JP3579999B2 - カセット装填装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録再生装置等に対して記録媒体となるテープカセットやディスクカセットの着脱を行うカセット装填装置に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テープカセットやディスクカセットの如きカセットを記録媒体として用いて、情報信号の記録再生を行う記録再生装置が提案されている。この記録再生装置においては、カセット装着部、すなわち、この記録再生装置の記録再生部に対して上記カセットの着脱操作を行うカセット装填装置が設けられている。
【0003】
このカセット装填装置は、上記カセットを保持するカセットホルダを有して構成されている。このカセットホルダは、移動操作可能に配設されている。このカセットホルダは、上記記録再生装置の外方側より挿入操作されたカセットを保持し、このカセットを搬送して上記記録再生部に対して装着させる。
【0004】
そして、このカセット装填装置においては、上記記録再生装置の外方側よりこの記録再生装置内に上記カセットを引き込む際の操作性の改善のため、回転操作可能なローラを利用し、該カセットを上記カセットホルダ上に引き込むように構成されたものが提案されている。
【0005】
このようなカセット装填装置において、上記カセットを上記カセットホルダ上において移動操作する駆動力を得るためには、該カセットに対して所定の圧着力をもって上記ローラを押し付けることが必要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来より、1つのカセット挿入口から挿入される厚さ(大きさ)の異なる大小2種類以上のカセットの使用が可能となされた記録再生装置が提案されている。この記録再生装置において、上記ローラにより上記カセットの引き込みを行うこととすると、該カセットの厚さに依り、上記ローラの該カセットに対する圧接力が変わってしまう。
【0007】
したがって、カセットの厚さが異なる場合には、挿入に要する力に差が生じ、挿入時に違和感が生じてしまうという問題があり、厚さの異なるカセットについて良好な引き込み動作を実現することが困難である。
【0008】
そのため、このような記録再生装置においては、上記カセットの厚みに応じて別々に取り付けた力量の異なるバネを切り替えて用いて、上記ローラの該カセットに対する圧接力が一定の力になるようにする必要があり、構成が複雑化することとなっている。
【0009】
そして、上記カセットは、上記記録再生部へ装着されたときには、この記録再生部に対して正確な位置に保持されるようにするため、この記録再生部が配設されたシャーシに対して圧着される必要がある。このときに要求される圧着力は、上記ローラにより上記カセットを上記カセットホルダ上で移動操作する時の該ローラの該カセットに対する圧着力に比べて大きいものである。
【0010】
ここで、上記ローラの上記カセットに対する圧接力を強くして、このローラにより該カセットを上記記録再生部に圧着させる構成が考えられるが、該ローラの該カセットに対する圧着力が強すぎると、カセット挿入時には、この圧接力(バネ力)に逆らって挿入しなければならないため、挿入感の悪化、該ローラの摩耗の激化、該カセットの移動操作時の負荷の増大等の問題がある。
【0011】
そのため、上記カセットの上記記録再生部に対する圧着は、上記ローラとは別の機構により行っており、装置構成の複雑化が招来されている。
【0012】
そして、上記カセットを引き込むためのローラを、使用される各種の大きさのカセットの両側部分に対応させて各一対ずつ設けることとすると、このローラは、該カセットの中央部分には存在しないことになる。ここで、誤って縦方向にカセットを挿入してしまった時には、なんらかの排出動作を行わせることによって初期状態に復帰する必要があるが、中央付近にローラが存在しないと、どのローラにも該カセットが接触しないため、このカセットを排出できない。
【0013】
そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、厚みに差がある大きさの異なるカセットが使用可能である記録再生装置に適用されるカセット装填装置であって、一種類のバネや一通りの機構だけで、カセット厚みによらずに、各大きさのカセットに対して略々一定の圧接力により、カセットを移動操作するためのローラを圧接させることにより、挿入時の違和感が生じないようになされ、また、一種類のバネや一通りの機構だけで、該カセットのシャーシへの圧着力と該ローラによる移動操作のための圧接力を切り替え、挿入力と該シャーシへの圧着力の両方を満足させることができるカセット装填装置の提供という課題を解決しようとするものである。
【0014】
また、回転操作可能なローラによってカセットをカセットホルダ内に引き込むようになされたカセット装填装置であって、誤って縦方向に挿入されてしまったカセットの排出が可能となされたカセット装填装置の提供という課題を解決しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明に係るカセット装填装置は、記録媒体となるカセットが載置されこのカセットが装填されるカセット装着部に対して接離操作されるカセットホルダと、該カセットホルダに回動可能に配設され先端側にこのカセットホルダに載置されたカセットに転接する回転操作可能なローラを有する第1のアームと、該カセットホルダに回動可能に配設され該第1のアームに対して略々平行となされ該第1のアームに対する当接部を有する第2のアームと、一端側を該第1のアームに掛止され他端側を該第2のアームに掛止されてこれら第1及び第2のアーム間に張架され該第1のアームに対する掛止位置からこの第1のアームの該カセットホルダに対する回動中心までの距離が該第2のアームに対する掛止位置からこの第2のアームの該カセットホルダに対する回動中心までの距離よりも長くなされている引っ張りバネと、該カセット装着部上に配設され該カセットホルダに載置されたカセットが該カセット装着部に装着されたときに該第2のアームを該カセットホルダに対して回動させてこの第2のアームの当接部を該第1のアームより離間させる回動操作部とを備え、上記第1のアームと上記第2のアームとは、該第1のアームの被当接部と該第2のアームの当接部が当接した状態で、それぞれ回転中心に対して回動可能であって、上記第1のアームは、上記第2のアームの当接部に当接された状態では、上記引っ張りバネによるこれら第1及び第2のアームの回転モーメントの差に対応する力で上記ローラを上記カセットホルダに載置されたカセットに押接させ、このローラの回転操作による該カセットの該カセットホルダ上における移動操作を可能とし、該カセットホルダに載置されたカセットが該カセット装着部に装着されて上記回動操作部により該第2のアームが該カセットホルダに対して回動されてこの第2のアームの当接部が離間されたときには、該引っ張りバネの引っ張り力により該ローラを該カセットに押接させこのカセットを該カセット装着部に押接させることとなされたものである。
【0016】
また、本発明は、上記カセット装填装置において、上記カセットホルダに、上記第1のアームの該カセットホルダに対する回動角度を制限する回動制限部材を設けたものである。
【0017】
さらに、本発明は、上記カセット装填装置において、該ローラは、該カセットの上面部の両側部分を押圧する位置と、該カセットの上面部の中央部分を押圧する位置とに配設されていることとしたものである。
【0018】
