに係止していた係止ピンが外れてイグニッションノブが回転可能な状態になる。
【0023】
ここで、イグニッションノブは、後述するメインキーを差し込まずに操作できるように、IGスイッチのキーシリンダのキー挿入部に操作用摘みが形成されたものである。従って、通常のキーシリンダにメインキーを差し込んで少し押し込みながら回すのと同じように、このイグニッションノブを摘んで少し押し込みながら回すことにより、IGスイッチがOFF位置からACC(アクセサリ)位置、IGON(イグニッションオン)位置を経てSTART位置へと回転することができるようになる。
【0024】
一方、メインキー11によるIGスイッチの操作も可能で、メインキー11がIGスイッチのキーシリンダに差し込まれると、メインキー11に内蔵されているIDコード送信機からIDコード信号が送信され、このIDコード信号が、IGスイッチ近傍に設けられたイモビアンテナ12を介してスマートエントリECU3により受信される。
【0025】
そして、上記した電子カードキー1からのIDコード信号の場合と同様に、スマートエントリECU3により、受信されたメインキー11からのIDコード信号のコード内容と、スマートエントリECU3の内蔵ROM等に予め登録されているIDコードのコード内容とが照合され、一致すればスマートエントリECU3によりイグニッションノブ回転防止用ソレノイド9が励磁され、IGスイッチが回転可能な状態になる。
【0026】
ところで、IGスイッチには、キーシリンダの押し込みに連動してオンする補助スイッチ15が設けられ、従来と同様に、サービスツールである故障診断装置と接続されるテスト端子16がスマートエントリECU3に設けられており、テスト端子16に故障診断装置が接続された状態で、補助スイッチ15が所定時間(例えば、10秒)内に予め定められた回数である3回オンされたことを条件にスマートエントリECU3は故障診断モードに移行するようになっている。
【0027】
更に、スマートエントリECU3は、故障診断モードにおけるスマートエントリによるドアロック/アンロック機能の診断開始時及び診断終了時にドアのロック/アンロックの反転を2回繰り返して診断開始及び診断終了を報知すべくドアロックECU5を制御し、ドアロックモータ6を駆動する。このスマートエントリECU3による故障診断モードの移行処理が制御部に相当する。
【0028】
尚、図1において、20はカーテシランプの点灯、消灯を制御するためにドアの開、閉に応じてオン、オフするカーテシスイッチ、21はドアのロック、アンロックに応じてオン、オフするドアロックスイッチ、22はメインキー11のIGスイッチへの差し込みを検出するキー挿入スイッチ、23はイグニッションノブのOFF位置への戻し忘れ及びメインキー11の抜き忘れを報知する警告ブザー、24はEFI(電子燃料噴射装置)用ECUである。
【0029】
ところで、故障診断装置には発光ダイオードから成るインジケータランプが設けられ、この装置から故障の有無や故障の内容によって異なるコード内容の点滅駆動信号が出力されるようになっている。
【0030】
即ち、故障がないときには、図2(a)に示すように、テスト端子16が接地(GND)されてオン状態のときに、故障診断装置から一定周期でハイ、ローに反転する点滅駆動信号が出力され、同図(b)に示すように、インジケータランプが一定周期で点滅を繰り返す。
【0031】
一方、故障がある場合、故障内容に応じた故障コードが予め割り付けられており、故障診断装置からは故障内容を表わすコードの内容に応じてハイ、ローに反転する点滅駆動信号が出力され、同図(c)に示すように、このような点滅駆動信号によりインジケータランプが点滅し、その点滅パターンによるコードを判読することにより故障内容を知ることができるのである。
【0032】
次に、故障診断モードの移行動作について図3のフローチャートを参照して説明する。
【0033】
図3に示すように、IGスイッチがオフの状態で(S21)、IGスイッチのキーシリンダにメインキー11が差し込まれ(S22)、その後所定時間(例えば10秒)以内にスマートエントリECU3のテスト端子16に故障診断装置が接続されてテスト端子16がオンされ(S23)、このテスト端子16のオンから所定時間(例えば10秒)以内に補助スイッチ15が3回オンされることにより(S24)、スマートエントリによるドアロック/アンロック機能の診断が開始される(S25)。
【0034】
このとき、テスト端子16に故障診断装置が接続されることにより、テスト端子16が故障診断装置の内部回路によって接地(GND)されてオンの状態となり、テスト端子16のオンによりスマートエントリECU3はシステムの故障診断が可能な状態になる。
【0035】
また、スマートエントリによるドアロック/アンロック機能の診断が開始すると、スマートエントリECU3によりドアロックECU5が制御され、ドアロックモータ6が駆動されてドアのロック/アンロックの反転動作が2回繰り返され、スマートエントリによるドアロック/アンロック機能の診断開始が報知される。
【0036】
そして、スマートエントリによるドアロック/アンロック機能の診断が終了すると(S26)、このときもスマートエントリECU3によりドアロックECU5が制御され、ドアロックモータ6が駆動されてドアのロック/アンロックの反転動作が2回繰り返され、スマートエントリによるドアロック/アンロック機能の診断終了が報知される。
【0037】
