JP3575737B2 - 高断熱、高気密性木造建築物の建築工法 - Google Patents

高断熱、高気密性木造建築物の建築工法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高断熱、高気密性木造建築物の建築工法およびその工法によって得られる木造建築工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の建築物は、室内の居住性の向上、つまり夏涼しく、冬暖かい室内環境への改善を省エネルギーにて実現するために、断熱性能、気密性能の向上を図ることが望まれている。
【0003】
したがって、従来より、断熱材施工工法等においては、仕上床材施工前に根太取付け後、根太間に断熱材の取付け、外周に向けた内壁材施工前に間柱施工後、断熱材の充填または取付け、外壁仕上施工前に断熱材取り付け下地施工後、ボード状断熱材の取付け、外周に向けた天井の外周側に天井下地施工後、断熱材の敷き込み、あるいは屋根垂木間または垂木上に断熱材の取付けを隙間なく施工するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、実際の断熱材施工工法等においては、断熱材の切り込み作業、断熱材の取付け作業に時間を費やすという問題が生じていた。また、その施工手段によっては、断熱性能、気密性能が変るため、現場品質に差が生じるという問題が生じていた。
【0005】
ここで、木造建築物における在来の高断熱、高気密性木造建築物の建築工法は、現場による施工依存度が高く、上棟建方工事、外部工事、断熱工事、内部工事のいずれの工程でも、熟練した大工と長い日数を必要としている。ここで、一般的な断熱工程では、断熱施工に、例えば熟練した大工が床断熱施工に2人、壁断熱施工に9人、屋根断熱施工に4人を要し、全日数も15人かかっている。上棟建て方の土台組から大工工事完了までには、述べ大工が81人、73日間を要している。
【0006】
また、木造建築物における在来の建築工法として、工場内で製作された床用パネル体および壁用パネル体を現場の所定箇所に取り付ける工法が採用、提案されている。
【0007】
木造建築物は、伝統的な工法および構造が多く踏襲されたことにより、1階耐力壁横架材、2階耐力壁横架材を例にとっても、内周耐力壁横架材各1本のスパン等による必要支持力による高さの違いから1階耐力壁横架材、2階耐力壁横架材の高さが大きくなる。そのために、建てる前の部材の種類が多いことによる、実際に建てる上棟建方時に時間と熟練を要している。
【0008】
【発明の目的】
本発明の目的は、木造建築物の伝統的な工法および構造の持つ良さを生かし、熟練した大工によらなくても、建築施工が可能で、職人不足にも対応でき、且つ工期も大幅に短縮することのできる高断熱、高気密性木造建築物の建築工法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、工場生産による製作品である土台(5)および大引(6)上に、工場生産による所定の厚みで、枠材(1d)の内部に、断熱材(1f)を一体的に設置した断熱材付木製パネルよりなる床パネル(1)を敷設する第1工程と、前記土台(5)上に1階柱(7)を建て込み、前記1階柱(7)上に1階耐力壁横架材(8)を架設する第2工程と、前記土台(5)、前記1階柱(7)、前記1階耐力壁横架材(8)で囲まれた空間に、工場生産による所定の厚みで、枠材(2d)の内部に、断熱材(2f)を一体的に設置した断熱材付木製パネルよりなる1階耐力壁パネル(2,2a)を建て込む第3工程と、前記1階耐力壁横架材(8)に2階柱(9)を建て込み、前記2階柱(9)上に2階耐力壁横架材(10)を架設する第4工程と、前記1階耐力壁横架材(8)、前記2階柱(9)、前記2階耐力壁横架材(10)で囲まれた空間に、前記1階耐力壁パネル(2,2a)と同一規格の2階耐力壁パネル(2,2a)を建て込む第5工程と、1階の必要開口部を除いて軸組材で囲まれた空間に、工場生産による所定の厚みで、枠材(2d)の内部に、断熱材(2f)を一体的に設置した断熱材付木製パネルよりなる1階壁パネル(2b)を建て込む第6工程と、2階の必要開口部を除いて軸組材で囲まれた空間に、前記1階壁パネル(2b)と同一規格の2階壁パネル(2b)を建て込む第7工程と、前記2階柱(9)に囲まれた空間の前記2階柱(9)に、工場生産による所定の厚みで、枠材(3d)の内部に、断熱材(3f)を一体的に設置した断熱材付木製パネルよりなる天井パネル(3)を取り付ける第8工程とを備えた高断熱、高気密性木造建築物の建築工法において、
