JP3575359B2 - 回転電機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータや発電機などの回転電機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術による回転電機としては、実開昭60−38063号公報に直流電動機が開示されている。
【0003】
この回転電機は、内側に凹んだ軸受ハウジング部を後端部の中央部にもつフレームと、このフレームに固定された固定子と、このフレームの内部で回転可能に軸支されている回転子とから主に構成されている。そして、フレームの後端部の軸受ハウジング部の内部には軸受が嵌め込まれて、回転子の軸の後端部を軸支している。さらに、防塵用のキャップと称する軸受カバーが、軸受ハウジング部に嵌め込まれて軸受を後方から覆っている。
【0004】
この軸受カバーは、図面のハッチングから推察するに金属製であって、おそらくはフレームの後端部を形成しているリアフレームとともに鋼製であろうと思われる。つまり軸受カバーは、円盤状の底部とその外周部が起こされた短い中空円筒部とからなる金属製の一体部材であり、リアフレームの軸受ハウジング部に後方から圧入されて軸受ハウジング部の開口をふさぐように挿置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の従来技術では、軸受カバーが金属製であってリアフレームの軸受ハウジング部に圧入されるので、軸受カバーの外径の寸法公差が比較的精密であることが要求され、コストアップを招くことがある。
【0006】
また、金属部材同士の圧入であるので、嵌合面の微細な隙間や傷が生じやすく水が浸入しやすいので、防水性に劣るという不都合もある。
【0007】
さらに、軸受の交換時などには軸受カバーを外す必要があるが、圧入荷重が普通はある程度高いうえに手がかりも隙間も間もないので外しにくく、工数がかかるという不都合がある。そればかりではなく、このように軸受カバーが外しにくいので、エンドフレームを傷つけてしまう可能性があるという不都合も生じる。また、外した軸受カバーは再利用が難しく使い捨てになってしまうので、軸受カバーを外す整備のコストが上昇するという不都合もある。
【0008】
そこで本発明は、防水性に優れ着脱が容易で再利用可能な軸受カバーを有する回転電機を提供することを解決すべき課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、発明者は以下の手段を発明した。
【0010】
(第1手段)
本発明の第1手段は、請求項1記載の回転電機である。
【0011】
本手段では、軸受ハウジング部に埋め込まれて軸受を後方から覆う軸受カバーは、ゴムまたは軟質樹脂からなる略中空有底円筒形状をした一体部材である。そして軸受カバーは、中空円筒部と、その外周に形成された複数の環状突条部と、この中空円筒部を封止する底部とをもつ。
【0012】
この軸受カバーは、軸受が軸受ハウジング部に挿入された後、その後方からしまり嵌めで軸受ハウジング部に挿入される。軸受カバーは弾力性に富んだ材料で一体成形されているので、その挿入にあたっては、機械で圧入する必要はなく、手作業でも十分に挿入することができる。
【0013】
逆に軸受カバーを軸受ハウジング部から取り外す際には、弾力性に富む材料から形成されているうえに圧入荷重が小さいので、必要ならばドライバなどの工具を使ってこじれば、容易に軸受ハウジング部から引き抜くことができる。なお、後述のように、必要に応じて取り外し時に引っ張るためのつまみ部などの手がかりを軸受カバーに付けておけば、取り外しはいっそう容易になる。
【0014】
ここで、軸受を形成する材料はゴムまたは軟質樹脂であって柔軟性に富むので、軸受カバーの外径の寸法公差はかなり大きくてもよく、寸法精度上の要求でコストアップを招くことがない。
【0015】
また、軸受カバーの材料が柔軟性に富むので、軸受カバーと軸受ハウジング部との嵌合面に微細な隙間や傷が生じにくい。そればかりではなく、弾力性がある環状突条部の外縁が隙間なく軸受ハウジング部の内周面に当接しており、しかも複数の環状突条部によって軸受ハウジング部との間が幾重にも封止されているので、極めて優れた防水性が得られる。
【0016】
