JP3575262B2 - チョッパ回路の給電停止方法、チョッパ回路、チョッパ式充電回路、電子機器および腕時計 - Google Patents

チョッパ回路の給電停止方法、チョッパ回路、チョッパ式充電回路、電子機器および腕時計 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スタンバイ時の消費電流を低減するのに好適なチョッパ回路の給電停止方法、チョッパ回路、チョッパ式充電回路およびこれらを用いた電子機器および腕時計に関する。
【0002】
【従来の技術】
発電機によって発電された交流電圧をコンデンサや電池に充電する充電回路として、ブリッジ型の充電回路が知られている。図7は、従来の充電回路の回路図である。この充電回路においては、発電機AGの出力端子A,Bの電圧と電源Vddの電圧とを比較するコンパレータCOM1,COM2、発電機AGの出力端子A,Bの電圧とグランドGNDの電圧を比較するコンパレータCOM3,COM4、および充電電流を蓄電する大容量のコンデンサCが各々設けらている。そして、各コンパレータCOM1〜COM4の出力によって、PチャンネルFETP1,P2,N1,N2のオン・オフが制御される。
【0003】
ここで、出力端子Aの電圧がグランドGNDの電圧以下になると、コンパレータCOM3によってNチャンネルFETN1がオン状態となり、出力端子Aが接地される。また、出力端子Bの電圧が電源Vddの電圧を越えると、コンパレータCOM2によって、PチャンネルFETP2がオンとなり、電荷が矢印の経路でコンデンサCに充電される。この場合、出力端子Bの電圧が電源Vddの電圧を越えない限り、PチャンネルFETP2はオンとならいので、矢印と逆の経路で電流が流れて、充電効率が低下するといった不都合が生じないようになっている。
【0004】
このように、従来の充電回路にあっては、電界効果トランジスタとコンパレータを組み合わせて、一定の条件の下に一方向に電流を流す一方向性ユニットを構成し、これによって、充電効率を高めている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一方向性ユニットを用いた充電回路にあっては、コンパレータによって各電界効果トランジスタのオン・オフを制御しているので、常にコンパレータを動作させる必要がある。したがって、発電機AGが発電しない期間、あるいは、発電しても起電圧が小さく充電できない期間において、コンパレータが電流を消費してしまい、充電効率が低下するといった問題がある。
【0006】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、一方向性ユニットを用いたチョッパ式充電回路において、簡易な構成で充電効率を高めることを目的とする。また、他の目的は、このチョッパ式充電回路を電子機器や腕時計に適用することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明にあっては、第1のスイッチ手段と、前記第1のスイッチ手段の端子間電圧を比較することにより前記第1のスイッチ手段のオン及びオフを制御する第1の制御手段と、第2のスイッチ手段と、交流発電機の出力端子の電圧を基準電圧と比較することにより充電条件を満たしているか否かを検出しこの検出結果に基づいて前記第2のスイッチ手段のオン及びオフを制御する第2の制御手段と、前記交流発電機が発電状態にあるか否かを検出しこの検出結果に基づいて前記第1および第2の制御手段への給電を開始又は停止する、前記第1および第2の制御手段よりも消費電流の小さい検出手段とを備え、前記交流発電機の起電圧をチョッパ電圧に変換するチョッパ回路の給電停止方法であって、前記第2の制御手段によって充電条件を満たしていないことが検出される時間を計測し、計測された時間が所定時間を越えると、前記第1および第2の制御手段への給電を停止し、前記検出手段が動作する状態とすることを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に記載の発明にあっては、第1のスイッチ手段と、前記第1のスイッチ手段の端子間電圧を比較することにより前記第1のスイッチ手段のオン及びオフを制御する第1の制御手段と、第2のスイッチ手段と、交流発電機の出力端子の電圧を基準電圧と比較することにより充電条件を満たしているか否かを検出しこの検出結果に基づいて前記第2のスイッチ手段のオン及びオフを制御する第2の制御手段とを備え、前記交流発電機の起電圧をチョッパ電圧に変換するチョッパ回路であって、前記交流発電機が発電状態にあるか否かを検出しこの検出結果に基づいて前記第1および第2の制御手段への給電を開始又は停止する、前記第1および第2の制御手段よりも消費電流の小さい検出手段と、前記第2の制御手段によって充電条件を満たしていないことが検出される時間を計測する時間計測手段と、前記時間計測手段によって計測された時間が所定時間を越えると、前記第1および第2の制御手段への給電を停止し、前記検出手段が動作する状態とする給電停止手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に記載の発明にあっては、第1のラインと交流発電機の両出力端子との間に各々設けられた第1および第2のスイッチ手段と、第2のラインと前記交流発電機の両出力端子との間に各々設けられた第3および第4のスイッチ手段と、前記第1のラインの電圧と前記交流発電機の両出力端子電圧とを各々比較して前記第1および第2のスイッチ手段のオン及びオフを制御する第1および第2の比較手段と、前記交流発電機の両出力端子の電圧と基準電圧とを比較することにより充電条件を満たしているか否かを検出しこの検出結果に基づいて前記第3および第4のスイッチ手段のオン及びオフを制御する第3および第4の比較手段と、前記交流発電機が発電状態にあるか否かを検出しこの検出結果に基づいて前記第1乃至第4の比較手段への給電を開始又は停止する、前記第1乃至第4の比較手段よりも消費電流の小さい検出手段とを備え、前記交流発電機の起電圧をチョッパ電圧に変換するチョッパ回路の給電停止方法であって、前記第3および第4の比較手段によって充電条件を満たしていないことが検出される時間を計測し、計測された時間が所定時間を越えると、前記第1乃至第4の比較手段への給電を停止し、前記検出手段が動作する状態とすることを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に記載の発明にあっては、交流発電機によって発電される起電力を、クロック信号に同期したチョッパ電圧に変換して第1のラインと第2のラインとの間に発生させるチョッパ回路であって、前記第1のラインの電圧と前記交流発電機の一方の出力端子の電圧とを比較する第1の比較手段と、前記一方の出力端子と前記第1のラインとの間に設けられ、前記第1の比較手段の比較結果に基づいてオン及びオフが制御される第1のスイッチ手段と、前記第1のラインの電圧と前記交流発電機の他方の出力端子の電圧とを比較する第2の比較手段と、前記他方の出力端子と前記第1のラインとの間に設けられ、前記第2の比較手段の比較結果に基づいてオン及びオフが制御される第2のスイッチ手段と、前記他方の出力端子と前記第2のラインとの間の電位差を第1の基準電位差と比較することにより充電条件を満たしていているか否かを検出する第3の比較手段と、前記一方の出力端子と前記第2のラインとの間の電位差を第2の基準電