JP3575777B2 - 感熱記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子供与性呈色化合物と電子受容性化合物との間の発色反応を利用した感熱記録媒体に関し、特にグラビア印刷、オフセット印刷およびスクリーン印刷の製版用版下フィルム(画像形成用)シート、捺染用スクリーン印刷の製版用版下フィルム(画像形成用)シート、更にはオーバーヘッドプロジェクト(以下、OHPと略す)用画像形成用フィルムシートやCAD用画像形成用フィルム、写真印画紙の露光時の版下フィルム、特にハロゲン化銀塩感光材料用の版下フィルムとして有用な非可逆の感熱記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子供与性呈色化合物(以下、発色剤ともいう)と電子受容性化合物(以下、顕色剤ともいう)との間の発色反応を利用した感熱記録媒体は広く知られている。
感熱記録媒体は、一般に紙、合成紙、プラスチックフィルム等の支持体上に熱発色性組成物を主成分とする感熱記録層を設けたもので、熱ヘッド、熱ペン、レーザー光等で加熱することにより発色画像が得られる。この種の記録材料は他の記録材料に比べて、現像、定着等の煩雑な処理を施すことなく、比較的簡単な装置で短時間に記録が得られること、騒音の発生及び環境汚染が少ないこと、コストが安いことなどの利点により図書、文書の複写に用いられる他、電子計算機、ファクシミリ、券売機、ラベル、レコーダー等、多方面にわたる記録材料として広く利用されている。
【0003】
このような記録媒体に用いられる熱発色性組成物は、一般に電子供与性呈色化合物(発色剤)と、この発色剤を熱時発色せしめる電子受容性化合物(顕色剤)とからなり、発色剤としては、例えばラクトン、ラクタム、又はスピロピラン環を有する無色又は淡色のロイコ染料が、また顕色剤としては各種の酸性物質、例えば有機酸やフェノール性物質が用いられる。この発色剤と顕色剤とを組み合わせた記録媒体は、得られる画像の色調が鮮明であり、かつ地肌の白色度が高く、しかも画像(染料画像)の耐候性が優れているという利点を有し広く利用されている。
【0004】
近年、感熱記録媒体を用いた記録方式が従来の他の記録方式に取って代わり、また、需要が増大するにつれて、この感熱記録方式に用いられる感熱記録媒体の品質向上に対する要求も高まってきている。一つの例として、オーバーヘッドプロジェクター用、ジアゾの第二原図用、設計図面用フィルム、更にはグラビア印刷、オフセット印刷及びスクリーン印刷の製版用版下フィルムとして画像部と地肌部のコントラストの高い透明、又は半透明な感熱記録媒体の要求がある。そこで、特開平5−104859号公報では、透明な感熱記録媒体が示されている。この感熱記録媒体においてコントラストを高くするために感熱記録層の厚みを厚くせざるを得ず、そのためフィルムがカールするという問題が発生する。このフィルムのカールは、例えば画像形成後の画像の検査(以下検図ともいう)作業の時の作業性を低下させたり、製版する時の版下としての性能を著しく低下させ、大きな問題となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、従来のコントラストの高い感熱記録媒体の欠点であるフィルムのカールを低減することにある。
【0006】
このような本発明の目的は、(1)「少なくとも電子供与性呈色化合物と電子受容性化合物と非硬化性樹脂とを含む感熱発色層を設けた感熱記録媒体において、該感熱発色層に硬化された樹脂又は未硬化の樹脂の少なくとも一方を含有し、前記硬化された樹脂あるいは前記未硬化の樹脂を重量比で5%以上有し、前記電子受容性化合物が、一般式(1)、一般式(2)で表わされるホスホン酸であることを特徴とする非可逆性感熱記録媒体。
【化1】
Figure 0003575777