さらに、軸受の交換時などで軸受ハウジング部から軸受カバーを外す際にも、圧入荷重が低いうえに、環状突条部の外周縁と中空円筒部の外周面との間に隙間が形成されるようにすることができる。それゆえ、その隙間にドライバなどの工具を入れてこじれば、軸受カバーを容易に取り外すことができ、軸受カバーの取り外しにほとんど工数がかからない。そればかりではなく、このように軸受カバーが外し易いので、軸受ハウジング部を傷つけてしまうこともまずない。また、外した軸受カバーは再利用が可能であるので、新たな軸受カバーを用意するために手配する必要がなくなり、軸受カバーを外す整備をしても整備費用が無用に上昇することが防止される。
【0017】
したがって、本手段の回転電機によれば、軸受カバーが防水性に優れているという効果があるばかりではなく、軸受カバーの着脱が容易で再利用が可能であるので整備コストが安価になるという効果がある。
【0018】
(第2手段)
本発明の第2手段は、請求項2記載の回転電機である。ここで、後方とは回転電機の軸長方向に沿って軸受ハウジング部が外部に向かって開口している方向をいい、回転子の軸がフレームから突出している方向と逆の方向である。
【0019】
本手段では、軸受カバーの環状突条部は内周側から外周側に向かうにつれて後方へ傾いているので、軸受カバーを軸受ハウジング部に挿入する際には環状突条部の外周部が容易に縮径し、圧入荷重は小さくて済む。逆に、軸受カバーを軸受ハウジング部から取り出す方向に(つまり後方に)力がかかった場合には、環状突条部の外径が膨張する方向に内部応力が生じて反発するので、軸受カバーは軸受ハウジング部から外れにくい。
【0020】
そして、軸受カバーが軸受ハウジング部に嵌め込まれた状態で振動が加わっても、環状突条部の傾きは軸受カバーを前方(軸受ハウジング部の奥の方)へ押しやる作用を発揮する。それゆえ、振動によって軸受カバーが軸受ハウジング部から抜け落ちるような不都合は防止される。また、回転電機の内圧が上がって軸受カバーを後方に押しやる力が作用した場合にも、環状突条部の反発作用によって軸受カバーは所定の位置に留まる。
【0021】
したがって本手段によれば、前述の第1手段の効果に加えて、振動や内圧によっても軸受カバーがフレームの軸受ハウジング部から抜け落ちることが防止されるので、信頼性が向上するという効果がある。
【0022】
(第3手段)
本発明の第3手段は、請求項3記載の回転電機である。
【0023】
本手段では、軸受カバーの底部の肉厚は中空円筒部の半径方向の肉厚よりも薄いうえに、軸受カバーの底部は弾力性に富む材料で形成されているので、回転電機の内圧の変動に伴ってある程度変形することができる。それゆえ、回転電機の内圧が高まっても、ある程度は底部が後方に膨張していくぶん内圧を低減することができる。
【0024】
したがって本手段によれば、前述の第1手段または第2手段の効果に加えて、回転電機の内圧上昇によって軸受カバーが押し出されるような不都合は、さらに有効に防止されるという効果がある。
【0025】
(第4手段)
本発明の第4手段は、請求項4記載の回転電機である。
【0026】
本手段では、軸受カバーは後方に突出したつまみ部をさらにもつので、このつまみ部を手なりペンチ等の工具なりでつかむことにより、十分に強い引っ張り力をもって軸受カバーをフレームの軸受ハウジング部から引き出すことができる。それゆえ、軸受カバーの取り外しが極めて容易になるばかりではなく、ドライバー等で軸受カバーをこじらなくてもよいので軸受カバーや軸受ハウジング部を傷つける恐れが全くなくなる。
【0027】
したがって本手段によれば、前述の第1手段ないし第3手段の効果に加えて、軸受カバーの取り外しが極めて容易になるばかりではなく、軸受カバーや軸受ハウジング部がいっそう確実に保護されるという効果がある。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の回転電機の実施の形態については、当業者に実施可能な理解が得られるよう、以下の実施例で明確かつ十分に説明する。
【0029】
[実施例1]
(実施例1の構成)
本発明の実施例1としての回転電機は、図1に示すように、自動車等のエンジンを始動するスタータのスタータモータ1であり、直流電動機である。
【0030】
本実施例のスタータモータ1は、鋼製のフレーム10と、フレーム10に固定された固定子3と、フレーム10の内部で回転可能に軸支されている回転子2とを有する。フレーム10の後端部はやはり鋼製のリアフレーム11によって構成され、リアフレーム11は、内側に凹んだ軸受ハウジング部11aを中央部にもつ。
【0031】