位差と比較することにより充電条件を満たしていているか否かを検出する第4の比較手段と、前記一方の出力端子と前記第2のラインとの間に設けられ、前記第3の比較手段によって前記他方の出力端子の電位差が前記第1の基準電位差を越えたことが検出された場合にはオンにされ、前記第4の比較手段によって前記一方の出力端子の電位差が前記第2の基準電位差を越えたことが検出された場合には前記クロック信号に基づいてオン及びオフが制御される第3のスイッチ手段と、前記他方の出力端子と前記第2のラインとの間に設けられ、前記第4の比較手段によって前記一方の出力端子の電位差が前記第2の基準電位差を越えたことが検出された場合にはオンにされ、前記第3の比較手段によって前記他方の出力端子の電位差が前記第1の基準電位差を越えたことが検出された場合には前記クロック信号に基づいてオン及びオフが制御される第4のスイッチ手段と、前記交流発電機が発電状態にあるか否かを検出しこの検出結果に基づいて前記第1乃至第4の比較手段への給電を開始又は停止する、前記第1乃至第4の比較手段よりも消費電流の小さい検出手段と、前記第3または第4の比較手段によって充電条件を満たしていないことが検出される時間を計測する時間計測手段と、前記時間計測手段によって計測された時間が所定時間を越えると、前記第1乃至第4の比較手段への給電を停止し、前記検出手段が動作する状態とする給電停止手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項5に記載の発明にあっては、前記第1のラインは電源ラインであり、前記第2のラインはグランドであることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明にあっては、前記第1のラインはグランドであり、前記第2のラインは電源ラインであることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明にあっては、前記チョッパ回路において、前記第3および第4の比較手段の消費電流を前記第1および第2の比較手段の消費電流よりも低く設定したことを特徴とする。
【0012】
また、請求項8に記載の発明にあっては、チョッパ式充電回路にあって、前記チョッパ回路と、前記チョッパ回路の前記電源ラインと前記グランドとに接続され、前記チョッパ電圧を昇圧するとともに昇圧した電圧を蓄電する昇圧回路とを備えたことを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明にあっては、電子機器であって、前記チョッパ式充電回路を内蔵するとともに、前記チョッパ式充電回路から給電される電力によって、動作することを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明にあっては、腕時計であって、前記チョッパ式充電回路と、前記チョッパ式充電回路から給電され、時刻を計測する時計回路とを備え、前記時計回路から前記クロック信号を前記チョッパ式充電回路に供給することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、チョッパ式充電回路を適用した腕時計を本発明の一実施形態として説明する。
1.実施形態の構成
図1は、本実施形態に係わる腕時計に使用されるチョッパ式充電回路の回路図である。
チョッパ式充電回路100は、交流発電機AGの発電状態の有無を検出する発電検出部10と、交流発電機AGの起電圧をパルス状のチョッパ電圧に変換するチョッパ回路20と、チョッパ回路20によって得られるチョッパ電圧を昇圧するとともに昇圧された電圧を蓄電する昇圧部30から大略構成されている。
【0014】
まず、チョッパ回路の主要部の構成を説明する。一方向性ユニット1は、PチャンネルFETP1、コンパレータCOM1、スイッチS1,S2から構成される。コンパレータCOM1の正入力端子は電源Vddに接続され、その負入力端子は交流発電機AGの出力端子AG1に接続されている。このため、電源Vddの電圧が出力端子AG1の電圧を越えると、信号φP1がロ−レベルとなり、PチャンネルFETP1がオンとなる。一方、電源Vddの電圧が出力端子AG1の電圧を下回ると、信号φP1がハイレベルとなり、PチャンネルFETP1がオフとなる。したがって、一方向性ユニット1は、出力端子AG1の電圧が電源Vddの電圧を上回った場合にのみ電流を出力端子AG1から電源Vddに供給する。
【0015】
次に、一方向性ユニット2は、上記した一方向性ユニット1と同様に構成されており、出力端子AG2の電圧が電源Vddの電圧を上回った場合にのみ電流を出力端子AG2から電源Vddに供給する。
【0016】
ここで、充電効率を考慮すれば、交流発電機AGの出力端子AG1,AG2の電圧が電源Vddの電圧を上回れば、直ちにPチャンネルFETP1,P2をオンにすることが望ましい。このため、コンパレータCOM1,COM2の消費電流は、比較的大きく、高速動作に対応できるようになっている。しかし、交流発電機AGが発電していない期間や、発電しても起電圧が小さい期間にあっては、昇圧しても充電することができないので、コンパレータCOM1,COM2を動作させる必要はない。そこで、本実施形態にあっては、一方向性ユニット1の内部にスイッチS1,S2を、一方向性ユニット2にスイッチS3,S4を設け、これらを信号φSによって制御することにより、コンパレータCOM1,COM2の消費電流を削減している。
【0017】
ここで、スイッチS1はPチャンネルFETP1のゲートと電源Vddの間に、スイッチS2はコンパレータCOM1の負電源端子とグランドGNDの間に設けられている。信号φSがハイレベルになるとスイッチS1がオン、スイッチS2がオフとなり、信号φSがローレベルになるとスイッチS1がオフ、スイッチS2がオンとなるようにスイッチS1,S2は構成されている。したがって、信号φSをローレベルにすると、コンパレータCOM1に電源が供給され、その比較結果に応じてPチャンネルFETP1のオン・オフが制御される。一方、信号φSをハイレベルにすると、コンパレータCOM1への電源供給が遮断され、また、PチャンネルFETP1がオフとなる。すなわち、信号φSによって、一方向性ユニット1を動作させるか否かを制御することができ、動作させない場合には、コンパレータCOM1の消費電流を削減することができる。
【0018】
また、一方向性ユニット2のスイッチS3は、一方向性ユニット1のスイッチS1に対応しており、一方向性ユニット2のスイッチS4は、一方向性ユニット1のスイッチS2に対応している。この場合、信号φSがローレベルであるならば、コンパレータCOM2に電源が供給され、その比較結果に応じてPチャンネルFETP1のオン・オフが制御される。一方、信号φSがハイレベルであるならば、コンパレータCOM2への電源供給が遮断され、また、PチャンネルFETP2がオフとなる。したがって、一方向性ユニット2も一方向性ユニット1と同様に、信号φSによって、その動作が制御され、動作させない場合には、コンパレータCOM2の消費電流を削減することができる。
【0019】
