JP3580460B2 - 電動車椅子用異常報知装置 - Google Patents

電動車椅子用異常報知装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば搬送車、電気自動車、補助動力付き人力車両等に搭載される電動車椅子用異常報知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、搬送車、電気自動車、補助動力付き人力車両等においては、例えば車両が故障したことを示すランプ表示等が種々に採用されている。ところで、車両等で修理工が車両の故障等の異常箇所を知る手段として、主に以下のような方法がある。例えば、▲1▼故障等の異常を示す表示部の他に、故障等の異常箇所を示す専用の回路、操作部、表示部を車両にもともと搭載する方法、▲2▼故障等の異常表示用の専用ツールを故障時に外部から接続して用いる方法、さらに▲3▼故障等の異常箇所の表示器のみを搭載し、故障が起こったら「故障発生」を示す表示は行わずに、いきなり「〜が故障した」等という表示を行う方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、▲1▼の場合は、余分な配置スペースが必要で、かつ重量増加となるため、居住性、車両運転性が低下し、またコストアップとなり高価な製品となる。また、▲2▼の場合には、専用ツールを外部接続する場合、大方の場合は車両を分解する必要があり、時間が掛かり、かつ工賃が高くなる。さらに、▲3▼の場合は、顧客は「故障した」という情報だけが欲しい場合が殆どであり、故障箇所(比較的複雑な情報)を顧客に表示することは、無用の混乱が起きやすいし、あまり必要な情報ではない。それでも故障箇所を表示する場合、分かり易く表示する必要があるが、コストが高くなる。
【0004】
このように、故障時、故障である旨のみ知らせる報知装置があり、故障内容を修理者が知りたい場合、外部から検査装置を制御装置に接続して調査するが、故障内容を調査する度に検査装置を持っていく必要があり、面倒である。
【0005】
また、故障時、故障である旨及び故障内容を同時に知らせる報知装置があり、顧客は故障か否かだけを知りたいのが通常であり、故障内容までは知らせる必要がなく、知らせるとかえって無用の混乱が生じ易い。
【0006】
この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、顧客に無用の混乱を生じさせることなく、容易に故障等の異常を知らせることができる電動車椅子用異常報知装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
請求項1記載の発明の電動車椅子用異常報知装置は、
正常走行時に操縦者が制御装置を制御するための操作子と、
複数種類の異常を検知すると共に前記異常の種類を判別する異常判断手段と、
前記異常判断手段が前記複数種類の異常の内少なくとも1つの異常を検知し、かつ、前記操作子が通常の制御でなされる操作と異なる予め決められた特別の操作がなされた時、前記検知した異常の種類を報知する異常処理手段と、
を備える電動車椅子用異常報知装置であり、
前記異常処理手段は、正常走行時に操縦者へ情報を伝える報知手段を備え、
前記複数の種類の異常の内少なくとも1つの異常を検知した時、異常が発生したことを前記報知手段により報知し、
前記操作子の前記特別の操作がなされた時、前記報知に替えて前記異常の種類を前記報知手段により報知するようにし、
前記正常走行時には操縦者が扱う前記操作子及び前記報知手段を、前記異常の発生には前記異常の種類を報知するための前記操作子及び前記報知手段として使用可能であることを特徴とする。
【0008】
操作子が通常の制御でなされる操作と異なる予め決められた特別の操作がなされた時、検知した異常の種類を報知し、顧客に無用の混乱が生じさせることなく、容易に故障等の異常を知らせることができる。また、異常内容を報知させるために操作する操作子は、制御装置を制御する際に通常使用されるものなので、特別な操作子を設ける必要がなく、よって装置のコンパクト化、コスト低減が図れる。
【0010】
異常が発生したことを報知する報知手段と同一の報知手段を使って、異常の種類も報知するようにしたので、部品点数を削減でき、一層装置のコンパクト化、コスト低減化が図れ、顧客にも異常を報知することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施形態について説明する。
【0012】
この第1の実施の形態は、電動車両の電動車椅子に搭載した電動車椅子用異常報知装置を示し、図1は電動車椅子用異常報知装置の構成図である。
