JP3577127B2 - 画像取扱装置及び画像合成方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、高精細画像を形成するための業務用カメラ(以下,OAカメラと呼ぶ)等に用いられる、複数の撮像素子による各部分画像の貼り合わせ処理等を行う画像取扱装置及び画像合成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、少数の画素構成で多数の画素構成による画像を得るための所定の手法を用いた画像取扱装置として、次のようなOAカメラが本出願人により提案されている。
【0003】
すなわち、その所定の手法とは、撮像対象画像に対して、各部分画像毎にミラーによるスキャンを行い、取り込まれた各部分画像を、複数の撮像素子の内で各々に対応する撮像素子毎に露光し、このようにして得られた部分画像を、再び順次貼り合わせていくことにより、大きなエリアの多画素な撮像対象画像を入力することができるという手法である。その利用例としてのOAカメラの構成を説明するためのブロック図を図19に示す。
【0004】
以下、同図及び図20を用いて、この画像取扱装置としてのOAカメラの構成及び動作を説明する。
【0005】
図19において、全反射ミラー101は、入射光102を所定の方向へ反射させて、撮像対象画像に対して反射角度を変える(以下、全反射ミラー101の角度を変えることを、ミラースキャンする、ともいう)ために移動可能に構成されており、全反射ミラー101の光軸上には、全反射ミラー101に近い方から、絞りやフォーカス用のレンズ等からなるレンズ部103、ハーフミラー104の順に、各々が設けられており、第1CCD105と第2CCD106は、2枚のイメージャーとして配設されている。第1CCD105は、入射光102の内、ハーフミラー104を通過した通過光102aを受光し、第2CCD106は、入射光102の内、ハーフミラー104で反射した反射光102bを受光できるように構成されている。又、図20に示すように、全反射ミラー101の各位置において、第1CCD105には、撮像対象画像200の一部分であるところの、部分画像A、B、C、及びDの略上半分の領域に対応する上半分画像A1、B1、C1、及びD1が露光され、第2CCD106には、同じ部分画像A、B、C、及びDの略下半分の領域に対応する下半分画像A2、B2、C2、及びD2が同時に露光されるようにするため、2枚のイメージャーの位置関係は、各々の光軸に対して所定量だけずらせた状態で構成されている。ここで、図20は、各部分画像の重なり領域等を説明するための説明図である。
【0006】
更に、例えば初期角度の位置にある全反射ミラー101により、取り込まれた入射光102は、各々のイメージャーから出力され、各々対応する第1プロセス回路107、又は第2プロセス回路108を経て映像信号に変換さる。そして、イメージャーとしての2個のCCDの画素が、共に752画素×580画素である場合、752画素×580画素からなる上半分画像A1(図20において、実線による斜線を施した領域)と、同画素サイズの下半分画像A2(図20において、点線による斜線を施した領域)を、100画素×580画素の重なりしろA12(図20において、実線と点線による斜線を施した領域の重なり合った領域)で、一律に貼り合わせるための、縦の貼り合わせ部109へ入力される。すなわち、縦の貼り合わせ部109に入力された各映像信号は、上半分画像A1と下半分画像A2が、一律に貼り合わせられて、あたかも1404画素×580画素の1枚のイメージャーで取り込まれたかのような映像信号(図20に示す撮像対象画像200の部分画像Aに対応)に変換される。
【0007】
このような動作は、所定の位置に全反射ミラー101がスキャンされるごとに同様の処理が繰り返される。
【0008】
次に、部分画像Aに対応した上半分画像A1と、下半分画像A2が取り込まれた後、CPU116からの指示に基づくミラー駆動部110の働きで、全反射ミラー101は、初期位置から所定角度移動した位置に設定される。全反射ミラー101は、このようにミラースキャンされた位置で、再び上記と同様の処理により、今度は撮像対象画像200の部分画像Bの略上半分の領域に対応する上半分画像B1と、略下半分の領域に対応する下半分画像B2が一律に貼り合わせられて、あたかも1枚のイメージャーで取り込まれたかのような映像信号(図20に示す、撮像対象画像200の部分画像Bに対応)に変換される。
【0009】
更に、部分画像C、及びDを取り込むために、順次全反射ミラー101を所定角度づつ動かす(ミラースキャンする)毎に取り込むエリアが変わり、各々上記と同様の処理を繰り返して、全体として大きな絵が得られる。
【0010】
但し、ここで重要なことは、上記取り込まれ、一律に貼り合わされた各部分画像(部分画像A、B、C、及びD)を、更に貼り合わせるために、図20に示すように、例えば初期位置で全反射ミラー101が、1回目に取り込み、縦の貼り合わせが行われた部分画像Aと、2回目に取り込み、同様にして形成された部分画像B等、要するに重なり合う部分画像は、各々の画像において、予め定められた所定の重なり部分、すなわち図20に示すように1404画素×72画素からなる重なり領域を持つように構成されている点である。
【0011】
すなわち、このような重ね合わせを行うために、図19に示すように、先に取り込まれた部分画像の重なり領域(図20に示すように、例えば、部分画像Aに属する重なり領域Ab)を一時的に保持するための境界バッファ111、その境界バッファ111の内容と、次に取り込まれた部分画像の、先に取り込まれた部分画像との重なり領域(例えば、部分画像Aに属する重なり領域Ab)に対応する重なり領域(例えば、部分画像Bに属する重なり領域Ba)の内容を比較して、画像の特徴部すなわち、同じ絵の部分を見つけて、それらの絵同士のずれを検出するための動きベクトル検出部112、その検出結果を利用してずれ量を算出するためのずれ量算出部113、その算出されたずれ量から、先に取り込まれた部分画像(例えば、部分画像A)に合わせて、次に取り込まれた部分画像(例えば、部分画像B)の位置を補正し、重なり合う画像を正しく重ね合わせるための座標変換部110等により、互いに接合された画像データが出力部114から出力されるものである。尚、ここでいう座標変換とは、平行移動や、回転移動であり、対象としている画像同士の大きさが異なる場合には拡大縮小といった変換処理も含む。このようにして、ミラースキャンする毎に、順次重なり合う部分画像をつなぎ合わせていく。
【0012】
ここで、取り込まれた重なり合う部分画像の相互の位置関係に、ずれが生じる要因としては、次のようなことが考えられる。
【0013】
例えば、ミラースキャンにより、取り込まれた重なり合う部分画像は、互いに予め定められた所定の重なり部分、すなわち図20に示すように1404画素×72画素からなる重なり領域を持つように構成されていることは、既に説明した通りであるが、全反射ミラー101のスキャン量(所定の角度移動量)の誤差あるいは、ばらつきであるとか、部分画像を所定のタイミングで、順次取り込む間に、撮像対象(被写体)が変化したり、又、逆に、操作者による手ぶれ等の取り込み装置側の位置ずれ等である。
【0014】