ところで、腕時計にような小型で軽量の装置において、交流発電機AGを内蔵しようとすると、交流発電機AGは非常に小型のものとなるので、交流発電機AGを構成する出力用コイルの大きさには一定の限度がある。交流発電機AGの起電圧は出力用コイルの巻線数に比例するから、このような交流発電機AGによって高い電圧を発生させることは難しい。このため、交流発電機AGの起電圧を整流しても、腕時計に内蔵される各構成を安定して動作させるのに十分な電圧を得ることができない。そこで、本実施形態にあっては、一方向性ユニット3,4をチョッパ動作させて、交流発電機AGの起電圧をスパイク状のチョッパ電圧に変換し、これを昇圧部30で昇圧して所望の電圧を得るようにしている。なお、昇圧部30としては、いわゆる倍電圧回路等の周知な構成を用いればよく、例えば、コンデンサと一方向性ユニットを組み合わせて構成すればよい。
【0020】
次に、一方向性ユニット4は、NチャンネルFETN2、オア回路OR2、コンパレータCOM4、およびスイッチS7,S8から構成される。コンパレータCOM4の正入力端子は交流発電機AGの出力端子AG1に接続され、その負入力端子には基準電圧Vref1が供給される。基準電圧Vref1は、グランドGNDの電圧をわずかに上回る電圧に設定されている。なお、基準電圧Vref1と発電検出部10で発電状態を検出するために用いる基準電圧Vrefの関係については後述する。
【0021】
この場合、出力端子AG1の電圧が基準電圧Vref1を越えると、信号CN2がハイレベルとなり、出力端子AG1の電圧が基準電圧Vref1を下回ると、信号CN2がローレベルとなる。また、オア回路OR2には、信号CN2とクロック信号CLK1が供給され、そこでは、両信号の論理和が演算される。演算結果は信号φN2としてNチャンネルFETN2のゲートに供給される。
したがって、NチャンネルFETN2は、信号CN2またはクロック信号CLK1のうち一方がハイレベルとなればオンとなり、両信号がローレベルとなればオフとなる。なお、一方向性ユニット3も一方向性ユニット4と同様に構成されている。
【0022】
ここで、交流発電機AGが発電状態にあり、出力端子AG1の電圧が出力端子AG2の電圧よりも高いとすると、出力端子AG2はNチャンネルFETN2によって接地され、一方、NチャンネルFETN1はクロック信号CLK1と同期してオン・オフを繰り返す。これにより、出力端子AG1の電圧はパルス状に変動し、この電圧が電源Vddを上回ると、充電電流が、交流発電機AG→PチャンネルFETP1→電源Vdd→昇圧部30の経路で流れ、昇圧部30にて昇圧された電圧が蓄電される。
【0023】
一方向性ユニット4において、NチャンネルFETN2のゲートとグランドGNDの間にはスイッチS7が設けられており、コンパレータCOM4の負電源端子とグランドGNDの間にはスイッチS8が設けられている。スイッチS7,S8は、信号φSLがハイレベルになると、スイッチS7がオン、スイッチS8がオフとなり、信号φSLがローレベルになると、スイッチS7がオフ、スイッチS8がオンとなるように構成されている。したがって、信号φSLをローレベルにすると、コンパレータCOM4に電源が供給され、その比較動作が行われる。一方、信号φSLをハイレベルにすると、コンパレータCOM4への電源供給が遮断され、また、NチャンネルFETN2がオフとなる。したがって、信号φSLによって、一方向性ユニット4を動作させるか否かを制御することができ、動作させない場合には、コンパレータCOM4の消費電流を削減することができる。
【0024】
また、一方向性ユニット3のスイッチS5は、一方向性ユニット4のスイッチS7に対応しており、一方向性ユニット3のスイッチS6は、一方向性ユニット4のスイッチS8に対応している。ここで、信号φSLがローレベルであるならば、コンパレータCOM3に電源が供給され、その比較結果に応じてNチャンネルFETN1のオン・オフが制御される。一方、信号φSLがハイレベルであるならば、コンパレータCOM3への電源供給が遮断され、また、NチャンネルFETN1がオフとなる。したがって、信号φSLによって、一方向性ユニット3を動作させるか否かを制御することができ、動作させない場合には、コンパレータCOM3の消費電流を削減することができる。
【0025】
次に、信号φSLを生成する発電検出部10について説明する。発電検出部10は、交流発電機AGの出力端子AG1,AG2の電圧を予め定められた閾値と比較して、閾値を越えた場合に交流発電機AGが発電状態にあると判別するものであり、例えば、図2に示す回路によって構成される。
【0026】
図において、抵抗R1を介して接地されるコンパレータCOM5の正入力端子は、出力端子AG1と接続されており、また、その負入力端子には基準電圧Vrefが供給されている。一方、抵抗R2を介して接地されるコンパレータCOM6の正入力端子は、出力端子AG2と接続されており、また、その負入力端子には基準電圧Vrefが供給されている。なお、抵抗R1,R2の値は略200KΩに設定している。また、基準電圧Vrefは、交流発電機AGが発電状態にあるか否かを検出できるように、グランドGNDの電圧をわずかに上回るように設定されている。
【0027】
したがって、コンパレータCOM5,COM6のうちいずれか一方の出力信号がハイレベルとなれば発電状態にあることを検出することができる。このため、オア回路11は両信号の論理和を算出し、交流発電機AGが発電状態にあるか否かを検出し、信号φAGを生成する。
【0028】
また、ノア回路13の一方の入力端子には、後述するラッチ回路6で生成される信号φSが反転回路12を介して供給され、その他方の入力端子には、オア回路11の出力信号φAGが供給され、これらの信号に基づいてノア回路13は信号φSLを生成する。そして、信号φSLによって、一方向性ユニット3,4の動作が制御される。ここで、信号φSLをオア回路11の出力信号のみならず、信号φSを考慮して生成するようにしたのは、発電検出部10、コンパレータCOM3,COM4の動作速度を遅く設定したため、発電状態にあった交流発電機AGが一旦発電を停止し、この後、すぐに発電を開始したような場合に、充電することができないからである。なお、この点については後述する。
【0029】
次に、図1に示すノア回路NOR1は、信号φN1と信号φN2に基づいて、出力端子AG1,AG2の電圧が基準電圧Vref1,Vref2を越えたか否か検出する。ここで、一方向性ユニット3,4の基準電圧Vref1,Vref2は、発電検出部10の基準電圧Vrefと比較して大きな値に設定されている。図3は、基準電圧Vref1および基準電圧Vrefと出力端子AG1の電圧の関係を示したものである。図において出力端子AG1の電圧がVaのように変化したとすると、時刻taにおいて出力端子AG1の電圧が基準電圧Vrefを越えるので、信号φSLがローレベルとなりコンパレータCOM4に電源が供給される。この後、出力端子AG1の電圧Vaが上昇し、時刻tcにおいて基準電圧Vref1を越えると、コンパレータCOM4の出力信号がハイレベルとなり、ノア回路NOR1によって、出力端子AG1の電圧が基準電圧Vref1を越えたことが検知される。
一方、出力端子AG1の電圧がVbのように変化したとすると、時刻tbにおいて出力端子AG1の電圧が基準電圧Vrefを越えるので、コンパレータCOM4に電源が供給されるが、基準電圧Vref1を越えないのでノア回路NOR1の出力信号φNはローレベルにならない。
【0030】
次に、図1に示すノア回路NOR2は、信号φNとクロック信号CLK1の負論理和を演算し、その出力信号をオア回路OR1,OR2に供給している。このため、信号φNがハイレベルの期間中は、クロック信号が一方向性ユニット3,4に供給されず、チョッパ動作が行われない。この意味において、ノア回路NOR2は、クロック禁止手段として機能する。