【0013】
この電動車両である電動車椅子1には、走行装置2、操作部3及び制御装置4が備えられている。走行装置2は、右側ホイール走行部20と左側ホイール走行部21とを有し、それぞれモータ22,23が備えられている。それぞれのモータ22,23は、制御装置4からの通常走行指令に基づきモータ制御部24,25により駆動される。モータ22,23の回転数情報を、回転数センサ26,27で検出し、この検出情報を制御装置4に送る。
【0014】
操作部3には、自走用操作部30と介助用操作部31が備えられている。自走用操作部30と介助用操作部31には、それぞれ電源スイッチ32,33、最高速度切替スイッチ34,35、故障発生表示用赤ランプ36,37が備えられ、自走用操作部30ではジョイスティック38で走行操作が行われ、介助用操作部31では前後進スイッチ39で走行操作が行われる。これらの最高速度切替スイッチ34,35、ジョイスティック38及び前後進スイッチ39で制御装置4を制御するための操作子Cを構成している。電源スイッチ32,33は、いずれかがONされるとシステムが起動して、いずれもOFFされるとシステムが終了する。
【0015】
制御装置4には、コントロールボード40に故障発生警報用ブザー41とCPU42が備えられている。CPU42は、通常走行モード部43、故障停止モード部44及び故障表示サービスモード部45を有している。通常走行モード部43は、各部異常監視手段46により走行装置2のモータ制御部24,25及びモータ22,23の状態、回転数センサ26,27の各出力、操作部3の電源スイッチ32,33、最高速度切替スイッチ34,35、ジョイスティック38及び前後進スイッチ39による各出力を監視する。各部異常監視手段46の監視により各出力を予め設定された設定値と比較し、設定値からはずれていないときには故障等の異常がないと判断し、この場合には通常走行指令手段47が作動して走行装置2のモータ制御部24,25を作動させる。一方、各部異常監視手段46の監視により各出力を設定値と比較し、設定値からはずれているときには故障等の異常があると判断し、この場合には故障発生出力により故障停止モード部44が機能し、通常走行モード部43により複数種類の異常を検知すると共に異常の種類を判別する異常判断手段Aが構成される。
【0016】
故障停止モード部44では、故障発生表示指令手段48により故障箇所表示モードへ入る判断手段49が作動し、故障表示サービスモード部45へ移行する。故障表示サービスモード部45では、故障箇所表示指令手段50により故障発生表示用赤ランプ36,37、故障発生警報用ブザー41を作動させる。
【0017】
故障停止モード部44及び故障表示サービスモード部45、故障発生表示用赤ランプ36,37、故障発生警報用ブザー41により異常処理手段Bが構成され、異常処理手段Bは、異常判断手段Aが複数種類の異常の内少なくとも1つの異常を検知し、かつ、操作子Cが通常の制御でなされる操作と異なる予め決められた特別の操作がなされた時、その出力に基づき検知した異常の種類を報知する。
【0018】
操作子Cが通常の制御でなされる操作と異なる予め決められた特別の操作がなされた時、検知した異常の種類を報知し、顧客に無用の混乱を生じさせることなく、容易に故障等の異常を知らせることができる。また、異常内容を報知させるために操作する操作子Cは、制御装置4を制御する際に通常使用されるものなので、特別な操作子を設ける必要がなく、よって装置のコンパクト化、コスト低減が図れる。
【0019】
また、異常処理手段Bは、故障発生表示用赤ランプ36,37、故障発生警報用ブザー41から構成される報知手段Dを備えており、複数の種類の異常の内少なくとも1つの異常を検知した時、異常が発生したことを報知手段Dにより報知し、操作子Cの特別の操作がなされた時、報知に替えて、例えば故障発生表示用赤ランプ36,37の点滅回数、点灯時間等点灯パターンを変えて、または故障発生警報用ブザー41の警報回数、警報時間等警報パターンを変えて、異常の種類を報知手段Dにより報知するようにしている。異常が発生したことを報知する報知手段と同一の報知手段を使って、異常の種類も報知するようにしたので、部品点数が削減でき、一層装置のコンパクト化、コスト低減化が図れ、顧客にも異常を報知することができる。
【0020】
また、最高速度切替スイッチ35を介助用操作部31にも配置して、この最高速度切替スイッチ35を特別な操作で作動させるようにしており、故障等で自走用操作部30または介助用操作部31の一方の最高速度切替スイッチ34,35が使用不可でも、他方の最高速度切替スイッチ34,35を使って異常の種類を把握することができる。