(式中、Rは炭素数16〜24の直鎖状アルキル基を表わす。)
【化2】
Figure 0003575777
(式中、R’は炭素数13〜23の直鎖状アルキル基を表わす。)」、(2)「前記硬化された樹脂が、紫外線照射又は電子線照射により硬化された樹脂であることを特徴とする前記(1)記載の非可逆性感熱記録媒体」により達成される。
【0007】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明によれば、感熱記録媒体の感熱発色層に架橋された樹脂、特に紫外線照射、又は電子線照射によって硬化された樹脂又は未硬化の樹脂を含有させることによって、カールを改善する。
【0008】
ここでいう硬化された樹脂とは、オリゴマー、プレポリマー、モノマーがお互いに、あるいはそれらの材料単独で紫外線照射、電子線照射又は熱により重合反応し硬化した樹脂のことである。したがって、未硬化の樹脂とは、紫外線照射、電子線照射又は熱により重合反応する前のオリゴマー、プレポリマー、モノマーを表わす。
【0009】
また、非硬化性の樹脂とは、例えばイソシアネート化合物等の硬化剤と呼ばれる材料との重合反応、あるいは前記未硬化樹脂の重合反応をさせず、乾燥によって固体化した樹脂のことである。好ましくは、分子内に水酸基又はカルボキシル基を有する樹脂であることにより発色画像が安定し、より非可逆性を保つことができる。
【0010】
本発明に使用される硬化された樹脂材料としては、紫外線照射、電子線照射又は熱により重合反応を起こして硬化して樹脂となるモノマー、オリゴマー、あるいはプレポリマーであれば特に限定されず公知の種々のものが使用できる。
【0011】
本発明において、硬化された樹脂又は未硬化の樹脂の含有量は記録層の全固形分の5wt%以上が好ましい。含有量が少なすぎるとカールを低減させる効果が小さい。また、紫外線照射あるいは電子線照射により硬化させた樹脂であることが好ましい。
【0012】
本発明で用いられる発色剤は特に限定されず、従来公知のもの例えば特開平7−96670号公報に例示されているようなものが、単独又は2種以上混合して用いられる。
【0013】
次に本発明で用いられる顕色剤は電子受容性の化合物であり、従来公知の種々の電子受容性顕色剤を用いることができるが、本発明でより好ましいのは、特開平5−124360号公報等で示した長鎖アルキル基を分子内に含む電子受容性顕色剤である。例えば炭素数12以上の脂肪族基を持つ有機リン酸化合物や脂肪族カルボン酸化合物やフェノール化合物、又は炭素数10〜18の脂肪族基を持つメルカプト酢酸の金属塩、あるいは炭素数5〜8のアルキル基を持つカフェー酸のアルキルエステルや炭素数16以上の脂肪族基を持つ酸性リン酸エステル等である。脂肪族基には直鎖状又は分岐状のアルキル基、アルケニル基が包含され、ハロゲン、アルコキシ基、エステル等の置換基を持っていてもよい。
本発明で特に好ましい顕色剤は、下記一般式(1)又は一般式(2)で表わされる有機リン酸化合物である。
【0014】
【化5】
Figure 0003575777
(式中、Rは炭素数16〜24の直鎖状アルキル基を表わす。)
【0015】
【化6】
Figure 0003575777
(式中、R’は炭素数13〜23の直鎖状アルキル基を表わす。)
【0016】
本発明の感熱記録媒体において、顕色剤は発色剤1部に対して1〜20部、好ましくは2〜10部である。顕色剤は単独もしくは2種以上混合して適用することができ、発色剤についても同様に単独もしくは2種以上混合して適用することができる。
【0017】
