JP3579660B2 - 脱気袋 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、衣類や布団等を圧縮してコンパクトに収納する脱気袋の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
衣類や布団等を圧縮してコンパクトに収納する目的で、柔軟な合成樹脂シート製の袋本体に脱気用通路が取り付けられた脱気袋は、従来から存在している。
この脱気袋の使用方法を簡単に述べる。衣類等を脱気袋内部に収納し、その後収納物出入部のチャックを閉鎖して、電気掃除機のノズルを閉止弁に装着して吸引すること等により、閉止弁から脱気袋内部の空気を外部に排出する。この閉止弁は逆止機能を持っているので外気は脱気袋内部に再び入ることなく、脱気状態を維持できる。そして、衣類や布団等の内容物は、脱気袋に入れ袋内部の空気を抜くことにより、内容物が含む空気も袋外へ排出されるため、体積を減少させることができる。よって、減少した体積分コンパクトに収納することができる。
【0003】
この種の閉止弁については、種々の形態のものが存在しているが、布団収納袋等の電気掃除機のノズルを閉止弁に装着して吸引するタイプにあっては、剛性を有する合成樹脂で成形されたものが一般的であり、ノズルの先端を閉止弁に押しつけることによって弁が開いて吸引可能となり、ノズルを外すと弁が閉じる構造となっている。
この種の閉止弁は、閉止能力が確実である反面、剛性を有する成形品であるため、使用しない脱気袋を折り畳んで収納しておく場合等に、閉止弁の部分のみが邪魔になったり、また、硬質な閉止弁と柔軟な袋本体の合成樹脂シートとの接着が外れたりしやすいという課題を有する。また、内容物を入れて脱気した後にあっても、閉止弁の一部が外部に突出するため、突出した閉止弁の部分が、特に袋を積み重ねる場合等に邪魔になり、さらに、何かが閉止弁に当たると弁が開いて袋内に空気が侵入してしまうおそれがあった。
また他に、軟質合成樹脂製のフィルムからなる扁平な筒状体に開口部を設け、チャックや屈曲した通路を筒状体の内部に形成し、脱気袋の外部に取り付けて使用する閉止弁が存在する。これについても、脱気袋の外部に閉止弁が飛び出しているため、邪魔になったり、閉止弁の部分を引掛けて閉止弁の部分がちぎれてしまうことがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかして、本願発明は、使用の前後に関わらず、脱気袋のコンパクト性を損なうことなく、しかも、脱気用の空気通路と袋本体との接着が外れにくく、脱気性を維持することのできる脱気袋の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願の第1の発明は、開閉可能な収納物出入部2を備える、柔軟な非通気性のシート11,12から構成された袋本体1と、この袋本体1に設けられた脱気用通路4とを備えた布団や衣類を圧縮して収納する脱気袋において、脱気用通路4が、非通気性のシート11に設けられた開口部11aと、この開口部11aに導通するように袋本体1の内部に取り付けられた柔軟な筒状の空気通路41とを備え、この空気通路41が、内部にフラップ42を備えた閉止弁であり、このフラップ42は、空気通路41を構成する外装シート43bに対して接着された固定部42aと、固定部42aの両側に可動であるフラップ部42b,42cを有するものであり、一方のフラップ部42bは、袋外部から内部への空気の流れを遮断し、他方のフラップ部42cは、袋内部から外部への空気の流れを遮断するものであって、電気掃除機のノズル等の棒状体5を開口部11aから空気通路41内に差し込むことにより、袋本体1の内部から外部へ空気を排出できるものであることを特徴とする脱気袋を提供することによって、上記の課題を解決する。
この第1の発明に係る脱気袋にあっては、柔軟な筒状の空気通路41を柔軟な袋本体1内に内蔵させたものであるため、脱気袋全体を柔軟なものとすることができる。しかも、袋本体1から空気通路41が突出することなく、使用中あるいは収納時において、空気通路41が邪魔になることもない。また、袋本体1と空気通路41とは、共に柔軟な素材から構成されるため、外力が加わったりしても
、両者の接着部分が外れたりすることもない。また、袋内部の脱気及び袋内部への気体充填のどちらも行うことができ、また、簡便に通気状態と遮断状態を切り替えることができる。
【0006】
本願の第2の発明は、上記の脱気袋にあって、空気通路41のうち少なくとも、開口部11aに接する部分43jと、空気通路41の中間位置Cよりも袋内部側寄りの所定位置43kとが、袋本体1の内面に固定されていることを特徴とするものを提供する。