【0021】
次に、図2及び図3のさらに電動車椅子の具体的な第2の実施の形態について説明する。図2はこの発明の実施形態を含む制御回路の構成を示すブロック図である。図3は同実施形態における故障検出動作例を示すフローチャートである。
【0022】
電動車椅子に適用されるものであり、図2において符号131は乗員用の操作パネル、132は蓄電池等の電源、133,134は左右の車輪を回転させるモータ、135,136は各モータ133,134の回転を駆動するモータ制御部である。
【0023】
各モータ133,134には、それらの回転速度を検出する車速センサ133a,134aがそれぞれ設けられている。さらに、各モータ133,134と各モータ制御部135,136の間の通電路には、過電流を遮断する安全装置としてリレー137,138が介挿されており、これを介して各モータ133,134に電流が供給されるようになされている。すなわち、リレー137,138は、通常の通電時にはオン状態になっているが、短絡等の異常発生時にはオフとなり、モータ133,134に過電流が流れるのを防止するようになっている。図示の状態で、リレー137,138はオフである。リレー137,138の各共通端子と、モータ133,134との間には、モータ電流検出部133b,134bが介挿されており、モータ電流検出部133b,134bは、この間を流れる電流に応じた電流検出信号を出力する。
【0024】
符号139はLEDからなる警告灯、140は警告ブザーを示し、これらの警告灯139と警告ブザー140は、リレー137,138の可動接点が溶着した等の異常が発生したことを乗員に知らせるために設けられている。符号111は、コントローラを示し、このコントローラ111は、CPU112、メモリ等のハードウエアによって構成されている。
【0025】
操作パネル131には、コントローラ111ヘ電流を供給する回路の開閉を行う電源スイッチ131aが設けられている。電源スイッチ131aがONされるとシステムが起動して、OFFされるとシステムが終了する。
【0026】
また、操作パネル131には、各車輪の前進・後進操作及び速度制御のためのジョイスティック(速度制御操作子)131b、高速と低速との切り替えを行う高速低速切替スイッチ131cとが設けられている。乗員がジョイスティック131bを傾倒させると、ジョイスティック131bは、その傾倒角に応じた電圧を出力する。
【0027】
CPU112には、入力インターフェース127a〜127dから各種信号出力やスイッチ出力が取り込まれると共に、CPU112は、出力インターフェース127e,127fから各種指令値等の制御信号を外部ヘ出力する。CPU112は、所定のプログラムに基づいて動作し、各種機能を果たす。図では、これら各機能別にジョイスティック入力部113、指令車速計算部114等と想定してブロック表示し、以下、各ブロックの機能として説明を行う。なお、これらのCPU112の機能をハードウエアによって行わせることも可能である。
【0028】
さて、ジョイスティック131bから出力された電圧は、入力インターフェース127aによってA/D変換されて、ジョイスティック入力部113に入力される。ジョイスティック入力部113は、デジタル変換された電圧値に基づいて傾倒角信号を出力する。このようにして、傾倒角信号は、ジョイスティック131bの傾倒角に応じた値をとる。なお、傾倒角信号には、前後方向成分と左右方向成分があり、例えばジョイスティック131bが前方に傾倒されたときは前後方向成分が正の値、後方に傾倒されたときは前後方向成分が負の値をとる。
【0029】
指令車速計算部114は、高速低速切替スイッチ131cから入力インターフェース127bによって高速信号または低速信号が入力され、ジョイスティック入力部113からの傾倒角信号に基づき、各車輪を回転させるべき速度を算出し、左右の車輪ごとに別個の指令車速信号を出力する。PWM波計算部115は、指令車速信号に基づき制御信号となるPWM波を左右の車輪ごとに出力し、左右の各モータ制御部135,136を制御する。これにより、各モータ制御部135,136からモータ133,134に与える通電量が制御され、モータ133,134の回転速度、すなわち各車輪の速度が制御される。車速計算部116は、車速センサ133a,134aから入力された車速検出信号を受信し、実際の左右の各車輪の速度を算出して、実車速信号を出力する。PWM波計算部115は、この実車速信号を取り入れて、各モータ制御部135,136をフィードバック制御する。
【0030】