感熱記録層に用いる非硬化性の樹脂として好ましいものは分子内に水酸基又はボキシル基を有する樹脂である。このような樹脂としては、例えばポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール等のポリビニルアセタール類、エチルセルロース、セルロースアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート等のセルロース誘導体、エポキシ樹脂等が挙げられるが、これらに限定されるものではなく、公知の種々のものが用いられる。例えば特開平7−96670号公報に例示されているバインダー樹脂のようなものが用いられる。非硬化性の樹脂は単独又は2種以上混合して適用される。
【0018】
感熱記録層は、塗工方式は特に限定されないが、少なくとも発色剤、顕色剤、硬化性の樹脂を有機溶剤中に均一に分散もしくは溶解し、これを支持体上に塗布、乾燥した後も、未硬化の樹脂を含有していることが好ましい。その後、必要に応じて紫外線照射又は電子線照射して、前記未硬化の樹脂を硬化させて作製する。記録層の膜厚は記録層の組成や感熱記録媒体の用途にもよるが1〜50μm程度、好ましくは3〜20μm程度である。また、記録層塗布液には必要に応じて塗工性の向上あるいは記録特性の向上を目的に、例えば特開平7−96670号公報に例示されているような、通常の感熱記録紙に用いられている種々の添加剤を加えることもできる。
【0019】
本発明において、必要に応じて感熱記録層の上に保護層を設けることができる。その場合の保護層としては、通常の感熱記録媒体の保護層や熱転写記録媒体に用いられているような公知の種々の材料が使用できる。
【0020】
また、本発明において、必要に応じて裏面や表面に、公知の種々の材料を用いた帯電防止層を設けることができる。
【0021】
本発明で使用する支持体は、特に限定されず、紙、合成紙、プラスチックフィルム等の通常の感熱記録媒体の支持体が用いられる。透明な支持体としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステルフィルム、三酢酸セルロース等のセルロース誘導体フィルム、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルムあるいはこれらを貼り合わせたフィルム等を使用するのが一般的である。
【0022】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって、さらに詳細に説明する。なお、以下における部および%は、いずれも重量基準である。
【0023】
実施例1
下記組成物を卓上ボールミルで分散し、オクタデシルホスホン酸の平均粒子径が約0.3μmまで分散して、記録層塗布液とした。
【0024】
(記録層塗布液)
2−(Oークロロフェニルアミノ)−6−エチルアミノ−7−フルオラン20部
オクタデシルホスホン酸 50部
ポリビニルブチラール 25部
(電気化学工業社製 デンカブチラール♯3000−2)
紫外線硬化性樹脂 5部
(大日本インキ化学社製 C4−782)
トルエン・メチルエチルケトン(1/1)混合液) 285部
【0025】
(保護層塗布液)
シリコン変性ポリビニルブチラール 50部
(シリコンセグメント含有量20wt%、固形分12.5%)
メチルエチルケトン 50部
【0026】
(感熱記録媒体の作成)
75μmのHPJポリエステルフィルム(テイジン社製)に、記録層塗布液をワイヤーバーを用いて、乾燥後の膜厚が約15μmになるように塗布・乾燥し、紫外線ランプで硬化させて感熱記録層を形成した。更に、記録層上に保護層塗布液をワイヤーバーを用いて、乾燥後の膜厚が約2μmになるように塗布・乾燥して保護層を形成し、感熱記録媒体を作製した。
【0027】
実施例2
下記組成物を卓上ボールミルで分散し、オクタデシルホスホン酸の平均粒子径が約0.3μmまで分散して、記録層塗布液とした。
【0028】
(記録層塗布液)
2−(Oークロロフェニルアミノ)−6−エチルアミノ−7−フルオラン20部
オクタデシルホスホン酸 50部
ポリビニルブチラール 25部
(電気化学工業社製 デンカブチラール♯3000−2)
