JP3572145B2 - 通信装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ファクシミリ装置等の通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置等の通信装置の送信機能の1つにメモリ送信方式がある。
従来のメモリ送信方式では、ユーザが原稿をセットし、ファクシミリ番号を入力した後、スタートキーを押下すると、原稿の画像が読み取られてその画データがメモリに蓄積され、上記ファクシミリ番号の宛先へメモリ内の画データを自動的にファクシミリ送信するものであった。
このメモリ送信方式には、ユーザが所定の入力作業を行なった後は通信装置から立ち去ることができるという利点がある。
【0003】
また、ファクシミリ送信する画データ中の送信相手先のファクシミリ番号を読み取り、そのファクシミリ番号に基づいて相手先との回線を接続し、上記画データをファクシミリ送信する通信装置(例えば、特開平6−22114号公報参照)があった。
このような通信装置によれば、ユーザのファクシミリ番号の誤入力を防止すると共に入力操作の軽減を図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のメモリ送信ではユーザがファクシミリ番号を誤入力した場合、誤った相手先へ画データが送信されてしまう。
また、上記の画データ中のファクシミリ番号に基づいて自動的にファクシミリ送信する通信装置でも、画データ中のファクシミリ番号が間違っていると、誤った相手先へ画データが送信されてしまう。
このように、ファクシミリ番号の間違いによるファクシミリ誤送信を完全に防止することは困難である。
【0005】
ところで、上述した通信装置では、ユーザがメモリ送信を開始した後に相手先が間違っていることに気がついても、登録した画データのファイルを検索し、そのファイルを探し出した時点で削除することができるという中止段階に持っていくには作業量が多くてファクシミリ送信を迅速に中止できないという問題が有った。
【0006】
また、画データを上記のようにメモリ送信するにしても直接ファクシミリ送信するにしてもその送信を中断した場合、ファクシミリ誤送信した相手先に対する対処手段が施されていないので、画データを誤って送ってしまった相手先へその旨を伝えたいときには、その旨を記載した原稿を用意してファクシミリ誤送信した相手先へファクシミリ送信しなければならなかったので、大変煩雑な作業で不便であった。また、誤入力したファクシミリ番号が判明しないときには相手先への連絡の術がなくなるので大変不便であるという問題もあった。
【0007】
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、間違った相手先へ画データを途中まで送ってしまったときに相手先へその旨を容易に伝えられるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、画データをメモリに一旦蓄積し、指定された相手先へ上記メモリ中の画データを送信するメモリ送信手段を備えた通信装置において、上記メモリに蓄積した画データのメモリ送信対象のファイル番号を表示する表示手段と、上記メモリ送信手段によるメモリ送信がスタートすると上記表示手段にメモリ送信対象のファイル番号を表示し、そのメモリ送信対象のファイル番号の画データのメモリ送信が開始された段階でメモリ送信を中断するストップキーが押下されるとメモリ送信を中断し、メモリ送信の中止を実行するファイル消去キーが押下されると、上記表示手段に表示されたメモリ送信対象のファイル番号を消去してメモリ送信を中止し、そのメモリ送信の相手先へ表示用の誤送信メッセージを送信する誤送信メッセージ送信手段を設けたものである。
【0009】
また、画データをメモリに一旦蓄積し、指定された相手先へ上記メモリ中の画データを送信するメモリ送信手段を備えた通信装置において、上記メモリに蓄積した画データのメモリ送信対象のファイル番号を表示する表示手段と、上記メモリ送信手段によるメモリ送信がスタートすると上記表示手段にメモリ送信対象のファイル番号を表示し、そのメモリ送信対象のファイル番号の画データのメモリ送信が開始された段階でメモリ送信を中断するストップキーが押下されるとメモリ送信を中断し、メモリ送信の中止を実行するファイル消去キーが押下されると、上記表示手段に表示されたメモリ送信対象のファイル番号を消去してメモリ送信を中止し、そのメモリ送信の相手先へ印刷用の誤送信メッセージを送信する誤送信メッセージ送信手段を設けるとよい。
【0011】
この発明による通信装置は、メモリ送信がスタートするとメモリ送信対象のファイル番号を表示し、そのメモリ送信対象のファイル番号の画データのメモリ送信が開始された段階でメモリ送信を中断するストップキーが押下されるとメモリ送信を中断し、メモリ送信の中止を実行するファイル消去キーが押下されると、上記表示されたメモリ送信対象のファイル番号を消去してメモリ送信を中止し、その画データの送信の相手先へ表示用の誤送信メッセージを送信するので、間違った相手先へのメモリ送信を迅速に中断し、その相手先の操作画面上に誤送信メッセージを表示させて相手先のユーザに誤送信である旨を伝えることができる。
【0012】
また、メモリ送信がスタートするとメモリ送信対象のファイル番号を表示し、そのメモリ送信対象のファイル番号の画データのメモリ送信が開始された段階でメモリ送信を中断するストップキーが押下されるとメモリ送信を中断し、メモリ送信の中止を実行するファイル消去キーが押下されると、上記表示されたメモリ送信対象のファイル番号を消去してメモリ送信を中止し、その画データの送信の相手先へ印刷用の誤送信メッセージを送信するようにすれば、間違った相手先へのメモリ送信を迅速に中断し、その相手先で誤送信メッセージを用紙に印刷させて相手先のユーザに誤送信である旨を紙面上で伝えることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明の通信装置の一実施形態であるファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。このファクシミリ装置1は、公衆回線Lを介して相手先のファクシミリ装置20とファクシミリ通信可能に接続されている。
【0015】