一方、レンズ部103には、上述した通り、絞りや、フォーカスレンズ等があり、これらを撮像の際に制御するために、イメージャーとしての第1CCD105及び第2CCD106の出力信号が、累積加算部115へ送られる。
【0015】
累積加算部115にて、いわゆる累積加算処理が施されたデータは、CPU116へ送られ、これらに基づくCPU116からの制御信号により、AE(自動露出合わせ)の駆動及びAF(自動焦点合わせ)の駆動が行われる。
【0016】
ここで、例えばAFにおける累積加算処理とは、イメージャーとしてのCCDを構成する画素の集まりを、所定の領域に分割して、一つのエリアとし、その各エリア毎に、各画素により得られた画像データの高周波成分に着目して、それらの波形を累積加算することでコントラストデータ(累積加算されたデータが大きければ大きいほどコントラストがあるという判断がされる)を得ようとするものである。
【0017】
このようにして、得られた各コントラストデータは、所定のメモリ(図示省略)に格納し、必要に応じてこのメモリから各々のコントラストデータを読み出して、そのデータに基づいてAFを制御するための制御信号をレンズ部103のフォーカスレンズの方に送るシステムになっている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成では、部分画像の重なり領域の中に、重ね合わせ接合に利用するための画像の特徴部が存在しない場合、接合すべき部分画像が相互にどれだけ位置ずれを生じているかがわからないという問題があり、これに対する対処方法がないといった課題があった。又、上記画像の特徴部の有無を判定するための基準もその手段も無かったために、存在するかしないかもわからない特徴部を長時間探し続けることにより、撮影時間が長くかかるといった欠点もあった。
【0019】
本発明は、従来の画像取扱装置のこのような課題を考慮し、JPEG(Jointphotography expert group)等に用いられるDCT(Discrete cosine transfer)等を利用する場合、特別な回路を追加することなく、部分画像の重なり領域の中に重ね合わせ接合に利用するための画像の特徴部が存在するか否かを判定でき、効率の良い画像合成処理が可能な画像取扱装置及び画像合成方法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、本発明による画像取扱装置は、一の画像と、該一の画像と部分的に重複する領域を有する他の画像について、該重複する領域の特徴部で両者を位置合わせして貼り合わせ処理を行う画像合成機能を有する画像取扱装置において、前記一の画像側の前記重複する領域を表す画像信号及び/又は前記他の画像側の前記重複する領域を表す画像信号から各直交変換データを得るための直交変換手段と、前記得られた直交変換データに基づいて、コントラストデータを求めるコントラストデータ抽出部と、前記一の画像側の前記重複する領域及び/又は前記他の画像側の前記重複する領域に、前記一の画像と前記他の画像とを重ね合わせるために必要な特徴部が存在するか否かを、前記求められたコントラストデータを所定のコントラスト値と比較することにより判定するための判定手段と、前記判定手段による前記判定結果に基づき、前記貼り合せ処理を制御する画像合成制御手段とを備えたことを特徴とする。また、本発明による画像取扱装置は、前記画像合成制御手段が、前記判定手段により前記特徴部が存在すると判定された場合は、前記貼り合わせ処理を行い、前記特徴部が存在しないと判定された場合は、貼り合わせが不可能である旨の警告を行うことを特徴とする。さらに、本発明による画像取扱装置は、前記直交変換手段は、直交変換データとしてDCT係数を得るDCT処理部であり、前記コントラストデータ抽出部は、前記得られたDCT係数から必要な部分のみを累積加算する累積加算部をさらに備えたことを特徴とする。
本発明による画像取扱装置の画像合成方法は、一の画像と、該一の画像と部分的に重複する領域を有する他の画像について、該重複する領域の特徴部で両者を位置合わせして貼り合わせ処理を行う画像合成機能を有する画像取扱装置の画像合成方法において、前記一の画像の前記重複する領域を表す画像信号及び/又は前記他の画像の前記重複する領域を表す画像信号から各直交変換データを得るための直交変換ステップと、前記得られた直交変換データに基づいて、コントラストデータを求めるコントラストデータ抽出ステップと、前記一の画像側の前記重複する領域及び/又は前記他の画像側の前記重複する領域に、前記一の画像と前記他の画像とを重ね合わせるために必要な特徴部が存在するか否かを、前記求められたコントラストデータを所定のコントラスト値と比較することにより判定するための判定ステップと、
前記判定ステップによる前記判定結果に基づき、前記貼り合せ処理を制御する画像合成制御ステップとを備えたことを特徴とする。
また、本発明による画像取扱装置の画像合成方法は、前記画像合成制御ステップは、前記判定ステップにより前記特徴部が存在すると判定された場合は、前記貼り合わせ処理を行い、前記特徴部が存在しないと判定された場合は、貼り合わせが不可能である旨の警告を行うことを特徴とする。さらに、本発明による画像取扱装置の画像合成方法は、前記直交変換ステップは、直交変換データとしてDCT係数を得るDCT処理ステップであり、前記コントラストデータ抽出ステップは、前記得られたDCT係数から必要な部分のみを累積加算する累積加算ステップをさらに備えたことを特徴とする。
【0021】
【作用】
本発明では、直交変換手段が、前記一の画像側の重複する領域を表す画像信号及び/又は前記他の画像の重複する領域を表す画像信号から各直交変換データを得、コントラストデータ抽出手段が、前記得られた直交変換データに基づいて、コントラストデータを求め、判定手段が、前記求められたコントラストデータを所定のコントラスト値と比較して、前記一の画像側の重複する領域及び/又は前記他の画像側の重複する領域に、前記一の画像と前記他の画像とを重ね合わせるために必要な特徴部が存在するか否かを判定し、画像合成制御手段が、前記判定手段により、前記特徴部が存在すると判定された場合は、前記貼り合わせ処理を行い、前記特徴部が存在しないと判定された場合は、貼り合わせが不可能である旨の警告を行う。
【0022】
【実施例】
以下、本発明にかかる実施例について図面を参照しながら説明する。
【0023】
図1は、本例の画像取扱装置にかかる一例としてのOAカメラの構成を示すためのブロック図、又図2は、本例の累積加算部115の構成等を示すためのブロック図であり、同図を用いて本例の構成を説明する。
【0024】
尚、図19と同じものには、同じ符号を付し、その説明を省略する。又、図19の構成との主な相違点は、累積加算部115で得られたコントラストデータをAFの制御用として利用する従来の方法に加えて、接合すべき部分画像同士の重なり領域の中に特徴部が存在するか否かを判定し、その結果をCPU2の接合情報出力端子部1から出力できるようにしてある点である。
【0025】
ここで、本発明の判定手段は、CPU2に含まれ、本発明の予め定められた所定の特徴評価基準とは、上記コントラストデータに関して定められた基準であり、本発明の接合画像形成手段は、座標変換部110境界バッファ111、動きベルトル検出部112及びずれ量算出部113を含む。
