JP3576785B2 - 着物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、誰もが容易に着用できる対丈の着物に関する。
【0002】
【従来の技術】
着物は、我が国の伝統的な衣料として、その意匠性や着心地は広く認識されているが、生活様式の変化に伴い、それを着用する機会が少なくなったため、着物を着たいが、その着付けが困難である、又はそれに時間がかかるなどとして、着物を着用する者が、益々少なくなってきた。
【0003】
そこで、容易に着用できる着物として、二部式の着物や対丈の着物が種々考案されてきたが、容易に着用でき、しかも個々の身体にフィットして、美しく着こなすことができる製品は、まだ得られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来開発されてきた対丈の着物の欠点を解消し、着付に付属する通常のオプション的な小物類(腰紐、伊達締、体型補整パット等)を必要とすることなく、誰もが容易に着用でき、しかも個々の身体にフィットして、美しく着こなすおとができる着物を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明では、着物の丈を着用する者の身長に合わせた対丈の着物を、衿先と身八ツ口に特殊な紐を取り付けることによって、上記課題を解決した。更に、後身頃の背縫部分の縫製を独特なものとし、同時に後身頃と下前身頃に特殊な形状のタックを設けることによって、この着物は、より着こなし易いものとなる。
【0006】
すなわち、本発明の着物は、前身頃の身八ツ口に幅3cm以上の脇紐が取り付けられ、また、衿先部分に幅3cm以上の衿先紐が取り付けられていること、及び前記脇紐の身八ツ口への取り付け部分近傍がゴム弾性あるように形成されていることを特徴とする。なお、上記脇紐及び衿先紐の幅は、着用する者の体型に応じて適宜変更されるが、これらは通常3〜15cm程度の幅に形成される。
【0007】
この着物は、下前の衿先紐を、左脇の身八ツ口を通し、同時に下前どうしで、右身八ツ口の脇紐と背部で交差させ、胴回りを半周させ、下前胸部で結び、その後、上前の衿先紐と、左身八ツ口の脇紐を、それぞれ背部で効果させ、着物表面を半周させ、胸部で結んで着用するものであるが、脇紐が前身頃の身八ツ口に取り付けられており、しかも、その取り付け部近傍がゴム弾性により伸縮可能となっているため、胸元のラインを補整しなくても、着物を美しく着用できることとなる。すなわち、脇紐のゴム弾性により、着用後の腕の上げ下ろし等が容易に実施可能となり、また、運動量が大であっても、着崩れを生ずることがないのである。なお、この着物には、長襦袢も含まれるものであり、同様の効果が得られる。
【0008】
更に、着物の身八ツ口は左右同様に形成されてもよいが、下前の衿先紐を通す上前(左脇)の身八ツ口を、下前(右脇)の身八ツ口より若干広く(開口部を長く)形成するのが好ましい。
【0009】
また、衿先紐は、通常、衿先より若干上方の部分に取り付けられ、脇紐は、身八ツ口に取り付けられればよいが、脇紐は、ゴム紐の挿入や、ゴム糸によるシャリング等により身八ツ口への取り付け位置近傍の3〜20cm程度が、ゴム弾性あるように形成されることが大切である。なお、脇紐及び衿先紐は、いずれも幅3〜12cm、長さ60〜90cm程度に形成されるものが好ましいが、着用する者の体型に応じて、各紐の幅や長さは、適宜変更されればよい。
【0010】
かかる本発明の着物は、更に、左右後身頃が衿附から腰部に向けて、背縫部分で、後幅が徐々に狭くなるように縫着し、かつ身八ツ口の下端近傍で、左右後身頃に脇縫から背縫部分に向かって横方向(水平方向又は45度以内で上下に振った方向)で、タック幅が徐々に狭くなるようなタックを設けるのが好ましい。
【0011】