モータ電流検出部133b,134bからの電流検出信号は、入力インターフェース127cによりA/D変換され、変換されたデジタル信号は電流計算部119に取り入れられる。そして、電流計算部119は、これに基づいて、左右のモータ133,134に流れる実電流値を算出し、実電流信号を出力する。
【0031】
異常検出部120は、電流計算部119からの実電流信号に基づいて、いずれかまたは両方のモータ133,134に異常が発生したか否か判断する。例えば、実電流の検出値が設定値、通常流れないような大きな電流値を越えて一定時間以上検出されたとき異常とされる。また、異常検出部120は、電流計算部119からの実電流信号に基づいて、いずれかまたは両方のリレー137,138の可動接点が溶着した等の異常が発生したか否か判断する。
【0032】
また、異常検出部120は、車速計算部116からの実車速信号に基づいて、いずれかまたは両方の車速センサ133a,134aに異常が発生したか否か判断する。例えば、左右のモータ133,134への通電指令を出力しているのに、車速センサ133a,134aの出力がないとき、または設定値、例えば通常走行では出力されないような大きな車速以上を検出したとき異常とされる。
【0033】
このような異常があると判断したときには、異常検出部120は、搭乗者に報知すべくLED点灯制御部121及びブザー制御部122にオン信号を出力する。LED点灯制御部121及びブザー制御部122は、それぞれ、異常検出部120からのオン信号に応じて、出力インターフェイス127g,127hを介して警告灯139を点灯させ、また警告ブザー140に警告音を発生させる。また、タイマー123は、時間に対応する信号を出力し、時刻カウント部124は、この信号に基づいた経過時間信号を出力する。この経過時間信号は、異常検出部120に入力され、異常があるか否かの判断に供せられる。このような異常判断は、所定の時間に限って行われるものであり、この所定時間内に、異常検出部120は、リレー137,138にオフ指令信号を出力すると共に、異常検査用の通電指示信号をPWM波計算部115に向けて出力する。この時には、指令車速計算部114からの指令車速信号が出力されていたとしても、PWM波計算部115はこれを受け付けず、したがって車輪は駆動されない。
【0034】
点滅回数設定部180は、異常検出部120で検出された異常の種類によって警告灯139の点滅回数を設定する。例えば、右側モータ134の異常電流の時には1回点滅、左側モータ134の異常電流の時には2回点滅に設定する。また、右側車速センサ134aの異常の時には3回点滅、左側車速センサ133aの異常の時には4回点滅に設定する。さらに、右側リレー138の溶着異常の時には5回点滅、左側リレー137の溶着異常の時には6回点滅に設定する。
【0035】
次に、図3に基づいて故障検出動作を説明する。電源スイッチ131aがONされるとシステムが起動し(ステップa1)、警告灯モードを点灯にし、時間カウントを「0」にする(ステップb1)。ついで、故障か否かを判断し(ステップc1)、故障でない場合には、高速低速切替スイッチ131cを切り替えたか否かを判断する(ステップd1)。切り替えていない場合には、現状の速度を維持して走行し(ステップe1)、ステップg1へ移行してシステム終了を判断し、切り替えた場合には、その指令速度の変更を行い(ステップf1)、ステップg1へ移行してシステム終了を判断する。
【0036】
ステップc1で、故障の場合には、異常検出部120において故障種類を設定し(ステップi1)、警告灯モードをチェックして「点灯」の場合には(ステップj1)、一定時間警告ブザー140に警告音を発生させ(ステップk1)、警告灯139を点灯させ(ステップl1)、時間カウントの値を判断し(ステップm1)、「0」でない場合には、時間をカウントアップする(ステップn1)。時間カウントチェックを行い(ステップo1)、設定時間を越えると時間カウントを「0」にし、切替回数カウントを「0」にして(ステップp1)、ステップg1へ移行してシステム終了を判断する。
【0037】
また、ステップo1で設定時間以内で高速低速切替スイッチ131cの切り替えを判断し(ステップq1)、切り替えない場合にはステップg1へ移行してシステム終了を判断する。一方、切り替えが行われると、切替回数をカウントアップし(ステップr1)、切替回数をチェックして(ステップs1)、設定値、この実施形態では2回未満ならばステップg1へ移行してシステム終了を判断する。
【0038】
ステップs1で切替回数が設定値以上ならば、警告灯モードを「点滅」にし(ステップt1)、ステップg1へ移行してシステム終了を判断する。
【0039】