本実施例のスタータモータ1はさらに、軸受ハウジング部11aに嵌め込まれて回転子2の軸としてのアーマチャシャフト21の後端部を軸支する軸受41と、軸受ハウジング部11aに嵌め込まれて軸受41を後方から覆う軸受カバー51とを有する。すなわち、アーマチャシャフト21は、前端部では軸受けであるオイルレスベアリング42によって回転自在に軸支され、後端部では後端小径部21a(図2参照)でやはり軸受としてのボールベアリング41によって回転自在に軸支されている。
【0032】
軸受ハウジング部11aは、図2に示すように、内径がほぼ一定な略中空円筒状の絞り成形部であり、軸受ハウジング部11aの奥の先端部にはリング状の有孔底部11bが形成されている。そして、軸受ハウジング部11aには、ボールベアリング41と軸受カバー51とがしまり嵌めで順に圧入されている。すなわち、ボールベアリング41は、軸受ハウジング部11aの有孔底部11bに当接するまで圧入装置によって圧入されており、その後から軸受カバー51が比較的軽い力で押し込まれている。そして、軸受カバー51によって軸受ハウジング部11aの後方への開口は封止されており、ボールベアリング41に後方から異物が浸入することが防止されている。
【0033】
軸受カバー51は、同じく図2に示すように、たとえばニトリルゴムあるいはクロロプレンゴムなどのゴムからなる回転対称の略中空有底円筒形状をした一体成形部材である。ここで、軸受カバー51の材料としてこの種のゴムを採用した理由は、発熱するアーマチャシャフト21を軸支する軸受41のごく近くに配設されるので、耐油性および耐熱性が要求されるからである。
【0034】
そして軸受カバー51は、中空円筒部51aと、その外周に等間隔で五段に形成された複数の環状突条部51cと、中空円筒部51aの後方を封止する底部51bとから構成されている。中空円筒部51aの先端面は、ボールベアリング41の外リングの後端面に当接している。一方、五つの環状突条部51cは、ゴム弾性による適正な押圧付勢力をもって、それぞれ外周縁で軸受ハウジング部11aの内周面に当接している。なお、底部51bの肉厚は、中空円筒部51aの半径方向の肉厚よりも薄い。
【0035】
各環状突条部51cは、図3に示すように、内周側から外周側に向かうにつれて後方へ傾いている。すなわち、環状突条部51cのリング状の後端面を形成する入口側辺の角度θ2 は90°であるのに対し、円錐面の一部を形成している奥側辺の角度θ1 は45°である。したがって、環状突条部51cの断面形状は、全体として後方へ傾いた三角形状をしている。
【0036】
なお、各環状突条部51cの外縁部(図3での先端部)は、軸受カバー51が軸受ハウジング部11aに閉まり嵌めで挿入されるので、変形してやや後方に折れ曲がった状態で軸受ハウジング部11aの内周面に密着している。
【0037】
(実施例1の作用効果)
本実施例のスタータモータ1は、以上のように構成されているので、以下のような作用効果を発揮する。
【0038】
第一に、スタータモータ1の組み立て作業あたり、軸受カバー51の装着が容易になるという効果がある。
【0039】
すなわち、軸受カバー51は、弾力性に富んだゴム材料で一体成形されているので、その軸受ハウジング部11aへの挿入にあたっては、機械で圧入する必要はなく、手作業でも十分に挿入することができる。また、軸受カバー51の各環状突条部51cが後方に傾いて形成されているので、軸受ハウジング部11aへの挿入時に変形して縮径し、挿入に要する力が少なくて済むのでいっそう作業は楽になる。
【0040】
第二に、水密性が極めて高くなり、外部から水などの異物が浸入することがなくなるという効果がある。
【0041】
すなわち、軸受カバー51の材料がゴムであってゴム弾性による柔軟性に富むので、軸受カバー51と軸受ハウジング部11aとの嵌合面に微細な隙間や傷が生じにくい。そればかりではなく、弾力性がある環状突条部51cの外縁が隙間なく密着して軸受ハウジング部11aの内周面に当接している。しかも、複数の環状突条部によって軸受ハウジング部11aとの間が幾重にも封止されているので、極めて優れた防水性が得られる。
【0042】
第三に、軸受カバー51が運用中に脱落してしまうような不都合は防止されているという効果がある。
【0043】
すなわち、軸受カバー51の環状突条部51cは内周側から外周側に向かうにつれて後方へ傾いているので、軸受カバー51を軸受ハウジング部11aに挿入する際には環状突条部11aの外周部が容易に縮径し、圧入荷重は小さくて済む。しかし、軸受カバー51を軸受ハウジング部11aから取り出す方向に(つまり後方に)力がかかった場合には、環状突条部51cの外径が膨張する方向に内部応力が生じて反発するので、軸受カバー51は軸受ハウジング部11aから外れにくい。