【0031】
次に、ラッチ手段6は、セット端子Sがローレベルになると、出力信号をローレベルにセットし、リセット端子Rがローレベルになると、出力信号をハイレベルにセットするよう構成されており、例えば、反転型のSRフリップフロップを用いることができる。この例にあっては、セット端子Sに信号φNが供給されているので、信号φNがローレベルなると、すなわち、出力端子AG1,AG2の電圧が基準電圧Vref1,Vref2を越えると、ラッチ手段6によってラッチされ、信号φSがローレベルとなる。上述したように、一方向性ユニット1,2は、信号φSがローレベルになるとそれらに電源が供給され動作するので、出力端子AG1,AG2の電圧が基準電圧Vref1,Vref2を越えると、一方向性ユニット1,2を動作させることができる。
【0032】
すなわち、出力端子AG1,AG2の電圧が基準電圧Vrefを越えると、コンパレータCOM3,COM4を動作させ、さらに出力端子AG1,AG2の電圧が基準電圧Vref1,Vref2を越えるとコンパレータCOM1,COM2を動作させている。
【0033】
このように2段階の閾値を設けて、電源供給を制御したのは、以下の理由による。この例のようにチョッパ式充電回路では、小さな起電圧を昇圧することが目的であり、グランドGNDの電圧をわずかに上回る電圧を基準電圧として、交流発電機AGの発電状態を検出し、その検出結果に基づいて一方向性ユニットの電源供給を制御する必要がある。しかし、基準電圧を小さな値に設定すると、磁界等の外乱によって出力端子AG1,AG2間に起電圧が誘起された場合や、腕時計の使用者がわずかに腕を動かして昇圧しても充電できない小さな起電圧が生じた場合には、出力端子AG1,AG2の電圧が、電源Vddの電圧を越えず、結局、充電電流を得ることができない。このような場合に、高速ではあるが消費電流の大きいコンパレータCOM1,COM2に給電して電流を消費したのでは、充電効率が低下してしまう。そこで、本実施形態にあっては、基準電圧Vrefおよび基準電圧Vref1,Vref2を用いて、交流発電機AGの起電圧を監視し、必要に応じて各一方向性ユニット1〜4への給電を制御して消費電流の削減を図っている。
【0034】
また、上述したように各一方向性ユニット1〜4への給電を制御するのに伴い、コンパレータCOM1〜COM6の消費電流を、以下のように設定している。
COM1,COM2>COM3,COM4>COM5,COM6
コンパレータCOM5,COM6の消費電流を最も小さく設定したのは、これらは発電検出部10の内部に設けられており、常時、交流発電機AGの起電圧を監視する必要があるからである。また、コンパレータCOM1,COM2の消費電流を最も大きく設定したのは、これらによって、充電の条件である出力端子AG1,AG2の電圧が電源Vddを越えることを検知するからである。さらに、コンパレータCOM3,COM4の消費電流をコンパレータCOM1,COM2に比較して小さく設定したのは、コンパレータCOM3,COM4は出力端子AG1,AG2が立ち上がり始めるという充電の前提条件を検知するものであるから、コンパレータCOM1,COM2に比較して動作速度は遅くてもよいが、出力端子AG1,AG2が電源Vddを越えるまでに一方向性ユニット3,4を動作させる必要があるので、これを満たす程度の応答速度を持たせる必要があるからである。
【0035】
このように消費電流を設定することにより、消費電流の小さいものから大きいものへ順に給電を行うことができるので、消費電流をより削減して充電効率を向上させることができる。具体的には、コンパレータCOM1〜COM4における全消費電流は約500nAであり、これに対して、コンパレータCOM5,COM6の消費電流は約10nAである。したがって、スタンバイ時の消費電流を通常動作時の約1/50にすることができる。
【0036】
ところで、コンパレータの動作速度は消費電流が少ないほど遅くなるので、上述したように消費電流を設定すると、交流発電機AGが発電状態から非発電状態に変化しても、すぐには非発電状態を検出できない。そして、さらに交流発電機AGが非発電状態から発電状態に変化すると、コンパレータCOM5,COM6の遅延時間が経過した後、状態変化が検知される。
【0037】
したがって、交流発電機AGが短い周期で発電状態と非発電状態を繰り返すと、発電状態において交流発電機AGの起電圧が電源Vddの電圧を越えて、充電の条件を満たしている期間があるにも拘わらず、当該期間の一部でしか充電を行うことができないという不都合がある。
【0038】
そこで、本実施形態にあっては、コンパレータCOM3,COM4において出力端子AG1,AG2の電圧が基準電圧Vref1,Vref2を下回ったことが検出されてから、一定の時間は、各一方向性ユニット1〜4への給電を継続して行い、一定時間が経過した後、給電を停止するように構成している。
【0039】
具体的には、ノア回路NOR1の出力信号φNがローレベルからハイレベルに変化することによって、出力端子AG1,AG2の電圧が基準電圧Vref1,Vref2を下回ったことが検出されると、信号φNがノア回路NOR2,NOR3を介して信号φRとしてタイマカウンタ5のリセット端子Rに供給される。
【0040】
ここで、タイマカウンタ5は、クロック信号CLKをカウントしてカウント値が所定値に達するとローレベルになるリップルキャリイ信号を信号φR1として出力し、そのリセット端子Rがローレベルになるとカウント値を0にリセットするように構成されている。
【0041】
したがって、信号φNがローレベルからハイレベルに変化すると、これに伴い信号φRがローレベルからハイレベルに変化してリセットが解除され、タイマカウント5による時間計測が開始される。そして、信号φNがハイレベルの状態、すなわち、非発電状態が所定時間継続しカウント値が所定値に達すると、信号φR1がローレベルとなりラッチ手段6がリセットされる。上述したようにラッチ手段6はリセットされると出力信号φSをハイレベルにするので、これにより、始めて信号φSがハイレベルとなり、コンパレータCOM1,COM2の給電が停止される。また、信号φSが発電検出部10に供給されると、信号φSは反転回路12とノア回路13を介して信号φSLとして出力され、これによりコンパレータCOM3,COM4の給電が停止される。
【0042】
一方、タイマカウンタ5による計測中に、出力端子AG1,AG2の電圧が基準電圧Vref1,Vref2を越えて信号φNがローレベルになると、タイマカウンタ5は再びリセットされるので、ラッチ手段6はリセットされず、信号φSはローレベルのまま維持される。すなわち、タイマカウンタ5による時間計測はリトリガブルで行われ、非発電状態が所定時間継続したときのみ、コンパレータCOM1〜COM4の給電が停止されることになる。
【0043】
次に、交流発電機AGとその周辺機構の構成を説明する。図4は交流発電機AGとその周辺機構の構成を示す斜視図である。図示のように、交流発電機AGは、ロータ14とステータ15を備えており、2極磁化されたディスク状のロータ14が回転するとステータ15の出力用コイル16に起電力が発生し、交流出力が取り出せるようになっている。また、図において、13は腕時計本体ケース内で旋回運動を行う回転錘であり、11は回転錘13の回転運動を発電機AGに伝達する輪列機構である。回転錘13は腕時計を装着した人の腕の振りに応じて回転し、これに伴って交流発電機AGから起電力が得られるようになっている。