これにより、電気掃除機のノズル等の棒状体5を開口部11aから空気通路41内に差し込んだ後に、これを引き抜く際、空気通路41が棒状体5と共に袋外に出て来てしまう事を防止することができる。
【0007】
また、本願の第3の発明は、上記の各発明に係る脱気袋において、空気通路41は、対向する外装シート43a,43bについて、少なくとも一方の外装シートに沿う、一方の軸方向の両端側に位置する開口部43c,43gと、前記軸方向に対して交差し、かつ少なくとも一方の外装シートに沿う、他方の軸方向の両端側に位置する閉鎖部43e,43fとによって構成された断面が扁平な略筒状の通路であり、この空気通路41の途中である、一方の外装シート43bの空気通路側の面43hには、外装シート43bに沿って一方の閉鎖部43eから他方の閉鎖部43fにわたって、フラップ42が取り付けられることにより、第1逆止弁と第2逆止弁とが構成され、第1逆止弁は、フラップ42の一部が外装シート43aの空気通路側の面43iに密着することにより、空気通路41における一端側から他端側への空気の流れを遮断するものであり、かつ、第2逆止弁は、同様にして、前記空気通路41における他端側から一端側への空気の流れを遮断するものであり、棒状体5を、空気通路41の両端側の開口部43c,43gを結ぶように貫通させ、フラップ42の一部と外装シート43aの空気通路側の面43iとの密着を解除することによって、空気通路41が通気状態となり、棒状体5を引き抜くことによって、空気通路41が遮断状態に復帰することを特徴とするものを提供する。
これにより、袋内部の脱気及び袋内部への気体充填のどちらも行うことができ、また、簡便に通気状態と遮断状態を切り替えることのできる閉止弁を提供することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本願発明の実施の形態に係る脱気袋の一例について説明する。なお、本説明においては、脱気袋1の収納物出入部2側の方向を上、その反対側の方向を下とする。
図1は、本願発明の実施の形態に係る脱気袋1の平面図である。この脱気袋1は、少なくとも2枚の、樹脂製等の非通気性のシート11,12により形成された平面視長方形の袋であり、その短辺である上辺13に収納物出入部2が設けられ、底辺14及び側辺15,16は閉じられている。
そして、表側シート11には、袋内部の脱気用の閉止弁4が設けられている。
なお、シート11,12の表面には、商品名や取扱説明等の任意の文字や模様を印刷して良いし、シート11,12自体に抗菌、防臭加工を施しても良い。また、脱気袋1の大きさについては、衣類,毛布,布団等対象物により、任意に決めて良い。また、閉止弁4は脱気袋1のどの位置に設けても良い。
【0009】
この脱気袋1の使用方法について述べる。まず、収納物出入部2のチャック3を開放状態にする。そして、開放状態となった収納物出入部2から衣類等の収納物を脱気袋1内に収納し、チャック3を閉鎖する。その後、脱気袋1を手で巻き込むようにして圧縮するか、あるいは閉止弁4の開口部43gに電気掃除機のノズル等を挿入して脱気することにより、閉止弁4から脱気袋1内部の空気を外部
に排出し、脱気袋1内部の脱気状態が完成される。
【0010】
収納物出入部2の閉鎖手段として設けられているチャック3は、本願実施例においては嵌合式であり、図2(A)に示すように、シートの内部の片側に凸条部31、その反対側に凹条部32が形成されている。
凸条部31、凹条部32には、それぞれ引掛部33,34が形成されており、また、凹条部32には、気密維持用凸部36、凸条部31には、気密維持用凹部37が形成されている。また、凸条部31は、2つの凸状片31a,31aがそれぞれ気密維持用凹部37を挟んで相反するように形成され、凹条部32は、凹条32a,32aがそれぞれ気密維持用凸部36を挟んで形成されている。
また、引掛部33の幅t33よりも、凹条32aの通路部35の幅t35の方が小さめに形成されている。チャック3の閉鎖時、凸条部31と凹条部32を押圧すると、引掛部33が通路部35を押し開くようにして通過し、凹条部32の引掛部34と噛み合う。噛み合った状態は、図2(B)に示すもので、条間38の隙間がほとんど無く、しかも迷路状になるため、外部からの空気を侵入させず、内部の気密を維持したまま脱気袋1を閉鎖することができる。
なお、チャック3は、図2に示すような形状に限らず、各種のものを採用し得る。
また、チャック3の袋外側には、チャック3の閉鎖を容易にできるようにするために、樹脂製等のスライダーを設けても良い。
【0011】
閉止弁4は、図3に示すように、断面が扁平な略筒状の空気通路41の内部にフラップ42が設けられたものである。
