JP3580277B2 - チップピックアップ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウェハから切り出され粘着シートに貼着された状態の半導体チップをピックアップするチップピックアップ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の製造工程において、半導体チップは多数のチップより成るウェハから切り出される。このチップの切り出しは、粘着シートにウェハを貼着した状態で行われ、切り出された個片チップは粘着シートから剥ぎ取られてピックアップされる。このピックアップ工程では、個片チップは粘着シートの下面側からエジェクタによって突き上げられた状態でピックアップノズルによってピックアップされる。
【0003】
このとき、粘着シートを保持した保持テーブルが水平移動することにより、チップを順次エジェクタの上方に位置させるようになっている。従来よりこの保持テーブルとして、移動動作において粘着シートの下方に配置されたエジェクタとの干渉が生じないように、片持ち式の移動テーブルが用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで近年半導体ウェハのサイズの大型化に伴い、半導体ウェハを保持する保持テーブルのサイズも大型のものが求められるようになっている。しかしながら、大型の保持テーブルに従来のような片持ち構造を適用すると、テーブル面の剛性が確保されず、保持テーブルを移動させる際にテーブル面が上下方向に振動し易い。このテーブル面の振動は、保持された粘着シートからチップを取り出す際に、安定してチップをピックアップする妨げとなる。
【0005】
そこで本発明は、十分な剛性が確保され、安定した状態でチップのピックアップを行うことができるチップピックアップ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のチップピックアップ装置は、粘着シート上に貼り付けられた状態で供給されたチップをピックアップして移送するチップピックアップ装置であって、互いに平行に並列配置された一対の第1のガイドレールに沿って移動し、この第1のガイドレールに挟まれた空間を上方に露呈させる第1の開口部を有する第1の移動テーブルと、この第1の移動テーブルを前記第1のガイドレールに沿って移動させる第1の移動機構と、前記第1のガイドレールに直交する方向に互いに平行に並列配置された一対の第2のガイドレールに沿って移動し、この第2のガイドレールに挟まれた空間を上方に露呈させる第2の開口部を有する第2の移動テーブルと、この第2の移動テーブルを前記第2のガイドレールに沿って移動させる第2の移動機構とを有し、前記第1の移動テーブルの上方に第2の移動テーブルを重ねることによって前記第1の開口部と第2の開口部とを上下に連通させた中抜き構造の位置決めテーブルと、この位置決めテーブルの上部に配置され前記第1の開口部と第2の開口部の上方を塞ぐように前記粘着シートを保持する粘着シート保持部と、この粘着シート保持部に保持された粘着シート上のチップをピックアップして移送する移送ノズルと、前記第1の開口部と第2の開口部の内側に配置され前記移送ノズルでピックアップされるチップから前記粘着シートを剥離する粘着シート剥離機構と、前記第1の移動機構と第2の移動機構を制御して前記粘着シート上のチップを前記粘着シート剥離機構の上方に位置させる制御部とを備えた。
【0007】
請求項2記載のチップピックアップ装置は、請求項1記載のチップピックアップ装置であって、前記粘着シート保持部は、粘着シートを引き伸ばした状態で保持する。
【0008】
請求項3記載のチップピックアップ装置は、請求項1記載のチップピックアップ装置であって、前記粘着シートが取り付けられた治具を保持し、保持された治具の粘着シートを上下に露呈させる開口部を有する治具ホルダと、前記開口部に挿入可能な中抜き環状構造のシート延伸部材と、このシート延伸部材を前記治具ホルダの環状開口部に挿入し、前記治具ホルダに保持された治具の粘着シートの裏面に前記シート延伸部材を当接させて前記粘着シートを面外方向へ変位させることにより、この粘着シートを延伸する粘着シート延伸機構とを含む。
【0009】