【0044】
そして、軸受カバー51が軸受ハウジング部11aに嵌め込まれた状態では、振動が加わっても、環状突条部51cの傾きが軸受カバー51を前方(軸受ハウジング部11aの奥の方)へ押しやる作用を発揮する。それゆえ、振動によって軸受カバー51が軸受ハウジング部11aから抜け落ちるような不都合は防止されている。また、回転電機の内圧が上がって軸受カバー51を後方に押しやる力が作用した場合にも、環状突条部51cの反発作用によって軸受カバー51は所定の位置に留まる。
【0045】
また、軸受カバー51の底部51bの肉厚は中空円筒部51aの半径方向の肉厚よりも薄い(図2参照)うえに、軸受カバーの底部51cもゴム製であるので、スタータモータ1の内圧の変動に伴ってある程度変形することができる。それゆえ、スタータモータ1の内圧が高まっても、ある程度は底部51bが後方に膨張していくぶんかではあるが内圧の上昇を緩和することができる。
【0046】
第四に、軸受カバー51を取り外す作業が容易であるうえに、取り外された軸受カバー51を再利用できるので、軸受カバー51を取り外しての整備作業や修理作業が短時間で安価に済むという効果がある。
【0047】
すなわち、軸受41の交換時などで軸受ハウジング部11aから軸受カバー51を外す際にも、軸受カバー51の圧入荷重が低かったので外すためにもあまり大きな力は必要ない。そのうえに、環状突条部51cの外周縁と中空円筒部51aの外周面との間に、後方から工具を挿入するための隙間が形成されている。それゆえ、その隙間にドライバなどの工具を入れてこじれば、軸受カバー51を容易に取り外すことができ、軸受カバー51の取り外しにほとんど工数がかからない。
【0048】
そればかりではなく、このように軸受カバー51が外し易いので、軸受ハウジング部11aの内周面を傷つけてしまうこともまずない。また、外した軸受カバー51は再利用が可能であるので、交換用に新たな軸受カバー51を用意する必要がなくなり、軸受カバー51を外す整備をしても整備費用が無用に上昇することが防止されている。
【0049】
したがって、本実施例のスタータモータ1によれば、軸受カバー51が防水性に優れているという効果があるばかりではなく、軸受カバー51の着脱が容易で再利用が可能であるので整備コストが安価になるという効果がある。
【0050】
(実施例1の変形態様1)
本実施例の変形態様1として、実施例1と異なって軸受カバー51の各環状突条部51cがとがった外周縁をもたず、環状突条部51cの外周縁に円周面状の外周面が形成されているスタータモータ1の実施が可能である。
【0051】
すなわち、本変形態様では、図4に示すように、所定の幅ωで帯状の円周面が環状突条部51cの外周縁に形成されており、これに伴って環状突条部51cの軸長方向の厚さも実施例1のそれよりも増大している。すると、環状突条部51cの体積も増え、縮径時の反発力も強まるので、軸受ハウジング部11aの内部に挿置された軸受カバー51はいっそう抜けにくくなる。
【0052】
また、軸受カバー51を軸受ハウジング部11aから抜き取る作業にあたっては、環状突条部51cの先端が薄くなっていないのでさらに破損しにくくなっており、抜き取り作業がより容易になる。
【0053】
したがって、本変形態様の回転電機では、実施例1の効果に加えて、軸受カバー51が軸受ハウジング部11aの内部にさらに強固に保持されるうえに、軸受カバー51の取り外し作業がさらに容易になるという効果がある。
【0054】
(実施例1の変形態様2)
本実施例の変形態様2として、実施例1と異なって軸受カバー51の各環状突条部51cがとがった外周縁をもたず、環状突条部51cの外周縁が適正な丸みをもって形成されているスタータモータ1の実施が可能である。
【0055】
すなわち、本変形態様では、図5に示すように、所定の曲率半径Rの丸み(アール)が環状突条部51cの外周縁に形成されており、これに伴って環状突条部51cの軸長方向の厚さも実施例1のそれよりも増大している。すると、環状突条部51cの体積も増え、縮径時の反発力も強まるので、軸受ハウジング部11aの内部に挿置された軸受カバー51はいっそう抜けにくくなる。
【0056】
