JP3576390B2 - マルチビーム光走査装置の光源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に用いることができるマルチビーム光走査装置の光源装置に関するもので、特にそのビーム合成手段の位置決め固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置に用いることができる光走査装置には、半導体レーザーから出射されたレーザービームを回転多面鏡からなる光偏向器により偏向させて感光体からなる被走査面上を走査させる形式のものが一般によく用いられている。上記の走査は主走査であり、1回の主走査を行うごとに、主走査方向に直交する方向に被走査面を所定距離移動させることにより副走査が行われる。そして、主走査時に、記録しようとする信号で上記半導体レーザーを変調することにより、感光体表面に静電潜像が形成される。この静電潜像形成は周知の電子写真プロセスの一部であり、その後現像部においてトナーにより現像され、転写部において転写紙にトナー像が転写され、転写紙上のトナー像は定着部において転写紙に定着される。
【0003】
上記の形式の光走査装置において、画像形成の高密度化を図りながら高速化を図るための手段として、複数個の半導体レーザーを用い、複数本のレーザービームで同時に走査を行うようにしたマルチビーム光走査装置が考えられている。マルチビーム光走査装置では、複数の半導体レーザーから出射された複数のレーザービームを一つ一つの偏向反射面で同時に偏向し、被走査面上において複数のビームスポットにより複数ラインを同時に走査している。被走査面上での複数のビームスポット相互間のピッチは微小なピッチであるのに対し、複数の半導体レーザー相互の間隔は物理的に大きな間隔にならざるを得ない。そこで、マルチビーム光走査装置の光源部では、複数の半導体レーザーと、各半導体レーザーに対応するカップリングレンズのほかに、各カップリングレンズを通った複数のレーザービームを合成しビーム相互間に所定の微小ピッチをもって出射させるビーム合成手段が用いられる。
【0004】
上記のマルチビーム光走査装置の光源部では、複数の半導体レーザーと、各半導体レーザーに対応するカップリングレンズと、ビーム合成手段相互の位置関係の精度が要求される。これら光学素子相互の位置関係の精度が悪いと、被走査面上での複数のビームスポット相互間のピッチむらが生じ、形成される画像の品質が劣化する。そこで本出願人は、光学素子相互の位置関係精度を出すために、図3、図4に示すようなマルチビーム光走査装置の光源装置について先に特許出願した。以下、この光源装置について説明する。
【0005】
図3、図4において、符号60は、光源層を構成する各光学部品を一体的に保持する保持部材を示す。保持部材60は、図において垂直方向の板状のブロック61と、このブロック61の高さ方向中央よりやや下から前方に水平方向に突出した棚状部62とを有してなる。ブロック61の高さ方向中央には二つの孔63、64が平行にブロック61を厚さ方向に貫いて形成されている。孔63、64にはそれぞれブロック61の裏面側から半導体レーザー101、102が挿入され、位置決めされて接着等によって固定されている。上記棚状部62の上面は、前半部と後半部の中間に段が形成され、この段を境にした後半部は前半部よりも高くなってカップリングレンズ保持部621となっており、前半部がビーム合成手段保持部622となっている。
【0006】
上記カップリングレンズ保持部621には2箇所にカップリングレンズ接着部6211、6212がある。各接着部6211、6212は、上記半導体レーザー101、102からの各出射光路に直交する方向に長い長方形状をなし、半導体レーザー101、102からの各出射光路の真下に接着部6211、6212の長手方向の中心が位置している。また、カップリングレンズ保持部621には、断面が部分円弧状でその円弧の半径がカップリングレンズ103、104の外周の半径とほぼ等しい溝が上記各出射光路と平行に形成されている。上記接着部6211、6212はそれぞれ上記の溝を横切っている。各接着部6211、6212にはそれぞれ各半導体レーザー101、102に対応し、対応する半導体レーザー101、102からのビームを以後の光学系にカップリングするカップリングレンズ103、104が接着されて保持部材60に一体化されている。カップリングレンズ103、104の外周の一部は、その半径がほぼ等しい上記溝に嵌まった状態で接着されるため、カップリングレンズ103、104はカップリングレンズ保持部621に安定かつ確実に接着されている。また、各カップリングレンズ103、104の光軸中心を半導体レーザー101、102からの各出射光の中心が通るように、カップリングレンズ103、104の半径、前記孔63、64の位置、各接着部6211、6212の位置、特に上記溝の位置、寸法等が設計されている。