そして、本発明に係るカセット装填装置は、記録媒体となるカセットが載置されこのカセットが装填されるカセット装着部に対して接離操作されるカセットホルダと、該カセットホルダに回動可能に配設され先端側にこのカセットホルダに載置されたカセットに転接する回転操作可能なローラを有する第1のアームと、該カセットホルダに回動可能に配設され該第1のアームに対して略々平行となされ該第1のアームに対する当接部を有する第2のアームと、一端側を該第1のアームに掛止され他端側を該第2のアームに掛止されてこれら第1及び第2のアーム間に張架され該第1のアームに対する掛止位置からこの第1のアームの該カセットホルダに対する回動中心までの距離が該第2のアームに対する掛止位置からこの第2のアームの該カセットホルダに対する回動中心までの距離よりも長くなされている引っ張りバネとを備え、上記第1のアームと上記第2のアームとは、該第1のアームの被当接部と該第2のアームの当接部が当接した状態で、それぞれ回転中心に対して回動可能であって、上記第1のアームは、上記第2のアームの当接部に当接された状態で、上記引っ張りバネによるこれら第1及び第2のアームの回転モーメントの差に対応する力により、上記カセットホルダに載置されたカセットの厚みが異なる場合であっても、上記ローラを該カセットに対して略々一定の力で押接させるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0020】
この実施の形態は、本発明に係るカセット装填装置を、記録テープである磁気テープより画像信号を再生する再生装置のカセット装填機構として構成したものである。この再生装置について以下の順序で説明する。
【0021】
〔1〕テープカセットの構成(図22乃至図27)
〔2〕再生装置の全体構成(図1、図2、図16及び図17)
〔3〕記録再生部の構成(図2、図16及び図17)
〔4〕カセット装填機構の構成(図3乃至図15)
〔5〕動作モードの切換え(図17乃至図21)
〔1〕テープカセットの構成(図22乃至図27)
この再生装置において記録媒体として使用される磁気テープは、図22、図23及び図27に示すように、対をなすサプライリール309S及びテイクアップリール309T間に掛け渡され、カセット302内に収納されて第1のテープカセット301を構成している。
【0022】
すなわち、上記磁気テープ308は、基端側を一方のテープリールであるサプライリール309Sのリールハブ部311Sに接合されてこのリールハブ部311Sに巻装され、先端側を他方のテープリールであるテイクアップリール309Tのリールハブ部311Tに接合されている。したがって、上記磁気テープ308は、上記テイクアップリール309Tが回転操作されることにより、上記サプライリール309Sより巻出されて該テイクアップリール309Tのリールハブ部311Tに巻取られる。
【0023】
そして、上記各テープリール309S,309Tは、上記カセット302内に回転可能に収納されている。このカセット302は、上下ハーフ304,303が互いに突き合わせ結合されて構成されている。このカセット302は、下面部に一対のリール軸挿通孔317,317を有している。これらリール軸挿通孔317,317からは、上記各テープリール309S,309Tのリールハブ部311S,311Tの下面部が外方側に臨んでいる。これらリールハブ部311S,311Tの下面部には、上記再生装置のリール軸が挿入係合されるリール軸係合穴が設けられている。
【0024】
また、上記カセット302は、前面部が開放されている。このカセット302の開放された前面部からは、上記各テープリール309S,309T間を渡る磁気テープ308が外方側に臨んでいる。このカセット302の前面部は、このカセット302の前方側部分に回動可能に取付けられたリッド305により開閉可能となされている。
【0025】
また、上記カセット302の前方側部分には、下方側に開放された凹部316が設けられている。この凹部316は、上記カセット302の前面側において外方側に臨んだ磁気テープ308の後方側に空間を形成している。
【0026】
上記リッド305は、上記カセット302の前面部分に対応した横長の平板状に形成されており、両端側部分を回動軸312,312を有している。このリッド305は、上記各回動軸312,312を上記カセット302の前方側部分の両側面部に設けられた係合孔に嵌入係合させて、このカセット302に対して回動可能に支持されている。
【0027】
また、上記リッド305の上縁部分には、サブリッド307が設けられている。このサブリッド307は、上記リッド305の長さに対応した横長の平板状に形成されており、前縁部分の両端側を該リッド305の上縁部分の両端側に回動可能に支持され、後縁部分の両端側を上記カセット302の前方側部分の両側面部に設けられた係合溝313,313に嵌入係合させて、該リッド305の開閉に追従して移動される。このサブリッド307は、上記リッド305が上記カセット302の前面部を閉蓋したときに、このリッド305の上縁部分と上記カセット302の前方側部分との間に生ずる空隙部を閉蓋する。
【0028】
この第1のテープカセット301は、図23及び図25に示すように、幅がd、奥行きがe、厚さがtとなされている。
【0029】
また、この再生装置においては、図24及び図26に示すように、上記第1のテープカセット301よりも小型の第2のテープカセット401を使用することができる。この第2のテープカセット401は、上記第1のテープカセット301と同様の構成を有している。
【0030】
すなわち、この第2のテープカセット401において、上記磁気テープ308は、基端側を一方のテープリールであるサプライリール409Sのリールハブ部411Sに接合されてこのリールハブ部411Sに巻装され、先端側を他方のテープリールであるテイクアップリール409Tのリールハブ部411Tに接合されている。したがって、上記磁気テープ308は、上記テイクアップリール409Tが回転操作されることにより、上記サプライリール409Sより巻出されて該テイクアップリール409Tのリールハブ部411Tに巻取られる。
【0031】
そして、上記各テープリール409S,409Tは、上記カセット403内に回転可能に収納されている。このカセット403は、上下ハーフが互いに突き合わせ結合されて構成されている。このカセット403は、下面部に一対のリール軸挿通孔を有している。これらリール軸挿通孔からは、上記各テープリール409S,409Tのリールハブ部411S,411Tの下面部が外方側に臨んでいる。これらリールハブ部411S,411Tの下面部には、上記再生装置のリール軸が挿入係合されるリール軸係合穴が設けられている。
【0032】
また、上記カセット403は、前面部が開放されている。このカセット403の開放された前面部からは、上記各テープリール409S,409T間を渡る磁気テープ308が外方側に臨んでいる。このカセット403の前面部は、このカセット403の前方側部分に回動可能に取付けられたリッド405により開閉可能となされている。
【0033】
また、上記カセット403の前方側部分には、下方側に開放された凹部416が設けられている。この凹部416は、上記カセット403の前面側において外方側に臨んだ磁気テープ308の後方側に空間を形成している。この凹部416は、上記第1のテープカセット301における凹部316と略々同一の大きさを有して形成されている。
【0034】
上記リッド405は、上記カセット403の前面部分に対応した横長の平板状に形成されており、両端側部分を回動軸412,412を有している。このリッド405は、上記各回動軸412,412を上記カセット403の前方側部分の両側面部に設けられた係合孔に嵌入係合させて、このカセット403に対して回動可能に支持されている。
【0035】
また、上記リッド405の上縁部分には、サブリッド407が設けられている。このサブリッド407は、上記リッド405の長さに対応した横長の平板状に形成されており、前縁部分の両端側を該リッド405の上縁部分の両端側に回動可能に支持され、後縁部分の両端側を上記カセット403の前方側部分の両側面部に設けられた係合溝413,413に嵌入係合させて、該リッド405の開閉に追従して移動される。このサブリッド407は、上記リッド405が上記カセット403の前面部を閉蓋したときに、このリッド405の上縁部分と上記カセット403の前方側部分との間に生ずる空隙部を閉蓋する。
【0036】
この第2のテープカセット401は、図24及び26に示すように、幅がd、奥行きがe、厚さがtとなされている。
【0037】
〔2〕再生装置の全体構成(図1、図2、図16及び図17)