ファクシミリ装置1は、プロッタ部2,スキャナ部3,メモリ4,データ出力部5,ネットワークコントロールユニット(NCU)6,制御部7を有し、操作パネル8として操作画面部10,ファイル番号表示部11,ファイル番号選択キー12,ファイル番号消去キー13,ファイル番号表示ON・OFFキー14,ストップキー15,スタートキー16,テンキー17を備えている。
【0016】
プロッタ部2は、画データを用紙に印刷するレーザ方式やインクジェット方式のプリンタである。スキャナ部3は、原稿に記載された画像を光学的に読み取ってその画データを入力する画像読取装置である。メモリ4は、メモリ送信時に画データを一時的に格納する記憶部である。
【0017】
データ出力部5及び制御部7は、CPU,ROM,及びRAM等からなるマイクロコンピュータによって実現される機能部であり、データ出力部5は画データ及び誤送信メッセージデータを相手先へ送信する制御を司る。また、制御部7は、このファクシミリ装置全体の制御を司ると共に、この発明に係る各種の処理を実行する。NCU6は、公衆回線Lを介した相手先のファクシミリ装置とのファクシミリ送信の制御を司る。
【0018】
そして、操作パネル8上の操作画面部10及びファイル番号表示部11はLCD等のディスプレイであり、操作画面部10はファクシミリ送信,メモリ送信又は直接通信の中止等のときの各種のメッセージを表示する画面である。ファイル番号表示部11はメモリ4に登録されたメモリ送信対象の画データのファイル番号を表示する画面である。
【0019】
また、ファイル番号選択キー12はファイル番号表示部11に表示させるファイル番号を選択入力する。ファイル消去キー13はファイル番号選択キー12によって選択されたファイル番号のファイルを消去してメモリ送信を取り止める入力を行なう。
【0020】
ファイル番号表示ON・OFFキー14はファイル番号表示部11のファイル番号の表示又は未表示を切り換えて、つまり、ON入力はファイル番号を削除イネーブル状態にするファイル番号削除イネーブル入力であり、OFF入力は通常のディセーブル入力である。
ストップキー15は、メモリ送信及び直接送信の中止を入力する。スタートキー16は、メモリ送信及び直接送信の開始を入力する。テンキー17は相手先のファクシミリ番号等を入力する0〜9の番号キーを含む複数のキー群である。
【0021】
一方、ファクシミリ装置20は、ネットワークコントロールユニット(NCU)21,制御部22,操作画面部23,操作入力部24,プロッタ部25,スキャナ部26を備えており、NCU21は公衆回線Lを介してファクシミリ装置1とのファクシミリ通信を制御する。制御部22はこのファクシミリ装置全体の制御を司る。
【0022】
また、操作画面部23はファクシミリ通信時の各種のメッセージ,ファクシミリ装置1からのメモリ送信及び直接通信が中止されたときに送信される誤送信メッセージ等を表示するLCD等のディスプレイである。操作入力部24はファクシミリ通信の各種の操作情報を入力する入力装置である。
【0023】
さらに、プロッタ部25は、画データ及びファクシミリ装置1から送信された誤送信メッセージを用紙に印刷するレーザ方式やインクジェット方式のプリンタである。スキャナ部26は、原稿に記載された画像を光学的に読み取ってその画データを入力する画像読取装置である。
【0024】
すなわち、上記制御部7とデータ出力部5とNCU6が、画データをメモリ4に一旦蓄積し、指定された相手先へメモリ4中の画データを送信するメモリ送信手段と、上記メモリ送信手段によるメモリ送信がスタートすると上記表示手段にメモリ送信対象のファイル番号を表示し、そのメモリ送信対象のファイル番号の画データのメモリ送信が開始された段階でメモリ送信を中断するストップキーが押下されるとメモリ送信を中断し、メモリ送信の中止を実行するファイル消去キーが押下されると、上記表示手段に表示されたメモリ送信対象のファイル番号を消去してメモリ送信を中止し、そのメモリ送信の相手先へ表示用又は印刷用の誤送信メッセージを送信する誤送信メッセージ送信手段の機能を果たす。
【0025】
また、上記ファイル番号選択キー12がメモリ4に蓄積した画データのメモリ送信対象のファイル番号を表示する表示手段に相当する。
【0026】
次に、このファクシミリ装置1におけるファクシミリ通信時の処理について説明する。図2は、そのファクシミリ送信時の処理を示すフローチャートである。この処理は、ステップ(図中「S」で示す)1で原稿をセットし、ステップ2でメモリ送信か否かを判断して、メモリ送信ならステップ3へ進んでファクシミリ番号を入力し、ステップ4へ進んでメモリ送信をスタートする。
【0027】
そして、ステップ5へ進んでメモリ送信のキャンセルか否かを判断して、キャンセルでなければステップ9へ進んで通常のメモリ送信を継続して行なって、この処理を終了する。
【0028】
また、ステップ5の判断でキャンセルならステップ6でメモリ送信を中止して、ステップ7へ進んでファイル消去キーが押下されるとファイル番号を消去し、ステップ8へ進んで相手先へ表示用の誤送信メッセージを送信し、この処理を終了する。
【0029】
さらに、ステップ2の判断でメモリ送信でないと判断したら、ステップ10へ進んでファクシミリ番号を入力し、ステップ11へ進んで直接送信をスタートし、ステップ12へ進んで直接送信のキャンセルか否かを判断して、キャンセルでなければステップ14へ進んで通常の直接送信を継続して行なって、この処理を終了する。また、ステップ12の判断でキャンセルなら送信を中止し、ステップ13へ進んで相手先へ表示用の誤送信メッセージを送信し、この処理を終了する。
【0030】
さらにこの処理について説明する。図3乃至図5は、図1に示したファクシミリ装置1のメモリ送信中止時の操作説明に供する操作パネルの図である。
まず、予めファイル番号表示ON・OFFキー14をON入力してファイル番号を削除イネーブル状態にする。この状態でちょうどファイル番号表示部11にメモリ送信対象のファイル番号が表示され、削除イネーブル状態になる。
なお、通常は不用意に削除されないようにディセーブルにしておく。
【0031】
ユーザは、スキャナ部3に原稿をセットした後、メモリ送信を選択して相手先のファクシミリ番号を入力し、図3に示す操作パネル8上のスタートキー16を押下すると、メモリ送信がスタートして、その時点で原稿の画データをメモリ4に蓄積した後、自動的に相手先へファクシミリ送信を実行する。