紫外線硬化性樹脂 50部
(大日本インキ化学社製 C4−782)
トルエン・メチルエチルケトン(1/1)混合液 285部
【0029】
(保護層塗布液)
シリコン変性ポリビニルブチラール 50部
(シリコンセグメント含有量20wt%、固形分12.5%)
メチルエチルケトン 50部
【0030】
(感熱記録媒体の作成)
75μmのHPJポリエステルフィルム(テイジン社製)に、記録層塗布液をワイヤーバーを用いて、乾燥後の膜厚が約15μmになるように塗布・乾燥し、紫外線ランプで硬化させて感熱記録層を形成した。更に、記録層上に保護層塗布液をワイヤーバーを用いて、乾燥後の膜厚が約2μmになるように塗布・乾燥して保護層を形成し、感熱記録媒体を作製した。
【0031】
実施例3
下記組成物を卓上ボールミルで分散し、オクタデシルホスホン酸の平均粒子径が約0.3μmまで分散して、記録層塗布液とした。
【0032】
(記録層塗布液)
2−(Oークロロフェニルアミノ)−6−エチルアミノ−7−フルオラン20部
オクタデシルホスホン酸 50部
ポリビニルブチラール 25部
(電気化学工業社製 デンカブチラール♯3000−2)
紫外線硬化性樹脂 50部
(大日本インキ化学社製 ユニディックV−9057)
トルエン・メチルエチルケトン(1/1)混合液 285部
【0033】
(保護層塗布液)
シリコン変性ポリビニルブチラール 50部
(シリコンセグメント含有量20wt%、固形分12.5%)
メチルエチルケトン 50部
【0034】
(感熱記録媒体の作成)
75μmのHPJポリエステルフィルム(テイジン社製)に、記録層塗布液をワイヤーバーを用いて、乾燥後の膜厚が約15μmになるように塗布・乾燥し、紫外線ランプで硬化させて感熱記録層を形成した。更に、記録層上に保護層塗布液をワイヤーバーを用いて、乾燥後の膜厚が約2μmになるように塗布・乾燥して保護層を形成し、感熱記録媒体を作製した。
【0035】
実施例4
下記組成物を卓上ボールミルで分散し、オクタデシルホスホン酸の平均粒子径が約0.3μmまで分散して、記録層塗布液とした。
【0036】
(記録層塗布液)
3−ジメチルアミノ−7−アニリノフルオラン 20部
オクタデシルホスホン酸 50部
ポリビニルブチラール 25部
(電気化学工業社製 デンカブチラール♯3000−2)
紫外線硬化性樹脂 50部
(大日本インキ化学社製 ユニディックC4−782)
トルエン・メチルエチルケトン(1/1)混合液 285部
【0037】
(保護層塗布液)
シリコン変性ポリビニルブチラール 50部
(シリコンセグメント含有量20wt%、固形分12.5%)
メチルエチルケトン 50部
【0038】
(感熱記録媒体の作成)
75μmのHPJポリエステルフィルム(テイジン社製)に、記録層塗布液をワイヤーバーを用いて、乾燥後の膜厚が約15μmになるように塗布・乾燥し、紫外線ランプで硬化させて感熱記録層を形成した。更に、記録層上に保護層塗布液をワイヤーバーを用いて、乾燥後の膜厚が約2μmになるように塗布・乾燥して保護層を形成し、感熱記録媒体を作製した。
【0039】
実施例5
下記組成物を卓上ボールミルで分散し、オクタデシルホスホン酸の平均粒子径が約0.3μmまで分散して、記録層塗布液とした。
【0040】
(記録層塗布液)
化7{一般式(3)}の化合物 20部
オクタデシルホスホン酸 50部
ポリビニルブチラール 25部
(電気化学工業社製 デンカブチラール♯3000−2)
紫外線硬化性樹脂 50部
(大日本インキ化学社製 ユニディックC4−782)
トルエン・メチルエチルケトン(1/1)混合液 285部
【0041】
(保護層塗布液)
シリコン変性ポリビニルブチラール 50部
(シリコンセグメント含有量20wt%、固形分12.5%)
メチルエチルケトン 50部
【0042】
(感熱記録媒体の作成)