【0044】
交流発電機AGから出力された交流は、本実施形態であるチョッパ式充電回路100で整流され、処理装置9に供給される。処理装置9は、チョッパ式充電回路100から放電される電力によって時計装置7を駆動する。この時計装置7は、水晶発振器やカウンタ回路等で構成されており、水晶発振器で生成されるマスタクロック信号をカウンタ回路で分周し、この分周結果に基づいて時刻を計測している。この例にあっては、マスタクロック信号あるいはこれを分周した信号を、クロック信号CLKとして、上述したチョッパ式充電回路100に供給している。したがって、クロック信号CLKを生成する回路をチョッパ式充電回路100と時計装置7とで兼用することができる。この結果、回路構成を簡易にするとともに、腕時計全体として消費電流を削減することができる。
【0045】
2.実施形態の動作
次に、本実施形態の動作を、図面を参照しつつ説明する。
2−1:給電開始動作
まず、交流発電機AGが非発電状態にあり、一方向性ユニット1〜4に給電がされていない状態から、給電が開始されるまでの動作を説明する。図5は、本実施形態に係わるチョッパ式充電回路100のタイミングチャートである。
【0046】
いま、時刻t1において、腕時計を装着した腕を使用者が動かしたとすると、交流発電機AGが発電を開始する。この場合、出力端子AG1の電圧が図5(a)に示すように変化したとすると、時刻t2において出力端子AG1の電圧が基準電圧Vrefを上回る。すると、発電検出部10は、出力端子AG1の電圧が基準電圧Vrefを越えたことを検知して信号φAGをローレベルからハイレベルにする。ただし、検出に用いられるコンパレータCOM5,COM6は消費電流が小さく応答速度の遅いものが使用されるので、信号φAGが変化するには遅れが伴う。ここで遅延時間をtdとすれば、信号φAGは図5(b)に示すように、時刻t3(=t1+td)においてハイレベルとなる。
【0047】
そして、信号φAGはノア回路13によって反転され、図5(c)に示す信号φSLとして、一方向性ユニット3のスイッチS5,S6および一方向性ユニット4のスイッチS7,S8に出力される。これにより、図5(d)および(e)に示すように、時刻t3において、スイッチS5,S7がオフ、スイッチS6,S8がオンとなるので、一方向性ユニット3,4に給電が行われ、時刻t3から基準電圧Vref1,Vref2と出力端子AG1,AG2の電圧の比較が開始される。したがって、出力端子AG1,AG2の電圧が基準電圧Vrefに満たない場合には、コンパレータCOM3,COM4に給電されないので、消費電流を低減することができる。
【0048】
この後、出力端子AG1の電圧が上昇し、図5(a)に示すように時刻t4において基準電圧Vref1を越えると、信号φN2がローレベルからハイレベルに変化する(図5(f)参照)。信号φN2は、ノア回路NOR1によって反転され、図5(g)に示す信号φNとして、ノア回路NOR2に供給される。ノア回路NOR2は、図5(i)に示すクロック信号CLKと信号φNの負論理和を演算して、その演算結果を図5(j)に示すクロック信号CLK1として一方向性ユニット3,4に出力する。ここで、信号φNがハイレベルの期間中はクロック信号CLK1がローレベルとなるので、一方向性ユニット3,4はチョッパ動作を行わない。すなわち、出力端子AG1,AG2の電圧が基準電圧Vref1,Vref2を越えると、チョッパ動作が開始する。
【0049】
また、信号φNは、ラッチ手段6のセット端子Sに供給されている。ラッチ手段6はセット端子Sがハイレベルになると、出力端子をローレベルにセットするので、信号φSは、図5(k)に示すように時刻t4においてローレベルとなる。信号φSは、一方向性ユニット1のスイッチS1,S2および一方向性ユニット2のスイッチS3,S4に供給される。これにより、図5(l)および(m)に示すように、時刻t4において、スイッチS1,S3がオフ、スイッチS2,S4がオンとなるので、一方向性ユニット1,2に給電が行われ、時刻t4から電源Vddの電圧と出力端子AG1,AG2の電圧の比較が開始される。
【0050】
一方、図5(a)に示すように、出力端子AG1の電圧が時刻t7において基準電圧Vrefを越え、基準電圧Vref1を越えないまま、時刻t8において基準電圧Vref1を下回ったとすると、一方向性ユニット3,4には給電が行われるが、一方向性ユニット1,2には給電が行われない。
したがって、出力端子AG1,AG2の電圧が基準電圧Vref1,Vref2に満たない場合には、コンパレータCOM1,COM2に給電されないから、起電圧が小さく充電を行うことができない期間において、電流が消費されることがない。この結果、消費電流を低減して充電効率を高めることができる。
【0051】
2−2:給電停止動作
次に、交流発電機AGが発電状態にあり一方向性ユニット1〜4に給電されている状態から、給電が停止されるまでの動作を説明する。
【0052】
交流発電機AGの起電力が次第に減少し、図5(a)に示すように時刻t5において、出力端子AG1の電圧が基準電圧Vref1を下回ると、コンパレータCOM4は、出力端子AG1の電圧が基準電圧Vref1を下回ったことを検出する。この結果、信号φNは時刻t5においてハイレベルとなる。すると、図5(n)に示すように信号φRがハイレベルになるので、タイマカウンタ5によって時間計測が開始される。この例にあっては、時刻t5以降、出力端子AG1の電圧が基準電圧Vref1を越えることはないので、図5(o)に示すように時刻t5からタイマ設定時間TMが経過した時刻t6において、タイマカウンタ5の出力信号φR1はローレベルとなる。
【0053】
ここで、ラッチ手段6は信号φR1によってリセットされるので、時刻t6において信号φSはローレベルからハイレベルに変化する。この信号φSによってスイッチS1〜S4が制御され、時刻t6において、スイッチS1,S3がオン、スイッチS2,S4がオフなる。これにより、一方向性ユニット1,2への給電が停止される。また、信号φSが発電検出部10に供給されると、信号φSは反転回路12およびノア回路13を介して、信号φSLとして一方向性ユニット3,4に供給される。したがって、時刻t6において信号φSがハイレベルになると、信号φSLもハイレベルとなり、一方向性ユニット3,4への給電が停止される。
【0054】
したがって、給電停止は、出力端子AG1,AG2の電圧が基準電圧Vref1,Vref2の電圧を継続して所定時間下回ることを条件に行われる。これにより、発電検出部10に用いるコンパレータCOM5,COM6に消費電流が小さいく応答速度が遅いものを使用しても、確実に非発電状態を検出して、給電を停止するように制御することができる。
【0055】
2−3:全体動作
次に、本実施形態のチョッパ式充電回路における給電の全体動作を説明する。図6はコンパレータCOM1〜COM4の状態遷移図である。
まず、交流発電機AGの非発電状態が継続している場合には、コンパレータCOM1〜COM4の給電が停止された状態Aになっている。状態Aにおいて、出力端子AG1の電圧が基準電圧Vrefよりも下回り、かつ、出力端子AG2の電圧が基準電圧Vrefよりも下回っている場合には、状態Aが維持される(経路K1)。
【0056】