対向配置された前記1階耐力壁横架材(8)間には、内周耐力壁外横架材(11)が架設され、また、対向配置された前記2階耐力壁横架材(10)間には、内周耐力壁外横架材(11)が架設されており、
前記1階耐力壁パネル(2,2a)、前記2階耐力壁パネル(2,2a)、前記1階壁パネル(2b)および前記2階壁パネル(2b)の枠材(2d)には、構造用面材(2e)が設けられており、
前記1階耐力壁パネル(2,2a)、前記2階耐力壁パネル(2,2a)、前記1階壁パネル(2b)および前記2階壁パネル(2b)内の上部には、補強用受材(2c)が設けられており、
前記1階耐力壁パネル(2,2a)、前記2階耐力壁パネル(2,2a)、前記1階壁パネル(2b)および前記2階壁パネル(2b)を、工場生産による一体型パネルとしたことを特徴とする技術手段を採用した。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記1階耐力壁横架材(8)および前記2階耐力壁横架材(10)は、総ての高さが各階毎同一寸法の物を用い、前記1階柱(7)および前記2階柱(9)は、通し柱を除く総ての高さが同一寸法の物を用いることを特徴とする技術手段を採用した。すなわち、基礎上に土台、床組に大引を架設し、土台上に1階柱を建て込み、1階柱上に1階耐力壁横架材を架設し、1階耐力壁横架材に2階柱を建て込み、2階柱上に2階耐力壁横架材を架設し、1階柱、2階柱の高さは通し柱を除き総て同一寸法で、且つ1階耐力壁横架材および2階耐力壁横架材の総ての高さが各階毎同一寸法からなる骨組構造の高断熱、高気密性木造建築物の建築工法である。
【0011】
請求項3に記載の発明は、前記1階耐力壁パネル(2,2a)のパネル高さと前記2階耐力壁パネル(2,2a)のパネル高さとを、同じにしたことを特徴とする技術手段を採用した。
【0012】
【作用および発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、現場にて仕上げ床材施工前に根太取付け後、根太間に断熱材の取付け、外周に向けた内壁材施工前に間柱施工後、断熱材の充填または取付け、外壁仕上げ材施工前に断熱材取り付け下地施工後、ボード状断熱材の取付け、外周に向けた天井の外周側に天井下地施工後断熱材の敷き込み、あるいは屋根垂木間または垂木上に断熱材の取付け等を施工することがなくなる。そして、木造建築物の伝統的な工法および構造の持つ良さを生かし、熟練した大工によらなくても、建築施工が可能で、職人不足にも対応でき、且つ工期も大幅に短縮することができる。さらに、高断熱、高気密、耐用規格に合致した木造建築物の建築工法を提供することができる。
【0013】
また、1階耐力壁パネル、2階耐力壁パネル、1階壁パネルおよび2階壁パネルの枠材に構造用面材を設けている。そして、1階耐力壁パネル、2階耐力壁パネル、1階壁パネルおよび2階壁パネル内の上部に補強用受材が架設される、1階耐力壁パネル、2階耐力壁パネル、1階壁パネルおよび2階壁パネルを、工場生産による一体型パネルとすることで、内周耐力壁外横架材がスパン等による必要支持力に合わせて高さが大きくなる場合でも、1階耐力壁横架材および2階耐力壁横架材の高さを大きくすることなく、内周耐力壁外横架材を、対向配置された1階耐力壁横架材間、および対向配置された2階耐力壁横架材間に架設することができる。これにより、各部材寸法の規格化が図れ熟練した大工でなくても建築施工が可能となる。