【0032】
メモリ送信がスタートすると、図3に示すように、操作画面部10にはメモリ送信を途中でキャンセルするときのガイダンスメッセージを表示する。
また、予めファイル番号表示ON・OFFキー14をONに切り換えておくと、ファイル番号表示部11にメモリ4内のメモリ送信対象の画データのファイル番号を表示する。
【0033】
ユーザがメモリ送信が開始された段階でファクシミリ番号の誤入力に気付いたとき、ストップキー(中止キー)15を押下するとメモリ送信が中断し、図4に示すように、操作画面部10にメモリ送信を中止する対象のファイル番号を消去するときのガイダンスメッセージを表示する。
【0034】
ユーザがファイル消去キー13を押下すると、メモリ送信の中止を実行し、相手先へ表示用の誤送信メッセージを送信して、図5に示すように、操作画面部10に指定されたファイル番号のメモリ送信を中止し、相手先へ誤送信メッセージを送信する旨を知らせるメッセージを表示する。
そして、ファイル番号表示部11にはメモリ送信が中止されたファイル番号を消去し、次のメモリ送信対象のファイル番号を表示する。
【0035】
一方、相手先のファクシミリ装置20では、ファクシミリ装置1からのメモリ送信が中止されて、表示用の誤送信メッセージを受信するとそれを表示する。
図6は、図1に示したファクシミリ装置1がメモリ送信を中止したときに相手先のファクシミリ装置20での操作パネル上の表示例を示す図である。
ファクシミリ装置20は、同図に示すように、ファクシミリ装置1から受信した誤送信メッセージを操作画面部23に表示してユーザに知らせる。
【0036】
次に、ファクシミリ装置1はファクシミリ送信を中止したとき後、相手先へ印刷用の誤送信メッセージを送信して、相手先で用紙に印刷させるようにしてもよい。図7は図1に示したファクシミリ装置におけるその場合の処理を示すフローチャートであり、図2と共通する部分はその説明を省略する。
【0037】
すなわち、この処理では上記ステップ1〜8の処理をステップ21〜28でそれぞれ行ない、ステップ29へ進んで印刷用の誤送信メッセージを送信してこの処理を終了する。また、直接送信時には上記ステップ10〜13の処理をステップ31〜34でそれぞれ行ない、ステップ29へ進んで印刷用の誤送信メッセージを送信してこの処理を終了する。
【0038】
さらにこの処理について説明する。ユーザは、スキャナ部3に原稿をセットした後、メモリ送信を選択して相手先のファクシミリ番号を入力し、図3に示した操作パネル8上のスタートキー16を押下すると、メモリ送信がスタートして、その時点で原稿の画データをメモリ4に蓄積した後、自動的に相手先へファクシミリ送信を実行する。
【0039】
メモリ送信がスタートすると、図3に示したように、操作画面部10にはメモリ送信を途中でキャンセルするときのガイダンスメッセージを表示する。
また、予めファイル番号表示ON・OFFキー14をONに切り換えておくと、ファイル番号表示部11にメモリ4内のメモリ送信対象の画データのファイル番号を表示する。
【0040】
ユーザがメモリ送信が開始された段階でファクシミリ番号の誤入力に気付いたとき、ストップキー(中止キー)15を押下するとメモリ送信が中断し、図4に示したように、操作画面部10にメモリ送信を中止する対象のファイル番号を消去するときのガイダンスメッセージを表示する。
【0041】
ユーザがファイル消去キー13を押下すると、メモリ送信の中止を実行し、相手先へ表示用及び印刷用の誤送信メッセージを送信して、図5に示したように、操作画面部10に指定されたファイル番号のメモリ送信を中止し、相手先で誤送信メッセージを送信する旨を知らせるメッセージを表示及び印刷させる。
そして、ファイル番号表示部11にはメモリ送信が中止されたファイル番号を消去し、次のメモリ送信対象のファイル番号を表示する。
【0042】
一方、相手先のファクシミリ装置20では、メモリ送信が中止されると共に表示用及び印刷用の誤送信メッセージを受信するとそれを表示及び印刷する。
図8は、図1に示したファクシミリ装置がメモリ送信を中止したときに相手先のファクシミリ装置20での用紙上の印刷例を示す図である。
【0043】
ファクシミリ装置20は、図6に示したように、ファクシミリ装置1から受信した誤送信メッセージを操作画面部23に表示してユーザに知らせると共に、図8に示すように、プロッタ部25によって間違って送信して途中まで画データを印刷した用紙30に誤送信メッセージ(図中一点鎖線枠31で示す)を印刷して記録紙としても通知する。
【0044】
このようにして、メモリ送信時に相手先を間違ったときには、メモリ送信を即座に中止させ、その間違った相手先へ謝罪文等の誤送信メッセージを表示させて相手先のユーザに誤送信の意思表示を確認させることができる。
また、誤送信メッセージを相手先で印刷させるようにし、相手先のユーザに誤送信の意思表示を紙面上で伝えることもできる。
【0045】
さらに、メモリ送信後の中止機能を簡易的に且つ迅速に行ない、相手先の操作画面上に誤送信メッセージを表示、又はプロッタによって用紙に印刷させることにより、次の効果も得られる。
(1)ファイル番号の誤入力による対処に対応できる。
(2)ファンクション操作による煩雑なファイル番号検索を必要とせずにメモリ送信を中止するファイル番号を容易に探し出すことができ、且つ迅速に処理を行なえる。
【0046】
(3)操作パネル上にファイル番号表示部を設けることにより、ユーザが自分で送信したファイル番号を容易に確認することができる。
(4)画データの送信先を間違ったとき、その相手先へ自動的に誤送信メッセージを送信することにより、相手先では送られてきた原稿が誤送信であることを容易に確認することができる。
(5)相手先で誤送信メッセージを用紙に印刷させることにより、相手先のユーザに送られてきた原稿が誤送信であることをより確実に知らせることができる。
【0047】
次に、上記ファクシミリ装置1における画データの直接送信時の誤送信メッセージ送信の処理について説明する。この場合、上記画データを指定された相手先へ直接送信する直接送信手段と、中止指示が入力されたときに画データの送信を途中で中断する手段と、画データの送信を中断した後に、その画データの送信の相手先へ表示用又は印刷用の誤送信メッセージを送信する誤送信メッセージ送信手段の機能を果たす。