次に、状態Aにおいて、出力端子AG1の電圧が基準電圧Vref以上になるか、または、出力端子AG2の電圧が基準電圧Vref以上になると、状態Aから状態Bに遷移する(経路K2)。この場合には、コンパレータCOM1,COM2への給電は停止されたままであるが、コンパレータCOM3,COM4への給電が開始される。したがって、状態Bにあっては、出力端子AG1,AG2の電圧と基準電圧Vref1,Vref2の電圧との比較が併せて行われる。
【0057】
次に、状態Bにおいて、出力端子AG1の電圧が基準電圧Vrefよりも下回り、かつ、出力端子AG2の電圧が基準電圧Vrefよりも下回っている場合には、状態Bから状態Aに遷移する(経路K3)。したがって、交流発電機AGの起電圧が小さく充電に至らない場合には、コンパレータCOM3,COM4の給電が停止されるので、消費電流を削減することができる。
【0058】
次に、状態Bにおいて、出力端子AG1の電圧が基準電圧Vref1以上になるか、あるいは、出力端子AG2の電圧が基準電圧Vref2以上になると、状態Bから状態Cに遷移する(経路4)。この場合には、コンパレータCOM1〜COM4に給電が行われ、電源Vddに充電電流を供給する準備が整う。ここで、出力端子AG1,AG2の電圧が電源Vddの電圧を越えると充電が行われる。
【0059】
次に、状態Cにおいて、出力端子AG1の電圧が基準電圧Vref1を下回り、かつ、出力端子AG2の電圧が基準電圧Vref2を下回る時間が、タイマ設定時間TM以上継続すると、状態Cから状態Aに遷移して(経路K5)、コンパレータCOM1〜COM4への給電が停止される。これにより、発電検出部10に用いるコンパレータCOM5,COM6に消費電流が小さいく応答速度が遅いものを使用しても、確実に非発電状態を検出して、給電を停止するように制御することができる。
【0060】
3.まとめ
上述したように本実施形態によれば、基準電圧Vrefを用いて交流発電機AGの発電状態を検出し、発電状態が検出された場合にのみコンパレータCOM3,COM4に給電するようにしたので、コンパレータCOM3,COM4で消費される電流を削減することができる。また、コンパレータCOM3,COM4によって交流発電機AGの出力端子AG1,AG2の電圧が基準電圧Vref1,Vref2を越えたことが検出された場合にのみコンパレータCOM1,COM2に給電するようにしたので、コンパレータCOM1,COM2で消費される電流を削減することができる。しかも、各コンパレータの消費電流を「COM1,COM2>COM3,COM4>COM5,COM6」の順に設定したので、消費電流の少ない順に給電がなされるから、消費電流を一層低減することができる。
【0061】
また、給電を停止する場合においては、出力端子AG1,AG2の電圧が基準電圧Vref1,Vref2を下回ることを条件としたので、基準電圧Vrefを条件とする場合に比較して速く給電を停止することができる。一方、コンパレータの消費電流を削減すると、応答速度が遅くなるため、一旦、非発電状態になった後、すぐに発電状態に移行すると充電できない事態も起こり得るが、この例にあってはタイマカウンタ5によって、出力端子AG1,AG2の電圧が基準電圧Vref1,Vref2を連続して下回る時間を計測し、この時間が所定時間に達した場合に非発電状態とみなして給電を停止するようにしたので、上述した問題が起こらない。したがって、消費電流の少ないコンパレータを用いても確実に非発電状態を検知して、給電を停止することができるので、消費電流を大幅に削減することができる。また、一旦、コンパレータCOM1,COM2に給電が開始されると、少なくともタイマカウンタ5に設定されたタイマ設定時間TMが経過するまでは、継続してコンパレータCOM1〜COM4に給電が行われるので、小さな起電圧に対しても良好な応答性をもって充電することが可能となる。
【0062】
このように本実施形態にあっては、制御系統の消費電流を大幅に削減したので、充電効率の高いチョッパ式充電回路100を提供することができる。また、軽薄で小型であることが要求される腕時計では、その内部に設ける交流発電機AGは小型のものにせざるを得ない。このため、交流発電機AGで発生する起電圧は小さく、整流効率はよくない。したがって、上述したチョッパ式充電回路100のように充電効率の良いものを腕時計に適用することは極めて有用である。特に、上述したチョッパ式充電回路100では、使用者が腕時計を腕に装着していない期間にあっては、最も消費電流の少ないコンパレータCOM5,COM6にのみ給電して発電の状態を監視するようにしたので、その間に消費される電流はごく少ない。このため、使用者が腕時計を長期間使用しなかった場合であっても、時計が止まってしまい使いたい時に時間がわからないといった事態を大幅に少なくすることができる。
【0063】
4.変形例
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に述べる各種の変形が可能である。
(1)上述した実施形態においては、チョッパ式充電回路100を用いた電子機器の一例として腕時計を取り上げ説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、携帯型の血圧計、携帯電話機、ページャ、万歩計等に適用することができる。要は電力を消費する電子機器であればどのようなものに適用してもよい。このような電子機器においては、電池がなくてもそこに内蔵される電子回路や機構系を継続して動作させることができるので、何時でも電子機器を使用することができ、また、煩わしい電池の交換を不要にできる。さらには、電池の廃棄に伴う問題が生ずることもない。
【0064】
なお、電池と上述したチョッパ式充電回路100と兼用してもよく、この場合は、電子機器を長時間持ち歩かなっかった場合に、電池からの電力により即座に電子機器を動作させることができ、その後、使用者が電子機器を持ち歩くことによって、発電された電力によって電子機器を動作させることができる。
【0065】
(2)上述した実施形態においては、スイッチ手段の一例として、PチャンネルFETP1,P2、NチャンネルFETN1,N2を例示したが、PチャンネルFETP1,P2の替わりにPNP型のトランジスタ、NチャンネルFETN1,N2の替わりにNPN型のバイポーラトランジスタを使用してもよい。ただし、これらのバイポーラトランジスタにあっては、エミッタ・コレクタ間の飽和電圧が0.3V程度あるのが通常であるから、交流発電機AGの起電圧が小さい場合には、上述した実施形態のようにFETを使用することが望ましい。
【0066】
(3)上述した実施形態において、コンパレータCOM1〜COM4、各論理回路をFETを使用して構成し、チョッパ式充電回路100全体を1チップのICに内蔵するようにしてもよい。
【0067】
(4)上述した実施形態においては、グランドGND側のNチャンネルFETN1,N2をクロック信号CLK1に同期してスイッチングを行うことによりチョッパ動作させたが、コンパレータCOM1〜COM4や論理回路等を上下反転するように構成して、電源Vdd側のPチャンネルFETP1,P2をスイッチングするように構成してもよい。この場合には、電源VddとグランドGNDの関係が逆転するので、図2示す抵抗R1,R2は電源Vddに接続され、基準電圧Vrefは電源Vddに対して与えられる。また、基準電圧Vref1,Vref2は電源Vddに対して与えられる。すなわち、スイッチングを行うFETが接続されるラインに対して各基準電圧が与えられることになる。また、グランドGNDの代わりに一定電位のラインを用いてもよい。要は、二つのライン間でチョッパ動作をさせるに際し、交流発電機AGの出力端子AG1,AG2の電圧を二つの閾値と比較し、その比較結果に応じてコンパレータに給電し、消費電流を削減するのであればどのようなものであってもよい。