本願発明の実施の形態に係る閉止弁4の外側部分は、対向する2枚の長方形の外装シート43a,43bからなり、これら外装シート43a,43bの短辺側一方のみが開放されることによって内側開口部43cが設けられており、残りの三方周囲43d,43e,43fは熱圧着等の方法により接着されている。また、外装シート43aの短辺閉鎖部43dの付近には外側開口部43gが設けられており、これと同じ大きさの開口部11aが設けられている表側シート11の内側面に接着されて一体のものになっている。これにより、袋の表側シート11の内側面に設けられた開口部11aから閉止弁4の内側開口部43cに至る、断面が扁平な略筒状の空気通路41が形成されている。
なお、外装シート43aと表側シート11とは、空気通路41の反転防止のため、図3に示すように、少なくとも外側開口部43g(開口部11a)の開口部周囲部分43jと、空気通路41の中間線Cより右側(袋内部側)、好ましくは右端43kとが接着されている必要がある。
なお、表側シート11の内側面に接着される方の外装シート43aを省略し、表側シート11に直接外装シート43bを取り付けることにより、空気通路を形成しても良い。
【0012】
外装シート43bの空気通路側の面43hには、外装シート43bに沿って一方の閉鎖部43eから他方の閉鎖部43fにわたって、長方形のフラップ42が取り付けられており、フラップ42は、その短辺の中央がフラップ42の一端から他端まで連続して、外装シート43bに対して熱圧着等の方法で接着された固定部42aと、固定部42aを中心にして両側に可動であるフラップ部42b,42cとからなる1枚のシートであり、このフラップ部42b,42cが、空気通路41内部を通り抜けようとする気流によって、フラップ42の取り付けられていない側の外装シート43aの空気通路側の面43iに押さえつけられることにより、空気通路41を遮断する。
なお、フラップ部42b,42cのうち一方のフラップ部42bは、袋外部から内部への空気の流れを遮断し、他方のフラップ部42cは、袋内部から外部への空気の流れを遮断する働きをなすものである。つまり、フラップ部42b,42cは、それぞれが組み合わされて空気通路41の両方向に対して機能するため、袋内部の空気の脱気状態を維持する使用方法も可能であるし、逆に袋内部に空気を充填して、その状態を維持する使用方法も可能である。
なお本例においては、フラップ42は空気通路41の軸線に直交するようにして、2列が並べられている。
【0013】
外装シート43a,43b及びフラップ42の材質は、本例においては、軟質合成樹脂フィルムであり、フラップ42のフラップ部42b,42cが柔軟に外装シート43aの空気通路側の面43iに密着することができる。そのため、フラップ42と外装シート43aとの間に隙間が発生することがなく、袋内部の気密状態が良好に保たれる。
【0014】
また、フラップ42に関しては、これまでに説明した形状に限定されるものではなく、種々に変更して実施可能であり、例えば、フラップ部を固定部42aの片側にのみ形成したフラップを2枚一組にして、それぞれ対向かあるいは相反して配置するものとしても良いし、空気通路41内でのフラップ42の配置数についても、単独でも複数を並列に配置するものとしても良い。
【0015】
この空気通路41については、固定部42aを中心にフラップ部42b,42cが両側に付いているため、通常は図3(B)に示すように、空気通路41の両方向に対して遮断された状態である。よって、空気通路41を通気できる状態にするには、棒状体5を図4に示すように、空気通路41の内側開口部43cと外側開口部43gを結ぶようにして貫通させ、フラップ部42b,42cの一部と外装シートの空気通路側の面43iとの密着を解除することによって行う。これにより、空気通路41が通気可能な状態となる。そして、棒状体5を引き抜くことによって、空気通路41が遮断状態に復帰する。
この棒状体5は、電気掃除機の吸引用ノズルとして実施する事が最適であるが、中空のストロー状のもので人の力で脱気を行うようにしてもよく、また、中実の棒体として実施してもよい。
【0016】
以上の空気通路と閉止弁の好ましい実施の形態をまとめておくと、対向する外装シート43a,43bの両側辺が、閉鎖された閉鎖部43e,43fとされることにより、断面が扁平な略筒状の空気通路41が形成され、この筒状の空気通路41の両端側に開口部43c,43gが形成されると共に内部にフラップ42が設けられた弁において、フラップ42は、前記一方の外装シート43bに取り付けられる固定部42aと、固定部42aを中心に可動である第1フラップ部42bと第2フラップ部42cとを備え、第1フラップ部42bは、他方の外装シート43aの空気通路側の面43iに密着することにより、前記空気通路41における一端側から他端側への空気の流れを遮断するものであり、かつ、第2フラップ部42cは、他方の外装シート43aの空気通路側の面43iに密着することにより、前記空気通路41における他端側から一端側への空気の流れを遮断するものであることを特徴とする閉止弁として、理解される。