この再生装置は、図1及び図2に示すように、シャーシ1を有し、このシャーシ1上に、図2に示すように、記録再生部を有して構成されている。この記録再生部は、上記各テープカセット301,401が装填されるカセット装着部となっており、装填されたテープカセット301,401の磁気テープ308に対して情報信号の書き込み、または、読み出しを行い、画像信号の如き情報信号の記録、または、再生を行うものである。
【0038】
この記録再生部は、後述するように、それぞれ上記各リールハブ部311S,311T、411S,411Tのリール軸係合穴に挿入係合されるリール軸を有する一対のリール台6,7、上記磁気テープ308を所定の走行経路(テープパス)上に支持する複数のテープガイド、この磁気テープ308を走行させるテープ送り機構となるキャプスタン3及びピンチローラ4、該磁気ヘッド308に対する情報信号の授受を行う記録及び再生ヘッドである回転ヘッド2等を有して構成されている。
【0039】
そして、この再生装置は、図1に示すように、上記記録再生部に上記テープカセット301,401を装填させるためのカセット装填装置であるカセット装填機構を有している。
【0040】
このカセット装填機構は、後述するように、この再生装置の外方側より挿入操作される上記テープカセット301,401を保持するカセットホルダ90を有して構成されている。このカセットホルダ90は、上記シャーシ1上に構成されるカム機構により移動操作可能となされている。このカセットホルダ90は、上記テープカセット301,401を保持し、移動操作されることにより、該テープカセット301,401を上記記録再生部に装填させる。
【0041】
上記記録再生部に装填されたテープカセット301,401は、この記録再生部により、上記磁気テープ308の送り操作をされつつ、この磁気テープ308に対する情報信号の記録、または、再生をなされる。
【0042】
〔3〕記録再生部の構成(図2、図16及び図17)
上記シャーシ1上には、図2、図16及び図17に示すように、上記回転ヘッド2が配設されている。この回転ヘッド2は、上記シャーシ1上に固定して配設される円柱状の固定ドラム部と、この固定ドラム部に対して同軸状となされて回転可能に支持された回転ドラム部とを有して構成されている。上記回転ドラム部と上記固定ドラム部とは、略々同一の直径の円柱状に形成されている。
【0043】
上記回転ドラム部には、外周面部に先端部を臨ませて、ヘッドチップが取付けられている。このヘッドチップは、上記固定ドラム部及び上記回転ドラム部の外周面上に上記磁気テープ308が巻回され、該回転ドラム部が回転操作されることにより、該磁気テープ308に摺接されて、この磁気テープ308との間で情報信号の授受を行う。
【0044】
また、上記シャーシ1上には、上記キャプスタン3が回転可能に配置されている。このキャプスタン3は、上記シャーシ1の下面部に配設されたキャプスタンモータ9により、一定速度で回転操作される。
【0045】
そして、上記シャーシ1上には、上記ピンチローラ4が回転可能に取り付けられている。このピンチローラ4は、圧着機構30により、上記キャプスタン3に対して圧着されるようになっている。
【0046】
上記圧着機構30は、上記シャーシ1上に配設されたモード切換えモータ14の駆動力により回転操作される支軸部32と、この支軸部32上に保持された圧着アーム33とを有して構成されている。上記モード切換えモータ14の駆動力は、上記シャーシ1上に回転可能に配設された複数の伝達ギヤ26,27,28を介して、上記支軸部32の外周部に設けられたギヤ部29に伝達される。上記圧着アーム33の先端側には、支軸34を介して、上記ピンチローラ4が回転可能に取付けられている。この圧着アーム33は、上記支軸部32が回転操作されると、上記ピンチローラ4を、図2中の矢印に示すように、上記キャプスタン3に圧着させる。このとき、上記ピンチローラ4は、上記圧着アーム33と上記支軸部32との間に張架された引っ張りコイルバネ31の弾性力により、上記キャプスタン3に圧着される。
【0047】
なお、上記ピンチローラ4は、上記キャプスタン3より離間されたときには、このキャプスタン3の上方側(上記シャーシ1より離間する方向)に移動操作される。
【0048】
上記キャプスタン3及び上記ピンチローラ4は、上記一対のテープリール309S,309T間に掛け渡された記録テープ308を挟持して、この記録テープ308を該サプライリール309Sより該テイクアップリール309Tに向けて送り操作するテープ送り機構を構成している。
【0049】
そして、上記シャーシ1上には、上記テープカセット301,401をこのシャーシ1に対して位置決めさせる一対のピン43,44が突設されている。これら位置決めピン43,44は、上記テープカセット301,401が上記シャーシ1上に装填されたとき、このテープカセット301,401の底面部に設けられた位置決め孔に対応して嵌合し、このテープカセット301,401の位置決めを行う。
【0050】
上記シャーシ1上には、一対のテープガイド19,22及び一対の傾斜ガイド20,21が設けられている。一方のテープガイド19及び一方の傾斜ガイド20は、上記シャーシ1上に移動可能に配設された第1の移動ブロック46上に配設されている。そして、他方のテープガイド22及び一方の傾斜ガイド21は、上記シャーシ1上に移動可能に配設された第2の移動ブロック47上に配設されている。これら移動ブロック46,47は、上記モード切換えモータ14の駆動力により、図2及び図16中矢印J及び矢印Kで示すように、上記シャーシ1に設けられたガイド溝39,40に沿って移動操作される。
【0051】
上記各テープガイド19,22及び傾斜ガイド20,21は、初期位置においては、上記テープカセット301,401が上記シャーシ1上に装填されたとき、図16に示すように、上記凹部316,416内に進入され、上記磁気テープ308の後方側に位置することとなる。
【0052】
そして、上記各テープガイド19,22及び傾斜ガイド20,21は、上記モード切換えモータ14により移動操作されると、図17に示すように、上記回転ヘッド2の両側側となる位置まで移動され、上記磁気テープ308を上記カセット302,403より前方側に引き出して該回転ヘッド2に巻回させる。
【0053】
すなわち、上記回転ヘッド2は、上記サプライリール309Sと、上記キャプスタン3及び上記ピンチローラ4からなる上記テープ送り機構との間に位置する上記磁気テープ308より情報信号の読み出しを行うこととなる。
【0054】
上記ピンチローラ4は、上記磁気テープ308が上記カセット302,403より引き出された後に、下方側(上記シャーシ1に接近する方向)に移動されて該磁気テープ308の後方側に進入し、次いで、上記キャプスタン3に圧着され、このキャプスタン3と共働して、該磁気テープ308を挟持する。このように、上記キャプスタン3及び上記ピンチローラ4が上記磁気テープ308を挟持しした状態において、該キャプスタン3が上記キャプスタンモータ9により回転操作されると、これらキャプスタン3及びピンチローラ4が互いに転接して、該磁気テープ308を送り操作することとなる。
【0055】
また、上記シャーシ1上に装填されたテープカセット301,401のリールハブ部311S,311T、411S,411Tに対応する位置には、サプライ側リール台6及びテイクアップ側リール台7がそれぞれ回転可能に配設されている。これらリール台6,7は、上記シャーシ1上に回動可能に支持されたリール台支持板41,42上に配設されており、これらリール台支持板41,42が図1中矢印Fで示すように回動操作されることにより、装填されるテープカセットが上記第1のテープカセット301であるか上記第2のテープカセット401であるかにより、互いの距離を調節されるようになされている。
【0056】
また、上記各リール台6,7の間には、図17に示すように、回動可能に支持された首振りアーム13が設けられている。この首振りアーム13は、この首振りアーム13の基端側に、この首振りアーム13の回動軸に対して同軸状に設けられた伝達ギヤ16の回転方向に応じた方向に回動操作される。上記伝達ギヤ16は、上記キャプスタンモータ9の駆動力を伝達され、動作モードに応じた方向に回転操作される。この首振りアーム13の先端側には、上記伝達ギヤ16に噛合した首振りギヤ8が回転可能に取付けられている。