【0026】
又、図2において、バンドパスフィルター(BPF)115aは、入力された画像データから、所定の高周波成分だけを取り出すためのものであり、絶対値演算器115bは、入力信号のマイナス波形をプラス波形に変換して絶対値をとるための回路であり、累積演算器115cは、絶対値演算器115bで求めた各入力波形を、所定の累積加算エリア31(図3(a)に示す、第1CCD105と、第2CCD106を各々、64個のエリアに分割し、この分割された94画素×72画素の一つのエリアを、以下、累積加算エリア31とよぶ)内で、算出するためのものであり、コントラストデータメモリ115dは、その累積加算されて得られたコントラストデータが一つのCCDに対して64個作成されるため、2個のCCDとして、全部で128個のコントラストデータを格納するための記憶手段である。ここで、図3(a)は、部分画像の構成を説明するための説明図であり、同図(b)は、累積加算エリアを説明するための説明図である。
【0027】
以上のような構成において、主に図2を用いて、本例の動作を説明する。
【0028】
同図において、入力画像データ21は、BPF115aにおいて高周波成分波形22のみが取り出され、これが絶対値演算器115bを通過することにより絶対値変換された波形23となり、累積演算器115cを経て、絶対値変換された波形の斜線部分24が、各々の累積加算エリア31内で累積加算されて、一つの部分画像として全部で128個のコントラストデータがコントラストデータメモリ115dに格納される。
【0029】
そして、CPU2は、必要に応じてこのコントラストデータメモリ115dから各々のコントラストデータを読み出して、そのデータに基づいてAFを制御するための制御信号をAE・AF駆動部117へ送り、レンズ部103のフォーカスレンズを制御する。
【0030】
更に、CPU2は、接合すべき部分画像同士の重なり領域の中に特徴部が存在するか否かを判定し、その結果を接合情報出力端子部1から出力する。
【0031】
すなわち、CPU2は、接合すべき部分画像として、例えば、部分画像Aと部分画像Bの重なり領域における、部分画像Aに属する重なり領域Ab(図3(b)に示す部分画像Aの右端の1番から16番の符号を付してある、16個の累積加算エリアの部分に相当する)の16個のコントラストデータに着目して、予め定められた所定の特徴評価基準としての所定のコントラスト値(閾値)と比較し、これら16個の値が、上記所定のコントラスト値よりも全て小さい場合、重なり領域Abには、コントラストがない、すなわち特徴部が存在しないと判定する。
【0032】
このように、CPU2は、例えば重なり領域Ab(他の重なり領域であっても同様である)における、いずれの累積加算エリアにも、所定の閾値を越えるコントラストデータが存在しないために貼り合わせが不可能であると判断した場合に、接合情報出力端子部1からその旨の情報を出力する。
【0033】
接合情報出力端子部1からの出力信号により、操作者に対して、貼り合わせが不可能である旨の情報がアラームとして出力される。又、接合情報出力端子部1からの出力信号は、本本例のOAカメラのシャッターが作動しないように自動的にガードするといったシャッター動作の制御信号としても使われる。ここで、アラームというのは、例えばファインダーの中にLEDを発光させたり、注意を喚起するための音を出す等、様々な方法がある。
【0034】
一方、例えば重なり領域Abにおける累積加算エリアに、閾値を越えるコントラストデータが存在し、貼り合わせが可能であるとCPU2により判断された場合には、座標変換部110や、ずれ量算出部113等が図19と同じ方法で、部分画像の貼り合わせ接合処理を行うものである。
【0035】
このようにして、一の画像と他の画像との部分的に重複する領域の、前記一の画像側及び/又は前記他の画像側に、前記一の画像と前記他の画像とを重ね合わせるために必要な特徴部が存在するか否かを、予め定められた所定の特徴評価基準に基づいて判定するための判定手段と、前記判定手段による前記判定結果を利用して、前記一の画像と前記他の画像を重ね合わせて、貼り合わせ処理を行うための接合画像形成手段とを備えた画像取扱装置を実現することができる。
【0036】
従って、本例によれば、部分画像の重なり領域の中に重ね合わせ接合に利用するための画像の特徴部が存在するか否かを判定できるという効果を奏するものである。
【0037】
即ち、更に具体的に説明すれば、重なり領域において、特徴部が存在しない場合は、特別な回路等を追加することなく、その旨を判定して、貼り合わせが不可能であることを操作者に伝えるためのアラーム等の情報が出力される。
【0038】
尚、上記判定手段は、上記本例ではAFの制御データとしてのコントラストデータに着目し、特別な専用回路を用いないで、従来の累積加算部115やCPU2を利用する、場合について説明したが、これに限らず上記判定用の専用の回路を構成して実現してもよいし、所定の特徴評価基準としては、コントラストデータに関するものに限らず実現してもよいし、要するに部分画像の重なり領域の中に貼り合わせ接合に利用するための画像の特徴部が存在するか否かを判定できさえすれば、実現回路の内容や、所定の特徴評価基準の内容は問わない。
【0039】
又、上記本例では、特徴部の存在を判定する際に、重なり合う2つの部分画像の内の先に取り込まれた部分画像に属する重なり領域の中を対象にして行う場合について説明したが、これに限らず、例えば後に取り込まれた部分画像に属する重なり領域の中を対象にしてもよいし、その両方を対象にしてももちろんよい。
【0040】
又、上記本例では、接合情報出力端子部1からの、貼り合わせが不可能である旨の情報の出力は、シャッターの動作をロックしたり、操作者に対して注意を喚起する趣旨でアラームを出す等のために用いられる場合について説明したが、これに限らず、接合情報出力端子部1からの出力の用いられ方については、その条件、場面あるいは、目的等を問わない。
【0041】
又、本発明は、ハードウェア的に、各構成部を用いて実現してもよいし、これに限らず、ソフトウェア的に実現するようにしてもよい。
【0042】
次に説明する内容は、上述したところのOAカメラを用いて、部分画像の貼り合わせ接合を行う際に、上記所定の閾値を越えるコントラストデータが存在しない場合、OAカメラ側から撮像対象に対して、積極的にコントラストをつくってしまうという例に関するものである。
【0043】
上記実施例では、重なり領域において、所定の閾値を越えるコントラストデータが存在しない場合には、貼り合わせができないため、自動的にOAカメラのシャッター動作をロックし、例えば操作者が誤って撮影することを未然に防止するというものである。従って、ずれた画像同士をずれたまま貼り合わせてしまうことを防止できるという大きな利点はあるが、ずれた画像同士を正しく貼り合わせることができないという意味においては、従来の場合と同じであった。
【0044】
そこで、本例は、上述した点等を考慮し、部分画像の重なり領域の中に重ね合わせ接合に利用するための画像の特徴部が存在するか否かを判定することができ、更にその特徴部が存在しない場合であっても、部分画像同士の位置ずれを修正して正しく貼り合わせることができるという画像取扱装置を提供することを目的とする。