【0068】
(5)上述した実施形態においては、全波整流を行うチョッパ回路を一例として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、半波整流に用いられるチョッパ回路や、二つの一方向性ユニットとコンデンサを組み合わせて倍電圧整流を行う際に用いられるチョッパ回路に適用できることは勿論である。例えば、半波整流に本発明を適用する場合にあっては、上述した一方向性ユニット1,2のいずれか一方を削除すればよい。要は、発電状態を検出する手段と、充電条件を検出する手段を設け、交流発電機の発電状態が検出されると、充電条件を検出する手段に給電を開始し、当該手段によって充電条件を満たしていることが検出されると、全ての構成部分に給電を開始するチョッパ回路であればどのようなものであってもよい。
【0069】
(6)上述した実施形態においては、発電検出部10は、交流発電機AGの各出力端子AG1,AG2の電圧を常時監視していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、所定周期毎に各出力端子AG1,AG2の電圧を監視するようにしてもよい。
さらに、タイマ設定時間TMを適宜設定して各出力端子AG1,AG2のうちいずれか一方の電圧に基づいて、発電状態を監視するようにしてもよい。例えば、タイマ設定時間TMを30msに設定し、一方の出力端子の電圧に基づいて発電状態を監視した場合と両方の出力端子に基づいて発電状態を監視した場合とで発電電力を比較すると、両者はほぼ一致する。したがって、タイマ設定時間TMを適宜設定することによって、一方の出力端子の電圧に基づいて発電状態を検出することが可能となる。この場合には、コンパレータCOM5,COM6のうちいずれか一方を削減できるので、スタンバイ時の消費電流をさらに低減することができる。具体的には、スタンバイ時の消費電流を略5.5nAにすることができるので、通常動作時の約1/100に削減できる。また、従来のショットキーダイオードを使用した整流回路にあっては、一素子当たり約20nAのリーク電流があるので、これと比較しても消費電流を低減することができる。
【0070】
(7)上述した実施形態に係わるチョッパ回路は、ゼンマイ式発電機を備えた電子制御機械時計に応用してもよい。図8は、電子制御機械時計の機械構造を示す斜視図である。この腕時計において、ゼンマイ110はリューズ(図示せず)に連結されており、リューズを巻くことによって、ゼンマイ110に機械エネルギが蓄積されるようになっている。ゼンマイ110と発電機130のロータ131の間には、増速輪列120が設けられている。増速輪列120は、分針124が固定されている二番車121、三番車122、および秒針125が固定されている四番車123等から構成されている。そして、この増速輪列120によってゼンマイ110の運動が発電機130のロータ131に伝達され、発電が行われるようになっている。ここで、発電機130は電磁ブレーキとしても作用し、増速輪列120に固定された指針を定速で回転させている。この意味において、発電機130は調速機としても機能する。
【0071】
次に、図9は、電子制御機械時計の電気的構成を示すブロック図である。図において、チョッパ回路200は、発電機130と整流回路140とによって構成されている。発電機130の起電圧は、整流回路140によって整流され、コンデンサ150に充電される。コンデンサ150は、チョッパ回路200、調速回路170、および発振回路160に電力を給電している。発振回路160は水晶振動子161を用いてクロック信号CLKを生成している。この調速回路170において、検出回路102が発電機130の発電周波数を検出すると、制御回路103は、この検出結果に基づいて、ロータ131の回転周期がクロック信号CLKの周期と合うように電磁ブレーキを調整してロータ131の回転速度を一定にするように整流回路140を制御している。この場合、整流回路140は、クロック信号CLKに基づいて生成された制御信号によって制御される。
【0072】
ここで、発電機130の回転制御は、発電機130のコイル両端を短絡可能なスイッチでオン・オフしてチョッパリングすることで行っている。このスイッチは、例えば、上述した実施形態におけるNチャンネルFETN1,N2が相当する。このチョッパリングによって、スイッチをオンした時には、発電機130にショートブレーキが掛かり、かつ発電機130のコイルに電気エネルギが蓄積される。一方、スイッチをオフすると、発電機130が動作し、コイルに蓄積されていた電気エネルギが開放され起電圧が生じる。この時の起電圧には、スイッチをオフしていた時の電気エネルギが加わるので、その値を高めることができる。このため、発電機130をチョッパリングで制御すると、ブレーキ時の発電電力の低下をスイッチオフ時の起電圧の高まり分で補填でき、発電電力を一定以上に保ちながら、制動トルクを増加でき、持続時間の長い電子制御式機械時計を構成することができる。このような電子制御式機械時計において、上述した実施形態で詳述したチョッパ回路の給電方法および給電停止方法を適用してもよい。この場合には、充電効率を更に向上させ、持続時間のより長い電子制御式機械時計を提供することができる。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の発明特定事項によれば、交流発電機の発電状態に応じて不要な構成部分の給電を停止することができるので、チョッパ回路の消費電流を低減して、充電効率を向上することができる。
また、チョッパ式充電回路においては、交流発電機によって発電される電圧を高電圧に変換し、これを蓄電することができる。
また、チョッパ式充電回路を用いた電子機器にあっては、例えば、電池がなくてもそこに内蔵される電子回路や機構系を継続して動作させることができ、煩わしい電池の交換を不要にできる。
また、チョッパ式充電回路を用いた腕時計にあっては、クロック信号を時計回路で生成するので、チョッパ式充電回路において、クロック信号を生成するための回路構成を省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係わる腕時計に使用されるチョッパ式充電回路の回路図である。
【図2】同実施形態に係わる発電検出部の回路図である。
【図3】同実施形態に係わる基準電圧Vref1および基準電圧Vrefと出力端子AG1の電圧の関係を示したものである。
【図4】同実施形態に係わる交流発電機とその周辺機構の構成を示す斜視図である。
【図5】同実施形態のチョッパ式充電回路のタイミングチャートである。
【図6】同実施形態に係わるコンパレータCOM1〜COM4の状態遷移図である。
【図7】従来の充電回路の回路図である。
【図8】変形例に係わる電子制御機械時計の機械構造を示す斜視図である。
【図9】変形例に係わる電子制御機械時計の電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1〜4…一方向性ユニット
5…昇圧部(昇圧回路)
10…発電検出部(発電検出手段)