【0007】
保持部材60の前記ビーム合成手段保持部622には、1箇所にビーム合成手段接着部6221がある。ビーム合成手段接着部6221は長方形状で、その長手方向が上記カップリングレンズ接着部6211、6212とほぼ平行になっている。ビーム合成手段接着部6221にはビーム合成手段1050が接着され、ビーム合成手段1050が保持部材60によって一体に保持されている。ビーム合成手段1050は平面形状が平行四辺形のプリズム1051を主体としてなる。プリズム1051は長手方向の両端部が45゜に切り落とされて互いに平行な傾斜面となっていて、一方の傾斜面は反射面1052となっており、他方の傾斜面には偏光分離膜1053が形成されている。偏光分離膜1053には直角プリズムの傾斜面が貼り合わせられている。上記反射面1052は、カップリングレンズ104を透過し、プリズム1051に入射した半導体レーザー102からのレーザービームの光路上に、このレーザービームの進行方向に対して45゜をなすように配置されている。また、上記偏光分離膜1053は、カップリングレンズ103を透過し、上記直角プリズムに入射した半導体レーザー101からのレーザービームの光路上に、このレーザービームの進行方向に対して45゜をなすように配置されている。
【0008】
プリズム1051の半導体レーザー102からのレーザービーム入射面にはレーザービームの偏光面を90゜旋回させる1/2波長板1055が貼り付けられている。また、偏光分離膜1053を透過した半導体レーザー101からのレーザービームおよび上記反射面1052と偏光分離膜1053で反射された半導体レーザー102からのレーザービームの出射面と平行に、アパーチュアAPが配置されている。アパーチュアAPは二つのレーザービームに共通のもので、透過することによってレーザービームの断面を整形する窓孔を有する。アパーチュアAPは前記ビーム合成手段保持部622に形成された保持溝623に差し込まれて固定されている。
図3において符号b1,b2,b3は、光源装置を光操作装置本体に取り付けるために前記ブロック61に設けられた取付孔を示す。
【0009】
以上の説明からわかるように、一方の半導体レーザー101から出射されたレーザービームは、カップリングレンズ103を透過し、上記直角プリズムの入射面から直角に入射し、偏光分離膜1053を透過してプリズム1051の出射面から直角に出射する。一方の半導体レーザー102から出射されたレーザービームは、カップリングレンズ104を透過し、1/2波長板1055を透過して偏光面を90゜旋回させられ、偏光分離膜1053に対してS偏光となる。このレーザービームはさらにプリズム1051の入射面から直角に入射し、反射面1052で偏光分離膜1053に向かい直角に反射され、偏光分離膜1053で直角に反射されてプリズム1051の出射面から直角に出射する。このようにして、ビーム合成手段1050により半導体レーザー101、102からの各レーザービームが合成される。合成されたレーザービーム相互は平行で、少なくとも副走査方向に微小な間隔をおいて互いに分離している。上記レーザービーム相互は主走査方向にも分離していてもよい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
カップリングレンズ103、104はそれぞれ前記接着部6211、6212に例えば紫外線硬化接着剤を用いて接着され、ビーム合成手段1050もビーム合成手段接着部6221に例えば紫外線硬化接着剤を用いて接着される。これらの光学部品を接着するに当たっては、各接着部に紫外線硬化接着剤を滴下し、その上方から光学部品を降ろして各接着部に載置し、さらに、上方から加圧した状態で上方から紫外線を照射し、接着剤を硬化させてカップリングレンズ103、104を上記接着部6211、6212に、ビーム合成手段1050を上記接着部6221に接着して、これら各光学部品を保持部材60と一体化する。
【0011】
ところが、各光学部品を各接着部に接着する際に、光学部品の位置がずれたり傾いたりすることがある。特にビーム合成手段1050はその平坦面を平坦な接着部6221に接着するため、位置がずれたままあるいは傾いたまま接着固定されることがある。図4はビーム合成手段1050が傾いたまま接着されてしまった状態を示す。こうなると、各半導体レーザーから出射されたレーザービームがビーム合成手段1050によってうまく合成されず、ビーム合成手段1050から出射される複数のビーム相互が平行にならず、あるいは互いに間隔が広がりすぎたりして、各レーザービーム相互間のピッチの調整ができなくなり、形成される画像の品質を劣化させることになる。