【0045】
図4は、画像取扱装置にかかる一例としてのOAカメラの構成を示すためのブロック図であり、同図を用いて本例の構成を説明する。
【0046】
尚、図1と同じものには、同じ符号を付し、その説明を省略する。又、図19の構成との主な相違点は、CPU2等により、重なり領域において、特徴部が存在しないと判定された場合でも、貼り合わせの接合処理が正しく行えるようにするために、撮像対象に対して、積極的に特徴部としてのコントラストを擬似的に作るという趣旨で、補助光用素子としてのLED11(マーカー投射手段の一部である)と、そのLED11の発光のタイミング等を制御するための補助光駆動部12(マーカー投射手段の一部である)等を設けた点である。
【0047】
LED11は、イメージャーとしての第1CCD105(又は、第2CCD106)が識別可能な波長を有する光を投射するものである。又、LED11は、撮像対象に対して、部分画像の重なり領域に対応する部分に、自身が投射する光が当たるように、OAカメラの内部に設けられている。補助光駆動部12は、CPU2からの、上記重なり領域に特徴部が存在しない旨等の指示に基づき、補助光用素子としてのLED11の発光動作等を制御するものである。
【0048】
以上のような構成において、図5、図6を用いて、本例の動作を説明する。
【0049】
ここで、図5は、本例の動作を説明するためのタイムチャートである。
【0050】
まず、OAカメラの電源(OAカメラの電源のON/OFF状態を、図5において、POWER信号51にて示す)が入ると、撮影するしないにかかわらず、ミラースキャンが始まる。ここで、図5では、ミラースキャンの動作状況は、所定のタイミングで取り込まれる各部分画像(部分画像A,B,C,D,・・・)との対応関係を示すためにA,B,C,Dと表示したミラースキャンタイムチャート52に示すように、A,B,C,D,A,B,C,D,・・・という順番にスキャンを繰り返していく。尚、ミラースキャンタイムチャート52において、A〜Dの各アルファベット文字の間をつなぐ「ぼう線」は、全反射ミラー101が移動中であること、更に、各アルファベット文字を「四角」で囲んであるのは、例えばAの部分では、部分画像Aの領域の絵をイメージャー(第1CCD105及び第2CCD106)に映していることを表すものである。ミラースキャンタイムチャート52におけるAのタイミングでイメージャーに光が蓄積される。
【0051】
これを順次繰り返し、AからBへスキャンし、又、BからCへスキャンして、全反射ミラー101が順次移動する毎に、所定の部分画像をイメージャーに映していくという順序になる。このようにミラースキャンをすることにより、CCD(第1CCD105及び第2CCD106)の出力53は、例えば部分画像Aが露光されてからAの出力が所定のタイミングだけ遅れて出力されるというように、部分画像の露光タイミングに対して所定のタイミングだけ遅れて出力されるが、A,B,C,Dという順序は基本的には変わらない。
【0052】
ここで、仮に、重ね合わせに必要な画像の特徴部としての、例えば所定の閾値を越えるコントラストデータは、部分画像の重なり領域の中に存在しないという判定がCPU2によって下された場合、接合情報出力端子部1(図4参照)からアラーム信号54として、Highの信号が出力される。ここで、アラームというのは、例えばファインダーの中にLEDを発光させたり、注意を喚起するための音を出す等、様々な方法がある。
【0053】
このアラーム信号54として、Highの信号が出力されて、必要に応じて何回か特徴部の探索が繰り返され、それでも見つからない場合は、特徴部すなわち、コントラストがないという判断がなされる。この場合に、レリーズボタンが押されると(図5において、レリーズ信号55がHighレベルを示している場合に対応する)、この時点で貼り合わせ領域にコントラストが存在しないという判定がCPU2により出されているため、補助光としてのLED11を発光させて、擬似的なコントラストを作り出し、これを利用して部分画像の貼り合わせを行う。
【0054】
LED11を発光させるタイミングとしては、ミラースキャンタイムチャート52で示すとおり、部分画像Aが露光されているタイミング51aと、部分画像Bが露光されているタイミング51bとでLED11を2回発光させる(LED11を発光させるタイミングは、図5の補助光信号56がHighレベルを示している場合に対応する)。
【0055】
補助光(LED11)を投射する場所は、部分画像相互の重なり領域でなければならないので、図6に示すように、例えば部分画像Aに対してはその画像面の右端61、部分画像Bに対してはその画像面の左端62となる。
【0056】
このようにして、部分画像のそれぞれの位置に補助光が映し出される。
【0057】
本来、この部分画像相互の重なり領域は、貼り合わせるための特徴部が存在せず、コントラストがない「べたっとした画像」であったが、この補助光が映しだされたことによって、擬似的な特徴部が存在し、位置ずれを検出することが可能となり、位置ずれを生じることなく、部分画像を正しく貼り合わせることができる。 従って、例えば、操作時の手ぶれ等により、カメラがずれて、部分画像Aと部分画像Bが、本来の位置から縦方向へYだけずれて撮影された場合でも、この補助光の情報に基づいて貼り合わせれば正しく貼り合わせることができる。
【0058】
このようにして、一の画像と他の画像との部分的に重複する領域の、前記一の画像側及び/又は前記他の画像側に、前記一の画像と前記他の画像とを重ね合わせるために必要な特徴部が存在するか否かを、予め定められた所定の特徴評価基準に基づいて判定するための判定手段と、前記重複する領域に対応する撮像対象に対して、前記重ね合わせに利用するマーカーを投射するためのマーカー投射手段と、前記判定手段による前記判定結果を利用して、前記一の画像と前記他の画像を重ね合わせて、貼り合わせ処理を行うための接合画像形成手段とを備えている画像取扱装置を実現することができる。
【0059】
従って、本例によれば、部分画像の重なり領域の中に重ね合わせ接合に利用するための画像の特徴部が存在するか否かを判定することができ、更にその特徴部が存在しない場合であっても、部分画像同士の位置ずれを修正して正しく貼り合わせることができるというものである。
【0060】
尚、本発明におけるマーカーは、上記実施例ではLEDの光として、説明したが、これに限らず、要するにイメージャーが識別可能でさえあればどのようなものでもよい。
【0061】
又、マーカーとして光を用いる場合、要するにイメージャーが識別可能でさえあれば、例えばどのような波長を有する光であってもよく、光の種類等は、問わない。
【0062】
上記の例では、部分画像の重なり領域に特徴部が存在しない場合に、装置側から撮像対象に対して、LEDの光を投射させることにより、積極的にコントラストを作って、部分画像相互の位置ずれを検出し、ずれのない正しい貼り合わせの処理を行うことができるというものである。
【0063】
しかしながら、このような構成では、撮像対象には本来存在しなかったところのコントラストが出力画像に出力されてしまう場合が考えられる。
【0064】