また、軸受カバー51を軸受ハウジング部11aに着脱する作業にあたっては、環状突条部51cの先端が丸みを帯びているのでよりいっそう破損しにくくなっており、軸受カバー51の着脱作業が円滑になってなお容易になる。
【0057】
そればかりではなく、軸受カバー51の環状突条部51cの外縁部が丸みを帯びており鋭いエッジが形成されていないので、軸受カバー51を成形する成形型の製作が容易になり、コストダウンができる。
【0058】
したがって、本変形態様の回転電機では、実施例1の効果に加えて、軸受カバー51が軸受ハウジング部11aの内部にさらに強固に保持されるうえに、軸受カバー51の着脱作業がさらに容易になるという効果がある。また、軸受カバー51の部品価格が低減され、スタータモータ1のコストダウンに寄与することができるという効果もある。
【0059】
(実施例1の変形態様3)
本実施例の変形態様3として、軸受カバー51が複数のフランジ状の環状突条部51cをもつスタータモータ1の実施が可能である。
【0060】
本変形態様では、図6に示すように、各環状突条部51cは一定の厚さのフランジ状ないしリング状をしており、帯状の円周面である外周面をもっている。そして、各環状突条部51cの外径dは、軸受ハウジング部11aの内径Dよりもかなり大きい。なお、各環状突条部51cは、付け根部分に適正なアールをもって中空円筒部51aから突出しており、各環状突条部51cの付け根部分に応力集中によって亀裂が入ることが防止されている。
【0061】
それゆえ、図7に示すように、軸受カバー51が軸受ハウジング部11aに挿入される際には、フランジ状の環状突条部51cはゴム弾性をもって後方に倒れ、内周部から外周部に向かって後方に傾斜した形状に変形する。その結果、ごく弱い力で軸受カバー51を軸受ハウジング部11aに挿入することができるようになるので、軸受カバー51の装着作業は極めて容易になる。
【0062】
そして、軸受カバー51が軸受ハウジング部11aに挿入された状態では、前述のように環状突条部51cはゴム弾性をもって後方に倒れており、内周部から外周部に向かって後方に傾斜した形状に変形している。すると、環状突条部51cの先端部が軸受ハウジング部11aの内周面に当接する角度は、前方ではほとんどゼロに近いφ1 であり、後方では90°に近いφ2 である。それゆえ、振動が加わっても環状突条部51cは軸受ハウジング部11aを前方に押しやる作用をもつので、振動によって軸受カバー51が軸受ハウジング部11aから抜け出すことは防止されている。また、ある程度の内圧がかかって軸受カバー51が後方に押されても、環状突条部51cが少しだけゴム弾性変形して軸受カバー51がわずかに後退するだけですむ。したがって、軸受カバー51の抜き取り作業をしない限り、軸受カバー51が軸受ハウジング部11aから後方に抜け出すことは防止されている。
【0063】
逆に、軸受カバー51を軸受ハウジング部11aから抜き取る作業をする場合には、軸受カバー51を後方に引っ張る力が所定値を越えて大きくなると、フランジ状の環状突条部51cの傾きが反転し、環状突条部51cは前方に傾く。すると、軸受カバー51の抜き取りに対し環状突条部51cが抵抗する作用が格段に弱くなるので、小さな引っ張り力で軸受カバー51を軸受ハウジング部11aから抜き取ることができる。したがって、軸受カバー51の取り外しにあたっては、初めに強く引けば後はスムースに軸受カバー51を引き出すことができる。すなわち、軸受カバー51の取り外し作業がいっそう容易になる。
【0064】
以上をまとめると、本変形態様の回転電機では、軸受カバー51の着脱作業がよりいっそう容易になるという効果がある。
【0065】
(実施例1の変形態様4)
本実施例の変形態様4として、ゴム製に変わって軟質樹脂製の軸受カバー51を有するスタータモータ1の実施が可能である。軟質樹脂としては、弾力性および耐油性の観点から、ナイロンまたはPP等の熱可塑性樹脂と合成ゴムとをブレンドしたエラストマーが最も好適である。
【0066】
本変形態様は、前述の実施例1に適用できるばかりではなく、その各変形態様にも適用することができ、それぞれに特有の作用効果に準ずる作用効果が得られる。
【0067】
なお、変形態様3に適用する場合には、軸受カバー51の各環状突条部51cの外径dは軸受ハウジング部11aの内径Dよりも若干大きい程度であってよい(図6参照)。こうすれば、軸受ハウジング部11aの内部で各環状突条部51cが斜めに傾くだけでありながら、変形態様3とおおむね同様の作用効果が得られる。
【0068】
[実施例2]
(実施例2の構成)