また、木造建築物の室内を構成する1階床部、外壁部、天井部の外周に向けて軸組材で囲まれた空間に、工場生産による所定の厚みの製作品である断熱材付木製パネルよりなる床パネル、1階、2階耐力壁パネル、1階、2階壁パネルおよび天井パネルを配置取り付けすることで、木造建築物の室内を構成する1階床部、外壁部、天井部が、いずれも、断熱性の高い断熱材層で覆われる。それによって、木造建築物の室内が外気の影響を極めて受け難く、夏涼しく冬暖かく、昼夜による温度変化を受け難く、快適な温度状態を保つことができる建築工法として、現場での断熱材施工等にかかる、作業時間の短縮、熟練した大工によらない施工を可能とすることができる。
また、気密性能確保においては、木造建築物の室内を構成する1階床部、外壁部、天井部の外周に向けて軸組材で囲まれた空間に、工場生産による所定の厚みの製作品である断熱材付木製パネルよりなる床パネル、1階、2階耐力壁パネル、1階、2階壁パネルおよび天井パネルを配置取り付けすることで、現場施工による断熱材施工の不陸、および隙間などが少なくなり、現場施工によらない断熱性能、気密性能の品質標準化の効果を得ることができる。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、1階柱、2階柱の高さは通し柱を除き総て同一寸法で、且つ1階耐力壁横架材および2階耐力壁横架材の総ての高さが各階毎同一寸法からなる骨組構造を採用しているため、1階、2階耐力壁パネルのパネル高さが同一となり、パネル高さに違いがない。このため、1階、2階の区別なく取り付けることができ、どの耐力壁パネルを1階または2階へ取り付けるかという煩わしさをなくすことができる。
請求項3に記載の発明によれば、1階耐力壁パネルのパネル高さと2階耐力壁パネルのパネル高さとが同一となり、パネル高さに違いがない。このため、1階、2階の区別なく取り付けることができ、どの耐力壁パネルを1階または2階へ取り付けるかという煩わしさをなくすことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
〔実施例の構成〕
発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。ここで、図1は本発明の高断熱、高気密性木造住宅の建築工法によって施工されつつある木造住宅の骨組構造を示した図で、図1は1階壁部分、2階壁部分の一部を示した図である。
【0016】
本発明は、室内を構成する1階床部、外壁部、天井部の外周に向けて軸組材で囲まれた空間に、工場生産による所定の厚みの断熱材付木製パネルである床パネル1、1階、2階耐力壁パネル2、2a、1階、2階壁パネル2bおよび天井パネル3を配置することで、断熱性住宅金融公庫等の高断熱、高気密、耐用規格に合致した高断熱、高気密性木造住宅の建築工法である。
【0017】
そして、高断熱、高気密性木造住宅の1階床組構造は、地盤などに安全に支持されるように作られた基礎4上に架設されて工場生産による製作品である土台5と、床組に架設された大引6と、土台5に囲まれた空間の大引6上に敷き込まれた断熱材付木製の床パネル1とからなり、釘またはビスでそれぞれが固定される。
【0018】
上記のうち複数枚の床パネルは、図3に示したように、工場生産による所定の厚み、幅、高さの製作品(規格品)で、土台5に囲まれた空間に嵌まる枠材1d、および小口に小口面材1gの床材施工面に表面材1eを有している。そして、枠材1dの内部には、断熱性住宅金融公庫等の高断熱、高気密、耐用規格に合致した断熱材1fが一体的に設置されている。
【0019】
また、高断熱、高気密性木造住宅の1階耐力壁構造は、土台5上に建て込まれた複数本の1階柱7と、これらの1階柱7上に架設された1階耐力壁横架材8と、土台5、1階柱7、1階耐力壁横架材8の外周に向けて軸組材で囲まれた空間に建て込まれた複数枚の1階耐力壁パネル2と、外周開口部において1階の必要開口部を除いて外周に向けて軸組材で囲まれた空間に建て込まれた1階壁パネル2bとからなる。
【0020】