その後、IGスイッチがオンされることにより(S27)、イモビ機能の診断が開始され(S28)、イモビ機能の診断が終了すると(S29)、その後テスト端子16と故障診断装置との接続が解除されてテスト端子16がオフされることにより(S30)、故障診断モードが終了する。
【0038】
このように、テスト端子16のオンの後、所定時間(例えば10秒)以内に補助スイッチ15が予め定められた3回オンされたことを条件にスマートエントリECU3が故障診断モードに移行するため、システムの配線上のトラブルにより、テスト端子16が短絡されて回路的に接地(GND)された状態になっていたとしても、勝手に故障診断モードに移行することが防止される。
【0039】
従って、上記した実施形態によれば、システムの配線上のトラブルにより、テスト端子16が短絡されていても、故障診断モードに勝手に移行することを防止してシステムを常に正常に動作させることができる。
【0040】
また、ドアロック/アンロック機能の診断開始時及び診断終了時にドアのロック/アンロックの反転動作が2回繰り返されることで、診断開始及び診断終了のタイミングを容易に把握することができ、従来のように、特に診断終了のタイミングがわからずにイモビ機能の診断開始のためにいつIGスイッチをオンしてよいかわからず、無駄な時間を費やすことを防止でき、故障診断モードの作業時間の長期化を未然に防止することが可能になる。
【0041】
なお、上記した実施形態では、メインキー11だけでなく、メインキー11を差し込まずにイグニッションノブを摘んで少し押し込みながら回すことにより、IGスイッチを回転できるようにした場合について説明しているが、必ずしもこのようなイグニッションノブを設ける必要はなく、メインキー11によってのみIGスイッチを回転可能にする場合であっても、本発明を適用可能であるのは勿論である。
【0042】
また、上記した実施形態では、故障診断モードへの移行条件として補助スイッチ15を3回オンする場合について説明したが、補助スイッチ15をオンする回数は3回に限定されるものではなく2回或いは4回以上であっても構わない。
【0043】
また、上記した実施形態では、故障診断モードにおけるドアロック/アンロック機能の診断開始時及び診断終了時に、ドアのロック/アンロックを2回繰り返して診断開始及び診断終了を報知しているが、必ずしもこのような報知を行わなくてもよい。
【0044】
また、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、システムの配線上のトラブルにより、テスト端子が短絡されて回路的に接地(GND)された状態になっていたとしても、勝手に故障診断モードに移行することを防止でき、システムを正常に動作させることができ、信頼性の高い故障診断を効率よく行うことが可能になる。
【0046】
また、請求項2に記載の発明によれば、ドアロック/アンロック機能の診断時にドアのロック/アンロックの繰り返し動作から、診断開始及び診断終了のタイミングを容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態のブロック図である。
【図2】この発明の一実施形態の動作説明図である。
【図3】この発明の一実施形態の動作説明用フローチャートである。
【図4】従来例の動作説明用フローチャートである。
【符号の説明】
1 電子カードキー(携帯機)
3 スマートエントリECU(制御部)
5 ドアロックECU(ドアロック駆動部)
6 ドアロックモータ(ドアロック駆動部)
11 メインキー
15 補助スイッチ
16 テスト端子
Claims (2)
- 携帯機の車両への接近/離間を制御部により認識し、前記制御部によりドアロック駆動部を制御してドアのアンロック/ロックを行うドアロック/アンロック機能を備えるとともに、キーシリンダが設けられたイグニッションスイッチを有する車室内にて前記携帯機、或いは前記イグニッションスイッチのキーシリンダに抜差自在に差し込まれるメインキーから送信される識別コード信号を前記制御部により受信してそのコード内容と予め登録されたコード内容とを照合し、両者が一致していれば前記イグニッションスイッチを回転可能にするイモビレーション機能を備えた車両用スマートエントリシステムにおいて、
故障診断装置の内部回路に接続されるテスト端子を前記制御部に設け、
前記イグニッションスイッチに前記キーシリンダの押し込み時にオンする補助スイッチを設け、
前記テスト端子は、前記故障診断装置の内部回路に接続されると接地されるもので、
前記制御部は、前記テスト端子が接地され、かつ前記補助スイッチがその接地から所定時間内に予め定める複数回オンされたことを条件に故障診断モードに移行する
ことを特徴とする車両用スマートエントリシステム。 - 前記故障診断モードに移行すると、前記イグニッションスイッチがオフの状態のまま前記ドアロック/アンロック機能の診断を開始し、前記イグニッションスイッチが作業者により回転されて該イグニッションスイッチがオンにされると、前記イモビレーション機能の診断を開始するように構成されており、
前記制御部は、故障診断モードにおけるドアロック/アンロック機能の診断開始時及び診断終了時に前記ドアのロック/アンロックを複数回繰り返して診断開始及び診断終了を報知すべく前記ドアロック駆動部を制御することを特徴とする請求項1に記載の車両用スマートエントリシステム。
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