本発明によれば、第1の開口部が設けられた第1の移動テーブルの上方に第2の開口部が設けられた第2の移動テーブルを重ねることによって第1の開口部と第2の開口部とを上下に連通させた中抜き構造の位置決めテーブルの上部に、第1の開口部と第2の開口部の上方を塞ぐように粘着シートを保持する粘着シート保持部を配置することにより、位置決めテーブルの剛性を確保して粘着シートから安定したチップのピックアップを行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の斜視図、図2は本発明の一実施の形態の電子部品実装装置のウェハ位置決め部の斜視図、図3は本発明の一実施の形態の電子部品実装装置のウェハ位置決め部の断面図、図4、図5、図6、図7は本発明の一実施の形態の電子部品実装装置のウェハ位置決め部の動作説明図、図8は本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の粘着シート延伸機構の動作説明図である。
【0011】
まず図1を参照して電子部品実装装置の構成について説明する。図1において電子部品実装装置1は、基台2の側方に配設された基板供給部3、基台2に配置された基板搬送機構6、ペースト塗布機構7、部品移載機構8、ウェハ位置決め部9および治具供給部11を備えている。
【0012】
基板供給部3は基板5を収納する複数のマガジン4をストックするマガジンストッカ3aと、マガジン4を昇降させるリフタ3bを備えている。半導体チップが実装される基板5はマガジン4内に多段に収納されており、基板5はマガジンストッカ3a上を横方向にスライドしてリフタ3bに乗り移ったマガジン4から、基台2上に配設された基板搬送機構6上に押し出される。リフタ3bによってマガジン4を昇降させることにより、マガジン4内の基板5が基板搬送機構6上に順次供給される。供給された基板5は、基板搬送機構6によってX方向に搬送される。
【0013】
基板搬送機構6に沿って、ペースト塗布機構7および移載ノズル8aを備えた部品移載機構8が配設されている。ペースト塗布機構7は、基板搬送機構6上をX方向に搬送された基板5に電子部品接着用のペーストを塗布する。そして部品移載機構8の移載ノズル8aによってウェハ位置決め部9からピックアップされた半導体チップ(以下、単に「チップ」と略称する。)が基板5に移送され、ペーストが塗布された実装点にチップが搭載される。
【0014】
ウェハ位置決め部9に隣接して治具供給部11が配設されており、治具供給部11は個片のチップが分割されて貼り付けられた粘着シート16(図8参照)が取り付けられた治具15を、ウェハ位置決め部9の治具ホルダ10に供給する。治具15はマガジン14内に多段に収納されており、マガジン14はマガジン保持部13に保持されている。マガジン保持部13はマガジン昇降部12によって昇降自在となっており、マガジン保持部13を昇降させることにより、マガジン14内に収納された複数の治具15を順次ウェハ位置決め部9に供給するようになっている。
【0015】
次に図2、図3を参照して、ウェハ位置決め部9について説明する。図3(a)、(b)は、図2のA−A断面、B−B断面をそれぞれ示している。ウェハ位置決め部9は、Y方向に移動する第1の移動テーブル20の上方にX方向に移動する第2の移動テーブル27を重ねた構成の位置決めテーブル9aの上部に、治具ホルダ10を配設した構造となっている。図3に示すように、基台2の上面には、第1のガイドレール21および第1のモノキャリア22が平行にY方向に並列配置されており、第1のガイドレール21にスライド自在に嵌合したスライダ23および第1のモノキャリア22のスライダ22dは、第1の移動テーブル20の下面に固着されている。
【0016】
ここで第1のモノキャリア22は、送りねじ22b、スライダ22dに結合されたナット22cを、ガイドレールを兼ねた本体部22a内に組み込んだものである。送りねじ22bは一方側の端部に配置されたモータ22eによって回転駆動され、モータ22eは制御部18によって制御される。ここで、第1のガイドレール21およびガイドレールを兼ねた本体部22aは、1対の第1のガイドレールを構成する。第1の移動テーブル20は、第1のモノキャリア22のモータ22eを駆動することにより、1対の第1のガイドレールに沿ってY方向に移動する。すなわち第1のモノキャリア22は、第1の移動テーブル20を1対の第1のガイドレールに沿って移動させる第1の移動機構となっている。
【0017】
図2に示すように、第1の移動テーブル20は手前側の中央部分が凹状に切り欠かれ、両側に細長形状の側端部20a,20bが残ったコ字形状となっている。そして側端部20a,20bの中間は、前述の第1のガイドレールによって挟まれた空間を上方に露呈させる第1の開口部20cとなっている。
【0018】
第1の移動テーブル20の上面の側端部20a,20bには、それぞれ第2のガイドレール24および第2のモノキャリア25が平行にX方向に並列配置されており、第2のガイドレール24にスライド自在に嵌合したスライダ26および第2のモノキャリア25のスライダ25dは、第2の移動テーブル27の下面に固着されている。
【0019】