そして、高断熱、高気密性木造住宅の2階耐力壁構造は、1階耐力壁横架材8に建て込まれた複数本の2階柱9と、これらの2階柱9上に架設された2階耐力壁横架材10と、1階耐力壁横架材8、2階柱9、2階耐力壁横架材10の外周に向けて軸組材で囲まれた空間に建て込まれて、1階耐力壁パネル2と同一規格の複数枚の2階耐力壁パネル2と、外周開口部において2階の必要開口部を除いて外周に向けて軸組材で囲まれた空間に建て込まれて、1階壁パネル2bと同一規格の2階壁パネル2bとからなる。
【0021】
1階、2階耐力壁パネル2、1階、2階耐力壁パネル2aおよび1階、2階壁パネル2bは、工場生産による所定の厚み、幅、高さの製作品で、土台5、1階柱7、1階耐力壁横架材8、あるいは1階耐力壁横架材8、2階柱9、2階耐力壁横架材10の外周に向けて軸組材で囲まれた空間に嵌まる枠材2dの片面に外周に向けて構造用面材2eを有している。そして、枠材2dの内部には、断熱性住宅金融公庫等の高断熱、高気密、耐用規格に合致した断熱材2fが一体的に設置されている。
【0022】
1階耐力壁横架材8および2階耐力壁横架材10は、総ての高さが各階毎同一寸法の物を用いている。そして、対向配置された1階耐力壁横架材8間には、図1および図2に示したように、内周耐力壁外横架材11が架設されており、また、対向配置された2階耐力壁横架材10間には、図1および図2に示したように、内周耐力壁外横架材11が架設されている。そして、図4に示した1階、2階耐力壁パネル2、図6に示した1階、2階耐力壁パネル2a、および図2および図5に示した1階、2階壁パネル2b内の上部に補強用受材2cが架設される、1階、2階耐力壁パネル2、2aおよび1階、2階壁パネル2bを、工場生産による一体型パネルとする。そして、1階柱7、2階柱9の高さは通し柱を除き総て同一寸法の物を用いている。また、1階、2階耐力壁パネル2、1階、2階耐力壁パネル2aのパネル高さは同じで、各耐力壁パネル2、2aの高さの違いはない。
【0023】
さらに、2階柱9で囲まれた空間には、天井パネル3が取り付けられている。その天井パネル3は、工場生産による所定の厚み、幅、高さの製作品で、図7に示したように、外周に向けた天井に2階柱9で囲まれた空間に嵌まる枠材3dを有している。枠材3dの内部には、断熱性住宅金融公庫等の高断熱、高気密、耐用規格に合致した断熱材3fが一体的に設置されている
【0024】
〔実施例の建築工法〕
本実施例の高断熱、高気密性木造住宅の建築工法を図1ないし図7に基づいて説明する。
【0025】
イ)第1工程
基礎4上に土台5、床組に大引6を架設し、土台5に囲まれた空間の大引6上に床パネル1を釘またはビスで固定することで、現場にて仕上床材施工前に、大引6上に釘にて根太取付け、根太取付け後根太間に断熱材の取付け施工がなくなる。
【0026】
ロ)第2工程および第3工程
土台5上に1階柱7を建て込み、1階柱7上に1階耐力壁横架材8を架設し、土台5、1階柱7、1階耐力壁横架材8の外周に向けて軸組材で囲まれた空間に1階耐力壁パネル2を建て込む。
【0027】
ハ)第4工程および第5工程
1階耐力壁横架材8に2階柱9を建て込み、2階柱9上に2階耐力壁横架材10を架設し、1階耐力壁横架材8、2階柱9、2階耐力壁横架材10の外周に向けて軸組材で囲まれた空間に2階耐力壁パネル2を建て込む。
ニ)第6工程および第7工程
外周開口部においては、1階、2階共必要開口部を除いて外周に向けて軸組材で囲まれた空間に1階、2階壁パネル2bを建て込む。
【0028】
これにより、現場にて外周に向けた内壁材施工前に間柱施工、間柱施工後断熱材の充填または取付け、外壁仕上げ材前に断熱材取付け下地施工、断熱材取付け下地施工後ボード状断熱材の取付け、間柱施工に必要な土台5の上部、1階耐力壁横架材8の上下部、2階耐力壁横架材10の下部のほぞやほぞ溝等の前加工施工する必要はない。また、枠材2dの片面に構造用面材2eを有した1階、2階耐力壁パネル2、1階、2階耐力壁パネル2aを必要耐力壁に配置取付けすることで、現場にて必要耐力壁に筋交い、あるいは、大壁造の面材耐力壁、真壁造の面材耐力壁等を下地から施工する必要はない。
【0029】