ステップm1で時間カウントの値が「0」の場合には、高速低速切替スイッチ131cの切り替えを判断し(ステップu1)、切り替えない場合にはステップg1へ移行してシステム終了を判断する。一方、切り替えが行われると、時間カウントアップし切替回数をカウントアップし(ステップv1)、ステップg1へ移行してシステム終了を判断する。
【0040】
ステップj1で警告灯モードが点滅であると、点滅回数設定部180により故障種類による点滅回数を設定し(ステップw1)、その回数だけ警告灯139を点滅させ(ステップx1)、ステップg1へ移行してシステム終了を判断する。
【0041】
この実施の形態では、故障発生時には、警告灯139を点灯させ、警告ブザー140に警告音を発生させることで、顧客に故障が発生したことを知らせる。この時、点灯パターン(点灯し放し)、ブザー発音パターン(「ピーッ」音)は1種類とし、顧客には「故障した」ことのみを知らせる。正常に動作している時(故障発生でない時)、高速低速切替スイッチ131cはその設定により車両の最高速度を制限できる機能を有する。また、同様に警告灯139も正常動作時には、「バッテリー残量少量」(この時、例えば警告ブザー140も「ピーッ」と3回鳴る。)の点滅を行い、警告等の機能を有する。
【0042】
故障発生して車両が自動停止し、警告灯139と車両本体側の警告ブザー140の「ピーッ」音により故障表示状態、故障が発生したことのみ表示している状態となった後は、高速低速切替スイッチ131cを操作すると、点滅表示命令が出力され、点滅回数設定部180が作動して予め設定された異常種類に基づき警告灯139を点滅させる。この警告灯139の点滅回数により、故障箇所を表示するようにさせる。この、故障表示状態から後の一連の操作は、主に修理工・サービスマンが行う。
【0043】
故障の直後は、警告灯139は点灯だけとなり、顧客に混乱は招かないで、「故障した」ことだけがはっきりと伝わる。また、修理工・サービスマンは、専用ツールを接続する必要が無く、操作部のスイッチの操作で故障箇所を点滅回数で表示できるので、迅速に故障箇所を特定でき、修理の迅速化、修理工賃の低減化が可能である。
【0044】
なお、報知手段Dは、警告灯139に替えて警告ブザー140を用いて同様に報知することができるが、警告ブザー140に替えた場合には、故障発生直後は警告ブザー140を一定時間ならせるにとどめ、「故障発生」を顧客に通知する。
【0045】
故障発生後、故障部の一定の操作により警告ブザー140を断続音で発音させ、継続回数で故障箇所を知らせる。
【0046】
次に、図4及び図5のさらに電動車椅子の具体的な第3の実施の形態について説明する。図4はこの発明の実施形態を含む制御回路の構成を示すブロック図である。図5は同実施形態における故障検出動作例を示すフローチャートである。
【0047】
この第3の実施の形態で、図2及び図3に示す第2の実施の形態を同じ構成のものは同じ符号を付して説明を省略する。
【0048】
この第3の実施の形態では、自走用操作部200と、介助用操作部201が備えられている。自走用操作部200には、電源スイッチ131a、ジョイスティック131bが設けられ、ジョイスティック131bから出力された電圧は、入力インターフェース127mによってA/D変換されて、ジョイスティック入力部113に入力される。介助用操作部201には、電源スイッチ131a、前後進スイッチ131dが設けられ、前後進スイッチ131dから出力された前進信号または後進信号は指令車速計算部114へ送られる。前後進スイッチ131dは、一方側へ押すと前進位置aへ接続され、他方側へ押すと後進位置bに接続され、手を離すと中立位置cになる。自走用操作部200及び介助用操作部201の両電源スイッチ131aは、いずれかがONされるとシステムが起動して、いずれもOFFされるとシステムが終了する。
【0049】
異常発生と停止状態において、介助用操作部201の前後進スイッチ131dを前進位置aまたは後進位置bに押しながら自走用操作部200のジョイスティック131bを左右方向へ倒すと、異常の種類を表示するモードになり、点滅回数設定部180が作動して故障検出する。
【0050】
次に、図5に基づいて故障検出動作を説明する。自走用操作部200及び介助用操作部201の両電源スイッチ131aのいずれかがONされ、このシステムの起動により(ステップa2)、警告灯モードを点灯にする(ステップb2)。ついで、故障か否かを判断し(ステップc2)、故障でない場合には、高速低速切替スイッチ131cを切り替えたか否かを判断する(ステップd2)。切り替えていない場合には、現状の速度を維持して走行し(ステップe2)、ステップn2へ移行してシステム終了を判断し、切り替えた場合には、その指令速度の変更を行い(ステップf2)、ステップn2へ移行してシステム終了を判断する。