【0012】
本発明は以上のような問題点を解消するためになされたもので、カップリングレンズを通った複数のレーザービームを合成しビーム相互間に所定のピッチをもって出射させるビーム合成手段を有し、このビーム合成手段を保持部材に接着によって一体化してなるマルチビーム光走査装置において、ビーム合成手段の接着位置のズレや傾きがなく、もって品質の良好な画像を形成することができるマルチビーム光走査装置の光源装置を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、温度上昇等の環境変動があっても、その影響がカップリングレンズとビーム合成手段に同一方向に及ぶようにすることによって、環境変動による形成画像の品質低下を少なくすることができるようにしたマルチビーム光走査装置の光源装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、マルチビーム光走査装置において、複数の半導体レーザーと、各半導体レーザーに対応し、対応する半導体レーザーからのビームを以後の光学系にカップリングするカップリングレンズと、各カップリングレンズを通った複数のレーザービームを合成しビーム相互間に所定のピッチをもって出射させるビーム合成手段と、上記半導体レーザー、カップリングレンズ、ビーム合成手段を位置調整して一体的に保持する保持部材とを有し、この保持部材には上記ビーム合成手段の位置決め部が設けられるとともに、このビーム合成手段が保持部材に接着されていることを特徴とする。
【0014】
ビーム合成手段の保持部材への接着方向は、請求項2記載の発明のように、カップリングレンズの保持部材への接着方向と同じにするとよい。
位置決め部は、請求項1記載の発明のように、ビーム合成手段の2面を位置決めするようにするとよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図1、図2に示す本発明の実施の形態について説明する。なお、図1、図2に示す実施の形態の多くの構成部分は、図3、図4に示す従来例の構成部分と同じであるため、同じ構成部分には共通の符号を付して重複した説明はなるべく避けることとし、本発明の実施の形態として特有の構成部分について重点的に説明することにする。
【0016】
図1、図2において、保持部材60は、垂直方向のブロック61と、このブロック61から前方に水平方向に突出した棚状部62とを有し、棚状部62はカップリングレンズ保持部621とビーム合成手段保持部622を有している。カップリングレンズ保持部621には2箇所にカップリングレンズ接着部6211、6212があり、ビーム合成手段保持部622には1箇所にビーム合成手段接着部6221がある。上記カップリングレンズ接着部6211、6212にはそれぞれカップリングレンズ103、104が接着され、ビーム合成手段保持部622にはプリズム1051を主体とするビーム合成手段1050が接着されている。プリズム1051の出射面には1/4波長板8が貼り付けられ、この1/4波長板8を透過したレーザービームがアパーチュアAPを通り、図示されないシリンドリカルレンズを通って光偏向器に向かうようになっている。
【0017】
上記ビーム合成手段保持部622には、本発明において特有の構成である位置決め部5、6、7が設けられている。各位置決め部5、6、7は何れも突起からなり、位置決め部5、6は、上記棚状部62の前半部と後半部を分ける段の側面から前方に向かって一体に突出し、位置決め部7は上記棚状部62の一側部前端寄りの位置から上方に一体に突出している。位置決め部5、6はビーム合成手段1050のレーザービーム入射面側を位置決めするためのもので、レーザービーム入射面に当たらないような位置に形成されている。位置決め部7はビーム合成手段1050の長さ方向一端面を位置決めするためのものである。各位置決め部5、6、7は、これにビーム合成手段1050を当接させたときビーム合成手段1050が精度よく位置決めされ、傾きがないように、ビーム合成手段1050との当接面が精度よく仕上げられている。
【0018】