また、上記ストップキー15が画データの送信を中止させる中止指示を入力する中止指示入力手段に相当する。
このようにして、画データを指定された相手先へ直接送信するとき、その中止指示が入力されると上記画データの送信を途中で中断し、その画データの送信を中断した後に相手先へ印刷用の誤送信メッセージを送信するようにすれば、間違った相手先への直関送信を迅速に中断し、その相手先の操作画面上に誤送信メッセージを表示させて相手先のユーザに誤送信である旨を伝えることができる。
【0048】
さらにこの処理について説明する。図9及び図10は、図1に示したファクシミリ装置1の直接送信中止時の操作説明に供する操作パネルの図である。
ユーザは、スキャナ部3に原稿をセットした後、直接送信を選択して相手先のファクシミリ番号を入力し、図9に示す操作パネル8上のスタートキー16を押下すると、直接送信がスタートして、原稿の画像を読み取りながらその画データを逐次相手先へファクシミリ送信を実行する。
【0049】
直接送信がスタートすると、図9に示すように、操作画面部10には直接送信を途中でキャンセルするときのガイダンスメッセージを表示する。
ユーザが直接送信が開始された段階でファクシミリ番号の誤入力に気付いたとき、ストップキー15を押下すると直接送信が中止し、図10に示すように、直接送信中止と相手先へ誤送信メッセージを送信する旨を知らせるメッセージを表示する。
【0050】
一方、相手先のファクシミリ装置20では、ファクシミリ装置1からの直接送信が中止されると共に印刷用の誤送信メッセージを受信するとそれを印刷する。ファクシミリ装置20は、ファクシミリ装置1から受信した誤送信メッセージを操作画面部23に表示してユーザに知らせると共に、プロッタ部25によって用紙に印刷して(例えば、図8に示した誤送信メッセージ)、記録紙としても通知する。
【0051】
また、ファクシミリ装置1は直接送信を中止したときに相手先のファクシミリ装置20へ表示用の誤送信メッセージを送信するようにしても良い。
そして、ファクシミリ装置20は、ファクシミリ装置1から受信した誤送信メッセージを操作画面部23に表示してユーザに知らせる。
【0052】
このようにして、直接送信時に相手先を間違ったときには、直接送信を即座に中止させ、その間違った相手先へ謝罪文等の誤送信メッセージを印刷させて相手先のユーザに誤送信の意思表示を紙面上で伝えることができる。
【0053】
さらに、直接送信後の中止機能を簡易的に且つ迅速に行ない、相手先の操作画面上に誤送信メッセージを表示、又はプロッタによって用紙に印刷させることにより、次の効果も得られる。
【0054】
(1)ファクシミリ番号の誤入力による対処に対応できる。
(2)画データの送信先を間違ったとき、その相手先へ自動的に誤送信メッセージを送信することにより、相手先では送られてきた原稿が誤送信であることを容易に確認することができる。
(3)相手先で誤送信メッセージを用紙に印刷させることにより、相手先のユーザに送られてきた原稿が誤送信であることをより確実に知らせることができる。
【0055】
なお、上記ファクシミリ装置1でメモリ送信を中止した時に印刷用の誤送信メッセージのみを相手先へ送信するようにしてもよい。
また、上記直接送信を中止した時の誤送信メッセージ送信機能を直接送信機能のみを有するファクシミリ装置等の通信装置に適用することができる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明による通信装置によれば、間違った相手先へ画データを途中まで送ってしまったときに相手先へその旨を容易に伝えられるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の通信装置の一実施形態であるファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したファクシミリ装置におけるファクシミリ送信時の処理を示すフローチャートである。
【図3】図1に示したファクシミリ装置のメモリ送信中止時の操作説明に供する操作パネルの図である。
【図4】同じく図1に示したファクシミリ装置のメモリ送信中止時の操作説明に供する操作パネルの図である。
【図5】同じく図1に示したファクシミリ装置のメモリ送信中止時の操作説明に供する操作パネルの図である。
【図6】図1に示したファクシミリ装置がメモリ送信を中止したときに相手先の通信装置での操作パネル上の表示例を示す図である。
【図7】図1に示したファクシミリ装置におけるファクシミリ送信時の他の処理を示すフローチャートである。
【図8】図1に示したファクシミリ装置がメモリ送信を中止したときに相手先のファクシミリ装置での印刷例を示す図である。
【図9】図1に示したファクシミリ装置の直接送信中止時の操作説明に供する操作パネルの図である。
【図10】同じく図1に示したファクシミリ装置の直接送信中止時の操作説明に供する操作パネルの図である。
【符号の説明】
1,20:ファクシミリ装置
2,25:プロッタ部
3,26:スキャナ部 4:メモリ
5:データ出力部
6,21:ネットワークコントロールユニット(NCU)
7,22:制御部 8:操作パネル
10,23:操作画面部
11:ファイル番号表示部
12:ファイル番号選択キー
13:ファイル消去キー
14:ファイル番号表示ON・OFFキー
15:ストップキー 16:スタートキー
17:テンキー 24:操作入力部
【発明の属する技術分野】
この発明は、ファクシミリ装置等の通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置等の通信装置の送信機能の1つにメモリ送信方式がある。
従来のメモリ送信方式では、ユーザが原稿をセットし、ファクシミリ番号を入力した後、スタートキーを押下すると、原稿の画像が読み取られてその画データがメモリに蓄積され、上記ファクシミリ番号の宛先へメモリ内の画データを自動的にファクシミリ送信するものであった。
このメモリ送信方式には、ユーザが所定の入力作業を行なった後は通信装置から立ち去ることができるという利点がある。
【0003】