そこで、貼り合わせの接合処理としては必要であるが、出力画像としては、不要なコントラスト、すなわち本来存在すべきでない邪魔な画像を出力画像に表れないようにすることを目的として、その邪魔な画像を事前に消去することができる例について、次に説明する。
【0065】
部分画像の重なり領域が、特徴部の存在しない、すなわちコントラストのない領域として判定された場合、その領域は、おそらく変化の少ない「べったりとした画像」であろうとの判断に基づき、上記邪魔な画像の周辺の画像に置き換えて光っている部分を消去し、本来の画像に極めて近い画像に戻してから、それを出力するための補間部71(図7参照)を設けるというものである。ここで、図7は、補間部71の構成を示すためのブロック図であり、同図において、▲1▼を付した部分は、図4における出力部114の出力側としての▲1▼を付した部分に対応し、相互に回路的な接続状態にあることを示している。
【0066】
又、他の例として、2値化された信号を扱うOAカメラの場合について、図8を用いて次に説明する。ここで、図8は、2値化部75の構成を示すためのブロック図であり、同図において、▲1▼と▲3▼を付した部分は、図4における出力部114の出力側としての▲1▼と、接合情報出力端子部1の出力側としての▲3▼を付した部分に対応し、相互に回路的な接続状態にあることを示している。
【0067】
この場合、出力信号が2値化されており、2値化されている出力画像信号にLED11の光が載ると、周囲が「黒」であるにもかかわらず、光の当たった部分だけが「白」になり、本来のものとは異なる画像になる。
【0068】
この場合、上記の例でも説明したように、重なり領域にはコントラストがないわけであり、例えばその部分画像Aの右端と、部分画像Bの左端の重なり領域だけは、強制的に「黒」にするという処理を行えば2値化の場合でも、上記の例と同様に対応できる。
【0069】
ところで、以下に示す実施例では、部分画像を貼り合わせて接合処理された画像を高密度に記録するために、例えばJPEGのフォーマットに基づいて帯域圧縮を行って出力する装置に関して、部分画像の重なり領域に特徴部が存在しない場合でも、部分画像同士の位置ずれを修正して正しく貼り合わせることができるという画像取扱装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0070】
図9は、請求項1記載の本発明にかかる画像取扱装置の一実施例としてのOAカメラ構成を示すためのブロック図であり、同図を用いて、本実施例の構成を説明する。尚、図4と同じものには、同じ符号を付し、その説明を省略する。又、図4で示す構成との主な相違点は、本実施例の場合、コントラストデータを得る際に、JPEGのフォーマットに基づくDCT処理(ここで、DCT処理とは、主に画像の並びを周波数の並びに変換する処理等をいう)を施し、画像データの帯域圧縮を行う過程において得られるDCT係数を利用する点である。
【0071】
図9において、DCT処理部81(本発明の直交変換手段に対応)は、ブロック化された画像データに対してDCT処理を施すものであり、ジグザグスキャン部82は、周波数領域での並びに変換されたものを、低周波数成分から高周波数成分の順にシリアルに並べ替えを行うものであり、累積加算部83は、ジグザグスキャン後の信号の必要な部分のみを累積加算するもので、これにより、AE用のデータやAF用のコントラストデータが得られる。又、ハフマン符号化部84は、ジグザグスキャン後のデータを符号化するためのものである。
【0072】
以上のような構成において、図10を用いて、本実施例の動作を説明する。
【0073】
まず、JPEGのフォーマットに基づく、8画素×8画素の64画素のブロック91に対応するブロック化されたデータに対してDCT処理が施され、ブロック化されたデータに関して個々に付されている番号1から番号64の順番で周波数別に分解される。ここで、図10(a)は、JPEGのフォーマットに基づく、8画素×8画素の64画素のブロック91を示す説明図であり、同図(b)は、ブロック化されたデータに対するDCT処理を説明するための説明図である。
【0074】
番号1で示したところのデータほど周波数が低く、番号の数字が大きくなるところのデータほど高い周波数成分を有している。これをジグザグスキャン部82によりジグザグスキャンすると、番号1から番号64のデータが順番にシリアルに並び替えがなされる(図10(b)参照)。ここで、番号1というのは、8×8画素のブロック91の中のDC成分であり、番号2、3・・・のように順に数が大きくなるに従い、周波数成分が高くなっていく。
【0075】
従って、例えば、信号の低周波成分を利用するところのAE制御を行うための必要なデータを得るためには、番号1から番号4までといった比較的低い周波数成分のみを用いて累積加算部83にて累積加算することにより、AE制御用のデータが得られる。
【0076】
一方、AF制御の場合には比較的大きなコントラストが必要となるので、比較的周波数の高い領域のみを用いて累積加算部83にて累積加算し、AF制御用のデータが得られる。
【0077】
このようにして、ジグザグスキャン部82によるジグザグスキャンの結果、所定の制御に必要な部分だけが累積加算部83にて累積加算され、その情報がCPU2に送られて、AEやAFの駆動が行われる。
【0078】
以上のことから明らかなように、CPU2により、部分画像相互の重なり領域にコントラストが存在しないと判断された場合、アラーム情報を出力するとか、あるいは、更に撮像対象に向けて補助光を投射し、擬似的なコントラストを積極的に形成することにより、位置ずれのない正しい接合画像を作ることができる。
【0079】
又、JPEG等に用いられるDCTを利用しているシステムにおいて、特別な回路を追加しなくても、一の画像と他の画像とを重ね合わせるために必要な特徴部が存在するか否かを判定するために利用できる評価基準を簡単に得ることが出来る。従って、本実施例によれば、上記評価基準等が無かった従来の装置のように、特徴点を探す処理に時間がかかり撮影時間が長くなることもない。
【0080】
又、以上のことから上記実施例によれば、例えば上記DCT係数のような直交変換データに関して定められた基準に基づいて、部分画像の重なり領域の中に重ね合わせ接合に利用するための画像の特徴部が存在するか否かを判定することができ、更にその特徴部が存在しない場合であっても、部分画像同士の位置ずれを修正して正しく貼り合わせることができるというものである。
【0081】
又、本発明は、カメラに限らず複写機、プリンタ、ファクシミリ、フィルムスキャナーなど他の画像取扱装置にも適用可能である。
【0082】
尚、本実施例の直交変換データに関して定められたに基準として、上記実施例では、DCT係数等、を用いる場合について説明したが、これに限らず、例えばDST(Discrete sine transfer)処理によるDST係数やフーリエ変換係数等を用いて実現してももちろんよい。
【0083】
ところで、前述のOAカメラ等では、部分画像同士の貼り合わせによる接合処理を行う場合、次のような処理が本出願人から提案されている。
【0084】
このOAカメラの構成については、図21に示すが、既に説明した図19の内容と、2値化部119を除いてほぼ同じであるため、その説明を省略する。
【0085】