75μmのHPJポリエステルフィルム(テイジン社製)に、記録層塗布液をワイヤーバーを用いて、乾燥後の膜厚が約15μmになるように塗布・乾燥し、紫外線ランプで硬化させて感熱記録層を形成した。更に、記録層上に保護層塗布液をワイヤーバーを用いて、乾燥後の膜厚が約2μmになるように塗布・乾燥して保護層を形成し、感熱記録媒体を作製した。
【0043】
【化7】
Figure 0003575777
【0044】
実施例6
下記組成物を卓上ボールミルで分散し、オクタデシルホスホン酸の平均粒子径が約0.3μmまで分散して、記録層塗布液とした。
【0045】
(記録層塗布液)
2−(Oークロロフェニルアミノ)−6−エチルアミノ−7−フルオラン20部
オクタデシルホスホン酸 50部
ポリビニルブチラール 25部
(電気化学工業社製 デンカブチラール♯3000−2)
紫外線硬化性樹脂 50部
(大日本インキ化学社製 ユニディックC4−782)
トルエン・メチルエチルケトン(1/1)混合液 285部
【0046】
(感熱記録媒体の作成)
75μmのHPJポリエステルフィルム(テイジン社製)に、記録層塗布液をワイヤーバーを用いて、乾燥後の膜厚が約15μmになるように塗布・乾燥し、紫外線ランプで硬化させて感熱記録層を形成した。
【0047】
比較例1
下記組成物を卓上ボールミルで分散し、オクタデシルホスホン酸の平均粒子径が約0.3μmまで分散して、記録層塗布液とした。
【0048】
(記録層塗布液)
2−(Oークロロフェニルアミノ)−6−エチルアミノ−7−フルオラン20部
オクタデシルホスホン酸 50部
ポリビニルブチラール 25部
(電気化学工業社製 デンカブチラール♯3000−2)
トルエン・メチルエチルケトン(1/1)混合液 285部
【0049】
(保護層塗布液)
シリコン変性ポリビニルブチラール 50部
(シリコンセグメント含有量20wt%、固形分12.5%)
メチルエチルケトン 50部
【0050】
(感熱記録媒体の作成)
75μmのHPJポリエステルフィルム(テイジン社製)に、記録層塗布液をワイヤーバーを用いて、乾燥後の膜厚が約15μmになるように塗布・乾燥し、紫外線ランプで硬化させて感熱記録層を形成した。更に、記録層上に保護層塗布液をワイヤーバーを用いて、乾燥後の膜厚が約2μmになるように塗布・乾燥して保護層を形成し、感熱記録媒体を作製した。
【0051】
実施例7
実施例1〜6、比較例1で作製した感熱発色性フィルムを10cm×10cmにカットし、平らな水平面上に置き、塗布後1週間してから、四隅の水平面からの高さをJIS1級スケールで測定して、その値を塗布カール量とした。
【0052】
【表1】
Figure 0003575777
【0053】
【発明の効果】
以上詳細かつ具体的に説明したように、本発明によれば、従来のコントラストの高い感熱記録媒体の欠点である基体フィルムのカールが著しく低減されるという極めて優れた効果が発揮される。

Claims (2)

  1. 少なくとも電子供与性呈色化合物と電子受容性化合物と非硬化性樹脂とを含む感熱発色層を設けた感熱記録媒体において、該感熱発色層に硬化された樹脂又は未硬化の樹脂の少なくとも一方を含有し、前記硬化された樹脂あるいは前記未硬化の樹脂を重量比で5%以上有し、前記電子受容性化合物が、一般式(1)、一般式(2)で表わされるホスホン酸であることを特徴とする非可逆性感熱記録媒体。
    Figure 0003575777
    (式中、Rは炭素数16〜24の直鎖状アルキル基を表わす。)
    Figure 0003575777
    (式中、R’は炭素数13〜23の直鎖状アルキル基を表わす。)
  2. 前記硬化された樹脂が、紫外線照射又は電子線照射により硬化された樹脂であることを特徴とする請求項1記載の非可逆性感熱記録媒体。
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