また、ファクシミリ送信する画データ中の送信相手先のファクシミリ番号を読み取り、そのファクシミリ番号に基づいて相手先との回線を接続し、上記画データをファクシミリ送信する通信装置(例えば、特開平6−22114号公報参照)があった。
このような通信装置によれば、ユーザのファクシミリ番号の誤入力を防止すると共に入力操作の軽減を図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のメモリ送信ではユーザがファクシミリ番号を誤入力した場合、誤った相手先へ画データが送信されてしまう。
また、上記の画データ中のファクシミリ番号に基づいて自動的にファクシミリ送信する通信装置でも、画データ中のファクシミリ番号が間違っていると、誤った相手先へ画データが送信されてしまう。
このように、ファクシミリ番号の間違いによるファクシミリ誤送信を完全に防止することは困難である。
【0005】
ところで、上述した通信装置では、ユーザがメモリ送信を開始した後に相手先が間違っていることに気がついても、登録した画データのファイルを検索し、そのファイルを探し出した時点で削除することができるという中止段階に持っていくには作業量が多くてファクシミリ送信を迅速に中止できないという問題が有った。
【0006】
また、画データを上記のようにメモリ送信するにしても直接ファクシミリ送信するにしてもその送信を中断した場合、ファクシミリ誤送信した相手先に対する対処手段が施されていないので、画データを誤って送ってしまった相手先へその旨を伝えたいときには、その旨を記載した原稿を用意してファクシミリ誤送信した相手先へファクシミリ送信しなければならなかったので、大変煩雑な作業で不便であった。また、誤入力したファクシミリ番号が判明しないときには相手先への連絡の術がなくなるので大変不便であるという問題もあった。
【0007】
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、間違った相手先へ画データを途中まで送ってしまったときに相手先へその旨を容易に伝えられるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、画データをメモリに一旦蓄積し、指定された相手先へ上記メモリ中の画データを送信するメモリ送信手段を備えた通信装置において、上記メモリに蓄積した画データのメモリ送信対象のファイル番号を表示する表示手段と、上記メモリ送信手段によるメモリ送信がスタートすると上記表示手段にメモリ送信対象のファイル番号を表示し、そのメモリ送信対象のファイル番号の画データのメモリ送信が開始された段階でメモリ送信を中断するストップキーが押下されるとメモリ送信を中断し、メモリ送信の中止を実行するファイル消去キーが押下されると、上記表示手段に表示されたメモリ送信対象のファイル番号を消去してメモリ送信を中止し、そのメモリ送信の相手先へ表示用の誤送信メッセージを送信する誤送信メッセージ送信手段を設けたものである。
【0009】
また、画データをメモリに一旦蓄積し、指定された相手先へ上記メモリ中の画データを送信するメモリ送信手段を備えた通信装置において、上記メモリに蓄積した画データのメモリ送信対象のファイル番号を表示する表示手段と、上記メモリ送信手段によるメモリ送信がスタートすると上記表示手段にメモリ送信対象のファイル番号を表示し、そのメモリ送信対象のファイル番号の画データのメモリ送信が開始された段階でメモリ送信を中断するストップキーが押下されるとメモリ送信を中断し、メモリ送信の中止を実行するファイル消去キーが押下されると、上記表示手段に表示されたメモリ送信対象のファイル番号を消去してメモリ送信を中止し、そのメモリ送信の相手先へ印刷用の誤送信メッセージを送信する誤送信メッセージ送信手段を設けるとよい。
【0011】
この発明による通信装置は、メモリ送信がスタートするとメモリ送信対象のファイル番号を表示し、そのメモリ送信対象のファイル番号の画データのメモリ送信が開始された段階でメモリ送信を中断するストップキーが押下されるとメモリ送信を中断し、メモリ送信の中止を実行するファイル消去キーが押下されると、上記表示されたメモリ送信対象のファイル番号を消去してメモリ送信を中止し、その画データの送信の相手先へ表示用の誤送信メッセージを送信するので、間違った相手先へのメモリ送信を迅速に中断し、その相手先の操作画面上に誤送信メッセージを表示させて相手先のユーザに誤送信である旨を伝えることができる。
【0012】
また、メモリ送信がスタートするとメモリ送信対象のファイル番号を表示し、そのメモリ送信対象のファイル番号の画データのメモリ送信が開始された段階でメモリ送信を中断するストップキーが押下されるとメモリ送信を中断し、メモリ送信の中止を実行するファイル消去キーが押下されると、上記表示されたメモリ送信対象のファイル番号を消去してメモリ送信を中止し、その画データの送信の相手先へ印刷用の誤送信メッセージを送信するようにすれば、間違った相手先へのメモリ送信を迅速に中断し、その相手先で誤送信メッセージを用紙に印刷させて相手先のユーザに誤送信である旨を紙面上で伝えることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明の通信装置の一実施形態であるファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。このファクシミリ装置1は、公衆回線Lを介して相手先のファクシミリ装置20とファクシミリ通信可能に接続されている。
【0015】
ファクシミリ装置1は、プロッタ部2,スキャナ部3,メモリ4,データ出力部5,ネットワークコントロールユニット(NCU)6,制御部7を有し、操作パネル8として操作画面部10,ファイル番号表示部11,ファイル番号選択キー12,ファイル番号消去キー13,ファイル番号表示ON・OFFキー14,ストップキー15,スタートキー16,テンキー17を備えている。
【0016】
プロッタ部2は、画データを用紙に印刷するレーザ方式やインクジェット方式のプリンタである。スキャナ部3は、原稿に記載された画像を光学的に読み取ってその画データを入力する画像読取装置である。メモリ4は、メモリ送信時に画データを一時的に格納する記憶部である。
【0017】