さらに、上記閉止弁において、対向する外装シート43a,43bのうち一方のシート43aを、密封可能な袋1を構成するシート11を兼ねるものとして実施することもできる。
【0017】
本願発明の脱気袋に取り付けられる弁は、これまでに説明したものに限られるものではなく、それ以外にも種々に変更が可能である。例えば、他の方式の弁が取り付けられた脱気袋に対して、本願発明に係る閉止弁4を更に取り付け、例えば、一方の弁を掃除機によって脱気するものとし、他方の弁を手で脱気するものとするように、両者の弁を併用するものとしたり、どちらか一方の弁のみを選択して使用できるものとしても良い。これは、例えば大型の脱気袋に適用することにより、速やかに脱気を行うことができるものとなる。
【0018】
図5に、他の方式の弁と本願発明に係る閉止弁4とを取り付けた脱気袋1を一例として示す。なお、図上のハッチング部分はシートが接着された部分を示している。
脱気袋1には、図5(A)に示すように、閉止弁4と、他に底辺14から近い位置に脱気弁6と脱気口7とが設けられている。
脱気弁6は、フラップシート61により形成される。フラップシート61は、脱気袋1の表側シート11と裏側シート12とに挟まれ、左辺15から右辺16に至る区間に横長に2枚が重ねて配位される、平面視帯状のシートである。フラップシート61に対して、各シート11,12,61の接着により区画された空気通路62が形成される。
この空気通路62の形成される部分において、フラップシート61の上端はシート11,12に対して横方向の線状に接着されており(フラップシート61同士は接着されていない)、脱気弁上端部61aが形成されている。また、脱気弁上端部61aを挟む左右の部分について、フラップシート61が縦方向の線状に接着されることにより、脱気弁側部61bが形成されている。この3つの接着部に囲まれた部分が空気通路62となる。なお、この部分以外において、フラップシート61の他上端部61cは、シート11,12,61がすべて接着され、完全に閉鎖された状態となっており、これにより、脱気時の気流は空気通路62のみを流れることとなる。
脱気口7は、底辺14において、表側シート11と裏側シート12との接着を途切れさせた部分であり、脱気弁6からの気流は、ここを通り袋外へ流れる。
なお、図5(A)に示す例においては、脱気弁6が左右の2箇所、脱気口7が中央の1箇所に設けられているが、これらの設置数は、これに限られるものでなく、適宜変更して設けることができる。
【0019】
脱気弁6の上下方向の断面は、図5(B)(C)に示すものである。脱気袋1の内部から外部の方向Dでは、気流に応じてフラップシート61同士の間が押し広げられるため、空気通路62が開放され、空気が流れる。逆に、外部から内部の方向Eでは、袋内に流入しようとする空気が行止部63で止められ、それによりフラップシート61同士が密着するため、空気通路62が閉鎖され空気が流れない。よって、一方向の気流のみを許容するため、脱気袋1内の空気を抜いた状態を維持することができる。
この脱気袋1を実際に使用する際には、衣類等の収納物を内部に収納後、脱気袋1を手等で押さえることによって、脱気弁6から脱気口7を通じて脱気を行う。また必要に応じて、閉止弁4からも、掃除機を使用する等して脱気を行うことができ、効率良く脱気作業ができる。
なお、ここで例示した弁の構造はほんの一例であって、フラップシート61が1枚からなる弁や、別体型の逆止弁等、種々の異なる構造の弁を持つ脱気袋に対しても、閉止弁4を取り付けることが可能である。
【0020】
なお、ここで例示した弁の構造はほんの一例であって、フラップシート61が1枚からなる弁や、別体型の逆止弁、また、図6に示すように、脱気袋1の表側シート11と裏側シート12との間に弁シート81,82を扁平な略筒状に形成し、その内部に図6に示したものと同構造のフラップ83を設けた弁8等、種々の異なる構造の弁を持つ脱気袋に対しても、閉止弁4を取り付けることが可能である。
【0021】
【発明の効果】
本願第1の発明においては、使用の前後に関わらず、脱気袋のコンパクト性を損なうことなく、しかも、脱気用の空気通路と袋本体との接着が外れにくく、脱気性を維持することのできる脱気袋を提供することができたものである。また、フラップの存在によって、袋外部から内部への空気の流れと、袋内部から外部への空気の流れとを、確実に遮断する事ができるという効果を発揮する。
本願第2の発明においては、上記の効果に加えて、電気掃除機のノズル等の棒状体を開口部から空気通路内に差し込んだ後、これを引き抜く際、空気通路が棒状体と共に袋外に出て来てしまう事を防止することができるという効果を発揮する。