【0051】
ステップc2で、故障の場合には、異常検出部120において故障種類を設定し(ステップg2)、警告灯モードをチェックして「点灯」の場合には(ステップh2)、一定時間警告ブザー140に警告音を発生させ(ステップi2)、警告灯139を点灯させる(ステップj2)。自走用操作部200のジョイスティック131bが左右方向へ傾倒を判断し(ステップk2)、左右方向へ傾倒していない場合には、ステップn2へ移行してシステム終了を判断する。
【0052】
また、ステップk2でジョイスティック131bが左右方向へ傾倒すると、介助用操作部201の前後進スイッチ131dが前進位置aか否かを判断し(ステップl2)、前進位置aの場合には、警告灯モードを「点滅」にし(ステップm2)、ステップn2へ移行してシステム終了を判断する。
【0053】
ステップl2で前後進スイッチ131dが前進位置aでない場合には、後進位置bか否かを判断し(ステップo2)、後進位置bの場合にはステップm2へ移行し、後進位置bでない場合にはステップn2へ移行する。
【0054】
ステップh2で警告灯モードが点滅であると、点滅回数設定部180により故障種類による点滅回数を設定し(ステップp2)、その回数だけ警告灯139を点滅させ(ステップq2)、ステップn2へ移行してシステム終了を判断する。
【0055】
この実施の形態では、自走側と介助側、各々に操作部と表示部を有する場合、操作権のある側を故障表示と故障箇所表示に用いることができる。
【0056】
例えば、図4に自走用操作部200の電源スイッチ131aと、介助用操作部201の電源スイッチ131aからの出力が入力インターフェース127o,127pを介して操作選択部150に入力され、操作選択部150は自走用操作部200と介助用操作部201の操作子の操縦のいずれを優先的に選択するかを決定し、ジョイスティック入力部113へ出力し、両方が無効にされるまで、先に有効にした自走用操作部200または介助用操作部201の操作子の操縦を操作選択部150が優先的に選択するようになされている。このため、操作選択部150が優先的に選択した操作権のある側を故障表示と故障箇所表示に用いることができる。
【0057】
【発明の効果】
前記したように、請求項1記載の発明では、操作子が通常の制御でなされる操作と異なる予め決められた特別の操作がなされた時、検知した異常の種類を報知し、顧客に無用の混乱が生じさせることなく、容易に故障等の異常を知らせることができる。また、異常内容を報知させるために操作する操作子は、制御装置を制御する際に通常使用されるものなので、特別な操作子を設ける必要がなく、よって装置のコンパクト化、コスト低減を図ることができる。
【0058】
また、異常が発生したことを報知する報知手段と同一の報知手段を使って、異常の種類も報知するようにしたので、部品点数が削減でき、一層装置のコンパクト化、コスト低減化が図れ、顧客にも異常を報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動車椅子用異常報知装置の構成図である。
【図2】第2の実施形態を含む制御回路の構成を示すブロック図である。
【図3】第2の実施形態における故障検出動作例を示すフローチャートである。
【図4】第3の実施形態を含む制御回路の構成を示すブロック図である。
【図5】第3の実施形態における故障検出動作例を示すフローチャートである。

Claims (1)

  1. 正常走行時に操縦者が制御装置を制御するための操作子と、
    複数種類の異常を検知すると共に前記異常の種類を判別する異常判断手段と、
    前記異常判断手段が前記複数種類の異常の内少なくとも1つの異常を検知し、かつ、前記操作子が通常の制御でなされる操作と異なる予め決められた特別の操作がなされた時、前記検知した異常の種類を報知する異常処理手段と、
    を備える電動車椅子用異常報知装置であり、
    前記異常処理手段は、正常走行時に操縦者へ情報を伝える報知手段を備え、
    前記複数の種類の異常の内少なくとも1つの異常を検知した時、異常が発生したことを前記報知手段により報知し、
    前記操作子の前記特別の操作がなされた時、前記報知に替えて前記異常の種類を前記報知手段により報知するようにし、
    前記正常走行時には操縦者が扱う前記操作子及び前記報知手段を、前記異常の発生には前記異常の種類を報知するための前記操作子及び前記報知手段として使用可能であることを特徴とする電動車椅子用異常報知装置。
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