【0057】
上記首振りギヤ8は、図17中矢印Wで示すように、上記首振りアーム13の回動により、上記サプライ側リール台6のギヤ部及び上記テイクアップ側リール台7のギヤ部のいずれにも噛合することができる。
【0058】
すなわち、この再生装置においては、上記磁気テープ308を正方向に送り操作する動作モードにおいては、上記テイクアップ側リール台7が、該磁気テープ308を上記テイクアップリール309Tに巻き付ける方向に、上記首振りギヤ8により回転操作される。また、この再生装置においては、上記磁気テープ308を逆方向に送り操作する動作モードにおいては、上記サプライ側リール台6が、該磁気テープ308を上記サプライリール309Sに巻き付ける方向に、上記首振りギヤ8により回転操作される。
【0059】
また、上記シャーシ1上には、上記サプライリール309Sと上記テープ送り機構との間に位置する上記磁気テープ308にテープテンションを生じさせるテンションレギュレータ機構が設けられている。このテンションレギュレータは、テンションレギュレータレバー5、テンションレギュレータローラ15及びバンドブレーキ10を有して構成されている。
【0060】
上記テンションレギュレータアーム5は、上記シャーシ1上に支軸49を介して基端側を回動可能に支持され、先端側にテンションレギュレータローラ15が回転可能に取付けられている。このテンションレギュレータアーム5は、上記各移動ブロック46,47と同様に、上記モード切換えモータ14の駆動力により、回動操作される。
【0061】
上記テンションレギュレータローラ15は、初期位置においては、上記テープカセット301,401が上記シャーシ1上に装填されたとき、図16に示すように、上記凹部316,416内に進入され、上記磁気テープ308の後方側に位置することとなる。
【0062】
そして、上記テンションレギュレータローラ15は、上記モード切換えモータ14により、図1及び図16中矢印Hで示すように、上記カセット302,403の外方側に移動操作されると、図17に示すように、上記磁気テープ308を上記カセット302,403より前方側に引き出す。
【0063】
上記テンションレギュレータアーム5は、上記シャーシ1との間に、テンションレギュレータバネ12を張架されている。このテンションレギュレータバネ12は、一端側を上記シャーシ1上の掛止片11に掛止され、他端側を上記テンションレギュレータアーム5上のバネ掛止爪48に掛止されて、このテンションレギュレータアーム5を、上記テンションレギュレータローラ15が上記磁気テープ308を上記カセット302,403より引き出すこととなる方向に回動付勢している。
【0064】
そして、上記テンションレギュレータアーム5には、上記サプライ側リール台6の回転を制動するバンドブレーキ10が接続されている。このバンドブレーキ10は、一端側を上記シャーシ1の掛止部136に掛止され、他端側を上記テンションレギュレータアーム5に掛止され、中央部分の制動摺接部137を上記サプライ側リール台6に巻回させている。このバンドブレーキ10は、上記テンションレギュレータアーム5が上記テンションレギュレータローラ15により上記磁気テープ308を上記カセット302,403より引き出す方向に回動されると、上記サプライ側リール台6に対する制動力を強くする。上記磁気テープ308を正方向に送り操作しているとき、上記リールブレーキ10による上記サプライ側リール台6に対する制動力が強くなると、上記磁気テープ308の張力(テンション)が強くなる。
【0065】
したがって、上記テンションレギュレータは、上記テンションレギュレータバネ12の引っ張り力と、上記磁気テープ308の張力(テンション)とが吊り合う状態となるように、上記リールブレーキ10により上記サプライ側リール台6を制動する。
【0066】
この再生装置においては、上記テイクアップ側リール台7についても、上述のような上記サプライ側リール台6についてのテンションレギュレータと同様の構成のテンションレギュレータが設けられている。すなわち、このテイクアップ側リール台7についてのテンションレギュレータは、テンションレギュレータレバー38、テンションレギュレータローラ23及びバンドブレーキを有して構成されている。
【0067】
上記テンションレギュレータアーム38は、上記シャーシ1上に支軸51を介して基端側を回動可能に支持され、先端側にテンションレギュレータローラ23が回転可能に取付けられている。このテンションレギュレータアーム38は、上記各移動ブロック46,47と同様に、上記モード切換えモータ14の駆動力により、回動操作される。
【0068】
上記テンションレギュレータローラ23は、初期位置においては、上記テープカセット301,401が上記シャーシ1上に装填されたとき、図16に示すように、上記凹部316,416内に進入され、上記磁気テープ308の後方側に位置することとなる。
【0069】
そして、上記テンションレギュレータローラ23は、上記モード切換えモータ14により、図1及び図16中矢印Gで示すように、上記カセット302,403の外方側に移動操作されると、図17に示すように、上記磁気テープ308を上記カセット302,403より前方側に引き出す。
【0070】
上記テンションレギュレータアーム38は、上記シャーシ1との間に、テンションレギュレータバネ37を張架されている。このテンションレギュレータバネ37は、一端側を上記シャーシ1上の掛止片36に掛止され、他端側を上記テンションレギュレータアーム38上のバネ掛止爪50に掛止されて、このテンションレギュレータアーム38を、上記テンションレギュレータローラ23が上記磁気テープ308を上記カセット302,403より引き出すこととなる方向に回動付勢している。
【0071】
そして、上記テンションレギュレータアーム38には、上記テイクアップ側リール台7の回転を制動するバンドブレーキが接続されている。このバンドブレーキは、一端側を上記シャーシ1の掛止部に掛止され、他端側を上記テンションレギュレータアーム38に掛止され、中央部分の制動摺接部を上記テイクアップ側リール台7に巻回させている。このバンドブレーキは、上記テンションレギュレータアーム38が上記テンションレギュレータローラ23により上記磁気テープ308を上記カセット302,403より引き出す方向に回動されると、上記テイクアップ側リール台7に対する制動力を強くする。上記磁気テープ308を逆方向に送り操作しているとき、上記リールブレーキによる上記テイクアップ側リール台7に対する制動力が強くなると、上記磁気テープ308の張力が強くなる。
【0072】
したがって、このテンションレギュレータは、上記テンションレギュレータバネ37の引っ張り力と、上記磁気テープ308の張力とが吊り合う状態となるように、上記リールブレーキにより上記テイクアップ側リール台7を制動する。
【0073】
また、上記シャーシ1上には、一対の固定ガイド17,24が設けられている。これら固定ガイド17,24は、上記テープカセット301,401が上記シャーシ1上に装填されたとき、このテープカセット301,401の前方側の上記凹部316,416の両側側となる位置に配設されている。
【0074】
そして、この再生装置は、図示しない画像メモリを有している。この画像メモリは、上記回転ヘッド2により上記磁気テープ308より読み出された画像信号を、少なくとも1フレーム分について記憶する。
【0075】
また、この再生装置は、上記テープ送り機構、上記テンションレギュレータ機構及び上記画像メモリを制御する制御手段となる制御回路を有している。この制御回路は、外部より入力される操作信号に応じて、上記モード切換えモータ14を駆動することによる動作モードの切換えを行い、また、各動作モードに応じて、上記テープ送り機構、上記テンションレギュレータ機構及び上記画像メモリを制御する。
【0076】
〔4〕カセット装填機構の構成(図3乃至図15)