データ出力部5及び制御部7は、CPU,ROM,及びRAM等からなるマイクロコンピュータによって実現される機能部であり、データ出力部5は画データ及び誤送信メッセージデータを相手先へ送信する制御を司る。また、制御部7は、このファクシミリ装置全体の制御を司ると共に、この発明に係る各種の処理を実行する。NCU6は、公衆回線Lを介した相手先のファクシミリ装置とのファクシミリ送信の制御を司る。
【0018】
そして、操作パネル8上の操作画面部10及びファイル番号表示部11はLCD等のディスプレイであり、操作画面部10はファクシミリ送信,メモリ送信又は直接通信の中止等のときの各種のメッセージを表示する画面である。ファイル番号表示部11はメモリ4に登録されたメモリ送信対象の画データのファイル番号を表示する画面である。
【0019】
また、ファイル番号選択キー12はファイル番号表示部11に表示させるファイル番号を選択入力する。ファイル消去キー13はファイル番号選択キー12によって選択されたファイル番号のファイルを消去してメモリ送信を取り止める入力を行なう。
【0020】
ファイル番号表示ON・OFFキー14はファイル番号表示部11のファイル番号の表示又は未表示を切り換えて、つまり、ON入力はファイル番号を削除イネーブル状態にするファイル番号削除イネーブル入力であり、OFF入力は通常のディセーブル入力である。
ストップキー15は、メモリ送信及び直接送信の中止を入力する。スタートキー16は、メモリ送信及び直接送信の開始を入力する。テンキー17は相手先のファクシミリ番号等を入力する0〜9の番号キーを含む複数のキー群である。
【0021】
一方、ファクシミリ装置20は、ネットワークコントロールユニット(NCU)21,制御部22,操作画面部23,操作入力部24,プロッタ部25,スキャナ部26を備えており、NCU21は公衆回線Lを介してファクシミリ装置1とのファクシミリ通信を制御する。制御部22はこのファクシミリ装置全体の制御を司る。
【0022】
また、操作画面部23はファクシミリ通信時の各種のメッセージ,ファクシミリ装置1からのメモリ送信及び直接通信が中止されたときに送信される誤送信メッセージ等を表示するLCD等のディスプレイである。操作入力部24はファクシミリ通信の各種の操作情報を入力する入力装置である。
【0023】
さらに、プロッタ部25は、画データ及びファクシミリ装置1から送信された誤送信メッセージを用紙に印刷するレーザ方式やインクジェット方式のプリンタである。スキャナ部26は、原稿に記載された画像を光学的に読み取ってその画データを入力する画像読取装置である。
【0024】
すなわち、上記制御部7とデータ出力部5とNCU6が、画データをメモリ4に一旦蓄積し、指定された相手先へメモリ4中の画データを送信するメモリ送信手段と、上記メモリ送信手段によるメモリ送信がスタートすると上記表示手段にメモリ送信対象のファイル番号を表示し、そのメモリ送信対象のファイル番号の画データのメモリ送信が開始された段階でメモリ送信を中断するストップキーが押下されるとメモリ送信を中断し、メモリ送信の中止を実行するファイル消去キーが押下されると、上記表示手段に表示されたメモリ送信対象のファイル番号を消去してメモリ送信を中止し、そのメモリ送信の相手先へ表示用又は印刷用の誤送信メッセージを送信する誤送信メッセージ送信手段の機能を果たす。
【0025】
また、上記ファイル番号選択キー12がメモリ4に蓄積した画データのメモリ送信対象のファイル番号を表示する表示手段に相当する。
【0026】
次に、このファクシミリ装置1におけるファクシミリ通信時の処理について説明する。図2は、そのファクシミリ送信時の処理を示すフローチャートである。この処理は、ステップ(図中「S」で示す)1で原稿をセットし、ステップ2でメモリ送信か否かを判断して、メモリ送信ならステップ3へ進んでファクシミリ番号を入力し、ステップ4へ進んでメモリ送信をスタートする。
【0027】
そして、ステップ5へ進んでメモリ送信のキャンセルか否かを判断して、キャンセルでなければステップ9へ進んで通常のメモリ送信を継続して行なって、この処理を終了する。
【0028】
また、ステップ5の判断でキャンセルならステップ6でメモリ送信を中止して、ステップ7へ進んでファイル消去キーが押下されるとファイル番号を消去し、ステップ8へ進んで相手先へ表示用の誤送信メッセージを送信し、この処理を終了する。
【0029】
さらに、ステップ2の判断でメモリ送信でないと判断したら、ステップ10へ進んでファクシミリ番号を入力し、ステップ11へ進んで直接送信をスタートし、ステップ12へ進んで直接送信のキャンセルか否かを判断して、キャンセルでなければステップ14へ進んで通常の直接送信を継続して行なって、この処理を終了する。また、ステップ12の判断でキャンセルなら送信を中止し、ステップ13へ進んで相手先へ表示用の誤送信メッセージを送信し、この処理を終了する。
【0030】
さらにこの処理について説明する。図3乃至図5は、図1に示したファクシミリ装置1のメモリ送信中止時の操作説明に供する操作パネルの図である。
まず、予めファイル番号表示ON・OFFキー14をON入力してファイル番号を削除イネーブル状態にする。この状態でちょうどファイル番号表示部11にメモリ送信対象のファイル番号が表示され、削除イネーブル状態になる。
なお、通常は不用意に削除されないようにディセーブルにしておく。
【0031】
ユーザは、スキャナ部3に原稿をセットした後、メモリ送信を選択して相手先のファクシミリ番号を入力し、図3に示す操作パネル8上のスタートキー16を押下すると、メモリ送信がスタートして、その時点で原稿の画データをメモリ4に蓄積した後、自動的に相手先へファクシミリ送信を実行する。
【0032】
メモリ送信がスタートすると、図3に示すように、操作画面部10にはメモリ送信を途中でキャンセルするときのガイダンスメッセージを表示する。
また、予めファイル番号表示ON・OFFキー14をONに切り換えておくと、ファイル番号表示部11にメモリ4内のメモリ送信対象の画データのファイル番号を表示する。
【0033】
ユーザがメモリ送信が開始された段階でファクシミリ番号の誤入力に気付いたとき、ストップキー(中止キー)15を押下するとメモリ送信が中断し、図4に示すように、操作画面部10にメモリ送信を中止する対象のファイル番号を消去するときのガイダンスメッセージを表示する。
【0034】