基礎4上に土台5、床組に大引6を架設し、土台5上に1階柱7を建て込み、1階柱7上に1階耐力壁横架材8を架設し、1階耐力壁横架材8に2階柱9を建て込み、2階柱9上に2階耐力壁横架材10を架設し、1階柱7、2階柱9の高さは通し柱を除き総て同一寸法で、且つ1階耐力壁横架材8および2階耐力壁横架材10総ての高さが各階毎同一寸法からなる骨組構造のため、1階、2階耐力壁パネル2、1階、2階耐力壁パネル2aのパネル高さは同じで、各耐力壁パネル2、2aの高さの違いがないため、1階、2階の区別なく取り付けることができ、どの耐力壁パネル2、2aを1階または2階へ取り付けるかという煩わしさをなくすことができる。
【0030】
また、1階、2階耐力壁パネル2、1階、2階耐力壁パネル2aおよび1階、2階壁パネル2b内の上部に補強用受材2cが架設される、1階、2階耐力壁パネル2、1階、2階耐力壁パネル2aおよび1階、2階壁パネル2bを、工場生産による一体型パネルとすることで、図1および図2に示したように、対向配置される1階耐力壁横架材8間に架設される内周耐力壁外横架材11および対向配置される2階耐力壁横架材10間に架設される内周耐力壁外横架材11がスパン等による必要支持力に合わせて高さが大きくなる場合でも、1階耐力壁横架材8および2階耐力壁横架材10の高さを大きくすることなく、上記の内周耐力壁外横架材11を架設することができる。
【0031】
ホ)第8工程
2階柱9に囲まれた空間に、天井パネル3を取り付けることで、外周に向けた天井の外周側に天井下地施工、天井下地施工後断熱材の敷き込み、あるいは、屋根垂木間または垂木上に断熱材の取付け等を施工する必要はない
【0032】
〔実施例の効果〕
本実施例の高断熱、高気密性木造住宅の建築工法は、高断熱、高気密性木造住宅の室内を構成する1階床部、外壁部、天井部の外周に向けて軸組材で囲まれた空間に工場生産による所定の厚み、幅、高さの製作品である断熱材付木製パネルよりなる床パネル1、1階、2階耐力壁パネル2、1階、2階壁パネル2bおよび天井パネル3を配置取付けすることで、高断熱、高気密性木造住宅の室内を構成する1階床部、外壁部、天井部が、いずれも、断熱性の高い断熱材層床パネル1、1階、2階耐力壁パネル2、1階、2階壁パネル2b、天井パネル3で覆われる。
【0033】
それによって、断熱性住宅金融公庫等の高断熱、高気密、耐用規格に合致する高断熱、高気密性木造住宅の室内が外気の影響を極めて受け難く、夏涼しく冬暖かく、昼夜による温度変化を受け難く、快適な温度状態を保つことができる建築物工法として、現場での断熱材施工等にかかる、作業時間の短縮、熟練した大工によらない施工を可能とすることができる。
【0034】
また、気密性確保においては、高断熱、高気密性木造住宅の室内を構成する1階床部、外壁部、天井部の外周に向けて軸組材で囲まれた空間に、工場生産による所定の厚み、幅、高さの製作品である断熱材付木製パネルよりなる床パネル1、1階、2階耐力壁パネル2、1階、2階耐力壁パネル2a、1階、2階壁パネル2bおよび天井パネル3を配置取り付けすることで、現場施工による断熱材施工の不陸、および隙間などが少なくなり、現場施工によらない断熱性能、気密性能の品質標準化の効果を得ることができる。
【0035】
本発明によって、1階柱7、2階柱9の高さは通し柱を除き総て同一寸法で、且つ1階耐力壁横架材8および2階耐力壁横架材10の総ての高さが各階毎同一寸法からなる骨組構造を採用しているため、1階、2階耐力壁パネル2、1階、2階耐力壁パネル2a等の各断熱材付木製パネルの高さが同一となり、各断熱材付木製パネルの高さに違いがない。このため、1階、2階の区別なく取り付けることができ、どの断熱材付木製パネルを1階または2階へ取り付けるかという煩わしさをなくすことができる。
【0036】
また、1階、2階耐力壁パネル2、1階、2階耐力壁パネル2aおよび1階、2階壁パネル2b内の上部に補強用受材2cが架設される、1階、2階耐力壁パネル2、2aおよび1階、2階壁パネル2bを、工場生産による一体型パネルとすることで、内周耐力壁外横架材11が必要支持力に合わせて高さが大きくなる場合も、1階耐力壁横架材8および2階耐力壁横架材10の高さを大きくすることなく、内周耐力壁外横架材11を架設することができる。これにより、各部材寸法の規格化が図れ熟練した大工でなくても建築施工が可能となる。