この再生装置のカセット装填機構は、図1に示すように、上記シャーシ1の前方側部分の上方側に位置するカセットホルダ90を有している。このカセットホルダ90は、上記シャーシ1の両側縁部より上方側に向けて突設された左右一対の側壁部54,55間に位置している。このカセットホルダ90は、略々平板状に形成され、この再生装置の前方側より挿入操作されるテープカセット301,401が載置される。
【0077】
このカセットホルダ90の両側側部分は、このカセットホルダ90に載置される第1のテープカセット301の両側側部分を保持し得るように、上方側に屈曲された屈曲部92,92となされている。また、このカセットホルダ90の後縁部分には、上記テープカセット301,401の前端縁部に当接してこれらテープカセット301,401の位置決めを行う位置決め片91,91が突設されている。また、このカセットホルダ90には、上記各リール軸挿通孔317,317に対応する切り欠き部121,121が設けられている。
【0078】
なお、上記再生装置の前面部分には、フロントパネル78が配設されている。このフロントパネル78には、上記テープカセット301,401が、図1中矢印Nで示すように、前方側より挿通操作されるカセット挿通孔79が設けられている。上記カセットホルダ90は、初期位置において、上記カセット挿通孔79の後方側に位置している。
【0079】
また、上記カセット挿通孔79は、蓋体75により開閉可能となされている。この蓋体75は、上縁側部分の両側側を支軸76,77により上記フロントパネル78に対して回動可能に支持されている。この蓋体75は、上記カセット挿通孔79に上記テープカセット301,401が挿通されることにより、図1中矢印Aで示すように、開蓋される。
【0080】
上記カセットホルダ90の両側側には、図1、図3及び図10に示すように、スライダ95,95がそれぞれ前後方向にスライド可能に取付けられている。すなわち、上記各スライダ95,95は、前後方向に形成されたガイドスリット96,98を有しており、これらガイドスリット96,98に上記カセットホルダ90の側縁部より側方側に向けて突設されたガイドピン99,97を挿通係合させることにより、該カセットホルダ90に対してスライド可能に支持されている。
【0081】
上記各スライダ95,95には、側方側に向けて、それぞれ前後一対の支持ピン94,93が突設されている。これら支持ピン94,93は、上記各側壁部54,55に形成されたL字ガイドスリット72,71、74,73に対応して挿通されている。これらL字ガイドスリット72,71、74,73は、それぞれ、水平に形成された部分と、この水平部分の後端部より下方側(シャーシ1側)に直角に屈曲された部分とを有して、L字型に形成されている。
【0082】
したがって、上記各スライダ95,95は、図1中矢印Eで示すように、上記各支持ピン93,94、93,94を上記各L字ガイドスリット72,71、74,73に沿わせつつ、上記シャーシ1に対して前後方向に移動可能であるとともに、後方側に移動した状態において、上記シャーシ1に接近する下方側に移動可能となされている。すなわち、上記各スライダ95,95は、上記シャーシ1に対して後方側に移動された状態においては、上記カセットホルダ90を伴って、上記テープカセット301,401が装填されるカセット装着部に対して接離操作される。
【0083】
このカセットホルダ90に保持されたテープカセット301,401が上記シャーシ1に対して垂直に移動されて上記記録再生部に装填されるときには、上記リッド305,405が開蓋される。
【0084】
上記各側壁部54、55の外側側には、それぞれカム板63,64が、上記シャーシ1に対して前後方向にスライド操作可能に配設されている。これらカム板63,64には、後方側が上記シャーシ1より離間する上方側となされた傾斜したカム溝67,68、69,70が設けられている。これらカム溝67,68、69,70には、それぞれ、上記各支持ピン93,94、93,94が対応して挿通係合されている。
【0085】
上記各カム板63,64は、一方側の上記側壁部55に取付けられたカセット装填モータ56の駆動力により、前後方向にスライド操作される。すなわち、このカセット装填モータ56の駆動力は、上記一方側の側壁部55に回転可能に配設された伝達ギヤ列57を介して、伝達軸60に伝達される。この伝達軸60は、上記各側壁部54,55間に渡らせられ、該各側壁部54,55の上縁部に設けられた支持凹部58,62により、回転可能に支持されている。この伝達軸60の両端側には、一対の伝達ギヤ59,61が取付けられている。これら伝達ギヤ59,61は、上記各カム板63,64の上縁部に設けられたギヤ部65,66に対応して噛合している。
【0086】
上記各カム板63,64が前後方向にスライド操作されると、上記各スライダ95,95は、上記各L字ガイドスリット72,71、74,73に沿って移動される。上記各カム板63,64が、図1中矢印Dで示すように、後方側にスライド操作されると、上記各スライダ95,95は、上記各L字ガイドスリット72,71、74,73に沿って、図1中矢印Eで示すように、上記シャーシ1の前方側上方位置より、該シャーシ1の後方側に移動され、次いで、下方側に移動される。
【0087】
上記カセットホルダ90の両側側部分には、上記各スライダ95,95のこのカセットホルダ90に対するスライドを規制するスライド規制板124,124が回動可能に設けられている。これらスライド規制板124,124は、それぞれ支軸挿通孔129を有し、この支軸挿通孔129に、上記カセットホルダ90の両側側に突設された支軸123を挿通させることにより、回動可能に支持されている。これらスライド規制板124,124には、スライド規制ピン127,127が側方側に向けて突設されている。
【0088】
これらスライド規制板124,124は、上記各スライダ95,95が上記カセットホルダ90に対する前方側位置となっているときに、これらスライダ95,95に設けられたスライド規制溝131,131に上記各規制ピン127,127を対応して嵌入係合させ、該各スライダ95,95の該カセットホルダ90に対するスライドを阻止するようになされている。これらスライド規制板124,124は、上記カセットホルダ90との間に張架された引っ張りコイルバネ130,130により、上記各規制ピン127,127を上記各スライド規制溝131,131に嵌入係合させる方向に回動付勢されている。
【0089】
また、これらスライド規制板124,124は、側方側に向けて突設された当接片126を有している。これらスライド規制板124,124は、上記カセットホルダ90が前方側位置に移動されたときには、上記各側壁部54,55に設けられた当接突起132,132に上記各当接片126,126を当接させ、上記各規制ピン127,127を上記各スライド規制溝131,131より抜け出させる方向に回動操作される。
【0090】
すなわち、上記カセットホルダ90が上記シャーシ1に対する前方側に位置するときには、上記各スライダ95,95は、該カセットホルダ90に対して、前後方向にスライド可能である。そして、上記各スライダ95,95が上記カセットホルダ90に対して後方側にスライドされ、さらに、このカセットホルダ90が上記シャーシ1に対する後方側に移動したときには、該各スライダ95,95は、該カセットホルダ90に対して、上記各規制ピン127,127により掛止される。
【0091】
そして、上記カセットホルダ90には、両側側部分に、基端側を支軸122を介して回動可能に配設された第1のアーム104,104が設けられている。これら第1のアーム104,104は、基端側を後方側とし、先端側を前方に向けて配設されている。
【0092】