ユーザがファイル消去キー13を押下すると、メモリ送信の中止を実行し、相手先へ表示用の誤送信メッセージを送信して、図5に示すように、操作画面部10に指定されたファイル番号のメモリ送信を中止し、相手先へ誤送信メッセージを送信する旨を知らせるメッセージを表示する。
そして、ファイル番号表示部11にはメモリ送信が中止されたファイル番号を消去し、次のメモリ送信対象のファイル番号を表示する。
【0035】
一方、相手先のファクシミリ装置20では、ファクシミリ装置1からのメモリ送信が中止されて、表示用の誤送信メッセージを受信するとそれを表示する。
図6は、図1に示したファクシミリ装置1がメモリ送信を中止したときに相手先のファクシミリ装置20での操作パネル上の表示例を示す図である。
ファクシミリ装置20は、同図に示すように、ファクシミリ装置1から受信した誤送信メッセージを操作画面部23に表示してユーザに知らせる。
【0036】
次に、ファクシミリ装置1はファクシミリ送信を中止したとき後、相手先へ印刷用の誤送信メッセージを送信して、相手先で用紙に印刷させるようにしてもよい。図7は図1に示したファクシミリ装置におけるその場合の処理を示すフローチャートであり、図2と共通する部分はその説明を省略する。
【0037】
すなわち、この処理では上記ステップ1〜8の処理をステップ21〜28でそれぞれ行ない、ステップ29へ進んで印刷用の誤送信メッセージを送信してこの処理を終了する。また、直接送信時には上記ステップ10〜13の処理をステップ31〜34でそれぞれ行ない、ステップ29へ進んで印刷用の誤送信メッセージを送信してこの処理を終了する。
【0038】
さらにこの処理について説明する。ユーザは、スキャナ部3に原稿をセットした後、メモリ送信を選択して相手先のファクシミリ番号を入力し、図3に示した操作パネル8上のスタートキー16を押下すると、メモリ送信がスタートして、その時点で原稿の画データをメモリ4に蓄積した後、自動的に相手先へファクシミリ送信を実行する。
【0039】
メモリ送信がスタートすると、図3に示したように、操作画面部10にはメモリ送信を途中でキャンセルするときのガイダンスメッセージを表示する。
また、予めファイル番号表示ON・OFFキー14をONに切り換えておくと、ファイル番号表示部11にメモリ4内のメモリ送信対象の画データのファイル番号を表示する。
【0040】
ユーザがメモリ送信が開始された段階でファクシミリ番号の誤入力に気付いたとき、ストップキー(中止キー)15を押下するとメモリ送信が中断し、図4に示したように、操作画面部10にメモリ送信を中止する対象のファイル番号を消去するときのガイダンスメッセージを表示する。
【0041】
ユーザがファイル消去キー13を押下すると、メモリ送信の中止を実行し、相手先へ表示用及び印刷用の誤送信メッセージを送信して、図5に示したように、操作画面部10に指定されたファイル番号のメモリ送信を中止し、相手先で誤送信メッセージを送信する旨を知らせるメッセージを表示及び印刷させる。
そして、ファイル番号表示部11にはメモリ送信が中止されたファイル番号を消去し、次のメモリ送信対象のファイル番号を表示する。
【0042】
一方、相手先のファクシミリ装置20では、メモリ送信が中止されると共に表示用及び印刷用の誤送信メッセージを受信するとそれを表示及び印刷する。
図8は、図1に示したファクシミリ装置がメモリ送信を中止したときに相手先のファクシミリ装置20での用紙上の印刷例を示す図である。
【0043】
ファクシミリ装置20は、図6に示したように、ファクシミリ装置1から受信した誤送信メッセージを操作画面部23に表示してユーザに知らせると共に、図8に示すように、プロッタ部25によって間違って送信して途中まで画データを印刷した用紙30に誤送信メッセージ(図中一点鎖線枠31で示す)を印刷して記録紙としても通知する。
【0044】
このようにして、メモリ送信時に相手先を間違ったときには、メモリ送信を即座に中止させ、その間違った相手先へ謝罪文等の誤送信メッセージを表示させて相手先のユーザに誤送信の意思表示を確認させることができる。
また、誤送信メッセージを相手先で印刷させるようにし、相手先のユーザに誤送信の意思表示を紙面上で伝えることもできる。
【0045】
さらに、メモリ送信後の中止機能を簡易的に且つ迅速に行ない、相手先の操作画面上に誤送信メッセージを表示、又はプロッタによって用紙に印刷させることにより、次の効果も得られる。
(1)ファイル番号の誤入力による対処に対応できる。
(2)ファンクション操作による煩雑なファイル番号検索を必要とせずにメモリ送信を中止するファイル番号を容易に探し出すことができ、且つ迅速に処理を行なえる。
【0046】
(3)操作パネル上にファイル番号表示部を設けることにより、ユーザが自分で送信したファイル番号を容易に確認することができる。
(4)画データの送信先を間違ったとき、その相手先へ自動的に誤送信メッセージを送信することにより、相手先では送られてきた原稿が誤送信であることを容易に確認することができる。
(5)相手先で誤送信メッセージを用紙に印刷させることにより、相手先のユーザに送られてきた原稿が誤送信であることをより確実に知らせることができる。
【0047】
次に、上記ファクシミリ装置1における画データの直接送信時の誤送信メッセージ送信の処理について説明する。この場合、上記画データを指定された相手先へ直接送信する直接送信手段と、中止指示が入力されたときに画データの送信を途中で中断する手段と、画データの送信を中断した後に、その画データの送信の相手先へ表示用又は印刷用の誤送信メッセージを送信する誤送信メッセージ送信手段の機能を果たす。
また、上記ストップキー15が画データの送信を中止させる中止指示を入力する中止指示入力手段に相当する。
このようにして、画データを指定された相手先へ直接送信するとき、その中止指示が入力されると上記画データの送信を途中で中断し、その画データの送信を中断した後に相手先へ印刷用の誤送信メッセージを送信するようにすれば、間違った相手先への直関送信を迅速に中断し、その相手先の操作画面上に誤送信メッセージを表示させて相手先のユーザに誤送信である旨を伝えることができる。
【0048】
さらにこの処理について説明する。図9及び図10は、図1に示したファクシミリ装置1の直接送信中止時の操作説明に供する操作パネルの図である。