第2のモノキャリア25は、送りねじ25b、スライダ25dに結合されたナット25cを、ガイドレールを兼ねた本体部25a内に組み込んだものである。送りねじ25bは一方側の端部に配置されたモータ25eによって回転駆動され、モータ25eは制御部18によって制御される。ここで、第2のガイドレール24およびガイドレールを兼ねた本体部25aは、1対の第2のガイドレールを構成する。第2の移動テーブル27は、第2のモノキャリア25のモータ25eを駆動することにより、1対の第2のガイドレールに沿ってX方向に移動する。すなわち第2のモノキャリア25は、第2の移動テーブル27を1対の第2のガイドレールに沿って移動させる第2の移動機構となっている。
【0020】
第2の移動テーブル27の中央部は円形に切り欠かれて第2の開口部27aとなっており、第2の開口部27aの内縁部には中抜き構造の環状部材27bが上方に突出して設けられている。第2の開口部27aは、一対の第2のガイドレールによって挟まれた空間を上方に露呈させる。第1の移動テーブル20の上方に第2の移動テーブル27を重ねた構成の上記位置決めテーブル9aにおいて、第1の開口部20cと第2の開口部27aは上下に連通し、これにより中央部が上下に開放された中抜き構造の位置決めテーブル9aが形成される。
【0021】
次に、この位置決めテーブル9aの中抜き部分、すなわち第1の開口部20c、第2の開口部27aの内側に配置された粘着シート剥離機構について説明する。図3に示すように、基台2の第1のガイドレール21と第1のモノキャリア22の中間には、ガイドレール35bがY方向に配設されており、ガイドレール35bにスライド自在に嵌合したスライダ35aは、水平なスライドテーブル34の下面に固着されている。スライドテーブル34の上面には昇降部33が立設されており、昇降部33には粘着シート剥離機構32が昇降自在に装着されている。
【0022】
粘着シート剥離機構32は、上部に粘着シート16に当接する頭部32aを備えており、チップ17(図8参照)の取り出し時に粘着シート剥離機構32を上昇させて頭部32aを粘着シート16の下面に当接させ、真空吸引やニードルによるチップの突き上げ等により、移載ノズル8aでピックアップされるチップ17(図8参照)から粘着シート16を剥離する。
【0023】
図3(b)に示すように、昇降部33の一方側の側面は、基台2に立設されたポスト38に一端を固定されたスプリング37によって、ポスト38側へ付勢されている。このとき、スライドテーブル34の一方端が基台2に立設されたストッパ36に当接することにより、粘着シート剥離機構32は、上述の粘着シート剥離作業を行うための所定位置に位置する。
【0024】
また第1の移動テーブル20の側端部20bには、棒形状の押送部39が内側へ先端部を向けた方向で配設されている。図3(b)において、第1の移動テーブル20が左側に移動すると押送部39は昇降部33に当接し、これにより粘着シート剥離機構32は第1の移動テーブル20とともにY方向に水平移動する。
【0025】
第2の移動テーブル27の上面の4隅部には、送りねじ28が回転自在に立設されており、送りねじ28が螺合したナット30は、第2の移動テーブル27の上に配設された治具ホルダ10に結合されている。送りねじ28にはそれぞれプーリ29が結合されており、プーリ29および駆動プーリ(図示省略)にはベルト31が調帯されている。駆動プーリをモータ(図示省略)によって回転駆動することにより送りねじ28が回転し、これにより治具ホルダ10は第2の移動テーブル27に対して上下動する。
【0026】
治具ホルダ10は略正方形の板状部材であり、厚み方向(上下方向)の中間部分には、粘着シート16を保持した治具15が挿通可能なスリット10cが、X方向に貫通して設けられている。治具ホルダ10の中央部には、円形の開口部10aが上下に貫通して設けられており、開口部10aのサイズは、第2の移動テーブル27に設けられた環状部材27bを挿入可能な開口径となっている。
【0027】
後述するように、治具15を保持した状態の治具ホルダ10を下降させて環状部材27bを開口部10a内に挿入し、粘着シート16の裏面に環状部材27bを当接させて粘着シート16を面外方向に変位させることにより、粘着シート16はシート面方向に延伸される。
【0028】
環状部材27bは、開口部10aに挿入可能な中抜き環状構造のシート延伸部材となっており、治具ホルダ10を昇降させる昇降機構は、環状部材27bを開口部10aに挿入し、保持された治具15の粘着シート16の裏面に環状部材27bを当接させて粘着シート16を面外方向へ変位させることにより、この粘着シート16を延伸する粘着シート延伸機構となっている。そして上記構成において、シート延伸部材、粘着シート延伸機構および治具ホルダ10は、第2の移動テーブル27上に設けられている。