各カップリングレンズ103、104とビーム合成手段1050の保持部材60への接着固定は次のような手順で行われる。まず、各接着部6211、6212、6221に光硬化性の接着剤、例えば紫外線硬化樹脂を上方から滴下し、次に、各接着部6211、6212にそれぞれカップリングレンズ103、104を上方から載置し、接着部6221にビーム合成手段1050を載置する。このとき、ビーム合成手段1050のレーザービーム入射面側の1面とビーム合成手段1050の長手方向の一端面との2面をそれぞれ位置決め部5、6、7に押し当ててビーム合成手段1050を位置決めする。この状態でビーム合成手段1050を加圧しながら上方から紫外線を照射し接着剤を硬化させ、ビーム合成手段1050を保持部材60に接着し保持部材60と一体化する。次に、各カップリングレンズ103、104の位置を微調整し、各カップリングレンズ103、104を加圧しながら上方から紫外線を照射し接着剤を硬化させて各カップリングレンズ103、104を接着し保持部材60に一体化する。
【0019】
上記実施の形態において、半導体レーザー101、102からのレーザービームは偏光分離膜1053に対してP偏光となるように放射される。したがって、カップリングレンズ103を通ったレーザービームはビーム合成手段1050に入射すると偏光分離膜1053をそのまま透過する。カップリングレンズ104を通ったレーザービームは1/2波長板1055を透過することにより偏光面を90゜旋回させられ、偏光分離膜1053に対してS偏光となる。このビームは反射面1052で全反射され、次いで偏光分離膜1053により反射されてビーム合成手段1050から出射する。このようにして半導体レーザー101、102からのレーザービームが合成される。カップリングレンズ103、104の光軸は互いに平行であり、これら光軸の距離は、ビーム合成手段1050でビーム合成したとき、各カップリングレンズ103、104の光軸が互いに合致するように定められている。
【0020】
合成された二つのビームは、図示されない共通のシリンドリカルレンズによって副走査対応方向にのみ収束させられて光偏向器の偏向反射面近傍に主走査方向に長い二つの線像が結ばれる。これらの線像は上記偏向反射面の回転によって偏向反射され、fθ光学系を通ることによって感光体表面などからなる被走査面上に二つのビームスポットが結ばれるとともに被走査面上を等速度的に走査される。被走査面上における二つのビームは、少なくとも副走査方向に互いに分離している。上記二つのビームは、副走査方向にのみ互いに分離していてもよいし、副走査方向にも主走査方向にも分離していてもよい。
【0021】
ビーム合成手段1050から出射する各ビームは何れも直線偏光であり、偏光面が互いに90゜をなしている。周知のように、反射面による反射率は反射角に応じて変化するが、反射面に対してS偏光であるかP偏光であるかによっても変化するので、偏光状態によって反射率が変動し、ビームスポットの強度変動の原因となるのを防止するために、合成された各ビームの偏光状態を円偏光にする1/4波長板8がビーム合成手段1050の出射面に貼り付けられている。1/4波長板8は各ビームに共通である。
【0022】
以上説明した実施の形態によれば、カップリングレンズ103、104を通った複数のレーザービームを合成しレーザービーム相互間に所定のピッチをもって出射させるビーム合成手段1050を有し、このビーム合成手段1050を保持部材60に接着によって一体化してなるマルチビーム光走査装置において、保持部材60には上記ビーム合成手段1050の位置決め部5、6、7が設けられるとともに、ビーム合成手段1050が保持部材60に接着されているため、ビーム合成手段1050が保持部材60に精度よく位置決めされて接着され、半導体レーザー101、102やカップリングレンズ103、104との相対位置関係も精度よく接着される。そのため、二つの半導体レーザーから出射されたレーザービームはビーム合成手段1050で合成された後、一定のピッチ間隔をもってほぼ同一の光路に合わせることができる。ちなみに、保持部材60の寸法精度にもよるが、0.05mm以下のずれ精度でビーム合成手段1050を固定することができる。
【0023】
また、カップリングレンズ103、104、ビーム合成手段1050はともに保持部材60の棚状部62に対し上方から接着されて接着方向が同じであり、紫外線硬化接着剤を滴下する方向及び紫外線を照射する方向も同じであるため、紫外線硬化接着剤の熱膨張方向も同じであり、温度上昇等の環境の変動によって各ビームが同じ方向に移動し、複数のビーム相互間のピッチの変動は起こりにくい構成となっている。
【0024】