ユーザは、スキャナ部3に原稿をセットした後、直接送信を選択して相手先のファクシミリ番号を入力し、図9に示す操作パネル8上のスタートキー16を押下すると、直接送信がスタートして、原稿の画像を読み取りながらその画データを逐次相手先へファクシミリ送信を実行する。
【0049】
直接送信がスタートすると、図9に示すように、操作画面部10には直接送信を途中でキャンセルするときのガイダンスメッセージを表示する。
ユーザが直接送信が開始された段階でファクシミリ番号の誤入力に気付いたとき、ストップキー15を押下すると直接送信が中止し、図10に示すように、直接送信中止と相手先へ誤送信メッセージを送信する旨を知らせるメッセージを表示する。
【0050】
一方、相手先のファクシミリ装置20では、ファクシミリ装置1からの直接送信が中止されると共に印刷用の誤送信メッセージを受信するとそれを印刷する。ファクシミリ装置20は、ファクシミリ装置1から受信した誤送信メッセージを操作画面部23に表示してユーザに知らせると共に、プロッタ部25によって用紙に印刷して(例えば、図8に示した誤送信メッセージ)、記録紙としても通知する。
【0051】
また、ファクシミリ装置1は直接送信を中止したときに相手先のファクシミリ装置20へ表示用の誤送信メッセージを送信するようにしても良い。
そして、ファクシミリ装置20は、ファクシミリ装置1から受信した誤送信メッセージを操作画面部23に表示してユーザに知らせる。
【0052】
このようにして、直接送信時に相手先を間違ったときには、直接送信を即座に中止させ、その間違った相手先へ謝罪文等の誤送信メッセージを印刷させて相手先のユーザに誤送信の意思表示を紙面上で伝えることができる。
【0053】
さらに、直接送信後の中止機能を簡易的に且つ迅速に行ない、相手先の操作画面上に誤送信メッセージを表示、又はプロッタによって用紙に印刷させることにより、次の効果も得られる。
【0054】
(1)ファクシミリ番号の誤入力による対処に対応できる。
(2)画データの送信先を間違ったとき、その相手先へ自動的に誤送信メッセージを送信することにより、相手先では送られてきた原稿が誤送信であることを容易に確認することができる。
(3)相手先で誤送信メッセージを用紙に印刷させることにより、相手先のユーザに送られてきた原稿が誤送信であることをより確実に知らせることができる。
【0055】
なお、上記ファクシミリ装置1でメモリ送信を中止した時に印刷用の誤送信メッセージのみを相手先へ送信するようにしてもよい。
また、上記直接送信を中止した時の誤送信メッセージ送信機能を直接送信機能のみを有するファクシミリ装置等の通信装置に適用することができる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明による通信装置によれば、間違った相手先へ画データを途中まで送ってしまったときに相手先へその旨を容易に伝えられるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の通信装置の一実施形態であるファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したファクシミリ装置におけるファクシミリ送信時の処理を示すフローチャートである。
【図3】図1に示したファクシミリ装置のメモリ送信中止時の操作説明に供する操作パネルの図である。
【図4】同じく図1に示したファクシミリ装置のメモリ送信中止時の操作説明に供する操作パネルの図である。
【図5】同じく図1に示したファクシミリ装置のメモリ送信中止時の操作説明に供する操作パネルの図である。
【図6】図1に示したファクシミリ装置がメモリ送信を中止したときに相手先の通信装置での操作パネル上の表示例を示す図である。
【図7】図1に示したファクシミリ装置におけるファクシミリ送信時の他の処理を示すフローチャートである。
【図8】図1に示したファクシミリ装置がメモリ送信を中止したときに相手先のファクシミリ装置での印刷例を示す図である。
【図9】図1に示したファクシミリ装置の直接送信中止時の操作説明に供する操作パネルの図である。
【図10】同じく図1に示したファクシミリ装置の直接送信中止時の操作説明に供する操作パネルの図である。
【符号の説明】
1,20:ファクシミリ装置
2,25:プロッタ部
3,26:スキャナ部 4:メモリ
5:データ出力部
6,21:ネットワークコントロールユニット(NCU)
7,22:制御部 8:操作パネル
10,23:操作画面部
11:ファイル番号表示部
12:ファイル番号選択キー
13:ファイル消去キー
14:ファイル番号表示ON・OFFキー
15:ストップキー 16:スタートキー
17:テンキー 24:操作入力部
Claims (2)
- 画データをメモリに一旦蓄積し、指定された相手先へ前記メモリ中の画データを送信するメモリ送信手段を備えた通信装置において、
前記メモリに蓄積した画データのメモリ送信対象のファイル番号を表示する表示手段と、前記メモリ送信手段によるメモリ送信がスタートすると前記表示手段にメモリ送信対象のファイル番号を表示し、該メモリ送信対象のファイル番号の画データのメモリ送信が開始された段階でメモリ送信を中断するストップキーが押下されるとメモリ送信を中断し、メモリ送信の中止を実行するファイル消去キーが押下されると、前記表示手段に表示されたメモリ送信対象のファイル番号を消去してメモリ送信を中止し、そのメモリ送信の相手先へ表示用の誤送信メッセージを送信する誤送信メッセージ送信手段を設けたことを特徴とする通信装置。 - 画データをメモリに一旦蓄積し、指定された相手先へ前記メモリ中の画データを送信するメモリ送信手段を備えた通信装置において、
前記メモリに蓄積した画データのメモリ送信対象のファイル番号を表示する表示手段と、前記メモリ送信手段によるメモリ送信がスタートすると前記表示手段にメモリ送信対象のファイル番号を表示し、該メモリ送信対象のファイル番号の画データのメモリ送信が開始された段階でメモリ送信を中断するストップキーが押下されるとメモリ送信を中断し、メモリ送信の中止を実行するファイル消去キーが押下されると、前記表示手段に表示されたメモリ送信対象のファイル番号を消去してメモリ送信を中止し、そのメモリ送信の相手先へ印刷用の誤送信メッセージを送信する誤送信メッセージ送信手段を設けたことを特徴とする通信装置。
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