【0029】
治具15を治具ホルダ10に保持させた状態では、開口部10a内で上下に露呈された粘着シート16は、第1の開口部20cと第2の開口部27aの上方に位置する。すなわち治具ホルダ10は、位置決めテーブル9aの上部に配置され第1の開口部20cと第2の開口部27aの上方を塞ぐように粘着シート16を保持する粘着シート保持部となっている。
【0030】
制御部18によって第1のモノキャリア22のモータ22e、第2のモノキャリア25のモータ25eを制御することにより、治具ホルダ10はX方向およびY方向に移動する。これにより、治具ホルダ10に保持され開口部10a内に露呈された治具15の粘着シート16の任意位置を、粘着シート剥離機構32に対して位置決めすることができ、したがって粘着シート16に貼り付けられた任意のチップ17を、粘着シート剥離機構32の上方に位置させることができるようになっている。
【0031】
さらに治具ホルダ10の上面には、この開口部10aからX方向に両端面まで連続した切り欠き部10bが設けられており、後述するように治具15を治具ホルダ10に着脱する際には、治具15の端部をクランプしたクランプ部がこの切り欠き部10b内を移動するようになっている。
【0032】
この電子部品実装装置は上記のように構成されており、以下各図を参照して動作について説明する。まず、位置決めテーブル9aを駆動して治具15に取り付けられた粘着シート16上のチップ17を粘着シート剥離機構32に対して位置決めする際の位置決めエリアについて説明する。この位置決めエリアは、粘着シート16からチップ17を剥離させる剥離作業において位置決めテーブル9aおよびこれと一体的に移動する治具ホルダ10の移動範囲を示すものである。
【0033】
図4、図6は、治具ホルダ10のスリット10c内に治具15を保持させ、部品移載機構8の移載ノズル8aによって治具15からチップ17(図8参照)を基板5に移載して実装する実装動作において、粘着シート剥離機構32によって粘着シートを剥離する剥離作業時の位置決めテーブル9aの移動範囲を示している。図6(a)は、粘着シート剥離機構32の頭部32aが、治具ホルダ10の中心に一致し、環状部材27bの中心に位置した状態を示している。
【0034】
図4において太線で示すEL、一点鎖線で示すERは、位置決めテーブル9aおよび治具ホルダ10が移動する位置決めエリアAの、それぞれ左端位置および右端位置を示している。この状態では、粘着シート剥離機構32は、スライドテーブル34がストッパ36に当接して位置が固定された状態にあり、頭部32aは剥離作業用の第1位置P1にある。
【0035】
この状態で、位置決めテーブル9aが上述の位置決めエリアA内で移動することにより、前述のように治具ホルダ10に保持された治具15の粘着シート16を、粘着シート剥離機構32の頭部32aに対して位置決めすることができる。そして治具ホルダ10が位置決めエリアA内で移動する位置決め動作において、図6(b)に示すように第2の移動テーブル27に設けられた環状部材27bは、第1位置P1に位置する粘着シート剥離機構32の頭部32aとの間で干渉を生じることなくX方向、Y方向へ移動する。
【0036】
次に図8を参照して、粘着シート剥離動作について説明する。図8(a)は、制御部18によって位置決めテーブル9aの動作を制御して、治具ホルダ10に保持された粘着シート16に貼着されたチップ17を、粘着シート剥離機構32の頭部32aに位置決めした状態を示している。ここでは、粘着シート16の中央に位置するチップ17を位置決めした例を示している。
【0037】
そして、移載ノズル8aによるピックアップに際しては、粘着シート剥離機構32の頭部32aが上昇して粘着シート16の下面に当接し、粘着シート16を真空吸引して保持する。そしてこの状態で、移載ノズル8aが頭部32aの上方のチップ17を吸着してピックアップすることにより、チップ17は粘着シート16から剥離されて取り出される。なおこの場合、頭部32aの上面からニードルを突き出してチップ17を下方から突き上げるようにしてもよい。
【0038】
次に、図5、図7を参照して、治具ホルダ10に保持された治具15の交換作業について説明する。1枚の治具15に保持された粘着シート16からすべてのチップ17を取り出した後には、治具15の交換作業が行われる。この交換作業に際しては、治具ホルダ10を図8(a)に示す状態にしてチップ17がなくなった粘着シート16の延伸状態を解除するとともに、図5に示すように第1の移動テーブル20を移動させることにより、治具ホルダ10を左方に移動させ、治具ホルダ10のスリット10cの位置をマガジン14の位置に合わせる。
【0039】