COM1〜COM4…コンパレータ(第1〜第4の比較手段)
P1,P2…PチャンネルFET(第1,第2のスイッチ手段)
N1,N2…NチャンネルFET(第3,第4のスイッチ手段)
AG…交流発電機
AG1,AG2…出力端子(一方,他方の出力端子)

Claims (10)

  1. 第1のスイッチ手段と、前記第1のスイッチ手段の端子間電圧を比較することにより前記第1のスイッチ手段のオン及びオフを制御する第1の制御手段と、第2のスイッチ手段と、交流発電機の出力端子の電圧を基準電圧と比較することにより充電条件を満たしているか否かを検出しこの検出結果に基づいて前記第2のスイッチ手段のオン及びオフを制御する第2の制御手段と、前記交流発電機が発電状態にあるか否かを検出しこの検出結果に基づいて前記第1および第2の制御手段への給電を開始又は停止する、前記第1および第2の制御手段よりも消費電流の小さい検出手段とを備え、前記交流発電機の起電圧をチョッパ電圧に変換するチョッパ回路の給電停止方法であって、
    前記第2の制御手段によって充電条件を満たしていないことが検出される時間を計測し、
    計測された時間が所定時間を越えると、前記第1および第2の制御手段への給電を停止し、前記検出手段が動作する状態とする
    ことを特徴とするチョッパ回路の給電停止方法。
  2. 第1のスイッチ手段と、前記第1のスイッチ手段の端子間電圧を比較することにより前記第1のスイッチ手段のオン及びオフを制御する第1の制御手段と、第2のスイッチ手段と、交流発電機の出力端子の電圧を基準電圧と比較することにより充電条件を満たしているか否かを検出しこの検出結果に基づいて前記第2のスイッチ手段のオン及びオフを制御する第2の制御手段とを備え、前記交流発電機の起電圧をチョッパ電圧に変換するチョッパ回路であって、
    前記交流発電機が発電状態にあるか否かを検出しこの検出結果に基づいて前記第1および第2の制御手段への給電を開始又は停止する、前記第1および第2の制御手段よりも消費電流の小さい検出手段と、
    前記第2の制御手段によって充電条件を満たしていないことが検出される時間を計測する時間計測手段と、
    前記時間計測手段によって計測された時間が所定時間を越えると、前記第1および第2の制御手段への給電を停止し、前記検出手段が動作する状態とする給電停止手段と
    を備えたことを特徴とするチョッパ回路。
  3. 第1のラインと交流発電機の両出力端子との間に各々設けられた第1および第2のスイッチ手段と、第2のラインと前記交流発電機の両出力端子との間に各々設けられた第3および第4のスイッチ手段と、前記第1のラインの電圧と前記交流発電機の両出力端子電圧とを各々比較して前記第1および第2のスイッチ手段のオン及びオフを制御する第1および第2の比較手段と、前記交流発電機の両出力端子の電圧と基準電圧とを比較することにより充電条件を満たしているか否かを検出しこの検出結果に基づいて前記第3および第4のスイッチ手段のオン及びオフを制御する第3および第4の比較手段と、前記交流発電機が発電状態にあるか否かを検出しこの検出結果に基づいて前記第1乃至第4の比較手段への給電を開始又は停止する、前記第1乃至第4の比較手段よりも消費電流の小さい検出手段とを備え、前記交流発電機の起電圧をチョッパ電圧に変換するチョッパ回路の給電停止方法であって、
    前記第3および第4の比較手段によって充電条件を満たしていないことが検出される時間を計測し、
    計測された時間が所定時間を越えると、前記第1乃至第4の比較手段への給電を停止し、前記検出手段が動作する状態とする
    ことを特徴とするチョッパ回路の給電停止方法。
  4. 交流発電機によって発電される起電力を、クロック信号に同期したチョッパ電圧に変換して第1のラインと第2のラインとの間に発生させるチョッパ回路であって、
    前記第1のラインの電圧と前記交流発電機の一方の出力端子の電圧とを比較する第1の比較手段と、
    前記一方の出力端子と前記第1のラインとの間に設けられ、前記第1の比較手段の比較結果に基づいてオン及びオフが制御される第1のスイッチ手段と、
    前記第1のラインの電圧と前記交流発電機の他方の出力端子の電圧とを比較する第2の比較手段と、
    前記他方の出力端子と前記第1のラインとの間に設けられ、前記第2の比較手段の比較結果に基づいてオン及びオフが制御される第2のスイッチ手段と、
    前記他方の出力端子と前記第2のラインとの間の電位差を第1の基準電位差と比較することにより充電条件を満たしていているか否かを検出する第3の比較手段と、
    前記一方の出力端子と前記第2のラインとの間の電位差を第2の基準電位差と比較することにより充電条件を満たしていているか否かを検出する第4の比較手段と、
    前記一方の出力端子と前記第2のラインとの間に設けられ、前記第3の比較手段によって前記他方の出力端子の電位差が前記第1の基準電位差を越えたことが検出された場合にはオンにされ、前記第4の比較手段によって前記一方の出力端子の電位差が前記第2の基準電位差を越えたことが検出された場合には前記クロック信号に基づいてオン及びオフが制御される第3のスイッチ手段と、
    前記他方の出力端子と前記第2のラインとの間に設けられ、前記第4の比較手段によって前記一方の出力端子の電位差が前記第2の基準電位差を越えたことが検出された場合にはオンにされ、前記第3の比較手段によって前記他方の出力端子の電位差が前記第1の基準電位差を越えたことが検出された場合には前記クロック信号に基づいてオン及びオフが制御される第4のスイッチ手段と、
    前記交流発電機が発電状態にあるか否かを検出しこの検出結果に基づいて前記第1乃至第4の比較手段への給電を開始又は停止する、前記第1乃至第4の比較手段よりも消費電流の小さい検出手段と、
    前記第3または第4の比較手段によって充電条件を満たしていないことが検出される時間を計測する時間計測手段と、
    前記時間計測手段によって計測された時間が所定時間を越えると、前記第1乃至第4の比較手段への給電を停止し、前記検出手段が動作する状態とする給電停止手段と
    を備えたことを特徴とするチョッパ回路。
  5. 前記第1のラインは電源ラインであり、前記第2のラインはグランドであることを特徴とする請求項4に記載のチョッパ回路。
  6. 前記第1のラインはグランドであり、前記第2のラインは電源ラインであることを特徴とする請求項4に記載のチョッパ回路。
  7. 前記チョッパ回路において、前記第3および第4の比較手段の消費電流を前記第1および第2の比較手段の消費電流よりも低く設定したことを特徴とする請求項4に記載のチョッパ回路。
  8. 請求項4記載のチョッパ回路と、
    前記チョッパ回路の前記電源ラインと前記グランドとに接続され、前記チョッパ電圧を昇圧するとともに昇圧した電圧を蓄電する昇圧回路と
    を備えたチョッパ式充電回路。
  9. 請求項8記載のチョッパ式充電回路を内蔵するとともに、前記チョッパ式充電回路から給電される電力によって、動作することを特徴とする電子機器。
  10. 請求項9記載のチョッパ式充電回路と、
    前記チョッパ式充電回路から給電され、時刻を計測する時計回路とを備え、
    前記時計回路から前記クロック信号を前記チョッパ式充電回路に供給することを特徴とする腕時計。
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