これら第1のアーム104は、先端側に、ローラ支軸106を介して、このカセットホルダ90に載置されたテープカセット301,401に転接する回転操作可能なローラ107,107、108,108、109を有している。すなわち、上記ローラ支軸106は、上記各第1のアーム104,104の先端側間に渡らせられて支持されており、これら第1のアーム104,104に対して回転可能となされている。上記各ローラ107,107、108,108、109は、上記ローラ支軸106に取付けられている。これらローラ107,107、108,108、109は、図8に示すように、上記ローラ支軸106の中央部のローラ109と、上記第2のテープカセット401の両側側部分に対応する位置の一対のローラ107,107と、上記第1のテープカセット301の両側側部分に対応する位置の一対のローラ108,108とからなる。
【0093】
そして、上記カセットホルダ90には、一方の上記第1のアーム104の回動支軸に同軸状に、タイミングベルトギヤ100が取付けられている。このタイミングベルトギヤ100には、上記ローラ支軸106の一端側に設けられたプーリ102との間で、タイミングベルト101が巻掛けられている。すなわち、上記タイミングベルトギヤ100が回転されると、上記タイミングベルト101を介して、上記ローラ支軸106及び上記各ローラ107,107、108,108、109が回転操作される。
【0094】
また、上記タイミングベルトギヤ100には、同軸状にギヤ部103が形成されている。このギヤ部103は、上記スライダ95の上縁部に形成されたラックギヤ部105に噛合している。すなわち、上記スライダ95が上記カセットホルダ90に対してスライドされると、上記タイミングベルトギヤ100が回転され、上記ローラ支軸106及び上記各ローラ107,107、108,108、109が回転操作される。
【0095】
したがって、上記カセットホルダ90が上記シャーシ1の前方側に位置するときに上記各カム板63,64が後方側にスライドされると、このカセットホルダ90が移動操作されることなく上記各スライダ95,95のみが後方側にスライドされて、上記各ローラ107,107、108,108、109が回転操作される。このような上記各ローラ107,107、108,108、109の回転により、図4乃至図6に示すように、上記テープカセット301,401は、上記テープカセット90上に引き込まれることとなる。
【0096】
そして、上記各スライダ95,95が上記カセットホルダ90の後方側に至ると、上記各ローラ107,107、108,108、109が停止されるとともに、これら各スライダ95,95及びカセットホルダ90が、一体的に後方側に移動操作されることとなる。
【0097】
なお、上記ローラ支軸106の中央部のローラ109は、図7に示すように、省略してもよい。このローラ支軸106の中央部のローラ109が設けられていることにより、図9に示すように、上記第2のテープカセット401を縦方向に挿入してしまう誤操作がなされたときにも、このローラ109を反転させることによって、該第2のテープカセット401をこの記録装置の外方側に排出することができる。
【0098】
そして、上記カセットホルダ90の両側側には、図10に示すように、一対の第2のアーム110,110が、略々中央部を上記ガイドピン97を介して回動可能に取付けられている。これら第2のアーム110,110は、両端側を前後方向に向けて配設されている。これら第2のアーム110,110は、上記各第1のアーム104,104に対して略々平行となされている。
【0099】
これら第2のアーム110,110は、前端側部分に、上記各第1のアーム104,104の被当接部112,112に対する当接部111,111を有している。
【0100】
上記各第1のアーム104,104と上記各第2のアーム110,110との間には、一端側を該第1のアーム104の掛止部115に掛止され他端側を該第2のアーム110の掛止部113に掛止されて、これら第1及び第2のアーム104,110間に張架された引っ張りバネ114,114が設けられている。
【0101】
これら引っ張りバネ114,114は、上記第1のアーム104に対する掛止部115からこの第1のアーム104の上記カセットホルダ90に対する回動中心となる支軸122までの距離が、該第2のアーム110に対する掛止部113からこの第2のアーム110の該カセットホルダ90に対する回動中心となるガイドピン97までの距離よりも長くなされている。
【0102】
したがって、上記引っ張りコイルバネ114,114の引っ張り力は、上記各第1のアーム104,104と上記各第2のアーム110,110との間に、回転モーメントの差を生じさせる。
【0103】
なお、上記カセットホルダ90の両側側には、上記各第1のアーム104,104の該カセットホルダ90に対する上方側への回動角度を制限する回動制限部材となる回動制限突起120,120が設けられている。そして、上記各第1のアーム104,104には、上記各回動制限突起120,120に対応して、回動制限爪119,119が設けられている。上記各第1のアーム104,104の上記カセットホルダ90に対する上方側への回動角度が制限されることにより、上記各引っ張りコイルバネ114,114が過度に伸長されることが防止される。
【0104】
上記各第2のアーム110,110の後端側部分は、被当接部118,118となされている。これら被当接部118,118には、図14及び図15に示すように、上記カセットホルダ90に載置されたテープカセット301,401が上記カセット装着部に装着されたときに、上記シャーシ1上に配設された回動操作部134が当接される。
【0105】
上記回動操作部134は、上記カセットホルダ90に載置されたテープカセット301,401が上記カセット装着部に装着されたときに、上記各第2のアーム110,110を該カセットホルダ90に対して回動させ、これら第2のアーム110,110の当接部111,111を上記各第1のアーム104,104の被当接部112,112より離間させる。
【0106】
上記各第1のアーム104,104は、図14中矢印Uで示すように、上記各第2のアーム110,110の当接部111,111に上記被当接部112,112を当接された状態では、上記各引っ張りバネ114,114によるこれら第1及び第2のアーム104,110の回転モーメントの差に対応する力で、上記ローラ107,108,109を上記カセットホルダ90に載置されたテープカセット301,401に押接させる。
【0107】
したがって、上記各第1のアーム104,104は、上記カセットホルダ90に載置されたテープカセット301,401の厚みが異なる場合であっても、上記ローラ107,108,109を該テープカセット301,401に対して略々一定の力で押接させる。そして、上記各第1のアーム104,104は、上記各ローラ107,108,109の回転操作による上記テープカセット301,401の上記カセットホルダ90上における移動操作を可能とする。
【0108】
そして、上記各第1のアーム104,104は、図15に示すように、上記カセットホルダ90に載置されたテープカセット301,401が上記カセット装着部に装着され、上記回動操作部134により上記各第2のアーム110,110が該カセットホルダ90に対して回動され、これら第2のアーム110,110の当接部111,111が上記各被当接部112,112より離間されたときには、上記各引っ張りバネ114,114の引っ張り力により、図15中矢印Vで示すように、上記各ローラ107,108,109を該テープカセット301,401に押接させ、このテープカセット301,401を該カセット装着部に押接し圧着させる。
【0109】
次に、上記第1及び第2のアーム104,110についての力学的な説明を図11乃至図13を用いて説明する。
【0110】
上記第1のアーム104の長さ(上記支軸122より上記ローラ支軸106までの長さ)をL、上記第1のアーム104の支軸122より上記掛止部115までの長さをa、上記第2のアーム110の支軸となる上記ガイドピン97から掛止部113までの長さをb、上記引っ張りコイルバネ114と上記各アーム104,110のなす角度をαとする。上記引っ張りコイルバネ114の引っ張り力をPとする。上記引っ張りコイルバネ114により発生する上記第1のアーム104の支点まわりの反時計方向の回転モーメントをM1、上記引っ張りコイルバネ114により発生する上記第2のアーム110の支点まわりの時計方向の回転モーメントをM2とする。また上記各ローラ107,108,109の上記テープカセット301,401への圧着力をFとする。すると、