背縫部分が衿附から腰部に向けて後幅が狭くなるように傾斜して設けられることにより、後身頃に余分な弛みを生ずることなく、身体にフィットして着用でき、しかも左右後身頃に設けたタックにより、裾が背縫部分から脇に向かって若干上がった状態で着用できるため、非常に外観よく、また裾さばきよく、着用できるものとなる。なお、後身頃には、帯で隠れる部分にタック線が入るだけで、他に余分な縫い目は存在しないので、この点においても非常に美しい着付けが可能となる。
【0012】
左右後身頃は、このように衿附から腰部(ここでは前記タックが設けられる身八ツ口の下端近傍に相当するのがよい)に向けて後幅が徐々に狭くなるように傾斜して背縫部分が設けられるが、腰部より下方は、後幅が裾まで同一幅で縫製されても、また、裾幅が更に若干狭くなるように縫製されてもよい。
【0013】
本発明の着物の前身頃は、下前身頃に衽附から脇縫に向けてタック幅が徐々に狭くなるようなタックが設けられているのが好ましい。かかるタックの形成により、常に下前身頃の褄先が上がった状態で着用できるため、誰もが、下前身頃の裾を気にすることなく、安定して着用できるものとなる。また、上前身頃には、余分な縫目がなく、美しい着付けが可能となる。
【0014】
なお、この着物は、対丈であるため、帯を締める際に、御端折が存在しない。従って、帯板を御端折付きのものとし、該帯板を装着した上に帯を締めるのが好ましい。
【0015】
該帯板は、芯体を布帛で覆ってなる帯板本体の下方に、上部が帯板本体で覆われた状態で、着物の御端折として機能する布帛が取り付けられたものとするのがよく、芯体には、プラスチック板等を使用するが、通気性をよくするために、該芯体には全体に通気孔(例えば直径1〜3mmの孔)を設けるのが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を、図面に示す一例に従って、更に詳しく説明する。
この例では、身丈を131cm、前幅を23cm、衽幅を15cm、後幅を30cmとしたものであるが、図1に示される如く、後身頃1a、1bは、背縫部分5で、後幅が徐々に狭くなるように縫着されており、かつ身八ツ口4a、4bの下端近傍(袖附の23cm下方)に脇縫から背縫部分に向かって水平方向にタック幅が徐々に狭くなるようなタック6a─タックされる布幅が脇縫部分で約3cm、背縫部分で0cm─が設けられている。なお、左右後身頃の背縫部分5は、それぞれ、縫い代が、衿附7では1cm、腰部8では4cmとなるように後幅が狭くなるように傾斜して設けられており、更に、裾9での縫い代は8cmとなるように、腰部8から裾9に向けても、後幅は狭くなるように縫着されている(図面の斜線部分が縫い代又はタックされる部分である)。
【0017】
次に、下前身頃2bには、後身頃のタック6aと対応する位置に、衽附10から脇縫11に向けてタック幅が徐々に狭くなるようなタック6bが設けられている(タックされる布幅は、衽附10で8cm、脇縫11で0cmである)。
【0018】
更に、前身頃2a、2bの身八ツ口4a、4bには幅7.5cm、長さ70cmの脇紐12が取り付けられているが、この脇紐12a、12bは、取り付け位置から約10cmの間に、2本のゴム紐を挿入し、ゴム弾性による伸縮性を有する部分14が形成されている。また衿先部分には、取り付け部の幅が10cmで、先端部の幅が5cmである長さ80cmの衿先紐13a、13bが取り付けられている。また、下前身頃(右脇)の身八ツ口4bの長さは、常法に従って15cmとなっているが、上前身頃(左脇)の身八ツ口4aは、それより長く、23cmに形成している。
【0019】
この着物は、下前の衿先紐13bを左脇の身八ツ口4aを通して胴回りを半周させ、逆方向に着物表面の胴回りを半周させた下前身八ツ口の脇紐12bと、胸部で結び、その後、上前の衿先紐13aと上前の身八ツ口の脇紐12aを背部で交差させ、胴回りを半周させて、胸部で結ぶことにより、身体にフィットして、美しく着用できる。