本願第3の発明においては、袋内部の脱気及び袋内部への気体充填のどちらも行うことができ、また、簡便に通気状態と遮断状態を切り替えることかできるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る脱気袋の平面図である。
【図2】図2(A)は本願発明の実施の形態に係るチャックを開放した状態の断面図である。図2(B)は本願発明の実施の形態に係るチャックを閉鎖した状態の断面図である。
【図3】図3(A)は本願発明の実施の形態に係る閉止弁の平面図である。図3(B)は本願発明の実施の形態に係る閉止弁の図3(A)におけるA−A断面図である。
【図4】本願発明の実施の形態に係る閉止弁の、空気通路を通気可能とした状態の図3(A)におけるA−A断面図である。
【図5】本願発明の他の実施の形態に係る脱気袋を示す図であり、図5)が平面図、図5(B)が空気通路の開放状態を示す図5(A)のB−B断面を示す要部拡大断面図、図5(C)が空気通路の閉鎖状態を示す図5(A)のB−B断面を示す要部拡大断面図である。
【図6】本願発明の他の実施の形態に係る脱気袋の弁の一例を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 袋本体,脱気袋
11 シート,表側シート
11a (シート)開口部
12 シート,裏側シート
2 収納物出入部
4 脱気用通路,閉止弁
41 空気通路
42 フラップ
43a,43b 外装シート
43c 開口部,内側開口部
43e,43f 閉鎖部
43g 開口部,外側開口部
43h,43i 外装シートの空気通路側の面
43j 開口部に接する部分,開口部周囲部分
43k (空気通路)所定位置,(表側シート)右端
5 棒状体
C 中間位置(空気通路)
Claims (3)
- 開閉可能な収納物出入部(2)を備える、柔軟な非通気性のシート(11)(12)から構成された袋本体(1)と、この袋本体(1)に設けられた脱気用通路(4)とを備えた布団や衣類を圧縮して収納する脱気袋において、
脱気用通路(4)が、非通気性のシート(11)に設けられた開口部(11a)と、この開口部(11a)に導通するように袋本体(1)の内部に取り付けられた柔軟な筒状の空気通路(41)とを備え、
この空気通路(41)が、内部にフラップ(42)を備えた閉止弁であり、このフラップ(42)は、空気通路(41)を構成する外装シート(43b)に対して接着された固定部(42a)と、固定部(42a)の両側に可動であるフラップ部(42b)(42c)を有するものであり、
一方のフラップ部(42b)は、袋外部から内部への空気の流れを遮断し、他方のフラップ部(42c)は、袋内部から外部への空気の流れを遮断するものであって、 電気掃除機のノズル等の棒状体(5)を開口部(11a)から空気通路(41)内に差し込むことにより、袋本体(1)の内部から外部へ空気を排出できるものであることを特徴とする脱気袋。 - 空気通路(41)のうち少なくとも、開口部(11a)に接する部分(43j)と、空気通路(41)の中間位置(C)よりも袋内部側寄りの所定位置(43k)とが、袋本体(1)の内面に固定されていることを特徴とする請求項1記載の脱気袋。
- 空気通路(41)は、対向する外装シート(43a)(43b)について、少なくとも一方の外装シートに沿う、一方の軸方向の両端側に位置する開口部(43c)(43g)と、前記軸方向に対して交差し、かつ少なくとも一方の外装シートに沿う、他方の軸方向の両端側に位置する閉鎖部(43e)(43f)とによって構成された断面が扁平な略筒状の通路であり、
この空気通路(41)の途中である、一方の外装シート(43b)の空気通路側の面(43h)には、外装シート(43b)に沿って一方の閉鎖部(43e)から他方の閉鎖部(43f)にわたって、フラップ(42)が取り付けられることにより、第1逆止弁と第2逆止弁とが構成され、
第1逆止弁は、フラップ(42)の一部が外装シート(43a)の空気通路側の面(43i)に密着することにより、空気通路(41)における一端側から他端側への空気の流れを遮断するものであり、かつ、第2逆止弁は、同様にして、前記空気通路(41)における他端側から一端側への空気の流れを遮断するものであり、
棒状体(5)を、空気通路(41)の両端側の開口部(43c)(43g)を結ぶように貫通させ、フラップ(42)の一部と外装シート(43a)の空気通路側の面(43i)との密着を解除することによって、空気通路(41)が通気状態となり、棒状体(5)を引き抜くことによって、空気通路(41)が遮断状態に復帰することを特徴とする請求項1又は2記載の脱気袋。
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