M1=a×P×cosα
M2=b×P×cosα
の関係が成り立つ。
【0111】
また、このときの上記各ローラー107,108,109の上記テープカセット301,401への圧着力Fは
F=(M1−M2)/L=(a−b)×P×cosα/L
となる。ここで、仮に
2a=3b
の関係が成り立つようにa,bを選択すると
F=(a−(2/3)a)×P×cosα/L=(1/3)a×P×cosα/L
となる。
【0112】
ここで、上記第2のアーム110を反時計方向に少しだけ回転させ、図13に示すように、この第2のアーム110の当接部111と上記第1のアーム104の被当接部112とがわずかに離れた状態を考える。
【0113】
このときには、上記引っ張りコイルバネ114の力が、直接、上記第1のアーム104を引っ張るので、上記各ローラ107,108,109の上記テープカセット301,401への圧着力F2は上記引っ張りコイルバネ114の引っ張り力をP2とすると
F2=(a×P2×cosα)/L
となる。ここでP≒P2なので仮に
P=P2
としたとき、F′とF2を比較すると
F′=(1/3)F2
となる。すなわち、このカセット装填機構においては、上記第2のアーム110のわずかな動きにより、上記テープカセット301,401の上記カセット装着部への圧着時には、上記各ローラ107,108,109による該テープカセット301,401の移動操作時に比べて、3倍の力量を得ることができる。
【0114】
次に、上記テープカセット301,401の厚みの違いにより、図12に示すように、上記各ローラ107,108,109が上に持ち上げられた状態を考える。
【0115】
厚さの薄い上記第2のテープカセット401が挿入された場合を図12中破線で示し、この第2のテープカセット401よりも厚い上記第1のテープカセット301が挿入された場合を図12中実線で示している。
【0116】
上記引っ張りコイルバネ114の掛かる掛止部115,113は、それぞれの回転中心122,97回りに回動するが、上記各アーム104,110の間隔は、上記当接部111及び上記被当接部112の当接により、略々一定に保たれている。
【0117】
したがって、上記引っ張りコイルバネ114の力量は、上記各アーム104,110の回動に依らず、ほとんど上昇しない。ここでさらに、上記当接部111及び上記被当接部112の上記各アーム104,110に対する角度を変えることによって、上記引っ張りコイルバネ114の力量が全く変わらないように修正することが可能である。この場合には、上記テープカセットの厚みが変わっても、このテープカセットに対する上記各ローパスフィルタ値107,108,109の圧着力を一定するすることが可能である。
【0118】
なお、この実施の形態においては、大小2種類のテープカセット301,401について説明したが、本発明は、3種類以上の大きさの異なるテープカセットについても適応可能である。
【0119】
また、このカセット装填機構は、再生装置のテープカセット装填機構のみに限定されるものではなく、一般的な圧着機構として適応可能である。例えば、コピー機や印刷機において用紙を搬送するための紙搬送ローラの圧着機能等にも適応可能である。
【0120】
〔5〕動作モードの切換え(図17乃至図21)
この再生装置においては、図21に示すように、上記カセット装填モータ56及び上記モード切換えモータ14の駆動により、各動作モードの切換えが行われる。すなわち、排出(Eject)モードP1、ローディング(ULD)モードP2、ストップ(STP)モードP3、記録再生(R/P)モードP4、早送り巻戻し(FF/Rew)モードP5、一時停止(待機)(Still)モードP6が順次実行できるとともに、これらの動作モードを逆に辿って実行することができる。
【0121】
上記排出(Eject)モードP1においては、上記カセットホルダ90は、上記シャーシ1の前方側に位置している。
【0122】
上記ローディング(ULD)モードP2においては、上記テープカセット301,401が上記記録再生部に対して装填される。
【0123】
上記ストップ(STP)モードP3においては、上記磁気テープ308が上記テープカセット301,401より前方側に引き出されて、上記回転ヘッド2に巻回される。
【0124】
上記記録再生(R/P)モードP4においては、上記磁気テープ308を上記ピンチローラ4及び上記キャプスタン3が挟持し、この磁気テープ308を送り操作する。この上記記録再生(R/P)モードP4には、正方向記録再生と、逆方向再生とがある。
【0125】
早送り巻戻し(FF/Rew)モードP5においては、上記磁気テープ308に対する上記ピンチローラ4及び上記キャプスタン3による挟持が解除され、この磁気テープ308は、上記テープリール309S,309T、409S,409Tの回転により送り操作される。この早送り巻戻し(FF/Rew)モードP5には、正方向の送り操作(早送り)と、逆方向の送り操作(巻戻し)とがある。
【0126】
そして、上記一時停止(待機)(Still)モードP6においては、上記ピンチローラ4及び上記キャプスタン3が上記磁気テープ308を挟持したままでこの磁気テープ308の送り操作が停止され、上記テンションレギュレータが制御されてこの磁気テープ308のテンションが低くなされる。
【0127】
すなわち、上記制御手段は、上記記録再生(R/P)モードP4から上記一時停止(待機)(Still)モードP6に移行するときには、上記テープ送り機構を制御して、このテープ送り機構を上記磁気テープ308の挟持を維持したままでこの磁気テープ308を停止させる状態とするとともに、上記テンションレギュレータ機構を制御して、該磁気テープ308に生じるテープテンションを該テープ送り機構が該磁気テープ308を送り操作しているときに該磁気テープ308に生じるテープテンションよりも弱くする。
【0128】
この再生装置では、図17及び図18に示すように、上記一時停止(待機)(Still)モードP6(記録待機状態(REC PAUSE)や、一時停止再生画または一時停止再生信号を出している状態)となったときには、上記モード切換えモータ14を駆動させ、図示しない駆動力伝達機構により、図17中矢印Xで示すように、上記テンションレギュレータバネ12の一端側を掛止している上記シャーシ1上の掛止片11を上記テンションレギュレータアーム5側へ動かし(図18中のステップst4乃至ステップst6)、該テンションレギュレータバネ12の伸び量を減らし、上記バンドブレーキ10の張力を下げる。このとき、上記磁気テープ308のテンションが低くなされる。
【0129】
また、上記制御手段は、上記記録再生(R/P)モードP4から上記一時停止(待機)(Still)モードP6に移行するときには、上記磁気テープ308のテンションを下げるのに先だって、あるいは、同時に、該一時停止モードP6に移行する直前の再生画像を上記画像メモリに記憶させ、該一時停止モード実行中においては、該画像メモリに記憶された画像情報をこの再生装置より出力させる(図18中のステップst2乃至ステップst3)。
【0130】
すなわち、この再生装置においては、再生モードから待機モードに移行するときには、該待機モードに移行する直前の再生画像を画像メモリに記憶させ、該待機モード実行中においては、上記画像メモリに記憶された画像情報をモニタに対して出力するという、該待機モードに移行する直前の再生画像をモニタに表示する静止画再生方法が実行される。
【0131】
また、この再生装置では、図19及び図20に示すように、上記一時停止(待機)(Still)モードP6となったときには、上記モード切換えモータ14を駆動させ、図示しない駆動力伝達機構により、図19中矢印Yで示すように、上記テンションレギュレータアーム5を強制的に少し内側(上記テープカセット301,401に接近する方向)に戻すようにしてもよい(図20中のステップst10)。この場合には、上記サプライ側リール台6と上記キャプスタン3との間のテープ経路が短くなされることによって(図20中のステップst11)、この間で上記磁気テープ308の弛みが生じ、該磁気テープ308のテンションが低くなされる(図20中のステップst12)。