【0037】
以上から、本実施例では、規格化された1階柱7、2階柱9、1階耐力壁横架材8、2階耐力壁横架材10、床パネル1、1階、2階耐力壁パネル2、1階、2階耐力壁パネル2a、1階、2階壁パネル2b、天井パネル3の各部材を使用することにより、高断熱、高気密性木造住宅の上棟建て方の土台組から大工工事完工までの所要日数が大工職22人、人夫8人、着工から完高さまで所要日数43日となる。
【0038】
これは、同一規模の住宅を建てた場合の在来工法による高断熱、高気密性木造住宅にみられる上棟建て方の土台組から大工工事完工までの所要日数が大工職81人、着工から完まで所要日数103日に比べて、大幅な工期短縮を可能としている。これらにより、木造住宅の伝統的な工法および構造の持つ良さを生かし、熟練した大工によらなくても、建築施工が可能で職人不足にも対応でき、且つ工期も大幅に短縮することが可能となる。また、工期に係る必要固定費の削減が可能となり、安価な木造住宅等の建築物の提供が可能となる。
【0039】
また、1階耐力壁横架材8および2階耐力壁横架材10の総ての高さが各階毎同一寸法とすると、木造住宅の耐力壁を構成するのに必要な水平状態で使用される1階耐力壁横架材8および2階耐力壁横架材10の高さが同一ということである。なお、1階耐力壁横架材8および2階耐力壁横架材10の総ての高さを各階毎同一寸法とするとは、これらの1階耐力壁横架材8および2階耐力壁横架材10をでき得る限り同じ寸法にすることであり、同一寸法のものの使用によっては所定の寸法に足りない部分では、補強材を併用して所定寸法にすることを否定するものではない。
【0040】
さらに、高断熱、高気密性木造住宅の室内を構成する床部、外壁部、天井部の外周に向けて軸組材で囲まれた空間に、配置取付けする断熱材付木製パネルである床パネル1、1階、2階耐力壁パネル2、1階、2階壁パネル2b、天井パネル3の各枠材1d、2d、3dの内部に一体的に設置される断熱材1f、2f、3fは、住宅金融公庫等の高断熱、高気密、耐用規格に合致する断熱材で、形状、材種、材料名は問わず、現場施工によらず、断熱材付木製パネルとして断熱性、気密性の得られる材料であればいずれも適用を否定するものではない。
【0041】
さらに、1階、2階耐力壁パネル2、1階、2階耐力壁パネル2aに有する構造用面材2eは、住宅金融公庫等の真壁造の面材耐力壁受材タイプの面材耐力壁の種類は問わず、現場施工によらず、真壁造の面材耐力壁の構造用面材として得られる材料であればいずれも適用を否定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高断熱、高気密性木造住宅の建築工法によって施工されつつある木造住宅の骨組構造を示した一部斜視図である(実施例)。
【図2】本発明の高断熱、高気密性木造住宅の建築工法によって施工されつつある木造住宅の1階壁、2階壁部分を示した一部斜視図である(実施例)。
【図3】(a)は床パネルの構造を示した平面図、(b)は床パネルの構造を示した背面図で、(c)は床パネルの構造を示した断面図である(実施例)。
【図4】(a)は1階耐力壁パネルの構造を示した平面図および背面図、(b)は2階耐力壁パネルの構造を示した平面図および背面図である(実施例)。
【図5】(a)は1階壁パネルの構造を示した平面図および背面図、(b)は2階壁パネルの構造を示した平面図および背面図である(実施例)。
【図6】(a)は1階耐力壁パネルの構造を示した平面図および背面図、(b)は2階耐力壁パネルの構造を示した平面図および背面図である(実施例)。
【図7】(a)は天井パネルの構造を示した平面図、(b)は天井パネルの構造を示した背面図、(c)は天井パネルの構造を示した断面図である(実施例)。
【符号の説明】
1 床パネル
2 1階耐力壁パネル
2 2階耐力壁パネル
3 天井パネル