すなわち、図19との主な相違点は、図21では、座標変換部110にて座標変換された画像データは、2値化部119にて、2値化され出力部114を経て出力されると共に、境界バッファ111に保持されて、その保持された2値化データに基づいて動きベクトルを検出する点である。
【0086】
通常、部分画像同士の、重なり領域での相互の位置ずれ量をずれ量算出部113にて算出し、相互の画像を切り換える位置を一律に固定した所で行うことが考えられる。
【0087】
例えば、図23(a)に示すように、部分画像Aの左端の所定の切り替え場所に、仮に、文字「1」がまたがってしまった際、部分画像Aをその所定の切り替え場所から部分画像Bに切り換えると、文字「1」のまん中で相互の画像が接合されることになる。ここで図23(a)は、部分画像Aと部分画像Bとの貼り合わせの過程で、ずれが生じていない場合を説明する図である。図23(a)は、部分画像Aと部分画像Bとの貼り合わせの過程で、ずれが生じていない場合を説明する図であり、同図(b)は、部分画像Aと部分画像Bとの貼り合わせの過程で、ずれが生じている場合を説明する図である。
【0088】
図22(a)は、接合処理における出力状態の概要を説明するためのタイムチャートであり、同図(b)は、画像の領域を示すための説明図である。以下同図(a)、(b)を用いて、図21のOAカメラでの処理動作等を説明する。
【0089】
まず、撮像に際してミラースキャンが行われ、図22(b)に示すように部分画像A,B,C,Dというようにスキャンされるので、各部分画像のデータは、図22(a)の、▲1▼出力141に示すようにA,B,C,Dの順番に出力される。
【0090】
このように出力される各部分画像に対して、相互の位置ずれを調整した後、接合に際して、部分画像を切り替える位置としては、所定の重なり領域内であればどこで切り替えを行っても基本的には接合ができる。
【0091】
そこで、この例では、図22(b)に示すように、部分画像Bのスタート点、部分画像Cのスタート点、部分画像Dのスタート点を、部分画像の切り替え位置とすると、各部分画像の領域は、Ax,Bx,Cx,Dとなる。従って、X出力142のタイムチャートとしては、▲1▼出力141から出力されたA,B,C,Dというデータに対して、Ax,Bx,Cx,Dとなり、図22(b)に示すように完全に貼り合わせが行えて、全ての部分画像の接合が完了する。
【0092】
しかしながら、このような構成では、部分画像の切り替える位置あるいはタイミングは、常に固定であるため、仮に、部分画像の切り替える位置に文字が存在して、位置ずれ補正が若干でもずれていた場合には、図23(b)に示すように、ずれた画像が出力されてしまうといった欠点があった。すなわち、動きベクトルを検出して、部分画像同士のずれ量を算出して、座標変換を行い、これによりずれた画像の位置を元に戻すという操作をする過程において何らかの貼り合わせ誤差が生じて、例えば1画素程度のずれが発生した場合等は上記のような問題は、避けられず、とりわけ画像が文字である場合には、顕著であった。
【0093】
本例は、図21の画像取扱装置のこのような課題を考慮し、部分画像同士を貼り合わせる場合、部分画像同士の重なり領域の中に存在する特徴部にずれを生じない画像取扱装置を提供することを目的とする。
【0094】
図11は、画像取扱装置にかかる一例としてのOAカメラの構成を示すためのブロック図、そして図13は、後述する切り替え制御手段5の回路構成を示すための図であり、同図を用いて本例のOAカメラの構成を説明する。尚、既に説明した図4と同じものには、同じ符号を付して、その説明を省略する。又、図4に示す構成との主な相違点としては、図11に示す構成では、部分画像の貼り合わせによる接合処理に際し、利用する部分画像の切り替えを重なり領域の中の特徴部の形態に基づいて、制御するために切り替え制御手段5を備えた点である。又、図11に示す構成では、座標変換部110にて座標変換された画像データは、2値化部119にて、2値化され出力部114を経て出力されると共に、境界バッファ111に保持されて、その保持された2値化データに基づいて動きベクトルを検出するという点等も異なる。
【0095】
図13において、▲1▼と▲2▼を付した部分は、図11における切り替え制御手段5への入力部としての▲1▼と▲2▼を付した部分に対応し、相互に回路的な接続状態にあることを示している。又、同図に関して、信号の切り替え用のSW121は、▲1▼部分と▲2▼部分から入力されてくる信号、すなわち▲1▼データ125と、▲2▼データ126(図15参照)を切り替えて出力するためのスイッチ手段であり、SW制御回路122は、AND回路123からの信号と、水平同期信号(HSYNC)128(図15参照)の入力信号により、SW121の接続状態を切り替え制御するためのものであり、SW制御信号129(図15参照)を出力する。AND回路123は、自身の入力側が、常に同一のタイミングで部分画像の信号を切り替えようとして出力されるセレクト信号(SELECT)127(図15参照)の出力側と、出力部114の出力側(▲1▼部分に対応)とに接続されるように構成されている。
【0096】
以上のような構成において、主として図12(a)、及び図15等を用いて、本例の動作を説明する。尚、図12(a)は、本例の接合処理における出力状態の概要を説明するためのタイムチャートであり、同図(b)は、画像の領域を説明するための説明図である。又、同図(a)において、▲1▼出力125と、▲2▼出力126(境界バファ111内のデータの出力に対応)は、上記の▲1▼データ125と、▲2▼データ126(図15参照)に対応しているので、同じ符号を付し、これらを用いて張り合わされた画像データをY出力124とする。ここで、図22との主な相違点は、▲2▼出力126を活用する点等である。
【0097】
まず、▲2▼出力126、すなわち境界バファ111内の出力は、例えば、部分画像Aを1回ミラースキャンした時に、部分画像Bとの動きベクトルの検出を行うために、部分画像Aの右端の画像情報としてのArを、部分画像Bがスキャンされた時のために、2値化データとして境界バッファ111内に保存しておく必要がある。 次に、部分画像Bがスキャンされて出てきた時に、部分画像Bの左端と、境界バッファ111内に保存されている部分画像Aの右端Arとを各々利用して、相互の位置ずれや、動きベクトルを検出するように構成されているので、部分画像Bが出力部114から出力される時は、境界バッファ111の中にはArが入っているため、図12(a)の▲1▼出力125と、▲2▼出力126で示すように、部分画像Bが出力部114から出力されるタイミングで、境界バッファ111からはArが出力される。
【0098】
その後、順次、部分画像Cが出力されるタイミングで部分画像Bの右端Brが出力され、部分画像Dが出てくるタイミングでCrが出てくる。
【0099】
ここで、重要な点は、出力部114と境界バファ111の出力をSW121にて巧みに切り替えることにより、従来のような部分画像の貼り合わせに際して、接合部の画像がずれないように構成されている。
【0100】
すなわち、図12(b)に示すように、要するに、部分画像Aと部分画像Bとの重なり領域では、一律のタイミングで部分画像を切り替えるのではない、ということである。
【0101】