【0132】
【発明の効果】
上述のように、本発明は、厚みに差がある大きさの異なるカセットが使用可能である記録再生装置に適用されるカセット装填装置であって、一種類のバネや一通りの機構だけで、カセット厚みによらずに、各大きさのカセットに対して略々一定の圧接力により、カセットを移動操作するためのローラを圧接させることにより、挿入時の違和感が生じないようになされ、また、一種類のバネや一通りの機構だけで、該カセットのシャーシへの圧着力と該ローラによる移動操作のための圧接力を切り替え、挿入力と該シャーシへの圧着力の両方を満足させることができるカセット装填装置を提供することができるものである。
【0133】
また、本発明は、回転操作可能なローラによってカセットをカセットホルダ内に引き込むようになされたカセット装填装置であって、誤って縦方向に挿入されてしまったカセットの排出が可能となされたカセット装填装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカセット装填機構の構成を示す斜視図である。
【図2】上記カセット装填機構が適用される再生装置の記録再生部の構成を示す斜視図である。
【図3】上記カセット装填機構の要部の構成を示す分解斜視図である。
【図4】上記カセット装填機構においてテープカセットの引き込みが開始された状態を示す側面図である。
【図5】上記カセット装填機構におけるテープカセットの引き込み途中の状態を示す側面図である。
【図6】上記カセット装填機構においてテープカセットの引き込みが完了した状態を示す側面図である。
【図7】上記カセット装填機構の他の例において大小のテープカセットの引き込みが開始された状態を示す平面図である。
【図8】上記カセット装填機構において大小のテープカセットの引き込みが開始された状態を示す平面図である。
【図9】上記カセット装填機構において小型のテープカセットが誤挿入された状態を示す平面図である。
【図10】上記カセット装填機構の要部の構成を示す側面図である。
【図11】上記カセット装填機構の要部の動作原理を示す側面図である。
【図12】上記カセット装填機構におけるテープカセット引き込み時の要部の動作原理を示す側面図である。
【図13】上記カセット装填機構におけるテープカセットの装填完了時の要部の動作原理を示す側面図である。
【図14】上記カセット装填機構のテープカセット引き込み時の構成を示す側面図である。
【図15】上記カセット装填機構のテープカセットの装填完了時の構成を示す側面図である。
【図16】上記記録再生部にテープカセットが装填された状態を示す平面図である。
【図17】上記記録再生部において記録テープがローディングされた状態と待機モードにおける状態とを示す平面図である。
【図18】上記再生装置において待機モードの実行を説明する流れ図である。
【図19】上記記録再生部において記録テープがローディングされた状態と待機モードにおける状態の他の例とを示す平面図である。
【図20】上記再生装置において待機モードの実行の他の例を説明する流れ図である。
【図21】上記再生装置におけるモード切換えを説明する流れ図である。
【図22】上記再生装置において使用される大型のテープカセットの構成を示す斜視図である。
【図23】上記大型のテープカセットの内部の構成を示す平面図である。
【図24】上記再生装置において使用される小型のテープカセットの構成を示す平面図である。
【図25】上記大型のテープカセットの構成を示す側面図である。
【図26】上記小型のテープカセットの構成を示す側面図である。
【図27】上記テープカセットの構成を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
90 カセットホルダ
104 第1のアーム
107,108,109 ローラ
110 第2のアーム
111 当接部
114 引っ張りバネ
119 回動制限爪
120 回動制限突起
134 回動操作部
301 第1のテープカセット
401 第2のテープカセット

Claims (4)

  1. 記録媒体となるカセットが載置され、このカセットが装填されるカセット装着部に対して接離操作されるカセットホルダと、
    上記カセットホルダに回動可能に配設され、先端側にこのカセットホルダに載置されたカセットに転接する回転操作可能なローラを有する第1のアームと、
    上記カセットホルダに回動可能に配設され、上記第1のアームに対して略々平行となされ、上記第1のアームに対する当接部を有する第2のアームと、
    一端側を上記第1のアームに掛止され他端側を上記第2のアームに掛止されてこれら第1及び第2のアーム間に張架され、該第1のアームに対する掛止位置からこの第1のアームの上記カセットホルダに対する回動中心までの距離が、該第2のアームに対する掛止位置からこの第2のアームの該カセットホルダに対する回動中心までの距離よりも長くなされている引っ張りバネと、
    上記カセット装着部上に配設され、上記カセットホルダに載置されたカセットが該カセット装着部に装着されたときに、上記第2のアームを該カセットホルダに対して回動させて、この第2のアームの当接部を上記第1のアームより離間させる回動操作部とを備え、
    上記第1のアームと上記第2のアームとは、該第1のアームの被当接部と該第2のアームの当接部が当接した状態で、それぞれ回転中心に対して回動可能であって、
    上記第1のアームは、上記第2のアームの当接部に当接された状態では、上記引っ張りバネによるこれら第1及び第2のアームの回転モーメントの差に対応する力で上記ローラを上記カセットホルダに載置されたカセットに押接させ、このローラの回転操作による該カセットの該カセットホルダ上における移動操作を可能とし、該カセットホルダに載置されたカセットが該カセット装着部に装着されて上記回動操作部により該第2のアームが該カセットホルダに対して回動されてこの第2のアームの当接部が離間されたときには、該引っ張りバネの引っ張り力により該ローラを該カセットに押接させこのカセットを該カセット装着部に押接させることとなされたカセット装填装置。
  2. カセットホルダには、第1のアームの該カセットホルダに対する回動角度を制限する回動制限部材が設けられている請求項1記載のカセット装填装置。
  3. ローラは、カセットの上面部の両側部分を押圧する位置と、該カセットの上面部の中央部分を押圧する位置とに配設されている請求項1記載のカセット装填装置。
  4. 記録媒体となるカセットが載置され、このカセットが装填されるカセット装着部に対して接離操作されるカセットホルダと、
    上記カセットホルダに回動可能に配設され、先端側にこのカセットホルダに載置されたカセットに転接する回転操作可能なローラを有する第1のアームと、
    上記カセットホルダに回動可能に配設され、上記第1のアームに対して略々平行となされ、上記第1のアームに対する当接部を有する第2のアームと、
    一端側を上記第1のアームに掛止され他端側を上記第2のアームに掛止されてこれら第1及び第2のアーム間に張架され、該第1のアームに対する掛止位置からこの第1のアームの上記カセットホルダに対する回動中心までの距離が、該第2のアームに対する掛止位置からこの第2のアームの該カセットホルダに対する回動中心までの距離よりも長くなされている引っ張りバネとを備え、
    上記第1のアームと上記第2のアームとは、該第1のアームの被当接部と該第2のアームの当接部が当接した状態で、それぞれ回転中心に対して回動可能であって、
    上記第1のアームは、上記第2のアームの当接部に当接された状態で、上記引っ張りバネによるこれら第1及び第2のアームの回転モーメントの差に対応する力により、上記カセットホルダに載置されたカセットの厚みが異なる場合であっても、上記ローラを該カセットに対して略々一定の力で押接させることとなされたカセット装填装置。
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