4 基礎
5 土台
6 大引
7 1階柱
8 1階耐力壁横架材
9 2階柱
10 2階耐力壁横架材
11 内周耐力壁外横架材
1d 床パネル用枠材
1e 床パネル用表面材
1f 床パネル用断熱材
1g 床パネル用小口面材
2a 1階耐力壁パネル
2a 2階耐力壁パネル
2b 1階壁パネル
2b 2階壁パネル
2c 補強用受材
2d 枠材
2e 構造用面材
2f 断熱材
3d 天井パネル用枠材
3f 天井パネル用断熱材

Claims (3)

  1. (a)工場生産による製作品である土台(5)および大引(6)上に、工場生産による所定の厚みで、枠材(1d)の内部に、断熱材(1f)を一体的に設置した断熱材付木製パネルよりなる床パネル(1)を敷設する第1工程と、
    (b)前記土台(5)上に1階柱(7)を建て込み、前記1階柱(7)上に1階耐力壁横架材(8)を架設する第2工程と、
    (c)前記土台(5)、前記1階柱(7)、前記1階耐力壁横架材(8)で囲まれた空間に、工場生産による所定の厚みで、枠材(2d)の内部に、断熱材(2f)を一体的に設置した断熱材付木製パネルよりなる1階耐力壁パネル(2,2a)を建て込む第3工程と、
    (d)前記1階耐力壁横架材(8)に2階柱(9)を建て込み、前記2階柱(9)上に2階耐力壁横架材(10)を架設する第4工程と、
    (e)前記1階耐力壁横架材(8)、前記2階柱(9)、前記2階耐力壁横架材(10)で囲まれた空間に、前記1階耐力壁パネル(2,2a)と同一規格の2階耐力壁パネル(2,2a)を建て込む第5工程と、
    (f)1階の必要開口部を除いて軸組材で囲まれた空間に、工場生産による所定の厚みで、枠材(2d)の内部に、断熱材(2f)を一体的に設置した断熱材付木製パネルよりなる1階壁パネル(2b)を建て込む第6工程と、
    (g)2階の必要開口部を除いて軸組材で囲まれた空間に、前記1階壁パネル(2b)と同一規格の2階壁パネル(2b)を建て込む第7工程と、
    (h)前記2階柱(9)に囲まれた空間の前記2階柱(9)に、工場生産による所定の厚みで、枠材(3d)の内部に、断熱材(3f)を一体的に設置した断熱材付木製パネルよりなる天井パネル(3)を取り付ける第8工程と
    を備えた高断熱、高気密性木造建築物の建築工法において、
    対向配置された前記1階耐力壁横架材(8)間には、内周耐力壁外横架材(11)が架設され、また、対向配置された前記2階耐力壁横架材(10)間には、内周耐力壁外横架材(11)が架設されており、
    前記1階耐力壁パネル(2,2a)、前記2階耐力壁パネル(2,2a)、前記1階壁パネル(2b)および前記2階壁パネル(2b)の枠材(2d)には、構造用面材(2e)が設けられており、
    前記1階耐力壁パネル(2,2a)、前記2階耐力壁パネル(2,2a)、前記1階壁パネル(2b)および前記2階壁パネル(2b)内の上部には、補強用受材(2c)が設けられており、
    前記1階耐力壁パネル(2,2a)、前記2階耐力壁パネル(2,2a)、前記1階壁パネル(2b)および前記2階壁パネル(2b)を、工場生産による一体型パネルとしたことを特徴とする高断熱、高気密性木造建築物の建築工法。
  2. 請求項1に記載の高断熱、高気密性木造建築物の建築工法において、
    前記1階耐力壁横架材(8)および前記2階耐力壁横架材(10)は、総ての高さが各階毎同一寸法の物を用い、
    前記1階柱(7)および前記2階柱(9)は、通し柱を除く総ての高さが同一寸法の物を用いることを特徴とする高断熱、高気密性木造建築物の建築工法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の高断熱、高気密性木造建築物の建築工法において、
    前記1階耐力壁パネル(2,2a)のパネル高さと前記2階耐力壁パネル(2,2a)のパネル高さとを、同じにしたことを特徴とする高断熱、高気密性木造建築物の建築工法。
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