更に、そのタイミング等に関して、図13、図15、図16を用いて説明する。ここで、図15は、本例の接合処理における出力状態を説明するためのタイムチャートであり、図13は、切り替え制御手段5の回路構成を説明するための説明図である。又、図16は、部分画像Aと部分画像Bの切り替えのタイミングを説明するための説明図である。
【0102】
図15において、1回のミラースキャンで一つの部分画像の領域が取り込まれるが、例えば、部分画像Bの領域がスキャンされ、出力されているタイミングについて説明する。
【0103】
画像信号は水平方向にスキャンされて、例えば部分画像Bのデータが、水平同期信号(HSYNC)128の立ち下がりタイミング154で示す時点で▲1▼データ125として出力される。ここで、▲1▼データ125の信号波形としては、文字の時にHigh、白地の時にLowを示すものとする。▲2▼データ126により示されるデータは、境界バファ111に保持されている部分画像Aの境界のデータであり、部分的に▲1▼データ125の信号波形と同じになる。
【0104】
次に、図16を用いて、セレクト信号127等の動作について、説明する。
【0105】
同図に示すように、部分画像151(図12(b)の部分画像Aに対応)と部分画像152(図12(b)の部分画像Bに対応)が所定の領域で重なっている。 ここで、仮に水平同期信号(HSYNC)128の立ち下がりタイミング154で示す時点で、部分画像151から部分画像152へ一律に切り替えたのでは、従来と同じになる。
【0106】
そこで、部分画像の重なり領域153の中であれば,部分画像151を出しても部分画像152を出しても基本的には変わらないことから、水平同期信号(HSYNC)128の立ち下がりタイミング154を利用して、部分画像151の出力が終わる時点よりも充分早い時点で、セレクト信号(SELECT)127の立ち上がりタイミング155で示す時点にて、切り替えの信号を作るとすると、基本的には、正しい貼り合わせが行われる。
【0107】
しかし、水平同期信号(HSYNC)128と同期するセレクト信号(SELECT)127のLowのパルス幅がこのセレクト信号を各Hに応じて時間的に固定しておくと、結果的には境界線が常に一定であり、それのみを切り替え信号をして利用するならば、上述した理由から、切り替えによる部分画像の接合部が直線的になるので、文字ずれや、段差が発生する可能性がある。
【0108】
本例は、これを回避するために、更に次のように制御する。再び、図15に戻って説明する。
【0109】
水平同期信号(HSYNC)128の最初の立ち上がりタイミングではセレクト信号(SELECT)127がLowからHighに切り替わって、部分画像Aから部分画像Bに切り替えるタイミング129aでは、▲1▼データ125は、Lowすなわち、文字がない「白」の部分であるため、このタイミングでは無条件に切り替えても問題は発生し得ない。
【0110】
次の、セレクト信号(SELECT)127がLowからHighに切り替わるタイミング129bでは、▲1▼データ125は、Highすなわち、文字が存在することを示しており、このタイミングで切り替えてしまうと、上述のような要因で、場合によれば接合された画像にずれが発生する恐れを有している。
【0111】
そこで、▲1▼データ125が、HighからLowになるまで、すなわちタイミング129cの時点まで切り替えるのを待ち、それから次の部分画像Bに切り替えようにするものである。
【0112】
以上述べた、部分画像の切り替えるタイミングの操作等に関して、図13に示す切り替え制御手段5により実現することにより、ずれや段差が起こることはなくなる。尚、切り替え制御手段5の回路によれば、図17に示すように、切り替え場所(図17では、切り替え場所を破線201で示す。又、「1」の画像は全て部分画像Aの画像データに基づいて再現される)というのは文字の右側を沿って変化することになる。ここで図17は、図13に示す構成の切り替え制御手段5の回路を用いた場合の、画像データの切り替え場所を示すための説明図である。
【0113】
上記の例では、「1」のような形状の単純なものの場合であったが、例えば「2」のような複雑な文字の場合には、上記のような方法では、うまく判定か出来ないことがあり、次にその対応例について説明する。
【0114】
すなわち、このような場合は、例えば、文字毎のいわゆるプロジェクション処理等を行う。ここで、プロジェクション処理とは、所定の文字に対して、X方向とY方向のそれぞれの投影を行い、その幅を検出する処理である。
【0115】
例えば、文字が「2」の場合、図18に示すように、「2」に外接する矩形の領域(図18では、この外接矩形領域202を一点鎖線で表す)が、認識されてデータとして得られる。このようにして得られた外接矩形データ203を、図14に示すAND回路123の入力データとして用い(外接矩形データ203があるときにはセレクト信号が切り替わらずに、待機させるというような構成にする)、それ以外は、上記の例で説明した図13の構成と同じもので、同じ方法により処理することで、更に正確に画像のずれ防止を実現できるものである。ここで、図14は、図11における切り替え制御手段5の別の回路構成を説明するための説明図である。又、図18は、図14に示す構成の切り替え制御手段5の回路を用いた場合の、画像データの切り替え場所を示すための説明図である。
【0116】
すなわち、以上のような構成で、切り替えタイミングを決定することにより、図18に示すように、必ず文字の外接矩形領域202に沿って切り替わるので、決して文字をまたぐことはなくなり、仮に位置ずれ検出の誤差が発生しても、そのことが文字等の画像の接合状態に影響をおよぼさないため、先に説明した図13等による構成よりも、更に精度良く位置ずれの防止等ができる。
【0117】
このようにして、一の画像と、その一の画像と部分的に重複する他の画像について、前記一の画像と前記他の画像を重ね合わせて、貼り合わせ処理を行うための接合画像形成手段と、前記貼り合わせ処理された結果としての接合画像を形成する際に、前記重ね合わせる画像部分を前記一の画像を利用するか、又は前記他の画像を利用するかを、前記重複する領域の画像の形態に基づいて、切り替え制御を行うための切り替え制御手段とを備えている画像取扱装置を実現することができる。
【0118】
従って、本例によれば、部分画像同士を貼り合わせる場合、部分画像同士の重なり領域の中に存在する特徴部にずれを生じない画像取扱装置を提供することができる。
【0119】
尚、上記例では、出力データが2値データである場合について説明したが、これに限らず、多値データであってももちろんよく、同様の効果が得られる。
【0120】
又、本例は、ハードウェア的に、各構成部を用いて実現してもよいし、これに限らず、ソフトウェア的に実現するようにしてもよい。
【0121】
【発明の効果】
以上述べたところより明らかなように、本発明は、一の画像と、該一の画像と部分的に重複する領域を有する他の画像について、該重複する領域の特徴部で両者を位置合わせして貼り合わせ処理を行う場合に、特別な回路を追加することなく、各部分画像の重複する領域の中に貼り合わせ処理に利用するための画像の特徴部が存在するか否かを判定でき、前記特徴部が存在すると判定された場合はそのままずれのない貼り合せ処理が可能となり、特徴部が存在しないと判定された場合は警告することができるため、ずれた画像同士をずれたまま貼り合せてしまうことを防止できるという顕著な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本例の画像取扱装置にかかる一例としてのOAカメラの構成を示すためのブロック図