本発明の実施例2としての回転電機は、要部を図8に示すように、実施例1とほぼ同様の構成のスタータモータ1であるが、軸受カバー51が後方に突出したつまみ部51dをさらにもつ点が実施例1と異なっている。
【0069】
すなわち、本実施例のスタータモータ1では、軸受カバー51の底部11bの中央部から後方に向かって、所定の長さの円柱状のつまみ部51dが突出している。軸受カバー51は実施例1と同様にゴム製の一体成形部材であって、つまみ部51dは成型時のゲートによって形成されるランナーを利用している。
【0070】
ここで、ランナーを形成する成形型のゲートを製作するにあたっては、次のような工夫がされている。すなわち、ランナーがつまみ部51dとして利用できるようにある程度太く長くするとともに、つまみ部51dが応力集中により根本でちぎれることがないように根本に適正なアールが形成されるべく、成形型が設計されている。
【0071】
(実施例2の作用効果)
本実施例のスタータモータ1では、軸受カバー51は後方に突出したつまみ部51dをさらにもつので、つまみ部51dを手指なりペンチ等の一般工具なりでつかむことができる。そして、つまみ部51dを容易に引っ張ることができるので、十分に強い引っ張り力をもって軸受カバー51をリアフレーム11の軸受ハウジング部11aから引き出すことができる。それゆえ、軸受カバー51の取り外しが極めて容易になるばかりではなく、軸受カバー51をドライバー等でこじらなくてもよいので軸受カバー51や軸受ハウジング部11aを傷つける恐れが全くなくなる。
【0072】
したがって、本実施例のスタータモータ1によれば、前述の実施例1の効果に加えて、軸受カバー51の取り外し作業が極めて容易になるという効果がある。そればかりではなく、軸受カバー51の取り外し作業にあたって、軸受カバー51や軸受ハウジング部11aがいっそう確実に保護されるという効果がある。
【0073】
(実施例2の各種変形態様)
本実施例のスタータモータ1に対しても、実施例1に対する各変形態様と同様の変形態様を実施することが可能であり、それぞれに固有の作用効果が同様に発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1としてのスタータモータの全体構成を示す部分断面図
【図2】実施例1としてのスタータモータの要部構成を示す断面図
【図3】実施例1における軸受カバーの環状突条部の形状を示す断面図
【図4】実施例1の変形態様1における環状突条部の形状を示す断面図
【図5】実施例1の変形態様2における環状突条部の形状を示す断面図
【図6】実施例1の変形態様3における環状突条部の形状を示す断面図
【図7】実施例1の変形態様3における環状突条部の作用を示す断面図
【図8】実施例2としてのスタータモータの要部構成を示す断面図
【符号の説明】
1:スタータモータ(回転電機として)
10:フレーム
11:エンドフレーム
11a:軸受ハウジング部 11b:その底部
2:回転子
21:アーマチャシャフト(軸として)
21a:後端小径部 21b:環状溝
22:止め輪
3:固定子
41:ボールベアリング(軸受として)
42:オイルレスベアリング
51:軸受カバー
51a:中空円筒部 51b:底部 51c:環状突条部
51d:つまみ部(抜き取り用)
a:円環部の半径方向の厚さ b:端面部の厚さ
ω:接触面の幅(円周面状)
Claims (4)
- 内側に凹んだ軸受ハウジング部を後端部の中央部にもつフレームと、
このフレームに固定された固定子と、
このフレームの内部で回転可能に軸支されている回転子と、
この軸受ハウジング部に嵌め込まれてこの回転子の軸の後端部を軸支する軸受と、
この軸受ハウジング部に嵌め込まれてこの軸受を後方から覆う軸受カバーと、を有する回転電機において、
前記軸受カバーは、中空円筒部と、その外周に形成された複数の環状突条部と、この中空円筒部を封止する底部とをもつ略中空有底円筒形状をしたゴムまたは軟質樹脂からなる一体部材であることを特徴とする、
回転電機。 - 前記環状突条部は、内周側から外周側に向かうにつれて後方へ傾いている、
請求項1記載の回転電機。 - 前記底部の肉厚は、前記中空円筒部の半径方向の肉厚よりも薄い、
請求項1〜2のうちいずれかに記載の回転電機。 - 前記軸受カバーは、後方に突出したつまみ部をさらにもつ、
請求項1〜3のうちいずれかに記載の回転電機。
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