この位置合わせは、第1の移動テーブル20を左方に移動させて、押送部39を昇降部33の側面に当接させ、粘着シート剥離機構32を第1の移動テーブル20とともに左方向にスライドさせることにより行われる。すなわち、図7(a)に示すように、治具ホルダ10は一点鎖線で示す位置決めエリアA(図6も参照)からはみ出し、治具交換用の位置まで移動する。これにより、粘着シート剥離機構32の頭部32aは、剥離作業時の第1位置P1から、治具交換作業時の第2位置P2まで移動する。
【0040】
したがって、第1の移動テーブル20を移動させる第1のモノキャリア22および押送部39は、粘着シート剥離機構32を粘着シート剥離作業を行う第1位置P1から交換位置側の第2位置P2へ移動させる移動機構となっている。粘着シート剥離機構32の移動機構を上記構成とすることにより、移動のための専用の駆動機構を別途設けることなく、必要時に粘着シート剥離機構32を移動させることができる。もちろん専用の駆動機構を追加して、粘着シート剥離機構32を第1の移動テーブル20の移動動作と別個に移動させるようにしてもよい。
【0041】
なお電子部品実装装置1の各部配置においては、基板搬送機構6は位置決めテーブル9aによる位置決めエリアAの上方にオーバラップする位置に配置され、治具交換作業時の第2位置P2と基板搬送機構6との間に剥離作業時の第1位置P1が位置するような配置となっている。これにより、部品移載動作時の部品移載機構8の移載ノズル8aの移動距離を短縮することができ、移載動作の効率を向上させることが可能となっている。
【0042】
次いで治具交換作業が、治具交換機構40によって行われる。図7(b)に示すように、治具交換機構40は、先端に治具15の端部を把持するチャック部43を備えた搬送アーム42を、移動テーブル41によってX方向に移動させる構成となっている。これにより、治具15を把持したチャック部43が治具ホルダ10の切り欠き部10b内を移動することによって、マガジン14と治具ホルダ10との間で治具15を受け渡すことができるようになっている。治具交換作業は、チップ17の取り出しを終えた治具15を治具ホルダ10からマガジン14内に移動させて回収し、次いで新たな治具15をマガジン14から引き出して治具ホルダ10に装着することにより行われる。新たな治具15が治具ホルダ10にセットされたならば、粘着シート16の延伸作業を行う。
【0043】
前述のように、治具ホルダ10は、送りねじ28、プーリ29、ナット30、ベルト31および図示しないモータよりなる昇降機構によって第2の移動テーブル27に対して昇降するようになっている。そして図8(b)に示すようにこの昇降機構を駆動して、治具ホルダ10を第2の移動テーブル27に対して下降させると、まず開口部10a内に環状部材27bが嵌入し、次いで環状部材27bの上端部が粘着シート16の下面に当接し、治具15をスリット10c内で上方に持ち上げる。
【0044】
そして治具ホルダ10をさらに下降させると、治具15がスリット10c内に保持されたままの状態で、粘着シート16は治具ホルダ10に対して相対的に上方に変位する。すなわち、粘着シート16は、当初の状態から治具15による保持面の面外方向に変位し、これにより粘着シート16はシート面方向に延伸される。
【0045】
なお、本実施の形態では、治具15を治具ホルダ10に保持させるたびに、粘着シート16を粘着シート延伸機構によって延伸する例を示しているが、粘着シート16をあらかじめ引き延ばした状態で、治具15に取り付けるようにしてもよい。この場合、粘着シート延伸機構は不要となる。
【0046】
上記説明したように、本実施の形態の電子部品実装装置1に用いられるチップピックアップ装置によれば、ウェハ位置決め部9の位置決めテーブル9aを、従来の片持ち構造と比較して剛性に優れた中抜き構造とすることにより、大型の半導体ウェハを対象とする場合にあってもテーブル面の剛性を確保することができ、安定した状態でチップのピックアップを行うことができる。
【0047】
なお本実施の形態では、治具ホルダ10に保持された粘着シート16上のチップ17を移送ノズルによってピックアップして移送する例として、部品移載機構8の移載ノズル8aによってチップ17をピックアップし、基板搬送機構6上の基板5に搭載する例を示したが、本発明はこれに限定されず、種々の形態について適用が可能である。たとえば、粘着シート16から取り出し専用のノズルによってピックアップされたチップ17を、仮置きステージに一旦載置し、その後に搭載ヘッドのノズルによって基板に搭載する場合や、さらに取り出し専用のノズルによってピックアップされたチップ17を、他のノズルに受け渡す場合などであっても、本発明を適用することができる。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、第1の開口部が設けられた第1の移動テーブルの上方に第2の開口部が設けられた第2の移動テーブルを重ねることによって第1の開口部と第2の開口部とを上下に連通させた中抜き構造の位置決めテーブルの上部に、第1の開口部と第2の開口部の上方を塞ぐように粘着シートを保持する粘着シート保持部を配置してウェハ位置決め部を構成したので、位置決めテーブルの剛性を確保して安定した状態で粘着シートからチップをピックアップすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の斜視図