【図2】同実施例の累積加算部の構成等示すためのブロック図
【図3】図3(a);同実施例の部分画像の構成を説明するための説明図
図3(b);同実施例の累積加算エリアを説明するための説明図
【図4】本例の画像取扱装置にかかる一例としてのOAカメラの構成を示すためのブロック図
【図5】本例の動作を説明するためのタイムチャート
【図6】図4において補助光を投射する場所を説明するための説明図
【図7】図4において補間部を追加した例の構成を示すためのブロック図
【図8】他の例の2値化部の構成を示すためのブロック図
【図9】本発明にかかる画像取扱装置の一実施例としてのOAカメラの構成を示すためのブロック図
【図10】図10(a);JPEGのフォーマットに基づく、8画素×8画素の64画素のブロックを示す説明図
図10(b);ブロック化されたデータに対するDCT処理を説明するための説明図
【図11】本例の画像取扱装置にかかる一例としてのOAカメラの構成を示すためのブロック図
【図12】図12(a);本例の接合処理における出力状態の概要を説明するためのタイムチャート
図12(b);画像の領域を説明するための説明図
【図13】図11における切り替え制御手段の回路構成を説明するための説明図
【図14】図11における切り替え制御手段の別の回路構成を説明するための説明図
【図15】図11の構成による接合処理における出力状態を説明するためのタイムチャート
【図16】図11の構成による部分画像Aと部分画像Bの切り替えのタイミングを説明するための説明図
【図17】図13に示す構成の切り替え制御手段の回路を用いた場合の、画像データの切り替え場所を示すための説明図
【図18】図14に示す構成の切り替え制御手段の回路を用いた場合の、画像データの切り替え場所を示すための説明図
【図19】既提案によるOAカメラの構成を説明するためのブロック図
【図20】図19で示す従来例の各部分画像の重なり領域等を説明するための説明図
【図21】既提案による他のOAカメラの構成を説明するためのブロック図
【図22】図22(a);図21で示す従来の他のOAカメラの接合処理における出力状態の概要を説明するためのタイムチャート
図22(b);図21で示す従来の他のOAカメラの接合処理における出力状態の概要を説明する際の画像の領域を示す図
【図23】図23(a);図21で示す従来の他のOAカメラにおける部分画像Aと部分画像Bとの貼り合わせの過程で、ずれが生じていない場合を説明する図
図23(b);図21で示す従来の他のOAカメラにおける部分画像Aと部分画像Bとの貼り合わせの過程で、ずれが生じている場合を説明する図
【符号の説明】
1 接合情報出力端子部
2 CPU(判定手段)
81 DCT処理部
101 全反射ミラー
102 入射光
102a 通過光
102b 反射光
103 レンズ部
104 ハーフミラー
105 第1CCD
106 第2CCD
110 座標変換部(接合画像形成手段)
200 撮像対象画像
Claims (6)
- 一の画像と、該一の画像と部分的に重複する領域を有する他の画像について、該重複する領域の特徴部で両者を位置合わせして貼り合わせ処理を行う画像合成機能を有する画像取扱装置において、
前記一の画像側の前記重複する領域を表す画像信号及び/又は前記他の画像側の前記重複する領域を表す画像信号から各直交変換データを得るための直交変換手段と、
前記得られた直交変換データに基づいて、コントラストデータを求めるコントラストデータ抽出部と、
前記一の画像側の前記重複する領域及び/又は前記他の画像側の前記重複する領域に、前記一の画像と前記他の画像とを重ね合わせるために必要な特徴部が存在するか否かを、前記求められたコントラストデータを所定のコントラスト値と比較することにより判定するための判定手段と、
前記判定手段による前記判定結果に基づき、前記貼り合せ処理を制御する画像合成制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像取扱装置。 - 前記画像合成制御手段は、前記判定手段により前記特徴部が存在すると判定された場合は、前記貼り合わせ処理を行い、前記特徴部が存在しないと判定された場合は、貼り合わせが不可能である旨の警告を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像取扱装置。
- 前記直交変換手段は、直交変換データとしてDCT係数を得るDCT処理部であり、
前記コントラストデータ抽出部は、前記得られたDCT係数から必要な部分のみを累積加算する累積加算部をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像取扱装置。 - 一の画像と、該一の画像と部分的に重複する領域を有する他の画像について、該重複する領域の特徴部で両者を位置合わせして貼り合わせ処理を行う画像合成機能を有する画像取扱装置の画像合成方法において、
前記一の画像の前記重複する領域を表す画像信号及び/又は前記他の画像の前記重複する領域を表す画像信号から各直交変換データを得るための直交変換ステップと、
前記得られた直交変換データに基づいて、コントラストデータを求めるコントラストデータ抽出ステップと、
前記一の画像側の前記重複する領域及び/又は前記他の画像側の前記重複する領域に、前記一の画像と前記他の画像とを重ね合わせるために必要な特徴部が存在するか否かを、前記求められたコントラストデータを所定のコントラスト値と比較することにより判定するための判定ステップと、
前記判定ステップによる前記判定結果に基づき、前記貼り合せ処理を制御する画像合成制御ステップとを備えたことを特徴とする画像取扱装置の画像合成方法。 - 前記画像合成制御ステップは、前記判定ステップにより前記特徴部が存在すると判定された場合は、前記貼り合わせ処理を行い、前記特徴部が存在しないと判定された場合は、貼り合わせが不可能である旨の警告を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像取扱装置の画像合成方法。
- 前記直交変換ステップは、直交変換データとしてDCT係数を得るDCT処理ステップであり、
前記コントラストデータ抽出ステップは、前記得られたDCT係数から必要な部分のみを累積加算する累積加算ステップをさらに備えたことを特徴とする請求項4または5に記載の画像取扱装置の画像合成方法。
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1995
- 1995-03-15 JP JP5538895A patent/JP3577127B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH07273976A (ja) | 1995-10-20 |
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