さらに、前述の接着手順で説明したように、カップリングレンズ103、104の調整は、ビーム合成手段1050を位置決め部5、6、7で位置決めし接着した後行われるため、ビーム合成手段1050自体がもつ反射角度誤差を含んだ状態でカップリングレンズ103、104の調整が行われることになり、光学系全体としての精度を高めることができる。例えば、ビーム合成手段1050の反射角度誤差は5分程度までは許容範囲である。これはラジアンに単位を換算すると約1.5radとなり、仮にカップリングレンズ103、104によるコリメート調整等を先に行い、その後でビーム合成手段1050を位置決めして接着すると、上記反射角度誤差がそのままビームピッチ精度に影響を及ぼしてしまうことになる。これに対して上記実施の形態のようにビーム合成手段を先に接着し、この誤差も含んだ状態でコリメート調整等を行えば、上記反射角度誤差をキャンセルすることができ、高精度なビームピッチ調整を行うことができる。
【0025】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、カップリングレンズを通った複数のレーザービームを合成しレーザービーム相互間に所定のピッチをもって出射させるビーム合成手段を有し、このビーム合成手段を保持部材に接着によって一体化してなるマルチビーム光走査装置において、保持部材には上記ビーム合成手段の位置決め部が設けられるとともに、ビーム合成手段が保持部材に接着されているため、ビーム合成手段が保持部材に精度よく位置決めされて接着され、複数の半導体レーザーや複数のカップリングレンズとの相対位置関係も精度よく接着される。そのため、複数の半導体レーザーから出射されたレーザービームはビーム合成手段で合成された後、一定のピッチ間隔をもってほぼ同一の光路に合わせることができる。また、位置決め部は保持部材に一体成形した突起でも用をなすため、高価な位置決め手段を必要とせず、コストを下げることができる。
【0026】
請求項2記載の発明によれば、ビーム合成手段の保持部材への接着方向をカップリングレンズの保持部材への接着方向と同じにしたため、接着剤を滴下する方向及び接着剤を硬化させるための光線を照射する方向も同じであり、これらビーム合成手段およびカップリングレンズの位置調整及び接着が容易であり、また、紫外線硬化接着剤の熱膨張方向も同じであるため、温度上昇等の環境の変動によって各ビームが同じ方向に移動し、複数のビーム相互間のピッチの変動は起こりにくく、環境変動による複数のビームピッチのずれを少なくすることができる。
【0027】
請求項3記載の発明によれば、ビーム合成手段の2面を位置決め部によって位置決めするようにしたため、ビーム合成手段を確実に精度よく位置決めすることができるとともに、位置決め部の構成はごく単純なもので足り、低廉なコストで位置決め部を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるマルチビーム光走査装置の光源装置の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】同上一部断面平面図である。
【図3】従来のマルチビーム光走査装置の光源装置の例を示す斜視図である。
【図4】同上一部断面平面図である。
【符号の説明】
5 位置決め部
6 位置決め部
7 位置決め部
60 保持部材
101 半導体レーザー
102 半導体レーザー
103 カップリングレンズ
104 カップリングレンズ
1050 ビーム合成手段
Claims (3)
- 複数の発光部からの複数のビームが共通の光学系を介して被走査面に導かれ、少なくとも副走査方向に互いに分離した複数のスポットとして集光され、上記光学系に含まれる光偏向器により上記複数のビームが同時に偏向され、上記複数のスポットにより複数ラインが同時に走査されるマルチビーム光走査装置であって、
複数の半導体レーザーと、
各半導体レーザーに対応し、対応する半導体レーザーからのビームを以後の光学系にカップリングするカップリングレンズと、
各カップリングレンズを通った複数のレーザービームを合成しビーム相互間に所定のピッチをもって出射させるビーム合成手段と、
上記半導体レーザー、カップリングレンズ、ビーム合成手段を位置調整して一体的に保持する保持部材とを有し、
上記保持部材には上記ビーム合成手段の位置決め部が設けられるとともに、ビーム合成手段が上記保持部材に接着されていることを特徴とするマルチビーム光走査装置の光源装置。 - ビーム合成手段の保持部材への接着方向は、カップリングレンズの保持部材への接着方向と同じである請求項1記載のマルチビーム光走査装置の光源装置。
- 位置決め部は、ビーム合成手段の2面を位置決めする請求項1記載のマルチビーム光走査装置の光源装置。
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