【図2】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置のウェハ位置決め部の斜視図
【図3】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置のウェハ位置決め部の断面図
【図4】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置のウェハ位置決め部の動作説明図
【図5】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置のウェハ位置決め部の動作説明図
【図6】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置のウェハ位置決め部の動作説明図
【図7】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置のウェハ位置決め部の動作説明図
【図8】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の粘着シート延伸機構の動作説明図
【符号の説明】
1 電子部品実装装置
2 基台
3 基板供給部
5 基板
6 基板搬送機構
8 部品移載機構
8a 移載ノズル
9 ウェハ位置決め部
9a 位置決めテーブル
10 治具ホルダ
11 治具供給部
13 マガジン保持部
14 マガジン
15 治具
16 粘着シート
17 チップ
18 制御部
20 第1の移動テーブル
20c 第1の開口部
22 第1のモノキャリア
25 第2のモノキャリア
27 第2の移動テーブル
27a 第2の開口部
32 粘着シート剥離機構
39 押送部
40 治具交換機構

Claims (3)

  1. 粘着シート上に貼り付けられた状態で供給されたチップをピックアップして移送するチップピックアップ装置であって、互いに平行に並列配置された一対の第1のガイドレールに沿って移動し、この第1のガイドレールに挟まれた空間を上方に露呈させる第1の開口部を有する第1の移動テーブルと、この第1の移動テーブルを前記第1のガイドレールに沿って移動させる第1の移動機構と、前記第1のガイドレールに直交する方向に互いに平行に並列配置された一対の第2のガイドレールに沿って移動し、この第2のガイドレールに挟まれた空間を上方に露呈させる第2の開口部を有する第2の移動テーブルと、この第2の移動テーブルを前記第2のガイドレールに沿って移動させる第2の移動機構とを有し、前記第1の移動テーブルの上方に第2の移動テーブルを重ねることによって前記第1の開口部と第2の開口部とを上下に連通させた中抜き構造の位置決めテーブルと、この位置決めテーブルの上部に配置され前記第1の開口部と第2の開口部の上方を塞ぐように前記粘着シートを保持する粘着シート保持部と、この粘着シート保持部に保持された粘着シート上のチップをピックアップして移送する移送ノズルと、前記第1の開口部と第2の開口部の内側に配置され前記移送ノズルでピックアップされるチップから前記粘着シートを剥離する粘着シート剥離機構と、前記第1の移動機構と第2の移動機構を制御して前記粘着シート上のチップを前記粘着シート剥離機構の上方に位置させる制御部とを備えたことを特徴とするチップピックアップ装置。
  2. 前記粘着シート保持部は、粘着シートを引き伸ばした状態で保持することを特徴とする請求項1記載のチップピックアップ装置。
  3. 前記粘着シートが取り付けられた治具を保持し、保持された治具の粘着シートを上下に露呈させる開口部を有する治具ホルダと、前記開口部に挿入可能な中抜き環状構造のシート延伸部材と、このシート延伸部材を前記治具ホルダの環状開口部に挿入し、前記治具ホルダに保持された治具の粘着シートの裏面に前記シート延伸部材を当接させて前記粘着シートを面外方向へ変位させることにより、この粘着シートを延伸する粘着シート延伸機構とを含むことを特徴とする請求項1記載のチップピックアップ装置。
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