【0020】
なお、この着物を着用する際の帯板としては、図2の如く、細孔を設けプラスチック製の芯体16を適当な布帛17aで覆った帯板本体15(ただし、芯体16の存在しない部分には、接着芯地が取り付けられている)の下方に、上部が帯板本体15で覆われた状態で、着物の御端折として機能する布帛17bが取り付けたものを使用するのが好ましい。この帯板は、帯板本体15が長さ97cmで、幅13cmとなるように形成されており、その裏面には、布帛17bが、御端折として機能するように裾を折り返した二重布帛の状態で、長さ97cm、幅13cmで、その上方6cm幅の部分が、帯板本体15の裏面に重なるように取り付けられている。なお、この帯板は、ベルベット式ファスナー18a、18bを係止して、着用できるようになっている。
【0021】
帯板本体15の布帛17a及び御端折として機能する布帛17bは、同一でも異なってもよい。また、後者の布帛17bは通常着物と同一の布帛であるのが好ましいが、異なる布帛であっても、非常に意匠効果のある着用が可能となる。
【0022】
かかる帯板を着用し、その上に、通常の帯を着用することによって、本発明の着物は、普通の着物を専門家が着付けたと同様の外観で、しかも、着崩れすることなく、非常に美しく、身体にフィットして着用できることとなる。
【0023】
【発明の効果】
本発明の着物は、着物に取り付けられた脇紐と衿先紐を使用するだけで、容易に安定して着用できる。着物は、背縫部分で後幅に変化をもたせ、しかも後身頃と下前身頃に水平方向の特殊なタックを設けているため、外観よく、身体にフィットして、着用できる。更に、脇紐の一部にゴム弾性ある部分を形成しているため、非常にフィット性よく着用しながら、無理なく身体を動かすことができ、運動量が大であっても、着崩れすることがかい。
更に、本発明の着物は、御端折部分の付いた帯板の使用によって、外出着として、申し分のないものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の着物の一例の説明図で、Aは正面図、Bは背面図である。
【図2】本発明の着物の着用時に使用する帯板の一例を示すもので、Aは正面図、Bは断面図である。
【符号の説明】
1a、1b 後身頃
2a、2b 前身頃
3 衽
4a、4b 身八ツ口
5 背縫部分
6a、6b タック
7 衿附
8 腰部
9 裾
10 衽附
11 脇縫
12a、12b 脇紐
13a、13b 衿先紐
14 伸縮性を有する部分
15 帯板本体
16 芯体
17a、17b 布帛
18a、18b ベルベット式ファスナー

Claims (3)

  1. 着物の丈を着用する者の身長に合わせた対丈の着物であって、両前身頃の身八ツ口に幅3cm以上の脇紐が取り付けられ、また、衿先部分に幅3cm以上の衿先紐が取り付けられていること、
    前記脇紐の身八ツ口への取り付け部分近傍がゴム弾性あるように形成されていること、
    左右後身頃が衿附から腰部に向けて、背縫部分で、後幅が徐々に狭くなるように縫着されており、かつ身八ツ口の下端近傍で、左右後身頃に脇縫から背縫部分に向かって横方向にタック幅が徐々に狭くなるようなタックが設けられていること、及び
    上前の身八ツ口が下前の身八ツ口より広く形成されていることを特徴とする着物。
  2. 下前身頃に衽附から脇縫に向けてタック幅が徐々に狭くなるようなタックが設けられていることを特徴とする請求項1の着物。
  3. 芯体を布帛で覆ってなる帯板本体の下方に、上部が帯板本体で覆われた状態で、着物の御端折として機能する布帛が取り付けられている帯板を組合わせて使用することを特徴とする請求項1又は2記載の着物。
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